プロ野球セ・リーグは6日、各地で3試合が行われました。

首位・広島は5位中日と対戦。両チーム無得点で迎えた3回、先発の大瀬良大地投手は梅津晃大選手、岡林勇希選手、田中幹也選手に連続ヒットを打たれると、続く福永裕基選手に犠牲フライを打たれ先制点を奪われます。さらに4回には板山祐太郎選手に今季初ホームランを打たれ2点差に広げられます。6回に相手のミスで1点を返しますが、打線が続かず中日に2連敗を喫してしまいました。

4位阪神は2位DeNAと対戦。4回にオースティン選手に先制となるソロホームランを許しますが、続く5回、島田海吏選手が内野安打で出塁すると小幡竜平選手がライトへタイムリーヒットを放ち同点に追いつきます。そして6回には2アウト1、3塁のチャンスに佐藤輝明選手がタイムリーヒット。これが決勝点となり阪神は連敗をストップ。負けたDeNAは3位転落です。

巨人は最下位・ヤクルトと対戦。初回、吉川尚輝選手が死球で出塁すると4番岡本和真選手が今季14号となる2ランホームランで幸先よく2点を先制します。6回には北村拓己選手に今季初ホームランを打たれ1点差に詰められますが、その直後の7回、代わったばかりの星知弥投手からヘルナンデス選手が2ランホームランを放ち、3点差に広げました。投げては先発のグリフィン投手が8回(106球)を投げ被安打4、6奪三振、1失点の好投で、今季3勝目を挙げました。ヤクルトに連勝した巨人は2位に浮上です。

【6日のセ・リーグ結果】

◆中日 2-1 広島

勝利投手【中日】梅津晃大(2勝5敗)敗戦投手【広島】大瀬良大地(4勝1敗)セーブ【マルティネス】(0勝2敗26S)本塁打【中日】板山祐太郎1号

◆阪神 2-1 DeNA

勝利投手【阪神】伊藤将司(4勝4敗)敗戦投手【DeNA】森唯斗(1勝2敗)セーブ【阪神】岩崎優(3勝3敗12S)本塁打【DeNA】オースティン9号

◆巨人 4-1 ヤクルト

勝利投手【巨人】グリフィン(3勝2敗)敗戦投手【ヤクルト】高橋奎二(2勝5敗)セーブ【巨人】大勢(0勝1敗9S)本塁打【巨人】岡本和真14号、ヘルナンデス6号【ヤクルト】北村拓己1号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球パ・リーグは6日、各地で3試合が行われました。

前日の試合に勝利した4位・楽天は、首位ソフトバンクとの2戦目。4回に辰己涼介選手のタイムリーで先制すると、5回に黒川史陽選手の今季第1号の2ラン本塁打でさらにリードを広げます。投げてはドラ1ルーキー古謝樹投手が6回無失点の好投。リリーフ陣も無失点リレーで完封勝利しました。これで楽天は3位浮上となりました。

6位・西武はここまで今季9戦全敗を喫している2位・ロッテとの10戦目。試合終盤までリードを守るも、8回に先発・隅田知一郎投手がロッテ打線につかまり失点。マウンドを託されたヤン投手も勢いを止めることができず、逆転負けを喫しました。これでロッテ戦は今季10戦全敗。両リーグ最速50敗に到達しました。

5位・オリックスは3位・日本ハムと対戦。宗佑磨選手のタイムリーで先制すると、この日プロ初スタメンとなった大里昂生選手にもプロ初タイムリーが生まれるなど、4得点で勝利しました。

日本ハムは打線が沈黙。ここまで3連敗とし、4位に転落しました。

【6日のパ・リーグ結果】

◆楽天 4-0 ソフトバンク

勝利投手【楽天】古謝樹(2勝3敗)

敗戦投手【ソフトバンク】大津亮介(6勝4敗)

本塁打【楽天】黒川史陽1号

◆ロッテ 4-3 西武

勝利投手【ロッテ】坂本光士郎(1勝1敗)

敗戦投手【西武】隅田知一郎(6勝6敗)

セーブ【ロッテ】益田直也(1勝2敗13S)

◆オリックス 4-1 日本ハム

勝利投手【オリックス】カスティーヨ(3勝3敗)

敗戦投手【日本ハム】福島蓮(1勝1敗)

セーブ【オリックス】マチャド(2勝2敗13S)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

韓国戦の試合前に挨拶したレジェンドとは

世界ランキング26位のバスケットボール男子日本代表は5日、東京・有明アリーナで同50位の韓国と国際強化試合を行い、84-85で敗れた。この試合前に富樫勇樹が挨拶に出向いた大物日本人が話題に。日本バスケ界のレジェンドとの共演が実現し、ファンを興奮させた。

その相手は田臥勇太だ。この日、中継した日本テレビのゲスト解説を務めたレジェンド。日本バスケットボール協会公式Xは富樫と対面した様子を公開した。試合前の富樫がコート外で挨拶に小走りで出向き、Tシャツ姿の田臥とがっちり握手。肩を叩いて激励された。「富樫勇樹に声をかける田臥勇太」と紹介された投稿には「日本のレジェンド 勇×勇の2人」「最高っ!!」「レジェンド田臥~~~!!!!」との声が寄せられた。

NBAを経験している八村塁、渡邊雄太に加え、富樫、さらに河村勇輝、ホーキンソンら多彩なタレントが揃い、史上最強とも評される男子日本代表。7日は再び韓国と国内最終戦で相まみえる。パリ五輪で目指す選手たちを日本バスケ界の先人である田臥も見守っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「日本代表=男子のこと」…愛称導入は日本サッカー協会の女性職員のアイデア

なでしこジャパンが7日、20歳の誕生日を迎えた。サッカー女子日本代表の愛称が発表されたのはアテネ五輪直前、2004年の七夕の日。「なでしこ」は女子サッカーの代名詞として広く知られ、その後各競技が代表チームに愛称をつける先駆けとなった。日本のスポーツ界にとって歴史的な節目となった「なでしこジャパン」。数多くの「ジャパン」が世界に挑むパリ五輪を前に、その誕生を振り返る。

◇ ◇ ◇

ちょうど20年前の7月7日、東京・文京区のJFAハウスに女子日本代表選手が並んだ。澤穂希、宮本ともみ、酒井興恵、小野寺志保、丸山桂里奈の5人は、いつものユニホームではなく色とりどりの浴衣姿。手にしたボードには、澤の書いた「なでしこジャパン」の文字が躍った。

当時、日本では代表チームに愛称をつけること自体がは異例だった。競技名+日本代表か、全日本。ラグビー由来の監督名+ジャパンはあったものの、公式に代表に愛称をつけたのは日本スポーツ界初だった。七夕の日の「なでしこ」との出会いが、その後の女子サッカーを発展させた。

きっかけは、日本協会職員のアイデアだった。アテネ五輪最終予選が行われたこの年の4月、代表チーム部の江川純子さんは仕事に追われていた。「日本代表は男子のことで、女子はすべて『女子』と入れないといけない。それだけで女子代表だと分かる愛称があればと思ったんです」

日本のスポーツ界では異例なことだったが、海外には例があった。当時アジアの強国だった中国代表は「鋼鉄のパラ」と呼ばれていたし、オーストラリアは同国の代表的な歌からとった「マチルダス」を公式に愛称として使っていた。

一職員のアイデアに賛同し、手嶋秀人広報部長(当時)が動いた。協会内や親しい記者たちにも根回しし、川渕三郎キャプテンに伝えた。代表が北朝鮮との激闘の末に2大会ぶりの五輪出場権を獲得したこともあって、日本協会として女子に力を入れようとしていた時期だった。キャプテンは公募を即決。七夕の日の愛称発表会見は、新たな船出の出発式になった。

上田栄治監督に率いられた「なでしこジャパン」は直後のアテネ五輪で躍進した。1次リーグでスウェーデンから五輪初勝利をあげてベスト8に進出。準々決勝で米国に敗れたものの、最後まであきらめないひたむきさ、クリーンに戦い抜く姿勢が、ファンの心をつかんだ。

当初は、選手たちからも「しっくりこない」という声が漏れ、メディアからは「競技が分からない」といわれた。それでも、選手たちの頑張りで「なでしこジャパン」は急速に浸透。五輪後には、それまで「Lリーグ」だった日本女子サッカーリーグの呼称を「なでしこリーグ」に変更するなど「なでしこ」は女子サッカーの代名詞になった。

さらに、11年のW杯優勝で「なでしこジャパン」は国民栄誉賞を受賞。年末には新語流行語大賞にも選ばれた。「なでしこジャパン」の成功が、スポーツ界に与えた影響も大きい。06年には日本代表男子にも「サムライブルー」の愛称がつき、さらに他の競技にも広がった。

パリ五輪の団体球技全7競技に出場 世界トップの「球技大国」になった日本

パリ五輪には団体球技全7競技に11の日本代表チームが予選を突破して出場する。全競技に出場するのは開催国フランスを除けば日本だけ。アジアの中で中国や韓国の壁に苦しんでいた日本が、今や世界トップの「球技大国」になったといっていい。

「なでしこジャパン」以前には考えられなかったが、今はそれぞれに公式な愛称がある。バスケットボール男女は「アカツキジャパン」、ハンドボール男子は「彗星ジャパン」、ホッケー女子は「さくらジャパン」……。

使われ方に差はあるし、バレーボール男女の「龍神NIPPON」と「火の鳥NIPPON」は今年4月に廃止された。競技間でバラつきはあるものの、競泳の「トビウオジャパン」や、サーフィンの「波乗りジャパン」など、球技以外の代表チームにも広がっている。

愛称の大きな目的の一つは、代表チームのブランディング。ロゴがデザインされたグッズなどを売り出すマーケティング戦略の一部でもある。とはいえ、普及や強化へ与える効果も小さくはないはずだ。

強化では一貫性が生まれるように思う。監督名+ジャパンでは、監督が代わるたびにチームが変わる。新監督の最初の仕事が前監督時代の一掃から始まることさえある。ところが、チームの愛称は、それをベースとした一貫したスタイルにつながる。それが、継続的な強化を実現させる。

「なでしこジャパン」には「なでしこらしさ」がある。戦術的には個の力に頼らない組織的なパスサッカー、連携してハードワークする守備、守から攻への素早い切り替え……。最後まであきらめず、フェアにプレーする姿勢も「なでしこらしさ」だ。

それは「なでしこジャパン」が採用された20年前から、いや女子日本代表が結成された80年代から変わらないもの。長い期間の積み上げが、W杯優勝にもつながった。今や多くの選手や指導者、ファンもが口にする「なでしこらしく」。しっかりしたベースがあるから、大会ごとに成績の浮き沈みがあっても大きく崩れることはない。代表チームの普遍のスタイルは、求心力にもなる。「なでしこ」が子どもたちの夢、目標になる。

多くの競技に広がった代表チームの愛称だが「なでしこジャパン」ほど市民権を得ているものはない。連想できるものはあっても、多くは「何の競技」といわれそうなレベルだ。しかし、代表の活躍で広く認知されれば、愛称の重みも変わってくる。パリ五輪は「〇〇ジャパン」を広める最大のチャンスでもある。

20年前、きっかけを作った江川さんは「なでしこの名は公募で、私が決めたものではないけれど、そのきっかけになれたとしたらうれしいです」と話し、代表チームの愛称が成長したことを喜んだ。江川さんは今「なでしこリーグ」初の女性専務理事として、女子サッカー、女子のスポーツのさらなる活性化へ尽力。パリ五輪開幕も楽しみにしている。

【パリ五輪に臨む主な代表チームの愛称】

○バスケットボール男女「アカツキジャパン」
○ラグビー男子「セブンズジャパン」
○ラグビー女子「サクラセブンズ」
○水球男子「ポセイドンジャパン」
○ホッケー女子「さくらジャパン」
○ハンドボール男子「彗星ジャパン」
○陸上 男子リレー「韋駄天スプリンターズ」
女子リレー「椿スプリンターズ」
○競泳「トビウオジャパン」
○飛び込み「翼ジャパン」
○アーティスティックスイミング「マーメイドジャパン」
○卓球「卓球NIPPON」
○バドミントン「バード・ジャパン」
○サーフィン「波乗りジャパン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中日・板山は6年ぶり通算2号…再び広島・大瀬良から放った

■中日 2ー1 広島(6日・バンテリンドーム)

中日・板山祐太郎外野手が6日の広島戦(バンテリンドーム)で6年ぶりとなる通算2号アーチを放ち、勝利に貢献した。昨オフに戦力外となり、育成契約で加入した30歳の躍動にファンも歓喜。「なぜ戦力外に?」「マジで来てくれて有り難う」「ガチのマジで覚醒してる」と声をあげている。

板山は「5番・右翼」で出場。1点リードの4回先頭で迎えた第2打席で、広島・大瀬良から1号ソロを右翼席に運んだ。2018年5月12日の広島戦以来、実に2247日ぶりの一発。この時も打った投手は大瀬良だった。

成立学園高、亜大を経て2015年ドラフト6位で阪神に入団。8年目の昨年は12試合出場で打率.059に終わり、戦力外通告を受けた。育成で入団した中日で、5月5日に支配下昇格し、同日に1軍昇格した。同23日に抹消されるも6月5日に復帰。打率.319(72打数23安打)と躍動している。

新天地で奮闘する30歳にファンもは歓喜。SNSには「あまりに良すぎる」「感慨深い」「開花してくれて心から嬉しい」「本当に移籍して良かったね」「輝いているなあ」「福留に見えてきた」「マジ神」「覚醒中です」とコメントが寄せられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天・古謝が6回2安打無失点で2勝目、登板5試合で4度のQSの安定感

■楽天 4ー0 ソフトバンク(6日・みずほPayPayドーム)

楽天の古謝樹投手が、6日にみずほPayPayドームで行われたソフトバンク戦で2勝目を挙げた。パ・リーグを独走中の“最強軍団”相手に6回89球を投げ2安打無失点の快投。空振り三振した山川が天を仰ぐほど“宝刀”も冴え「山川や近藤から三振をバンバン取れるのすごすぎる」「めちゃくちゃ打ちにくそうなモーションだな」など絶賛の声が上がっている。

初回は2四球を与えて1死一、二塁のピンチを招いたが、現在打点トップの山川を直球で空振り三振、打率&本塁打で2冠の近藤を左飛に封じて脱出した。さらに圧倒的だったのは3回だ。1死二塁から、山川に対して内角ツーシームで空振り三振。3度の本塁打王を誇る男は思わず天を仰ぎ「うわー」と吐き出した。さらに近藤からも外角に落ちるツーシームで空振り三振を奪った。

桐蔭横浜大からドラフト1位で入団した左腕は、ここまで登板5試合で4度のクオリティスタート(QS=6回自責点3以下)の安定感を誇る。勝ち星こそ恵まれていない(2勝3敗)が、勝負の夏場に向けて頼もしい戦力だ。

「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeが映像を公開すると「エグい!」「山川近藤を封じてるのまじ偉い」「ポテンシャルの高さを感じた」「ホークス打線を0点に抑えられたの本当にデカすぎるしよくやりすぎてる」「楽天に古謝あり!」「楽天の2023年ドラフト強すぎるだろ」と喜ぶコメントが並んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

● マリナーズ 4-5 ブルージェイズ ○
<現地時間7月6日 T-モバイル・パーク>

 トロント・ブルージェイズが接戦を逃げ切り連敗ストップ。先発したジャリエル・ロドリゲス投手(27)がMLB初勝利を挙げた。

 今季7戦目のロドリゲスは初回、先頭打者から連続三振を奪う好スタートを切ると、3回裏まで打者一巡をパーフェクト投球。4回裏には連続四球で一死一、二塁のピンチを背負うも、4番フランスの打球を左翼手ドールトン・バーショがダイビングキャッチ。素早い送球でライナーゲッツーを奪い、無失点で切り抜けた。

 5回裏には先頭打者に安打を許すも、後続を打ち取り無失点。6回裏はわずか9球で三者凡退とし、6回82球を投げて1安打、2四球、6奪三振、無失点という内容。勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

 ブルージェイズは4回表、ロドリゲスとバッテリーを組む女房役のアレハンドロ・カークが適時二塁打を放って先制。カークは7回表にも犠飛で追加点を挙げ、ロドリゲスを援護。リリーフ陣が1点差まで迫られながらもリードを守り抜き、連敗を3でストップ。ロドリゲスが今季1勝目を手にした。

 WBCキューバ代表のロドリゲスは2020年から3シーズン中日でプレー。昨季オフに自由契約となり、今季からブルージェイズと5年契約。背中の故障によりスプリングトレーニングに出遅れ、今季は3Aバッファローで開幕。現地時間4月13日のロッキーズ戦でMLBデビューを果たすも、同30日から胸椎の炎症により負傷者リストへ入り、同6月21日に復帰。今季7先発で28回1/3を投げて1勝3敗、防御率3.68をマークしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆米大リーグ マリナーズ4―5ブルージェイズ(6日・米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 ブルージェイズのジャリエル・ロドリゲス投手が6日(日本時間7日)、敵地のマリナーズ戦に先発。6回を投げ1安打6奪三振2四球の無失点の快投を演じ、メジャー7試合目で初勝利をつかんだ。

 前回1日のアストロズ戦も6回2/3を投げ2安打1失点6奪三振と好投したが援護無く3敗目を喫したが、7月にメジャー復帰して2試合連続の快投。特にこの日は4回まで無安打、5回先頭打者に初安打され1死二塁のピンチも後続を断った。

 2022年、中日では45ホールドポイントでセ・リーグの最優秀中継ぎ賞になったロドリゲス。昨年キューバ代表として臨んだ3月のWBC出場後に亡命。中日を退団し争奪戦の結果ブルージェイズと総額3200万ドル(約51億2000万円)の5年契約を結んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権 群馬大会 ▽1回戦  藤岡北7ー3勢多農林(6日・上毛新聞敷島)

 関東のトップを切り、群馬、茨城で戦いがスタートした。群馬では、投手として09年育成ドラフト5位で国立の群馬大(準硬式)から巨人に入団し、2年間在籍した神田直輝監督(36)が率いる藤岡北が勢多農林を下し、就任6年目で夏初勝利を挙げた。

 

 6年目の夏で初めて流れる藤岡北の校歌。校旗を見上げて誇らしげに歌う19人の背中を見つめながら神田監督は感慨に浸っていた。「いつも負けて相手の校歌を聞く立場。力のない代だった3年生の1年からのストーリーが頭に浮かんできて、涙が流れそうでした」

 巨人からドラフト指名を受けて15年。高校野球の指導者として大きな一歩をしるした神田監督が、刺激をもらっているG戦士がいる。同期のドラ1・長野だ。「あの年で唯一(現役で)残っている選手。お話をしたこともありますし」。6月25日に通算1500安打を達成した同期の姿は、誇りであり励みとなっている。

 けがもあって在籍は2年間だったが、巨人での経験は教員、指導者になる道しるべになった。「巨人では、裏方さんに早朝から夜まで練習を支えてもらいました。今度は自分がそういう立場になりたい」。部員23人の小規模な学校で、選手に寄り添いながら指導をしている。

 この試合では計10盗塁。「打力がないので、浅いアウトカウントでチャンスを作る」と7点を奪った。相手捕手が1年生だと分かると「いっぱい走るよ」と宣言し、大会新となる1試合18盗塁を目指した。

 守備でもプロの経験などを生かした采配を見せた。右打者の時は右へ、左打者なら左へと大胆なシフトを敷いた。「守備範囲を広げるのがなかなか難しい子たちなので、打球の来るところにいようという考えです」。シフトがはまり、8回には右翼線寄りの強い打球を右ゴロにした。

 2回戦の相手はセンバツ覇者の健大高崎だが、指揮官は「対策を立てて、見せ場を作りたい」とひるむ様子はない。チャレンジ精神とアイデアにあふれた野球で、王者にぶつかっていく。(浜木 俊介)

 ◆神田 直輝(かんだ・なおき)1988年1月18日、群馬県生まれ。36歳。前橋東から群馬大教育学部に進み、準硬式で活躍。右サイドの変則投手で、2009年秋に巨人の入団テストに合格。その後育成5位で指名される。同年のドラフトでは指名83人の中で最後に名前が呼ばれた選手となった。巨人では10年に2軍で9試合に登板も、11年は故障のため登板がなく2年で退団。19年から藤岡北監督。右投右打。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆バスケットボール女子  ▽強化試合 日本92-50ニュージーランド(6日、東京・有明アリーナ)

 前回東京五輪で銀メダルの世界ランク9位・日本は、同26位のニュージーランドに92―50で快勝。パリ五輪前に国内で行われる最後の実戦を白星で締め、強化試合6戦全勝として弾みをつけた。武器の3点シュートが成功率26・7%と苦しむ中、多彩な攻撃と相手を50点に封じる鉄壁の守備で圧倒。3大会連続五輪出場の大黒柱・高田真希(34)=デンソー=は最多23得点と存在感を示した。悲願の世界一へ、日本の準備は着々と進んでいる。

×

 ベテランの頼もしい一言に観衆1万人以上のホーム会場が、最高潮の盛り上がりを見せた。日本は五輪前、国内最後の強化試合で42点差の圧勝。チーム最多23得点の34歳・高田は試合後、コート中央で「次は私たちが最高の景色をみなさんにお見せしたい」と声を張り上げた。鳴りやまない拍手に、立ち上がるファンの姿も。6月以降は格上の中国と豪州、そしてニュージーランドと、強化試合を無傷の6連勝で駆け抜けた。21年東京五輪銀メダルを超える目標はただひとつ。「走り勝つシューター軍団」に初の金メダルへの期待が高まった。

 日本には洗練された守備もある。コート上の修正力が光った。3点シュート(3P)を25本沈め、125点を奪った4日の同じニュージーランド戦から一転、この日は3Pが低迷。45本中、成功12本にとどまった。シューターの山本は8本中0本、林は11本中1本で「すみませんでした」と頭を下げた。攻撃で日本の良さを出し切れなかった分、全員でカバー。足を使った守りからリズムを生み出し、試合の流れを引き寄せた。

 相手のターンオーバー(攻撃権が変わること)を36本も誘発し、そこから44点を奪った。走り勝つスタイルを攻守で体現し、速攻からは23得点。スチールも計20本を記録し、平均身長で日本を約8センチも上回る相手を50点に抑え込んだ。恩塚亨監督(45)は「連係して、タフに守ることは(4日より)良かった」と手応え。高田も「恩塚さんの目指すバスケに自分たちがフィットしてきた」と自信を深めた。

 今後はフランスに入り、五輪開催国フランス、ベルギーとの強化試合で総仕上げに入る。特にベルギーは五輪1次リーグでも対戦する。指揮官は「自信をつけるような成果と、課題を解消したい。シュートの確率を高めていく。守備はプレッシャーをかけて相手を停滞させていくことにこだわっていく」と準備する。パリ初戦の米国戦まで残り約3週間。パリでより輝く景色を見るため、全員で上り詰めていく。(小林 玲花)

 エブリン感謝 〇…体を張ったプレーで、13得点の馬瓜エブリン(29)=デンソー=は、1万745人の観客に「最高の雰囲気ありがとうございま~す!」と感謝。「こっからまだまだ強い相手とやっていかないといけない。修正して、みなさんの前で勝てる姿をお見せしたい」と宣言した。妹・ステファニー(25)=サラゴサ=との姉妹五輪には「お母さん、ありがと~う!」と絶叫。妹も頭上で大きなハートマークを作って反応し、笑みを浮かべた。

 ◆21年東京五輪の女子バスケ トム・ホーバス監督が日本を史上初の銀メダルに導いた。8強入りした国で平均身長は176センチと最も低かったが、体格差をスピードと3点シュート(3P)力でカバー。3P成功率は8チーム中1位の38%を記録。準々決勝・ベルギー戦では林が残り16秒から3点シュートを決めて大逆転勝利。準決勝・フランス戦は87―71と圧倒。初の決勝・米国戦は、身長203センチのグライナーに30得点を許し、75―90で敗れた。米国は7連覇。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京都が7月5日に30周年限定ユニフォームを発表

J1京都サンガF.C.は7月5日に30周年限定ユニフォームを発表した。30周年ロゴが表面に大きくデザインされた1着に、ファンからは「複数枚購入決定!」「めっちゃカッコいい」と話題を呼んでいる。

京都は曺貴裁監督体制4シーズン目となる今季はここまで、リーグ戦4勝6分11敗と波に乗れず、降格圏に沈んでいる。そんななか、7月5日に30周年記念ユニフォームのデザインを発表した。

黒を基調に、エンブレムから鳳凰が翼を広げてダイナミックに羽ばたく姿をオマージュした30周年ロゴを表面に透かしながらあしらい、チームが挑戦心をもって上昇し続ける力強さを縦のストライプで表現したという。

この1着にファンからは「複数枚購入決定!」「めっちゃカッコいい」「めっちゃいい!」「シンプルでカッコいい」「黒メインは今までに無いデザイン」と、さまざまなコメントが寄せられている。

また、8月24日リーグ戦第28節FC東京戦、8月31日第29節鹿島アントラーズ戦、9月21日か22日に行われる第31節ガンバ大阪戦のホーム3試合で着用予定となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

SoftBank CUP 2024(東京大会)

世界ランキング26位のバスケットボール男子日本代表は5日、東京・有明アリーナで同50位の韓国と国際強化試合を行い、84-85で敗れた。しかし、最終クォーター(Q)は20点差を一気に逆転する猛追を披露。そんな中、河村勇輝が演じた決死のプレーに、バスケ好きの女優・坂井真紀が感激したが、これにファンも共感している。

これぞ、河村勇輝。誰もがそう思うワンシーンだった。最終Q。3ポイントを連発し、20点差から74-80まで迫った残り4分だ。

敵陣に斬り込んだ河村は相手のチェックでボールを失いかけたが、コートにダイブして韓国選手と競り合う。その後、ルーズボールが日本陣内に弾んでいくと、立ち上がった河村が猛然とダッシュ。自分より体の大きい相手と体をぶつけながら再びコートに飛び込み、ボールを渡さなかった。バックコートバイオレーションが適用されたものの、ファストブレイクを許さず、相手の得点機会を防いだ。

このプレーに反応したのが、バスケ好きの女優として知られる坂井。自身のXで「まさに! これが河村勇輝だ! と思いました。涙出ましたよぉ」と大感激した様子。すると投稿には「これが、うちの子です!」とバスケファンから共感が広がり、続々とリポストされていた。

試合は惜しくも1点差で敗れたが、一時逆転に導いた日本の“小さなエース”の闘志あふれるプレー。7日には再び韓国と強化試合を行う。コートを縦横無尽に駆け回る河村からは一瞬も目を離すことができない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界のスーパースターが集結し、多くの人たちに夢と感動を与えたバレーボールネーションズリーグ(VNL)は、現地時間6月30日に閉幕。日本は男女ともに銀メダルを獲得し、パリ五輪に向けて大きな弾みをつけた。

そうしたなか、FIVB(国際バレーボール連盟)は現地7月3日、X(旧ツイッター)を通じてVNL2024で「グリーンカード」を最も多く獲得したチームを発表。男子はスロベニア、女子はドミニカ共和国という結果に。両チームは賞金3万ドル(約480万円)を獲得した。
男子予選ラウンド福岡大会の日本ーイラン戦で話題になった「グリーンカード」は、昨年より試験的に導入された制度で、相手チームからのチャレンジ対象のプレーに対し、自己申告を行なった際に与えられるもの。選手のフェアプレー精神や試合時間の短縮が期待されており、今大会の大会規定にも記されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦