前回、ジャズと中音の魅力にして書いたが、
低音が好きな僕が中音の魅力を再確認している。
なぜ、中音に注目しているのかというと、
現在のリスニングポジションでは大体フラットな特性だが、
50Hz~60Hz辺りが減衰している特性なので、
やや低音が物足りない感じなのである。
なので、低音を諦めるわけではないが、
耳は中音へと向かうようになった。
最近のお気に入りは、ジャズピアノトリオの
レイブライアントのLittle Susieだ。
この録音はベースの音がボケていて実在感が不足しているが、
ピアノの音とドラム(特にブラシ)の音は大変魅力的だと感じる。
この作品は僕の理想的なサウンドを奏でる一枚として、
最近よく聴いているものだ。
ブラシの音がリアルで、
ブラシからハフハフと漏れてくるような空気感がいい。
そのハフハフとした空気から、まるで、ブラシの香りが薫るかのようである。
この作品はブラシの音も大変気に入っている。
そして、ピアノである。
僕の好きな楽器の一つだ。
このピアノの中音の魅力の虜になっている。
真空管アンプ・トライオードのパール固有の音だと思われるが、
艶やかで温かい音色がいい。
感触も硬くなく柔らかくもなく、丁度いい感触で、
聴いていて心地いい。
低音部も明瞭で手ごたえ十分なインパクトで、
レイブライアントの力強い左手をイメージさせる印象である。
この左手のインパクトは彫の深いエッジで、
あのピアノの黒光りするボディーをイメージさせる感じなのである。
とにかくこのアルバムは僕の理想のサウンドを実現する一枚として重要なのである。
