熊本市北区にある製薬会社KMバイオロジクスは今シーズンの季節性インフルエンザワクチンの出荷を開始しました。

7日午前3時ごろ、大津町にあるKMバイオロジクスの配送センターには、出荷に向けたトラックが到着。温度管理された倉庫から、季節性インフルエンザワクチンが入った箱が、次々と運び出されトラックに積み込まれていました。

KMバイオロジクスによりますと、今シーズンから季節性インフルエンザワクチンを、国内に供給する会社が4社から3社に減少。

KMバイオロジクスでは前の年より生産量を増やして、「製薬会社としての供給責任を果たしたい」としています。

出荷されたワクチンは、卸業者などを通して全国の医療機関に届けられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週プレNEWSの連載コラム『「新型コロナウイルス学者」の平凡な日常』の開始から1年が経ちました!

 

 

連載【「新型コロナウイルス学者」の平凡な日常】第65話

本コラムの連載開始から1年! 今回は、なぜ筆者が『週刊プレイボーイ』のニュースサイトをコラム執筆の場に選んだのか? その理由をじっくり明かします!

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■なぜ『週刊プレイボーイ』?

早いもので、『週刊プレイボーイ』、厳密にはそのウェブサイトである「週プレNEWS」でこの連載を始めてから、今日でちょうど1年である。これで65話。1年は52週、つまり、毎週連載で52話だと考えると、週1を上回るペース(単純計算で5.6日に1話のペース)で公開を続けてきたことになる。ウイルス学者という本業の傍らで、よくここまで書き続けていると自分でも思う。

2023年9月9日に始まったこの連載企画であるが、折に触れて、このコラムを読んでくれている同業の研究者の方々に会うたびに異口同音に聞かれるのが、

「なんで『週刊プレイボーイ』?」

ということである。1年という節目に、この辺についてちょっと解説するコラムを書いてみようと思う。

いちばんの動機の種は、やはり私が文章を書くことを好んでいる、ということに尽きる。私が文筆家に憧れを持っていることについては、この連載コラムでも何度か触れたことがある(6話、13話、18話、32話など)。

それに加えて、これもこの連載コラムでも暑苦しく語ったことがあるように(14話、27話、48話など)、私がこうやって「アカデミア(大学業界)」、特に感染症・ウイルス研究の裏話のようなことを一般読者向けに書いているのは、普段はあまり日の当たることがない基礎研究にいそしむ研究者の姿を、一般の方々に知ってもらいたいという思いに尽きる。

そしてそれを通して、「次のパンデミック」に備えるための研究活動に賛同してくれて、その世界に飛び込んできてくれる人たちが出てきてくれることこそが、この連載に込めた、私の秘めた願いでもある。

――と、そのようなゴタクは置いておいて、今回のコラムの主題は、「なぜその媒体が『週刊プレイボーイ』だったのか?」である。

■私が『週刊プレイボーイ』を媒体として選んだ理由

1年前の私は、「感染症研究やアカデミアについてのコラムを執筆したい」というようなことを、それまでの活動の中で知り合った出版関係の方々に話していた。そんな中、大変ありがたいことに、いくつかの媒体からその機会を提案いただいた。

――それでは、そんな複数の選択肢の中から、なぜ私は『週刊プレイボーイ』を選んだのか?

コラムを書くにあたって私が優先したかったのは、①ウェブで読める②タダで読める③書いたものがアーカイブとしてずっと残る、という3点であった。

まず、「①ウェブで読める」であるが、やはりこのご時世、広く読んでもらうことを優先した場合、紙媒体だけではなかなかに厳しい。新聞をとる家庭も減ってきているし、雑誌や書籍の場合、そもそも書店やAmazonで購入してもらわないと読んでもらえない。気軽に手軽に読んでもらうためには、やはりウェブで、スマホ片手に読めるようなものであることが望ましい。

次に、「②タダで読める」であるが、これは個人的にかなり重要なポイントであった。大手既成メディアのウェブ媒体には、読んでみたくなる、興味が湧く記事がたくさんある。しかしそのほとんどは有料(サブスク形式)で、タダで全文を読むことができないのである。「なにをケチなことを」と言う人もいるかもしれないが、やはりお金のことを気にすることなく、スイスイ読めるにこしたことはないはずである。

そして、「③書いたものがアーカイブとしてずっと残る」こと。これも意外と盲点で、ネットニュースのほとんどは、時間が経つとウェブから消えてしまうものが多い。そういえば、と思って昔の記事のURLを辿ってみても、「404 Not Found」と表示されてしまうことも少なくない。私が「執筆した学術論文のことを自分の『作品』だと思っている」ということは6話でも紹介したが、それはこのコラムも同じである。せっかく自分でしたためた文章、それはやはり、私の中では「作品」であり、ずっと残したい、残ってほしいものである。

これらを考慮した結果、いただいたいくつかの提案の中で、これらのすべてを満たしていたのは、『週刊プレイボーイ』だけであったのである。

それに加えて、1話でも紹介したように、新型コロナパンデミックの中で、『週刊プレイボーイ』は、科学に基づいた真っ当な記事を載せる、当時としては(現在も)とても稀有で貴重な媒体であった、という背景がある。それは、編集者のKさん(私のこの連載コラムも担当してくれている。32話にも登場)と、その記事のライターを務めていたKさん(どちらもイニシャルKで紛らわしいですが、別の人です)の努力にほかならない。私も何度か彼らの取材を受ける中で、彼らの真摯な姿勢を目の当たりにしていたからこそ、『週刊プレイボーイ』を媒体として選ぶことに、個人的な抵抗感はまったくなかった。

ちなみに、「上記の3つを満たすなら、ブログやウェブノートでも良かったのでは?」という話もある。そのような方法ももちろんなくはなかったが、それはそれで媒体としてはちょっと地味で、あまり面白味がない。そもそも読んでもらうために、自分でゼロから宣伝しなければならないし、それを本業の傍らでするのはなかなかにしんどい。

そしてなにより、「え!! 東大教授が『週刊プレイボーイ』でコラムを!?」というギャップは、それだけでウケるんじゃないか、と内心思っていたのももちろん事実である。幸いにして今のところ、私の本務先から、この活動についての苦情・苦言は寄せられていない。

さらに、これは連載を始めてから気づいたことだが、講演の最後にこのコラムを聴衆に紹介する際に、「私の名前に『プレイボーイ』をつけてググれば見つかります」という、キラーワードこの上ない自己紹介フレーズを手に入れることができた。

......とまあ、最後の逸話は冗談としても、ひたすらグラビアが並ぶページで、それらを尻目に、ガチなトーンの科学コラムを読む、というのも、アバンギャルドな感じがして面白いんじゃないかなあ、と思っている今日この頃である。不定期連載とはいえ、さすがに無尽蔵にネタが湧いてくるわけではない。いつまで続けられるか、いつまで続けさせてもらえるかはわからないが、感染症研究の啓蒙活動の一環として、これからもできるかぎり面白い、読み応えのあるコラムを届けられたらと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 日本ハム4―5オリックス=延長10回=(8日・エスコンフィールド)

 2位の日本ハムは延長戦の末にオリックスに敗れ、連勝が4でストップした。「3番・三塁」で先発した清宮幸太郎内野手(25)は自己記録を更新する16試合連続安打、土壇場での同点打含む猛打賞を記録。敗色濃厚だった9回に3点ビハインドを追いつく驚異の粘りを見せたが、直後に救援陣が決勝点を献上し、首位・ソフトバンクとの差が再び8に広がった。

 全員の思いをバットに乗せた。清宮が甘く入ったチェンジアップを気迫で打ち返した。9回、水谷の2点二塁打で1点差に詰め寄りなお1死二、三塁。守護神・マチャドを捉え土壇場で右前へ同点打を運んだ。

 打棒が止まらない。初回2死、宮城の直球を中前にはじき返して自己最多の16戦連続安打とすると、3回2死では鮮やかに左前打。8月22日以来の3安打固め打ちで、9月の打率を5割(22打数11安打)まで上昇させた。

 悔やんだのは9回、適時打を放った直後の走塁死。一塁を回ったところで右翼手の送球を一塁手がカットし、一、二塁間で挟まれタッチアウトとなった。場面的には、あと1点でサヨナラ勝利。結果的にレイエスが四球、マルティネスが右直に終わって同点止まり。2死目が響く形となった。

 新庄監督からは「打者はヒットを打って『やった!』って気持ちで次の塁を狙う。気持ちはわかる。なのであそこは(一塁コーチの)代田コーチが早めに『ストップ』って声がけしないと」とフォローされたが「僕が悪い。せっかくチームがいい感じなのに、流れを止めてしまった」と猛省。「(安打が)どうでもいいぐらい最後のミスが本当に申し訳なかったです」と10日・西武戦からの挽回を期した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ ヤクルト 5 - 3 阪神 ●
<22回戦・神宮>

 ヤクルトの高梨裕稔が8日の阪神戦に先発し、5回1/3を投げ、4被安打、6奪三振、2失点の好投で2年ぶりの白星を手にした。

 高梨は「今年もチームに全然貢献出来てなかったので早くチームの勝ちに貢献しようという思いでマウンドに上がりました」と好調の阪神打線を2失点にまとめた。

 6回には糸原健斗の打球が直撃するアクシデントも「体が強いのが、僕の武器だと思っているので、あそこでホントはしっかり抑えられればよかったんですけど、ファンの人達の応援がすごい大きくて、勇気をもらいました」とイニング途中で降板となったのを悔しがった。

 髙津臣吾監督は高梨について「何よりも、体が強いというのが素晴らしくて、どこか悪くて外れることがないので、プロ野球選手としてはすごく大事な部分なのかなと思います」と振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ルヴァン杯 準々決勝第2戦 札幌3-1横浜FM(8日・プレド)

 

 J1北海道コンサドーレ札幌が、ルヴァン杯の5年ぶり4強を逃した。第1戦を1―6で迎えたホーム・横浜FM戦は、前半14分に失点。後半は攻勢に転じ、同4分のMF菅大輝(25)の同点弾を皮切りに3得点を挙げ3―1で勝利も、2戦合計4―7で準々決勝敗退となった。悲願のタイトル取りはならずも、後半38分から昨年11月に右膝3か所を手術したMF深井一希(29)が、351日ぶりに実戦復帰。残り9戦で19位にとどまるリーグ戦の逆転残留へ、心強い戦力が加わった。

 昨年11月5度目手術 無心で走り、ボールに飛び付いた。後半38分、札幌・深井が昨年9月23日の名古屋戦以来、351日ぶりに公式戦の舞台に立った。「歓声がすごくうれしかったし、改めてピッチは最高だなと思った」

 入った瞬間、MF駒井にキャプテンマークを託された。「恥ずかしくて『それはいい』って言ったけど『着けろ』と。そういう気遣いもありがたかった」。様々な感情は抱きつつも「試合に入ったら勝つことだけを考えた」。2戦目は3―1で勝ったが、4強入りはならず。「チャンスを決め切れるようにもっともっと練習しないと」と感慨にふけることはなかった。

 昨年11月、自身5度目の手術に踏み切った。担当医師からは「もうダメかも」と告げられた上での選択だった。折れそうになった心を奮い立たせるため、手術前からインスタグラムを始めた。「自分の知らないところで苦しんでいる人がいるんだろうなと。自分の全部を見せながら復活すれば、色んな人に勇気を与えられるんじゃないか」。思いは、しっかり体現した。

 走れば水がたまり、しゃがめない時期もあった。それでも明るい未来を信じた。「自分でも自信になった」と振り返る、復帰へこぎ着けた。ただ、確かに踏み出した一歩にも「監督も気を使ってくれた部分はあるかもしれない。ただここまで来たからには、僕への特別な感じはもうないと思うので。スタートラインに立ったここからが、本当の戦い」。安どすることなく、気を引き締めた。

 チームは17位湘南と勝ち点7差の19位と降格圏にいる。下部組織出身でもある深井の復活は、浮上へ確実に力となる。「残留に向けて本気で一試合一試合やっていけば奇跡は起こせる」。自身の経験からすれば、決して難局などとは思っていない。(砂田 秀人)

 ☆FWサンチェス(後半48分、札幌加入6試合目で初得点)「初ゴールを決められて自信になった。これで自信もついて弾みになる。前向きな気持ちで次の試合でも点を取っていきたい」

  新たな可能性を札幌が見せた。0―1の後半、左ウィングバック(WB)で先発した左利きの菅が、右WBに回った。ほとんど経験がない位置だったが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)からの「イメージは(金子)拓郎で」と送り込まれた。昨季途中まで在籍し、現在はベルギー1部のコルトレイクでプレーする金子拓郎が得意としていた右からのカットインで「迷わずに」左足を振り抜き、同点弾をたたき込んだ。

 同32分には青木の左クロスを逆サイドで合わせて、勝ち越し弾を決めた。正反対のポジションで結果を出し、菅は「切り替えの形だったり視野の部分が広がった。あのプレーを左でも右でもやれれば、もっと上にいける」と手応えを口にした。指揮官の巧みな采配から増えたオプションは、今後の戦いに生かしていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米大リーグ(MLB)は8日、各地で試合を行い、ドジャースの大谷翔平選手がガーディアンズ戦で46号ソロを放ち、「50本塁打・50盗塁」達成までそれぞれあと4つに迫った。

大谷は「1番・指名打者」で先発し、1─0のリードで迎えた五回にライトポール際にホームラン。この日は4打数2安打、1打点、1三振の内容で、ドジャースは4─0の白星を挙げた。

レッドソックスの吉田正尚外野手はホワイトソックス戦に「5番・指名打者」で先発し、3打数1安打、1四球、1三振。チームは2─7で敗れた。

カブスの鈴木誠也外野手は2─1で競り勝ったヤンキース戦に「3番・指名打者」で先発し、4打数無安打、2三振の内容だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【レッズ3-1メッツ】@シティ・フィールド

日本時間9月9日、9連勝中と勢いに乗るメッツは本拠地シティ・フィールドでのレッズ3連戦の最終戦を迎え、6回裏に先制したものの、1対3で逆転負け。10連勝を逃し、ワイルドカード争いではブレーブスに3位タイで並ばれた。レッズ5番手のバック・ファーマーが3勝目(0敗)を挙げ、6番手のアレクシス・ディアスは26セーブ目を記録。メッツは先発のルイス・セベリーノが7回途中5安打1失点の好投を見せたが、3番手のフィル・メイトンが3敗目(2勝)を喫した。

4回裏無死1・2塁の先制機を生かせなかったメッツだが、先発のセベリーノが6回までレッズ打線を無得点に封じると、6回裏二死1・2塁からスターリング・マルテのタイムリーで1点を先制。セベリーノは7回表にノエルビ・マルテに同点タイムリーを浴びて降板したものの、7回途中5安打1失点と先発の役割を果たした。試合は1対1の同点のまま9回表を迎え、3番手のメイトンが一死2・3塁のピンチを招いてサンティアゴ・エスピナルのタイムリー二塁打で2失点。9回裏の攻撃は三者凡退に終わり、連勝を10に伸ばすことはできなかった。

ナ・リーグのMVP争いで大谷翔平(ドジャース)の対抗馬に挙げられているフランシスコ・リンドーア(メッツ)は「1番・遊撃」でスタメン出場して4打数ノーヒット。前日の試合で16試合連続安打がストップしたが、今日は出塁することもできず、連続試合出塁が35でストップした。今季はここまで全143試合に出場して打率.270、30本塁打、84打点、26盗塁、OPS.831を記録。2年連続2度目の「30-30」達成まであと4盗塁に迫っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○ ヤクルト 5 - 3 阪神 ●
<22回戦・神宮>

 ヤクルトの髙津臣吾監督が8日の阪神戦、5-3で勝利し、監督通算300勝を達成した。

 髙津監督は「これが、早いのか遅いのか、もっと早くできてればよかったのかもしれないけど、みんなの積み重ねだと思って有り難くボール頂きました」と振り返った。監督通算300勝の節目に先発し、勝利投手となった高梨裕稔は「こういう節目の試合で勝ち投手になってホントよかったと思います」と喜んだ。

 髙津監督は20年にヤクルトの監督に就任。同年はリーグ最下位に終わるも、21年からリーグ連覇を達成し、21年には20年ぶりの日本一に導いた。ヤクルトは今季ここまで50勝69敗4分の成績となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8日の日本選手=米大リーグ

▽カブス・鈴木ヤンキース戦に3番指名打者で出場して4打数無安打、2三振。打率2割7分1厘。
▽レッドソックス・吉田ホワイトソックス戦に5番指名打者で出場し、九回に二塁打を放って3打数1安打、1四球、1三振。打率2割8分4厘。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式で盛り上がる選手ら=8日、サンドニ

 

 

 

パラリンピックの閉会式で盛り上がる選手ら=8日、サンドニ

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式で打ち上げられた花火=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式で打ち上がった花火=8日、サンドニ

 

 

 

 

花の都を沸かせたパラリンピックは、盛大な音楽フェスティバルでフィナーレを迎えた。地元フランスの人気アーティストらが次々と登場。選手と観客は一体となり、「祝祭」を楽しんだ=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式でランタンの火を吹き消すフランスのパラ選手=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式で披露されたアトラクション=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

 

 

 

第17回夏季パラリンピック・パリ大会は8日(日本時間9日)、パリ郊外サンドニのフランス競技場で閉会式が行われ、12日間の熱戦に幕を下ろした。新型コロナウイルス禍の収束を受けて、障害者スポーツ最大の祭典は2大会ぶりに有観客で開催され、連日熱気に包まれた。選手はプレーで応え、会場と一体で障害の有無を超えて多様な価値観を認め合う「共生」の意義を世界に発信した。

 日本は海外開催の大会では最多の175選手の陣容だった。7日には車いすテニス男子シングルスで小田凱人(18)=東海理化=が優勝して金メダルの数を14個に伸ばし、前回東京大会の13個を上回った。国・地域別の獲得数では2004年アテネ大会以来となる10位と健闘した。銀、銅を含めた総メダル数は41個。

 雨の中行われた閉会式では、選手はあらかじめフィールドに待機し、各国・地域の旗手だけが行進。日本は競泳男子で2冠に輝いた木村敬一(33)=東京ガス=と卓球女子で金メダルの和田なつき(21)=内田洋行=が笑顔で入場した。

 大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は、あいさつで「あなたたちは人々の障害に対する見方を変えた。『パラリンピック革命』を起こした」と選手の活躍を称賛。パラリンピック旗は4年後の開催都市ロサンゼルスへと引き継がれた。

 五輪を3度開催したパリがパラリンピックを迎えたのは初めて。史上最多168カ国・地域と難民選手団が参加し、五輪と同じ「広く開かれた大会に」をコンセプトとした。国際紛争などにより世界の分断が加速する中、ロシアからの侵攻を受けるウクライナは世界7位の金メダル22個と活躍。銅2個を獲得した難民選手団とともに、平和への願いを訴えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閉会式でパラリンピック旗を振る次回開催都市、米ロサンゼルスのカレン・バス市長=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式で入場する各国の選手ら=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式であいさつする国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスで初の夏季パラリンピックは、国内社会に好影響を与え得る大会だったと評価できそうだ。8月28日の開会式で大会組織委員会のエスタンゲ会長は「革命が始まる」と宣言。五輪に負けない熱狂ぶりは、その言葉が決して誇張ではないと感じさせた。
近代五輪の創始者ピエール・ド・クーベルタン男爵を生み、「五輪先進国」とも言えるフランスは一方で、パラスポーツへの関心度や位置付けが決して高いとは言えない面があった。障害者への差別が少なくないという人権擁護団体の調査結果も出ていた。共生社会実現のメッセージを発信する場でもあった今大会。障害を抱えて生活している人たちの存在を認識し、理解するというステップがまず重要だった。
チケットの売り上げが250万枚を超え、パラスポーツを多くの人が目にする機会になった。授業の一環として約20万人の子供たちも会場へ足を運んだ。連日のように大声援が送られた会場には一体感が生まれた。「人々の見方を変えよう、2024年世代をつくろうとやってきた」とエスタンゲ会長。若い世代にパラスポーツを浸透させるきっかけづくりができた。
大会開催が決まった後にパリ市などがバリアフリー化を進め、開幕直前には約20年をかけた地下鉄の整備計画も発表された。パリを含むイルドフランス地域圏の自治体連合は大会閉幕後、近日中に会合を開く予定。関係者は「障害を抱える人のために、国だけでなく市でもできることがある。多くを変えるための最初のステップ」と意識を高めている。
大会から多くの人たちが肯定的なメッセージを受け取り、国や自治体も前に進み始めた。国際パラリンピック委員会(IPC)のパーソンズ会長は「パラリンピックの今後のベンチマーク(基準)になる大会」と賛辞を贈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いわきFW谷村が30試合で17ゴール目

いわきFCは9月7日、J2リーグ第30節で鹿児島ユナイテッドFCと対戦し、3-1で勝利した。この試合でFW谷村海那が2ゴールを決めて勝利に貢献したなか、「点取りすぎ」「絶対J1行け!」など、反響のコメントが寄せられている。

試合は前半30分、MF西川潤がカットインドリブルからニアサイドを撃ち抜くミドル弾でいわきが先制。そして同39分に谷村が左サイドのフリーキックから頭で合わせて追加点を奪取した。

その後、後半13分に左サイドの崩しからゴール前にポジションを取った谷村がドンピシャヘッドで合わせて3-0。同アディショナルタイムに1点を返されるも3-1でいわきが逃げ切った。

Jリーグ公式X(旧ツイッター)でも谷村のゴールシーンが取り上げられると、「どこのJ1クラブが取りに行くか気になる」「点取りすぎ」「絶対J1行け!」「何者なの」など、反響の声が上がっていた。

2ゴールを決めた谷村は直近7試合で7ゴール。今季リーグ戦30試合で計17ゴールまで伸ばし、J2の得点ランキングトップを走る。2位のFW小森飛絢(ジェフユナイテッド千葉)も16ゴールを決めており、J2得点王争いにも注目だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式であいさつする大会組織委員会のエスタンゲ会長(中央下)=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

 

 

 

パラリンピックの閉会式で旗手を務める競泳の木村敬一(中央左)と卓球の和田なつき=8日、サンドニ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サッカーJ2リーグ第30節の9試合が、7日(土)、8日(日)に開催されました。

首位の横浜FCは敵地での愛媛FC戦で4得点の快勝。直近は13勝3分と16試合連続負けなしとしています。上位対決となった清水エスパルスとV・ファーレン長崎の一戦は1-1のドロー。台風10号の影響を受けて、前節の徳島ヴォルティス戦が中止とった清水は1試合少ないですが、横浜FCと勝ち点4差に広がりました。

J1プレーオフ圏内の争いは混とん。4位ベガルタ仙台が最下位ザスパ群馬に痛恨のドロー。5位のファジアーノ岡山はブラウブリッツ秋田に0-1で敗れ、6位のレノファ山口FCも14位徳島ヴォルティスに1-2で敗戦。7位のジェフユナイテッド千葉や8位のいわきFCが勝利し、ともに勝ち点46とし、6位山口に1差まで迫っています。

ヴァンフォーレ甲府vsロアッソ熊本の試合は9月25日(水)に開催予定。現時点の順位表は清水、徳島、甲府、熊本の4チームが1試合未消化となっています。

【J2第30節結果】

◆清水 1-1 長崎(IAIスタジアム日本平)

得点【清水】ルーカス ブラガ(後半5分)【長崎】マテウス ジェズス(前半24分)

◆群馬 0-0 仙台(正田醤油スタジアム群馬)

◆千葉 4-0 水戸(フクダ電子アリーナ)

得点【千葉】小森飛絢(前半20分、後半11分)田中和樹(後半31分)オウンゴール(後半36分)

◆藤枝 1-0 栃木(藤枝総合運動公園サッカー場)

得点【藤枝】矢村健(後半32分)

◆徳島 2-1 山口(維新みらいふスタジアム)

得点【徳島】渡大生(前半28分)ブラウンノア賢信(後半8分)【山口】河野孝汰(後半37分)

◆横浜FC 4-1 愛媛(ニンジニアスタジアム)

得点【横浜FC】高橋利樹(前半31分)櫻川ソロモン(後半25分、34分)ユーリ ララ(後半45+5分)【愛媛】パク ゴヌ(前半20分)

◆山形 3-0 大分(レゾナックドーム大分)

得点【山形】土居聖真(前半28分)小西雄大(後半17分)イサカ ゼイン(後半42分)

◆いわき 3-1 鹿児島(白波スタジアム)

得点【いわき】西川潤(前半30分)谷村海那(前半39分、後半13分)【鹿児島】藤本憲明(後半45+2分)

◆秋田 1-0 岡山(シティライトスタジアム)

得点【秋田】喜岡佳太(前半29分)

◆ 甲府 - 熊本(JITリサイクルインクスタジアム)※9月25日開催

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇サッカー 2024JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝2nd leg(8日、各地)

第1戦を6-1で快勝した横浜F・マリノスは、敵地で北海道コンサドーレ札幌と激突。前半14分にFWヤン マテウス選手のゴールで先制しましたが、後半開始早々にMF菅大輝選手に決められると、後半32分にも菅選手に決められ、後半だけで3失点。敗れたものの2戦合計7-4で、2年連続の準決勝進出を決めました。

第1戦を1-0で勝利した川崎フロンターレは、敵地で唯一J2で勝ち残るヴァンフォーレ甲府と激突。前半31分にDF孫大河選手がゴールネットを揺らし甲府が先制。2戦合計1-1とし、このまま延長かと思われた後半アディショナルタイム、川崎Fは途中出場のFW遠野大弥選手がヘディングでゴールネットを揺らし得点。川崎Fが4大会ぶりにベスト4入りを決めました。

第1戦では5-0の快勝となったアルビレックス新潟は、J1で2位を走るFC町田ゼルビアのホームへ乗り込みます。前半だけで2点を許し0-2で敗れましたが、第1戦の大量得点もあり2戦合計で勝利。2015年以来9年ぶりに準決勝へ進出です。

第1戦を0-1で落としていた名古屋グランパスは、敵地でJ1首位のサンフレッチェ広島と対戦。前半早々にFWパトリック選手のゴールで先制。このまま1-1で2戦合計得点で並び、延長戦に突入します。延長前半、広島はMF東俊希選手がフリーキックを左足で沈め、リードを奪います。それでも名古屋が延長後半7分にオウンゴールで追いつき、勝負の行方はPK戦へ。最後は名古屋のGKランゲラック選手が好セーブをみせ決着。名古屋が死闘を制し、2年連続のベスト4入りです。

準決勝は名古屋vs横浜FM、川崎Fvs新潟。10月9日に第1戦、10月13日に第2戦が行われる予定です。

▽準々決勝 結果 ※スコアは上が2戦合計

◆横浜FM 7-4 札幌

1st 6-1、2nd 1-3

◆川崎F 2-1 甲府

1st 1-0、2nd 1-1

◆新潟 5-2 町田

1st 5-0、2nd 0-2

◆名古屋 2-2(PK3-1) 広島

1st 1-0、2nd 0-1、延長1-1、PK3-1

▽準決勝

10月9日(水) 第1戦

10月13日(日) 第2戦

▽決勝

11月2日(土) 国立競技場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ 「自責点自体は少ないが、粘り切れなかった」3位との差が再び「2.5」に

 パ・リーグ4位の楽天は8日、3位ロッテとの直接対決4戦目を5-9で落とした。1点リードで迎えた5回、先発の内星龍が3失点と逆転を許し、一死一・二塁の場面で降板。2番手の弓削隼人も適時打を浴び、さらに1点を失った。3番手の酒井知史は6回を無失点で切り抜けたが、4番手の宋家豪が7回に1失点、5番手の渡辺翔太が8回に2失点と精彩を欠き、ロッテとのゲーム差も再び「2.5」に広がった。

 投手陣が踏ん張れず連勝ストップとなった楽天。特にリリーフ陣の投球内容に対し、8日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では苦言が呈された。

 館山昌平氏は「4投手とも全て先頭打者を出してしまっていた」と指摘。「入りのところで上手くいっていない中で、自分たち本来の投球ができず踏ん張り切れなかった。自責点自体は少ないが、粘り切れず入りの部分を失敗してしまったのかなと思った」とリリーフ陣の課題を分析した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリで初開催された夏季パラリンピックは8日、サンドニのフランス競技場で閉会式が行われ、12日間にわたるパラスポーツの祭典が幕を閉じた。写真は閉会式で旗手を務める競泳の木村敬一(左)と卓球の和田なつき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ・パラリンピックの閉会式が終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パ・リーグ2位の日本ハムがシーズン終盤に入っても好調を維持している。8日のオリックス戦(エスコン)こそ延長10回に4―5で敗れ、連勝が「4」で止まったものの貯金は「14」。2カード連続で勝ち越している上に3位・ロッテに4・5ゲーム差をつけている。

本来、シーズン終盤といえばリーグ優勝やCS争いを続けるチームには勝利への重圧に加え、相手の警戒も強まり大型連勝はできなくなるもの。ところが、日本ハムは真逆で終盤になるにつれて加速し、清宮やレイエス、マルティネスなどの主力選手も軒並み状態を上げ始めている。

上位チームが相次いで苦戦する時期にもかかわらず、なぜ泰然自若で試合に臨めているのか。要因は若手を中心とした各選手の成長もさることながら、チーム周辺の「雰囲気」も大きい。

日本ハムは2位ながら首位を走るソフトバンクとは8差。優勝を狙える位置にはいるが、残りの試合数(19試合)を考えれば厳しいのは誰の目にも明らかだろう。そのため、優勝を目指しながらも各選手は重圧を感じないまま平常心で試合に臨めている。これがチーム全体に好影響を及ぼしているといわれる。

さらに新庄剛志監督(52)のムードづくりもチームの勢いを後押ししている。

指揮官は6日に各選手に対し「今後は野球を楽しもう」と通達。報道陣にも「みんな『頑張ります、頑張ります』ってここまできたので、これからは『頑張ります』っていう言葉を『楽しみます』に代えてもらえます?」と異例のお願い。チーム内外で野球を楽しむことを徹底させた。おかげでベンチ内は適度な緊張こそあるものの、選手から笑みが絶えることはない。こうした空気もチームの好調を支えているのだろう。

チームが日本一に輝いた2016年を知る松本剛も「優勝、CS争いの重圧? ないですね」と笑いながら現在のチーム状況をこう打ち明けた。

「監督も言ってるみたいですが、僕らは上を目指すだけ。だから重圧はそれほど感じていません。前に優勝した時のことはもう忘れましたけど、今のチームの雰囲気は本当にいいので。このままなら(CSも)やれそうな感じもしますからね」

オリックス時代に連覇を経験した伏見も、現状に手応えを感じている。

「若いチームだからというのもあるのかもしれませんが、チーム全体が硬くなっている感じはしません。オリックス時代はマジックがつかないまま優勝した緊迫する戦いもしましたけど、それとはまた違って今は本当に楽しみながら野球をやれてますから。まだまだ優勝のチャンスはありますし、僕自身も相手のことはあまり考えない。まずは自分たちのことをしっかりやる。それができていると思います」

シーズン終盤でも自然体で試合に臨めている日本ハム。この空気を最後まで維持できれば、CSでの一発逆転も夢ではないかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球パ・リーグは8日、各地で3試合が行われました。

首位ソフトバンクは6位西武と対戦。2回に2本のヒットで2死2、3塁のチャンスを作ると、甲斐拓也選手がセンターへの2点タイムリーを放ちます。投げては、先発の松本晴投手が6回途中1失点と試合をつくり、今季2勝目を手にしました。

3位ロッテは4位楽天と対戦。2-3と1点ビハインドの5回、先頭の中村奨吾選手のツーベースをきっかけに打線がつながり、この回5本のヒットを集め、打者一巡の猛攻。一挙4得点を奪い、逆転に成功します。その後は互いに点の取り合いとなるも、15安打9得点で打ち勝ち、連敗を2で止めました。

5位オリックスは2位日本ハムと対戦。4-1と3点リードで迎えた9回、守護神・マチャド投手がマウンドへ上がるも、3本のヒットと3つの四球で3失点を喫し、土壇場で試合を振り出しに戻されます。しかし延長10回、2死満塁のチャンスを作ると、西野真弘選手が値千金の勝ち越しタイムリーを放ち勝負あり。延長戦を制し、連敗を2で止めました。

首位ソフトバンクは連敗を4でストップ。2位日本ハムが敗れ、一気に優勝マジックを2つ減らし13へ。3位ロッテと4位楽天の4連戦は、2勝2敗となり2.5ゲーム差に広がりました。

【8日のパ・リーグ結果】

◆ソフトバンク 3-1 西武

勝利投手【ソフトバンク】松本 晴(2勝1敗)

敗戦投手【西武】武内夏暉(7勝6敗)

セーブ【ソフトバンク】ヘルナンデス(3勝3敗1S)

◆ロッテ 9-5 楽天

勝利投手【ロッテ】佐々木朗希(8勝4敗)

敗戦投手【楽天】内星龍(6勝8敗)

本塁打【ロッテ】ソト16号

◆オリックス 5-4 日本ハム

勝利投手【オリックス】マチャド(5勝3敗23S)

敗戦投手【日本ハム】柳川大晟(1勝3敗8S)

セーブ【オリックス】ペルドモ(1勝2S)

本塁打【オリックス】西野真弘1号、セデーニョ10号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球セ・リーグは8日、各地で3試合が行われました。

4位・DeNAは首位・巨人と対戦。初回に相手のエラーをきっかけにチャンスを作ると、オースティン選手、牧秀悟選手の連続タイムリーなどで4点を先制。2回にも1点を追加し、試合の主導権を握ります。投げては、先発・吉野光樹投手が6回無失点の好投で今季2勝目、DeNAは投打がかみ合い快勝となりました。

5位・中日は2位・広島と対戦。初回に細川成也選手の2ランなどで3点を先制します。5回に1点差に迫られなおも無死1、3塁とされますが2番手・齋藤綱記投手が無失点に抑えると、その後は中日の中継ぎ陣が広島打線を無失点に抑え勝利しました。

6位・ヤクルトは3位・阪神と対戦。2回に山田哲人選手の今季11号2ラン、3回に澤井廉選手のプロ初ホームランとなる3ランが飛び出し、序盤から5点を先取します。先発・高梨裕稔投手は4回に2失点を喫するも、それ以降は得点を与えず、6回途中2失点で今季初勝利を手にし、チームの連敗を3で止めました。

【8日のセ・リーグ結果】

◆DeNA 8-0 巨人

勝利投手【DeNA】吉野光樹(2勝1敗)

敗戦投手【巨人】メンデス(2敗)

◆中日 4-3 広島

勝利投手【中日】齋藤綱記(4勝3敗)

敗戦投手【広島】玉村昇悟(4勝5敗)

セーブ【中日】マルティネス(1勝3敗37S)

本塁打【中日】細川成也20号、木下拓哉3号

◆ヤクルト 5-3 阪神

勝利投手【ヤクルト】高梨裕稔(1勝2敗)

敗戦投手【阪神】西勇輝(6勝6敗)

セーブ【ヤクルト】小澤怜史(5勝6敗5S)

本塁打【ヤクルト】山田哲人11号、澤井廉1号【阪神】森下翔太13号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックスは8日、T―岡田外野手(36)が今季限りで現役を引退することを発表した。7日に引退の意思を伝え、球団側も了承した。2010年に本塁打王のタイトルを獲得し、プロ19年間で通算204本塁打。低迷期からチームを支えてきた大砲がユニホームを脱ぐ。

 昨年は20試合の出場に終わり、減額制限を超える50%ダウンの年俸3600万円で契約を更改。構想外の危機を乗り越え、背水の1年とした今季は、3月29日のソフトバンク戦(京セラD)で4年ぶりとなる開幕スタメンを勝ち取った。ところが3試合、5打数無安打と結果を残せず、4月11日に出場選手登録を抹消。勝負をかけた8月に左ふくらはぎを負傷したことも重なり、現役生活に区切りをつけることを決意した。

 09年オフに同姓の岡田彰布監督(現阪神監督)が発案し、7000通以上の公募から登録名「T―岡田」を選んだ。21年には25年ぶりのリーグ優勝。道筋をつけたのがT―岡田だった。9月30日のロッテ戦(ZOZO)で9回2死一、三塁から逆転3ラン。1敗でもすれば自力優勝の可能性が消滅する状況で、首位・ロッテの優勝マジック点灯を阻み、チーム全体に勢いをつけた。自身にとっても16年目の初優勝だった。

 球団は生え抜きの功労者に引退試合を用意。9月24日、本拠地・京セラDの今季最終戦(西武戦)が花道となる予定だ。代打中心となった近年は、コールされるだけで球場の雰囲気を変えられる存在だった。同じ外野手の杉本、投手では宮城ら、どの後輩からも慕われ、敬われた兄貴分でもあった。リーグ3連覇中のオリックスで、一時代を築いた看板選手。貢献が色あせることはない。

 ◆T―岡田(岡田貴弘=おかだ・たかひろ)1988年2月9日、大阪府生まれ。36歳。履正社では1年から4番。大阪桐蔭・辻内崇伸(元巨人)と平田良介(元中日)、近大付・鶴直人(元阪神)とともに「ナニワ四天王」と呼ばれる。甲子園出場はなし。05年高校生ドラフト1巡目でオリックス入団。10年に登録名をT―岡田に変更。「T」は本名の「貴弘」と、最強の恐竜「ティラノサウルス」にちなんだ。同年に本塁打王とベストナイン。14年に一塁手でゴールデン・グラブ賞。187センチ、100キロ。左投左打。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「新馬戦」(8日、中山)

 2番手を進んだ3番人気のファンダム(牡2歳、父サートゥルナーリア、母ファナティック、美浦・辻)が直線で力強く抜け出してデビュー戦をモノにした。

 勝ちタイムは、昨年のアスター賞でキャットファイトがマークした1分33秒1を0秒3更新する2歳コースレコード。北村宏は「気持ちに安定感があって素晴らしいです。体力的にゆとりもあります。速い流れのなかでも落ち着いて追走できていましたし、最後もいい加速でした」と評価。辻師は「まだ逆手前で走ったりと幼い面があるなかで、最後までしっかり走ってくれました。まずは無事に結果を出せて良かった」と安どの表情を浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦