あっというまに
朝日は差すような夏の陽射しに変わってゆく
皐月…ではなく夏の陽射しだ。
市道から我が家の庭に伸びる
エントランスロードの間に立って太陽に背を向ける。
菖蒲田が広がり
その向こうは新緑の柿の木が眩しい。
柿の木の向こうは南側のキウィ畑。
そして抜けるような青空が広がっている。
背中では田圃のカエルたちが合唱してる。
左から風が吹いて
黄色い蕾を膨らませはじめた菖蒲を揺らし
庭の樹木の隙間をくぐりぬけ北へと過ぎて行った。
かつて菖蒲田の奥は竹薮の井戸から流れてきた
地下水が溜まり貯水池となり
ほかは田圃だった。
右の庭もMira専用の駐車スペースも全て田圃だった。
やがて子供も大きくなって家を出て
田圃をそんなに広くする必要性も無くなり
ある時期までは父ちゃんの鯉の池だった時期もあったが
今は菖蒲田になってしまった。
隣の家のほうからカーン!カーン!という
雉子の鳴き声が聞こえた。
激しい回転音がして空を見上げたら
Dr.ヘリが頭上を越えて柿の木の向こうへ消えて行ったんだ。
どうあがいても
今は田舎の村中が新緑の世界なのだ。
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