昨日は、久しぶりに私のヨーガのメンターとゆっくりお話をすることができました。

その時に教えていただいた、以下の映画のことが気になり、さっそく見てみました。







ちょっと見てみようかなあ、という軽い気持ちで見始めたのですが、この映画の最初のシーンから、私はすでにこの映画の中にすっかり入り込んでしまいました。

この映画は、以下の本を元にして制作されたものです。

永平の風―道元の生涯/文芸社

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私は、普段仏教の思想にかかわって仕事をしているのですが、道元について、名前は知っていましたが、恥ずかしいことに、道元がどのような人で、どのような思想を持っていたのかをまったく理解していませんでした。

そして、今回、この映画を見たことで、私は道元が大好きになり、彼の教えを深く学んでいきたいと思いました。

映画の中で、道元が何度も強調していた「只管打坐」。

「只管打坐」とは、「ただひたすら座禅すること」

道元にとって、座ったり、歩いたり、食べたり、眠ったりするなど、日常生活の全てが座禅なのです。

今、ここに焦点を当てて、自分という自己を忘れて、一つのことにたっぷり浸っている状態。
チクセントミハイが提唱した「フロー」と同じ状態ですね。

そして、この状態は、まさに私が現在日々プラクティスをしているmindful meditation(マインドフル瞑想)に一致することに、感慨深いものがありました。

私はなぜ瞑想が大好きなのか?
なぜ瞑想をすると私の心が満たされるのか?
私にとって瞑想がなぜ私の人生そのものなのか?

これらの質問に対するクリアな回答を、道元の一生を通して得ることができました。

この映画で道元を演じた中村勘太郎と、おりんを演じた内田有紀の演技が、すばらしかったです!



そして、この映画の最後のシーンの、ある女の子の「思いやり」の深さに、感動のあまりおもわず涙が出てしまいました。