「『カミサマ』開発者ルートヴィッヒ・バイルシュミット博士、自らの手で作り上げた機械により、自殺……」
ルートヴィッヒの自殺から、一ヶ月。菊とフェリシアーノは、彼のライバルであった科学者-ローデリヒの元にいた。
「……それで、働き口がなくて私に泣きついてきた……そういうわけですか?二人とも。」
「そんな理由じゃないんです!ただ、ローデリヒさんなら信用できるから……ローデリヒさんのところで働きたいと思っただけなんです!」
「……」
ローデリヒはくるりと椅子の向きを返ると、二人に一言吐き捨てた。
「なら、話はつきました。早くお帰りなさい。」
「なんでっ……」
「同じような手口で、もし私が失敗した際に裏切られてはたまりませんからね。今回のことで、科学者の助手とはいかに大変なものか学んだはずです。……それに、私にはエリザがいます。助手は一人で充分です。」
「っ……」
フェリシアーノは黙って菊を連れると、研究室を後にした。
「ローデリヒさん……」
「……」
心配して声をかけたエリザベータに、ローデリヒはぼそりと呟いた。
「……エリザ。本当の平和とは、一体なんなのでしょうね……」
それから彼がひとつの機械を発明したことは、また別のお話……
END.
ルートヴィッヒの自殺から、一ヶ月。菊とフェリシアーノは、彼のライバルであった科学者-ローデリヒの元にいた。
「……それで、働き口がなくて私に泣きついてきた……そういうわけですか?二人とも。」
「そんな理由じゃないんです!ただ、ローデリヒさんなら信用できるから……ローデリヒさんのところで働きたいと思っただけなんです!」
「……」
ローデリヒはくるりと椅子の向きを返ると、二人に一言吐き捨てた。
「なら、話はつきました。早くお帰りなさい。」
「なんでっ……」
「同じような手口で、もし私が失敗した際に裏切られてはたまりませんからね。今回のことで、科学者の助手とはいかに大変なものか学んだはずです。……それに、私にはエリザがいます。助手は一人で充分です。」
「っ……」
フェリシアーノは黙って菊を連れると、研究室を後にした。
「ローデリヒさん……」
「……」
心配して声をかけたエリザベータに、ローデリヒはぼそりと呟いた。
「……エリザ。本当の平和とは、一体なんなのでしょうね……」
それから彼がひとつの機械を発明したことは、また別のお話……
END.