“追記”
最後に激震が走った。中嶋聡監督(55)が6日のシーズン最終戦の楽天戦後、今季限りでの退任を表明。球団フロントはこれまでの功績を評価して9月に続投を要請していたが、返事を保留し、最終的にユニホームを脱ぐことを決断。「優勝していたチームがここまで落ちるということの責任は、しっかり取りたい」と心境を語った。
2020年のシーズン途中に監督代行となり、翌21年に監督に就任して25年ぶりのリーグ制覇。22年には日本一に輝いた。4連覇を狙った今季は絶対的エースだった山本由伸がドジャースに移籍したばかりか、主力に故障者続出で上位争いに加われず、63勝77敗3分けで5位に転落した。
中嶋監督は「もう一回やり返したい気持ちももちろんあったが、やり返すのは新しい方のほうがいい」と胸中を明かし、慰留していた福良GMは「とても残念な気持ちであることは当然だが、その手腕には心からの感謝と最大限の賛辞を贈りたい。さらに強いチームをつ作り上げることが我々の使命」と話した。
今後は新監督、新組閣に取り組むこととなり、栄華を極めたチームは再び転換期を迎えることになる。
スポーツクライミングのワールドカップ(W杯)は6日、ソウルでリード最終戦が行われ、男子決勝で17歳の安楽宙斗(JSOL)が優勝した。今季初勝利を挙げたが、2年連続の年間総合優勝は逃した。小俣史温(日体大)が3位。
女子決勝で森秋彩(茨城県連盟)は2位に入った。
◆第103回凱旋門賞・G1(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎、父ウートンバセット)は11着。日本調教馬として唯一の参戦となった坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=騎乗のシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)は12着だった。1着は英国のブルーストッキング(ロッサ・ライアン騎手)で勝ちタイムは2分31秒58(重)。
武豊騎手は1994年のホワイトマズル(6着)で初挑戦。06年ディープインパクト(3位入線→失格)、昨年のドウデュース(19着)など今回が11度目の騎乗だったが、日本人初の“凱旋門ジョッキー”の称号は来年以降に持ち越しとなった。
武豊騎手「結果がすべてですから。厳しい結果ですね。スタートがもう少し良ければ、前(のポジション)を取りたかったが、スタートが遅かった。状態は良かったと思いますが、直線に向く手前であまり反応がなかったですね。(挑戦を振り返り)乗っていて、ここにいられて本当に幸せ。いい結果を出せなかったですが、楽しかったですね。出発前に『頑張ってきて下さい』と声をかけていただいた。そういう方々に、いつか喜んでもらえるような結果を残したいですね」
「凱旋門賞・仏G1」(6日、パリロンシャン)
世界最高峰の一戦に愛国馬アルリファーとのコンビで参戦した武豊騎手(55)=栗東・フリー=は中団外めから伸びようとしたものの11着に敗れた。自身11度目の挑戦となったが、世界の厚い壁を破ることはできなかった。
武豊は「スタートが良ければもう少しいいポジションを取りたかったですけどね。結果が全てですから。厳しい結果でしたね」と受け入れた。戦前、指揮官と話をして臨んだ一戦。「細かいところはなかったけど、“道中、リラックスして走れればラストはいい脚を使うから”という話だった。状態は良かったと思うけど、直線に向く手前であまり反応がなかった」と冷静に振り返った。
22年のドウデュース(19着)以来となる2年ぶりの参戦。「きょうここにいてレースに騎乗できたことが幸せ。いい結果は出せなかったけど、楽しかった。やっぱりいいなと思いました」と率直な胸の内を明かす。今後に向けて「日本でもアメリカでも楽しみなレース、楽しみな馬が待っている。秋以降をいいシーズンにしたいですね。頑張ってくださいという声を出発前にもたくさんいただいたし、テレビの前でも応援してもらったと思います。また頑張りたいですね」と、ファンへメッセージを送った。
G1凱旋門賞
海外競馬のG1第103回凱旋門賞(芝2400メートル)が現地6日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われ、日本から唯一参戦した坂井瑠星騎乗のシンエンペラー(牡3・矢作、父シユーニ)は中団につけてレースを運んだが、直線伸びずに着外に敗れた。1969年のスピードシンボリの初挑戦から55年、日本のホースマンにとって悲願はまたもお預けとなった。勝ったのは英国馬ブルーストッキング。武豊騎乗のアルリファー(牡4・J・オブライエン、父ウートンバセット)も外を回したが着外に沈んだ。
スタートは五分に出たシンエンペラー。ロスアンゼルスの逃げを見ながら、前半は5~6番手の外を進んだ。フォルスストレートに差し掛かるあたりでは中団の8番手辺りに下がり、それを見る形でアルリファーも進んだ。最後の直線に差し掛かると、インの3番手から先に抜け出したブルーストッキングが早々と先頭。シンエンペラーとアルリファーは大外を回したが、伸びきれなかった。
藤田晋オーナーはレース後、ABEMAのインタビューでレースについて聞かれると「残念ですけど、仕方ないですね」とコメント。凱旋門賞の雰囲気については「素晴らしい雰囲気で僕としてはいい経験、また来たいです」。今後の再挑戦の意欲を聞かれると「はい、福永さん、川田さんともいずれここに来たいと思ってますのでまた頑張ります」と同レースを生中継したABEMAで解説を務めた福永祐一調教師と川田将雅騎手の名前を挙げた。
勝ち時計は2分31秒58。勝ったブルーストッキングは英国のR・ベケット厩舎所属の4歳牝馬。父キャメロット、母エミュラス、母父ダンシリという血統。前走、同じパリロンシャン競馬場で行われたG1ヴェルメイユ賞を勝ち、追加登録料を払っての参戦だった。
「凱旋門賞・仏G1」(6日、パリロンシャン)
1969年のスピードシンボリの初参戦から55年。数々の名馬がチャレンジしてきた世界最高峰の一戦に今年は日本馬のシンエンペラーと、武豊騎手(55)=栗東・フリー=が騎乗する愛国馬アルリファーが出走した。アルリファーは中団外めから伸びようとしたものの11着。坂井瑠星騎手(27)=栗東・矢作=が騎乗したシンエンペラーは中団前めで運んだものの、本来の末脚を繰り出せずに12着に終わった。勝ったのは追加登録料を払っての参戦となった英国馬ブルーストッキングで、2着は地元フランスのアヴァンチュール、3着は愛国馬ロスアンゼルスだった。
坂井は「ポジション的にはいい所につけられました。(馬場は)言い訳にはならないです。自分の中では満足のいく乗り方はできたが、結果が出なくて残念です。またリベンジしたいですね」と振り返った。
矢作師は「残念以外ないですね。前走のアイルランドよりもはるかに良かったし、体を見てもいいと思いました。スタッフはよく頑張ってくれたと思う。馬場に関しては一切言い訳するつもりはないです。きょうの馬場はほぼ想定通りだった。次は今は考えられないけど、3歳で成長すると思う。またしっかりと勝てるようにやっていきたい。難しいところもいろいろあったけど、自分にとっていい経験になりました。結果を出せなかったのだけが残念。申し訳ありませんでした。非常にうまく乗ってくれましたし、敗因を分析してまたやっていきたいです」と気持ちを切り替えていた。
◆第103回凱旋門賞・G1(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
日本競馬の悲願達成は今年も果たせなかった。坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=が騎乗したシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)は12着。武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎、父ウートンバセット)は11着に終わった。1着は英国のブルーストッキング(ロッサ・ライアン騎手)で勝ちタイムは2分31秒58(重)。
シンエンペラーは、アイリッシュチャンピオンS3着をステップに本番に挑戦。20年に制したソットサスを全兄に持ち、初出場の鞍上とのコンビで兄弟制覇も期待されたが、過去の日本調教馬が破れなかった厚い壁にはね返された。
矢作調教師「残念以外の言葉はありません。前走のアイルランドより体も非常にいいと思いました。馬場を言い訳にするつもりはない。分かっていたことですし、想定通りの馬場だった。次はまだ考えられませんが、3歳でこれから成長してくれると思う。(藤田晋)オーナーに恩返しできるように、どこかで勝てるようにやり直したい。難しいこともありましたが、いい経験になる遠征をさせてもらった。結果を出せなかったことだけが残念。申し訳ありませんでした。うまく乗っていたと思うし、敗因がつかみ切れていない。今後、分析して日本に帰って結果を出せるようにやっていきたい」
◆第103回凱旋門賞・G1(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
日本競馬の悲願達成は今年も果たせなかった。坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=が騎乗したシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)は12着。武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎、父ウートンバセット)は11着に終わった。1着は英国のブルーストッキング(ロッサ・ライアン騎手)で勝ちタイムは2分31秒58(重)。
シンエンペラーはアイリッシュチャンピオンS3着をステップに本番に挑戦。20年に制したソットサスを全兄に持ち、初出場の鞍上とのコンビで兄弟制覇も期待されたが、過去の日本調教馬が破れなかった厚い壁にはね返された。
坂井瑠星騎手「いいところは取れたと思います。(作戦は)特に決まっていなかったですが、あまり後ろにならないようにという話はしました。雰囲気、馬の状態は前回よりも良かったです。(馬場がこたええた?)それはどの馬も同じなので言い訳にはできません。そこまで苦にしている感じはなかったですが、ちょっとずつ体力をそがれていたのかも知れません。フォルスストレートを終えて、直線を向くときに一気にペースが速くなって、ついていけなくなった。結果を出せなかったことは残念ですが、チャレンジしなければ勝てないですし、今後の糧にしたいですね。結果を出せず申し訳ないですが、レース自体は楽しかった。何もできなかった訳ではなく、やりたいことはできました」
オリックスの宮城は雨に泣かされた。シーズンの規定投球回まであと7回3分の1だった左腕。悪条件の中、三回まで完全に抑えるなど好投を見せたが、七回表途中で試合が中断され、約40分後にコールドゲームが宣告された。最優秀防御率のタイトルへの挑戦も断たれ、「仕方ないで終わらせたくない気持ちはあるが、こればかりはどうしようもできない。球数も余裕があり、絶対にいけた自信しかなかった」と肩を落とした。
昨季まで絶対的なエースだった山本由伸(ドジャース)や、日本ハムに移籍した山崎福也が抜け、覚悟を持って臨んだ今シーズン。けがでの離脱もあったが、最後に意地を見せた。「来年は規定を投げ切ることを意識して、また一からやりたい」と誓った。
フランス競馬の第103回凱旋門賞(2400メートル芝16頭、G1)は6日、パリロンシャン競馬場で行われ、日本馬で唯一出走した坂井瑠星騎乗のシンエンペラー(3歳牡馬、矢作芳人厩舎)は12着に終わった。今年も日本馬の初制覇はならなかった。
11度目の挑戦となった武豊騎手が手綱を取ったアイルランド馬のアルリファーは11着。優勝は英国馬ブルーストッキングだった。
今年の日本ダービー3着のシンエンペラー、アルリファーともに最後の直線で伸びを欠き、上位争いに絡めなかった。
G1凱旋門賞
海外競馬のG1第103回凱旋門賞(芝2400メートル)が現地6日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われ、日本から唯一参戦した坂井瑠星騎乗のシンエンペラー(牡3・矢作、父シユーニ)は中団につけてレースを運んだが、直線伸びずに12着に敗れた。1969年のスピードシンボリの初挑戦から55年、日本のホースマンにとって悲願はまたもお預けとなった。勝ったのは2番人気の英国馬ブルーストッキング(牝4・Rベケット、父キャメロット)。武豊騎乗のアルリファー(牡4・J・オブライエン、父ウートンバセット)も外を回したが11着に沈んだ。
スタートは五分に出たシンエンペラー。ロスアンゼルスの逃げを見ながら、前半は5~6番手の外を進んだ。フォルスストレートに差し掛かるあたりでは中団の8番手辺りに下がり、それを見る形でアルリファーも進んだ。最後の直線に差し掛かると、インの3番手から先に抜け出したブルーストッキングが早々と先頭。シンエンペラーとアルリファーは大外を回したが、伸びきれなかった。
勝ち時計は2分31秒58。勝ったブルーストッキングは英国のR・ベケット厩舎所属。父キャメロット、母エミュラス、母父ダンシリという血統。前走、同じパリロンシャン競馬場で行われたG1ヴェルメイユ賞を勝ち、追加登録料を払っての参戦だった。
◆パ・リーグ 楽天1×―8オリックス(6日・楽天モバイル)=7回表1死降雨コールド=
オリックス・中嶋聡監督が今季限りで辞任することを表明した。今シーズン最終戦となる楽天戦を終え、仙台市内のチーム宿舎で選手、コーチ陣、スタッフら全員を集めて伝えた。
その後、報道陣に取材対応。「もう僕は責任という言葉をよく使っていたんですけど、こっちに責任があると。だから思い切ってやってくれと言っていたんで。それを考えたら優勝していたチームがここまで落ちるということの責任を取りたいと思いますね。今年で辞任します」と明かした。
二人三脚で常勝チームをつくった福良GMは球団を通じてコメント。
「中嶋監督より辞意の申し出を受け、球団としては幾度も対話を重ね慰留に努めましたが、本人の意思は固く、今季限りでの退任となりました。とても残念な気持ちであることは当然ですが、同時に25年ぶりにチームをリーグ優勝に導き、その後、日本一とリーグ3連覇を達成したその手腕には、心からの感謝と最大限の賛辞を贈りたいと思います。中嶋監督とともに積み上げたチームの進化の歩みは球団にとって大切な財産であり、さらに強いチームを作り上げることがわれわれの使命であると考えています」
◆第103回凱旋門賞・G1(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
日本競馬の悲願達成は今年も果たせなかった。武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎、父ウートンバセット)は11着。日本調教馬として唯一の参戦となった坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=騎乗のシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)も着外だった。英国のブルーストッキング(ロッサ・ライアン騎手)が優勝。勝ちタイムは2分31秒58(重)。
日本調教馬の凱旋門賞挑戦は、野平祐二元騎手が騎乗した1969年のスピードシンボリが最初。以後、昨年までの55年、今回で31頭(出走34回)が挑戦し、JRA所属騎手はのべ12人(2015年以降のクリストフ・ルメール騎手を含む)が騎乗してきた。
武豊騎手は1994年のホワイトマズル(6着)で初挑戦。06年ディープインパクト(3位入線→失格)、昨年のドウデュース(19着)など今回が11度目の騎乗だったが、日本人初の“凱旋門ジョッキー”の称号は得られず。日本のレジェンドジョッキーの挑戦は来年以降も続く。
◆第103回凱旋門賞・G1(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
日本競馬の悲願達成は今年も果たせなかった。坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=が騎乗したシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)は12着。武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎、父ウートンバセット)は11着に終わった。1着は英国のブルーストッキング(ロッサ・ライアン騎手)で勝ちタイムは2分31秒58(重)。
日本調教馬の凱旋門賞挑戦は、野平祐二騎手が騎乗した1969年のスピードシンボリが最初。以後、昨年までの55年で31頭(出走34回)が挑戦し、JRA所属騎手はのべ12人(2015年以降のクリストフ・ルメール騎手を含む)が騎乗してきた。
シンエンペラーは、アイリッシュチャンピオンS3着をステップに本番に挑戦。20年に制したソットサスを全兄に持ち、初出場の鞍上とのコンビで兄弟制覇も期待されたが、過去の日本調教馬が破れなかった厚い壁にはね返された。
プロ野球オリックス・バファローズの中嶋聡監督(55)が6日、今季限りでの辞任を表明した。
同日、楽天モバイルパーク宮城であった今季最終戦の楽天戦後、仙台市内の球団宿舎で「優勝していたチームがここまで落ちることに関しての責任はしっかり取りたい。(球団から)強くとめていただいたが、新しいことを始める時に新しい人がやるべきだ」と語った。
1年契約の今季はリーグ4連覇を逃し、63勝77敗3分けで、4年ぶりのBクラスとなる5位が確定していた。
中嶋監督は2019年に古巣の2軍監督に就任。20年シーズン途中から1軍監督代行を務めた後、21年から1軍の監督に。
昨季までリーグ3連覇を果たし、22年には26年ぶりに日本一に導いた。
中嶋監督は「良い思いもさせてもらったし、悔しい思いもつらい思いもしたけど、いるメンバーで共有できたことに感謝していますし、楽しかった」と振り返った。
◆パ・リーグ 楽天1x―8オリックス=7回表1死降雨コールド=(6日・楽天モバイル)
×
オリックス・中嶋聡監督が今季限りで退任することを表明した。今シーズン最終戦となる楽天戦を終え、仙台市内のチーム宿舎で選手、コーチ陣、スタッフら全員を集めて伝えた。
その後、報道陣に取材対応。監督自身の気持ちを問われると、「もう僕は責任という言葉をよく使っていたんですけど、こっちに責任があると。だから思い切ってやってくれと言っていたんで。それを考えたら優勝していたチームがここまで落ちるということの責任を取りたいと思いますね。今年で辞任します」と明かした。
今季はリーグ5位に終わったが、主力にけが人が相次いだチーム事情やこれまでの功績を評価され、9月上旬に続投要請を受けた。しかし、即座の返答を保留。二人三脚で常勝軍団をつくった福良GMらからの再三の強い慰留には感謝しつつ、「形として3連覇して一つの時代と言ったらおかしいですけど、新しいことを始める時に新しい人が始めるべきだし」と説明した。そして、責任を取ってユニホームを脱ぐ最大の理由として胸の内を吐露した。
「今まで通りやったとしても人って慣れるじゃないですか。慣れの方が今年は多く、より強く出てしまったのかなと思いますね。全力疾走であり、攻守交代であり、そこだけはしっかりやってくれと。本当に最下位からのスタートだったんでね。最下位のチームがそれをできないっていうんだったらおかしい話であり、勝ったチームがやらんでいいのかってなった時にどれだけ言っても、それが改善されなかった部分がもう、慣れという部分だと思う。きょう最後のところでヘッドがもう一回お願いした時にきょうみたいな事ができるわけですよね。なぜできなくなったのか。CSファイナルのゲームだったとか日本シリーズのゲームだったとかならやるわけじゃないですか。1年間通してやるっていうのが最低限の約束をしていたんですけど、そこに関しての薄さが出たというか、どんだけ言ったところで言ってもやれないなら、言ってないのと一緒なんで、そこに関しては慣れなのかなと思いますね」
もちろん、グラウンドを去るさみしさはある。「楽しみな選手はいっぱいいますし、その選手たちの行く末を見たいですけど、いつかは終わりは来るわけですから、ここでって決めたわけですから。本当にいい思いもさせてもらったし、悔しい思いも辛い思いもしましたけども、それをいるメンバーで共有できたってのが本当に感謝していますし、楽しかったですね」と言葉をかみしめた。
中嶋監督は19年に2軍監督として古巣に復帰。20年途中から1軍監督代行を務め、21年に1軍監督に就任した。長年、低迷していたチームを立て直し、“ナカジマジック”と呼ばれた手腕を発揮して昨年までのリーグ3連覇、22年の日本一と黄金期を築いた。
◆中嶋聡(なかじま・さとし)1969年3月27日、秋田県生まれ。55歳。鷹巣農林(現・秋田北鷹)から86年ドラフト3位で阪急(現オリックス)入団。西武、横浜(現DeNA)、日本ハムと渡り歩き、2007年からバッテリーコーチ兼任。15年限りで引退。19年からオリックス2軍監督。20年途中から1軍監督代行、21年から1軍監督を務め、リーグ3連覇。22年に日本一。選手時代は通算1550試合、804安打、55本塁打、349打点、打率2割3分2厘。右投右打。
エース左腕のタイトルが雨脚とともに消えた。今季最終戦となった6日の楽天戦(楽天モバイル)は宮城大弥投手(23)が7回1/3を投げれば規定投球回に到達。無失点に抑えるか、8回1/3を1失点以下なら初の最優秀防御率のタイトルがかかっていた。
6回まで79球を投げ、3安打1失点の好投を見せるが、降りしきる雨が不安をかりたてる。8―1と大きくリードし、7回の攻撃中から試合が中断。ベンチからグラウンド整備の様子を見つめていた宮城だが、雨脚は弱まらず、40分後の午後9時5分、降雨コールドによる試合終了が宣告された。7勝目を手にしたとはいえ、規定投球回をクリアできず、ベンチに座ったまま天井を見上げた。あふれる涙をタオルで拭い、ナインに肩を叩かれながら外野グラウンドでファンに頭を下げた。
雨中の兄の力投をタレントの妹・宮城弥生がユーチューブで生配信しながら見守った。無情の中止宣告の瞬間は言葉をなくし「この日のためにすっと8イニング、9イニング投げていたのに…。やばい…。(兄の)背中が寂しい」。あふれる涙をティッシュで拭い「打線がつながったのはよかった。最後まで誰もあきらめなかった。ホームランも出たし、いいプレーもあった。雨は誰も悪くない。選手も監督も悔しいと思う。来年(タイトルを)取れたらいいですね。選手もみんな体を冷やさないようにしてほしいです」とテレビに向かって拍手を送った。
オリックス・中嶋聡監督、今季限りで退任へ…球団側は続投要請も今季成績を理由に辞退
オリックスの中嶋聡監督(55)が6日、今季限りで退任することを明らかにした。球団側は来季の続投を要請していたが、中嶋監督は今季の成績を理由に挙げた。2020年のシーズン途中に二軍監督から監督代行として指揮を執り、監督としては今季が4年目。21~23年にリーグ3連覇、22年は日本一に輝いていた。
「楽天1(降雨コールド)8オリックス」(6日、楽天モバイルパーク)
オリックス・中嶋聡監督が、最終戦を終えた試合後に今季限りで辞任することを表明した。
最下位だったチームを立て直し、リーグ3連覇。22年には、26年ぶりの日本一にも輝いた。だが、今季は山本由伸がメジャー移籍した影響も大きく、打線もふるわず63勝77敗3分け、5位で最終戦を終えた。
試合後、報道陣の取材に「3連覇したチームとは思えないほど、優勝争いに絡めずに終わり、辛かった。うまくいかず悔しかった。僕は責任という言葉をよく使っていましたが、『こっちに責任があるから思い切ってやってくれ』と。それを考えたらここまでチームが落ちるということに関して責任は取りたいと思いますね。今年で辞任します」と自ら切り出した。
中嶋監督の意思に対し、球団は再三慰留したという。だが、これを固辞した中嶋監督は「球団からは強く留めて頂いたんですが、やっぱり形として3連覇して、そのひとつの時代といったらおかしいが、何か足りないとなったとき、新しいことを始めるときには新しい人が始めるべき」と語った。
続けて、辞任に至った具体的な理由も説明。2軍監督を務めていた20年途中、辞任した西村監督の代行として指揮を執り始めたが、「今まで通りにやってても、人って慣れるじゃないですか。慣れという部分が今年は強く出てしまった。初めに言っていたのは全力疾走であり、攻守交代であり、そこはしっかりやってくれと。最下位からのスタートだったので、その最下位のチームがそれができないのはおかしい。勝ったチームはやらんでいいのか。どれだけ言っても改善されなかった」と、3連覇後、今年のチームに見えた変化を挙げた。
妥協を許さない性格で、わずかな隙や緩んだ空気に納得いかず。その思いを抱えながら、この日の最終戦を迎えた。「きょう、最後のところで(水本)ヘッドがもう一回(選手に)お願いしたとき、今日みたいにできるわけですよね。一試合一試合、連続になった時、なぜできなくなったのか。ということですよね。これがCSファイナルのゲーム、日本シリーズのゲームだったらやるわけじゃないですか。一年間通してやるのが最低限の約束をしていたが、そこに関しての薄さが出た。その部分はどれだけ言ってもやれないのは、言ってないのと一緒。そこに関して慣れなのかな、と」と、考えを語った。
勝負師として来季、雪辱したい思いも当然、あったという。「せっかくなんでもう一回やり返したい気持ちはもちろんあったが、やり返すなら新しい形がいい」と、後任へ託す決断に迷いはなかった。
3連覇を成し遂げた主力の多くは、2軍監督時代から見てきた選手たち。だからこそ、最後まで厳しいメッセージを送り、「今のメンバーはファームで見て来た選手。(慣れは)その分もある。本当に4年間、(2軍監督時代から)6年間というスパンで考えたら、そのくらいでなるのかな。ある監督の人たちも言っていた。(監督は)5年ないし、7年で変わるのが一番、と。『ああ、そういうのが出るんだな』、と。『そういうことなのか、言っていたことは』というのが正直な感想」と語った。
愛情をかけてきた選手の今後を思うからこその最後の“喝”。一方で期待感も示し、「楽しみな選手もいっぱいいますし、行く末を見てみたいですが、こればかりはいつかは終わりはくる。ここで、と決めた。しばらくゆっくりします。ありがとうございました」と、うなずいた。
「楽天1(降雨コールド)8オリックス」(6日、楽天モバイルパーク)
オリックス・中嶋聡監督が6日、辞任することを表明した。
リーグ3連覇を成し遂げたが、今季は63勝77敗3分け、5位で最終戦を終えた。
福良GMは「中嶋監督より辞意の申し出を受け、球団としては幾度も対話を重ね慰留に努めましたが、本人の意思は固く、今季限りでの退任となりました」と説明。「とても残念な気持ちであることは当然ですが、同時に、25年ぶりにチームをリーグ優勝に導き、その後、日本一とリーグ3連覇を達成したその手腕には、心からの感謝と最大限の賛辞を贈りたいと思います」と語った。
今後、新監督を迎えて新たなスタートを切る。「中嶋監督とともに積み上げたチームの進化の歩みは球団にとって大切な財産であり、さらに強いチームを作り上げることがわれわれの使命であると考えています」とした。
この日、中嶋監督は最終戦を終えた後、報道陣の取材に「3連覇したチームとは思えないほど、優勝争いに絡めず終わり辛かった。うまくいかず悔しかった。僕は責任という言葉をよく使っていましたが、こっちに責任があるから思い切ってやってくれと。それを考えたらここまでチームが落ちるということに関して責任は取りたいと思いますね。今年で辞任します」と自ら切り出した。
球団の慰留を固辞し、「球団からは強く止めて頂いたんですが、やっぱり形として3連覇して、そのひとつの時代といったらおかしいが、なにか足りないとなったとき、新しいことを始めるときに新しい人が始めるべき。今まで通りにやってても、人って慣れるじゃないですか、慣れという部分が今年は強く出てしまった」と決断理由を説明した。
オリックス、若月健矢の満塁弾などで今季最終戦に快勝…楽天は5年ぶり8連敗
オリックス8―1楽天(パ・リーグ=6日)――オリックスが今季最終戦を白星で飾った。二回に若月の満塁本塁打などで5点先行し、その後も着実に加点。6回1失点の宮城が7勝目。楽天は5年ぶりの8連敗。
◆秋季高校野球東京大会▽1回戦 錦城 3―0 創価(6日、コトブキヤスタジアム)
錦城が創価を3―0で下し、2回戦進出を決めた。
先発左腕の宮地晴大(2年)が、散発8安打で完封。昨秋準優勝の創価に対し、三塁を踏ませなかった。5番に入った打席でも2回無死三塁、中前適時打で先制点を挙げた。チームは8回にも押し出し四球、小関陽佑(2年)の右前適時打で追加点。雨の影響もあって3日前からほとんど練習はできていなかったが、危なげなく試合を運んだ。
前チームから経験を積んできた宮地は、マウンドで冷静なピッチングを披露した。最速は120キロほどだが、緩急をうまく使いアウトを重ねていく。9回途中に「力が入ってしまった」と右足をつりながらも完投。普段の試合から投球イニングは自身が決めているというが、「今日は自分が9回投げないとなって。先制点を取れて優位に立てたので、少し気が楽になった」とうなずいた。夏以降は、「ギアを上げた時コントロールが乱れるので、ブレを少なくすることを意識してきた」と課題と向き合ってきた。
次戦(14日)は今夏西東京準Vの日大三と対戦。新チームでエースナンバーを託された左腕は、「今日と同じようなピッチングができれば。あまり考えすぎないタイプなので、気負わずにいきたい」と自然体で挑む。
◆パ・リーグ 楽天1x―8オリックス=7回表1死降雨コールド=(6日・楽天モバイル)
×
オリックス・中嶋聡監督(55)が6日、今季限りでの辞任を電撃的に表明した。今季最終戦だった楽天戦の試合後、選手やコーチ陣全員に初めて伝えた。リーグ4連覇を目指した今季は故障者続出で苦しみ、5位に低迷。9月初旬に受けていた続投要請を固辞した。20年途中の監督代行から21年に監督就任し、リーグ優勝3度、日本一1度を成し遂げた名将。球団は内部昇格を軸に後任選びを急ぎ、オリックスひと筋の岸田護投手コーチ(43)が有力候補に挙がっている。
中嶋監督が胸に秘めていた思いを明かした。「責任、取ります。来年、監督をやることはないです。自分の人生の中で、最高の6年間だった。感謝しています」。今季最終戦だったこの日の楽天戦を終え、仙台市内の宿舎に選手やコーチ陣、スタッフら全員が集合。自身の口から初めて、今季限りでユニホームを脱ぐことを伝えた。
その後、報道陣に対応。落ち着いた口調で切り出した。「もう一回やり返したいという気持ちはありましたけど、やり返すのなら新しい形の方がいい」。就任4年目はほぼ上位争いに絡めず、5位と低迷。「優勝していたチームが、ここまで落ちることの責任を取りたい。今年で辞任します」と真っすぐに前を向いた。
昨年オフも「一年一年が勝負」と単年契約を更新。9月上旬に湊球団社長から続投要請されたが、返答は保留した。9月22日の日本ハム戦(京セラD)でCS進出の可能性が完全消滅した。引き際を決断したのが、この前後だったとみられる。
19年の2軍監督から20年の監督代行を経て、昨年までのリーグ3連覇。22年には26年ぶりの日本一へ導いた。選手として初めて1軍出場した18歳から休むことなく、戦い続けてきたこともあり、自分自身と向き合った上で気持ちを整理した。
同じ阪急、オリックスOBの先輩として信頼し、監督時代の背番号78を受け継いだ福良GMからも複数回にわたって慰留を受けた。それでも、一度固めた決意は変わらなかった。周囲のごくわずかにだけ意向を伝え、シーズン全日程を終えるまで公表を避けたのも、プロとしての美学だった。
覇権奪回を見据える球団側は、迅速に後任監督の選定に着手する。すでに内部昇格を軸にリストアップを進めており、オリックスひと筋で433試合に登板した岸田投手コーチが有力候補に挙がる。19年の引退後は、指導者として投手育成に尽力。中嶋野球を熟知する一人でもある。
新人時代から手塩にかけてきた宮城はエースとして飛躍し、紅林も不動の正遊撃手に定着した。「楽しみな選手はいますし、行く末は見たいですけど。いつか終わりは来る。ここで、って決めたわけですから…」。勝利と育成を両立させ、圧倒的な実績を残した名将が打ったピリオド。オリックスは大きな転換期を迎える。
◆中嶋 聡(なかじま・さとし)1969年3月27日、秋田県生まれ。55歳。鷹巣農林(現・秋田北鷹)から86年ドラフト3位で阪急(現オリックス)入団。西武、横浜(現DeNA)、日本ハムと渡り歩き、2007年からバッテリーコーチ兼任。15年限りで引退。19年からオリックス2軍監督。20年途中から1軍監督代行、21年から1軍監督を務め、リーグ3連覇。22年に日本一。選手時代は通算1550試合、804安打、55本塁打、349打点、打率2割3分2厘。右投右打。
◆岸田 護(きしだ・まもる)1981年5月10日、大阪・吹田市生まれ。43歳。履正社では1年夏の甲子園に出場したが登板なし。東北福祉大を経てNTT西日本に入り、05年の日本選手権で準優勝。同年の大学・社会人ドラフト3位でオリックスに入団。09年に自己最多10勝を挙げるなど、通算433試合で44勝30敗63セーブ、63ホールド、防御率2・99。19年限りで引退し、20年から投手コーチ。現役時代は180センチ、80キロ。右投右打。
プロ野球日本ハムの新庄剛志監督(52)が6日、阪神の岡田彰布監督(66)の退任が発表されたことを受け、インスタグラムで「2年間本当にお疲れさまでした。采配を常に勉強させてもらい、今年Aクラスに入ることができた一つの要因となりました」と感謝の思いをつづった。
ともにクライマックスシリーズに進出しており、勝ち進めば日本シリーズで顔を合わせる。新庄監督は「もう一度、岡田さんと真っ向勝負の試合がしたいです」と頂上決戦での対戦を熱望した。
中日―DeNA。試合後のセレモニーで、あいさつする中日の立浪監督=6日、バンテリンドーム
福井、鹿児島が開幕2連勝 バスケBリーグ2部
バスケットボールのりそなBリーグ2部(B2)は6日、福井市のセーレン・ドリームアリーナなどで7試合が行われ、今季昇格した福井、鹿児島が開幕2連勝とした。東地区の福井は信州を91―76で破り、西地区の鹿児島は福岡に79―72で競り勝った。昨季1部(B1)の富山は神戸に81―99で敗れた。
※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦
※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦