こんにちは。
ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
統合の途上では、怒りに続いて、涙やむなしさがやってきたりします。
怒りが燃え盛るだけ燃えたあと、奥に残った感情が見つかる。
悲しさ、くやしさ、寂しさ、そして、むなしさです。
命を切り刻むようにがんばってきたのに、振り返ると、何も手にしていない。
家族もいる、仕事もある、友だちもいる、お金もそれなりにある。
けれど、それが一体に何になるというのだろう。
失われた部分を探す旅が、今はじまります。
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イヤフォンを付けて、野山を歩いています。
うっそうとした森に入ってからしばらくは、音が聞こえてきました。
木立に囲まれた湖が目に飛びこみます。
うっとりするような青さと波一つ立たない静かな水面に引き込まれそうになりました。
湖の真ん中には、大きな平たい岩が突き出ています。
上り始めた月があざやかな光をなげかけ、とても気持ちよさそう。
岩まで行ってみたい。
けれど、湖の真ん中ですから、自分と岩との間には水が立ちはだかっている。
と、イヤフォンから、急に音が途切れました。
待ってみても、音楽は聞こえてきません。
音楽を頼りにここまで来たのに。
とても心細く、みじめな気分になり、涙があとからあとから湧いてきて、止まらなくなります。
服だってぬれるのはいやだ。
体を水に漬かるのも、いや。
もっと手軽で、いやな思いをしないで、楽に行けたらいいのに。
誰かがやってくれたらいいのに。
イヤフォンから、声がします。
「自分の人生なのに?」
その声を心底、憎みます。
これまでもこんなに頑張ってきたのに。
私は悪くないはずなのに。
なんで、こんなつらい思いをしなくてはならないの?
泣きじゃくった目を上げ、もと来た道に戻ろうとします。
何もさえぎるもののない、空からまっすぐ月が光を投げかけました。
ああ、そうだった。
独りでここまでやってきたのじゃない。
導かれて、ここまで来た。
「暗きより暗き道にぞ入りぬべき はるかに照らせ山の端の月」※
古歌を口ずさみながら、臍下丹田に力をこめて、湖に足を踏み入れました。
イヤフォンからも音楽が戻ってきます。
彼女が無事に岩にたどり着けることを祈りましょう。
※和泉式部
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