本日のニュースです。
amazonがAudibleを3億ドルで買収

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/01/news020.html

この価格、安いのか高いのかちょっと個人的には微妙です。7億ドルから10億ドルぐらいまでいってもいいのではと思っていますが・・・

それだけアメリカでのAudibleの影響力(技術力含めて)あるのではと考えています。

一方、Amazonはオーディオブックに力を入れはじめるべく、
★昨年秋にはオーディオブック最大手の制作会社を買収。
(金額は不明)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20349434,00.htm

★更に電子書籍端末 「Kindle」の投入。無線機能搭載。Audiobook対応(ただしPC経由でダウンロード、USB接続)

★そしてMP3によるDRMフリーの音楽配信サイトの立ち上げ

★ここでAudible.comの買収

アメリカ国内もそうですが、日本の国内オーディオブック市場にも影響を与えるので注目です。
とりあえずAmazonのオーディオブック事業には目が離せません。
一度シアトルに出向いて商談に行こうかな?

Audible.comは日本ではあまり知られていないかと思いますが、米国内最大級のオーディオブック販売サイトでもありiTunesStoreのオーディオブックストアを全面的に運営していることで有名です。
もしかするとAppleとAmazonの闘いになるかもしれません。

オーディオブック運営のことのは出版としては理想的な展開としては
AmazonはAudileフォーマットでの配信
iTunesはiTunesStoreが直接運営してAACでの展開になれば嬉しいなあなどとも考えています。



※※どちらにしても日本の上陸にはやはりMP3の問題が避けて通れないかな?
という気がします。

もともとはAppleがEUでの独禁法のからみで著作権保護形式の公開を迫られたときに
「iPodに入っている楽曲のウチ何曲がiTunesStoreで購入されたものだ?ほとんどはCDからの
転送ではないか?」
といった主旨の発言が合ったと思います。

http://www.apple.com/hotnews/thoughtsonmusic/ (英文) アップルコメント
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/07/news025.html

これが全くの正論だとは思います。
オーディオブックに関して言えばCDレーベルでの発売が少ないので著作権保護にはもう少し慎重な論議が必要だと思いますが。

音楽配信サービスとしてAmazonや日本のMusicOcen(通称ミュージコ)のやっているこけとは現時点ではちょっとなさないかなという気がします。

Amazonもミュージコも結局Appleが説き伏せた東芝EMI以外には若干のインディーズ系の追加に留まっている訳で、iTunesStoreが切り開いた販路を利用して、AppleのiPodユーザーが欲しいというだけになっています。

AmazonMP3ではTopバナーはiPodの写真です。

ミュージコは今年になって「あの」R25に見開き広告を出しています。
※関東圏以外の方に注釈です。 R25は25歳前後のビジネスマンを対象としたフリーペーパーです。
記事の内容もよく毎週木曜日にはあっという間に無くなります。
http://r25.jp/utility/advertising/

その広告の内容がMP3での利点をうたった広告でした。企画者は何を考えているのだろうと思いました。
10万曲の品揃え!これでデバイスに依存することはおさらばだー。
という企画広告だったのですが、もしこれでミュージコに買いに行った人は100万曲のうち10万曲
東芝EMIのみという事実を知ったとき、リピーターになるのでしょうか?

生存競争激しい音楽配信業界ですが、この運営の仕方は厳しいですね。


iPod・ウォークマンのユーザーが欲しいのはわかりますが、そのための努力無しに獲得しようとするのは
虫がよすぎるのでは?と考えています。iTunesStoreにつながるiTunesはストアオープン時にはバージョン6でした。それ以降毎月のようにアップデートを繰り返しニーズにあったソフトウェアに仕上げています。


iPodユーザーが欲しいのなら、この努力を覆す努力をしていますか?
ユーザーが移り変わるためのメリット出していますか?

それを踏まえてAmazonがどこまで顧客満足度を上げてくるビジネスモデルを展開してくるか
楽しみでもあります。Amazonならできるかもしれないという期待込みで。