“追記”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パリ五輪 第5日 ▽柔道(30日、シャンドマルス・アリーナ)

 男子81キロ級で永瀬貴規(旭化成)が2連覇を果たした。決勝で世界選手権3連覇のタト・グリガラシビリ(ジョージア)に2分48秒、谷落としで一本勝ち。世界の層が厚い81キロ級での五輪連覇は、史上初の快挙となった。2016年リオデジャネイロ五輪の「銅」を合わせた3大会連続メダルは、男子で3連覇の野村忠宏、5大会連続の女子の谷亮子に続き3人目。

 男子代表の鈴木桂治監督は「本当に強い永瀬だった。苦しい東京五輪が終わってから3年後という短い期間で、ましてや、年もベテランと言われるような年齢に入ってきているときに、この3年間で一番素晴らしい試合を、この本番当日に見せてくれた」と30歳の快挙をたたえた。

 史上初の81キロ級での連覇について「多分、世界で一番この階級の人口も多い。今日もシードの選手でさえ、5試合という人数の中で、この連覇というものは非常に価値がある。金メダルというものも素晴らしいが、ましてやこの81キロ級、重量級での2連覇っていうのは非常に世界的にも難しい」と話した。

 努力家として知られる永瀬。「とにかく練習をする、とにかく研究をする、トレーニング等もするっていうことで、柔道に関しては全く妥協しない男。むしろ『もうやらなくていいよ』『休んだら』っていうぐらいまでやる選手。東京五輪からさらに成長を続けているという印象がある。多少足踏みしてしまった時期もあったかもしれないが、今日は非常に突っ走ってくれた」と語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パリ五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本-フランス」(30日、ピエール・モロワ競技場)

 日本のエース、八村塁は第4クォーター残り8分31秒でまさかの退場となった。

 大熱戦となった試合で、ゴール下でシュートに行こうとしたゴベアの右腕をつかんだとして、審判が映像を確認。2つめのアンスポーツマンライクファウルで、退場となった。

 ここまで3点シュート3本を含む、24得点、3リバウンド。SNSでは「八村くん、嘘…」、、「あー八村選手出られなくなった」、「八村欠けるんうそ」、「この場面ではあかん…」などと悲痛な声が広がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パリ五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本-フランス」(30日、ピエール・モロワ競技場)

 日本は開催国のフランスと対戦。完全アウェーの中、八村塁が2度目のアンスポーツマンライクファウルの判定を受け、退場処分が下った。

 第4クォーター1分が過ぎた時点で八村と相手が接触。これに審判がアンスポーツマンライクファウルの判定を下し、退場となった。ホーバス監督が抗議するも八村はコートから消えた。

 第1クォーターから得点源として大ブーイングの中、フランスと互角の戦いを演じてきた。第2クォーターではベテランの比江島が流れを変えるプレーを連発し、第3クォーターでは河村がスリーポイントを決めて一時逆転に成功。全体がシュート成功率を高めて第4クォーターへ入っていた。

 それでも一丸となってフランスを逆転した日本。ただ残り10秒で4点差を追いつかれ、試合は5分間の延長戦へ突入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪

パリ五輪は30日(日本時間31日)、男子バスケットボール1次リーグが行われ、B組第2戦の世界ランク26位・日本は同9位フランスと対戦。八村塁が接戦の最終クォーターにこの試合2つ目のアンスポーツマンライクファウルをとられ、退場処分になった。

八村は1度アンスポーツマンライクファウルをとられていた最終クォーター、ゴール下でゴベアのシュートに対して腕を出した。困惑の表情を浮かべる中、レフェリーがビデオ判定。この日2つ目のアンスポーツマンライクファウルと判定されて、コートを去った。

優勝候補のフランスを相手に、八村は28分2秒の出場で24得点3リバウンドと躍動。接戦を演出していただけに、日本にとっては痛すぎる判定になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パリ五輪 第5日 ▽体操女子 団体決勝(30日、ベルシー・アリーナ)

 団体決勝が行われ、2008年北京五輪から5大会連続決勝進出の日本は、合計159・463点で8チーム中8位に終わった。全員初出場ながら、堂々と戦い抜き、入賞と健闘した。

* * *

 五輪直前に、主将の宮田笙子(順大)が喫煙と飲酒で出場辞退。エースを欠き、すべてのチームが5人でメンバーを組むところ、異例の4人体制を強いられた。決勝進出さえ危ぶまれた中、予選をミスなく5位で通過。決勝では落下などが出たが、全員初出場ながら、堂々と戦い抜いた。

 1種目目の平均台で落下、2種目目の床運動では細かいミスで難度の取りこぼしなどがあり、点が出ず。しかし、3種目目の跳馬で、同種目の貢献度で選ばれた牛奥、エースの岸の2人が2回ひねりをピタと決めた。決勝で初めて合計40点台をたたき出したが、最終種目の段違い平行棒でもミスが出た。予選ではすべての種目で40点台をマークしたが、この日は3種目で39点台にとどまった。米国が2大会ぶりの金メダルに輝いた。

 16歳の岸里奈(戸田市SC)、中村遥香(なんばク)、19歳の岡村真(相好ク)と牛奥小羽(日体大)と、平均年齢17・5歳の若いメンバーだ。予選では、全員、事前合宿地モナコで宮田にもらった赤と白のストーンがあしらわれたヘアピンをつけ、心一つに戦った。

 田中強化本部長は「ここまで頑張れるとは正直。プレシャーもあるし、その中でもどこまで戦えるかなって思いもあった。ほんとすごい選手。みんなすごい」と称賛。岸は決勝に向けて「どんなことがあるか分からないけど、最後まで諦めずやりたい」と意気込み。最年長の牛奥も「今日よりいい演技ができるように頑張りたい」と語っていた。

 体操女子団体でのメダルは1964年東京大会の銅のみ。直近の団体成績は2012年ロンドン大会8位、2016年リオ大会4位、2021年東京大会では5位だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パリ五輪 第5日 ▽柔道(30日、シャンドマルス・アリーナ)

 男子81キロ級で永瀬貴規(旭化成)が2連覇を果たした。準々決勝で世界ランキング1位のマティアス・カス(ベルギー)を破るなど4試合を勝ち上がった。気合の表情で臨んだ決勝では世界選手権3連覇中の強敵タト・グリガラシビリ(ジョージア)と激しい組手争い。1分52秒、谷落としで技ありを奪うと、さらに2分48秒、谷落としで一本勝ち。世界の層が厚い81キロ級での五輪連覇は、史上初の快挙となった。勝利後は「まだ信じ切れてないですけど、ここまでやってきて間違ってなかった。ずっと勝てない時期が続いて、つらい日々で…。周囲の人に支えられてここまで来られた。感謝感謝です」と満面の笑顔で振り返った。

 永瀬が群雄割拠のトーナメントを勝ち抜いた。準々決勝でカスに延長の末に大外刈りで技ありを奪って優勢勝ち。準決勝はアントニオ・エスポジト(イタリア)を寝技で仕留め、決勝も制した。柔道日本勢の連覇は9人目で、男子では6人目。また、16年リオの銅から3大会連続でメダルを獲得した。3大会連続メダルも男子で96年アトランタから3連覇の野村忠宏、女子で92年バルセロナから5大会連続の谷亮子に続き3人目だ。

 世界王者として臨んだリオ五輪で銅メダルに終わり、悔しさをバネに東京五輪で金メダルに輝いた。当時は27歳。達成感は大きく、パリ五輪を目指すかどうかはすぐには決められなかった。故郷の長崎に帰り、金メダルを報告して回る中で「パリでも頑張ってね」と期待の声を多く受けた。「もう一度、あの時の感動を味わいたい」と3度目の舞台を目指す覚悟が固まった。

 東京五輪を最後に国際大会の優勝から遠ざかった。世界選手権では22年から2大会連続で銅メダルを獲得。安定して表彰台に立ち、昨年8月に代表に内定したが、優勝を経験していない悔しさは残った。今年に入り、自身の昔の試合の映像を見返した。3月上旬のグランドスラム(GS)タシケント大会は3位だったが「パリに向けてどんな形でもいいから勝ち切りたい」と強行日程を選択。同下旬のGSアンタルヤ大会へ連戦し、五輪前最後に優勝を飾って弾みを付けた。

 五輪王者の肩書きが付いたことで、これまで以上に意識していることがある。稽古が終わると、自らコーチやチームメートに「今日はどうでしたか」と話しかけ、気になった点を相談する。「もしかしたら、『金メダリストだからあいつは分かっているだろう』と思われる方もいるかもしれない。自分を客観的に見る材料を率先して聞くことが成長につながる」との考えからの行動だった。

 メダル獲得もリオ銅、東京金と3大会連続だ。「リオは若さや勢いで突き進んだ大会。東京はリオのリベンジを掲げた大会。今回はこれまでの経験を生かしつつ連覇に挑んだ大会」。過去の経験の全てが、永瀬の連覇を支えた。(林 直史)

 ◆永瀬 貴規(ながせ・たかのり)1993年10月14日、長崎市生まれ。30歳。旭化成所属。小学1年から柔道を始め、筑波大で13年ユニバーシアード優勝。グランドスラムは13年東京で初優勝し24年アンタルヤまで計7度制覇。世界選手権は15年優勝、22、23年銅。五輪は16年リオ銅、21年東京金。趣味はテレビ観賞で、好きなタレントは「くりぃむしちゅー」。右組み。182センチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パリ五輪 第5日 ▽バスケットボール男子1次リーグB組 日本90―94フランス(30日、リール=ピエール・モロワ競技場)

 

 世界ランク26位の日本は、21年東京五輪銀メダルで開催国で同9位のフランスと大接戦の末に歴史的勝利を逃した。第4Qに八村塁が退場するアクシデントもあり惜敗。延長の末、90―94で破れ、不戦勝を除くと1972年ミュンヘン五輪の13ー16位決定予備戦でセネガルに70―67で勝利して以来、52年ぶりの快挙はならなかった。

 河村は「勝てる試合。個人のプレーで勝たせられなかった。(八村の退場は)全然流れくるよと思っていた。最後の最後まで戦い抜いたんですけど、一つのプレー、ポイントガードのコントロールミスで敗れた」と語った。

 第1クオーター(Q)は途中まで互角の展開。八村のシュートで先制した日本。フランスに連続3Pシュートを決められ突き放されそうになったが、河村の連続3Pなどで追いすがった。第1Qは25-32と点の取り合いで終わった。

 第2Qは比江島のフリースローでまず点差を詰める反撃を開始。40ー40でフランスがタイムアウト。一時は逆転したが再度リードを許したものの同Qは19―17と点差を縮め、44ー49で折り返した。

 第3Qは序盤に同点とすると、ホーキンソンが3Pを決めてリードを広げたさらに河村の3Pなどでリードをキープ。だが自力に勝るフランスは逆転、さらにゴベールのダンクなどで点差を広げ、同Qは20―20。5点ビハインドで終えた。

 第4Qは八村の連続3Pゴールで2点差に詰め寄った直後の残り8分台で八村が2つ目のアンポーツマンライクのファウルで退場した。河村が3Pで追いすがり、残り5分で日本は逆転。その後は一進一退の攻防。4点リードの終了間際に3Pを決められた際にファウルおかしてフリースローを決められて同点に追いつかれた。その後突入した5分間の延長の末、敗れた。日本は今大会2連敗となった。 

 フランスは、NBA新人王で、224センチの“怪物”ウェンバンヤマ、NBA最優秀守備選手賞を獲得した216センチのゴベールを擁する強豪国。日本は圧倒的にゴール下でのサイズで劣る形で、渡辺雄太(千葉J)も「フランスは間違いなく高さで勝負してくる。間違いなく強い。やられても次の切り替えを早くしないといけない。最終的にやっぱ勝たないと楽しくない」と語っていた。

 日本は昨年W杯(沖縄)で史上最多3勝を挙げて、48年ぶりに自力での五輪出場権を獲得した。パリ五輪では3年ぶりにNBAレイカーズの八村塁、NBAで6季プレーした渡辺雄のダブルエースがそろい踏み。8強入りを目標に掲げ、生命線となる3点シュートとリバウンドを強化してきた。

 初戦(27日)は23年W杯王者・ドイツと戦い、77―97で敗れた。日本は前半を8点ビハインドで折り返すも、最終第4クオーター(Q)の勝負所でミスが重なり、自分たちが展開したい速いバスケを相手にやられた。エース・八村は20得点、10リバウンドの“ダブルダブル”で奮闘し、左ふくらはぎ肉離れから復帰した渡辺雄も16得点と躍動したが、優勝候補に屈した。

 世界ランク26位の日本は、1次リーグ残り1試合で、8月2日に最終予選を勝ち抜いたブラジルと対戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パリ五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本90-94フランス」(30日、ピエール・モロワ競技場)

 日本は開催国のフランスと対戦。完全アウェーの中、残り16秒の段階で4点リードを奪っていたが、延長戦の末に敗れた。ネットでは「あと16秒」がトレンドとなり、悲痛な声に溢れた。

 4点リードで勝利は目前だった。だが残り10秒で相手にスリーポイントを決められファウルでバスケットカウントを奪われた。フリースローを決められ同点。タイムアウトをとってラストワンプレーに勝負をかけたが、決めきれず延長戦へ突入した。

 だが日本に力は残っていなかった。延長戦では奮闘していた吉井が5ファウルで退場処分を受けた。そしてゴール下で奮闘していたホーキンソンが足をつってベンチへ退いた。死力を尽くして戦い抜いた日本。残り6秒で2点差へ迫ったが、フリースローを2本決められ、届かなかった。

 Xでは「残り16秒」がトレンドに。大金星目前でまさかの悲劇となり「あと16秒で同点…」「あと16秒で4点差ああああ」「あと16秒だったんだけどね」と悔しさがわき起こった。

 第4クォーター開始から1分が過ぎた時点で八村が2度目のアンスポーツマンライクファウルの判定を受けて退場となった。ホーバス監督が抗議するも判定は覆らず。それでも真価を発揮したのが河村だ。第3クォーターからスリーポイントを連続で決めて相手に生きそうな流れを引き留めた。そして八村退場後、スリーポイントを決めただけでなく、バスケットカウントを決めて一気に1点差。そして自ら切り込んで一時逆転となるゴールを決めた。

 残り3分を切って1点のリード。フランスがタイムアウトを取るなど、強豪が苦しい戦いだった。それでも4点差をつけた中、残り10秒で再び試合を振り出しに戻され延長戦に突入。最後は力尽きて2連敗となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪

パリ五輪は30日(日本時間31日)、男子バスケットボール1次リーグが行われ、B組第2戦の世界ランク26位・日本は同9位フランスと対戦。後半残り10秒までリードしながら4点差を追いつかれ、延長の末に90-94で大金星を逃した。その引き金となった日本へのファウル判定が物議を醸している。

大金星目前だった。4点リードして迎えた後半終了間際。フランスのストラゼルの3ポイントシュートに対し、河村がチェックにいく。これがリングに吸い込まれると笛が吹かれ、バスケットカウントが取られた。河村がストラゼルに接触したか微妙に映ったが、フリースローを決められ、残り10秒で同点に。地元フランスの会場は大歓声に。このまま延長戦に突入。延長戦の末に競り負け大金星は幻となった。

このワンプレーを巡り、ネット上は大荒れとなっている。

「審判判定甘くね?」
「どこがファウルなんだよ」
「やっぱりオカシイでしょ」
「誤審」
「最後の河村のファウルの笛は納得いかん」
「河村がチェックしただけに見えるけど何故ファウルを取られるのが理解出来ない」
「まじで河村のとこファウルか?」
「あれどこがファウルか全く理解できないわ」
「あのプレーのどこがファウルなん?」
「河村のファウルなの納得いかん」
「日本に厳しすぎでしょあの審判」

日本は最終クォーター(Q)に八村塁がこの日2度目のアンスポーツマンライクファウルで退場となり、24得点を決めていた大黒柱を欠きながらも奮闘。大金星は目の前に迫っていただけに、残り10秒のファウル判定が日本にとっては痛恨だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パリ五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本90-94フランス」(30日、ピエール・モロワ競技場)

 日本は開催国のフランスと対戦。完全アウェーの中、残り16秒の段階で4点リードを奪っていたが、延長戦の末に敗れた。

 奮闘した河村勇輝は「勝てる試合だった。自分に責任がある」と語った。「勝つことが何より自分たちの目標。個人のプレーで最後、チームを勝たせられなかった。まだまだ成長しないといけない」と悔しさをにじませた。

 第4Qで八村塁が退場も「全然試合は終わってないし、自分たちにも必ず流れがくると。全員で声をかけて戦っていた」と明かし、「自分たちが勝つんだと強い気持ちを持たないと強豪には勝てない。最後の最後まで戦い抜いたんですけど、一つのプレーだったり、ポイントガードとしてコントロールミスで負けたゲームだったかなと思います」と自らを責めた。

 「目標が途絶えたわけではない。ブラジル戦で修正して必ずベスト8を達成できるように頑張りたいと思います」と前を向いた河村。第3クォーターではスリーポイントで流れを引き込み、第4クォーターで流れを引き寄せたのも背番号5だった。逆転のスリーポイントを決めるなど、小さな体で奮闘。それでも勝利を引き込むことはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異例の4人体制で挑む体操女子、団体決勝で前半2種目を終え、平均台の落下などがあり8位…パリ五輪

◆パリ五輪 第5日 ▽体操女子 団体決勝(30日、ベルシー・アリーナ)

 体操の女子団体決勝がスタート。五輪代表選考会を兼ねた全日本&NHK杯で2冠した制したエースで主将だった宮田笙子(順大)の喫煙と飲酒が発覚し、直前に出場を辞退した。全員10代で五輪初出場という岸里奈(戸田市SC)、中村遥香(なんばク)、岡村真(相好ク)、牛奥小羽(日体大)という異例の4人体制ながら予選を5位で通過し、この日の決勝に挑んだ。

 日本はカナダと同じローテーションで演技を行い、前半2種目を終え合計79・565点で8チーム中最下位の8位と出遅れた。1種目目の平均台で落下などがあり、2種目目の床運動では細かいミスで難度の取りこぼしなどがあり、点が出ず。予選ではすべての種目で40点台をマークしたが、この日は2種目でともに39点台にとどまっている。

 前半の2種目を終え、首位は米国。2位にイタリア、中国が3位、英国が4位、ルーマニアが5位、6位にブラジル、7位にカナダとなっている。

 団体決勝は1チーム5人のうち(日本は4人)、各4種目を3人が演技し、その3人の合計点で順位が決まる。

 体操女子団体でのメダルは1964年東京大会の銅のみ。直近の団体成績は2012年ロンドン大会8位、2016年リオ大会4位、2021年東京大会では5位だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇パリオリンピック2024バスケットボール男子 予選リーグ グループB フランス-日本(大会5日目=日本時間31日、ピエール・モロワ競技場)

バスケットボール男子日本代表が開催国フランスと激闘を演じました。

フランスは、昨季のNBA最優秀新人賞に輝いた身長222センチのビクター・ウェンバンヤマ選手(スパーズ)が在籍する強豪国。日本はフランスを相手に第1クオーター、八村塁選手のシュートで先制に成功。その後、フランスが6本の3ポイントを決めリードを許す展開となりますが、日本は4本の3ポイントでフランスに迫り、25対32で第1クオーターを終えます。

日本は試合の流れを変えるべく、第2クオーターでは一時リードを奪うなど気迫のプレー。序盤から比江島慎選手がファウルを受け、フリースローを獲得。2本ともきっちり決め、着実に得点を重ねるとリングに弾かれたボールもしっかりと沈め、31-34の3点差に詰め寄ります。さらに富樫勇樹選手の3ポイントシュートで40-40と同点に追いつくなど、日本はこのクオーターで合計3本の3ポイントを成功。一時リードを奪うなどフランスに食らいつき続け、44-49で試合は後半へ入ります。

第3クオーター、吉井裕鷹選手がシュートを決めると、ホーキンソン選手が3ポイントを放ち再び同点に追いつきます。その後も55-51までリードを広げる好プレーを連発。しかし、河村勇輝選手が3ポイントシュートを沈め62-60とリードを守り切るも、フランスの反撃に追い上げられ64-69で第3Qを終えます。

そして5点を追い、第4クオーターに入った日本。八村選手の連続3ポイントなどで食らいつきます。しかし、残り8分31秒のところで、八村選手がこの試合、2回目のアンスポーツマンライクファウルで退場。

その後、フランスが得点を奪うと、日本も負けじと得点を取る一進一退の攻防が繰り広げられます。すると、72対77の場面で河村選手が3ポイントシュートを決め、さらにその際にファウルを受けたため、フリースローが与えられます。そのフリースローも決め、1点差に詰め寄ります。

さらに河村選手が厳しいマークの中、シュートを決めついに逆転に成功します。その後、両チーム得点を加え、80ー80で迎えた残り47秒で河村選手がフリースローを2本決め勝ち越しに成功。しかし、残り10秒の場面で相手に3ポイントを決められた上に、河村選手がファウルしてしまいフリースローも与えます。これを決められ追いつかれた日本。試合は延長戦に突入します。

延長戦で最初に得点を決めたのはフランス。ウェンバンヤマ選手に2点シュートを決められ、さらにフリースローも沈められます。さらに残り3分のところでウェンバンヤマ選手に3ポイントを決められた日本。比江島慎選手の3ポイントなどで追い上げますがあと1歩及ばず、94対90で開催国のフランスに敗れ、オリンピック52年ぶりの勝利とはなりませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パリ五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本90-94フランス」(30日、ピエール・モロワ競技場)

 日本は開催国のフランスと延長激闘の末に敗れた。第4Q残り10秒で4点差を追いつかれ、大金星を逃した。日本は格上相手の敗戦で、2連敗となった。

 完全アウェーの中、大黒柱の八村塁に第4クォーターで退場処分。2度目のアンスポーツマンライクファウルの判定を受けて退場となった。

 ホーバス監督が抗議するも判定は覆らず。それでも真価を発揮したのが河村だ。第3クォーターからスリーポイントを連続で決めて相手に生きそうな流れを引き留めた。そして八村退場後、スリーポイントを決めただけでなく、バスケットカウントを決めて一気に1点差。そして自ら切り込んで一時逆転となるゴールを決めた。

 残り10秒で4点をリード。だが、ここから3ポイントにバスケットカウントを取られ、フリースローで痛恨の同点。延長に突入した。

 延長ではフランス優勢。ウェンバンヤマにバスケットカウントによる3点プレーを許すと、再びウェンバンヤマに3点シュートを決められた。日本は河村の3点シュートで追い上げるなど最後まで食らいついたが、力尽きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パリ五輪 第5日 ▽柔道(30日、シャンドマルス・アリーナ)

 男子81キロ級で永瀬貴規(旭化成)が2連覇を果たした。決勝で世界選手権3連覇のタト・グリガラシビリ(ジョージア)に2分48秒、谷落としで一本勝ち。世界の層が厚い81キロ級での五輪連覇は、史上初の快挙となった。2016年リオデジャネイロ五輪の「銅」を合わせた3大会連続メダルは、男子で3連覇の野村忠宏、5大会連続の女子の谷亮子に続き3人目。

 3年前と同じく表彰台の一番上から日の丸を眺めると、実感がこみ上げた。「すごく重みがある金メダル。(東京とパリのメダルは)比較するものではないが、オリンピックという舞台を2回勝ち続けることができて、本当に幸せ」とかみしめた。東京五輪からの3年間について「勝てない時期ばかりだったけど、この舞台で勝つことだけを考えてやってきた。今日一日、自分を信じて畳の上で戦うことができた」

と語り、「もう120点かなと思う」と笑顔がはじけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パリ五輪 第5日 ▽バスケットボール男子1次リーグB組 日本90―94フランス(30日、リール=ピエール・モロワ競技場)

 

 世界ランク26位の日本は、21年東京五輪銀メダルで開催国で同9位のフランスと大接戦の末に歴史的勝利を逃した。第4Qに八村塁が退場するアクシデントもあり惜敗。延長の末、90―94で破れ、不戦勝を除くと1972年ミュンヘン五輪の13ー16位決定予備戦でセネガルに70―67で勝利して以来、52年ぶりの快挙はならなかった。

 河村は「勝てる試合。個人のプレーで勝たせられなかった。(八村の退場は)全然流れくるよと思っていた。最後の最後まで戦い抜いたんですけど、一つのプレー、ポイントガードのコントロールミスで敗れた」と語った。

 第1クオーター(Q)は途中まで互角の展開。八村のシュートで先制した日本。フランスに連続3Pシュートを決められ突き放されそうになったが、河村の連続3Pなどで追いすがった。第1Qは25-32と点の取り合いで終わった。

 第2Qは比江島のフリースローでまず点差を詰める反撃を開始。40ー40でフランスがタイムアウト。一時は逆転したが再度リードを許したものの同Qは19―17と点差を縮め、44ー49で折り返した。

 第3Qは序盤に同点とすると、ホーキンソンが3Pを決めてリードを広げたさらに河村の3Pなどでリードをキープ。だが自力に勝るフランスは逆転、さらにゴベールのダンクなどで点差を広げ、同Qは20―20。5点ビハインドで終えた。

 第4Qは八村の連続3Pゴールで2点差に詰め寄った直後の残り8分台で八村が2つ目のアンポーツマンライクのファウルで退場した。河村が3Pで追いすがり、残り5分で日本は逆転。その後は一進一退の攻防。4点リードの終了間際に3Pを決められた際にファウルおかしてフリースローを決められて同点に追いつかれた。その後突入した5分間の延長の末、敗れた。日本は今大会2連敗となった。 

 フランスは、NBA新人王で、224センチの“怪物”ウェンバンヤマ、NBA最優秀守備選手賞を獲得した216センチのゴベールを擁する強豪国。日本は圧倒的にゴール下でのサイズで劣る形で、渡辺雄太(千葉J)も「フランスは間違いなく高さで勝負してくる。間違いなく強い。やられても次の切り替えを早くしないといけない。最終的にやっぱ勝たないと楽しくない」と語っていた。

 日本は昨年W杯(沖縄)で史上最多3勝を挙げて、48年ぶりに自力での五輪出場権を獲得した。パリ五輪では3年ぶりにNBAレイカーズの八村塁、NBAで6季プレーした渡辺雄のダブルエースがそろい踏み。8強入りを目標に掲げ、生命線となる3点シュートとリバウンドを強化してきた。

 初戦(27日)は23年W杯王者・ドイツと戦い、77―97で敗れた。日本は前半を8点ビハインドで折り返すも、最終第4クオーター(Q)の勝負所でミスが重なり、自分たちが展開したい速いバスケを相手にやられた。エース・八村は20得点、10リバウンドの“ダブルダブル”で奮闘し、左ふくらはぎ肉離れから復帰した渡辺雄も16得点と躍動したが、優勝候補に屈した。

 世界ランク26位の日本は、1次リーグ残り1試合で、8月2日に最終予選を勝ち抜いたブラジルと対戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■パリオリンピック™ バスケットボール男子 予選リーグ 日本ーフランス(現地時間30日、ピエール・モロワ競技場 )

バスケットボール男子日本代表(世界ランキング26位)が東京五輪銀・地元フランス代表(同9位)に延長の末90‐94で敗れ、1972年のミュンヘン大会以来、52年ぶりの勝利はならなかった。

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日本のスタメンは、司令塔に河村勇輝(23)、比江島慎(33)、渡邊雄太(29)、ジョシュ・ホーキンソン(29)、八村塁(26)の5人が名を連ねた。

東京五輪銀メダルのフランスに日本は第1クォーターから積極的に仕掛けた。NBAで活躍する身長222cmのV.ウェンバンヤマ(20)の頭上を越えるシュートを八村が決め、この試合最初の得点を奪う。フランスも.ウェンバンヤマの3ポイントシュートなどで得点を重ねる。随所で八村とウェンバンヤマがマッチアップするなどの見せ場も。日本は第1クォーターを25‐32の7点を追いかける展開で終える。

第2クォーターはこの日が31歳の誕生日の富樫勇樹(31)の3ポイントシュートで40‐40と同点に。さらにディフェンスから攻撃につなげ、八村のフェイダウェイで42‐40とリードを奪う。しかし、ウェンバンヤマのシュートなどで再び逆転を許し44‐49で前半を折り返した。

第3クォーターは吉井裕鷹(26)、ホーキンソンがディフェンスで相手の攻撃を封じると、河村のこの試合4本目のスリーポイントなどで一進一退の攻防となる。身長172cmの河村と222cmのウェンバンヤマの身長差約50cmのマッチアップも実現。終盤、フランスに連続得点を許し64‐69で第4クォーターへ。

日本は開始約1分30秒、70⁻72の場面で八村に2つ目のアンスポーツマンライクファウルを取られ退場。試合時間残り5分を切って78‐77と逆転。その後1点を争う攻防も残り47秒に同点。その後、河村がフリースローを確実に決め4点をリードしたが、試合時間残り10秒でフランスに3ポイントシュート、フリースローを決められ84‐84の同点で延長戦に。

しかし出だしでウェンバンヤマにシュートを決められると、さらに3ポイントシュートで得点差を広げられ90‐94で敗れた。。河村はスリーポイントシュートを6本成功させ、両チーム最多となる29得点と奮起した。

日本は不戦勝を除くと1972年のミュンヘン大会以来52年間勝利がない。2021年の東京大会は全敗している。


【日程】※現地時間
7月27日 日本 77-97 ドイツ(3位)
7月30日 日本 90‐94  フランス(9位)
8月2日   日本vsブラジル(12位)
8月6日   準々決勝
8月8日   準決勝
8月10日 決勝、3位決定戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柔道男子81キロ級で獲得した金メダルを首に掛ける永瀬貴規=30日、パリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦