の女は麗しき悪魔か、それとも淫らな女神か。
流行作家、会社経営者、パティシエ、前途有望な学生…。
巧みに心を弄びながら、様々な男たちの人生を幻影のように
移ろっていく凛子。
欲望と波乱に満ちた流転の果てに、彼女が胸に抱いた誰もが
知りえぬ願いとは? 夜の魔女・リリスのごとき女の、蠱惑と
謎に彩られた一生を流麗に描いた七つの官能連作短編集。
《読み終えて》
この本は
1.黒猫のリン
2.消えない罪と罰
3.優しい幻影
4.人形の家
5.女神の采配
6.ガラスの誓い
7.夢の守り人
…………の7つの短編からなる
長編である。
主人公は7話とも同じ女〝凛子〟だが
相手の男が違って
必ず男は彼女の魔力(魅力・)に負けて
彼女と関係を持って
甘美な彼女との淫らな世界に酔うのだけれど
終わっても
男はまだ甘美な夢の中だが
彼女はすぐに醒めて
現実を男に突きつけて
男は奈落の底へ落される。
内容的に描写も過激だから
官能小説に感じなくもないが
なんだか読み終えると不思議に
奥の深い文学を読み終えた感がある。
面白いのは〝.黒猫のリン〟の若い彼女から
市庭一話ごとに年齢を重ねて
最終話では不治の病の床についている。
7つの話を織り交ぜながら
女としての彼女の一生が綴られている
何処かもの悲しい物語でもある気がしてならない。
なかなか…良かったです。
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