“追記”

 

 

 

 

 

 

 

 

テニスのウィンブルドン選手権第8日は8日、ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで行われ、女子ダブルスで柴原瑛菜(橋本総業)レイラ・フェルナンデス(カナダ)組が雨の影響で順延になった第4シードのカテリナ・シニアコバ(チェコ)テーラー・タウンゼント(米国)組との3回戦を再開し、2―6、6―7でストレート負けを喫した。

 シングルス4回戦は女子で一昨年覇者のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)が第17シードのロシア出身、アンナ・カリンスカヤの試合途中の棄権により準々決勝に進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権滋賀大会1回戦 虎姫9―5石山)

 

 8点を追う六回裏。1死一、二塁の好機で石山の丹波祥雅(しょうが)選手(3年)が代打に送られた。それは特別な打席だった。

 2年前にひじをけがした。復帰後の昨年3月には、練習試合でひざの前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術をして約1カ月入院した。

 リハビリの日々だった。走れるようになったのは9月ごろ、バッティングができるようになったのは今年1月ごろ。医師から試合出場の許可が出たのは6月のことだった。

 これまでの県大会でもベンチ入りしたが、座っているだけだった。だが、ベンチには欠かせない選手で、「チームを盛り上げてくれる存在」と阪口陽(ひなた)主将(3年)。

 この日の代打には、藤居秀監督が「流れを変えてほしい」と期待を込めた。

 打席に立った丹波選手は6球粘った。スタンドからは「かっとばせ、丹波!」の声援が続いた。

 惜しくもライトフライに打ち取られたが、けがを乗り越えてたどり着いた代打だから、よりいっそう感慨深い。

 「でかい応援がうれしかった。最後に出られてよかった」

 今後は進学をめざして勉強に励む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、全国高校野球選手権長野大会2回戦、小諸商9―4諏訪清陵)

 

 最速140キロ台中盤の速球を持つ諏訪清陵の岩井柊弥(しゅうや)(3年)は大会注目の右腕だ。しかし、この日は序盤から思うような制球がきかなかった。

 自らの本塁打などでチームは一時、4点差までリードを広げるが、ピッチングでは体が前に突っ込み、球が浮く。「(コースに)決め切れている感じがしなかった」

 完全に歯車が狂ったのは3点リードで迎えた五回だった。安打と死球で満塁とされると、走者一掃の二塁打で追いつかれた。その後も連打を浴び、この回だけで7失点と、小諸商打線につかまった。

 昨夏の長野大会で、すでに140キロ台の球速表示をたたき出し、一気に注目を浴びた。この速球にカーブやキレのあるスライダーが加わる。県内屈指の本格派であるのは間違いない。

 試合後、「みんなが取ってくれた点だった。守り切れなかった」と涙して悔いた。プロ野球選手になる夢は持ち続ける。「技術も流れの怖さも学べた。この経験をバネにしたい」と誓った。(高億翔)

■150キロのマシン打撃で対策 2年コンビが7安打

 諏訪清陵の岩井を攻略して逆転勝利を手にした小諸商の西沢彰泰監督は「粘り強く戦ってくれた」と選手たちを褒めた。

 対戦が決まってから、打撃マシンの球速を150キロに設定して対策し、中軸の油井幸太朗(2年)や角田涼(同)が奮起した。勝負どころの五回も含め、2人で計7安打。本塁打も放った油井は「これからも一戦一戦強くなりたい」と次を見据えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権東東京大会 ▽1回戦 成城8―1桜修館(8日・神宮)

 昨夏ベスト32の東東京・桜修館は、初回に失った5点を返せず初戦で敗退した。

 出石諒造主将(3年)は「力不足というより、(成城の方が)上だった。(初回に5失点で)チームの形が崩れた。動揺があった」と振り返った。試合終了後には、膝から崩れ落ちて涙を流す場面も見られた。「最後まで泣き崩れずにやろうと思ったが、観客見て(涙が止まらなくなった)」。球場で最後まで声援を送ってくれた両親と同級生の姿が、主将として毅然(きぜん)とした姿勢を保ち続けた男の涙腺を壊した。

 野球部の3年は出石のみ。昨秋は人数が足りず連合チームとして大会に参加した。「(周りの意見を聞こうとするが)なかなかその意見がでない。どう思っているんだというのが全然伝わってこないのが大変だった」。しかし夏が近づくにつれてチームの意識も変化。「(最初は)特定の1、2人しか(意見が)出なかったのがちょっとずつ広がった。総合的に視野が広い意見が出始めるようになった」と成長を実感した。

 「(自分が)少しでもしょげていたらチーム全体に影響が出る。劣勢の場面でもキャプテンは諦めていないのをなるべく見せるようにした」。攻撃時はベンチの一番前でチームを鼓舞。守備から戻ってくる際も、全員が帰ってくるまで笑顔で待ち続けた。後輩からは大会前に「主将のために頑張る」という言葉をもらった。「ほんとに思っているのかな」と苦笑いを浮かべるも「1人でやるのは大変だったが、そう思ってくれているのはうれしかった」と照れ笑いを見せた。

 「(自分が)輝けるような野球生活はあまりなかったが、後輩たちが強くなっていくのなら。チームメートの大切さとか、オンオフの切り替えとか伝えたい」と後輩への言葉を最後に残した。出石主将のおもいを胸に、後輩たちが秋以降にリベンジをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権鹿児島大会1回戦 鹿児島工3-1加治木工)

 2点を追う九回表2死満塁、加治木工の7番打者、前園優弥選手(3年)は強い気持ちで打席に立った。「絶対に自分で返す。ここで打って、次の試合に勝ち進む」。だが、思い切り振ったバットは空を切り三振。最後の打者となった。

 小学生のころから気が弱かった。「自信を持つ」が自分の課題と考え、高校では人一倍練習を重ねてきた。鹿児島工との試合では、三回の左翼の守備で処理した安打を思い切って本塁に送球できなかった。それでも落ち込むことなく、五回には1点差に詰め寄る中前適時打を放った。初めてガッツポーズも見せた。

 「今日は最後まで『自分で返そう』と思えた。自信は持てた」。涙をこらえながらそう話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権神奈川大会 ▽1回戦大船0―7鶴見大付=7回コールド=(8日・バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 試合が決まった瞬間、チームを鼓舞し続けた右翼から声が消えた。神奈川・大船の主将・二俣然右翼手(3年)はその場で泣き崩れた。試合後も涙が止まらず、肘で顔を覆いながら「来夏はベスト16に」と後輩にエールを送った。自身は3打数2安打もチームは鶴見大付に0―7の7回コールド負け。田沼宏友監督(44)は「選手はよくやったと思う」と唇をかんだ。

 大船では、田沼監督が吉本興業の元お笑い芸人という背景からメンタル強化の一環として「お笑いトレ」を取り入れている。田沼監督は「本番で力を発揮できるように、自分の殻を破れるように」と語り、その効果については「チームが明るくなった。試合でもチャレンジできるようになった」と続けた。

毎年冬には「O(大船)―1グランプリ」を開催し、野球部員が一般生徒の前で漫才を披露する。野球部の頂点を決めるその舞台で2連覇を果たしたのが二俣と森谷光希一塁手(3年)のコンビ「ポケットマネー」だ。遠足で訪れたルミネtheよしもとでは本物の芸人の出番の前に2人で漫才を披露。笑い声は舞台裏まで響き、待機中の芸人を驚かせた。

 「お笑いトレ」は、今や野球部員にとってトレーニングにとどまらない。北瀬瑛大内野手(2年)は「お笑いを見て、試合の応援に来てくれる人がいる。野球と学校に恩返しをする気持ちで漫才をしている」と話す。この日の試合も、スタンドは応援にかけつけた生徒でいっぱいだった。

 「お笑いで学校を盛り上げたい」と語る田沼監督。勝利は逃したが、その熱い芸人魂は部員や応援の生徒にはっきりと伝わっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権大分大会1回戦 楊志館3―4藤蔭)

 試合が動くきっかけは、楊志館の先頭打者、中村謙仁(けんと)選手がつくった。

 両チーム無得点で迎えた三回表、「柔らかく力まないように」と打席に向かい、初球を振り抜いた。打球は右中間を抜けて三塁打に。ベース上でガッツポーズをして喜びを爆発させた。

 主軸の三塁打で先制のホームを踏み、この回で2得点。しかし、その裏からエースの制球が定まらず、四回に逆転を許した。チームは得点圏に走者を置きながら、あと一本が出ずに敗れた。

 チームの安打数は相手を上回る8安打。中村選手は3安打の活躍を見せた。「打てたけど、チームが負けて悔しい。もっと先生たちと野球がしたかったし、この仲間と野球がしたかった。本当に終わっちゃったのかな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦 星槎国際湘南11―0大師)

 試合の前から、大師の花田煌次郎(3年)は気合十分だった。「ベンチから盛り上げていくぞ!」と手をたたきながら声を張り上げた。仲間もふっと笑みをもらし、「よっしゃー!」と応えた。

 

 「昨日は緊張であんまり眠れなかった。深夜12時に、一人でこっそり素振りしちゃったくらい」。相手が強いと聞いていたが、「負ける気がしない。100%の力で対戦する」。打撃練習では低く鋭い当たりを意識し、小技も磨いてきた。

 三回裏1死、甘く入ったスライダーをたたき、遊撃手の前に転がした。「上位打線に絶対つなぐ」と、渾身(こんしん)のヘッドスライディング。セーフの判定に「実は自分は打たないキャラで、粘って粘って四球を選ぶタイプ。夢みたいだと思った」と、満面の笑みでガッツポーズした。

 「次も行けるかも」と準備していたが、2打席目は回ってこず、五回コールド負け。試合後、相手校の校歌を嗚咽しながら聞いた。そばには、小学校から一緒で「こいつと野球をやる」と思わせてくれた主将の坂本将大(3年)、一度は退部したが戻ってきてくれた高階獅導(3年)がいた。

 3年生は3人で、部員は20人弱。「少ない人数で濃密な時間を過ごせた。下級生には、もっと上をめざしてほしい」。最後は爽やかな笑顔で球場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤクルトの奥川恭伸投手が8日、先発登板が有力視される10日の阪神戦(甲子園)に備えて、神宮外苑で行われた一部投手練習に参加して汗を流した。

 度重なる故障を乗り越えて、今季初登板した6月14日のオリックス戦(京セラD)で980日ぶりの白星をつかむと、同29日の阪神戦(神宮)でも勝利。今季3度目の登板の舞台は甲子園だ。2019年夏、星稜のエースとして準Vに輝いた聖地で、21年10月19日の阪神戦以来、3年ぶりに腕を振る。

 当時はコロナ禍で人数制限があり、満員必至の甲子園は初めてとあって「(独特の雰囲気に)惑わされないようにはしたい」と警戒。「優勝するためには倒さないといけない相手だと思う。しっかり投げたいです」と言葉に力を込めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権熊本大会1回戦 熊本西4―0鎮西)

 

 時速90キロ台。ゆったりと山なりに落ちるスローカーブが何度もキャッチャーミットに収まった。熊本西の上妻理人(りひと)投手(2年)は、このボールを効果的に使い、好打者がそろう鎮西打線を2安打無得点に封じ込めた。

 125キロ前後の直球と腕の振りの速さは同じ。だから打者はほんろうされた。直球を待てば間を外され、スローカーブに狙いを絞ると直球が来る。横に大きく曲がるスライダー、縦に少し落ちるチェンジアップも混ぜて、内野ゴロの山を築いた。

 六回まではノーヒットの投球。初安打されても「別に意識していませんでした」と、低めにボールを集める丁寧な投球を続けた。

 だが九回、2死二塁で四番打者を迎えて力んだ。大会屈指の強打者で「絶対に打ち取りたかった」。四球を出して我に返ったという。

 次打者を打ち取って試合を締めたが、「あとで叱っておきます」と笑う3年生捕手の横で「次戦も丁寧にいきます」と、しおらしく話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権長野大会2回戦 長野俊英10―0上田)

 六回裏、長野俊英が相手のミスから得た好機に一気にたたみかけた。点差を6に広げ、なお1死満塁で、主将の5番打者、羽片(はがた)一磨(3年)が打席へ。2球目の低めの変化球にタイミングを外されながら、右手1本でバットを振り抜いた。

 ライナー性の打球は左中間を抜ける。二塁を回ると、右腕を大きく回す三塁コーチの姿が見えた。「いける」。三塁も蹴った。両腕を必死に振り、体重80キロ超の体で力強く本塁に滑り込んだ。「苦しかったけど、気持ちよかった」。自身初のランニング本塁打で4点を加え、チームのコールド勝ちを決めた。

 試合後、「自分たちらしい爆発力を発揮できた」とうれしそうに振り返った。第4シードで臨むこの大会、目標は初の甲子園出場だ。「油断しやすいチームなので、みんなには『地に足をつけていこう』と言おうと思います」。主将らしい言葉を残して、次戦に頭を切りかえていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権東東京大会2回戦 大崎12―7目黒)

 

 帽子を脱ぎ、つばの裏に書かれた文字をマウンドでそっと見た。「一球入魂」。絶対に最後まで投げきる。目黒の是沢龍佑(3年)は気合を入れ直した。そして、笑顔を見せた。

 五回から3番手としてマウンドに上がったが、七回に5点を奪われ、チームメートが駆けつけた。笑顔で声を掛け合った。「いいぞ!」

 どうしてもマウンドに立ちたかった。これまで、同級生のエース小余塚柊(こよづかしゅう)と投手陣の軸を担ってきた。だが5月、練習中に打球が左目に当たり、眼窩底(がんかてい)を骨折。失明の恐れもあると言われ、練習に参加できなくなった。夏の大会が近づくにつれ、焦りが募った。

 首から上に力をかけないよう筋トレする一方、チームを励まし続けた。医師の許可が出て打撃練習ができたのは6月。夏の大会に、何とか間に合った。

 この日、先発した小余塚は直球が大崎打線に捕まり、序盤から大量得点を許した。2点差の五回からマウンドに立った是沢は「ピッチャーはチームの要。常に笑顔でいたい」と、失点しても冷静さを失わなかった。九回1死満塁のピンチも、三振と二ゴロでゼロに抑えた。

 試合後、加藤春彦監督は「強い精神力がある。誰よりも投げたいという気持ちが強い」とたたえた。試合中、笑顔だった是沢は3年間を振り返ると言葉を詰まらせた。「ここで終わりにしたくなかった」=神宮

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、高校野球秋田大会1回戦、能代松陽1―2新屋)

 

 「自分らしくやればいい」。能代松陽の工藤浩輝選手(3年)の胸にはいつも父の言葉があった。

 父は工藤明さん。4月に異動するまでチームの監督だった。前身の能代商時代を含め、春夏あわせて4回、甲子園に導いていた。

 1年生の秋、ベンチ入りした。監督の息子ということで周囲の目が気になった。その言葉は、そんなとき、父にもらったものだった。

 自身はベンチ入りのすぐ後の冬、右肩を痛めた。出場が決まった選抜大会は、開幕直前でアルプス席に回った。そこで応援するうちに気づく。「自分のことに目いっぱいでは、雰囲気を悪くする」

 この心がけが今につながった。全力疾走に声かけ。全体のことを考え、引っ張っていくことが「自分らしさ」の表現なんだと。

 七回2死で回ってきた打席。上位を打った時期もあるが、今は下位。単打でつなぐことを意識し、バットを振り切ってしぶとく中前に落とした。

 父が監督の頃は、堅苦しくて不安も打ち明けられなかった。この3カ月間は違う。助言がすっと頭に入り、打球の追い方も気軽に聞いた。「想像もしていなかった時間でした」。この日のプレー、駆けつけてくれた父はどう見てくれただろう。(隈部康弘)

■4兄弟の夢、かなわず

 西目の主将、花橋隆生選手(3年)は4兄弟の末っ子。3人の兄も西目で野球をやっていた。

 「進学のとき、ほかの学校も考えましたが、兄たちの無念もあるので」と、西目で甲子園を目指すことにこだわった。

 すぐ上の歩武さんから「やれることをしっかりやってこい」と送り出されたこの日は、内野安打と中犠飛。チームは九回に1点差に詰め寄った。兄弟の夢は破れたが「最後まであきらめない、いいチームでした」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦 大船0―7鶴見大付)

 人さし指を空に突き出し雄たけびをあげ、ライトの守備位置まで突っ走る部員がいた。大船の主将、二俣然(3年)だ。守備に入る最初が大事だと先輩に言われ、2年前から続けているという。

 田沼宏友監督は「一番元気が良い。毎朝練習をかかさないザ・野球少年だ」と話す。

 田沼監督は元お笑い芸人。部員2人でコンビを組み、トーナメント制で漫才を披露する独自の練習をとり入れた。その名もO―1グランプリ。緊張する舞台で成果を出せるよう、度胸を身につけさせる狙いがある。

 二俣は「ポケットマネー」というコンビ名で、2年連続で優勝した。二塁打を放った初打席に緊張することなく入れたのも「漫才のおかげだと思う」。

 試合は七回コールド負け。大粒の涙を袖でぬぐい「大事な場面で守れなくて悔しい」と声を詰まらせた。野球に全力で向き合った高校生の青春が垣間見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権福岡大会3回戦 中村学園三陽3―8祐誠)

 「カン!」。中村学園三陽の鹿島成央斗主将(3年)のバットから、乾いた打球音が響いた。今年から導入された低反発の金属バットは「凡打のゴロになりやすい」と感じ、春から木製に切り替えた。木製を使う大学野球も見据え、「低めの球をすくいやすい」と手応えを感じて臨んだ。

 この日は2四球を選んだが、無安打。九回裏2死、ネクストバッターズサークルで木製を握って出番を待ったが、試合が終わってしまった。

 それでも5日の初戦で2安打を放ち、チームは久しぶりに夏の初戦を突破。夏空の下で、仲間と歌う校歌は格別だった。大学で快音を響かせたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横浜DeNAのルーキー石田裕が、球団新となるプロ初登板から4戦4勝をかけて9日の中日戦(横浜)に先発する。9連戦の初戦を託された右腕は「今まで通り自分のピッチングをするだけ。(記録は)意識はしていない。勝てればラッキーぐらいの気持ちでやりたい」と気負いなく話した。

 中日は3連勝と勢い付く。大学時代も何度も対戦経験がある1学年上の田中の名を挙げ「塁に出すと一番面倒くさいタイプ。集中して投げたい」と警戒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権長野大会2回戦 松本第一5―6長野商)

 九回表に追いつかれた直後、長野商は山田翠生(だいき)(3年)がサヨナラ二塁打を放ち、シード校の松本第一を破った。

 空いていた一塁を埋めるため、前の打者が申告敬遠された。打席が回ってくることは「想像がついていた」といい、「自分で決めよう」と打席に入った。打った球はスライダー。「打てた感覚はなかったが、結果的にレフトに飛んでくれた」と、うれしそうな表情を見せた。

 勝利が決まった瞬間、一塁側ベンチから仲間たちが満面の笑みで飛び出してきたが、「やっと試合が終わった」という安堵(あんど)感の方が強く、ほとんど覚えていないという。「これからも一丸となって勝利を目指したい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【8日の予告先発】広島・森下暢仁―巨人・山﨑伊織、オリックス・田嶋大樹―ソフトバンク・有原航平ほか

 

 

 

 

【JERA セ・リーグ】

 ◆DeNA・石田裕太郎―中日・小笠原慎之介(17時45分・横浜)

 ◆阪神・才木浩人―ヤクルト・吉村貢司郎(18時・甲子園)

 ◆広島・森下暢仁―巨人・山﨑伊織(18時・マツダスタジアム)

 【パ・リーグ】

 ◆西武・渡邉勇太朗―日本ハム・山﨑福也(18時・ベルーナドーム)

 ◆ロッテ・メルセデス―楽天・内星龍(18時・ZOZOマリン)

 ◆オリックス・田嶋大樹―ソフトバンク・有原航平(18時・京セラドーム大坂)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪に出場するサッカーの日本女子代表(なでしこジャパン)は8日、千葉市内で国内合宿を開始した。13日に金沢でガーナとの強化試合に臨んだ後、フランスへ出発する。

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ・パラリンピックに出場するバドミントンの日本代表が8日、東京都内で記者会見し、2021年東京パラの男子シングルス(車いすWH2)覇者の梶原大暉(ダイハツ)は「3年前とは見違えるほど強くなっていると思う。シングルス、ダブルスの2冠を目指す」と力強く宣言した。

 東京パラ後も快進撃を続け、世界ランキングは1位に君臨。優勝候補として臨む2度目の大舞台へ「重圧はない。目の前の一戦一戦に集中して、最高のパフォーマンスを出すことだけを考えている」と自信を示した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪に出場するサッカーの日本女子代表(なでしこジャパン)は8日、千葉市内で国内合宿を開始した。主将の熊谷(写真)、長谷川らがミニゲームなどで約1時間半、汗を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「クーリッシュ」ブランドのプロモーションの一環

株式会社ロッテの“飲むアイス”「クーリッシュ」ブランドのプロモーションの一環とした交通広告に、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの和田康士朗外野手が起用される。8日に球団が発表した。

広告には、クーリッシュのCMキャラクターを務める藤原大祐さんの他、「とにかく熱く、誰よりも真っすぐ、ひたむきに頑張る」様々なジャンルのメンバーが起用されており、マリーンズからは育成選手として入団し、2020年6月に支配下登録、そして2021年にはリーグ盗塁王のタイトルを獲得するなど、真っすぐひたむき努力を重ねてきた和田が今回起用される運びとなった。

広告はきょう7月8日より順次掲出され、集合画広告は渋谷駅田園都市線・半蔵門線ハチ公改札付近と東急線全線車体窓上、和田の単独広告はJR京葉線・海浜幕張駅改札内にポスター広告として掲出されている。

広告にはこのほか空手家の目代結菜さん、熱波師の井上勝正さん、芸人/配達員のTAIGAさん、東京高等学校チアリーディング部、高橋陽一先生の作画による南葛SC(今野泰幸選手、大前元紀選手、稲本潤一選手)が起用されている。

和田は球団を通じ「今回、クーリッシュの広告に起用していただき大変光栄です! 駅や電車に僕の広告が掲出されるのは少し恥ずかしさもありますが、とても嬉しく思います。掲出されたら自分でも見に行こうかなと思っています。これからも、熱く、真っすぐひたむきに頑張っていきたいと思います!」とコメントしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休んでいてもロッテ・佐々木朗希投手(22)は依然として米国から熱視線を送られている。インド系メディア「スポーツキーダ」は7日(日本時間8日)、佐々木の獲得にヤンキースがいよいよ本腰を入れてきたことを報じた。「ニューヨーク・ヤンキースは新進気鋭の日本人投手・佐々木朗希に目を向けているとされている。ヤンキースが日本人選手と契約するのは久しぶりで、投手陣も改善の方法を模索している。佐々木は完璧な選択だ」という。

佐々木の大リーグ挑戦に備え、ヤンキースは今季も日本にスカウトを派遣しているが、このほどチームの環太平洋地域プロスカウトで、佐々木を大船渡高時代からマークしているアレックス・サンダーランド氏に〝令和の怪物〟の評価を改めて依頼。シーズン後半にはプロスカウトディレクターのマット・デイリー氏自らが佐々木視察のため来日するという。プロスカウト部の精鋭が特別チームを組んで、佐々木を徹底マークしていくようだ。

同メディアは「ワシントン・ポスト」のチェルシー・ジョーンズ記者の「どのMLB球団も彼に熱心なため、佐々木選手はほかのどの選手よりも早くアメリカに旅立ち、伝統を覆すことはほぼ確実なようです」というコメントも挿入して、佐々木の渡米は近い将来実現する可能性が高いことも指摘した。

「ドジャースはヤンキースにとって最大の脅威かもしれない。佐々木と大谷、山本の投手トリオは野球ファンなら誰しも無視できない。パドレスはAJ・プレナー(GM)を擁し、国際的な才能に飢えている。山本を追いかけたばかりのメッツも襲い掛かる準備をしている」

肝心の佐々木は6月13日に右腕コンディション不良のため今季2度目の一軍登録抹消となり、登板のメドは立っていない。それにも関わらず、米国での〝朗希争奪戦〟は下火になる気配はないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jリーグ出場停止選手(8日)

【J1】(第23節)
▽札幌・駒井善成▽浦和・石原広教▽東京V・山田楓喜▽新潟・舞行龍ジェームズ▽福岡・田代雅也▽鳥栖・長沼洋一
【J1】(第24節)
▽東京V・山田楓喜
【J2】(第24節)
▽仙台・高田椋汰▽栃木・神戸康輔▽千葉・高橋壱晟▽鹿児島・山口卓己
【J3】(第21節)
▽YS横浜・奥村晃司▽長野・碓井鉄平▽岐阜・石田崚真、野沢陸▽琉球・佐藤祐太

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真剣勝負が繰り広げられるスタジアムで、どちらのファンも笑顔にするのが球団マスコットだ。個性豊かな人気者たちのプロフィールを紹介する。第2回はアトランタ・ブレーブスのマスコット「ブルーパー」。

ブルーパーは2018年1月27日に行われたブレーブスのファンフェストで初登場。想像しうるマスコットの「すべて」とされ、以前活動していたマスコット「ホーマー・ザ・ブレーブ」の引退後、ファンの「マスコット製造機」によって生み出された。勝利した試合では、センター後方から大きなフラッグを掲げながら全速力で走り、選手と一緒に喜びを分かち合うパフォーマンスもおなじみとなっている。

いたずら好きなブルーパーは2019年、マニー・マチャド(パドレス)に「選手のサイン」と書かれたボードを持って歩み寄り、サインを求めた。マチャドがサインを書き終えると、ブルーパーはそのボードをめくる。裏にはブルーパー宛ての3億ドルの小切手が用意されていたのだった。同様のトリックをブライス・ハーパー(フィリーズ)にも仕掛け、総額6億3000万ドルの小切手を手にした。

また、今年はランディ・アロザレーナ(レイズ)やライリー・グリーン(タイガース)とも交流。12個のバケツを並べ、どちらがより多くボールを入れられるかを競う「バトル・バケット」で熱戦を展開している。

洒落の効いたブルーパーのプロフィールは下記の通り。

◆ブルーパーのプロフィールデータ一覧
・身長:楽しさを測れるかい?
・体重(Weight):待つ(wait)ことは好きじゃなくて……
・生年月日:気持ちは若い
・ポジション:注目の的(Center of Attention)
・住んでいる場所:持ち家のバンガロー
・好きな食べ物:シーフード(目に入ったものを食べる)、コーンブレッド、桃、コーングリッツ、スイートティー
・好きなこと:チアの「トマホーク・チーム」とダンスすること、イベントに登場するマスコット「ホーム・デポ・ツール」とレースすること、ダブルヘッダー、いたずらをすること、みんなを笑顔にすること
・嫌いなもの:降雨による試合中断
・好きなテレビ番組:「アメリカズ・ファニエスト・ホームビデオ」
・好きな曲:「Take Me Out to the Ballgame」、「Georgia on My Mind」、「Midnight Train to Georgia」、「The Devil Went Down to Georgia」
・趣味:ホームランを打つこと、四輪車に乗ること、食べること、読書、ブレーブスを応援すること!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(8日、第106回全国高校野球選手権東東京大会2回戦 日体大荏原12―3田園調布 七回コールド)

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 田園調布の背番号9、吉野彰(3年)は試合中、出番が来るのを今か今かと待っていた。チームの3年生は6人。4人はスタメンで出場し、1人は四回途中からマウンドへ。試合に出ていない3年生は自分だけだったからだ。

 五回裏、ベンチ裏で捕球の練習をしているとき、中島秀馬監督から「ライトで行くぞ」と声をかけられた。右翼へ全力疾走し、守備についた。「どんな打球でも全部捕ってやるつもりだった」

 高1の秋まではバスケ部。練習についていけずに退部したとき、仲間から誘われたのが野球部だった。当時の部員は6人ほど。初心者の自分でも活躍する機会がありそうだと、入部を決めた。

 初めて持つバットは重く、手にすぐまめができた。守備では「カバーしろ」と言われても、どこに走ればいいか分からなかった。

 それでも、捕れなかった飛球が捕れるようになったり、空振りしていた球にバットが当たるようになったり。「成長を感じられるのが楽しかった」。右翼手として試合に出られるようにもなった。

 だが、今春、6人の1年生が入部すると状況が変わった。1年生なのに打撃も守備も自分よりうまかった。「このままだと最後の夏はレギュラーを奪われる」

 予感通り、夏が近づくにつれ、1年生が試合で右翼の守備につくことが増えた。「自分の出番はもうないかもな」と思うと、悔しかった。

 でも、腐らず率先して声出しや走塁コーチをした。活躍できそうという理由で入った野球部だったが、いつの間にか、チームとして「勝ちたい」という思いに変わっていたからだ。

 8日、最後の夏の舞台で訪れたチャンス。右翼では軽快な前進でゴロを捕球し、六回の打席では三振したがフルスイングを貫いた。

 「やっぱり試合に出るのは気持ちいいし、楽しかった。負けたけど最後は3年生で頑張ることができたのが大きな財産です」。すがすがしい表情で球場を後にした。=大田

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子ゴルフの8日付世界ランキングが発表され、パリ五輪日本代表の笹生優花は10位のままだった。山下美夢有は17位、古江彩佳は21位、畑岡奈紗は24位で変わらなかった。

 1位ネリー・コルダ、2位リリア・ブ(ともに米国)、3位高真栄(韓国)の上位に変動はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソフトボール女子の日米対抗は8日、横浜スタジアムで最終第3戦が行われ、日本代表が米国代表に8―1でコールド勝ちし、3戦全勝で終えた。写真は1回、2ランを放った下山(奧)を祝福する後藤。

 

 

 

 

 

 

力投する日本の上野=8日、横浜スタジアム

 

 

 

 

 

 

力投する日本の後藤=8日、横浜スタジアム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦