何を恐れてあなたは私に牙を剥く。



私があなたに何か害を加えようとでも言うのか。



私があなたに害を加える理由などあるものだろうか。



あなたが私に牙を剥けるのは私が何も持っていないからではないのか。



それなのに恐れている。



あなたはいつでも私を傷つけることが出来る。



それなのにあなたは恐れている。



あなたは私に傷を付ければ付けるほどあなた自身にも傷が付くことを知っている。



だから恐れている。



それなのにその牙に慣れ親しんでしまっている。



次第にあなたは私を避けるようになる。



そして、牙を持つ者に対して今までと同じように牙を剥け続ける。



牙を剥けられる前に、先に牙を剥けて傷付けてしまえば自分が傷つかなくてすむ。



牙を持つ者は牙を持つ者に対して、いざとなれば躊躇い無くそして容赦なく牙を向け傷付けることが出来る。