みなさん!
こんにちは!

ことのは出版 野村です。

今日は
講談社にて19:00より
「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」が開催されます。
ニコ動で生中継されます。
ニコ動よりネットの羅針盤で検索してください。

ちょっと堅苦しいタイトルですが、実はTPPは農業や工業関連だけではなく
知的財産権も取引の項目に入っています。

その中には、著作権延長問題やもっと、ネットや二次創作をする人に大きく関わってくる
「非親告罪化」「法定賠償金」などが入っています。

項目では
②被害者の告訴なく著作権・商標権侵害を起訴・処罰できるようにする「非親告罪化」、③知的財産権侵害の際に高額の賠償請求を可能にする「法定賠償金・3倍額賠償金制度」、④真正品の並行輸入禁止、⑤DRMの単純回避規制、⑥反復侵害者のネット接続の強制解除(例えば「3ストライクルール」など) 、⑦(⑥を含む)米国型のインターネット・プロバイダー責任の導入 、⑧特許が切れた医薬の製造を一定期間困難にする「ジェネリック医薬品規制」、⑨医学的な診断・治療方法の特許独占化、⑩(遺伝子組み換え種子などを含む)植物・動物特許

などなど

特に「非親告罪化」、、真正品の並行輸入禁止、「ジェネリック医薬品規制」などとんでもないものが入っています。

じゃあ、それぞれが自分たちの生活にどのように関わってくるのか、
導入されたらどのように自分たちの生活にデメリットがあるのか?

それが、今日放送されます。会場は狭く50人程度の人しか入れないのでみなさん
是非、ニコ動で見てください。

難しいテーマですが、

福井健策弁護士と
津田大介さんが司会を務めますので

テレビ番組よりわかりやすい、しかも楽しめて大胆なフォーラムになると思います。

是非、今日は19:00からインターネットで御覧ください。

追記:
著作権延長問題は
個人的には70年あるいは200年に一律に伸ばしてしまうと、文化財産が失われていくので、
基本反対です。

そもそ延長問題にはアメリカではミッキーマウス法、イギリスではポール・マッカートニー法などと呼ばれて
一部の商業力のあるもののために延長されてきた経緯があります。

それと、権利金徴収団体(日本ではJASRACなど)

徴収団体は著作権者に適切で納得できる分配方法ではないので現状の既得権益的なやり方守るために延長剃る必要はありません。(しかも政治家使って延長問題しようとしているし)
ここは私の個人ブログ2009年に書きましたが

「党意であるならホームページに掲載を 著作権延長問題発言」
http://ameblo.jp/audiobook-kotonoha/entry-10393113735.html

「正気か!鳩山首相。JASRACは天下りの温床だぞ 著作権延長問題」
http://ameblo.jp/audiobook-kotonoha/entry-10393089394.html

に書いてます。

じゃあ、著作権延長問題どう対応したらいいの?

というのは個人的な意見ですが

年次更新の登録制にすれば良い、というものです。
(自分で考案したものではなくアメリカですでに実行されているモデルです)

例えば、司馬遼太郎、つい最近著作権が切れた吉河英治
これらは著者死後50年たっても経済的価値を持つものです。
おそらく100年後も持つでしょう。
これらは100年後もやはり著者の思想伝承として記念館なり運用していくのが後世に伝える財産になります。
そういったものは毎年一定の金額を払って著作権を延長していけばいいと思う。
二次利用するときも(ことのは出版で言えばオーディオブック化)きちんと印税やロイヤリティを受け取ればいいので、100年たっても払うべきものだと思います。

一方、著者死後50年後も商業的な価値を持つ作品の割合はどれぐらいか?
殆ど無いですね?

そういったものまで、一律に保護してしまうと、浮かび上がることのない価値の再構築ができなくなってしまいます。著作権の保護期間を50年または70年にするという議論は、一部の金銭的価値を永続的に生み出す作品のための議論でしかありません。

だから意味のない議論です。
アメリカはミッキーマウスやハリウッドを守りたいだけ70年後には100年に伸ばします。

まあ、今日のフォーラムでも少し出るかもしれないので
是非、見てください。