子育てコーチング、と看板をあげておりますと、


子育てコーチング=子どもに対してするコーチング、


という認識をもたれてしまうこともあります。




私自身は、これにちょっと違和感を感じています。




それは、これまでにたくさんの方とセッションさせていただいた中で


実感していることなのですが、




子育ての悩みは、実は子どもに原因があるのではない。


と思っております。




だけど、皆さん入り口は「子育ての悩み」なんですよね。




セッション前のセッション準備シートをみても、




下の子は可愛いのに、上の子と上手く付き合っていけません。


子どもが幼稚園でみんなと一緒にお遊戯や歌を歌ったりができません。


上の子が下の子をいじめます。


泣いている子どもにイライラして、私ももう限界です。


子どものことが理解できません。どう扱えばいいのでしょうか?


子どもが学校に行かなくなりました。親としてどうすればいいのでしょうか。




というような声が並んでいます。




コーチングでは、表面的なお悩み相談ではなく、


もっと深く掘り下げたアプローチをしていきます。




そうすると、実は悩みの元は子どもではない場合が多いのです。




例えば、子どもに対してヒステリックに怒ってしまう。


その原因を探っていけば、


それは子どもに対してではなく、


実は夫(もしくは他の人)に対してのものだったりします。


なら、それを夫(もしくは他の人)に伝えればいいのに、


それをせずに、子どもにぶつけてしまうので、


コミュニケーションがねじれてしまい、


結果、問題解決に至らないのです。


子どもからしても、大迷惑ですよねガーン




これは、ほんの一例ですが、


日常の中で、こういうことはたくさん溢れています。


それに気がつかないので、


結果「子どもがいうことをきかなくて困っている」というふうになるのですね。




本当は、


「子どもがいうこときかなくて困っている私を助けて欲しい」かもしれません。


「認めて欲しい」かもしれません。


「いたわってほしい」かもしれません。


知らず知らず自分に染み込んでいた、


自分の親から受け継いだ価値観に気づかれた方もいます。




コーチングっていうと、


何だか別世界の得体のしれないもの・・・という感じがするかもしれませんが、


友人や職場の先輩に悩み事を聞いてもらうだけで、

悩みが解決したことはありませんか?



それを、コーチングではオートクラインといいます。



話していくうちに、他人からの何気ない質問や

違う切り口からの指摘で、その悩みの本質が明確になり、

解決の糸口が自然に出てきます。



そのやり方を洗練したのがコーチングなんです。




コーチは、会話の中にたくさんのスキルを盛り込みます。


まだ経験の浅いコーチの場合は、


スキルを盛り込むことに意識がいってしまって、


ぎこちない会話になってしまうこともありますが


(いや、実際私も最初の頃はそうでしたあせる


経験を積んだコーチならば、自然な会話の流れでセッションがすすんでいきます。




私のクライアントさんにも、


「あれ?解決しちゃいましたね。ただ単に楽しくおしゃべりしていただけなのになぜ?!」


といわれることがありますが、


ちゃんと、スキル使っているんですってーーー(心の叫び・笑)!!






セッションででてくるのは、


「AだからB」というようなお約束の法則ではなく、


本当におひとり、おひとりの人格であり、生き方です。




だからこそ、私は多くの方にコーチングセッションを受けていただきたいと思っています。


それも単発ではなく、しっかりと時間をかけて自分に向かい合う継続セッションがおすすめです。


コーチングでは、行動して振り返ることの繰り返しが大切だからです。




単発だと、セッションを受けて行動はできても、その後のフォローができないんですね。


そこでコーチのフィードバックやフォローがあることが、


次の一歩への大きな力になると思います。




(スポーツでも同じだと思います。


有名なコーチの単発の講習会も確かにためになりますが、


結局は、いつも指導を受けているコーチとどのような練習を積み重ねていくかで、


成長度合が変わると思います。


もちろん、有名なコーチの指導を継続的に受けられれば、


効果のほどはいわずもがなでしょう。)