今年も、新年の同窓会には参加できませんでしたが、中学高校時代の親友たちと電話で近況を語り合うことができました。
もう皆、72歳。声は昔のままなのに、背負ってきた人生の重みだけは、確かに年輪のように刻まれていると感じます。
一人は、一昨年に自分の会社を畳み、新しい職場で働き始めてもう2年。
往復90キロの車通勤。それだけで、若い時のようにはいかないはずです。それでも、「やっと慣れてきたよ」「あと3年は頑張るつもりだ」と静かに言う姿に、口数以上の覚悟と誠実さがにじんでいました。奥さんは「この年齢で働かせてもらえるだけでありがたい」と言いながらも、現実の苦労も抱えている。それでも夫婦で前を向いている――その姿が、胸に沁みました。
もう一人の友は、今も社長として会社を支えています。
心臓の持病があり、入院も珍しくないのに、まるで日常の一部のように淡々と話す。最近も肺炎で入院し、命の危険を感じるほどの数値だったと言いながら、「いやぁ、参ったよ」と笑う。その強さは、若さの勢いではなく、「歳を重ねてなお、生きることを諦めない覚悟」なのだと感じます。
72歳という年齢は、もう若くはありません。
しかし、まだ終わりでもありません。
それぞれがそれぞれの場所で、痛みも不安も抱えながら、それでも役割を果たし、生活を続けている。
同級生の声を聞きながら、「みんな頑張っているな」と、しみじみ胸が温かくなりました。
自分は何ができるだろう。
無理はできなくても、まだできることはある。
友の姿を思い浮かべると、静かに背中を押されるような気持ちになります。
同じ時代を生き、同じ時間を重ねてきた友人たちの存在は、歳を重ねるほど、ありがたく、心強いものです。
彼らの生き方に敬意を覚えつつ、私もまた、自分なりのペースで、今年も一日一日を大切に歩いていこうと思います。