今回もいきなりイメージ画像からです
このような、ダッシュボード全体を楕円で覆った状態が理想の音場であり、定位を定めることが出来れば可能です
定位を定めるうえでとても重要な要素は…
クロスポイントです
ドアミッドの再生能力、スピーカーの基本性能を生かすデッドニング、スピーカーの取付剛性、この三つの要素が合致した時、クロスポイントは自然に決まります
前回のブログでも公開していますが、あのクロスポイントはモレル・コアキシャルスピーカーの調整値です
モレルの付属ネットワーククロスポイントは 2.2kHz 12db/oct ですが、ワタシは、4kHz 以下のクロスポイントの設定はしたくない
なぜならば、人間の聴感で一番敏感な周波数帯は、だいたい800〜4kHz とワタシは考えていますので、その範囲のクロスポイント設定は違和感を感じると思っているからです
実際、ワタシは低いクロスポイントも聴いていますが、つまらない音です
本音を言うと、もっとクロスポイントを上にあげたいのですが、モレルのコアキシャルウーハーは 4kHz より上にあげると下がついてこないので、4kHzに設定しました
モレルコアキシャルスピーカーについては、ウーハーの能力は低いのですが、ツィーターの能力が凄すぎるのです
おかげで、ネットワーク-2db・16kHzスロープとなりました
多分、ツィーターについては再調整すると思います
モレルのコアキシャルについては改めます
さて、スピーカーの再生能力、スピーカーの取付状態で可能な限り上げたクロスポイントは決まりました
次にタイムアライメント・左右バランスの調整ですが、ワタシ的にはタイムアライメント否定派のゼロ設定での左右バランスのみの調整から行います
『引き算の法則』でもお伝えした通り、一番音量の低いスピーカーを基準に全体のバランスを整えていくわけです
調整後、車内の音場はどうなっているかというと
左右バランスの調整とは、ピラミッドの斜線を整えてゆくイメージです
結果、このように聴感と体感で車内の音という空気振動を楽しむことが出来るんです
高音がうるさい・中音が聞こえない・低音が響かない、などの要因は音像の楕円位置が悪く、スピーカーの取付が悪いからピラミッドが先細りしているからです
よく、調整8:取付2などのお話を伺いますが、ワタシは違うと思います
調整5:取付5です
そして、取付には製品の選択も含まれています
ワタシは、カーオーディオ製品は選択から始まり、その製品の基本性能を最大限に引き出す取付を行って、ある程度完成していないと調整を行ってもいい音を車内に響かせることは不可能だと思います
物事はシンプルが一番だと思います
ただ、シンプルなものほど奥が深いんですよね
ワタシは楽しい
カーオーディオは奥が深いから