バスケットボール男子日本代表の渡邊雄太(29)が、Bリーグの千葉ジェッツに加入することが同クラブのホームページで11日に発表された。6月に国際バスケット連盟が公式サイトのパリ五輪特設サイトで『渡邊は来シーズン、千葉ジェッツでプレーする』と記載し、すぐに削除されていた。

4月に自身のインスタグラムでライブ配信を行い「日本でプレーすることを決めた。20代は苦労したので、これからは自分のやりたいバスケットをやりたい」と話していた渡邊。新天地となる千葉は日本代表のキャプテンを務める富樫勇樹(30)が所属し、天皇杯では2連覇中の強豪チーム。

自身のSNSも更新し「この度千葉ジェッツと契約させて頂きました。また新たなプロバスケ人生を日本で一からスタートすると言う事で、背番号は「1」にしました。新しい環境での旅の始まりに本当にワクワクしています!今後も応援よろしくお願いします!」とファンにメッセージを送った。

渡邊は2018年にグリズリーズとツーウエー契約を結び、同10月に日本人選手では田臥勇太(43、Bリーグ宇都宮)以来2人目のNBAデビューを果たした。昨シーズンはNBAのサンズで開幕を迎えたが出場機会が減り、シーズン途中で古巣のグリズリーズに移籍。しかしあまり出番は無く、終盤は欠場が続いた。日本人最長となる6シーズン、NBAでプレー。

2度目の五輪に挑む渡邊はこの日、パリ五輪前の強化試合を行うヨーロッパに向け、出発予定。心配された左足の肉離れも、順調に回復していて「問題なく出られるだろう」と前日の会見で現状を報告。“歴代最強メンバー”と言われるように結果を残したいと目標のベスト8へ、移籍先も決定し集中できる環境が整った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権岡山大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は11日、倉敷市のマスカットスタジアムに58校56チームが集って開会式があった。試合は13日から倉敷市営球場、美咲町の美咲エイコンスタジアムを加えた3球場で一斉に始まり、順調に進めば29日にマスカットスタジアムで決勝がある。

 

 前日からの雨は午後3時半の開式までにはほぼやんだ。倉敷商吹奏楽部のファンファーレを合図に、選手たちは大会行進曲に合わせて左右両翼から入場した。

 前年優勝のおかやま山陽の横山宗樹主将(3年)が優勝旗を返還。県高野連の藤原修会長が「互いに支え合い、連盟のFのマークに込められたファイト、フェアプレー、フレンドシップの精神のもとに、すべての人が感動するような大会になることを期待する」とあいさつし、岡山朝日の香川旺介主将(3年)が選手宣誓をした。

 国歌独唱は岡山城東の松永ひなたさん(3年)が担当。マイクの不調で音声が途切れるアクシンデントがあったが「あわてず最後まで歌い切れてよかった。こんな空が突き抜けるようなところで歌う素敵な経験をさせてもらいました」と話した。(大野宏)

■「熱狂の渦に巻き込む」 選手宣誓・岡山朝日・香川旺介主将

 「文武両道の実現を志し、高校野球を始めました」。岡山朝日の香川旺介主将(3年)の選手宣誓は、そんな一言から始まった。「仲間と苦楽をともにする中で、志がどんどん高まった。個々が役割を追求し、チームの総力を鍛えてきた」

 続けて目指す球児の姿に触れた。「私たちは人々の心を大きく動かす力がある高校野球の魅力を、未来に伝える使命がある」「勝利にこだわって戦い抜く限り、野球が持続可能となる」と強調。「球界全体への貢献のため、懸命のプレーで子どもたちを熱狂の渦に巻き込む」と誓った。

 原稿は4回書き直して本番を迎えた。「伝えたいことをすべて盛り込めた」。目標は昨年の16強を上回る8強進出。自分とチームに勢いをつけ、15日の初戦に臨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権神奈川大会 ▽2回戦 菅4―1逗子開成(11日・横須賀スタジアム)

 新たな公立の星が誕生だ。菅の最速143キロ右腕・岩瀬将(3年)が9回4安打1失点で逗子開成打線を抑え込み、チームを3年ぶりの初戦突破に導いた。

 「最初は緊張で乱れましたが、自分の球が通用するとわかり自信になった」と投球を振り返った岩瀬。138キロをマークした直球と緩い変化球を織り交ぜ、7つの三振を奪った。

 2回裏、それまで小雨だった雨脚が強まり約1時間の試合中断。それでも岩瀬は「動揺はしましたが、中断中もブルペンで投げて調子を戻せた」とお構いなしの様子だった。

 この日、球場には広島、DeNA、ロッテ3球団のスカウトが視察に訪れた。DeNA・永池スカウトは「春よりも変化球の制球が良くなった」と評価した。

 岩瀬はアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ生まれ。幼少期について母・美智子さんは「自由人。庭やベランダでよく昼寝していた」と微笑む。5歳頃から日本に移り住み、地元・金程小の少年野球チームでプレー。金程中軟式野球部を経て、公立校の菅に進学を決めた理由は、「私学ではベンチで終わる気がした。(二つ上の)兄が菅高校で、憧れの存在だった」と語った。

 そんな岩瀬がプロを目指すきっかけとなったのが、昨秋の強豪私学との練習試合。14個の三振を奪い、相手監督に「こんなに三振を取られたのは十何年ぶりだ」と褒められた。「いばらの道というか、上でやるぞという気持ちが見えた」と岩瀬。目指す場所への最大のアピールの場となるこの夏は一戦一戦が勝負だ。「3年間鍛え上げてきたものを出し惜しみなく発揮し、強豪にどれだけ通用するか見てもらいたい」と気合十分に意気込んだ。

 次は14日、第1シード校・向上との一戦。「完全にチャレンジャーなので。物怖じせず、自分の球がどこまで通用するか」。公立の星・岩瀬将の奪三振ショーが見られるか。注目の一戦だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Bリーグ・千葉ジェッツは11日、バスケットボール男子日本代表の渡辺雄太と2024-25シーズンの選手契約に基本合意したとホームページで発表した。渡辺自身も同日、自身のインスタグラムを更新。「この度千葉ジェッツと契約させていただきました。また新たなプロバスケ人生を日本で一からスタートすると言う事で、背番号は『1』にしました。新しい環境での旅の始まりにワクワクしています!今後も応援よろしくお願いします!」とつづった。 渡辺はNBAグリズリーズに所属していた4月に、23-24シーズン限りでNBAを撤退して24-25シーズンは日本でプレーすると表明していた。

 香川県出身の渡辺は、尽誠学園から米ジョージ・ワシントン大へ進学し全米大学体育協会(NCAA)1部で活躍。18年にグリズリーズの「NBA契約選手」となり、同年10月のサンズ戦で日本人2人目のNBAデビューを果たした。今年、グリズリーズを退団するまで、NBAで日本選手最長の6シーズンを戦った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権新潟大会2回戦 新潟明訓10―5新潟東)

 

 新潟東は3年生が公式戦未勝利のまま、初戦を迎えた。2022年春に入学し、それと時を同じくして就任した村田浩二監督に勝ちを届けたい、その一心だった。

 相手は新潟明訓。試合は雨のため、3時間遅れで始まった。2点をリードされて迎えた二回裏。四球と相手の失策、さらに3番阿達心汰(3年)の適時打で3点を取り、逆転した。ただその後は、細かく加点されて勝ち越された。7点差で迎えた九回は2点を返す粘りを見せたものの、敗れた。

 先発はエースの長島滉(3年)。「最後まで全力で楽しむ」と心に決めて臨み、物おじしないマウンドさばきを見せた。主将の中沢智也(3年)は「3年間、村田先生と一緒で、監督に1勝をと頑張ったが、果たせなくて残念です」と話した。

 村田監督は「今までの試合で一番よかった。強い相手に臆することなく勝つつもりでやってくれた。成長を感じるいいゲームだった」と、頑張りをたたえた。

 新潟東の部員は、3年8人、2年5人、1年2人。新チームは単独での公式戦出場は厳しい状況だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (11日、第106回全国高校野球選手権香川大会1回戦、坂出2―6高松東)

 

 五回裏、2死一塁。直前に追加点を許した場面で、坂出の坂手大喜主将(3年)は右翼からマウンドに立った。

 「絶対に抑えてやる」と強気で挑み、一塁走者を牽制(けんせい)球で刺した。

 七回裏には2死満塁のピンチを迎えたが、決め球のスライダーで三振に仕留め、ガッツポーズを決めた。

 春の大会までは先発投手だったが、4月末に左足を負傷した。全体練習に復帰できたのは6月中旬だった。

 調子が戻りきっていなかったが、主将として意地の投球を見せた。

 自身は無失点に抑えたが、チームは相手投手をとらえきれず、4点差を詰められなかった。

 「80点。坂高らしい試合が出来たと思います。でも、悔しい」

 試合後に涙をぬぐった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権福岡大会4回戦 福岡2―4自由ケ丘)

 

 球場に響く「うっ」との気合の声とともに打者の懐に速球を投げ込んだ。178センチ、94キロの体がマウンドで躍動していた。

 福岡のエース井崎暁志郎(きょうしろう)投手(3年)は今大会4度目の先発。最速143キロの速球が武器だが、スライダーやチェンジアップで打たせてとる投球もできる。この日は、主将の武藤大透捕手(同)と相談し、早めに振ってくる自由ケ丘打線に対し、コースを投げ分けて打ち気をそらす作戦を立てていた。

 初回、内野ゴロ、中飛、右飛で仕留め、三者凡退に。二回、四球から単打や二塁打に失策も重なり3点を失ったが、その後は立ち直った。八回には暴投で1点を献上したが、「最後の夏の試合なのに、試合中にいちいち後悔してもしょうがない」と表情は変えなかった。

 調子の良い夏ではなかったという。春には右手首を骨折し、ほぼ1カ月練習できなかった。開幕直前には腕の靱帯(じんたい)も故障。「『うっ』って気合は痛みに耐えるため」と明かした。

 兄は同校OBでソフトバンクの育成、井崎燦志郎投手(20)で、3年夏は初戦敗退だった兄を成績上では超えた。4試合で406球を投げ、被安打16、三振21、失点7。「全部の試合が楽しかった。満足している」とさっぱりとした口調で話し、その目に涙はなかった。野球は高校で終わりだという。芸術系の大学に進み、デザインを学ぶつもりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「DeNA3-2中日」(11日、横浜スタジアム)

 中日がサヨナラ負けで3連敗を喫した。

 2-1の九回、日本通算150セーブをかけてマウンドへ上がったマルティネスが救援に失敗。2死からオースティンに四球を与えると、続く牧に右翼フェンス直撃の同点二塁打を浴びた。

 同点の延長十回は、5番手の斎藤がサヨナラ打を浴びた。

 0-1の四回1死一、二塁で高橋周が中前に同点タイムリー。なおも一、三塁で、石橋がスクイズを決めて2-1と勝ち越していた。

 先発のメヒアは6回3安打1失点だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨人は15日の巨人―阪神戦(東京ドーム)終了後に実施する「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」の記念グッズを発売すると、11日発表した。ジャイアンツ公式オンラインストアでは12日から、東京ドームの「GIANTS STORE」(一部店舗を除く)では15日から取り扱う。

 商品はレプリカユニホーム、背番号Tシャツ、プレーヤーズフェイスタオルの3種類で、特別仕様となっている。レプリカユニホームとTシャツには背中に現役時代の背番号とネーム、袖に球団創設90周年ロゴと「THE CLASSIC」の文字が入った。背番号Tシャツはオンラインストア限定販売となっている。

 以下、主な商品一覧(金額は税込み)。

・特製レプリカユニホーム 24年ホームバージョン(全39種、特製ワッペン付き) 20000円

・NIKE ファンギア 背番号Tシャツ24年モデル GIANTS ホワイト(全39種)※S~2XL 6400円

・プレーヤーズフェイスタオル オレンジ×ブラック(全39種) 2500円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権京都大会2回戦 塔南・開建7―0莵道)

 

 七回表1死、莵道の神農(かんの)亮太さん(3年)がマウンドに上がった。塔南・開建の前の打者が左翼席に放った3点本塁打の余韻が残っていた。

 1回戦の洛北戦で完投し、この日も強気の投球を見せた先発の村上大剛さん(3年)から引き継いだマウンドだ。

 野球を始めたのは小学生のころ。中学校で陸上部に所属したが、「もう一度、野球がしたい」と高校で野球部を選んだ。

 「うまくなじめるかな」。そんな不安は、仲間と一緒に白球を追ううちに消えた。内野手と投手、両方の練習を重ねた。

 マウンドからは、応援席からの声援が、ひときわ大きく聞こえた。

 四球を与え、左前安打を打たれた。

 「全力で投げて、帰ってこい」。チームメートの声が聞こえる。

 犠打を決められ、2死二、三塁。迎えた打者の初球に選んだのは、磨いてきた得意のカーブ。見事にストライクをとった。3球目で一ゴロに打ち取り、ベンチ前で迎えてくれた仲間とハイタッチを交わした。

 打者4人、投球数は13、失点はゼロ。「3分の2回だけだったけど、楽しかった」。背番号4はそう言って、笑顔を見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈川県内の野球場で唯一、手書きのスコアボードが残る「いせはらサンシャイン・スタジアム」(伊勢原市西富岡)では2回戦までの大会日程を終えた。1991年の球場完成から球児の奮闘を見守ってきたが、老朽化で今冬に発光ダイオード(LED)化される。

 深緑の回転盤の裏では、厚木北の野球部員が試合の補助員として手伝っていた。高さ12.6メートルの建屋内では本部から選手交代を知らせる電話を受け、選手名とシート番号が書かれたボードを手動で差し替える。各チームを3、4人で分担するが、「一度逆のチームに名前を出しちゃった」と同高1年生の沢田はばつが悪そうに笑った。

 バックスクリーンからの眺めは特別な刺激だ。回転盤の脇に設置された小窓から試合に食い入り、「ゲッツーすご」「球、速っ!」など感嘆の声を上げた。

 ノスタルジックで暖かみを感じさせるスコアボードも、この夏が最後。第二試合を勝ち抜いた横浜氷取沢の中堅・岡は「野球が人の手に支えられていることがよく分かる。感謝の気持ちが強くなった」と白で書かれた自分の名前を見上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権埼玉大会▽1回戦 所沢商11―0羽生実・羽生第一・児玉・深谷=5回コールド(11日・大宮公園)

 

 1970~80年代に夏の甲子園へ3度出場した所沢商の校歌が、大宮公園野球場に響いた。今年から全ての試合で勝利校の校歌斉唱を行うことになった埼玉大会。最初に校歌を歌ったのは、埼玉の高校野球でひとつの時代をつくった公立の伝統校だった。

 記念すべき開幕戦での校歌斉唱を、特別な思いで聞いていたOBがいた。2度目の出場だった1978年の甲子園メンバーで、小城(佐賀)との1回戦に勝利し、聖地で初めて所沢商の校歌を斉唱した経験を持つ山田浩靖さん(64)だ。「あの甲子園以来になるでしょうか。試合が終わったあと校歌を聞くのは、ジーンとくるというか、誇りに思えるというか…。その思いは、甲子園も大宮公園も変わらないですね」

 ホームベース付近に整列しての校歌斉唱は、高校野球を象徴するシーンだ。埼玉大会は、使用する球場によって音響設備に差があるため、メイン会場の大宮公園野球場のみが使用される準決勝、決勝でしか行われていなかった。それでも、「応援に来ている生徒やOBの方たちが、一緒に校歌を歌う機会を持ってほしい」との神谷進専務理事(60)の強い思いを受けて高野連全体がひとつにまとまり、今夏からの実施にこぎつけた。

 所沢商OBで、昨年の秋季大会後に就任した穐本捺希監督(31)にとっては、初めて挑む夏の大会でのうれしい校歌だった。「校歌が歌えると決まってからは、毎日の練習後に(生徒に)歌わせていましたし、『初戦を勝って県営大宮で歌うぞ』という話をして臨みました。母校愛というか、校歌を歌えるのはいいことだと思います」

 かつての強豪校も、今夏のメンバーはわずか15人。時の流れを感じずにいられない。それでも、OB会長を務める山田さんは言った。「穐本監督がチームを作り直すということで、熱意を持ってやってくれている。これからまた、増えていくのではないでしょうか。OB会も一丸となって応援します」。校歌がチームの心をひとつにし、OBと野球部の思いもつなぐ。名門復活への第一歩となりそうな、開幕戦での校歌斉唱だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨人は15日の巨人―阪神戦(東京ドーム・午後2時試合開始)の終了後に実施する「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」のイベント内容が決定したと、11日発表した。

 両軍OB選手による試合(5回制を予定)では、特別放送席に両軍OB選手が登場し、現役時代を振り返りながらの解説やトークを交えた場内実況を行う。イニング間には「伝統の一戦プレイバック映像」の放映や代表選手による「HR・ヒットチャレンジ」などの特別企画も実施する。

 また同イベントは、巨人OB会と阪神OB会によるチャリティー事業として実施するもので、イベントに先がけて能登半島地震被災地支援募金を行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨人は11日、ニューエラ製の新デザインのキャップを、12日から発売すると発表した。ジャイアンツ公式オンラインストアと、東京ドームの公式グッズショップ「GIANTS STORE」(一部店舗除く)で取り扱う。

 バケットハットは「Script Giants」ロゴデザインを採用。「mini G」ロゴのカジュアルキャップはクロームホワイトを基調に2トーンで配色した。新デザイン「College GIANTS」ロゴのカジュアルキャップは、10色展開となっている。

 以下、主な商品(金額は税込み)。

・BUCKET Script Giants(ネイビー、ブラック) 各5000円

・9TWENTY College GIANTS(ブラウン、カーキ、カーディナル、ライトブルー、グリーン、ネイビー、パープル、ブラック、ホワイト、ブルー) 各4800円 

・9TWENTY mini G(グリーン、ネイビー、ブラウン、ブラック) 各4800円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月12日から開幕する、夏の高校野球福島大会の注目校を紹介する。4回目は、学校再編で2023年に誕生した新生・南会津高校。部員不足を乗り越え、初めての“単独チーム”で初勝利を目指す。

去年は他校との合同チームで

少子化の影響により、2023年4月に旧田島高校と旧南会津高校が統合し生まれた南会津高校。1年目の2023年は部員が6人だったため、他校との合同チームで大会に出場した。

益子真主将は「そのときの心境としては、単独でいければ出たかったというのはあります」と振り返る。

1年生が11人も入部

マネージャーを除く2024年の部員は、3年生が3人、2年生が0人だったが…1年生が11人も入部し、単独チームで初めて夏を迎えることができた。

渡部彰監督は「3年生が3人と少ないなかで、何とかここまで野球部をなくさずに繋いできてくれた思いと、あと1年生が11人入ってくれた頼もしさというか、その気持ちを大事にしながらこの夏戦っていきたい」と話した。

平日は3人だけで練習

3年生でエースの湯田泰寿(ゆだ たいじゅ)投手は、仲間と一緒に練習できる喜びを誰よりも感じていた。「人が多い分、自分も成長できるので、平日の時よりも土日はより一層力入れてやっている」と話す理由…平日、湯田投手は野球部の部長とマネージャーの3人だけで練習を重ねている。

南会津高校から約30キロ離れた南郷校舎には、当時の3年生が引退した2023年7月から野球部の選手が他に一人もいなくなってしまった。

エースを支える2人

湯田投手のピッチング練習は、部長の福島健太先生と。「本当に黙々と気分に左右されずに、自分が向上していくために我慢強くやっている選手」と評価する。

そして、バッティングの練習は、マネージャーの齋藤めいさんと。齋藤さんは「1年生のときは先輩たちがたくさんいたが、2年生の夏から1人ということで、よく頑張っているなと思います」という。2人の存在が、湯田投手を支えてきた。

湯田投手は「夏休みとかの練習は、1人でやるとなると気持ちの整理もつかなかったが、ここまで来たらやるしかないと思ったので、もうやってやろうっていう気持ちで毎日取り組んできた」と語る。

離れていても深まる信頼関係

土日の週2日程度の、みんなとの練習。湯田投手が他の部員と練習できる時間は限られているが…キャッチャーの湯田悠誠(ゆだ ゆうせい)選手は「会う回数が少ないですが、試合で受けていると構えたとこに良い球が来るので、南郷校舎での練習がいきているのかな。あんまり心配はない」と話す。

湯田投手も「結構信頼しているので、首はあまり振らないでキャッチャーのサインに従って…たまには振るけど、あまり首をふらないようにしています」と話した。

単独チームでの初勝利へ

初戦は7月13日、喜多方桐桜と対戦。“単独チーム”として全力を出し切り、初勝利を目指す。益子真主将は「最初勝ったから終わりとか、最初負けたからとか終わりではなくて、本当に勝ちにこだわって、全員で一球一球しっかりプレーしていきたい」と意気込みを語った。

学校再編から2年。南会津高校野球部の、初めての“夏”が近付いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (11日、第106回全国高校野球選手権香川大会1回戦、笠田0―7小豆島中央)

 

 「練習しても仕方ない」

 笠田の秋山優輝主将(3年)は、1年の夏、野球部を退部した。

 小学2年から野球に打ち込んできたが、夏の大会後、3年生が引退して部員が10人以下となり、「闘志がなくなった」ためだ。

 たちまち生活が変わった。遅刻や欠席が増え、宿題など提出物を出さなくなった。「このまま落ちぶれてしまうだろうな」。学校に通う目的を失っていた。

 その年の冬のある日、土井由喜監督から電話が入った。「もう一回野球せんかい」。

 そのときは「考えてみます」と素っ気ない返事をしたが、誘いの電話は数日間に4回続いた。「高校野球は今しかできない。もう一度やってみよう」とグラウンドに戻った。

 笠田は2014年の夏の選手権香川大会で勝利して以降、公式戦で連敗が続いていた。

 農業実習などで部員全員が集まれない中、「夏の大会で一勝」を目標に据え、練習に打ち込んだ。

 5点を追う七回表、一死1塁の場面。「前に飛ばせばいい」という気持ちで打席に入り、初球を振り抜いた。

 打球は左中間に高く上がったが、失速し中飛に打ち取られた。試合は7回コールド負けだった。

 「監督がいなかったら、ぐれて学校もやめていたと思う」

 秋山主将は試合後、涙が止まらなかった。

 土井監督は今夏で退任する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イースタンのロッテ戦に11-2大勝…2番手・松岡洸希が3回を無失点

日本ハムは11日、イースタン・リーグのロッテ戦(ロッテ浦和)に11-2で大勝した。今川優馬外野手が5号ソロを放つなど2打点をマーク。2番手で3回無失点の松岡洸希投手が白星を手にした。

日本ハムは初回、先頭・阪口樂内野手が三塁打を放ち、続く細川凌平内野手の犠飛で先制。2回には山口アタル外野手、福田光輝内野手の連打で無死一、二塁とし、敵失で2点目を挙げた。先発した中山晶量投手は2回に石川慎吾選手に6号ソロ、3回には池田来翔内野手に同点の適時打を許した。

しかし、4回に今川の5号ソロで勝ち越し。6回には5者連続四死球で2点、ドラフト3位ルーキーの宮崎一樹外野手、アンドリュー・スティーブンソン外野手、有薗直輝内野手の適時打などで、一挙8点を追加した。

投手陣は4回から3イニングを松岡洸希投手、7回は堀瑞輝投手が無失点。8回からは山本晃大投手が2イニングを無失点に抑えて大勝した。打線は13安打をマーク。今川が2打点、宮崎が3安打2打点、阪口、有薗、福田光が2安打をマークした。

敗れたロッテは、先発・木村優人投手が2回を4安打2失点(自責1)、2番手・二保旭投手が2回を2安打1失点。6回に早坂響投手が4四死球で1死も取れずに降板。代わった東條大樹投手も3安打2四球で、それぞれ4失点を喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PLMが台湾で行った「わくわく日本祭」で杉谷拳士氏が野球教室を開催

パシフィックリーグマーケティング(PLM)とNPBの日本ハム、台湾プロ野球(CPBL)の富邦ガーディアンズがコラボした「わくわく日本祭」が台湾で開催された。6月16日には元日本ハムの杉谷拳士氏が台湾の小学校向けに野球教室を開催。富邦が全面協力した。

同日、富邦の本拠地、新北市の新荘球場で「杉谷拳士野球教室」が開催された。1軍公式戦の試合当日に本拠地球場で、こうした野球教室が行われるのは異例といえる。野球教室は、杉谷氏に加え、富邦からも、稲田直人1軍内野統括コーチ、垣内哲也1軍打撃統括コーチの元パ・リーグ戦士や、陳柏穎1軍トレーニングコーチ、高國輝2軍打撃コーチもファームからかけつけ、豪華な顔ぶれとなった。

野球教室は、複数のグループで杉谷氏と稲田コーチが内野守備、垣内コーチ、高国輝コーチが打撃を指導する形で行われた。主に小学3年生から5年生の選手が参加。杉谷氏は、選手たちのレベルの高さに驚きつつ「足を動かしてね、止めたらダメだよ。グラブは自分の目で見える位置で構えるんだよ」と手本を示しながら、基本動作をアドバイス。ひとりひとりの選手に明るく声をかける“杉谷流”コミュニケーションで、次第に選手たちの表情はほぐれていった。

杉谷氏に直接質問する勇気のある選手はいなかったようだったが、練習が進むに従い「大谷翔平の元チームメートだったって本当? 凄いね。現役時代、どんな選手だったの?」と、筆者にこっそりたずねる選手もいた。また、指導者は得難い機会だとして、杉谷氏の指導風景を録画していた。富邦の陳昭如総経理は、杉谷氏の熱血指導に感謝していた。

杉谷氏「台湾と日本の野球、それぞれの魅力をミックスできるよう」

3日間の台湾滞在期間、杉谷氏はプロモーション活動、子どもたちへの野球教室のほか、台湾の各メディアの取材対応、王柏融との再会など、分刻みのスケジュールに追われていた。自身の人気をどう感じたのか。本人に伺った。

杉谷氏は「僕が人気かどうかはわからなかったですけれど」と笑いつつ、陽岱鋼や王柏融と来台した時と比べ「野球を通じて応援してくれている方は増えてきている気がする」と打ち明けた。さらに「パ・リーグの認知は台湾で広がっていると感じ、とても嬉しかった」と笑顔をみせた。

今後については「これ1回で終わらずに、これからも継続してほしい」と希望。そして、「台湾の野球と日本の野球にはそれぞれ違った魅力が備わっているので、それを合わせることができるよう、架け橋になれるよう、前進していきたい」と意気込んだ。

台湾では日本が海外旅行先の一番人気…日台チアの交流は「現地で好評」

台湾人にとって、一番人気の海外旅行先は日本だ。野球に関していえば、昨オフに王柏融、呉念庭、張奕が相次いで帰国。ややさみしくなったが、「台湾の至宝」と言われる19歳の孫易磊投手が育成として日本ハムに加入。ブレークが期待される有望株だ。そのためか、PLMブースで配布されていたエスコンフィールドの台湾華語版ガイドマップに、関心を示す人も多かった。

今回、企画立案、運営を担ったPLMメディアライツ事業部海外グループマネージャーの高木隆氏は「ガーディアンズさんと作り上げた一歩踏み込んだ企画により台湾のファンにパ・リーグを知る小さなきっかけを作れたことが収穫だった」と言及。中でも富邦のチアリーダー「Fubon Angels」のメンバーにパ・リーグ6球団のユニホームを着用しパフォーマンスは「普段とは異なる衣装で現地で好評を得た」と述べていた。

今後も野球を通じた日本と台湾の交流が進み、今回の野球教室のような意義ある活動や台湾プロ野球チームとのコラボイベントが開催されることを期待したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆イースタン・リーグ 巨人5x―3オイシックス(11日・ジャイアンツ球場)

 巨人・横川凱投手が先発し、6回7安打2失点と好投した。

 初回、2回はともに1死一塁となったが、いずれも併殺に斬り無失点。5回は先頭・陽への四球をきっかけに2死三塁を招いたが、永沢を遊ゴロに仕留めた。3―0の6回こそ1死満塁から高山に適時内野安打を許すなど2点を失ったが、要所を締めた。

 降板後は「投げているボールは良かったですが、投球の内容やボールの質などはもっともっと精度を上げていかないといけないです」と振り返り、「次回に向けてもっと精度を上げて、内容にこだわり投球ができるように頑張ります」と力を込めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権東東京大会2回戦 豊南9―2本郷)

 

 ベンチから本郷との試合を見守っていた豊南の江口華偲(かおん)(3年)は学校史上初めて、スポーツ推薦で入学した女子マネジャーだ。捕手の勝呂(すぐろ)慎大(しんた)(3年)の近くに行っては、アドバイスをしていた。「配球を決めやすいよう、相手打者がどこに打ちそうか伝えていた」という。

 マネジャーになるきっかけは豊南の野球部員だった兄、颯晟(そうせい)さんだった。妹を連れて試合の応援に行った際、弓田鋭彦(としひこ)監督の目に留まった。妹と接する姿を見て、「面倒見がいい。ぜひうちに来てほしい」と、女子マネジャーにならないかと誘われた。

 選手としてのスポーツが好きで、小学校は野球、中学校ではバドミントンに熱中した。それだけにマネジャーのスカウトを受けるべきか、迷ったが、「挑戦者を支えることにもチャレンジしてみたい」と入部を決めた。

 マネジャーとして、部員に合った接し方をするよう意識してきた。チームのことを優先しがちな主将の中山太馳(たいち)には、自分の道具の整理などができているか、気を配った。試合に出る2年生の選手たちには緊張しないよう、「やればできる。やってきたんだから大丈夫」と声をかけた。

 請われて始めたマネジャーだったが、今ではすっかりはまった。「スポーツに挑戦する面白さを、選手として、マネジャーとして伝えたい」と将来の夢は体育教師になった。

 最後の夏の大会、チームは初戦を突破した。江口は試合後、応援に来た妹に抱きつかれ、喜びをかみしめた。

 ただ、江口を誘った弓田監督はがんの療養中で、ベンチに入れなかった。「甲子園に行って恩返しがしたい。そのために、選手に自信を持たせて次も勝つ」=都営駒沢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権大会が各地で開催されています。試合後、各球場を後にしたチームのミーティングから、監督や選手らの言葉を紹介します。今回は西東京大会に出場した明星です。昨秋に就任した永田昌弘監督は、国士舘を春夏計10度の甲子園に導いた経験があります。

 

 (11日、第106回全国高校野球選手権西東京大会2回戦 聖パウロ学園4―3明星)

■明星・永田昌弘監督

 まずは3年生。本当は全員をベンチに入れてあげたかった。でも、全員で戦うという気持ちがみんなからは伝わってきたよ。試合に出場したか出場しなかったか。野球の技術があるかどうか。人間の価値はそれだけでは何も変わらない。野球の技術なんかよりも社会に出たときに、人としてまっすぐな道を歩んでいってほしい。野球を通して伝えたかったことだ。

 3年生にとって、3人目の監督だよな。監督が変わって、嫌な思いをしたこともあるかもしれない。嫌なことがあったり、壁にぶつかったりしたときにはそれを自分で乗り越えてほしい。卒業した後、社会に出たときに野球の経験が役に立ったらうれしい。ぜひ周りにかわいがられる大人になってくれよ。

 そして1、2年生。今日の試合の悔しさを忘れるな。今の野球では勝てない。近い将来、本気で甲子園に行きたいなら、もっともっとやらなきゃダメだよ。もっと突き詰めた練習をして、自信を持つしかない。明日からまた覚悟を持って、グラウンドでやっていこうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会1回戦、札幌第一3―4国際情報)

 

 九回表2死、点差は1点。札幌第一の成沢柊弥選手(3年)は次打者席で、打席が回ってくると信じていた。「絶対に取り返せる」。だが4打席目は巡ってこなかった。

 父、啓治さんは1993年、選抜甲子園に出場した知内のエース。「甲子園で勝って、父を超える」。名門の札幌第一に進んだ。

 試練が襲ったのは昨年3月、遠征中の智弁和歌山との練習試合。帰塁時に右ひざを痛め、前十字靱帯(じんたい)を断裂した。手術後、歩くことすらままならない状況に、絶望した。

 「もう野球はできないのかな」

 全治8カ月を告げられ、スクワットやバイクのマシンを使った地道なリハビリの日々が続いた。「苦しいな。もうやめたいな」

 松葉杖をついて、練習に行くと、同級生がリュックを持ってくれ、何度も「待ってるから」と声をかけてくれた。昨秋、スタンド席で、復帰して活躍する姿を思い描いた。自分にできることに専念し、この舞台にたどりついた。

 五回には犠打を確実に決め、一度は勝ち越しに成功したが、残る2打席は三振に倒れた。「打ちたい気持ちが強く出すぎてしまったが、悔いはない。3年間一緒にやってきたみんなとまだ試合がしたかった」

 父を超えられなかったけれど、次の目標がある。父のように教壇に立つことだ。「またその先に野球があればいいな」。笑顔で清々しくそう語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権神奈川大会2回戦 横須賀工8―1橋本・厚木清南・伊勢原・愛川・中央農)

 土砂降りで中断した試合が再開すると、橋本・厚木清南・伊勢原・愛川・中央農の5校連合チームは気合を入れ直し「おっしゃー」とグラウンドに駆けだした。1―8で敗退したものの、ピンチの時も元気な声が飛び交い続けた。

 エースで橋本の今井淳聖(3年)は167球を投げきった。「まっすぐ押すピッチングはよかった。スライダーが曲がっていなかったのが反省」と振り返った。

 5校がそろって練習できるのは休日だけ。しかし、厚木清南の岡本璃久(3年)と愛川の坪井柊二(3年)は今井にとって、1年生のころからともに戦ってきた特別な存在だという。

 今井は「今日の試合はやりきったし、楽しかった。2人には3年間ありがとうと伝えたい」と笑顔で話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権福岡大会4回戦 沖学園14―2戸畑)

 戸畑の萩原望安(のあ)選手(3年)は塁間3.9秒という俊足の1番打者だ。「(塁に出た)僕の盗塁から戸畑の攻撃が始まる」と自負してきた。しかし今大会、ここまで2試合で9打数1安打、2盗塁。攻撃の火付け役にはなりきれていなかった。

 初回、四球で出塁。早速、二盗を試みたが、雨上がりでぬかるむ地面に足を取られて失敗。チームも三回まで各回複数失点を続けた。

 2打席目も四球で出塁。13点差をつけられた五回裏の3打席目は左越え二塁打を放った。後続の内野ゴロで三塁に進むと、犠飛で生還。最後に自分の役割を果たし、手元で小さくガッツポーズを作った。

 五回コールド負けに終わったが、「盗塁はできなかったけど、みんなの打球のおかげでかえってこられた。今までに無いくらい、うれしい」と涙を流しながら笑顔を見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EURO準決勝でイングランドがオランダに2-1で勝利、PK判定場面が物議に

イングランド代表は現地時間7月10日、EURO2024準決勝でオランダ代表と対戦し、2-1で勝利を収めた。2大会連続で決勝へと駒を進めた一方、同点弾の場面でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入により与えられたPKに物議が醸されている。そんななか、英メディアはUEFA公式ルールを引き合いに出し、ジャッジの正当性について取り上げている。

イングランドはグループリーグでは低調なパフォーマンスが続いていたものの、決勝トーナメントから3バックシステムを導入して以降、明確な改善が見受けられていたなか、準決勝では前半7分に相手MFシャビ・シモンズの豪快なミドル弾で先制点を許す。しかし、0-1で迎えた同18分、FWハリー・ケインがペナルティーエリア内でシュートを放った際、相手DFデンゼル・ダンフリースの伸ばした足と接触。オンフィールド・レビューの結果、足裏が入っていたとしてPKが与えられ、ケイン自身が決めて同点とした。

そして後半アディショナルタイムに途中出場のFWオリー・ワトキンスが劇的な決勝弾を決め、2-1の逆転劇で2大会連続の決勝進出を掴んだ。一方、試合の行方を左右したPKの判定に対して、ロナルド・クーマン監督は「ボールを蹴ったあとに足が接触したのだから、PKであるべきではなかった。VARのせいで、健全なサッカーができない。台無しにしている」と痛烈に非難した。

また、イングランド側からも判定へのクレームが出ている。解説者を務めているギャリー・ネビル氏は「完全に恥ずべき判定だ。あれがPKなはずがない。自然な形でシュートをブロックしただけだ」と訴えていた。そんななか、英メディア「スポーツ・バイブル」は「物議を醸すPKはUEFA公式のルールに記載されている」と見出しを打ち、PKのジャッジに該当する規定を説明している。

 


 

 

記事では「危険なプレーとは 、選手同士の身体的接触を伴わないプレーも含まれる 。もしも身体的接触があった場合 、その行為は反則となり 、直接フリーキック、またはペナルティーキックで罰せられる。身体的接触はいかなるケースでもレフェリーは不正行為が起きた可能性が高いことを注意深く考慮する必要がある」と解説しており、ダンフリースの足裏チャレンジがシュートのあとに行われた場合でも、ブロックを試みる時点で足裏を見せていたことが危険なプレーとして認識されたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西武は11日、23年目のベテラン・中村剛也内野手(40)の出場選手登録を抹消した。

中村は今季58試合に出場し、打率1割9分1厘、7本塁打、14打点をマーク。通算本塁打数を478本塁打(歴代10位)としているが5月31日の巨人戦(ベルーナ)を最後に20試合、本塁打は出ていなかった。

一方で「マイナビオールスターゲーム2024」(23=エスコン、24=神宮)にファン投票のDH部門で選出。今年8月で41歳となる中村がファン投票選出されたのは1994年の石毛宏典内野手(当時37歳)を上回る球団最年長記録となり、またDH部門では2008年のタフィ―・ローズ(オリックス=当時39歳)を上回る球界最年長記録となっていた。

中村の抹消は今季初となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権千葉大会2回戦、白井0―10流通経大柏=5回コールド)

 

 二回裏に一挙5点を取られたが諦めなかった。

 選手が2年生と1年生だけの白井。続く三回表の攻撃で、2死から連打を放った。ランニング本塁打など5本の長短打を浴びた1年生投手の斎藤裕斗が「打てるかもしれない」と次打者席に向かう。チーム唯一の3年で、マネジャーの星屋結愛さんが「頑張って」と背中を押した。

 「正直、この試合は勝てると思える相手じゃなくて、ヒットも打てないんじゃないかと思っていた」

 4月に新入生が入るまで、星屋さんを含めマネジャー2人と主将の林恭正(2年)の3人だけだった。「最後の夏は単独でという思いがあった。諦めかけていたので、本当にうれしかった」

 2学年上の兄と一緒に部活動をしたいと入部。父も元球児。祖父も審判をしていて、小さいころから野球が好きだった。小学1年から千葉ロッテマリーンズのチアダンススクールに通い、プロの試合も間近で見ている。

 しかし、2年に上がると唯一の同学年がやめた。単独出場がかなわないと思い、退部を考えた。「支え合える友達がいなくて、誰に相談したらいいのとか、正直分からなかった」

 そんな時、支えてくれたのが家族だった。母は「ここまで続けたなら最後までやれば」。兄は「俺もいるし、みんなもいるし、やめたかったらやめていい。俺は応援する」。この日も、星屋さんの最後の夏を見届けようと、家族で球場に来て、声をからした。

 「家族や先輩がいたから3年間続けることができた。結果は負けたけど、いい思い出になった」。涙をぬぐいながら、最後は笑顔で答えた。=県

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jリーグ出場停止選手(11日)

【J1】(第23節)
▽福岡・井上聖也

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 報徳学園13―4舞子)

 

 初戦の難しさを、身をもって感じた試合だった。

 報徳学園の先発マウンドは、今春の選抜大会決勝で先発した今朝丸裕喜。あの時「10」番だった背番号は、この夏は「1」に変わった。大角健二監督は「何が起こるかわからないし、良い初戦にしたかった」と、エースを送り出した。

 だが、立ち上がりから直球を狙われた。一回は1死から中前安打を許し、2死後に迎えた4番に中堅手の頭を越える適時二塁打を許した。いずれも直球だった。

 二回以降も四死球やバッテリーミスも絡み、失点した。5回を投げて被安打8、4失点。「久しぶりにこれだけ打たれた」と反省しつつも、変化球をまじえて毎回の8奪三振と要所は締めた。

 最速150キロ超の直球を持ち、選抜準優勝投手でもある。その直球を狙われたように、相手から研究・対策されることは覚悟の上だ。

 「低めを狙って投げて、浮いた球を打たれた。どんな対策をしてくるかは今日の試合でわかった。その上をいけるように次の試合は臨みたい」

 選抜は2年連続で準優勝。夏となると、第100回大会(2018年)を最後に、甲子園にたどり着けていない。「兵庫でてっぺん取って、甲子園で日本一を取る」。エース番号を背負った右腕の決意は固い。=ベイコム尼崎

 

 

 

 

 

 

 

 

(11日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会1回戦 札幌第一3―4国際情報)

 国際情報が南北海道大会の開幕試合を制し、8強一番乗りを果たした。五回から救援した藤原健伍投手(3年)が、被安打1、1失点と好投し、勝利を引き寄せた。「状態が良かったので、どこでつなごうかと考えていた」と有倉雅史監督は言う。

 昨夏までは上手投げだったが、自己評価は「このままじゃベンチに入れるかどうか」。有倉監督のアドバイスもあり、横手投げに挑戦した。すると、「腕のしなりがよくなり、スピンもかかるように」。球速も128キロから133キロにアップした。

 この日、「マウンドが合わなかった」という登板直後に1点を失ったものの、七回以降はいずれも三者凡退に抑えた。「ストライク先行でテンポよく投げられた。これからも接戦が多くなると思うので、粘り強く投げたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏の高校野球新潟大会は11日、2回戦9試合が行われた。北越、中越、新潟明訓のノーシードの私立が3回戦へ。また、継続試合となった新発田南と新潟第一は新発田南が2日間にわたる投手戦を制し、3回戦進出を決めた。

【Aブロック】北越が5回コールド発進 長岡大手が初戦突破

北越と新潟南の注目の一戦は、北越が初回に6点を奪い、主導権を握った。試合は5回に4点を加えた北越が10-0の5回コールドで新潟南を下した。長岡大手と上越総合技術の試合は序盤に5点を奪った長岡大手が逃げ切り、5-2で3回戦進出を決めた。

新潟南 00000 0
北越 60004 10

上越総合技術 000002000 2
長岡大手 30200000× 5

【Bブロック】新発田南が継続試合の投手戦制し3回戦進出

継続試合となった新発田南と新潟第一の一戦は8回裏に動く。新発田南は2本の内野安打と犠牲フライで2点を先制。エース小林佑は雨で中断した難しい試合でも集中力を切らさず、9回3安打13奪三振の完封で新発田南が3回戦進出を決めた。また、新潟商・新潟江南がコールドで勝利した。十日町は2投手の継投で完封勝利。長岡工を下し、3回戦進出を決めた。

新潟第一 000000000 0
新発田南 00000002× 2

新潟北 0020031 6
新潟商 2003341 13

万代 00000 0
新潟江南 1514× 11

高商・新井・海洋 000200000 2
三条東 40100210× 8

十日町 000011013 6
長岡工 000000000 0

【Cブロック】新潟明訓があわや…リード許すも5回に追いつき逆転勝利

今大会ノーシードの新潟明訓は初戦で新潟東と対戦。2回に2点を先制するも、その裏に新潟東が3点を挙げて逆転。明訓は5回に追いつくと、6回に勝ち越す。新潟東も粘り、9回に2点を返したが、最後は明訓が意地を見せて10-5で辛くも初戦を突破した。明訓は3回戦で新潟産大附属と対戦する。

新潟明訓 020011141 10
新潟東 030000002 5

【Dブロック】中越が継続試合を制して3回戦突破 加茂暁星と対戦へ

5回表無死1塁から再開された長岡向陵と中越の一戦。中越は5回裏に3点を追加し、優位に立つと、そのまま長岡向陵を振り切り、9-2の8回コールドで3回戦進出を決めた。中越と加茂暁星の3回戦は注目の好カードとなりそうだ。

長岡向陵 00000020 2
中越 00213003 9

12日は2回戦6試合が行われ、これで全高校が出場し、3回戦が出そろう。

【12日の試合予定】
《新発田市五十公野公園野球場》
敬和学園―新発田中央
村上桜ヶ丘―新潟西

《三条パール金属スタジアム》
小出―長岡商
加茂農林・正徳館・栃尾・分水・三条商―十日町総合・塩沢商工

《柏崎市佐藤池野球場》
小千谷―柏崎
糸魚川―柏崎常盤・柏崎総合

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

甲子園を目指す球児の夏がいよいよ開幕、44チームによる17日間の熱い戦いが始まった。地震の被害を乗り越え裏方としてチームを支えながらきょうの大役に挑んだマネジャーを取材した。

能登半島地震乗り越え甲子園目指す大会がスタート

心配された雨もあがり、午前10時から始まった開会式。前年度優勝の星稜を先頭に、44チームが堂々の入場行進を披露した。

開会式で七尾東雲高校の高山昴キャプテンは、「今こうして生きていること野球ができることこの場所にたっていることに感動しています」と被災地の高校を代表した思いを披露した。

開幕試合の始球式には被災地の高校のマネジャーが

開会式直後の第一試合に行われる始球式。今年は12人の応募から抽選で選ばれた珠洲市の飯田高校3年、南芽依(みなみめい)さんだ。3年間野球部のマネージャーを務めてきた南さん。飯田高校は地震後グラウンドが使えず、練習がままらないこともあったと言う。南さんは、当たり前にあった環境がなくなるっていうのは自分の中では大きかったと話していた。

チームは被害が少なかったグラウンドの一部を使ってできることを模索し、練習に励んできた。

南さん:
支援してくれた人、ここまで野球させてくれた人とか今普通に学校に通える状況の中でそういう人たちに感謝の気持ちを忘れずに一球投げたい。

そして正午。いよいよ南さんが始球式のためチームのメンバーより一足早くマウンドへ…

見事、大役を勤め上げ、スタンドからは、大きな拍手が贈られていた。

南さん:
3年生は今年最後で地震もあって、なかなか思うように練習できなかったと思うが、相手がどこであろうと全力で今までちゃんとやってきたことがしっかり出せたらいいなと思う。

南さんがマネジャーを務める飯田高校は今月13日の1回戦で、金沢西高校と対戦する。決勝は日程が順調に進めば27日に行われる。

開幕試合は金沢北陵と翠星が対戦

開会式直後の第一試合は、金沢の金沢北陵と、白山の翠星が対戦。北陵は初回、フォアボールと連打で2点を先制。翠星が3回に1点を返すも、北陵は4回、4連打などで4点を奪う。さらに5回にも2点を奪った北陵が7回コールドで2回戦に進出した。

12日は、金沢錦丘対石川高専、北陸学院対鹿西、輪島対金沢龍谷の3試合が行われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本サッカー協会は7月11日、延期となった天皇杯3回戦のJAPANサッカーカレッジ(JSC)対レノファ山口FCの新たな開催日を発表した。

同試合は10日に予定されていたが、雷雨のため延期となっていた。新たな開催日は17日に決定。会場とキックオフ予定時間は、延期前と同様に維新みらいふスタジアムで19時となる。


観戦は10日のチケットで可能で、払い戻しの対応もあり、その期間は12日から16日までとなっている。新たなチケットの販売も行なわれ、12日からとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権 東東京大会▽2回戦 実践学園14ー0竹台=5回コールド=(11日・神宮球場)

 

 初出場の竹台は、実践学園相手に5回コールド負け。初出場初勝利とはならなかった。

 「最後までみんなでやりたかった」。試合後、石井敬太主将(3年)の涙は止まらなかった。3番・サードとして先発出場。だが、3回裏、相手打者が放ったが三ゴロがイレギュラーして右のこめかみを直撃。「何が起こったかわからなかった」と頭が真っ白になってその場でうずくまり、担架で運ばれた。ベンチ裏では「(もう一度)やる気だった」が、頭部直撃ということもあり大事を取ってそのまま無念の途中交代となった。藤原将貴監督(30)も「最後までグラウンドに立たせてあげたかった」と涙する、苦渋の決断だった。

 それでも4回裏の途中にベンチに戻ると、「泣いていてもしょうがない」と切り替え、「神宮で出来ることはない。楽しくやっていこう」と最後まで全力で声を出し続けた。藤原監督も「感動した」と思わず顔をゆがませる、頼もしい主将の姿がそこにはあった。

 竹台野球部は昨年6月に同好会として発足し、同12月に「部」に昇格。今年度から東京都高校野球連盟へ加盟し、今夏初出場を果たした。ユニホームもこの日初お披露目。読み方は「たけのだい」高校だが、通称としてなじみのある「TAKEDAI(たけだい)」と胸元に入れた。野球部に専用グラウンドはなく、校舎の通路で練習する日もあった。

 様々な苦難を乗り越え、3年生3人にとって最初で最後の夏を1年生9人とマネジャー2人を加えた14人で戦い抜いた。「単独で出るのが夢だった。1年間楽しかった。この3人で出来て良かった」と石井主将が最後に見せた笑顔は達成感に満ちあふれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスケットボールのパリ五輪代表選手が11日、羽田空港から欧州に向かって出発した。出発前には、女子の高田真希(デンソー)が居合わせた競泳の平井瑞希(アリーナつきみ野SC)と記念撮影するなど、リラックスした様子。2023~24年シーズンに米プロNBAグリズリーズなどでプレーした男子の渡辺雄太の姿もあった。

 男女とも欧州での強化試合を行い、五輪本番に臨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡辺雄太、千葉ジェッツ入団決定…SNSに「日本で一からスタートするので背番号は1」

 Bリーグの千葉Jは11日、2023~24年シーズンに米プロバスケットボール協会(NBA)でプレーした渡辺雄太と来季の選手契約を結ぶことで合意したと発表した。パリ五輪男子日本代表の渡辺は、大会を終えてから記者会見する予定。

 

 渡辺は日本でプレーすることを表明していたが、所属先は未定だった。自身のSNSで「日本で一からスタートするということで、背番号は『1』にしました」と報告した。

 Bリーグの24~25年シーズンは10月に開幕する。

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦