株式会社リプロセル 2022年6月10日のプレスリリース 事業計画及び成長可能性に関する事項(PDF)に、ステムカイマルの概要や臨床試験の結果、今後の取組み等について記載されていました(主にP19〜27)ので、気になった箇所を記録しておきます。
■ステムカイマルの特徴と使用方法
脂肪組織由来の間葉系幹細胞
パラクリン効果:増殖因子やサイトカインの放出
免疫調節:抗炎症効果
分化能:分化による損傷した組織の修復
※分化能とは細胞が異なる細胞種へ分化する能力のこと
■第Ⅰ相臨床試験結果(台湾)
ステムカイマル投与群は、SARA(小脳性運動失調評価法)スコアの変化が少なかったという有効性を示唆するデータのようですね
■国内第Ⅱ相臨床試験の概要
対象疾患:脊髄小脳変性症(SCA3、SCA6)
投与回数3回(4週に1回、静脈投与)
目標症例数:53例(ステムカイマル群:28例、プラセボ群:25例)
■ステムカイマルの競合分析
ステムカイマルとセレジストとの比較分析
投与方法は、1日2錠のセレジストに対し、ステムカイマルは静脈注射を年に3回とのこと
ステムカイマルの対象患者数は、遺伝性疾患のみを対象にした場合は7,500人、孤発性を含んだ場合はセレジストと同様に25,000人の見込み
■事業成長イメージ(2027年/3期まで)
「ステムカイマルの承認により飛躍的な成長を目指します」とあるので、ステムカイマルにかなり力を入れることをアピールしているのは確かですね
出典元:株式会社リプロセル