最近、ありがたいことにお問い合わせの連絡が多いです
製品に関するお問い合わせや、取付に関するお問い合わせなど様々です
そこで、たまにお話が出てくるのが、アンプのゲイン調整の質問
これは、けっこう困った質問です
ワタシの説明がヘタなこともあり、時間がかかるんです
うーん、困ったな~、どうしようかな~…
あっ! 通販サイトに特別ページ掲載!
ということで、システム屋のひ~ちゃんに連絡したら、ただいま忙しすぎるから、時間頂戴とのこと…
そんじゃ~、先行公開のブログネタでしょ!
原稿あるから、コピペで終了なんて楽チンだしね
(。>ω<)ノ
ということで、テキトー講師がお伝えする、ゲイン調整のお話
ゲイン調整の前に、どのヘッドユニットにも調整機能としてあるトーンコントロールについてのお話です
トーンコントロールには、BASSとTREBLEという調整項目がありますが、BASSは低域でTREBLEは高域の調整となっているのは、ご存じかと思います
では、どこを中心基準として増減されているのかを、ご存知でしょうか
上図は、ピンクノイズ波形を基準にトーンコントロールを増減した図になりますが、ご覧のとおり、1Khzを中心として増減させているのです
そして、ゲイン調整とはトーンの基準値の調整でもあるのです
次に、アンプの構造の話になりますが、どのアンプにもオペアンプという増幅回路がありますが、一部アンプを除き、ほとんどのアンプは反転増幅回路という構造になっています
要は、信号の+と-をアンプ回路内で反転させているのです
ここで、1Khzのサイン波のピンポイント波形拡大図をご覧ください
次にゲイン調整ノブの調整値を、上図のように0Gain(db)の一段上で調整を行ったとします
ちなみに、ゲイン調整はなぜに1Khzを基準に調整するかというと、トーン調整の基準が1Khzだからということなのです
そして、ある楽曲の波形がこのような波形だったとします
ゲイン調整値が一番上のラインに調整したとすると、一箇所ですがラインを飛び出ている波形がありますが、この部分の音は確実に歪みます
それじゃ、ゲインを再調整したとします
先ほどにもお話した通り、ほとんどのアンプは反転増幅回路ですから、ゲインを下げて信号利得を増やさざるを得ません
しかし、下げすぎるとこれまた問題ですよね
楽曲の迫力という部分では、この一点のためだけに下げるのは、ちょっと『もったいない』ですよね
そこで、使用する機材が、ラインドライバーです
AudioContorol ラインドライバー
ラインドライバーとは、RCAアンバランス信号電圧を昇圧させる製品です
おおよそのRCA信号電圧は、1.6〜1.8V位だと思うのですが、この電圧を5V~8V位に昇圧させることが出来ます
各アンプでは、信号入力の許容電圧範囲が決まっていますので、最大入力電圧で音楽信号を入力させれば、音楽信号が太くなりゲインを下げても、楽曲の迫力は変わらずにゲインを下げることが可能です
また、反転増幅オペアンプ回路では、ゲイン最小値が一番歪みづらい特性を持っていますので、許容最大入力電圧での音楽信号とゲイン最少とすれば、そのアンプの能力を最大限に発揮させることが可能になります
ラインドライバー接続における注意事項は、ヘッドユニットに可能な限り近い距離で接続することです
昇圧させることで、外来ノイズにも強くなるメリットがあるために、短いRCAケーブルでプリアンプ(ヘッドユニット)と接続することが必須です
ところで、オペアンプ増幅回路には、この反転増幅回路のほかに非反転増幅回路や作動増幅回路、定電流回路など多岐にわたるので、ゲイン調整状況もオペアンプの増幅回路によって変わります
とにもかくにも、とても複雑なゲイン調整ですが、スピーカー入力というハイレベル入力であれば、ゲイン調整は必要がないので楽なんですけどね
そんなんで、ゲイン調整ネタでした
2019/11/6 追記
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