第106回全国高校野球選手権大会(7日から17日間・甲子園)の組み合わせ抽選会が4日、大阪市内で行われた。
◆大会展望
全体的には強豪校が分散した印象だ。とはいえ、今春センバツ王者の健大高崎と21年夏準Vの智弁学園、“西の横綱”大阪桐蔭に興南、明豊がひしめき合うブロックは見応え十分。さらに、木更津総合と昨夏4強メンバーが10人残る神村学園との対決は、1回戦屈指の好カードだ。
猛暑対策で今夏、開幕からの3日間に導入される朝夕2部制によって、8チームが「夕方の部」に登場する。各校とも日頃から照明の中で練習を重ねている模様で、大きな影響はなさそうだ。79年夏の甲子園3回戦では箕島・星稜戦が延長18回、3時間50分の死闘となり、午後7時56分に試合終了。今でも「高校野球史上最高の試合」として語り継がれる。ナイターでどんな名勝負が生まれるのか、楽しみだ。
暑さ対策の一環としては、7回制の議論も始まった。容認の声も聞かれる中、「8、9回の攻防こそ野球の醍醐(だいご)味」と反対の声もある。飛ばない低反発バットで争われる初めての夏。終盤に手に汗握る攻防が続出すれば、議論の行方に影響を及ぼすかもしれない。酷暑の中、知恵を絞りながら、選手第一の運営を模索する大会になりそうだ。
◆パリ五輪 第10日 ▽フェンシング(4日、グランパレ)
フェンシングの男子フルーレ団体決勝が行われ、日本(敷根崇裕、飯村一輝、松山恭助、控え=永野雄大)がイタリアを45―36で下して優勝。12年ロンドン五輪2位以来のメダルは、最も輝く史上初の金メダル。日本は今大会メダル5個目で、国別ではフェンシングの母国・フランスに次ぐ2位の快挙を成し遂げた。
第1ゲームは敷根が登場。最初にポイントを奪い2点をリードした。第2ゲームでも飯村がリードを3点に広げたが第3ゲームで1点差とされ、第4ゲーム途中で15―16と逆転された。第6ゲームで日本は再逆転。第7ゲームは熱戦となり松山が1ポイントをリードして第8ゲームに突入した。今大会初出場の永野が5連続ポイントでリードを広げリードを6点に広げ圧倒的優位を築いた。第9試合は飯村がアンカーを務め、勝利を決めた。勝利の瞬間、マスクを取りピストの上で両手を広げ、仲間と抱き合った。
日本男子フルーレが、ついに重い扉をこじあけた。08年に太田雄貴氏が個人で銀、そして12年ロンドンは団体で銀。頂点に挑み敗れてきた戦いに、ついに日本が勝った。過去優勝7度のイタリアを破り、フルーレ史上初めて金メダルを獲得。昨年の世界選手権を初めて制し、世界ランク1位で乗り込んだパリで、その強さを見せつけた。
圧巻だった。準々決勝はカナダに45―26で快勝すると、迎えた準決勝の相手は、21年東京五輪王者のフランス。ピストの左右から、地元チームへ地鳴りのような声援が相手チームにおくられる中、日本は敷根、飯村、松山がかかんに挑んだ。序盤からリードして優位に進めると、主将の松山は1ゲームもマイナスで終えない安定感を発揮。45―37で圧勝し、3大会ぶりのメダルを確定させた。
前回東京五輪は準決勝でフランス、3位決定戦でアメリカに敗れて4位。五輪後、東京大会で日本を下して優勝したフランス代表のエルワン・ルペシュー氏をコーチに招へいし、強化を図ってきた。松山は言う。「彼が何か特別なことをやって金メダルを取ったのかと思ったけど、細かい所に全力で集中して、高い強度で練習していた」。学んだことは、常に自分の全力に集中すること。メンバーは東京の松山、敷根、永野に加え、新進気鋭の20歳、飯村一輝を加えて盤石。飯村は今大会個人で4位と、チームに勢いをもたらした。
今大会の最終種目を終え、日本のメダルは5個(男子エペ個人・加納虹輝=金、男子エペ団体=銀、女子フルーレ団体=銅、女子サーブル団体=銅)に到達。団体は出場した4種目全てで表彰台に乗り、メダル5個はフランスに次ぐ2位タイとなった。男子フルーレの“お家芸”復活にとどまらず、フェンシング大国に名乗りを上げた日本。花の都で、日本剣士が躍動した。
◇敷根 崇裕(しきね・たかひろ)1997年12月7日、大分市生まれ。東京・東亜学園高、法大を経てネクサス所属。21年東京五輪ではフルーレ個人で4位。団体フルーレでは4位。パリ五輪フルーレ個人は2回戦敗退。184センチ、68キロ。
◇飯村 一輝(いいむら・かずき)2003年12月27日、京都府生まれ。五輪銀メダリストの太田雄貴を指導した父・栄彦氏の元、競技を始める。龍谷大平安高を経て慶大在学中。23年世界選手権では男子フルーレ団体優勝。パリ五輪は個人フルーレで4位。169センチ、65キロ。
◇松山 恭助(まつやま・きょうすけ)1996年12月19日、東京・台東区生まれ。東亜学園、早大を経てJTB所属。正確な技術、落ち着いた試合運びが特徴。21年東京五輪では主将として臨むもフルーレ個人3回戦、団体が4位。180センチ、74キロ。
◇永野 雄大(ながの・ゆうだい)1998年10月15日、水戸市生まれ。東京。帝京高、中大を経てネクサス所属。21年東京五輪は男子フルーレ団体で4位。父の義秀氏はバルセロナ五輪フルーレ個人代表。172センチ、78キロ。
「パリ五輪・男子ゴルフ・最終日」(4日、ゴルフナショナル=パー71)
3打差の4位から出た松山英樹(32)=LEXUS=は6バーディー、ノーボギーの通算17アンダーでホールアウト。日本男子で初となる銅メダルを獲得した。
バック9に入ると、メダル争いは白熱の様相となった。松山は後半の10番パー4、12番パー4でバーディーを奪い、トップグループを追走。マキロイらも浮上してくる中、一時首位から2打差に6人がひしめく大混戦になった。
以降は我慢比べの展開に。松山はトップと1打差で迎えた14番パー5で2打目をグリーン左のラフに打ち込んだ。ボールがすっぽりとラフに埋まり、厳しいライだったが、鮮やかなアプローチでグリーンへ。3メートルのバーディーパットは惜しくも届かなかったが、パーセーブした。
直後、トップタイで最終組を回っていたラームが14番でダブルボギーをたたいて一気にメダル圏外へ転落。マキロイも15番で池に打ち込み、ダボで脱落となった。フリートウッド、シェフラーが18アンダーで並び、1打差で松山が追う展開となって終盤3ホールを迎えた。
今年のマスターズ覇者・シェフラーが17番でバーディーを奪い、ギャラリーからは「USAコール」がわき起こった。18番もパーセーブし通算19アンダーの首位でホールアウト。松山も我慢のゴルフでパーをセーブし続けたが、最終18番で3メートルのバーディーチャンスがカップに嫌われ、スコアを伸ばすことができず17アンダーでホールアウトした。
最終組では通算19アンダーのフリートウッド、松山を1打差で追うラームが追う。シェフラーは2打目をグリーンオーバーしてしまうミスショット。左の池そばからの2打目となったラームは、グリーンを捉えたもののピンからは遠く。バーディーパットは決まらず松山のメダル獲得が確定した。
東京五輪ではプレーオフの末に敗れて銅メダルを逃していた松山。我慢のゴルフで大崩れせず、歴戦の猛者たちとの争いの中で日本男子初の銅メダル獲得となった。
テニスの男子シングルス決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)がカルロス・アルカラス(スペイン)をストレートで破り、五輪金メダルと四大大会全制覇を合わせた「生涯ゴールデンスラム」を達成した。
今日5日(月) 関東から九州にかけて猛暑が続く 熱中症対策を万全に
今日5日(月)も日差しが強く、気温がグングン上昇。関東から九州にかけて猛烈な暑さが続くでしょう。熱中症対策を万全になさってください。
体にこたえる暑さ
今日5日(月)も気温がグングン上がります。
最高気温は、北海道は25℃から28℃くらいの予想。30℃を超える所はなさそうですが、蒸し暑く感じられるでしょう。湿度が高いと、体の熱が逃げにくいので、極端な高温ではなくても熱中症の危険があります。
東北と北陸は広く30℃を超えて、山形市と富山市、福井市で34℃など、猛暑日に迫る所もありそうです。
関東から九州にかけては、引き続き、多くの所で猛暑日。東京都心35℃、名古屋36℃、大阪37℃、広島36℃、高知と福岡で35℃の予想です。
沖縄は33℃前後でしょう。
東日本、西日本を中心に、広い範囲で熱中症に警戒が必要な状況です。こまめな水分補給、適度な塩分補給を。夏休み中ということで、屋外のレジャーをご予定の方も多いと思いますが、体を冷やすための保冷剤や凍らせたペットボトルなどを用意しておくと良さそうです。連日の暑さなどの影響で体調が元々思わしくない場合、熱中症のリスクがいっそう高まります。無理をせすに予定を変更することも大切です。
また、室内で熱中症が重症化するケースも増えています。適切な冷房の使用を心がけてください。
熱中症の症状
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
午後は所々で雷雨に 念のため停電への備えを
気温が上がるにつれて、大気の状態が不安定になります。午後は、沖縄や九州から東北にかけて、あちらこちらで雨雲や雷雲が湧くでしょう。落雷により、停電が発生する地域も出てきそうです。
停電が発生すると、エアコンや扇風機が使えなくなり、室内の気温や湿度が急上昇して、熱中症のリスクが高まります。事前に、冷やしたペットボトル入りの水や麦茶、スポーツ飲料、冷却グッズ(ネッククーラーや保冷剤など)を用意しておくとよいでしょう。クーラーボックスやうちわ、携帯型扇風機もあると役立ちます。衣服は通気性の良い素材や、速乾性に優れた素材のものを選びましょう。
停電になった際は、薄着になってこまめに水分を摂取しつつ、保冷剤や氷、水でぬらしたタオルなどで体を冷やして、体温の上昇を抑え、熱中症を防いでください。
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、西側諸国から供与されたF-16戦闘機の到着を発表し、機体を初めて公開しました。
青空を飛行する2機の戦闘機。
ゼレンスキー大統領は4日、ウクライナに到着したF-16戦闘機を初めて公開しました。
機体は、NATO(北大西洋条約機構)の加盟国、デンマークから供与されたもので、演説でゼレンスキー氏は「防空能力を強化するため、西側諸国と会議や交渉を何度も重ねてきた」と述べて、開戦当初から繰り返し求めていた戦闘機の供与に感謝の意を示しました。
ただ、ウクライナは依然として、航空戦力でロシアに圧倒的な差をつけられていて、ゼレンスキー氏は「機体と訓練を受けたパイロットの数は、まだ十分ではない」と強調し、さらなる支援を求めました。
岸田内閣の支持率が先月の調査から4.1ポイント上昇し、31.0%だったことが最新のJNNの世論調査でわかりました。
不支持率は先月の調査から5.1ポイント下落し、66.4%でした。
また政党支持率では、▼自民党の支持が前月の調査から3.0ポイント上昇し、27.1%、▼立憲民主党は2.2ポイント下落し、5.2%、▼日本維新の会は0.6ポイント下落し、3.7%でした。
【調査方法】
JNNではコンピュータで無作為に数字を組み合わせ、固定電話と携帯電話両方をかけて行う「RDD方式」を採用しています。
8月3日(土)、4日(日)に全国18歳以上の男女2329人〔固定909人、携帯1420人〕に調査を行い、そのうち43.4%にあたる1010人から有効な回答を得ました。その内訳は固定電話500人、携帯510人でした。
インターネットによる調査は、「その分野に関心がある人」が多く回答する傾向があるため、調査結果には偏りが生じます。より「有権者の縮図」に近づけるためにもJNNでは電話による調査を実施しています。無作為に選んだ方々に対し、機械による自動音声で調査を行うのではなく、調査員が直接聞き取りを行っています。固定電話も年齢層が偏らないよう、お住まいの方から乱数で指定させて頂いたお一人を選んで、質問させて頂いています。
プロ野球セ・リーグは4日、各地で3試合が行われました。
首位の広島は5位・中日と対戦。初回から中村貴浩選手、小園海斗選手、坂倉将吾選手の三者連続タイムリーなどでこの回5得点をあげると、2回には秋山翔吾選手がホームランを放ち6点目。終盤にはじわじわと点差を詰められますが逃げ切り、6連勝で首位をキープしました。敗れた中日は同一カード3連敗です。
2位の巨人は最下位・ヤクルトと対戦。初回、2アウト1,2塁のチャンスで大城卓三選手がタイムリーヒットを放ち2点を先制。8回には坂本勇人選手のタイムリーヒットなどで引き離し勝利。7回5安打1失点の好投を見せた先発・菅野智之投手は、自身3連勝でリーグトップタイの10勝目をあげました。
3位の阪神は4位・DeNAと対戦。初回に森下翔太選手がタイムリーを放つと、5回には4番・佐藤輝明選手が2試合連続アーチを放ち、3点を追加し勝利しました。敗れたDeNAは、阪神とのゲーム差が「6」に開いています。
【4日のセ・リーグ結果】
◆広島6-4中日
勝利投手【広島】九里亜蓮(5勝6敗)
敗戦投手【中日】根尾昂(0勝1敗)
セーブ【広島】栗林良吏(0勝4敗31S)
本塁打【広島】秋山翔吾4号
◆巨人4-1ヤクルト
勝利投手【巨人】菅野智之(10勝2敗)
敗戦投手【ヤクルト】石川雅規(1勝3敗)
セーブ【巨人】大勢(1勝1敗17S)
◆阪神4-0DeNA
勝利投手【阪神】西勇輝(5勝3敗)
敗戦投手【DeNA】ケイ(5勝6敗)
本塁打【阪神】佐藤輝明8号
プロ野球パ・リーグは4日、各地で3試合が行われました。
首位・ソフトバンクは3位・日本ハムと対戦。1点ビハインドの9回裏、栗原陵矢選手、山川穂高選手がヒットで出塁すると、近藤健介選手には申告敬遠で、ノーアウト満塁となります。このチャンスで正木智也選手が犠牲フライを放ち同点。さらに柳町達選手がサヨナラタイムリーで勝利しました。
2位・ロッテは初回に岡大海選手が先頭打者ホームランで先制すると、9回に2アウト満塁のチャンスで小川龍成選手が2点タイムリーを放ち、だめ押しの2点を追加し勝利しました。
4位・楽天は6位・西武と対戦。楽天は3回に辰己涼介選手のタイムリーで同点に追いつくと、4回に黒川史陽選手のタイムリーで勝ち越しに成功しました。さらに7回、黒川選手がこの日2本目のタイムリーを放つなど、3者連続タイムリーで一挙5点を追加。15安打10得点の猛攻で勝利。楽天は3位・日本ハムとのゲーム差を『2』に縮めました。
【4日のパ・リーグ結果】
◆ソフトバンク3×-2日本ハム
勝利投手【ソフトバンク】澤柳亮太郎(2勝1敗)
敗戦投手【日本ハム】田中正義(3勝3敗16S)
本塁打
【ソフトバンク】栗原陵矢10号
【日本ハム】野村佑希2号
◆ロッテ3-0オリックス
勝利投手【ロッテ】種市篤暉(6勝5敗)
敗戦投手【オリックス】曽谷龍平(5勝7敗)
セーブ【ロッテ】鈴木昭汰 (1勝1敗4S)
本塁打【ロッテ】岡大海7号
◆楽天10-5西武
勝利投手【楽天】渡辺翔太(5勝0敗)
敗戦投手【西武】水上由伸(1勝1敗)
本塁打
【楽天】阿部寿樹5号
【西武】野村大樹3号
パリ五輪
パリ五輪は3日、陸上・混合4×400メートルリレー決勝が行われ、オランダが金メダルを獲得した。そのメンバーの一人、女子スプリンターのフェムケ・ボルに海外では意外な注目が集まった。
3分07秒43で優勝したオランダ。アンカーのボルが終盤に3人を抜き、大逆転での金メダルとなった。ヒロインとなったが、そのインタビューに米紙「ニューヨーク・ポスト」が注目した。
「アメリカの希望を打ち砕いた陸上スターの“ミッキーマウス”声に五輪ファンが衝撃」との見出しで記事を掲載。優勝後にインタビューに応じたボルが「高い声を発したことでソーシャルメディアで話題になった」と伝えた。
確かに、まだ息が整いきっていないボルの声は上ずり、ミッキーマウスのように高くなっていた。記事では「しかし、これはボルが普段発する声ではないことは注目に値する。おそらくレース直後のアドレナリンの産物だったのだろう」と、普段のボルの声とは違っていたことを伝えた。
X上では海外ファンも反応。「この高い声も金メダルだ」「彼女は本当のスーパースターだ」「これには元気づけられるな」「これは現実なのか?」などと、激走後の珍現象に驚きの声を上げていた。
バングラデシュで再び学生らのデモ隊と警官隊の衝突が発生し、少なくとも91人が死亡、数百人がケガをしました。政府は4日、全土に外出禁止令を発令しました。
バングラデシュでは先月、公務員の採用特別枠をめぐり、学生らの抗議デモが激化し、警官隊との衝突で少なくとも150人が死亡、数千人がケガをしました。
デモはいったん沈静化しましたが、ハシナ政権を非難する学生らが再びデモを呼びかけ、4日、警官隊と大規模な衝突が発生しました。
爆発もあったということで、ロイター通信によりますと、これまでに少なくとも91人が死亡し、数百人がケガをしたということです。
バングラデシュ政府は5日からの3日間を休日とし、全土で外出禁止令を発令していて、現地の情勢は再び緊迫化しています。
■パリオリンピック™ 陸上・男子100m準決勝(日本時間5日、スタッド・ド・フランス)
男子100m準決勝でサニブラウン アブデル ハキーム(25、東レ)が9秒96(+0.5m)の自己ベストをマークしたが、組4着でタイムでも拾われず。全体10位で決勝進出を逃した。同種目日本勢は1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳さん以来、決勝進出者がおらず。92年ぶりの快挙に挑むも及ばなかった。
準決勝は最後の3組に登場したサニブラウン。決勝進出の条件は各組2着以内プラス上位2人で、東京五輪で100m銅、200mで金に輝いたA.ドグラス(29、カナダ)をはじめ、2022年の世界陸上オレゴン金のF.カーリー(29、アメリカ)ら自己ベスト9秒7台が3人いる強豪揃いの組でのレースに。好スタートで前に出るが、中盤あたりからトップスピードで走る強豪選手に抜かれ、4着でフィニッシュ。自己ベストの9秒96をマークするも、タイムで拾われる9秒93のラインを超えられず、無念の敗退となった。
準決勝を終えたサニブラウンは「本当に調子よくて、全部出し切る勢いでスタートしたんですけど、最後ちょっとまとまりきれなかったのがちょっと失速したきっかけになったのかなと思います」と悔やんだ。
自己ベストの力走も「(世界との差は)縮まってるんですけども、世界の皆さんもどんどん先に行っているので、ちょっとずつ追いつくだけじゃ足りないなっていうのは身にしみて感じました」と率直な心境を語った。
前日は10秒02(無風)の組2着で予選を突破し、山縣亮太が16年のリオ五輪(準決勝)で出した10秒05を超え、日本人五輪最高タイムをマーク。「走りの感触はまずまず。準決勝はみんな全力で走ると思うんで、プレッシャーを感じずに自分の走りができれば決勝はいけると思ってます」とファイナルに向け意気込んでいた。
世界陸上では2度決勝に進出しているサニブラウン。22年のオレゴンでは7位、23年ブダペストで6位と2大会連続で入賞を果たしていたが、今大会、準決勝では5人が9秒8台とハイレベルな争いの中、あと“0.03秒”及ばず準決勝で敗退となった。
◆パリ五輪 第10日 ▽ゴルフ(4日=最終日、ル・ゴルフナショナル=7174ヤード、パー71)
男子の最終ラウンドが行われ、3打差4位から出た松山英樹(LEXUS)が銅メダルを獲得した。6バーディー、ボギーなしの65で回り通算17アンダー。女子では前回の東京大会で稲見萌寧が銀メダルを獲得しているが、男子では初の表彰台。銅メダルをかけたプレーオフの末に敗れて4位だった東京五輪の悔しさを晴らした。世界ランク1位のスコッティ・シェフラー(米国)が62をマークし、19アンダーで金メダル。トミー・フリートウッド(英国)が18アンダーで銀メダルだった。
試合後の松山のインタビューでの主な一問一答は以下の通り。
―銅メダルを獲得して今の心境は。
「苦しかったですけど、残り3、4ホールまで金メダルのチャンスがあり、金を取ることができなくて悔しいですけど、銅メダルでもすごくうれしいなと思っています」
―銅メダルが決まった瞬間、パター練習場にいた時はどんな思いで?
「銅メダル以上は確定したと思うんですけど、トミー(・フリートウッド)がパーパットを外せば(銀メダルをかけた)プレーオフがあったので、それどころではなかったという感じですね」
―日本チームからも祝福を受けて、中には目頭を熱くしている方も。
「前回東京(大会)では女子ゴルフの方で稲見(萌寧)選手が銀メダルを取って、男子は取ることができなかったので、今回取ることができてうれしい」
―表彰台に上がって、実際に銅メダルをかけてもらった瞬間は率直に。
「やっぱり隣に、金メダルを掛けている人がいるので、うれしい反面、悔しいような気持ちでいます」
―これで五輪の銅メダルも松山選手の輝かしい功績の中に加わった。
「ひとつ自分の中でこれ(メダル)を持っていることによって、すごく変わる部分もあると思うので、良かったなと思います」
―4大メジャーがある中で、五輪のメダルの価値をどのように考えているか?
「4大メジャーと五輪は全然違うものだと思いますし、今週は五輪でこのメダルを(取ることができた)。もちろん金メダルを目指して頑張ったんですけど。前回の東京で銅メダルも取れなかったので、今回銅メダルを取ることができて、すごくうれしいなと思っています」
―大勢のギャラリーの前でプレー。
「(21年)東京の時はコロナもあって無観客で寂しい思いだったんですけど、今週のこのギャラリーの熱量を見ていると、ゴルフも認められてきているのかなと。五輪(競技)として認められてきているのかなという雰囲気を感じたので、今週はすごく楽しかったですね」
※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦
※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦