ビフォーアフターは好きな番組で、よく見てた。
だけど、え?と思うことも多し。
まず、匠もちあげすぎ。
日本の技術云々~~~っていうノリ、日本の番組大好きだよね。
実際は、どんだけいい加減な大工が多いことか、
家を3件建てないと自分のつくりたい家がたたない・・・というのは
大工というやっかいな職人に「こういう家をつくりたい」って意見をとおせるように
なるのに3回はトライしないとね・・・という意味だねっと
リフォームやマイホームの建築に泣いている人と話してきた。
でもって、フランスの職人はレベル低いってか?
なんでケンカ売る?
確かにおおらかではあるだろうけど、おおらかゆえ大胆で
あれだけの建造物や、美術品をつくってきた大陸の国なんじゃないかな?
素人でも、ショールームのようなホームセンターで
なんでも買ってきて自分でやっちゃうのが欧米の当たり前なのに・・・
そんな国にのりこんで
番組がパリのボロボロのアパートを「廃墟」と呼んでしまうところから、
オイオイ~なんて思ってしまう。
日本基準で「廃墟」と呼んでしまうのは傲慢だなぁ・・・
それなら私が1ヶ月滞在したアパートも「廃墟」だった。
壁のペンキはぼろんぼろんはがれ、日本の不動産だったら考えられない。
それでも、パリに住む日本人にもそれは当たり前のことだし
「最初びっくりするよね~」くらいの話で、「もっとうちはすごかった話」なんて
やまほどでてきて大笑い・・・・
その違いからまず理解すべきじゃない?
家ではないけど・・・
パリのピアノ工房でも200年前のエラールのスクエアピアノが来たとき
残念ながら私にはそのホコリまみれで、キーを押すと部品がとびだしてしまう
ピアノのことを「汚いポンコツ」だと感じてしまった。
こんなもの、どうやったって再生不可能なぼろんぼろんの骨董品・・・と思ってしまった。
ところが、フランス人のピアノ修復師シルヴィーたちをはじめ
家具職人のエチエンも大興奮して「マニフィーク!マニフィーク!(すばらしい)」を連発する。
私には、どこがマニフィークなのか全くわからなかった。
でも、この人たちには、200年前の職人の仕事が見えるのだ。
そして、200年前の職人がつくったばかりのように、
できたてのかがやいていた姿に戻してしまうのだ。
(それは京都のピアノ工房のマエストロおとうさんもそうだけど)
ニスをはがし、塗料で修復し木目をいれ、またニスをぬる。
それは動かない「骨董品」なんかじゃなくしてしまうイメージが彼らにはあるのだ。
逆にイマジネーションが貧相なのは私のほうだった。
日本人のほうが、そういう「おんぼろ」に対するイマジネーションがとても貧相だと思う。
それは、修理するより新しいもの買ってしまえ~の消費重視の経済が
ずっと続いてきたからなんだろうけど、
そもそもビフォーアフターってそういう概念をかえるための番組だと思っていたのに
どうも違う。
古い暖炉は、はりがいいかんじになっていたのに
すっかり撤去させられてしまった。
そして、そこにやすぶしーな日本のユニット家具が入り込んだような
パリらしくないリフォームが完成した。機能的かもしれないけど美しくない。
たたみは、植物の輸入になるからとてもパリにもってくるのは難しい事情だとか
どうして番組では言わないんだろう?あんな樹脂の畳なんて嫌だよね・・・
日本人のきっちりをみせつけた、木材にきっちりのダボは
パリの乾燥で変化しないんだろか?
先週のコルクとかはとても面白かったんだけど・・・今週はなんだかまゆをひそめることばかりで
途中で見れなくなってきちゃった。船のなかの家のリフォームのほうがよっぽど面白かったな。