新築するに当たり、ほとんど全ては住友林業だった息子にお任せで、

 

自分の希望はただ1つ、

 

書斎が欲しい

 

 

 

今から50年ほど前、少年時代、あかつき台にはあちこちに建築中の家がありました。

 

まだ1丁目と2丁目しかなくて、3丁目が出来だしたことだったか、

 

学校が終わるとすぐにお気に入りの家(建築中の)に入り込んで、適度に狭い部屋を秘密基地と呼び、

 

そこに仮面ライダーのカードとか、ちょっとしたお菓子を隠したりしたものでした。

 

これはどこかのタイミングでカードもお菓子も捨てられてしまい、その基地は誰かの家になってしまう、

 

そうなると気持ちをさっと切り替えて、ヤドカリのように、また別の建築中の家を探す。

 

どうだろう、小学校5年生くらいまではこの遊びをやってた気がする。

 

 

 

今度の家の完成は書斎の完成も意味する、つまり自分の永久の基地が完成するってこと。

 

室内には何を置こうか、

 

楽器とお酒とお菓子と、コーヒーメーカーと、コーヒーメーカーはやめておこう、お菓子は台所でいいかな、お酒も居間でいいわ。

 

ドローンは置こう。

 

建築中の家に屋根がつくと、室内を一度見学しませんかと担当者から連絡をいただいた。

 

 

 

 

 

真っ先に書斎へ、備え付けの机になるであろう部分にチョコを座らせた。

 

 

 

 

 

 

 

引渡しの日まで元気でいて欲しい。

 

チョコにはパパのこの部屋の匂いを覚えておくように、そしてこの部屋でまた遊ぼうと約束した、。