アルゼンチンとコロンビアが対戦

南米選手権(コパ・アメリカ)は7月14日に決勝を迎える。大会連覇を目指すアルゼンチンと23年ぶり決勝進出を果たしたコロンビアの一戦。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシとコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの10番対決にも注目が集まる。

今大会は南米サッカー連盟所属の10チームに、北中米カリブ海地区からネーションズリーグの上位6チームを加えた全16チームで開催。米国で4チームずつ4組のグループリーグと、上位2チームずつが進出する準々決勝以降の戦いが行われている。

決勝はフロリダ州のマイアミ市にあるハードロック・スタジアムで開催。2026年に行われる北中米ワールドカップ(W杯)の会場にもなる予定だ。

メッシも戦う白熱の一戦が予想される。そのなかで、決勝のチケットの値段が話題となっている。米誌「フォーブス」は「コパ・アメリカ決勝のチケットは2000ドル(約32万円)以上から」と題して、“高級チケット”を特集。サッカーの大会平均チケット価格の「約9倍に相当する」と指摘している。複数のチケット販売業者は最安値で平均2127ドル(約34万円)だといい、「高額な価格はコパ・アメリカ大会全体の平均チケット価格とはかけ離れている」と綴った。

同誌は「(チケット販売業者の)『TicketIQ』」によると、決勝の平均チケット価格は4024ドル(約64万円)で、最高値は6万6765ドル(約1065万円)」とした。あまりに高額で空席も続出しているようだ。

2年後にはW杯が開催されることもあり、SNS上では「W杯はどうなる?」「W杯は一体いくらになるんだ?」との声も上がっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日向坂46」藤嶌果歩さんの始球式&ダンス動画がそれぞれ20万再生超

人気アイドル「日向坂46」の藤嶌果歩さんが、6月28日の日本ハム対ソフトバンク(エスコンフィールド)で披露したファーストピッチ&ダンスが依然、話題となっている「パーソル パ・リーグTV」が公式YouTubeに投稿した2本の映像はいずれも20万回視聴に到達。「めっちゃ可愛いな」「天使すぎる」と歓喜の声があがっている。

イベントから2週間が過ぎたのに、まだ余韻が残っている。出身地の北海道で躍動した藤嶌さんの、2つの映像がいずれも20万回再生の“大台”に乗った。17歳の人気アイドルはこの日、背中にKAHORINと刻まれた背番号「87」のユニホーム、白のミニスカート姿でマウンドに。ワンバウンド投球を披露し、喝采を浴びた。

これだけではなかった。ファーストピッチだけではなく、イニング間には「きつねダンス」「わちゅごなダンス」を披露した。きつねダンスでは耳と尻尾をつけて可憐に、わちゅごなダンスではリズミカルに踊り、観客を魅了した。

投稿された映像には、ファンからのコメントが引きも切らない。「可愛すぎんやろ」「なんだ、この可愛いさわっ!ヤバい」「流石現役アイドル ダンスも上手だし表情の作り方も可愛い」「凄い。かほりん1人だけ振りが凄まじく柔らかい」「堂々として凄いなぁ」「かほりん天使がすぎる」「かほりん超降臨」と感想が寄せられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米大リーグ、ブルージェイズの菊池雄星の次回登板が14日午後1時10分(日本時間15日午前5時10分)開始予定で、前半戦最終戦となる敵地でのダイヤモンドバックス戦に決まった。12日までにチームが発表した。今季は19試合で4勝8敗、防御率4.00。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪代表の陸上2選手が豊橋市の母校へ 吉津拓歩選手と小川大輝選手

 

 

 

愛知県豊橋市出身の2人の陸上選手が母校を訪れ、パリオリンピックへの意気込みを語りました。

 

 

 

 

12日、豊橋市の豊橋南高校を訪れたのは、パリオリンピック陸上男子4×400メートルリレー代表の吉津拓歩選手と400メートルハードル代表の小川大輝選手です。2人は母校の後輩たちからエールを受け、パリオリンピックでの活躍を誓いました。

 

 

 

 

 

 

(吉津拓歩選手)「日本がメダルをとったことがない種目なので、初めてのメダルを目指して力を尽くせたら」

 

 

 

(小川大輝選手)「改めて沢山の方に応援されていると実感したし、もっと頑張らないとという気持ちになった。ずっと目指していた目標の舞台で走れるので、すごく嬉しく思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権高知大会が13日に開幕する。高知市の高知県立春野球場、高知市営球場を舞台に、27校23チーム(連合チームを含む)が出場し、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる全国大会をめざして熱戦を繰り広げる。

 

 開会式は午前8時半から県立春野である。出場27校の選手がマネジャーらの先導で入場行進をする。雨天の場合はバックネット裏のスタンドで実施する。

 県立春野で午前10時から、高知市営で午前11時から、それぞれ2試合を予定している。日程が順調に進めば決勝は25日午後1時から県立春野である。

 12日には出場校の主将やマネジャーが参加して、県立春野でリハーサルがあった。入場行進の順番や式典の進行に応じたプラカードの掲げ方を入念に確認した。

 入場料は一般500円、中高生100円、小学生以下無料。身体障害者手帳があれば無料(付き添い1人含む)。(蜷川大介)

■対戦相手、各ゾーンの見どころ

第106回全国高校野球選手権高知大会の組み合わせ 各ゾーンの見どころ

【A】3年連続で春の選抜出場の高知が第1シード。平悠真、辻井翔大のダブルエースを中心に守備も堅く、隙が無い。伊野商の右腕、前田光碧暁は緩急をつけた投球が持ち味。須崎総合のエース谷本瑞樹は最速142キロの本格派で、丸の内がどう攻めるかが鍵になる。

【B】力のある県立校が集まった。第4シードの岡豊は秋と春の大会で県ベスト4。高知商戦で2打席連続本塁打を放った山下奏翔らの打撃が光る。宿毛工の左腕大塚琉生は直球に力があり、高知工がどう攻略するか。中村は昨夏、明徳義塾を九回二死まで追い込む好投をした芝海斗が柱。

【C】第2シードの明徳義塾は、長打力のある竹下徠空らを軸に攻撃力が増した。土佐塾は右の安岡慶、左の佐古田陸翔の2投手が安定し、2年生中心の安芸がどう攻めるか。春の大会ベスト4の小津は打力、走力が光る。土佐は140キロの速球がある酒井晶央と小松起らの継投が鍵になる。

【D】第3シードの高知商は身長190センチのエース岡村宝、右腕の下元理巧、塩川翔馬ら3年生投手陣が多彩。昨年優勝の高知中央は甲子園のマウンドを踏んだ2年生左腕横山宏伸ら選手層が厚い。1回戦を勝ち抜いたチームは翌日連戦で強敵に立ち向かうことになり、気が抜けない。(蜷川大介)

■高知大会のパンフレットを販売

 第106回全国高校野球選手権高知大会のパンフレットが完成した。

 出場27校のチーム写真や全部員の氏名、守備位置、出身中学を掲載している。各校の主将が大会への抱負を寄せ、チームの特徴などを語っている。各校の夏の大会の過去10年の戦績も載せた。今大会の観戦ガイドとして活用できる。

 試合がある日に県立春野と高知市営のチケット売り場で販売する。県内の朝日新聞販売所(ASA)では13日から販売。税込み1冊300円。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川井監督率いる鳥栖は17位に低迷

J1リーグ17位に沈むサガン鳥栖は7月12日、公式サイトで「川井監督体制のもと、現実にしっかりと向き合い前を向いてこれからも走り続けていきます」と声明を発表。ファンから「もう腹くくった」「胸アツになりました」などと、反響を呼んでいる。

川井健太監督が率いて3年目を迎えた鳥栖は今季、ここまで22試合を消化して7勝2分13敗で勝ち点23の17位。2012年にJ1昇格以降は降格を経験していないが、降格圏の18位京都サンガF.C.とは2ポイントしか離れておらず、予断を許さない状況が続く。

直近のリーグ戦2試合で連勝を飾り、7月14日にはホームでの第23節ガンバ大阪戦を控えるなか、鳥栖は公式サイトで「ファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様へ」と題し、声明を発表した。

「ファン・サポーターの皆様、スポンサーの皆様いつもサガン鳥栖を応援いただきありがとうございます。また今シーズン苦しい戦いが続いておりますがいつも熱いご声援と様々なご意見を頂戴しており重ねて御礼申し上げます。クラブとしては川井監督体制のもと、現実にしっかりと向き合い前を向いてこれからも走り続けていきます。サガン鳥栖の伝統を引き継ぎながら、より進化したサガン鳥栖をこれからも皆様と共に創り上げていきたいと考えております。

今シーズン、リーグ戦が半分消化していることは事実で過去には戻れません。これからやるべきことを明確に見極めて今回の決断、そしてチーム強化の為の選手補強も行っております。今年のこの苦しい経験は必ず未来に繋がる大事な財産になると思っております。サガン鳥栖らしく、最後まで戦う姿勢を全面に出して残りのリーグ戦を共に戦ってください。多くの皆様に支えられて今のクラブがあると思っております。サガン鳥栖を通じて皆様が笑顔になれるように、これからもクラブとして邁進して参ります。

最後になりますが1つの勝利の為に監督・選手・コーチ・スタッフ・社員が一岩となって取り組んでいくことを約束します。これから夏場の戦いが始まりますが、皆様も熱中症対策をしっかり行いスタジアムで熱い熱いご声援宜しくお願いします」

550文字に及ぶ声明に対し、ファンは「もう腹くくった」「胸アツになりました」「クラブが決めたことなら応援するしかない」「信じてついていきます」「なんか泣きそう」と呼応。一方で、なかには「遅すぎる」と指摘する声も見受けられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町田の黒田監督と東京Vの城福監督の因縁はますます燃えさかる

今週、背筋が凍るような試合を見たければ味の素スタジアムがいいはずだ。城福浩監督と黒田剛監督の因縁は去年スタートし、ますます燃えさかっている。

最初のきっかけは2023年5月13日のJ2リーグ第15節、東京ヴェルディ対FC町田ゼルビアの試合。前半アディショナルタイムにエリキが挙げた1点を、後半町田はしっかりと守り抜き、最初の対戦は黒田監督の勝利で終わった。

タイムアップ後、黒田監督がベンチ前で引き上げている選手を待っていると城福監督が町田のベンチにやってきた。先にスタッフに挨拶したあと、黒田監督と握手するがぎこちない。城福監督が怒っているように見える。

この時の様子で、年下でアウェーの黒田監督が、年上でホームの城福監督のところに先に挨拶に行かないのは失礼ではないかという声が上がった。そういう挨拶のルールが存在しているのか、あるいは次の対戦のために城福監督が仕掛けた心理戦なのかは分からない。ただ、見ているほうにも2人に何か確執が生まれたのが分かった。

次は2023年7月9日のJ2リーグ第25節、町田対東京Vの再戦の時。町田にとってその年唯一の国立競技場開催で、3万8402人を集めた試合だった。前半2分に藤尾翔太、同38分に安井拓也がゴールを決めて町田は得意の先行逃げ切りパターンに入る。

2023年の町田は先行した時の勝率は83%、前半リードした時の勝率は82%とほぼ勝利を手中にしたと言える展開だった。ところが東京Vは後半28分に染野唯月が1点を返すと、同38分にも染野が決めてついに同点に。そして、東京Vが町田を圧倒したまま残り時間が過ぎ、結局は2-2の引き分けに終わった。

その試合後の記者会見で城福監督が吠えた。「相手はとにかく倒れて、やれないかと思っていたあとにまたプレーする。それに対して、選手は辛抱強く、我慢強く、それで追い付いたからこそ、サッカーで勝ちたかったと思います」。これで一気に町田はダーティーというイメージが拡散することになった。

黒田監督は年上の城福監督を「尊敬している」と即答

のちに城福監督は町田に対して言ったことではなく、J2リーグのアクチュアルプレーイングタイムの短さを問題にしたかったと真意を語ったがあとの祭。さらに東京Vと町田の対立色が強まることになってしまった。

J1リーグに場を移して行われた対決の初戦は2024年5月19日、町田のホームで対戦したJ1リーグ第15節。この時は町田が5-0と東京Vを完膚なきまでに叩いた。東京Vの攻守の要である中盤をしっかり抑え、リズムを狂わせたことが勝因だった。

7月14日の東京V対町田は前回の対戦があるから気は楽だろう。そう聞かれた黒田監督はニコリともせず語った。

「楽なわけがない。相手の闘争心がむしろ何倍にもなって出てくる。リベンジに燃える、しかもホームのヴェルディにそんな簡単にはいかないでしょう。メンバーもシステムも変わってきている。前回のあれ(大差)はたぶんない。得点を多く取るという展開にはならないと思うんで、1点勝負になるんじゃないか」

城福監督をどう思っているか聞くと、表情を変えずに「尊敬していますよ」と即答。「いろんなチームで需要があり、求められたからこその(Jリーグ公式戦通算指揮)500試合だと思うんでね。需要がなければ監督ってすぐ仕事を失うから、そういう意味で500試合やれるっていうことは素晴らしいこと」だと続けた。

黒田監督が城福監督を意識しているのは間違いない。2023年12月2日に行われたJ1昇格プレーオフ、東京Vと清水エスパルスの試合にも国立競技場に足を運んで見ていたのだ。

黒田監督が今回の対戦をどう考えているのか。

「たぶん去年は(町田を)認めたくないという気持ちがあったと思うんだけど、今はもう認めざるを得ないということになっていると思う。それで初めてイーブンな戦いもできる。お互いにお互いを分析したなかでがっぷりと戦えると思うんで、これからが本当の東京ダービーになるかという感じがします」

順位では町田が1位、東京Vは10位と差をつけている。だが町田が1つ、東京Vに負けていることがある。それはホームの観客動員数だ。スタジアムの大きさの問題もあるが、22節を終了した時点で町田の1試合平均1万2368人に対して東京VはJ1リーグ平均観客動員数を上回る2万548人を集めている。次の対戦でも東京Vの大観衆がチームを後押しするだろう。

そのことを指摘すると、黒田監督は町田のファンに向けてこうコメントを残した。

「スタジアムで真の東京ダービーっていうものを目に焼き付けてほしい。その中で我々の勝利というものを再び彼らに見せられることが望ましいし、応援してくれるファン・サポーターのためにも、内容でもしっかりと勝ち切って、結果でも勝って、夢に一歩近づかせるような希望の持てるような試合を見せたいと思います」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権千葉大会 ▽2回戦 我孫子二階堂4―5×千葉敬愛(12日・第一カッター球場)

 膝に手をつき、顔を上げられなかった。我孫子二階堂の最速148キロ右腕・神谷虎之介(2年)が初回無死一塁から左翼席へ高校通算38本目となる先制2ランを放つなど、4打数2安打2打点と打線を引っ張った。3回途中からリリーフしたが、2点リードの9回に3安打2死球3失点で逆転サヨナラ負け。「雨で滑るのを修正できなかった」と悔しがった。

 神谷にとって最後の夏だった。1年秋に強豪私立を退学、翌春に我孫子二階堂へ新1年生として入学したため、現在2年生ながら来年の夏は出場できない。「自分を受け入れてくれた監督さんや部長さんに恩返しを」と意気込んだ大会だったが、一歩及ばなかった。

 同校入学のきっかけは、幼なじみの鎌田粋匠内野手(3年)からの誘い。9回に鎌田が代打で出場した場面で神谷は「とにかくフルスイングでいけ」と力強く送り出した。三振に終わったが共演に悔いはなかった。

 「プロになりたいので、野球を続ける」。来年は野球部のサポートをしながら、クラブチームで夢に向かって努力する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自民党総裁選まで2カ月あまり。勇退を求める党内外の声に耳を傾けない岸田首相は再選に向け、全力投球している。11日まで米ワシントンでNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議に出席。さらにドイツへ飛ぶなど、政権浮揚に血眼だ。人気取りのためには見境がない。その極致と言えるのが、昨年のG7広島サミットの選挙利用だ。お膝元の衆院広島1区では血税を使った岸田首相の大宣伝が展開されている。

◇ ◇ ◇

ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃出席で沸いた広島サミットの開会から1年経った5月19日、各国首脳が原爆死没者慰霊碑への献花などで訪れた広島平和記念公園内に新施設がオープンした。「G7広島サミット記念館」だ。G7首脳も見学した広島平和記念資料館の出口の真正面という抜群の立地で、見学は無料。広さ約111平方メートルの平屋建て、冷暖房完備だ。県によると、整備費は5000万円。今年度の運営費は1900万円で、管理を担う広島市といずれも折半するという。

「歴史的なサミットが広島で開催されるのは、最初で最後かもしれません。(2016年に伊勢志摩サミットが開かれた)三重県でも(伊勢志摩サミット記念館を)やっているので参考にしつつ、平和について考えるきっかけになればということで開館しました。(持ち回りの議長国を日本が務める)次回サミットが開催される見通しの2030年末まで公開予定です」(県地域政策局地域政策総務課)

入り口の真正面には慰霊碑前の記念写真を使った特大パネルがドーン。センターはむろん岸田首相だ。3日間のプログラムを詳細に説明したパネルのほか、会議で使用された円卓やイスなども展示。モニターに映し出されているのは、首相官邸の公式ユーチューブチャンネルが配信している岸田首相が主役の動画「G7広島サミットの軌跡」だ。右を見ても左を見ても岸田、岸田、岸田。文雄、文雄、文雄。ものすごい情報量だ。

「9日までの集計で延べ3万5928人が来場しました。1日平均で691人です」(市企画総務局秘書課)

6年8カ月も猛烈アピール

サミットの日本開催は1979年の東京を皮切りに7回。そのうち、2008年の洞爺湖と16年の伊勢志摩については、地元自治体が記念館を現在も運営しているが、ホスト役だった福田元首相の地盤の群馬、安倍元首相の山口からはだいぶ距離があった。

一方の広島をめぐっては、岸田首相が就任から7カ月後に「広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はない」と打ち出し、衆院広島1区内にメイン会場を集約させた。県と市が財政負担する記念館設置によってさらに6年半、身銭を切らずに選挙区内でアピールできる。

その宣伝効果はプライスレス。ただでさえ落選危機がささやかれる中、東京都知事選で善戦した前安芸高田市長の石丸伸二氏が殴り込みをにおわせ、現職首相なのに首の皮一枚だからなおさらだ。何をやってもダメダメな上にセコ過ぎる。一刻も早い退場が筋だ。

◇ ◇ ◇

能登半島地震から半年経ち、被災者たちは今も避難所生活を余儀なくされている。だが岸田首相が果たして、どれほど「寄り添う気持ち」があるのか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法大野球部前監督の加藤重雄氏は11日付の本紙で、元野球部長、副部長からのパワハラを告発した。当事者はどう答えるのか。元野球部監督で現野球部長の金光興二氏(68)を直撃した。

◇ ◇ ◇

ーー部員や加藤前監督にパワハラをしていたのは本当ですか?

「断じて100%ありません。事実無根です」

ーー青木久典元監督の退寮時期を巡って、加藤前監督に「君はやりづらくなるぞ!」などと、高圧的に迫ったと。

「繰り返しますが、そういうふうな発言はしておりません。こういうご時世ですから、パワハラに繋がるような発言はしていません。一方的に話を聞いたと思いますが、私は明確に否定します」

ーーマネージャーに対し、空伝票による資金操作を指示したと聞きました。

「そうした不正も100%ありません」

ーーでは、パワハラを告発されたことをどう受け止めますか?

「それは知りませんし、知らないことは答えようがありません」

ーー東京六大学野球連盟ではこの件について議論がなされましたが、あくまで潔白だと。

「訴えられたかどうかもわからないのに、潔白もなにもないですよね。パワハラの類はないということです」

ーー金光部長は監督時代の2013年、部員が日常的に罵倒されたなどとしてパワハラを訴えられ、ボイコットされて辞任に追い込まれた。

「そのときのことだって、本当のことは誰も知らないわけでしょ? 外の誰かから聞かされているだけじゃないんですか、たぶん」

ーーパワハラではなかったと。

「それは回答しません。私も言いたいことはありますけど。ただ、自分のやっていることについて、100パーセント間違っているとは全く思っていません。周りの人が何を言おうとね。私個人的な考えとしては、パワハラをしたという認識はありません。悪いこと、というか、悪いことが何をもって悪いのか、という定義はわからないですけどね」

ーーではなぜ大学は監督を辞めさせたのでしょうか。不満ではないのですか?

「不満はありません。大人の世界ですから。表に出ないこともいっぱいあるでしょう」

ーー改めて伺いますが、今もパワハラをしたつもりはない?

「考えは変わりませんよ。ただね、ハラスメントは世の中的に問題になることじゃないですか。だから、常に真剣に考えています」

ーー部員や加藤前監督を罵倒したことは本当にありませんか?

「パワハラ行為は監督時代から、今に至るまで100%やっていません。パワハラはあってはならないこと。あくまで教育的な指導の一環というつもりでおりました。常々、学生と正面から向き合って。正しいこと、間違っていることもたくさんあります。社会に出ていく彼らが充実した4年間になるようサポートするのが我々の役目ですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界水連は12日、パリ五輪のアーティスティックスイミング(AS)のエントリー選手を発表し、今大会からチーム種目に参加可能となった男子選手を登録した国はなかった。

 1984年ロサンゼルス五輪で旧名称の「シンクロナイズドスイミング」として初採用され、女子選手のみが出場してきた。2022年に世界水連が、パリ五輪ではチームで最大2人の男子選手を起用できると発表していた。

 世界選手権では日本などがこれまでに男子選手をチームで起用。しかし、登録できる選手数が世界選手権よりも少なくなる五輪でエントリーする国は現れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権茨城大会 ▽2回戦 水戸一8―1牛久栄進=8回コールド=(12日・ノーブルホーム水戸)

 茨城では、偏差値73を誇る県内屈指の名門進学校・水戸一が8回コールドで夏1勝。最速143キロ右腕・小川永惺(ひさと、3年)が7回を無安打無失点、打っては先制打を含む3安打5打点の活躍で、70年ぶりとなる夏の甲子園へ好発進した。

 降り注ぐ雨が絶え間なく頬を伝う。それでも水戸一・小川はポーカーフェースを貫いた。7回2死、カウント2―2からの5球目、チェンジアップで三塁ゴロに仕留めると、強く拳を握った。夏の初マウンドは7回を無安打無失点。4四球を与えたが、危なげない98球でエースの重責を全うした。

 「気持ちで投げました。状況が悪い中でもチームが勝てるよう、一人ひとり抑えたら、結果的にノーヒットという形になりました」

 打ってもすごい。0―0の5回2死二塁ではチェンジアップを左前に運び、先制打。7回1死一、三塁では右中間に2点二塁打を放った。左翼の守備に就いた後、8回2死満塁では一塁ベースに直撃する右前2点打。9番ながら3安打5打点の大暴れに「運です」と謙虚に言った。

 報道陣からは「大谷翔平に似てる」との声が上がった。「物心ついた頃から言われています」と笑う。将来の夢に「最後の最後はプロ野球選手になりたい」と力を込めた。同校では1954年夏の甲子園に出場し、高卒で西鉄に入団、56年の巨人との日本シリーズで1試合3盗塁のシリーズ記録を持つ玉造陽二以来、プロ野球選手は出ていない。大志を抱き、鍛錬に打ち込む。

 夏の甲子園のブランク出場は、09年に70年ぶりの出場となった関西学院が最長。この夏、水戸一が出場を決めればタイ記録になる。1月26日のセンバツ選考委では、21世紀枠の関東代表に選出され、9校の最終候補に残りながらも落選した。悲しみに暮れる下級生の女子マネジャーに、小川は言った。「俺が甲子園に連れて行ってやるよ」―。昨秋と今春は県4強。「このまま4強でも、1位にならないと意味がない。全員で勝って、全員で笑って、甲子園に行きたい」。一球入魂の精神で夏切符を奪う。(加藤 弘士)

 ◆小川 永惺(おがわ・ひさと)2007年3月25日、茨城・常陸太田市生まれ。17歳。世矢小3年から野球を始め、世矢中では日立ボーイズでプレー。水戸一では1年春からベンチ入り。好きなプロ野球選手は日本ハム・伊藤大海、オリックス・吉田輝星、元中日・和田一浩。好物はエビピラフ。好きなタレントは福原遥。180センチ、80キロ。右投右打。

 ▼夏の最長ブランク出場 

 1954年以来、70年ぶり4度目の選手権出場を目指す水戸一が勝利。

 センバツの最長ブランク出場には、2015年松山東の82年ぶりがあるが(70年ぶり以上4校)、選手権の長期ブランク出場上位は

70年ぶり 09年関西学院

61年ぶり 00年札幌南

57年ぶり 83年東山

57年ぶり 86年前橋商

 もし、水戸一が出場すれば、選手権での最長ブランク出場タイ記録。茨城勢では、66年竜ケ崎一の44年ぶりを上回る最長ブランク出場になるが、どうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権 岩手大会 ▽1回戦 盛岡一7―0花北青雲(12日・きたぎん)

 盛岡一は花北青雲に7-0で勝利した。4回まで無安打に抑えられていたがチーム初安打が出た5回に好機をつくり、2死一、二塁から2番・捕手の安斎龍紀主将(3年)が先制の右前適時打。7回には敵失などが絡んで一挙5得点とリードを広げて勝利した。安斎は「守備で粘れて我慢強くいけたのがよかった。(適時打は)ランナーがいたので、迷わず振ろうと思っていた」と振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福島大会が12日開幕して開会式が行われた。悪天候のため試合は13日に順延された。

 2年連続で田村が選手宣誓を務め、国分紘也主将(3年)の言葉に球場が拍手に包まれた。チームメートたちからアドバイスをもらった言葉を織り交ぜ、完成させた文言。昨年の主将からも応援のメッセージをもらい、堂々とやり遂げた。「昨日までセリフが飛んでしまうこともあったけど、今日はしっかり言えたので満点です」と頬を緩めた。

 「野球ができる感謝」を一番のテーマに伝えた。「たくさんの壁や困難がありました。これを乗り越えることができたのは、毎日つらい練習をともに乗り越えてきた仲間、指導者の方々、家族や地域の支え、そして『甲子園』という譲れない目標があったから」と思いを口にした。

 近年の野球人口減少問題にも触れた主将。「自分たちが楽しく笑顔でプレーして、子どもたちに勇気と感動を与えて野球がしたいと思ってもらえたら」と選手を代表して熱いプレーを誓った。

 

 

 

 

 

 

 

全国高校野球選手権静岡大会は13日、2回戦16試合が行われる。反発力を抑えた新基準バットが採用されて最初の夏。1回戦は合計44試合で13本塁打が飛び出し、昨夏と大差ない結果が出た。注目を集めたのが2打席連続3ランを放り込んだ城南静岡の2年生スラッガー、遠藤暖大(はると)一塁手。新バットへの対応力を見せ、13日の御殿場西戦でも打力を発揮する。

 1回戦が始まった初日に強烈なインパクトを残した。4番に入った遠藤は、6日の天竜との初戦で3、4回と2打席連続で右翼へ引っ張り、アーチをかけた。公式戦1号からの3ラン2発を含む3打数3安打で6打点。12―1での6回コールド発進の立役者になった。2回戦へ高まる周囲の期待に「意識すると力んじゃう。意識しすぎず臨みたい」と照れ笑いを浮かべた。

 今春から新基準バットが導入され、センバツは31試合で3本塁打(1本はランニング本塁打)にとどまった。金属バット導入後の1975年大会以降で最少。多くの球児が模索するなか、遠藤は球を捉える際のバットの入れ方を見直したものの、最初から「自分に合っている」と好感触があった。

 高校通算6本塁打のうち4本は新バットによるもの。最大直径が以前より3ミリ細い64ミリ未満になり、「空気抵抗の影響が少なくなった。スイングが速くなり、速球に対応できるようになった」という。ミート力にも自信を持つからこそ「芯に当たれば、前と飛距離は変わらない」と言い切った。

 神奈川県出身で身長168センチの左打者は、中学は地元の秦野リトルシニアで「バントをしない2番打者」として全国大会も経験した。高校入学後の4月、最初の練習試合で本塁打を放つと1年夏は3番、秋からは4番に固定された。長打力もあるヒットメーカーは、新バットでスイング速度がアップしてアーチ量産。脅威の2年生スラッガーとして頭角を現した。

 5番・二見倖成右翼手、6番・飯泉莉生内野手(ともに3年)も強打を誇るチームでは、大会直前に監督が交代。船川誠氏(74)の体調不良により、部長の長沢光広氏(39)が就任した。恩師のためにも過去最高の16強を上回る8強が目標だ。ベスト32をかけた御殿場西戦へ「自分ができる限りの仕事をしていきたい」と誓った遠藤。再び強烈な一打で勝利を呼び込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北北海道大会は13日に開幕する。12日は会場となる旭川スタルヒン球場で公式練習が行われた。15日の1回戦で旭川東と激突する帯広大谷は、守備練習で土の感触などをしっかり確認。2年前は2回戦で7回コールドの完敗を喫した因縁の相手に対し、当時から主砲の荒木拓翔中堅手(3年)がリベンジを誓った。

 「この2年間で成長したことを証明したい」。荒木の全身から気合がみなぎっていた。2年前の夏は1年生ながら4番に座ったが、2回戦の旭川東戦は3打数3三振。「やりたいことを何もやらせてくれなかった」と大きな悔いを残した。

 パワー不足を思い知らされて以来、1日も欠かさず筋トレに励み、178センチ、79キロの体は180センチ、86キロまでサイズアップ。打ち損じても外野の頭を越すほど打球が伸びるようになった。地区予選は6打数4安打4打点。音更との初戦では高校通算10号も放った。

 エースの市村凪、捕手の森浦直也、左翼手の家次陽希(いずれも3年)も同じく1年時から主力。組み合わせが決まってから、誰もが雪辱を思い描いてきた。悔しさを知るメンバーが、11年ぶり甲子園への道を切り開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サッカーの元日本代表主将で、2023~24年シーズン限りで現役引退した長谷部誠氏(40)が12日、故郷の藤枝市で「蹴球都市Next100 長谷部誠未来へのキックオフ」と題したイベントに出席した。集まった約650人の市民らに引退を報告し、藤枝東高の後輩で元磐田の成岡翔氏(40)とのトークショーにも参加した。

 北村正平市長(77)から感謝状や花束を贈られた長谷部氏。「素晴らしい指導者、仲間に出会い、素晴らしい環境でサッカーをすることができたことがキャリアにつながったと思う。引き続き、皆さんに活力を与えられる存在でいたい」と、地元へ感謝の思いを述べた。

 成岡氏とは高校時代の思い出話に花を咲かせ、リラックスした表情も。引退後も週5日、10キロのランニングを続けているといい「今朝も蓮華寺池公園を走ってきました」と明かしてファンを驚かせた。

 11日に独1部・フランクフルトがU―21チームのアシスタントコーチ就任を発表。今後は指導者の道に進む。「拠点はドイツになるが、この先も藤枝市と共に何かやっていければ。感謝の気持ちを還元できたらうれしい」。3度のW杯に出場したレジェンドはこの先も藤枝と共に歩んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権千葉大会▽2回戦 千葉学芸5―2佐倉(12日・船橋市民)

 千葉では、2メートルの長身を誇る千葉学芸の今秋ドラフト候補右腕・菊地ハルン(3年)が佐倉戦に先発し、今夏初マウンド。5回1安打無失点、無四死球の快投で初戦突破に貢献した。日米10球団のスカウトからは将来性を評価する声が相次いだ。

 ほとんどの球児が“未体験”の高さから、白球が投げ下ろされる。身長2メートルの菊地しか描くことのできない軌道で、佐倉打線を5回1安打と封じ込んだ。「真っすぐと、同じくらいの高さから落ちるフォークが一番の武器です」と胸を張ったように、高身長だからこそ低めに落ちるボールも効果を増す。この2球種で空振りを奪い、三振は6個を数えた。

 カーブ、スライダーも自在に操り、雨が降る悪条件でも四死球ゼロ。ネット裏には日米10球団のスカウトが視察に訪れたが「大型投手なのに器用で、制球の心配がない」とDeNA・八馬アマスカウティングディレクターは評価した。佐倉の主将で3番を務めた田中佑二塁手(3年)は「上から来るのにかかわらず、最後に伸びてくる。打者の近くでボールが離される感覚もありました」と脱帽するしかなかった。

 プロから熱視線を浴びる規格外の右腕も、母・知恵子さん(50)によれば誕生時の体重は3050グラム。それでも、身長190センチのパキスタン人の父と同じようにグングン背が伸び、小学校卒業時は176センチになっていたという。エネルギーの源は白飯と焼き肉で「お米は、直径30センチほどの大きなお皿で山盛りを2杯食べます」と知恵子さん。菊地は「まだ、ちょっとずつ身長が伸びている気がします」と照れ笑いを浮かべた。

 この試合の最速は142キロ。変化球が多めだったが、高倉伸介監督(49)は「『雨のピッチングをします』と菊地は言いました。指先が滑ったりすることを考えたんでしょう。そういう能力もあるんですよ」と明かした。「強豪と対戦する試合にピークを持っていけるように」。夢の甲子園へ、菊地は先々を見据えながら意気込みを述べた。身長2メートル右腕は、そのフィジカル面にとどまらず、多彩な魅力を持っている。(浜木 俊介)

 ◆菊地 ハルン(きくち・はるん)2007年1月21日、千葉県生まれ。17歳。市川八中では佐倉シニアに所属。千葉学芸では1年夏からベンチ入り。昨夏は成田との3回戦、佐倉との4回戦に先発し、5回2/3で失点5。憧れの選手は大谷翔平(ドジャース)。200センチ、103キロ。右投右打。

 ◆過去の主な長身球児

 ▽宮城弘明(横浜商) 193センチの左腕。79年夏の甲子園で4強。80年ドラフト3位でヤクルト入り。「ジャンボ」の愛称で親しまれた。

 ▽高山郁夫(秋田商) 188センチ、投手。79年夏、80年春夏の甲子園出場。

 ▽ダルビッシュ有(東北) 194センチ、投手。03年夏の甲子園で決勝進出。初めての優勝旗の“白河越え”を目指したが、常総学院に敗れる。

 ▽大谷翔平(花巻東) 193センチ、投手。11年夏、12年春の甲子園に出場したが、いずれも初戦負け。

 ▽藤浪晋太郎(大阪桐蔭) 197センチ、投手。12年に甲子園春夏連覇。

 ▽秋広優人(二松学舎大付) 200センチ、投手・内野手。甲子園出場なし。3年時の20年夏は東東京独自大会で8強。

 ▽達孝太(天理) 194センチ、投手。20年甲子園交流試合に出場、21年センバツ4強。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権 岩手大会 ▽1回戦 盛岡中央6-0西和賀(12日・きたぎん)

 岩手1回戦で昨秋県3位で東北大会に出場した盛岡中央が、西和賀に6―0で快勝した。先発左腕の中清水宏成(3年)が、5回を1安打10奪三振無失点の好投。1年ぶりに取り返したエースナンバーを背負い、勢いのある直球を軸に相手打線を封じ込んだ。

 背中で輝く1番に恥じない投球で、盛岡中央・中清水が初戦突破に大きく貢献した。先発して5回を投げ、先頭打者からの5者連続を含む毎回の10奪三振、1安打無失点の好投。「緊張や、思いを背負いすぎていたのか、(序盤は)コントロールがばらついて調子はあまり良くなかった」と振り返りながら、「(途中から)スライダーが低めに決まってきたし、ストレートも良くなった」と胸を張った。

 エースナンバーを奪い返した。昨夏、2年生ながら背番号1をつけたが登板機会はなく、チームも2回戦敗退。県3位となり東北大会に進んだ昨秋は背番号10、県1回戦で敗れた今春は背番号11だった。だが「(練習での)カバーリングや野手への声がけなど、どんな状況でも継続してできる。後輩たちに背中で見せられるし、1番をつけるに値する」という奥玉真大監督の評価もあり、高校生活最後の夏に再び背番号1を託された。

 「責任感のある番号なのでしっかりやらないといけない」と気を引き締めた中清水。全体練習後、1人でジムに通ったり自宅でトレーニングしたりして、上半身主導である自身の投球フォームに合った強化を続けてきた。この日は真っすぐで見逃し三振を取る場面が多く、成果が出た形だ。チームは初回に3点を先制。14安打6得点と打線も好調だ。

 2番手の北田博哉(3年)、3番手の白畑道光(ゆきみつ、3年)両投手とは、「いいライバル。実戦形式の練習だと、負けないぞというオーラがみんな出ていますね」と競い合いながら力を伸ばしてきた間柄。強力投手陣の一員として目指すは、1999年以来の甲子園出場だ。水沢工との2回戦(15日)へ、「チームに勢いをつける投球を意識したい」と力強く語った中清水。1番をつけられなかった1年分の思いをボールに込め、チームを勝利に導く。

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪のスケートボード女子ストリート代表に選出された赤間凛音(りず、東北高1年)は宮城県の大崎市古川にある「ビーナッツ スケートボードパーク」で技を磨いている。その姿を間近で見てきた二郷康範店長(48)に、練習に励む赤間の姿やパリ五輪に向けたエールなどを聞いた。

 

 ビーナッツ大崎古川店は2017年にボルダリングの店舗として開店。東京五輪でスケートボードが正式種目に採用されたことにより、スペースが余っていた1階部分に22年4月からスケートボードパークを開業。天候に左右されない屋内で練習できる環境を聞きつけた赤間が、オープン当初から週に3~4回、1日2~3時間汗を流している。

 赤間側のお願いから世界で戦えるバンクやレールなど、大きなセクションを同年10月に設置。そこから独自性のある技の「完成度は高くなったと思う」と二郷さんはいう。「基本を怠らないで練習している。他の子とはトリックに入る高さや技が全然違いますね」。

 同店舗には競技メインのスケーターが約20人訪れ、赤間は憧れの存在。「選手としてやっている子のなかでは年齢は上の方で、若い子たちにとっては目の前に目標がある感じ。みんなに優しく話していますよ」。みんなの頼れるお姉さん的存在として、一緒に成長している。

 遠征後には必ずお土産を持って帰ってきてくれる赤間。オリンピック予選シリーズのブダペスト大会後には、パリ五輪出場が確定した選手のみに渡されるチケットなども見せてくれた。金メダルを目標にする赤間に向けて「いつも通り凛音ちゃんらしいパフォーマンスを出してほしい」と二郷さん。金メダルのお土産を楽しみに、本大会を応援していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権 岩手大会 ▽1回戦 盛岡工2-1黒沢尻工(12日・きたぎん)

 盛岡工は2―1で黒沢尻工との接戦を制した。先発した背番号8の細川快斗(2年)が初回に1点を失ったが尻上がりに調子を上げ、109球の熱投で7安打完投勝ち。8回には1死三塁でセーフティースクイズを仕掛けられたが、捕球後三塁走者にタッチしてから一塁へ送球して併殺に取るなど好守も光った。2回戦(16日)は第4シードの水沢商と対戦。「シード校だけど立ち向かっていきたい」と気合を見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽1回戦 札幌光星9―1北海=7回コールド=(12日・札幌円山)

 1回戦3試合が行われた。札幌光星は、道大会4季連続優勝中の北海を9―1の7回コールドで下し、2年連続の8強入り。1失点のエース右腕・粕谷脩真(3年)、3安打1打点の福本悠斗捕手(2年)のバッテリーが金星奪取に貢献した。

 「パワプロ作戦会議」で北海撃破だ。7回1死一塁。遊ゴロ併殺でコールド勝ちを決めると、札幌光星バッテリーは互いに右拳を握って喜びを爆発させた。昨秋、今春の道大会を制した強力打線を1失点。地区大会から3試合連続完投の粕谷は「4、5点は覚悟していたけど、気持ちだけは負けずに投げた。出来過ぎかな」と白い歯を見せた。

 バッテリーの入念な準備が実を結んだ。試合前日の11日。野球ゲームの「パワフルプロ野球」をプレーしながら、意見を交わした。気付けば2人で4時間。相手打線をイメージしながら配球を細かく確認した。1回に先制点を許したものの、2回以降は無失点。「これまでのベストピッチング」(福本)と、分析の成果を発揮し最少失点でしのいだ。

 北広島シニア出身の先輩、後輩という間柄。福本が入学した昨春から「一緒にバッテリーを組もうと言ってました」(粕谷)。今春までは互いに控えでベンチを温めることが多かったが、粕谷は腕を下げて急成長し、福本も攻守でレベルアップ。今夏、お互いに1ケタ背番号を手に入れて約束を果たした。

 王者撃破の勢いに乗り、14日の準々決勝では函館大有斗と対戦する。試合終了直後には合坂真吾監督(47)から「何やってんだ。あと3つだぞ。本気で(甲子園を)目指してた北海の姿を見ろ」と一喝される場面もあった。右腕は「気を引き締めないといけない。ここから3試合、マウンドは譲らない」と気合を入れ直した。互いのことが「大好き」な仲良しバッテリーで、聖地への階段を一段ずつ登っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽1回戦 札幌日大13-1札幌龍谷学園=7回コールド=(12日・札幌円山)

 1回戦3試合が行われた。札幌日大は、4番・窪田洋祐投手(2年)が3安打5打点、投げても1回完全投球と二刀流の活躍で札幌龍谷学園を撃破。

 投打で主役の座を奪った。12点差の最終7回、札幌日大・窪田は最速141キロの直球を軸に13球で打者3人を料理。「円山(球場)という素晴らしい舞台で投げられる喜びを感じた」と背番号18の2年生がコールドでの白星発進へと導いた。

 185センチ、83キロのスケール感にほれ込む森本琢朗監督(43)から「この大会で覚醒してくれ」と4番で送り出されると、バットでも初回の先制二塁打から3安打5打点の大暴れ。実家は地元・由仁町で半世紀も愛される人気のホルモン屋「東京ホルモン」。「小さい時からずっと食べてました。一番うまいです」。同店で社長を務める父・裕司さんらが球場に駆けつける中で成長した姿を見せた。

 二刀流での躍動に指揮官は「彼の潜在能力からすると全ての面でもっと上を狙える」。準決、決勝の舞台は学校所在地と同じ北広島市のエスコン。4強入り、エスコン行きの切符を懸け、次戦は札幌大谷と激突する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アツイ夏がやってきました! 23日にエスコンフィールドで初開催されるオールスターゲームのファン投票で、何とファイターズから9選手が選ばれました。9部門でトップは球団史上最多とのこと! 新庄剛志監督が就任会見で「スター選手をつくる」とお話をされてから2年、驚きの“球宴ジャック”が起きました。選出された皆はこれからまさにスターへの階段を上っていくかもしれないですね。

 球宴第1戦の前日となる22日には日韓のレジェンドOBによる一夜限りの真剣勝負「日韓ドリームプレーヤーズゲーム」も行われます。我らがファイターズからは稲葉篤紀さん(現2軍監督)や小笠原道大さん、糸井嘉男さんが出場予定です。稲葉さんとは7日の帯広遠征の際にお会いでき「今は体調も問題ないし、ちゃんと体をつくっておくよ!」とOB戦への意気込みを聞かせていただきました。現役時代にコーチとしてお世話になった小笠原さんは先日の50周年シリーズの際にお話をさせていただき「楽しみだけど体が動くか不安だな…」と苦笑いされていました(笑い)。子どもの頃に見ていたレジェンドたちがグラウンドに帰ってくる、エスコンでプレーすると思うと本当にワクワクします。

 個人的に稲葉さんは11年から14年まで現役として一緒にプレーさせていただき「こんな選手になりたい」とずっと背中を追いかけてきた方でした。中京大中京と愛工大名電、同じ愛知県の高校出身ということもあり、目標としてきた左打者でもありました。TVやゲームの世界で見ていた人だったので、ドラフトで日本ハムから指名を受けた時は「同じユニホームを着られる…」と興奮したことを覚えています。3年目からは年明けの佐賀での自主トレにも連れて行っていただき、打撃から人間性の部分まで教えていただきました。すごくお世話になったので、今でも稲葉さんを見つけると何も用事がなくても話しかけにいきたくなります(笑い)。日韓OB戦の当日は自分も運営に携わります。先輩のご活躍を、楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月2日に発表された、オールスターゲームのファン投票結果。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムがDH以外の9部門でトップを飾り、“ジャック”した。

「今年の球宴は、7月23日の第1戦が日ハムの本拠地・エスコンフィールドで開催されることから、日ハムファンがこぞって投票した。いずれも打率2割台前半の二遊間・上川畑大悟と水野達稀まで選出されていることに批判はあるが、新庄監督は就任時に『7人のスターを作る』と宣言しており、その言葉通り若手育成に成功した結果でしょう」(スポーツ紙記者)

 その筆頭が、今季から一軍に定着した捕手の田宮裕(ゆ)涼(あ)(24)。ファン投票に加えて選手間投票でもW選出され、実力でも評価されていることが証明された。

「体力面で不安がある。1年間起用し続けるには…」

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「田宮は千葉・成田高出身。甲子園出場経験はありませんが、2018年にドラフト6位で日ハムに指名され、現在プロ6年目です。入団当初は『肩も強いしバットコントロールのセンスもよいが、身体ができていない』との評価でした」(球団関係者)

 


 

 

 20年9月の一軍初昇格を経て、今季、自身初の開幕スタメンを勝ち取った。だが、一軍起用には反対論もあったという。

「春季キャンプ中から球団内では『良い打ち方をしている。一軍で使うべきだ』という声もあがっていましたが、球団内で重要視されているデータ分析部門が『体力面で不安がある。1年間起用し続けるにはまだ早い』と、ストップをかけていた」(同前)

今季もBクラスなら新庄監督の続投は怪しく…

 そんな中、反対を押し切って抜擢したのが新庄監督だった。

「その結果、規定打席にはわずかに到達していないものの、現在の打率は3割2分超(7月8日時点、以下同)。規定打席に達していれば首位打者の近藤健介(ソフトバンク)に次ぐ2位という目覚ましい活躍を見せています」(同前)

 だがチーム成績に目を転じると、好調だった5月までとは一転して現在5位。新庄監督は就任3年目の今季が節目とみられている。

「開幕前は軒並みBクラス予想をされた戦力ながら、前半戦ではリーグ2位に食い込んだ時期もあり、ここまでは善戦している。今季もBクラスであれば、次期監督として稲葉篤紀二軍監督の昇格説や外部招聘説が囁かれていますが、Aクラスに入れば、来季の続投も視野に入る」(前出・記者)

 田宮は現在、球団内で「チームで一番打てる。使い続けるべきだ」と評価されているといい、

「新庄監督の去就は田宮の肩にかかっていると言っても過言ではない」(同前)

 秘蔵っ子は新庄監督を救えるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権兵庫大会 ▽2回戦 神港橘3X―2小野=延長10回タイブレーク=(12日・明石トーカロ)

 

 兵庫では、今秋のドラフト1位候補左腕の関大・金丸夢斗投手の母校、神港橘(兵庫)が延長10回タイブレークの末に3―2で小野を下した。金丸から助言を受けた先発の中間裕瑛投手(なかま・ひろあき、3年)が10回4安打2失点で完投。2―1の10回、根木沁太捕手(3年)が2死満塁から左越えに逆転サヨナラとなる2点二塁打を放った。第一神港商時代の1929、30年にセンバツ連覇した古豪がミラクル発進した。

 腹から力を生み出し、最後まで投げ抜いた。神港橘・中間が10回を投げ、2失点完投。3三振だったが、ゾーン低めにボールを集めて凡打の山を築き「自分らしい投球ができた」と胸を張った。1点ビハインドの10回には、バッテリーを組んだ8番・根木が2死から逆転のサヨナラ打。「絶対に打ってくれると思っていた」と相棒の劇打に、ベンチから笑顔で飛び出した。

 右腕の投球時のテーマは「腹圧」だ。今秋のドラフト1位候補の同校OBの金丸と、昨秋に対面。「力むといいボールが投げられない。腹圧(腹くう内部にかかる圧力のこと)を意識しろ」との金言を授かった。

 「息を吸って、吐いた時に力をためておく。そして、リリースでもう一度力を入れる」。この冬は徹底的に、左腕直伝の呼吸法と体の使い方を意識。「まだ100%できるわけではないけど、ボールのキレが全体的に上がっている」と効果を実感する。この日も「指にかかっていた」と直球で打者を詰まらせ、2個のライナーも含めて14個の内野フライを打たせた。

 同校は、春夏合わせて15回の甲子園出場を誇る市神港と、同2回出場の兵庫商が2016年に合併し、誕生。市神港時代の68年には元阪急・山口高志氏を擁し、春夏連続出場を果たした古豪だが、合併後の甲子園出場はまだない。

 金丸は3年だった20年に新型コロナの影響で選手権大会が中止となり、最後の夏は聖地への道が絶たれた世代。4年後にエースナンバーを引き継いだ中間は「金丸さんの代は甲子園がなくなり、悔しい思いをしたと思う。その分僕たちが行けると思っているので、連れて行きたい」と決意。先輩の思いも背負い、「神港橘」として初の聖地へと導く。(南部 俊太)

 ◆中間 裕瑛(なかま・ひろあき)2006年5月16日、兵庫・神戸市生まれ。18歳。北五葉小1年から小部東アローズで野球を始め、神戸市立鈴蘭台中では軟式野球部に所属。神港橘では1年秋に背番号10でベンチ入り。2年秋から背番号1。変化球は、カーブ、カットボール、スライダー、チェンジアップ。50メートル走6秒6。176センチ、69キロ。右投右打。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会 ▽1回戦 札幌大谷10-1知内=7回コールド=(12日・札幌円山)

 1回戦3試合が行われた。札幌大谷は10得点で知内を下した。

 札幌大谷の1番・菊地賢大左翼手(3年)が、今夏10打席目で初ヒットを放った。2回2死一、二塁。左越えの2点適時二塁打放ち、「やっと打てたので、すごくうれしかったです」と破顔。4回にも左前安打を放ち、2安打2打点で大勝発進に貢献した。

 公式戦の試合前夜に焼き肉を食べるのがルーチン。11日も自宅で牛、豚肉を大量に平らげて初戦を迎え、“焼き肉パワー”で不振脱出。好投手擁する準々決勝の札幌日大戦に向け「次も肉をたくさん食べて、(相手エースの)小熊投手を打ちます」と腕をまくった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(12日、第106回全国高校野球選手権石川大会1回戦 石川高専8―1金沢錦丘)

 

 金沢錦丘の捕手、福村健主将(3年)は何度もマウンドに駆け寄った。投手の背を優しくたたく。

 初回に2点を先取される苦しい展開。点差を広げられ、2年生投手3人が継投した。

 「とにかくミットめがけて、いままでやってきたように投げ込んで」。自身の焦りはのみ込んで後輩を励まし続けた。

 自分は、そんな風に包んでくれる先輩がすぐにいなくなった。1年の夏の大会後、当時の2、3年生が全員引退。一時選手5人とマネジャーだけになったという。そんな中でも「他よりも多く練習できるね」と前向きに取り組んできた。

 ずっと一緒にいてくれた安黒千紘マネジャー(3年)は記録員としてベンチ入り。劣勢でも「まだ、終わっていないよ!」と声をかけ続けた。そんなマネジャーにも夏の1勝を届けたかった。

 試合を終えて福村主将は、涙を浮かべながら「みんなには、ありがとうと伝えたい。これからも仲良くできれば」と話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(12日、第106回全国高校野球選手権石川大会1回戦 北陸学院9―1鹿西)

 「粘り強くプレーする」。鹿西の7番・長田大護選手(2年)の気持ちがこもった打球は内野に転がり、しぶとい適時打になった。

 競技としての野球に取り組んだのは高校からだ。同じ小学校で学び、中学ではバスケットボール部で一緒に過ごした春成勇希選手(2年)とともに野球部に入った。テレビで見た「高校野球」に憧れた。

 とはいえ、勝つのは難しい。「1勝して校歌を歌うことを目標に頑張ってきた」が、3年生も公式戦の勝利を知らないまま夏を終えた。先輩の悔しさを受け継ぎ、成長を誓う。「チームの中心で引っ張っていきたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岸田首相は11日夜(日本時間12日朝)、防衛省・自衛隊の不祥事について「国民に心配をかけ、おわびを申し上げなければならない」と陳謝した。訪問先の米ワシントン郊外で記者団の質問に答えた。

 

 木原防衛相の責任については「強力なリーダーシップを発揮し、信頼回復に全力で当たってもらわなければならない」と述べ、続投させる考えを示した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米大リーグ機構と選手会は12日、今季前半の公式レプリカユニホームの売り上げランキングを発表し、ドジャースの大谷翔平選手が1位となった。大谷はエンゼルスに所属した昨季もシーズンを通しての売り上げでメジャートップを記録した。
MLBは「真の世界的スーパースターである大谷のユニホームの売り上げは米国、日本、そして世界中の全ての選手を上回った」と紹介。2位にブライス・ハーパー内野手(フィリーズ)、3位にはアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)が入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

全国高校野球選手権北北海道大会の開会式が13日、旭川スタルヒン球場で行われ、出場16校が入場行進を行った。

 選手宣誓したのは、1970年以来の甲子園を目指す北見柏陽の栗原明慎主将(3年)。以下のように宣誓した。

 「宣誓。今、私たちがここに立っているということは、敗れていったチームがあるということです。その思いを背負い、最後まで全力でプレーする責任があります。野球人口が減り、高校野球だけではなく、少年野球も単独チームでの出場が困難な状態です。私たちの全力で人の魂をつなぐ野球が未来の高校球児の心に響くように、高校野球の魅力あふれる試合を目指します。3年間の集大成であるこの夏の大会で、今までで一番のプレー、今まで一番の試合をして、この北の大地を熱く盛り上げることを誓います」

 大役を終えた栗原は「緊張しましたが、伝えたいことは大きな声で発言できました。80点ぐらいですね」と笑顔で話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪開幕まで約2週間となった。ここでは56年ぶりのメダル獲得を目ざすU-23日本代表の選ばれし18人を紹介。今回はMF平河悠(FC町田ゼルビア)だ。

――◆――◆――

一瞬の加速でDFを抜き去り、巧みなボールタッチからフィニッシュに繋げる。見る者をワクワクさせる爽快なドリブラーだ。

平河は佐賀東高時代、無名の存在だった。卒業後はサッカーの道を離れ、就職の可能性もあったが、3年時に出場したインターハイでの活躍が評価され、山梨学院大に進学する。

そして、大学2年時の2020年に、東京都大学1部リーグで得点王に輝く(2020年から2022年で3年連続得点王)など存在感を示すと、翌年、町田に練習参加。すぐさまオファーが届き、2023年シーズンからの町田加入内定が決まった。

2022年は大学在学中ながら特別指定選手としてJ2で16試合に出場。同年3月の岡山戦ではJリーグ初ゴールを挙げた。

プロ1年目の2023年は35試合に出場して6ゴールを記録。町田のJ2優勝と初のJ1昇格に大きく貢献し、その名を轟かせると、パリ五輪世代のU-22日本代表に初めて選出される。


そして翌年、パリ五輪の最終予選を兼ねたU-23アジアカップに挑むU-23日本代表に選ばれ、同大会では全6試合でピッチに立ち、本大会への出場権獲得に寄与した。

平河の魅力のひとつは、これだけの成功体験をしながらも常に謙虚で、危機感を持ちながら目の前の試合に集中できることだ。

今シーズン、J1で首位を走る町田で、主力としてプレーする責任をこう語っていた。

「前線の選手で、数字がつくのとつかないのじゃ、評価も変わってくる世界。首位のチームのウインガーが、数字がつかないと出てる資格はないと思う。自分の長所を今出せてる分、その中でも数字はチーム内でも負けたくないですし、貪欲に狙いたいと思います」

急成長を続ける平河は今年、イングランド2部のブリストル・シティに期限付き移籍。キャリアで初めて海を渡り、新たな挑戦に出る。無名だった高校時代から、オリンピアンに。結果を求め続ける平河は大舞台で英雄となれるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦