8月に入り本格的な夏休みシーズンを迎えた。一方で、新型コロナウィルスの感染が広がっている。人の往来も増える夏休み、改めてどんなことに気を付ければよいか、大分県感染症対策課の医師、池辺淑子課長に話を聞いた。
夏休みは普段会わないような人とも会う「人にうつさない、人からもらわない」という意識を
ーー新型コロナの感染者が急増しています。これからどんなことに気をつければいいでしょうか
学校の生活の「密」の状態は解消されるので学校現場で感染が広がることは少なくなります。
ただ、部活やスポーツの大会があって、屋外でも屋内でも、感染者との距離が近いと感染は拡大していきます。
塾の補習とか学校と同じ環境もありますよね。密な環境は注意してもらいたいです。
そして、夏休みは普段会わないような人とも会いますよね。
同じ生活をしていれば特定の集団で感染が広がっても、そこから広がることはあまりないのですが、普段会わない人と会うと感染がないところに広がりやすくなります。
地域全体で見ると、感染者がほかの地域に広がり、感染者が増えるという状況に陥りやすいので、夏休みは私達が注意している時期なんです。
5類になってから制限がなくなりましたが、ウイルスの感染力とか病原性が変わったわけではないです。
コロナ対策を厳密に言っていたときと変わらず、距離が近いところでマスクをせずに会話をしたり、食事をともにしたりという環境は、広がりやすい場面であることは変わらないですよね。
夏休みは、普段会わない人と会食をしたり、親戚が帰ってきたり、日ごろ合わない人との交流を持ちやすい時期ですよね。
そういう場面は、ストレス解消にはいいのですが、一方で感染拡大しやすい状況であることは、理解してもらいたいです。
たとえば、少し調子悪いと思えば久しぶりに会いたいという気持ちを我慢して今日はやめておこうと。
自分が発症してしまったときに、その直前で飲食をしてる人には感染させてしまう可能性があることをもう一度思い出してもらいたいです。
「人にうつさない、人からもらわない」ということを、みんなが少しずつ対策すれば、感染拡大を抑えることができるのではないかと思います。
感染者がもう一段階増えると予測できる
ーー今後の感染者数の推移はどうなりますか
5類になった2023年の5月からこの7月までの定点当たりの感染者数の推移と2024年の推移がなぞっているかのように同じような動きをしてるんですね。
2023年の動きをみると、2024年もおそらく夏休みにかけてあと何週間か、感染者がもう一段階増えるということは十分予測できますので、もう少し感染が広がることを想定して対策を取ることが大事になってくると思います。
コロナによる のどの痛みで飲食ができないケースも 熱中症にも注意を
ーー今年の夏もかなり気温も上がりそうですが
そうですね。この季節に気を付けてほしいのは熱中症です。
新型コロナでのどの痛みで飲食ができないケースがありますよね。そうすると、発熱してたくさん汗をかいても水が飲めず、脱水症状で熱中症になってしまいます。
夏は新型コロナとあわせて熱中症にも注意が必要です。
生活リズムが崩れると免疫力が落ちる 規則正しい生活を
ーー最後に改めて気を付けるべきことを教えてください
夏休みの時期に気をつけなければいけないのが生活リズムが崩れることなんです。
朝寝坊したり、夜更かししたりして、夜遅くまでテレビを見たり、ゲームしたりしてしまいますよね。生活リズムが崩れると免疫力は落ちてしまいます。
感染症にかかりやすくなるほか、感染症にかかったときに症状が強く出ます。
夏休みに入ってウキウキして夜更かししそうになりますけど、それは避けてもらい、こういう時期だからこそ、むしろ熱中症予防にも感染症予防にも生活リズムを整えることがとても大事なことです。基本的な感染対策と規則正しい生活、そしてバランスの良い食生活に取り組んでほしいと思っています。
フィリピン付近でM7.0の地震 津波被害の心配なし
日本時間の8月3日(土)7時23分頃、海外で規模の大きな地震がありました。震源地はフィリピン付近(フィリピン諸島)で、地震の規模(マグニチュード)は7.0と推定されます。
この地震による津波被害の心配はありません。※震源は太平洋津波警報センター(PTWC)による。
<海外地震 更新>
気象庁は7時45分に「遠地地震に関する情報」を発表しました。この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。
日本の沿岸では津波被害の心配なし
気象庁は津波予報(若干の海面変動)を発表しました。国内で若干の海面変動が予想される沿岸は次のとおりです。
<津波予報(若干の海面変動)>
千葉県九十九里・外房、伊豆諸島、小笠原諸島、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島、沖縄本島地方、宮古島・八重山地方
若干の海面変動が予想されますが、被害の心配はありません。若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で3日(土)9時00分頃です。これらの沿岸では今後半日程度は若干の海面変動が継続する可能性が高いと考えられます。
震源近傍では“日本での震度5強”程度の揺れか
米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)によると、震央付近の陸地では最大で改正メルカリ震度階級のⅦ程度の強さの揺れ方になったと解析されています。
厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5強程度に相当すると考えられ、揺れによる被害の発生が懸念されます。
今日も猛烈な暑さ続く 京都や大分では40℃に迫る 熱中症に厳重警戒
今日3日(土)も九州から東北の広い範囲で猛烈な暑さが続くでしょう。京都や大分県の日田では40℃に迫る予想です。熱中症には厳重に警戒してください。
広く35℃以上 京都や大分では40℃に迫る
今日3日(土)も、真夏の高気圧に覆われて、沖縄や九州から東北の広い範囲で晴れる見込みです。また、上空約1500mには、21℃以上の暖気が流れ込みます。これは一年で最も暑い時期に入った今の平年と比べても2℃ほど高くなっています。
朝から焼けるような強い日差しの影響もあり、気温は早いペースで上がるでしょう。午前9時頃には気温が30℃以上の所が増え始め、お昼前には35℃を超える所も出てくる予想です。午後3時には40℃に迫る所も複数出てきそうです。午後6時頃になっても広い範囲で30℃以上と一日のほとんどが30℃以上の所も多くなる見込みです。
予想最高気温は、札幌30℃、仙台31℃、東京都心34℃、新潟34℃、名古屋38℃、大阪37℃、広島36℃、高松37℃、福岡36℃、那覇33℃となっています。京都と大分の日田では39℃と40℃に迫る予想です。
なるべく外出は避け、エアコンの効いた涼しい室内で過ごすようにしましょう。こまめな水分補給も心がけてください。
熱中症警戒アラートは東北から九州、沖縄にかけての36都府県に発表されています。
熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
プレクーリングで熱中症予防
熱中症対策の1つに「プレクーリング」があります。これは、屋外の作業などを始める前に、あらかじめ体を冷やしておくことで、作業中に体温が上がるペースを緩やかにする方法です。プレクーリングには、2つの種類があります。
1つは、体の内部から冷やす方法です。冷たい物を飲むことで、体の内部から冷やすことができますが、おすすめは「アイススラリー」です。スポーツ飲料と、凍らせたスポーツ飲料を、ミキサーで撹拌して作ります。微細な氷と液体が混ざっているので、液体だけを飲む時に比べて、冷たさがゆっくりと体の内部に浸透します。水分だけでなく、塩分や栄養素も補給できますが、一度に大量に飲むと、胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。1回に100グラム程度、数回に分けて飲むのがよいとされています。
もう1つは、体の外部から冷やす方法です。保冷剤などが体に接触するように作られたクールベストや、ファンのついた上着を着るのもおすすめです。また、水の入った器に手や足を入れて、10分程度、冷やすだけでもプレクーリングできますが、水温は10~15℃が効果的で、温度が低すぎると血管が収縮してしまい、逆効果になります。他にも、休憩時間に、椅子に座り、手足を水につけながら、スプレーで全身に水をかけて扇風機で風を送ると、脱水状態が軽減されます。
プレクーリングは、いくつかの方法を組み合わせて実施すると、より効果的です。暑い中での作業でも、できるだけ熱中症を防いでください。
米大統領選に向け、民主党のハリス副大統領(59)が2日、党の候補者として正式に指名されることが確実になった。1日から始まっていた代議員による投票でハリス氏が過半数の支持を集めたことを、党幹部が明らかにした。11月の本選で共和党のトランプ前大統領(78)と争う構図が確定した。
主要政党の候補者として、有色人種の女性が選ばれるのは初めてだという。大統領選では、民主党と共和党が候補者各1人を指名した上で本選に進む。共和党はすでに7月の党大会でトランプ氏を正式に指名している。
民主党では1日からオンラインで代議員による投票が始まっており、5日に締め切られる。民主党全国委員会(DNC)のハリソン委員長は2日、「ハリス氏が全代議員の過半数の票を獲得し、月曜日の投票終了後に民主党の候補者となることを確認できた」と明らかにした。
■パリオリンピック™ 女子5000m予選(現地時間2日、スタッド・ド・フランス)
女子5000mの予選が行われ、1組に出場した田中希実(24、New Balance)が15分00秒62の組9位で予選敗退となった。2021年の東京五輪でもこの種目で予選敗退に終わっていた田中は、2大会連続で決勝進出を果たせなかった。田中と同組に出場した山本有真(24、積水化学)も15分43秒67の17位で敗退となった。
今大会は1500mと5000mで代表入りし、これが1本目のレースとなった田中は、東京五輪5000m、10000mの2冠のS.ハッサン(31、オランダ)、世界陸上ブダペスト金メダルのF.キピエゴン(29、ケニア)、世界記録保持者のG.ツェガイ(27、エチオピア)らと同組に。今大会は各組上位8人の計16人が決勝進出となる。
田中は集団の前方からスタート。山本が先頭に躍り出ると集団は徐々に縦長に。スローペースで進む中、山本が一気に飛び出し、集団を突き放す独走状態となった。2000mを通過したあたりで、山本は集団から50mほど前で独走をキープ。田中は集団の前方で様子を伺った。残り6周で徐々に山本と集団との差が縮まり、残り4周となったところで集団のトップにいた田中が山本を追い抜き、10人の先頭集団で8枠を争う形に。磨き上げてきたラスト1周でキピエゴンらアフリカ勢にラストスパートで遅れを取り、9着でゴール。悲願の決勝進出まで一歩届かなかった。
レース後、田中は「決勝しか狙ってなかったので、やっぱり現実が受け入れられないような状態です」と決勝まであと一歩というレースを悔やんだ。「ラスト1周の足がのこっていなかった」とレースを振り返り、「確実に前回の五輪よりも進化できているという自負はあるけど、力を出しきれなかった」と話した。
2種目目の1500mに向けて「今年1500mはまだ不完全燃焼なレースが続いているので今日駄目だった分、しっかり出し切れるようなレースをしたい」と最後は前を向いた。
5000mは昨年の世界陸上ブダペストで8位入賞となった田中は、今年5月26日のダイヤモンドリーグ(アメリカ・ユージーン)で14分47秒69を記録し、パリ五輪の参加標準記録(14分52秒00)を突破し、出場権を獲得していた。
◆パリ五輪 第8日 ▽サッカー男子・準々決勝 日本0―3スペイン(2日、リヨン競技場)
サッカー男子日本代表は2大会連続のベスト4をかけて準々決勝のスペイン戦に臨んだが、0―3で完敗。4強入りを逃した。
1点リードを許した前半40分、FW細谷真大がゴールネットを揺らすもVAR判定によって得点は認められなかった。
試合後のピッチで大岩剛監督は「選手は非常によく頑張ってくれた。悔しい結果だけど、選手たちも次を目指すいいキッカケになってくれればと思う」と前向きにコメント。
「1試合の中で我々は支配する時間が比較的長かったので、チャンスがあった中で決め切りたい…。これはタラレバなので、90分の中で敗れたことはしっかり次につなげたい」と続け、「大会で日本の存在感を示したが?」と聞かれると、しばし絶句。目に涙を浮かべ、言葉を詰まらせた指揮官。「今後へどうつなげてほしいか?」と聞かれ、「この上はフル代表しかないので、しっかり、そこを目指して選手たちも成長してほしい」と言葉を紡いだ。
◆パリ五輪 第8日 ▽フェンシング(2日、グランパレ)
フェンシングの男子エペ団体決勝が行われ、21年東京五輪金メダルの日本(加納虹輝、山田優、見延和靖、小俣聖(あきら))は、ハンガリーに25-26で敗れた。日本フェンシング界初の2連覇はならなかったが、日本は2日までに女子フルーレ団体の銅を含めた3つのメダルを獲得しており、フェンシングの母国・フランスで躍動している。
第1セットで1点、第2セットは2点のビハインド。だが第3セットで古俣が4ポイントを挙げ1点差に肉薄した。第4セットで点差を3に広げられた。その点差のまま第5、第6セットと推移。2点差で迎えた第9セットで個人金メダルの加納虹輝が25-25と残り数秒で追いついたが延長で力尽きた。
「エペジーーン」の再来だ。前回の21年東京五輪、日本(見延和靖、山田優、加納虹輝、宇山賢)は決勝でROC(ロシア・オリンピック委員会)を下し、男女全6種目を通じて日本勢初の金メダルをつかんだ。見延が「じーーんと感動させるチーム」に込めた合言葉「エペジーーン」は、流行語大賞にノミネートされる程。日本中で、一気にフェンシング熱が高まった。
パリに向け、メンバーの力は更にアップ。宇山賢は現役を引退したが、今大会最年長37歳の見延は、22年の世界選手権で初の銀メダルを獲得。団体でも銅メダルを獲得し、表彰台の常連になった。今年2月には、山田がW杯(ドイツ)で個人では自身初の優勝。エースの加納は、フェンシングの本場パリで、日本初の個人優勝という偉業を成し遂げた。
日本フェンシングは今大会、加納の金メダルに続き、1日には女子フルーレ団体が女子では初の銅メダルを獲得。更に女子サーブル団体、男子フルーレ団体でもメダルが期待される。「エペジーーン」メンバーが更に勢いをつけた日本が、黄金期到来を予感させた。
◆パリ五輪 第8日 ▽バレーボール男子1次リーグ 日本1―3米国(2日、パリ南アリーナ)
1次リーグ(L)最終戦で、世界ランク3位の日本は同6位の米国に1―3敗れた。1勝2敗とし、C組3位で2大会連続の決勝トーナメント進出が決まった。争っているA組3位のセルビアが残りの1試合を3―0で勝った場合も、勝敗と勝ち点で並び、セット率で上回るため同組3位以上での2大会連続の決勝トーナメント進出が、決まった。
日本は第1セット、西田の攻撃で先制。4点差とされたが高橋藍の攻撃で2点差に。だがその後は点差を広げられて、16―25で落とした。第2セットは高橋健太郎をスタートから投入。高橋健のブロックなどで追い上げたが18―25と米国に連取された。
第3セットは石川祐希に代えて大塚達宣を起用。リードを奪うと最後は山内のサービスエースで、25―18と1セットを取り返した。第4セットは中盤まで一進一退。終盤に反撃を試みたが、19―25で逃げ切られた。
昨秋の五輪予選で08年北京大会以来、16年ぶりの自力での出場権をつかんだ。五輪前のネーションズリーグ(NL)では、初の銀メダル。ポーランドで事前合宿し、世界ランク1位の同国との強化試合では3―2で破った。順調に調整してきたが、五輪開幕試合として行われた7月27日の初戦で、当時世界ランク11位のドイツにフルセットで敗戦。同31日のアルゼンチン戦は3―1で今大会初勝利。米国戦が始まる前の時点でC組3位につけていた。
アルゼンチン戦で両チーム最多21得点を挙げた西田有志(大阪ブルテオン)は「この1勝を取るのにどれだけ必死だったかっていうのは、チーム全員がすごく肌で感じていた。ずっと緊張感があったけど、全員がそれぞれフォーカスして準備できたのが、この結果につながったと思います」と話していた。
◆パリ五輪の1次L突破条件 12チームがA~Cの3組に分かれて総当たり戦を行い、各組上位2位までと3位の中で成績上位2チームが決勝トーナメント(T)に進む。順位は(1)勝利数(2)勝ち点(3)セット率(4)得点率で競う総合成績で決まる。進出した各組1、2、3位グループ内で総合成績により、決勝T初戦となる準々決勝の組み合わせが決定。1位突破組の成績最上位は3位突破した中の2位チームと対戦する。
「パリ五輪・サッカー男子・準々決勝、日本0-3スペイン」(2日、リヨン競技場)
日本は前半に先制を許すと、後半にも加点されてスペインに敗戦。2大会連続の準決勝進出を逃し、56年ぶりのメダル獲得はならず。8強でパリ五輪を終えた。前半40分にFW細谷真大(柏)が一度は同点ゴールを決めるもVARチェックの結果、ゴールは取り消され幻となった。
予選リーグを無失点で3戦全勝と勢いに乗って準々決勝にコマを進めた日本。相手のスペインは東京五輪の準決勝で敗れており、雪辱を期す戦いでもあったが、不運も重なり、悔しいベスト8敗退となった。
試合終了で敗退が決まると、選手たちはピッチに倒れ込んで涙。GK小久保玲央ブライアンは号泣し、立ち上がることができなかった。
主将の藤田譲瑠チマも涙ながらに「優勝目指してやってきたが、本当にスペインも強かった。もっとできないといけなかった。情けないけど、みんなと、ここまで戦えてよかった。皆が本当にチームを愛して、チームのために戦える集団だった。優勝までみせたかったですけど。個人としても強くなる必要がある。自分ももっと上のリーグ、レベルでサッカーして成長したい」と、誓った。
■パリオリンピック™ 男子ゴルフ第2ラウンド(現地時間2日、ル・ナショナルゴルフクラブ、7174ヤード、パー71 )
パリ五輪の男子ゴルフは2日目を迎え、初日8アンダーで単独トップの松山英樹(32)が7バーディー、2ボギー、1ダブルボギー「68」で回り、通算11アンダーで暫定首位をキープ。今大会が五輪初出場の中島啓太(23)は4バーディー、3ボギーの通算2アンダー、暫定32位タイでホールアウトした。
首位でスタートした松山はパー4、1番でバーディーと好発進。パー5の3番ではサードショットをカップまで約60cmに寄せてバーディーを奪ってスコアを着実に伸ばした。しかし、4番で今大会初めてボギーを叩き、東京五輪金メダリストのX.シャフリー(30、アメリカ)にトップの座を、明け渡す形となった。パー4の6番ではセカンドショットを2mにつけて、しっかりバーディパットを決め再びトップに並ぶが、続く7番で再びボギーを叩き、9アンダーの2位タイで前半を終えた。
後半は10番、パー4の第2打、松山はピンそば1mにつけるショットを見せ、このホールはバーディーを奪うと、続く11番のショートホールでも8mのロングパットをねじ込み連続バーディー。11アンダーにスコアを上げて、首位のシャフリーに並んだ。12番からはパーをキープする我慢のゴルフ。
16番で後半3つ目のバーディーを奪い、通算スコアを12アンダーに伸ばして単独トップに立った。17番はバーディーパットを決め、さらにスコアを伸ばした。最終18番、パー4のティーショットで右の深いラフに入ってしまい、一度前方に出してから3打目でまさかのグリーン手前の池に入ってしまう。1打プラスされ5打目でグリーンに乗せ、ダブルボギーパットを決めた。
中島は、4バーディー、3ボギーと初日と一緒の「70」で回り、通算2アンダーで2日目を終えた。
◆ 「全員で何かを掴んでいかないと」
1・2軍の選手の入れ替えに、スタメンもガラッと変更。ホームの地の利も活かし、なんとしても勝利をつかみ取りたかった一戦だったが、結果は切ない逆転負けとなってしまった。
序盤は制球の定まらない阪神の先発・村上頌樹に対し、2回にこの日昇格した林琢真が犠牲フライで先制といい流れでスタート。先発のアンドレ・ジャクソンも球威で押す荒々しさを前面に出し、5回までで8奪三振、無失点と文句なしのピッチングを披露した。
しかし6回、先頭の近本光司のユニフォームをかすめたデッドボールから嫌なムードが漂い始めた。ジャッジに不服そうなアクションを見せたジャクソンはここから乱れ、阪神のクリーンアップに3連打を許しあれよあれよという間に逆転でKO。後を任された京山将弥も猛虎打線の勢いを止められず、この回4点を奪われた。
打線も中盤以降すっかり立ち直った村上の前に沈黙していたが、8回に山本祐大と宮﨑敏郎の代打攻勢で1点を返し、さらに2死満塁まで攻め立て村上をマウンドから降ろすことに成功。この日一番の見せ場、7月絶好調の佐野恵太と阪神の左のセットアッパー・桐敷拓馬の対決となったが、結果はセカンドゴロで桐敷に軍配。9回も岩崎優に抑えられ、トンネルを抜け出すことはできなかった。
試合後三浦監督は「みんな喰らいついていったんですけどね」と選手を攻めることはせず、ジャクソンについても「まっすぐは力ありました。6回、打たれたところは変化球が浮いたところだったんでね。そこが失点に繋がったかなというところですね」ともう一息だったと分析した。
また4番から3番に打順を変更した牧秀悟には、チャンスで打てなかったことが多かったこともあり「ここんとこヒットは出ているので、打順を1個上げて、チャンスメイクってところを期待して上げた」と理由を説明。しかし皮肉にもランナーがいる場面で打席に入りノーヒットの結果に「やっぱり牧のところにはチャンスで回ってくる。そういう選手なのかな。ここを乗り越えて。1本出ればまた変わると思いますけどね」と明日からの変わり身に期待を込めた。
ホームに帰ってきても、勝ち星を掴めなかったDeNA。「やっぱり何かきっかけを掴むためにもね、やれることをもう全員でやることしかないんですけどね。スタメンだけじゃなく、途中からもそうですしね。ブルペンもそうですし、全員で何かを掴んでいかないと」と指揮官は言い切った。崖っぷちから頂へ這い上がるためにも、10連敗だけは避けなければならない。
プロ野球セ・リーグは2日、各地で3試合が行われました。
中日と対戦した広島は0-0で迎えた6回、小園海斗選手のタイムリーヒットで貴重な1点を先制します。投げては今季初先発の野村祐輔投手が5回無失点と好投。中継ぎ陣も1点を守り切り、首位をキープしました。敗れた中日は連勝が『3』でストップしました。
DeNAと対戦した阪神は2回に先制を許すも、6回に森下翔太選手、大山悠輔選手、坂本誠志郎選手のタイムリーで一挙4点を挙げ、逆転に成功。先発の村上頌樹投手は8回途中2失点の好投を見せ、チームの連勝を8に伸ばしました。巨人が敗れたため、阪神は順位を2位に上げています。敗れたDeNAは、泥沼の9連敗となりました。
巨人と対戦した6位・ヤクルトは1点リードで迎えた6回、太田賢吾選手の2点タイムリーでリードを広げます。援護を受けた先発・奥川恭伸投手は6回2安打無失点の好投。投打がかみ合い、連敗から脱出しました。敗れた巨人は、4連敗で3位に転落しました。
【2日のセ・リーグ結果】
◆広島 1-0 中日
勝利投手【広島】黒原拓未(4勝2敗)
敗戦投手【中日】小笠原慎之介(4勝8敗)
セーブ【広島】ハーン(0勝0敗2S)
◆阪神 4-2 DeNA
勝利投手【阪神】村上頌樹(5勝7敗)
敗戦投手【DeNA】ジャクソン(4勝7敗)
セーブ【阪神】岩崎優(3勝3敗16S)
◆ヤクルト 4-2 巨人
勝利投手【ヤクルト】奥川恭伸(3勝1敗)
敗戦投手【巨人】赤星優志(0勝7敗)
セーブ【ヤクルト】小澤怜史(2勝6敗1S)
プロ野球パ・リーグは2日、各地で3試合が行われました。
首位のソフトバンクは3位・日本ハムと対戦。初回、山川穂高選手のタイムリーヒットと近藤健介選手のホームランで3点を先制すると、3回には近藤選手の2打席連続ホームラン、4回には甲斐拓也選手のホームランで追加点。終盤にじわじわと詰め寄られるも逃げ切り連勝しました。敗れた日本ハムは連勝がストップし、3位・ロッテとの差が3ゲームに開きました。
2位・ロッテは5位・オリックスと対戦。2回、田村龍弘選手と岡大海選手のタイムリー2ベースで3点を先制します。投げては先発の石川歩投手が5回無失点の好投で無傷の3勝目。チームとしても連勝を『4』に伸ばしました。敗れたオリックスは、これで引き分けを挟み10連敗で、4位楽天とのゲーム差が『6』に開いています。
4位の楽天は最下位・西武と対戦。2回に村林一輝選手の犠牲フライで1点を先制するも、中盤に2点を返され逆転を許します。それでも5回、中島大輔選手にプロ初ホームランとなる2ランホームランが飛び出し逆転。この1点を守り抜き、3位・日本ハムとのゲーム差を『2』に詰めました。敗れた西武は5連敗です。
【2日のパ・リーグ結果】
◆ソフトバンク 6-4 日本ハム
勝利投手【ソフトバンク】スチュワートJr.(6勝2敗)
敗戦投手【日本ハム】加藤貴之(4勝7敗)
セーブ【ソフトバンク】松本裕樹(2勝1敗7S)
本塁打
【ソフトバンク】近藤健介14号・15号、甲斐拓也5号
【日本ハム】郡司裕也10号
◆ロッテ3-2オリックス
勝利投手【ロッテ】石川歩(3勝0敗)
敗戦投手【オリックス】宮城大弥(3勝7敗)
セーブ【ロッテ】横山陸人(3勝1敗3S)
◆楽天3-2西武
勝利投手【楽天】内星龍(5勝7敗)
敗戦投手【西武】今井達也(4勝7敗)
セーブ【楽天】則本昂大(3勝1敗23S)
本塁打
【楽天】中島大輔1号
【西武】野村大樹2号
パリ五輪
パリ五輪を現地で取材する英記者が、一風変わったレポートを敢行した。競技会場を離れ、向かったのはパティスリー。重さ約1キロ、3000キロカロリーもあるというフランスの菓子パンを購入し、食レポを展開している。
顔よりも明らかに大きかった。英紙「ザ・サン」のジョシュア・ジョーンズ記者が挑戦したのはパリで最も大きく、高価だというパン・オ・ショコラ。高級パティスリー「フィリップ・コンティチーニ」で37ユーロ(約5928円)で販売されているものだ。「私は五輪期間中にパリで最大のパン・オ・ショコラに挑戦した」と題する記事によると、出来上がりに1日かかり、3000キロカロリーだという。
およそ30平方センチメートルという巨大さ。ジョーンズ記者は頬をチョコレートで汚しながらかぶりついたが、とても食べきることはできず。通りかかった地元の人に手伝ってもらったそうだ。記事では「4人家族の腹を1週間満たせる」とそのボリュームを誇張表現している。
[パリ五輪・準々決勝]U-23日本 0-3 U-23スペイン/8月2日/スタッド・ドゥ・リヨン
U-23日本代表は現地8月2日、パリ五輪の準々決勝でU-23スペイン代表とスタッド・ドゥ・リヨンで対戦し、0-3で敗戦。ベスト8敗退となった。
11分、相手のショートカウンターからフェルミン・ロペスにミドルシュートを決められ、先制点を献上。40分、藤田譲瑠チマがボックス内に縦パスを入れると、細谷真大が相手を背負いながら反転し、右足でゴールネットを揺らす。これはVARの結果、オフサイドの判定で取り消しに。
後半に入ると日本は守勢に回り、73分に左CKからのボレーで再びF・ロペスに決められると、86分にも失点。チャンスはあったが1点が遠く、56年ぶりのメダルには届かなかった。
▼U-23日本代表のチーム採点「5.5」
0-3。結果だけみると完敗だが、内容ではスペインを大いに苦しめ、大岩ジャパンの目ざしてきたサッカーが随所で見られた。
ミドルシュートを決められて失点した後、自陣に押し込まれても藤田がプレスバックでボール奪取。鋭い速攻からチャンスに繋げた。
右サイドの山田楓喜、関根大輝、山本理仁が流動的にパスを回して崩し、再三に渡ってクロスを供給。前半は3人の連係がはまっていた印象で、得点が奪えなかったのは、ターゲットの細谷真大が、相手DFにしっかりとマークをつかれ、なかなかフリーになれなかったからだろう。
徐々に細谷もボールを受けられるようになり、オフサイドで取り消しとなった幻のゴールなど、エースらしいプレーが出てきたが、やはりストライカーとして得点が欲しかった。
金メダル候補相手に攻守で善戦はしていた。しかし、負けた事実をしっかり受け止めなければならず、全体的に高い評価はあげられない。得点のチャンスはあったが決め切れなかった攻撃、相手のミドルに対して寄せきれなかった守備と、敗れた原因はある。
唯一、及第点以上「6.5」の評価をあげたいのはキャプテンの藤田。何度もパスカットやボール奪取から攻撃の起点となり、圧巻のパフォーマンスだった。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
進化の銀メダルだ! パリ五輪のフェンシング男子エペ団体(2日=日本時間3日、グランパレ)決勝が行われ、エース・加納虹輝(JAL)、古俣聖(あきら=本間組)、見延和靖(ネクサス)、山田優(山一商事)の日本はハンガリーに25―26で敗れ、2連覇を逃した。悔しい結果とはいえ、個人エペ金メダルの加納らメンバーは、チームの成長を実感。それを証明すべくエースは、早くも4年後を見据えた。
頂上決戦は序盤からリードを許す展開。一時5点差をつけられるが、第7セットに古俣が積極的に攻めて5点を奪い、16―17まで詰め寄った。第8セットの山田は3連続ポイントを許したものの、残り7秒から得点し、18―20で終えた。最後の第9セット。加納が、金メダルをかけて臨んだ。得点を重ねていき、残りわずか6秒で同点に追いつく執念を見せる。そして突入した延長戦で、ハンガリーにポイントを許し、銀メダルとなった。
加納は「(第9セットは)自分なりに攻めて追いつくことができて、最後1本勝負になって、プライオリティーがあっちにあったので、自分がある程度プレッシャーをかける必要があった。もうちょっとプレッシャーをかけて、最後飛び込んでいくつもりでいたけど、その前に(相手選手が)剣を出してきたので、そこのフェイントに反応してしまい、そこでやられてしまった」と振り返った。
もちろん、金メダルを目指していた中での2位は悔しさが募る。それでも加納は「実力は確実に上がっている。自力で(五輪に)出場できたのも初めてだし、前回多少ラッキーもあっての金メダルだったけど、実力で出場して決勝までいけたので」。また、見延も「前回の金メダルは大逆転というドラマのような試合があったけど、今回はハラハラしながらも接戦を勝ってきて日本の力を示せた」と胸を張った。
決勝までの道のりは、進化の証しだった。初戦の準々決勝ベネズエラ戦は、第5セットを終えて13―14とリードを許すも、第6セットに山田が5ポイントを挙げて18―17と逆転。その後は着実にリードを広げて勝負を決めた。準決勝のチェコ戦は、第6セットに加納が8ポイントを奪われ、点差を詰められると、第7セットに逆転を許した。万事休すかと思われた第8セットに、加納が6ポイントを奪って決勝に進んでいた。
今回はエペ勢だけでなく、女子フルーレ団体を加え、フェンシングは3個のメダルを奪取。そんな状況について見延は「今回は全種目でメダルを狙えるところだったし、東京五輪へ強化してきた成果。それにあぐらをかくことなく、この状況を見て始めてくれる子供たちが、少しでも増えてくることを願いたい。僕たちは、持っている技術をしっかり後世に伝えていかないといけない」と力説した。
そのためには大舞台での結果も重要になる。戦いを終えたばかりの加納は、2028年ロサンゼルス五輪に向けて「ロスでは個人、団体で金メダルを目指して4年間かけてやっていきたい」とリベンジを誓った。フェンシング日本勢のさらなる躍進を期待したいところだ。
2日の日本選手=米大リーグ
▽カブス・鈴木カージナルス戦に3番右翼で出場し、4打数2安打、1三振。打率2割7分5厘。
テニスは2日、各種目が行われ、男子シングルスで世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と同3位のカルロス・アルカラス(スペイン)が決勝に進んだ。
混合ダブルスはトマーシュ・マシャツ、カテリナ・シニアコバ組(チェコ)が金メダル。
国内サッカーのJリーグは、J1が8月7日(水)から、J2が8月3日(土)からそれぞれ再開する。その中で例年、優勝争いはもちろんのこと、むしろそれ以上に激しい戦いが繰り広げられるのが、J2からJ1への“昇格争い”だ。
ここに2008年のJ2降格以降、15シーズンに渡ってJ1への復帰を果たせていないクラブがある。Jリーグ創設前の日本リーグ時代から「名門」と呼ばれたジェフユナイテッド市原・千葉だ。
Jリーグ創成期に加盟した10クラブ。通称”オリジナル10”の中で、J2に降格した経験がないのは、鹿島アントラーズ、横浜マリノス、横浜フリューゲルス(1999年に消滅)のみで、他の7クラブはいずれもその苦難を味わって来た。
だがその中で、J2転落後一度もJ1に復帰したことがないのがジェフ千葉だ。
今シーズン、第24節を終えてJ2順位は7位(勝ち点36)で、リーグ中断期間へと突入した。果たして悲願のJ1復帰は果たせるのか?終盤戦の注目となっている名門クラブにフォーカスする。
ジェフ千葉 ・J1昇格への条件
ジェフがJ1へ昇格するための条件は2つ。
J2で上位2チームまでに入り自動昇格するか、3位~6位までに入って昇格プレーオフ2試合を勝ち抜くか。
現在7位のジェフからJ1自動昇格ラインの2位までの勝ち点の差は15。J1昇格プレーオフの進出ラインである6位との勝ち点差はわずか2。残された試合数は14試合という状況だ。
それだけに、8月こそがジェフとって極めて重要な1カ月となる。3日から再開するリーグ戦では、現在3位の横浜FCといきなり対戦。その後も4位の岡山、8位のいわきFC、6位の仙台と順位の近いライバルチームとの戦いが続くからだ。
命運を託されたエース ジェフのヒーロー
そのジェフで注目なのがセンターフォワードの小森飛絢(こもりひいろ・23)だ。
右足・左足・頭とどこからでも得点を奪うことのできる万能型ストライカーで、昨シーズンはプロ1年目で開幕からスタメンを勝ち取ると、そこから3試合連続ゴール。
ルーキーながらリーグ戦13ゴール(日本人1位タイ)を記録し、昇格プレーオフ進出へ大きく貢献した。
さらにリーグの年間ベストイレブンにも選出され、個人としては輝かしいシーズンとなった。ただ、本人はこの結果に満足していなかった。
小森:
J1昇格っていう目標を掲げてやっていた中で、それを達成できなかったことがすごく悔しいです。期待していてくれたファンサポーターの皆さんには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
迎えた今シーズン、自らの希望で背番号41からエースナンバーの10を背負う小森。
ここまでリーグ戦全試合に出場し、得点ランキング3位の10ゴール(7/14 第24節終了時点)をあげている。
小森:
複数得点できるチャンスは何試合もありましたし、もっと点を取れたと感じています。目標としている数字は25なので、そこを取れれば“得点王”も見えてくるし、その数字に近づいていけば自然とチームの勝利にもつながると思っています。
今季はリーグ第2節の藤枝戦から4試合連続ゴールを記録した小森。複数得点こそないが、ゴールを挙げた10試合のうち6試合で勝利を手繰り寄せており、第20節の徳島戦でも決勝ゴールを決めた。自身の成長をどこに感じているのか。
小森:
自分がゴールを取ってチームを勝たせなくてはいけない、という責任感は1年目から変わった所です。プレーに関しては、そこまでスタイル的に変わっているものはないですが、クオリティはこだわってやっています。
今年から、調子の悪いときはゲンを担いで足の爪を切るという小森。
願いが込められたその足で、エース小森はチームを勝利に、そして悲願のJ1復帰に導くことができるのだろうか。
奮闘を続けるエースに指揮官・小林慶行監督も大きな期待を寄せている。
小林監督:
彼らはとんでもないプレッシャーの中で戦っていて、ゴールを取らなければもちろん批判される。ゴールを取る気持ちってすごく大事だし、絶対に失ってほしくないんですけど、一番大事なのは勝利すること。そこはぶれてほしくない部分だと思っています。
チームの目指す戦いをする中で、ハングリーさも含めてすごく信頼してますし、重要な選手であり続けてほしいと思います。
攻撃に厚みを加える新戦力の台頭
その小森とともに攻撃に厚みを与えているのが、今シーズン加入した岡庭愁人(おかにわしゅうと・24)だ。
これまで所属していたFC東京や大宮アルディージャではサイドバックとしての出場が多かったが、ジェフに移籍後、正確なクロスやパスなどを評価され1列前のサイドハーフにコンバート。
ここまでリーグ戦19試合に出場し3ゴール2アシストを記録している。
岡庭:
キャンプからサイドバックで右も左もやってきたんですけど、監督のチョイスでサイドハーフをやってみて、期待に応えられるようなプレーができ始めてからハーフの起用がメインになりました。自分もポジティブにチャレンジし続けられてますし、それが結果として出てきています。
慶行さんのサッカーは、選手が最後決める・決断するというのを尊重してくれるので、本当に今が一番楽しいなと思っています。
就任2年目の小林慶行監督は、昨年から一貫して攻撃的なスタイルを貫いてきた。
その継続が身を結び、今シーズンここまで『シュート総数』376。『1試合平均シュート数』15.7。『1試合平均枠内シュート数』5.1と多くの攻撃面でリーグ1位を記録している。
小林監督:
リーグの攻撃的なスタッツで、本当に1位2位の数字が並ぶってそんな簡単なことじゃないので。やっぱり自分たちが目指している姿勢が、数字につながっているというのはすごく重要なことだと思います。
その一方で、前半戦全19試合中、1点差で負けた試合は5、引き分けは3試合あったのも事実だ。
小林監督:
チームとして数多くの失敗をして大きな代償を払いました。自分たちが望む順位でも、勝ち点でもないというところは明確で、だからこそ粘り強く勝ち点を積み上げていかないといけないと前半戦の最後に選手と改めて確認しあいました。
とはいえチームは現状7位とプレーオフはもちろん、まだ自動昇格も目指せる状況だ。
小林監督:
おそらくどのゲームも拮抗してくるので、そのようなゲームをしっかりと勝っていけるような集団になっていく。僕らはピッチ上でしか自分たちの価値を証明できないので、しっかりと結果でファンやサポーターの皆さんの期待に応えていきたいと思っています。
小林監督はリーグ再開後の試合への決意を力強く語った。
15シーズンぶりのJ1返り咲きへ残り14試合。ジェフの真価が問われる。昨シーズンまでの悔しさを糧に今度こそ・・・ 名門復活への戦いがリスタートする。
◇パリオリンピック2024 ゴルフ男子第2ラウンド(大会8日目=日本時間2日、ゴルフナショナル)
2大会連続オリンピック出場の松山英樹選手は、7バーディー2ボギー1ダブルボギーで通算11アンダーの首位タイで2日目を終えました。
初日を8アンダー、ノーボギーの単独首位スタートとなった松山選手。2日目は、10番、11番と連続バーディーを奪うと、難しい16番、17番でも再び連続バーディーをマークします。
しかし、最終18番では、ティーショットが深いラフへ。さらに3打目が無情にもグリーン手前の池へ入り、このホール痛恨のダブルボギーとなります。
それでも、「苦しい終わり方になりましたけれど、2日目でよかった。3、4日目に向けて気合を入れ直せということだと思いました」と前を向きました。
この日スコアを5つ伸ばした前回王者アメリカのシャフリー選手と、7つ伸ばしたイギリスのフリートウッド選手と並び通算11アンダーで3人が首位タイ。2打差でスペインのラーム選手と続きます。東京五輪で銅メダルを争った台湾の潘政琮(ハン セイソウ)選手も3打差の5位タイへ浮上しています。
また初出場となる中島啓太選手は、2日目を4バーディー3ボギーの1アンダーで終え、通算2アンダーで30位タイとなりました。
競泳女子200メートル個人メドレー準決勝で力泳する大橋悠依=2日、パリ
「シン・オリンピックのミカタ」#46 男子バスケットボール解説・渡邉拓馬
スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。
大会期間中、各競技のスペシャリストによる試合解説を随時展開する。今回は男子バスケットボール。1次リーグB組最終戦が2日に行われ、世界ランク26位の日本は同12位のブラジルに84-102で敗れ、3戦全敗で敗退が決まった。この試合とともにパリ五輪を元日本代表・渡邉拓馬氏が総括。八村塁が負傷離脱した影響を指摘した一方で、3試合で「誤算」だった2人の不調も挙げた。「五輪でここまで戦えたことは自信にするべき」と次回大会への期待も込めた。
◇ ◇ ◇
日本男子バスケットのパリ五輪が終わってしまいました。「終わってしまった」と表現したのは、このチームをもう少し見たい、一緒に戦いたい、という気持ちがあったからです。でも僕は彼らに感謝を伝えたい。これまで日本のバスケットを作ってきた方々の想いを背負って立派にプレーしてくれたのですから。本当に誇らしい戦いぶりでした。
同じ3戦全敗でも前回大会の東京五輪と違い、3試合すべてに内容がありました。勝利が目前に迫ったフランス戦を筆頭に、手ごたえもありました。だからこそ比例して悔しさも大きくなる。昨年のW杯を経て、ファンや国民からの期待は膨らんでいたはず。結果で応えることはできませんでしたが、希望をしっかりと感じ取ることのできる惜敗ばかりです。
ブラジル戦前に八村塁選手が負傷でチームを離脱することが決まり、彼の不在は戦い方に少なからず影響を与えたはず。スターティング5のうちの1人が欠けるのは大きなダメージですし、これまでの2試合を見ても間違いなくメインキャストの1人でした。個人で打開できる数少ないプレーヤーで得点力も兼ね備え、いるだけで存在感のある選手。おそらく相手に与える圧力も大きく違うプレーヤーです。
怪我の程度や状況について詳しいことは分かりませんが、所属するチームとの兼ね合いやNBAの規定もある。彼自身も日本チームも判断できないところがあったはずで、仕方のない決定だったのでしょう。志半ばでチームを離れなければならなくなった無念は察するに余りあります。
それでも日本は八村選手が合流する以前からチーム作りを進めていました。チームオフェンスやチームディフェンスに関しては彼抜きで構成していた時間の方が長かったですし、実際に戦い方と気持ちの切り替えはスムーズにできていたと思います。怪我や病気、出場停止もスポーツの一部。こういったアクシデントも想定してチームを作っていたと思うので、選手たちが八村ロスを引きずっている様子はありませんでした。
日本バスケのさらなる進化へ Bリーグの盛り上げ、高体連・中体連の強化や見直しも
ブラジル戦に関して言えば、相手も死に物狂いでした。ここまで0勝2敗で日本とまったく状況で迎えた3戦目。条件は同じで、勝利に加えて1点でも多くの得点差が必要でした。そういった気迫がシュートに乗り移っていたのか、前半は90%近い3Pシュート成功率を誇っていた。重要な試合とはいえ、これだけ決まるのは稀なこと。サイズとスキルとメンタルと経験に想いが加わったブラジルは、紛れもなく強いチームでした。
その相手に対して終盤に2点差まで詰め寄ったのは地力がついた証明。河村勇輝選手があれくらいのパフォーマンスを見せてくれることはW杯の活躍を考えれば驚きではありませんし、ジョシュ・ホーキンソン選手も素晴らしい働きでした。吉井裕鷹選手は攻守においてタフに戦い続け、今大会はあまり目立っていなかった馬場雄大選手も見せ場を作りました。
惜しむらくは、シューターの比江島慎選手と富永啓生選手の2選手に当たりが出なかったこと。彼らは3試合トータルで計1本しか3Pシュートを決められなかった。これは戦前に予想するのは難しい誤算と言っていいと思いますし、プレータイムを増やせずにリズムをつかめないまま五輪が終わってしまいました。
使わなかったのか、使えなかったのか。トム・ホーバスヘッドコーチの思考回路は見えませんが、もしかしたら周りが想像する以上にサイズが必要という想定で戦っていた可能性はあります。八村選手が加わることで全体のバランスが変わった部分もあるでしょう。コート上で体感しないと分からない温度もありますが、本大会に入ってからも戦い方を探っていた印象です。
アメリカやセルビアといった強豪国は大会直前に選手が集まっても、即興でチームを作れます。ですが、日本はまだそこまでのレベルに達していない。海外で活躍する選手をさらに増やしていくことが必要で、これからNBAの舞台を目指す河村選手や富永選手への期待は大きい。そこで得た経験を日本代表に還元することで、次のステップへ進めるのです。
サッカーもW杯に出場できない時代にドーハの悲劇を味わい、初出場のフランス大会では3戦全敗でした。それが今では代表選手の多くが海外でプレーするほどに発展しました。ただ、どうしても時間はかかります。バスケット界はBリーグを盛り上げていく取り組みを考え、高体連や中体連の強化や見直しも必要でしょう。
それでも3戦全敗という結果でここまでの歩みすべてが否定されるべきではありません。五輪という特別な大会でここまで戦えたことは自信にするべきですし、世界に向けて日本バスケットの成長を発信できたはず。この悔しさを次の代表チームが引き継ぎ、ロサンゼルス五輪でまずは1勝することが使命です。
競泳女子200メートル個人メドレー準決勝で力泳する松本信歩=2日、パリ
パリ五輪の男子サッカーで現地8月2日、準々決勝の4試合がフランス各地で行なわれた。
モロッコはアメリカと対戦し、4-0の完勝。エジプト対パラグアイは1-1で突入したPK戦をエジプトが5-4で制した。
開催国フランスはアルゼンチンに1-0で勝利。日本はスペインに0-3の完敗を喫した。
準決勝は現地5日に開催。ファイナル進出を懸けてモロッコ対スペイン、フランス対エジプトが行なわれる。
◆パリオリンピック・バレーボール1次リーグC組(2日、パリ南アリーナ)
C組最終戦で日本はアメリカにセットカウント1―3で敗れたが、2大会連続の準々決勝進出を決めた。
第1セットを16-25、第2セットを18-25で落とした日本は、第3セットを25-18で奪い返したが、第4セットを19-25で落とした。
日本は1勝2敗でC組3位となったが、各組3位チームのうち準々決勝に進める2チームに入ることが確定した。
7月の熱中症疑いの死者123人、6年ぶり100人超 東京23区
照りつける日差しのなか歩行者天国を歩く人たち=2024年7月7日午後1時20分、東京・銀座、上田幸一撮影
東京23区内で7月、熱中症疑いの死者が123人(速報値)いたことが東京都監察医務院への取材で分かった。前年同期比28人増で、7月の死者が100人を超えるのは2018年以来6年ぶり。救急出動も増えている。
■エアコン使用していた人も14人死亡
同医務院によると、死者123人のうち121人(98%)が屋内で亡くなった。エアコンの使用状況でみると、エアコンあるが未使用が79人と最多。エアコンなしが28人、エアコンを使用していた人も14人いた。
死者の年代別では、40代が1人、50代が4人、60代が12人、70代が41人、80代が44人、90代以上が21人。高齢者が多かった。
救急搬送も増え、東京消防庁によると搬送件数は7月1~28日の速報値で3647件。昨年同時期の確定値より573人増えた。
7月の出場件数は9万1614件で、昨年同期比で2592件増加。月間として過去最多となった。今年の出場件数は7月末時点で54万2256件で、昨年同期比で2万2796件増加。過去最多となった昨年を上回るペースで増えている。
同庁によると、東京都心で37・3度を記録し、7月1カ月間で最も気温が高かった29日には、176人が搬送された。正午過ぎには、東京都台東区内の駅の通路で70代の男性が倒れているのが見つかり、重度の熱射病の症状で搬送された。午後3時ごろには、足立区内の共同住宅の室内で60代の男性住人が倒れているのが見つかり、重度の熱中症の症状で搬送された。
同庁は「救急車の出動が多くなれば現場への到着時間も遅れてしまう。不要不急の通報は控えてほしいが、緊急性がある場合はためらわず救急車を呼んでほしい」とし、屋内では扇風機やエアコンを使用し、のどが渇く前にこまめな水分補給を呼びかけている。
相撲団体…和歌山商が崖っぷちからの大逆転で63年ぶりV、個人でも西出が連覇
全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は2日、新たに重量挙げ、空手、テニスなどが始まり、福岡、佐賀、長崎、大分、北海道、福島の6道県で9競技が行われた。相撲団体では和歌山商が63年ぶりの優勝を果たした。個人でも和歌山商の西出大毅選手が連覇を果たした。
重圧はねのけ個人戦2連覇 和歌山商・西出主将
相撲の個人戦決勝。和歌山商・西出大毅主将(3年)は、強豪・埼玉栄の鮫島輝選手(3年)を下手投げで下すと雄たけびを上げた。「2連覇の重圧を感じていた分、うれしかった」と振り返る。
昨年の総体で高校横綱の栄冠を手にすると、今まで勝っていた相手に負けることが多くなった。「正直焦った」が、門林三千生監督に「お前も強くなっているから自信を持て」と励まされ、勢いを取り戻した。
団体戦でも優勝を飾った。決勝では、 先鋒 、二陣ともに負けて後がない中、中堅として悪い流れを断ち切り、優勝に貢献した。「個人で勝つより団体で勝つことを目標にやってきたのでうれしい」と喜びを隠さない。
夢は大相撲で横綱になること。「その前に、大学で同じ世代では誰にも負けない相撲取りになる」。王者は早くも次を見据えていた。
相撲団体戦で優勝した和歌山商の大将・山本十蔵選手(3年)の話 「勝てば優勝の一番でも特に緊張はしなかった。先鋒と二陣の2年が連敗したが『あとは3年のおれらに任せろ』という気持ちで3勝できた。できれば大学でも3年の仲間で団体優勝したい」
◇パリオリンピック2024 サッカー男子 準々決勝 (大会8日目=日本時間3日)
サッカー男子は各地で準々決勝が行われ、スペインや開催国のフランスなどがベスト4入りを決めました。
日本と対戦したスペインは、前半11分にフェルミン・ロペス選手のゴールで先制すると、後半も2点を追加。3対0で日本を破りました。
一方、アメリカと対戦したモロッコはゴールラッシュ。前半に1点を奪うと、後半に3点を追加し、4対0で勝利しました。
またアンリ監督率いるフランスは、アルゼンチンに1対0で勝利。エジプトはPK戦の末、パラグアイを破りました。
その結果、準決勝でスペインはモロッコと対戦。フランスはエジプトと対戦することが決まりました。
※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦
※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦