4月13日午前6時。見送りにきてくださった方々に別れを告げ、なぎさまちから高速船に乗り込む。

窓の外にはおだやかな海がひろがっており、そのビロードのような表面に、太陽の光が踊っていた。



アンタイ ユビキタス ガンモドキ 


セントレアまで来て下さったアキコさんとも涙の別れを済ませ、いよいよ荷物をチェックインするための列に並ぶ。ついに旅が始まろうとしていた。

前日までかかってぎゅうぎゅうにパッキングしたスーツケースとボストンバックをカウンターへ持っていく。

にこやかなグランドアテンダントが、さわやかな声で告げた。







「えー、預け入れしていただけるお荷物は合計23Kgまでとなっております。」




スーツケース:21Kg

ボストンバッグ:16Kg





(°д°;)!?



え!?なんで!?


あっ!


ア メ リ カ と 違 う  ! !(今更)


あからさまにうろたえる私。


私「どどどどど、ど、どうしましょう!?」

GA「(←ちょう迷惑そう)そう言われましても・・・。郵送されます?」

私「滞在先がわかりません。(半泣き)」

GA「(えー・・・なにこいつ みたいな顔)どなたか荷物を持って帰ってくださる方などは?」

私「いません。(だんだん開き直ってきた)」

GA「・・・・・」

私「・・・・・・・・・・」

GA「・・・・・・・・・・・・・・ではボストンバッグの中身を少しスーツケースの方に移していただいて、ボストンバッグのほうは手荷物としてお持ちください。」


手荷物最大重量:10Kg


私「あの・・・6キロ分移したらかるく23キロ超えちゃうんですけど、どうすれば・・・」

GA「・・・25Kgまでであれば預からせていただきますので、あとは手荷物でお持ちください」

私「10キロ超えてまs」

GA「手荷物でお持ちください(もう目すらあわせてくれない)」


・・・・ありがとうおねえさん!!めんどくさい客でごめん;;



いつもね、旅行いくときとか空港のチェックインカウンターでぱかーースーツケース開いて荷物ごそごそしてる人たち見て、ププー とか思ってたんですけど、実際やる側になるとこれ本当必死だね。

今までばかにしててごめんなさい。私も恥ずかしい人のひとりでしたww



なんとか荷物を詰めなおし、肩が外れそうになりながらボストンバッグを背負ってよろよろと出国審査へ向かう。


そこでもなんだかんだで手間取り、やれやれと思いながらふと時計を見ると針は8:25を示している。


airplanedeparture-8:30


・・・・・・・・・・・・・・・・・。




(°д°;)!?



は!?何?見間違い!?

表情は全く変わっていなかった自信があるが、内心ペンギンがタップダンスしながらブレイクダンスでヘッドスピンするくらいの混乱に陥る。


過呼吸におちいりかけたちょうどそのとき、40代半ばくらいのグランドアテンダントが私の名を半ギレで叫びながら隣を駆け抜けていった。


「あ、すみませんそれ私でs」

「ああ!さきほどからずっとお呼びしていたんですよ!?もう間に合いません!」

「え」

「今から行っていただいてもそのまま乗れたらいいですけれど乗れなかった場合他のお客様のご迷惑となりまして、大きい機体でごさいますからそんなにたくさんのお客様をお待たせするわけにはいかず(以下延々続く)」

「え」

「(5分くらい話し続けた後)・・・というわけでここでしばらくおまちください。」



・・・・そのお説教の間に走れば間に合ったかもしれませんお姉さん。



ともあれ結局8時半の便には乗れなかったものの、幸い次の国内線に空きがあったためそのチケットを購入(!)。不幸中の幸いで、次の乗り継ぎはどのみちもともと10時間くらい成田で待たなければいけない予定だったため問題なくいけることに。


アナウンス(「○○様、いらっしゃいましたら至急チェックインカウンターまでお越しください」的な)を聞いて、心配してまってくれていたアキコさんと再度合流し、しばらくまったり過ごす。


いやー、出発日からおもしろいことになってきた!ひたすらひとりで爆笑してた私。



さて、なんだかんだ次の便の出発時刻になり、今度こそ無事搭乗し、セントレアから東京は成田空港へ。


やれやれと一息つき、ふと隣の乗客を見やると、見覚えのあるお顔。


・・・・・・・?


・・・・・・・・・・あっ!!



なんと一緒にATJプログラムに参加する、同じ大学出身の先輩だった。


なんという偶然!うっかり運命感じてしまったり。笑

朝の便に乗り遅れたおかげだと思うと、なんともうまくいくようになっているなあと感心しきりである。

しかもさらに驚くべきことに、成田→シドニー便も彼女と隣同士の席だった。


いやはや、なにがおこるかわからないね。人智を超えているね。


カンタスのFAはとても親切で(とくにおいちゃん)、余は満足じゃ状態でまったり空の旅は快適に過ぎ、映画も2本見ることができてさらにご満悦。



アンタイ ユビキタス ガンモドキ 


そんなこんなで初日からいろいろあったものの、シドニーでの乗り継ぎも無事に終え、4月14日10時30分、とうとうヴィクトリア州メルボルン空港に降り立ったのであった。




~つづく~