高鳴る鼓動を抑えながら俺は発展場に入った。

恐れていた年齢確認も特に無く、
特に何か説明を受けるわけでもなく、
俺は入場料を払い中に入った。

受付の奥にロッカーがあり、
そこには数人が居て
それぞれ着替えていた。

視線が怖かった。

足の震えが止まらい。

想像していたよりも
中はかなり暗くまじまじ見ないと
人の顔も分からない。

身体全体に恐怖が染み渡っていくようだった。

それでも気持ちを落ち着かせながら、
俺は下着以外の服を脱ぎ、
シャワーを浴びた。

その後は休憩スペースのような場所で呆然としていた。

1時間くらいずっと座っていただろう。

次第にその場の空気にも何となく慣れて来たし、
足の震えもいつの間にか収まっていた。

そして俺は場内を散策し始めた。

奥に行けば照明は更に暗くなっていた。

暗いというより、
ほぼ照明が無いと言った方が正しいかもしれない。

何とも言えない異様な空気がそこには流れていた。

どこかでヤっているであろう声が聴こえてきた。

俺はかすかに興奮していた。

その時、
背後から腕をつかまれ、
俺のブツをさすってくる人が居た。

急な出来事に焦った俺は、
その場から声もださず逃げた。

照明が暗すぎたし、
焦り過ぎたのもあって、
その人の顔を確認できなかった。

それから気持ちが落ち着いてきたら
また場内を歩き始めた。

誰かに身体を触られたらまた逃げてしまった。

そんな事を数回繰り返した。

中に入ってから3時間が過ぎていた。。。

休憩スペースでぼーっとしていると、
20代半ばくらいの人(以下Aさん)が、
『よく来るの??』
と話しかけて来た。



俺『今日始めてです。』

Aさん『そうなんや。他はよく行ってんの?』

俺『こういう所に来る事自体初めてなんです。』

Aさん『マジで!!!』



休憩スペースで俺とAさんはしばらく話した後、
Aさんが
『個室で話そう?』
と誘って来た。

そして俺とAさんは個室に移動して
寝転びながら話した。

Aさんは発展場について、
また自分の経験など色々と聞かせてくれた。

克哉以外の男を好きになった事が無い俺は、
Aさんの話はかなり興味ぶかかった。

そしてAさんに克哉との事も話した。

多分2時間くらい話したと思う。

会話が一段落したところで、
Aさんは俺にキスをしてきた…………………。

つづく。
現在進行中のマイストーリーですが、
当初20話くらいで書き終えると言っていたものの、
実際書いていると20話では収まらない感じになって来ました(^-^;

克哉との話を第1章とすると、
マイストーリーは第4章まで続きます。

よってもうしばらく続いていくので、
一旦ここでマイストーリーのおさらいを書きたいと思います。


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京都の田舎に住む『正(まさ)』は、
中学生になり『克哉』という人物に出会う。

2人はすぐ仲良くなり、
公私共に認める親友となる。

何をするにも正と克哉は共に行動していた。

そんなある日、
正は克哉からマ スターベー ションを教わる。

そこから2人はお互いのモノを扱き合うようになり、
次第にキスや裸での絡み合い
お互いのモノを口で愛 撫したりするなど
異常な関係になる。

2人はその行為を『シコリンピック』と呼んでいた。

その後、
正は香織に出会い付き合う事に。

中2にして正は童貞を卒業する。

正と香織が付き合い始めた事で、
克哉とのシコリンピックは次第に回数は減り、
最終的には全く無くなっていた。

しかし、正は束縛が強くなる香織に冷め
別れたのをきっかけに
2人はまたシコリンピックをするようになった。

久しぶりに絡む克哉に
正は異様な興奮をしていた。

そしてある日克哉は
同じクラスの『恵美』が気になる事を正に相談する。

最初こそは2人の中を取りもっていた正ではあったが、
2人が仲良くなるに連れ、
ムシャクシャする感情を覚える。

その感情が何か分からず悩む正だったが、
克哉と恵美が付き合う事になり、
ショックを受けた事で、
克哉の事が好きであるという気持ちに気づく。

克哉を意識するようになってからは
不安定な気持ちが続くが、
ゲイが集まる掲示板で『直哉』
という人物に出会う。

いろいろと相談するうちに、
克哉は今のままの親友という関係が続けばいい………
と、思うようになるが、
ある日直哉と友達の関係を越えてしまう。

その後直哉に告白されるも正は断り、
それ以降直哉からの連絡も途絶える。

克哉の事を誰にも相談できなくなった正は
また不安定な気持ちになり
克哉への思いが募る一方だった。

壊れそうな正は自分の気持ちをリセットするため、
意を決して克哉にカミングアウトするが、
克哉は正を恋人として受け入れる事はできなかった。

しかし
シコリンピックという
おかしな行為が、
まさを自分の事を好きにさせてしまった原因である
と責任を感じた克哉は、
正を抱いてしまう。

それ以降
正は克哉の優しさに甘え、
身体の関係を持ち続ける。

いつか恵美より自分の事を好きになってくれるはず…………、
そんな期待も持っていた。

しかし事態は急変する。

克哉の彼女の恵美が妊娠したのを期に、
克哉と恵美は入籍する事になる。

身体の関係を終わりにしようとする克哉は、
『最後に土日限定で俺の彼氏になってほしい』
という願いを聞き入れ、
2人は恋人のような時間を過ごす。

こうして正の克哉への思いは、
無理やりながらも一区切りを付ける事になった…………………。



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『今後の予告』

克哉の思いをずっと引きずっている正は、
直哉と出会った掲示板を再び利用し始める。

なかなか誰とも続かないメールを面倒であると感じると共に、
発展場に興味を持ちはじめる……………。



お楽しみに!!!
克哉と2日間のデートを終え帰宅した俺は、
一人で泣いた。

幸せすぎた2日間の反動は
あまりにも大きかった。

克哉と一緒に撮ったデジカメの写真を見ては落ち込み、
克哉が好きなBUMP OF CHICKENの曲を聞いては落ち込み、
克哉に関連するモノを見たり聞いたりする度に、
傷がどんどん大きくなるような気がした。

別に連絡だって今まで通りできる。

でも
克哉に会いたいって言う理由で
連絡をすることは自分で禁止していた。

誰かに話を聞いてもらいたくて仕方無かった。

そんな時俺はあの掲示板の事を思い出した。

そして初めて自分で書き込みをしてみたのだ。

写真を載せる事に少なからず抵抗はあったが、
それよりも誰かに今の自分の話を聞いてもらいたいって気持ちが
俺を尽き動かしていた。

掲示板に書き込んでから数分で、
何件もメールが届いた。

でも誰一人長くは続かなかった。

次第に掲示板で知り合った人と
一からメールをすることが面倒だと思うようになり、
掲示板も利用しなくなっていた。

それと同時くらいに
その掲示板のサイトに書いてある
『発展場』
が気になりはじめていた。

発展場とはゲイもしくはバイの人が、
そこにいる名前も知らない他人とヤる場所の事だ。

いろいろ調べていくうちに、
何となく発展場の事が分かった。

ここに言ってみたい……………。

そう思うようになった。

ただ俺が発展場に行くには一つ弊害があった。

年齢制限にひっかかるのだ。

当時まだ17だった俺は発展場に入る事はできなかった。

が……、詳しく調べていく内に、
年齢を確認されない発展場を発見した。

勢いのまま俺は大阪にあるその発展場に向かった。


しかし
実際発展場を前にすると、
なかなか入る事ができなかった。

人の目も気になったし、
何より少し怖いイメージもあった。

でも、この中に入れば少しは楽に慣れるかもしれない………、
何の根拠も無いのにそう思った。

心臓の鼓動がうるさいくらい鳴りながら、
俺は発展場の入り口の扉を開いた……………。

つづく。