タイトルにひかれて、神田さんの以下の本を読んでみましたが、非常に興味深い内容でした。
神田昌典の英語の近道/神田昌典

¥1,575
Amazon.co.jp
私がこの本で一番興味をひかれたところは、この本の目的でした。
「現在の夢や目標を犠牲にすることなく、再短時間で、英語を使えるようになることが、この本の目的である。」
私の職業は英語教師ですが、私の英語のコミュニケーションレベルは、ここ数十年間ほとんど変わっていません。
毎日英語を教えているにもかかわらず、なぜ、これ以上自分の英語力は進歩しないのだろうかと悩んでいた時期でしたので、タイムリーな本に出合えてラッキーでした。
神田さんは、再短時間で、英語を流暢に話せるようになるためには、
「捨てること」
が大事だと断言しています。
「捨てること」か!!
ちょうど、この2年ほど「断捨離」や「ときめき」などを参考にして、物を「捨てること」を実践してきた私ですが、英語に関しても「捨てること」が鍵になるのかと気づかされ、目からウロコです!!
具体的に、捨て去るものは、次の6つです。
①日常会話
②専門外のトピック
③単語力を増やすこと
④文法的に正しく話すこと
⑤ぺらぺらしゃべること
⑥キレイな発音
上記の6つの項目を見て、超びっくり!
今までの私は、なんとこの6つの信念に縛られていたために、窮屈な状態で苦しみながら英語を学んでいたのですね。
この6つの信念を捨て去った自分をイメージするだけでも、ずいぶん気持ちが楽になります!
①日常会話を捨てる
普段英語を話してつくづく思うのは、自分の専門分野である英語教育について語るときは、スラスラ英語が出てくるのですが、日常会話になった途端、体が固まってしまい、ぎこちない英語しか出てこないのです。神田さんは、「一番難しいのは日常会話なのである」と述べています。なぜ難しいかといえば、それは文化の問題だからだそうです。
②専門外のトピックを捨てる
これまで様々なジャンルの英語に触れようと思い、数多くの英語雑誌を購入していたのですが、結局三日坊主になってしまい、読まない雑誌が山積み状態でした。
これからは自分の専門であるTESOL(英語教授法)関係の専門書と、最近はまっている「選択理論」の洋書をどんどん読んだり、それらのオーディオブックを聴き、それらについて自分の考えを積極的に英語でアウトプットしていくようにします。自分の専門だと、ある程度背景知識もありますので、それほど苦労せずに英語習得ができそうです。
神田さんのおすすめは、オバマ大統領の選挙時の勝利演説です。
私は以前リスニングの授業で、この演説を活用しました。生徒たちは、このスピーチを何度も聴き、その後自分の分担のところを暗唱しました。その発表の場として、レシテーションコンテストを開催しましたが、生徒たちのすばらしいパフォーマンスに感動しました。
今年のリスニングの授業でも、もう一度この演説を使ってみることにします。
③単語力を増やす努力を捨てる
私は自分の単語力が貧しいために英語が流暢に話せないのだとずっと思っていました。しかし、英語を母語とする人たちが日常会話でもっともよく使う単語数は、たった300語だそうです。また、チャールズ•オグデンによると、自分のことを自由に表現するのに必要な単語数は、たったの850語だと述べています。このような数字を知るだけで、肩の荷が下りて、英語をしゃべろうという気になります。
鍵は、「単語力というより、英語的な発想力」なのですね。大切な視点です。
④文法的に正しく話すことを捨てる
これこそ、私が一番克服したいことです!生徒たちには間違いを恐れず、どんどん英語を話しなさいと言っているにもかかわらず、私は、英語教師という立場上、ついつい文法的間違いをしてはいけないという強い思い込みを持ってしまっていました。その結果、自分が本当に表現したいことを表現しないで適当に済ませることが多々ありました。しかし、今まで様々な国を訪問して知ったことは、私が出会った人は皆、間違った英語を使っていても全然気にせず、コミュニケーションを楽しんでいたということです。
⑤ペラペラしゃべることを捨てる
深いコミュニケーションをするには、積極的に聞くことが大切です。これを"Active Listening"と言います。日本語では、Active Listeningを心がけているのですが、英語になると、ついつい自分は英語学習をしているのだという気持ちが前に出てしまい、何かをしゃべらなければと思ってしまい、無意識のうちに自分にプレッシャーをかけていたようです。これからは、もっと気楽に英語での会話を楽しむことにします。
⑥キレイに発音することを捨てる
神田さんは、キレイな発音よりも、次の2つの方が大切だと述べています。
「大きな声でしゃべる」
「声のトーンをワンオクターブ落とす」
そういえば、ネイティブスピーカーが話す英語は、非常に落ち着いた印象を受けます。「声のトーンをワンオクターブ落とす」というポイントはグッドアイディアですね。
そして、最後にさすが神田さんだなあと思った内容が、つぎの思考の転換です。
「英語を使えるようになるのではない。英語を使えると知れ。」
「英語を使えるようになろうと意識することは、英語が使えないという現実にとらわれていることを意味する。」
脳のメカニズムをきちんと理解することで、このような気づきが得られるのですね。
この本を読み終わった今、自分の英語力ブラッシュアップのためだけではなく、生徒たちへの英語指導法についても、改善すべき課題が見えてきました。
上記6つの呪縛から逃れた暁には、自分の英語力がどれだけ伸びているのかが、今から楽しみです。
神田昌典の英語の近道/神田昌典

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私がこの本で一番興味をひかれたところは、この本の目的でした。
「現在の夢や目標を犠牲にすることなく、再短時間で、英語を使えるようになることが、この本の目的である。」
私の職業は英語教師ですが、私の英語のコミュニケーションレベルは、ここ数十年間ほとんど変わっていません。
毎日英語を教えているにもかかわらず、なぜ、これ以上自分の英語力は進歩しないのだろうかと悩んでいた時期でしたので、タイムリーな本に出合えてラッキーでした。

神田さんは、再短時間で、英語を流暢に話せるようになるためには、
「捨てること」
が大事だと断言しています。
「捨てること」か!!
ちょうど、この2年ほど「断捨離」や「ときめき」などを参考にして、物を「捨てること」を実践してきた私ですが、英語に関しても「捨てること」が鍵になるのかと気づかされ、目からウロコです!!

具体的に、捨て去るものは、次の6つです。
①日常会話
②専門外のトピック
③単語力を増やすこと
④文法的に正しく話すこと
⑤ぺらぺらしゃべること
⑥キレイな発音
上記の6つの項目を見て、超びっくり!
今までの私は、なんとこの6つの信念に縛られていたために、窮屈な状態で苦しみながら英語を学んでいたのですね。

この6つの信念を捨て去った自分をイメージするだけでも、ずいぶん気持ちが楽になります!

①日常会話を捨てる
普段英語を話してつくづく思うのは、自分の専門分野である英語教育について語るときは、スラスラ英語が出てくるのですが、日常会話になった途端、体が固まってしまい、ぎこちない英語しか出てこないのです。神田さんは、「一番難しいのは日常会話なのである」と述べています。なぜ難しいかといえば、それは文化の問題だからだそうです。

②専門外のトピックを捨てる
これまで様々なジャンルの英語に触れようと思い、数多くの英語雑誌を購入していたのですが、結局三日坊主になってしまい、読まない雑誌が山積み状態でした。
これからは自分の専門であるTESOL(英語教授法)関係の専門書と、最近はまっている「選択理論」の洋書をどんどん読んだり、それらのオーディオブックを聴き、それらについて自分の考えを積極的に英語でアウトプットしていくようにします。自分の専門だと、ある程度背景知識もありますので、それほど苦労せずに英語習得ができそうです。

神田さんのおすすめは、オバマ大統領の選挙時の勝利演説です。
私は以前リスニングの授業で、この演説を活用しました。生徒たちは、このスピーチを何度も聴き、その後自分の分担のところを暗唱しました。その発表の場として、レシテーションコンテストを開催しましたが、生徒たちのすばらしいパフォーマンスに感動しました。
今年のリスニングの授業でも、もう一度この演説を使ってみることにします。
③単語力を増やす努力を捨てる
私は自分の単語力が貧しいために英語が流暢に話せないのだとずっと思っていました。しかし、英語を母語とする人たちが日常会話でもっともよく使う単語数は、たった300語だそうです。また、チャールズ•オグデンによると、自分のことを自由に表現するのに必要な単語数は、たったの850語だと述べています。このような数字を知るだけで、肩の荷が下りて、英語をしゃべろうという気になります。
鍵は、「単語力というより、英語的な発想力」なのですね。大切な視点です。
④文法的に正しく話すことを捨てる
これこそ、私が一番克服したいことです!生徒たちには間違いを恐れず、どんどん英語を話しなさいと言っているにもかかわらず、私は、英語教師という立場上、ついつい文法的間違いをしてはいけないという強い思い込みを持ってしまっていました。その結果、自分が本当に表現したいことを表現しないで適当に済ませることが多々ありました。しかし、今まで様々な国を訪問して知ったことは、私が出会った人は皆、間違った英語を使っていても全然気にせず、コミュニケーションを楽しんでいたということです。
⑤ペラペラしゃべることを捨てる
深いコミュニケーションをするには、積極的に聞くことが大切です。これを"Active Listening"と言います。日本語では、Active Listeningを心がけているのですが、英語になると、ついつい自分は英語学習をしているのだという気持ちが前に出てしまい、何かをしゃべらなければと思ってしまい、無意識のうちに自分にプレッシャーをかけていたようです。これからは、もっと気楽に英語での会話を楽しむことにします。
⑥キレイに発音することを捨てる
神田さんは、キレイな発音よりも、次の2つの方が大切だと述べています。
「大きな声でしゃべる」
「声のトーンをワンオクターブ落とす」
そういえば、ネイティブスピーカーが話す英語は、非常に落ち着いた印象を受けます。「声のトーンをワンオクターブ落とす」というポイントはグッドアイディアですね。
そして、最後にさすが神田さんだなあと思った内容が、つぎの思考の転換です。
「英語を使えるようになるのではない。英語を使えると知れ。」
「英語を使えるようになろうと意識することは、英語が使えないという現実にとらわれていることを意味する。」
脳のメカニズムをきちんと理解することで、このような気づきが得られるのですね。
この本を読み終わった今、自分の英語力ブラッシュアップのためだけではなく、生徒たちへの英語指導法についても、改善すべき課題が見えてきました。
上記6つの呪縛から逃れた暁には、自分の英語力がどれだけ伸びているのかが、今から楽しみです。
