西武の3年目左腕・菅井「なんとしても守り切るという気持ちで投げきりました」

■西武 3ー0 オリックス(15日・ベルーナドーム)

西武・菅井信也投手が15日、ベルーナドームで行われたオリックス戦に先発し、7回3安打無失点と好投。チームは3-0で勝利。6月に支配下登録されたばかりの21歳左腕がチームの連敗を8で止め、待望のプロ初勝利を挙げた。

「本当にみなさんに応援してただいたので力になりました」

本拠地の大声援に背中を押され、5回1死まで無安打投球。紅林弘太郎内野手に初安打となる左翼への二塁打を浴びたが、動じることなく後続を左飛、見逃し三振に仕留めた。1-0の7回は連打と犠打で1死二、三塁のピンチを迎えるも、紅林を直球で中飛。続く代打・杉本裕太郎外野手は追い込んでから高めの直球で空振り三振で切り抜けると、雄叫びをあげた。

「1点取っていただいたので、なんとしても守り切るという気持ちで投げきりました」

2021年に山本学園高から育成ドラフト3位で入団。左の本格派として、同期入団の羽田(はだ)慎之介投手、黒田将矢投手とともに「高卒3年目トリオ」として大きな期待を受ける21歳左腕。今季、6月2日に支配下登録されると、同6日のヤクルト戦(神宮)に先発し初登板。5回2失点と粘るも敗戦投手となっていた。

翌7日に一度、出場選手登録から抹消となったが、28日に1軍へ復帰。救援で3試合に登板し、経験を積んでからこの日の先発マウンドとなっていた。

育成出身の先発での勝利は球団初。チームが8連敗中と重苦しい雰囲気で任されたマウンドとなったが、21歳の逸材が物怖じしない投球で救った。「自分もファームでいい投球しないと上がれないと思った。こうしてチャンスを掴んで、勝ちを掴めたことがうれしいです」。お立ち台で最高の笑顔をみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

西武3―0オリックス(15日=パ・リーグ)――育成出身の西武・菅井が7回無失点でプロ初勝利を挙げ、チームの連敗を8で止めた。序盤から課題の変化球でもストライクが取れ、140キロ台の直球を相手により速く感じさせた。七回に連打をきっかけに一死二、三塁とされたが、紅林を浅い中飛、代打・杉本は内角高めの真っすぐで空振りの三振に仕留めた。

 高卒3年目の今年6月上旬に支配下になり、先発は2度目。この間、中継ぎも経験しながら「変化球をストライクゾーン内に投げられるよう意識して取り組んできた成果」と喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日本ハム3-16楽天」(15日、エスコンフィールド)

 楽天が大勝で4連勝。貯金1で、単独3位とした。

 二回に太田の中前2点打や辰己の右前2点打で4点を先取。五回には鈴木大の中前2点打などで3点を追加。六回にはフランコが左中間へ5号満塁本塁打を放った。七回にも3点を加え、八回にはフランコがこの日2発目の6号ソロを左中間へ放った。

 先発の滝中は6回を投げ4安打3失点で今季初勝利。

 

 

 

 

 

 

 

 

● ソフトバンク 5 - 8 ロッテ ○
<13回戦・みずほPayPay>

 ロッテは鮮やかな逆転勝ちで再び貯金11。首位・ソフトバンクとの3連戦の初戦を制し、ゲーム差を「6」に縮めた。

 打線は2点を追う6回、3番・石川慎の左翼への適時二塁打で1点差に迫ると、7回は無死満塁で8番・田村が押し出し四球を選び同点。さらに一死後、1番・岡も押し出し四球を選び逆転に成功した。

 その後も2番・小川の押し出し四球、途中出場・藤原の右犠飛で2点を追加。なおも二死二、三塁で4番・ソトが、ダメ押しとなる11号3ランを左中間テラス席へ運び一挙7点のビッグイニングとした。

 先発の西野は4回までに2点を先取されるも、我慢強く打線の反撃を待ち終わって見れば7回5安打3失点の好投。ソフトバンク打線の反撃を受けた9回は益田が15セーブ目で締め、西野は小島と並ぶチームトップの7勝目(5敗)を手にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権香川大会2回戦、坂出商12―2津田)

 五回表、無死満塁のピンチ。ベンチに控えていた津田の岡田遥希投手(3年)に声がかかった。

 津田は四回終了まで2点差で食らいついていたが、先発の小西泰誠投手(3年)が坂出商打線に捕まり、内野安打を含む計5連打を浴び、この回すでに3点を加えられていた。

 なおもピンチが続く。マウンドに立った岡田投手はチームメイトを動揺させまいと、笑顔を見せた。

 岡田投手は下手投げから緩急を使って打たせて取る投球が強み。ただ、この日は緊張と力みからか、ストライクが入らない。2死球を与え、続く下位打線に連打を浴び、さらに5点を失った。

 「コールドが頭にあり、焦ってしまった」

 2年まで主に外野手としてプレーしていたが、今春の大会後にチーム事情から投手に転向した。今大会が公式戦で初の登板だった。

 「求められていることと、やりたいことが違う」と葛藤を抱えることもあったが、チームのためならと引き受けた。

 試合は五回コールド負け。試合後、中塚智也監督は「立場的に難しいポジションだったが、これまでよくやってくれた」とたたえた。

 岡田投手は「3年間やってきて楽しかった。でも持ち味をもっと出せたらな」と悔しさをにじませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権石川大会2回戦 松任0―9小松商)

 この日の松任のベンチ入り選手は10人。ただ桜のころ、松任の野球部員は角谷大和主将(3年)だけだった。

 

 マンツーマンで指導する早川由規監督が選手集めに奔走してくれた。バスケットボール部に声をかけ、北陸学院の野球部からも選手5人を貸してもらい、「MATTO」のユニホームでそろえて高校野球最後の大会に臨めた。

 野球の楽しさを教えてくれた父の賢一さんに、その姿を球場で見てもらうことはかなわなかった。角谷選手は中学1年で野球を始め、父はキャッチボールの相手をしてくれた。だが高校2年生のときに亡くなった。この日は朝、自宅で手を合わせ「がんばってくるよ」と伝えて球場に向かった。

 六回はマウンドに上がった。失点し、駆け寄ってきた仲間に「ごめん」と謝ると、北陸学院から加わった山根悠生捕手(2年)に肩をたたかれ「『ごめん』はなしで」と励まされ、笑顔が戻った。

 試合後は感謝と悔しさがあふれた。この日、3打数無安打。「打てなくて僕の責任。でも集まってくれたみんなに感謝。高校野球がすてきだと、知ってもらえたらうれしいです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 (15日、第106回全国高校野球選手権新潟大会3回戦 上越0―1新発田南)

 

 上越は3人の投手が継投し、1失点に抑えたが、及ばなかった。

 先発は2年の井上珠希。「3年生のために投げようという気持ちで臨んだ」。伝えられたのは前日だったが、池田剛幸監督は「春からの成長が著しく、前から決めていた」。井上は1点を許したが、五回まで2安打5奪三振の好投。六回から山田怜汰(3年)、七回途中からエース富沢遥斗(3年)とつないだ。

 一方、打線は終盤にたびたび得点圏に走者を進めたが、新発田南の小林佑(3年)を最後まで攻略できず、無得点に終わった。富沢は「井上がいいピッチングをしてくれた。自分が打てなかったのが、申し訳ない」。主将で捕手の橋本昊樹(3年)は「3人がしっかり投げてくれた。バッテリーを組んでいて、これまでで一番気持ちがよかった」と3投手をたたえた。4月からチームを率いる池田剛幸監督は「相手の投球、ディフェンスが一枚上手だったが、ベストに近いゲームができた。感動しました」とゲームを振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソフトバンク5-8ロッテ」(15日、みずほペイペイドーム)

 ロッテが逆転勝ち。2点を追う六回2死一塁、石川慎の左越え適時二塁打で1点差。七回は無死満塁で登板した2番手の杉山から田村が押し出し四球を選ぶと、1死後に岡、小川も押し出し四球。なおも1死満塁で藤原が3番手の又吉から右犠飛でこの回3点目。続くソトが2死二、三塁で左中間へ11号3ランを放った。

 先発の西野は三、四回に1点ずつを失ったが粘り、7回5安打3失点で7勝目。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆大相撲 ▽名古屋場所2日目(15日・ドルフィンズアリーナ)

 東前頭2枚目・若元春(荒汐)が関脇・大の里(二所ノ関)を破った。立ち合い、もろ手で突いてきた相手の圧力に土俵際まで追い込まれるが、得意の左差しが入り形勢逆転。大の里が引いたところで一気に前進し、最後は右手1本で押し倒した。取組後は「たまたまですね。土俵際では焦ったが、体に染みついているものが出せた」と振り返った。

 大の里には直近2場所で連敗中だったが「今日の勝ちはたまたま拾った勝ち。来場所も当たると思うので、次に向かっていきたい」と元関脇の実力者は今後のさらなる対戦を見据えた。

 3日目は結びで横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)に挑戦する。過去の幕内対戦成績は1勝2敗。今年の初場所では左四つの形から金星を挙げた。「横綱戦は何回か経験している。胸を借りるつもりで、全部を出し切るつもりで、余すことなくやりたい」と意気込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨人の球団創設90周年を記念して15日、「伝統の一戦~レジェンドOB対決~ 巨人―阪神」(5回制)が東京ドームで行われ、巨人OBが3―2で阪神OBに勝利した。

デーゲームの巨人―阪神戦から3万5000人の大観衆が残って熱視線。巨人OBを率いて5回には代打で自ら安打を放った中畑清監督は、「最高の思い出をいただきまして、ありがとうございました」と感謝した。

また掛布雅之氏と対戦した江川卓氏は「我々OBは(観客が)1万人ぐらい残っていただいたらすごいことだなと思っていたら、3万5000人の方に残っていただいて」と両球団のファンにお礼。「4番・三塁」で先発出場した原辰徳氏も、「これだけ残ってくれてね。改めてファンの人の力に支えられていたんだなと思いますね」と笑顔を見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ ソフトバンク5―8ロッテ(15日・みずほペイペイドーム福岡)

 ソフトバンクが3日連続の逆転負けで今季4度目の3連敗。ここ10試合は2勝8敗で、2位とのゲーム差が6月7日以来の「6」まで縮まった。ロッテ戦の連勝は1引き分けを挟んで2でストップした。

 

 5回まで1安打投球だった大関が2点リードの6回に捕まった。2死一塁から石川に左越え適時二塁打を浴びて1点差に迫られた。

 そして7回の継投でブチ壊しとなった。大関が佐藤に左越え二塁打、中村奨に四球、高部に右前打で無死満塁とすると、杉山にスイッチ。杉山は田村に同点押し出し四球、代打・藤岡は空振り三振、岡に勝ち越し押し出し四球、小川にも押し出し四球で降板。さらに又吉にスイッチしたが、藤原に右犠飛、ソトにはダメ押しの3ランを浴び、計7点を失った。これでソトは57打点。リーグ2位の山川(51打点)は6差をつけられた。

 1イニング7失点は5月26日のロッテ戦(ZOZO)の8回の5失点を超える今季ワースト。3回、この日33歳の誕生日を迎えた今宮の適時打で先取点を挙げたが、結局は、全く同じ1991年7月15日生まれのロッテ・岡が決勝の打点をマークした。

 先発の大関は開幕5連勝から6回0/3を5安打4失点で自身2試合連続黒星。「自分のせいで苦しい試合展開にしてしまい、申し訳ないし悔しい」と唇をかんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、高校野球山形大会2回戦、鶴岡東2―1山形中央)

 

 昨年まで2年連続で夏の決勝で敗れた山形中央。前主将の武田陸玖選手(現・横浜DeNAベイスターズ)から「次こそ頼む」と主将を託されたのが、安藤聖主将(3年)だった。

 新チームの最上級生は安藤主将ら5人。「後輩を大切にし、学年関係なく、何でも言い合えるチームをつくろう」と誓った。

 この日の立ち上がり、四球と失策、内野安打などであっという間に2点を失った。しかし、その後は2年生エース、小坂楓投手の完璧な投球が光った。昨秋、今春の県王者、第1シード鶴岡東の強力打線を抑え込み、攻撃では五回に連続長打で1点を返した。

 自らも一回の先頭打者として右前に痛烈な安打を放った。守りではピンチを切り抜ける度に、左翼の守備から全力疾走で戻り、選手たちと体全体で喜び合った。「終盤勝負だ」と声を出し続け、プレーと言葉で鼓舞した。ただ、1点差は埋まらず、試合は幕を閉じた。

 「自分たち3年生は、本当に、何か、残せたものはあったのかな、と考えます」。試合後、かみしめるように語った。「後輩たちはたくましく、頼りになる。まだまだ成長できる」。バトンを自信をもって引き継ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DeNAは一回、佐野の適時二塁打などで2点を先取。二回は佐野の犠飛、三回には森敬の二塁打で1点ずつ加え、四回は牧の2ランで突き放した。浜口が1失点完投(自責点0)で2勝目。広島はアドゥワが崩れ、打線も挽回できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆JERAセ・リーグ ヤクルト4―1中日(15日・神宮)

 ヤクルトが連敗を8で止めた。自身6連敗中だったミゲル・ヤフーレ投手が6回4安打1失点の好投で4月29日の巨人戦(東京D)以来となる5勝目をマークした。

 高津臣吾監督は「今日だけはちょっとホッとしたいかな。長かったですね。一つ勝つ難しさ、1点取る難しさ、最後の一つのアウトを取る難しさを非常に強く感じた、この連敗だった」と、長いトンネルを抜けた安ど感に浸った。

 0―0の2回に2死二、三塁のピンチを招くも、加藤をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。5回に1点を失ったが、6回も三者凡退で抑え、先発の役割を全うした。「空振りを取るボールが多かった。落ちる球にしても落ちる球にしても。自分の投球ができたのかな」と振り返った。

 打線は2回に村上、オスナの連打で無死一、三塁とし、中村の左翼線二塁打で先制した。さらに山田にも中前適時打が生まれるなど、3点を奪った。指揮官は「あそこの集中打というか連打というのが大きかった。1点で終わらず、先に3点取れたことがゲームをリードする上で大きな得点だった」と称賛した。

 中村は8回にも貴重なダメ押し適時打を放ち、3打数3安打2打点の活躍。守備面でも4投手を好リードした。指揮官は「思い切りの良さとリードも非常によかったと思います」と、賛辞の言葉を贈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇プロ野球パ・リーグ 西武3-0オリックス(15日、ベルーナドーム)

西武は育成出身・菅井信也投手が7回無失点の好投を見せプロ初勝利。チームの連敗を8で止めました。

21歳の菅井投手は6月に支配下契約を勝ち取ったばかりの3年目。この日が5試合目の登板、先発は2度目。この日は140キロ台後半のノビのあるストレートと、切れ味のあるスライダーを武器にオリックス打線を抑え込み4回までヒットを許しません。

5回に紅林弘太郎選手にツーベースを許しピンチを招きますが、トーマス選手をストレートでレフトフライ。続く頓宮裕真選手はフルカウントからスライダーで見逃し三振。得点を許しません。

すると、0対0で迎えた6回、この回先頭の西川愛也選手がレフトへツーベースを放ちチャンスメーク。その後、1アウト3塁とすると、5番・野村大樹選手がライトへ犠牲フライを放ち待望の先制点。菅井投手に勝利投手の権利が生まれます。

しかし7回、菅井投手は連打と送りバントで1アウト2、3塁とこの試合最大のピンチを迎えます。それでも、紅林選手をストレートでセンターフライに抑えると、代打・杉本裕太郎選手にはチェンジアップを続け追い込むと、最後はストレートで空振り三振。抑えた瞬間マウンド上でガッツポーズを見せました。

その後も追加点をあげ逃げ切った西武。菅井投手は7回91球を投げ被安打3、7奪三振、無失点で嬉しいプロ初勝利をあげました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「西武3-0オリックス」(15日、ベルーナドーム)

 オリックスが8連敗中だった西武に敗れた。

 初モノに苦戦した。相手先発は3年目左腕の菅井。初回から四回までは無安打投球に抑え込まれる。五回には1死から紅林が左中間へチーム初安打とする二塁打を放ったが、後続が続かなかった。

 1点を追う七回に最大のチャンスを作ったが、生かすことができなかった。森、太田が連打で、4番・西川が投前へ犠打を成功させる。ここで打席には紅林が入ったが、浅い中飛で三走・森はスタートを切れず。代打・杉本も空振り三振に仕留められ、反撃に転じることはできなかった。

 先発のエスピノーザは6回6安打1失点と好投したが、今季8勝目とはならなかった。五回まで無失点投球と試合を作ったが、六回だった。1死三塁から野村大に右犠飛を打たれ、先制点を献上する形となった。八回にも2点を奪われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 西武3―0オリックス(15日・ベルーナドーム)

 オリックスが勝率5割復帰に失敗した。初対戦だった西武・菅井に7回まで無得点と沈黙。8回以降は継投にかわされた。先発・エスピノーザは「最少失点で粘ることができたし、序盤もいい投球ができていたと思います」と6回を1失点と粘投。無援に泣かされ、5敗目(7勝)を喫した。パ・リーグ最多となる13度目の完封負け。最下位・西武との対戦成績も6勝7敗と負けが先行し、波に乗りそうで乗れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権宮城大会3回戦、仙台一4―7東北学院榴ケ岡)

 「自分が絶対かえす」――。一挙5点を取られた直後の七回2死二塁。仙台一の小川郁夢主将(3年)は、相手投手の直球を左前に運ぶと「よっしゃー」と叫び、塁上で右手を突き上げた。

 昨秋の東北大会後、主将の重圧から一時、部を離れた。当たり前のようにずっと続けていた野球を一切しない生活が、こんなに苦しかったとは。「やっぱり野球がしたい」。覚悟が決まった。

 仙台一は今年の選抜大会では21世紀枠の候補に残ったが、選出されず、その後の春季県大会では2回戦負けを喫した。

 「何も成し遂げてない、ただのチーム」。そう開き直り、夏に向け、挑戦者として奮起した。いつ負けても悔いが残らないよう、高いレベルに達しても「もう1回、もう1プレー」と最後までさらにその上を求め続けた。

 この日は序盤リードするも、東北学院榴ケ岡の猛攻に一歩及ばなかった。それでも「勝つための全ての努力はしてきたので、悔いはない」。その目に、涙はなかった。

 試合後、球場外で涙を流す選手たちに「よく頑張った」「お疲れ」と声をかけ続けた。千葉厚監督は「苦しかったことも悩んだこともあったと思うけど、よくやってくれた」と成長をたたえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「西武3-0オリックス」(15日、ベルーナドーム)

 西武が接戦を制して連敗を8で止めた。4日以来の白星。

 打線は0-0の六回、先頭の西川が左越え二塁打。1死三塁となり、野村大の右犠飛で1点を先制した。八回1死一塁では栗山の左中間適時二塁打、炭谷の中前適時打で2点を追加した。

 先発の菅井は五回1死で安打されるまで、1人の走者も許さない完璧な立ち上がり。1-0の七回は先頭からの2者連続安打などで1死二、三塁のピンチを招いたが、紅林を浅い中飛、代打・杉本を空振り三振に仕留めて得点を許さなかった。7回3安打無失点、7奪三振の力投で、プロ初勝利を挙げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神のジェレミー・ビーズリー投手(28)が15日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、6回5安打無失点、8奪三振の好投で今季4勝目(1敗)を挙げた。

初回、先頭・丸に中前打を許したが吉川を二ゴロ。続くヘルナンデス、岡本和をスライダーで連続空振り三振に斬った。4回二死一、二塁のピンチではフォークで佐々木を空振り三振に仕留めるなど、要所を締めた。

ゲーム前半はカット、スライダー系を駆使し、中盤からはフォークを織り交ぜて巨人打線に的を絞らせなかった。「相手にとっては選択肢が増えて考えなきゃいけないことになるからね」。思惑通りの投球に、ビーズリーの表情に笑みがこぼれた。

来日1年目の昨季から巨人戦での失点はゼロ。実に通算5試合に登板し、18回2/3を投げて防御率0・00とGキラーぶりを発揮している。

ただ「巨人が日本球界で伝統ある球団であることは知っているが、僕にとっては対戦相手の1チームであることに変わりない」と意識はしていない。

チームは4投手の完封リレーで連勝。助っ人右腕は「ストライクゾーン内に自分のボールを投げ切るという、基本的なところはいつもと同じ。後半戦もいい投球でいいリズムをつくって、チームに貢献したい」と連覇を目指す岡田阪神への献身を誓っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神のハビー・ゲラ投手(28)が15日の巨人戦(東京ドーム)で救援登板し、今季10セーブ目を記録。2―0の完封勝利をきっちり締めくくった。

2点リードの9回に4番手として登板。最速157キロの直球とカットボールを軸に大城卓、岸田、門脇を三者凡退に退けた。自身にセーブが記録されるのは7月2日広島戦(マツダ)以来だ。調子を崩して6月にはファームでの調整も余儀なくされたが、現在は本来の姿を取り戻したようだ。

岡田監督も「そうやなあ、あんまり(ボールが)暴れんようになってきたよな。ちょっと引っかかってな、スライダーっていうかな、カットボールにしても、引っかかってたやつが、引っかかりがなくなってきたよな」と復調を認めた。

「しっかりブルペンでも準備できていました。9回に投げるのは久々な気もしましたけど、力み過ぎず同じメンタルで投げられた。巨人戦のいい雰囲気を楽しむことができた」と話すゲラの表情にも、すっかり自信が戻っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤクルトが連敗を8で止めた。二回に中村の適時二塁打、山田の適時打などで3点を先行。中村が八回にも適時打を放ち、九回は木沢が締めた。ヤフーレは6回を1失点で4月下旬以来の5勝目。中日の梅津は二回に集中打を浴びた。

 

 

 

 

 

 

 

 

DeNAの浜口が制球良く4安打1失点で今季初完投し2勝目を挙げた。打線は一回に佐野の二塁打などで2点を先制。二、三回に1点ずつ加え、四回に牧の2ランで突き放した。広島はアドゥワが4回10安打6失点と打ち込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イトマンスイミングスクールと日本ライフセービング協会は、海の日の15日、「水辺の事故ゼロ」に向けた啓発活動・教育活動を協力して行っていくためのパートナーシップ協定を締結した。

その調印式に、競泳ロンドン五輪銀メダリスト、男子100m・200m背泳ぎで日本記録を持つ入江陵介氏(34)が出席。日本ライフセービング協会のインストラクターと共に、「イトマンスイミングスクール昭和の森校」に在籍する小学生約50人に向けた講習会に参加した。

 

水の特性を知り、どうすれば溺れないかを知る。そういったテーマのもと「安全な水への入り方・浮き方」などを指導した、日本ライフセービング協会のインストラクターは「水泳が苦手な子より泳ぎができる子が溺れているという実態が見えてきている。速く泳ぐだけでなく、安全な知識と技能をしっかりと伝えたい」と、水難事故の起こりやすい状態や実際にあった事故をベースに作られた動画を子供たちに見せ、水辺の危険性と自分の生命を守る大切さを伝えた。

入江氏は、子ども達と一緒にライフジャケットを着用し楽に浮く姿勢などを体験。講習会後、取材に応じた入江氏は「水を楽しむ立場の人間として水の楽しさ、また水の難しさを子ども達と勉強できた。子ども達が楽しそうにしてくれたのは良かったし、水との触れ合い方を知識として活かして欲しい。水の事故が無くなるように心から願いたい」と笑顔で語った。講習に参加した子ども達は「安全第一で海や川で泳ぎたい」「これからはライフジャケットを持って行こうと思う」など、水辺での遊び方の意識を高めた様子だった。

講習会終了後、入江氏のもとに子ども達が集まった。1人1人に丁寧にサインしながら、水の楽しさと難しさを伝えていた。

■入江陵介(いりえ・りょうすけ)
1990年1月24日 大坂生まれ。2012年ロンドン五輪100m背泳ぎ銅メダル、200m背泳ぎ銀メダル、400mメドレーリレー銀メダル。元イトマン東進所属:株式会社ナガセ社員

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇プロ野球パ・リーグ 日本ハム-楽天(15日、エスコンフィールドHOKKAIDO)

楽天は6回にフランコ選手の満塁ホームランで日本ハムに9点差をつけました。これで今季エスコンフィールドHOKKAIDOで2回目の満塁弾としました。

5点リードで迎えた6回、楽天は1アウトで中島大輔選手が四球で出塁すると辰己涼介選手は投手ゴロに。しかし続く浅村栄斗選手と鈴木大地選手が2者連続で四球を選びます。この回3つの四球で満塁とした楽天はフランコ選手が打席に立ちます。上原健太投手が投じた4球目、低めのチェンジアップをレフトスタンドに放ちグランドスラムとしました。これでこの試合11得点とした楽天。

フランコ選手は6月21日の日本ハム戦でもエスコンフィールドHOKKAIDOでグランドスラムを放っていて、SNSでは「満塁の漢フランコ」「日ハム戦のフランコ化け物やんけ」とファンからの声が寄せられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権長野大会は15日、前日に降雨で継続試合や順延となった3回戦7試合があった。松商学園、上田染谷丘、赤穂はコールド勝ち、上伊那農は延長十三回にサヨナラ勝ちをおさめるなどして、16強が出そろった。17日には4球場で4回戦8試合があり、第1シードの東京都市大塩尻は赤穂と対戦する。

 

(15日、第106回全国高校野球選手権長野大会 梓川1-11上田染谷丘)

 2日間にわたって6回を投げ、10奪三振1失点。上田染谷丘は背番号1、富岡遼士(3年)の安定した投球で2試合連続となるコールド勝ちを収め、16強入りを決めた。

 前日は三回裏が終わったところで降雨により継続試合となった。2日続けての登板となり、朝のウォーミングアップの時から「少し体が重かった」という。再開直後の四回表、調子が上がらぬまま、失策も絡んで今大会初失点を喫した。

 だが、引きずることはなかった。「ストライクゾーンの中で勝負する」という意識をぶらさず、腕を振った。体のキレが徐々に戻り、スライダーがよく決まる。五、六回は1人の走者も許さなかった。

 チームで目標としている8強入りまで、あと一つ。次戦は第3シードの長野日大と当たる。「九回まで全員で集中力を持ってやりきることが大事になる。自分も最後まで投げきるつもりで、逃げずに勝負していきたい」

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ ソフトバンク―ロッテ(15日・みずほペイペイドーム福岡)

 ソフトバンクが今季ワーストの1イニング7失点で大逆転を食らった。このままなら3日連続の逆転負けで、2位ロッテとのゲーム差は6となるが…。

 2―1で迎えた7回の継投で試合がブチ壊しとなった。

 【大関】佐藤に左越え二塁打、中村奨に四球、高部に右前打で無死満塁

 【杉山】田村に同点押し出し四球、代打・藤岡は空振り三振で1死満塁、岡に勝ち越し押し出し四球、小川にも押し出し四球

 【又吉】藤原に右犠飛で2死二、三塁、ソトにダメ押しの3ラン

 計7点を失った。これでソトは現時点で57打点。リーグ2位の山川(同51打点)は6差をつけられた。

 1イニング7失点は5月26日のロッテ戦(ZOZO)の8回の5失点を超える今季ワースト。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヤクルト4-1中日」(15日、神宮球場)

 ヤクルトが快勝で連敗を8で止めた。7月2勝目で5カードぶりに初戦白星となった。5位中日とのゲーム差を3.5に縮めた。

 二回に村上のフェンス直撃二塁打を皮切りに4連打などで3点を奪うと、2点リードの八回には中村の適時打でダメ押しに成功した。

 投げては先発のヤフーレが6回4安打1失点の好投で5勝目をマーク。大西、山本、木沢と繫いで締めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「DeNA6-1広島」(15日、横浜スタジアム)

 DeNAが快勝で2連勝。首位巨人とゲーム差なしの2位に浮上した。

 初回に佐野の適時打、宮崎の犠飛で2点を先取すると、四回の牧の13号2ランなど4回まで毎回得点で圧倒した。

 投げては先発の浜口が9回123球1失点完投で2勝目を挙げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 東播磨1―6神戸鈴蘭台)

 シード校の東播磨が序盤の失点で流れを失い、神戸鈴蘭台に1―6で敗れた。

 二回に先制点を許すと、三回に4安打と2四球などで4失点。四回の反撃も1点にとどまった。

 西海倫太郎主将(3年)はこの日は出場の機会はなかったが、ベンチで「自分たちの力を信じて」と声をかけ続けていたという。「後半になり、点を取らないいけないという焦りが出てしまった。流れを持ってこられなかった」

 福村順一監督は「本来の力を出せなかった。四回の攻撃が1点止まりだったのが痛かった」。

 神戸鈴蘭台の道満浩徳監督は「やってきたことをちゃんと出せた。本来は相手の方が力が上。ちゃんと守れたのがよかった」と話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

4年に1度の祭典、オリンピック開幕が近づいている。

7月14日の夜、取材のため開催地フランスのパリに向けて日本を出国。同じ飛行機の便には、『TEAM JAPAN』と書かれたサンライズレッドのトレーニングウェアを着た、サッカーではなく、ほか競技の日本代表選手団も同乗。「いよいよ始まる」。そんな思いが込み上げてくる。

約14時間のフライトが終盤にさしかかると、「日本代表の皆さま、ご搭乗ありがとうございます。皆さまのオリンピックでの活躍をお祈りしています」と機内のアナウンスが流れ、これには乗客からも大きな拍手が上がった。

現地15日の午前6時、パリ=シャルル・ド・ゴール空港に到着。まだ朝早いこともあり気温は16度で、肌寒い気候。昼ごろには26度まで上昇する見込みだ。


空港職員に目的の場所への道を訊くと、一生懸命電話で確認しながら、とても親切に対応してくれて感激。フランス人はプライドが高く冷たいという、失礼ながら勝手な印象を持っていたのだが、そんなこともないようである。

国際線の出口を抜けると、広場にパリ五輪の案内カウンターらしき場所があり、その周辺で運営スタッフやボランティアスタッフがミーティングをしている。まだ大会開幕前ということもあり、空港内ではそこまで大きな盛り上がりを感じることはできなかった。

ただ約10日後に迫る開幕が近づくにつれ、世界の国々からスポーツファンや選手が集まり、フランス国内の熱気もさらに高まっていくのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権兵庫大会3回戦 神戸弘陵2―3西宮今津)

 

 兵庫大会で、優勝候補の一角とされていた神戸弘陵がノーシードの西宮今津に敗れた。最速153キロを投げる大会屈指の右腕・村上泰斗投手(3年)が3回戦で姿を消した。

 村上投手は、2回戦で9回完投していたため、この試合はベンチからスタートした。チームは一回に先制した。だが、四回に2安打と守備の乱れなどから3点を奪われ、追いかける試合展開となった。

 村上投手がマウンドに上がったのは八回。西宮今津に1点をリードされ、さらに無死一、二塁のピンチだった。

 「自分が流れを作って絶対に勝つ」

 強い気持ちで臨むと、3者連続三振で切り抜けた。

 直後の八回2死三塁、一打同点の場面では左飛に倒れ、天を仰いだ。

 「このままでは負けてしまうと焦りました」

 気持ちを切り替え、九回も打者2人から三振を奪う好投を見せたが、チームは敗れた。

 村上投手は中学までは捕手などをしてきた。だが「腕の振りが強くて体の使い方がうまい」と岡本博公監督のすすめで、高校入学直後から投手に転向。プロ野球のスカウトから注目される投手に成長した。

 試合後、涙が止まらなかった。「高校野球が終わったという実感がまだないです。明日も練習して、次の試合は先発でノーヒットノーランを達成して、甲子園に行きたかった。まさか負けるとは思いませんでした」と話した。

 今秋のドラフト会議に向けて、プロ志望届を出す予定という。「将来はプロ野球で『投げたら勝てる』と思われるような投手に成長したいです」と誓った。

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権徳島大会1回戦 城ノ内2―12城南)

 「チャンスをつくって、勢いをつけよう」。城ノ内の4番、佐藤聖也主将(3年)は、5点を追う四回、先頭打者として長打狙いで打席に入った。2球目、低めの直球を力いっぱいはじき返すと、中越えに。一気に三塁へ駆け込み、ベンチに向かって雄たけびを上げた。

 チームも勢いづき、山本晃弘選手(1年)が右前適時打で佐藤主将を迎え入れた。

 昨秋の県大会はつるぎ、池田辻、阿波西との4校連合。今春はつるぎ、池田辻の3校連合で戦い、佐藤主将が連合チームの主将を務めた。

 この日の試合、コールド負けを喫したが、佐藤主将は「他校の監督さんや選手たちに教わったことが力になった」。

 スタンドでは、つるぎの選手5人が声援を送った。「別々のチームになって寂しかったが、頑張っている姿を見て勇気をもらえた」と山下賢朝(まさとも)主将(3年)。17日に池田辻との2校連合で挑む大会初戦に向け、「城ノ内の仲間の気持ちも背負って戦いたい」と誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ ソフトバンク―ロッテ(15日・みずほペイペイドーム)

 ロッテが終盤に逆転した。1―2と1点を追う7回、ソフトバンク先発の大関から先頭の佐藤が右中間二塁打。中村奨は四球、高部は右前打で無死満塁とした。

 代わった2番手の杉山から田村が押し出し四球で同点。代打・藤岡は空振り三振に倒れて1死満塁で岡も押し出し四球で勝ち越し。なおも1死満塁で小川も押し出し四球で3点目。途中出場した藤原の右犠飛で4点目。さらに2死二、三塁からソトが左翼へ11号3ランを放ち、この回7得点。8―2と6点のリードを奪った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権兵庫大会3回戦 加古川北4―1川西北陵)

 加古川北の左翼手・森井遼太郎選手(3年)が、9回サヨナラ負けのピンチを会心のバックホームで防いだ。

 川西北陵は九回2死二塁から峯村康聖選手(2年)が左前安打。二塁走者が一気に本塁を狙ったが、森井の正確な送球でタッチアウトに。勢いに乗った加古川北はタイブレークの十回に3点をあげ、雨中の接戦を制した。

 森井選手は「今までで一番の送球。打撃で活躍できなかったので絶対に刺してやると思っていた」。

 岩崎誠司監督は「森井は3年生の中でもっとも熱心に練習してきたひとり。そのひたむきさの成果が出た。野球の神様は見てくれているのだと思った。でも本当にしびれました」。

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神・大山悠輔内野手(29)が15日の巨人戦(東京ドーム)で決勝打となる先制適時二塁打を放ち、2―0の勝利を演出した。

4回二死一、三塁だった。相手先発の赤星に対し2ボールからの3球目、126キロ外角スライダーを左翼線に引っ張り込んだ。「打席に入る前にしっかり準備していたので、いいバッティングができた」。一走・佐藤輝の激走もあって2点を先制すると、投手陣が完封リレーでリードを守り切った。

昨季は全試合で4番に座った大山だが、今季は開幕から故障や不振に陥り、試練が続いた。6月5日には登録抹消も経験したが、21日に一軍復帰してからは徐々に復調している。

この日は4打席で2打数1安打、1三振、2四球。「まだまだ反省することはある。2点取って終わってしまっているので」と謙虚だが、その存在はチームにとって絶大だ。

首位巨人とは0・5ゲーム差。これからも混戦が予想されるが、連覇を目指すには主砲・大山は欠かせない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(15日、第106回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 浪速6―2山本) 

 

 試合が始まる前、山本の浜野智晃(ともき)主将(3年)が「何かあるやつ」とチームメートに呼びかける。三塁手の泉翠怜(すいれ)選手(3年)がすっと手を上げる。

 「もし顧問の先生2人がけんかを始めたら」

 シャドーボクシングのような動きを繰り返す。1週間前から考えた一発芸だ。ベンチに笑顔が広がる。

 「じゃあ行こか」「おう!」

 試合前に一発芸をしていた先輩が引退し、雰囲気を和ませるために昨夏から始めた。

 小学生のころからお笑いを見て育ち、人を笑わせるのが好きだった。

 最初は緊張したが、「みんなを笑かすことで山本に流れが来ると思った」と話す。みんなが分かる学校の先生たち8人のモノマネを習得し、試合中、伝令や五回終了後のグラウンド整備終わりの際にも披露する。

 8番打者で出場した浪速戦は、同点で迎えた六回2死一、二塁の場面で打席へ。「後ろのバッターが必ず返してくれる」とつなぐことに集中した。球を見極め、4球連続ボールを選び、出塁。満塁に好機を広げると、その後の勝ち越しにつながった。

 「本塁打やファインプレーより、ギャグで和ませてチームを盛り上げたい」と臨んだ試合は、逆転負け。「ギャグは今までで一番ウケました。満足です」と試合後に笑って話したが、目は赤かった。

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦

 

 

 

 

 

 

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