J1リーグの平均ボール支配率で上位のチームが順位表で下位に…

シーズン前半戦を折り返した今季のJ1リーグでは、近年覇権争いを演じてきた横浜F・マリノス、川崎フロンターレが一転、苦境に。この2チームに加え、平均ボール支配率で上位のチームが順位表で下位に位置している事実がデータから浮かび上がる。「堅守速攻型」の首位・FC町田ゼルビア、昨季王者・ヴィッセル神戸らの躍進とJリーグのトレンドを踏まえつつ、その背景に迫る。

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ポゼッションをベースとするチームの苦戦という傾向は確かに出ている。第21節まで終えた時点で、平均ボール保持率1位がアルビレックス新潟の57.7%だが、新潟は6勝7分8敗で14位。同2位の浦和レッズは57.6%で現在の成績は9勝5分7敗で9位。同3位が横浜F・マリノスの57.4%で、チームの成績は7勝5分9敗で12位となっている。さらに平均ボール保持率の4位は北海道コンサドーレ札幌、5位が川崎フロンターレだが、順位はそれぞれ15位と20位で、むしろポゼッションが高いことはマイナスにすら見えてしまう結果だ。

その一方で首位を走るFC町田ゼルビアは43.2%とかなり低く、6位と健闘するアビスパ福岡にいたっては41.2%と最も低いポゼッションになっている。現在2位で町田を追走する鹿島アントラーズが49.1%、4位のヴィッセル神戸が49.3%とわずかながら50%を下回っており、ボールを大事に動かすイメージの強い3位のガンバ大阪も、50.5%と実際それほどボール保持率は高くはない。そうしたことからも、ボールを保持することよりも、縦に運んでいち早くゴールを目指すスタイルが、より良い成績に反映されているのは確かだ。

ただ、これをもって長くボールを保持することが、必ずしもマイナスと言い切ることは難しい。大事なのはそこからチャンスを多く作り、ゴールの可能性を高めるということ。そのためのプロセスとして自陣から丁寧にボールを動かして、相手の守備を外しながら崩しに行くのか、あるいは攻守が切り替わった瞬間に、相手の守備が整わないうちに縦のスペースを狙ったり、ゴール方向に仕掛けていく選択を取るかということになる。

ボール保持率が高い新潟や浦和、横浜FMといったチームでも、チャンスがあればポゼッションに拘らず、縦に素早くボールを運ぶ傾向は残りのJ1チームとも大きく変わらない。決定的な違いはカウンター以外の局面におけるロングボールの活用だ。現在のJリーグはハイラインで相手にプレッシャーをかける守備がトレンドになっている。ボールを奪ったあとの攻撃時には、バックラインや中盤でボールを動かして、主にグラウンダーで運んでいくスタイルとFWやサイドアタッカーにロングボールを当てて、彼らのキープやセカンドボールを拾う形で高い位置に起点を作るスタイルに大別される。

やはり、ボール保持率が高い新潟、浦和、横浜FM、川崎などは相手の守備が整っている場合は足もとでボールを動かしながらチャンスの起点を探る傾向が強い。一方で町田や福岡は最終ラインで多少ボールを動かすことはあっても、前線にロングボールを当てて、FWのキープやセカンドボールから起点を作ろうとする。特に町田や福岡はその決断が早く、多少強引にでも前線に当てたり、あるいはディフェンスの背後に蹴ってしまって、走り合いから擬似的なカウンター局面を作り出してチャンスにする傾向が強い。

昨季J1王者の神戸は昨季からややイメージチェンジ

昨季J1王者の神戸に関して言うと、昨年は町田や福岡のような傾向が強かったが、今シーズンはロングボールとグラウンダーからのビルドアップを使い分けるスタイルにややイメージチェンジしており、そこはほぼ50%というボール保持率にも表れているかもしれない。49.1%の鹿島も少し似た傾向はあるが、ランコ・ポポヴィッチ監督は相手の守備が揃っていても、ゆっくりうしろでボールを動かすことを好まず、カウンターでなくても68メートルの幅で縦に運べるところを見出して、早く攻め切ろうとする。

G大阪の場合は相手の守備が整っている時にロングボールを多用することはないが、相手ボールになった時にハイプレスで即時奪回を狙うのか、素早く引いてローブロックを敷くのかという判断基準で、後者を選択する。中谷進之介をディフェンスリーダーとして、しっかりと失点を防ぎながら、マイボールになったらチャンスがあれば素早いカウンターで、宇佐美貴史を起点に攻め切る。それができない時はダニエル・ポヤトス監督が植え付けてきたポゼッションから丁寧にボールを回して崩しの起点を探すという判断の整理が素晴らしい。

川崎も数年来に比べると、少しそうした傾向は見られるが、G大阪ほど状況判断が整理されておらず、主力DFの相次ぐ怪我もあってか、即時奪回できないシチュエーションでの守備が不徹底になってしまっている。横浜FMに関してはできるだけボールを高い位置で奪い切ろうという思考や、ロングボールを使うチームが増えている状況で、リスクのほうが大きくなっていることは否めない。それに加えてACL(AFCチャンピオンズリーグ)ファイナルまで戦ったことで、日程がイレギュラーになり、怪我人を含めたコンディションが安定しないまま過密日程をこなさなければいけないので、心身ともに整理されていないという印象だ。

また数年来、即時奪回やハイプレスが守備の理想のように言われてきたが、そうした傾向を逆手に取ったロングボールやオープンスペースからの縦に速い攻撃が増えるなかで、高い位置でのボール奪取にこだわらず、ミドルブロック、ローブロックを構築したところから相手の攻撃を限定して、ブロック内プレスでボールを奪うことが上手いチームが増えている。名古屋グランパスや柏レイソル、昇格組のジュビロ磐田や東京ヴェルディがそうだ。

新潟も攻撃はポゼッション志向が強いものの、守備は現実的に失点しないための構築ができているので、そこから大崩れすることがない。新潟について現在14位の要因を攻撃面で補足すると、ポゼッションからのチャンスメイクが上手くいっていないわけではないが、そこからボックス内で確実にチャンスを決め切ってくれるストライカーがいないのは成績に影響してしまっているところがある。現在のFW陣では谷口海斗が最も頼りになると思うが、G大阪と並び、最もバランスの取れたサッカーをしている新潟に、例えばセレッソ大阪のレオ・セアラのようなFWが加われば。後半戦でも上位進出は可能と見ている。

横浜FMや川崎は立ち位置を見失いかけている部分も…

話を戻すと、そういうミドルブロック、ローブロックが整理されたチームに対してはポゼッションからチャンスを作れても、センターバックとボランチを中心にゴール前の決定的なスペースを空けてくれず、ハーフスペースやペナルティーエリア脇のポケットなども、なかなか与えてもらえない。そうなると相手陣内に押し込んでもミドルシュートだったり、ピンポイントを狙ったクロスボール、個人で勝てるタイプのFWを使ってこじ開けるようなフィニッシュに頼らざるを得ない。その分、セットプレーのチャンスは増えるが、そこからの得点力も多少、順位に影響しているように思う。

結局、ボール保持率を上げるためにサッカーをするわけではない。横浜FMや川崎はこれまで構築してきたものを簡単には変えられないなかで、ライバルの変化に対して立ち位置を見失いかけているところがある。戦術というのは所詮“いたちごっこ”で100%の正解などない。もちろんポゼッションからの崩しに拘ってチーム作りして行っても良いが、それはそれで周りの変化や対策に向き合って、上回っていくための駆け引きとクオリティーというものには向き合っていく必要がある。

確かに現在の流れは横浜FMや川崎のスタイルから見ると多少、逆風にあるかもしれないが、シンプルにポゼッションとハイプレスを活用するチームの質が低下傾向にあるとも言える。川崎にいたってはボール保持率が5位の54.7%という時点で、ライバルの傾向云々を抜きに、支配的なサッカーができていないとも言える。これが従来のように60%保持して、なお現在の成績なら「ポゼッションがトレンドに合っていない」と、より強く言えるかもしれないが……。

そのなかでG大阪が今のスタイルを変えないまま、もう少しボール保持率を引き上げてきたり、あるいはボール保持率1位の新潟が内容どおり、成績が上がってくると、周囲の評価もまた変わってくるかもしれない。もちろん横浜FMや川崎の奮起にも期待したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権大会の南・北北海道大会の組み合わせ抽選会が5日、行われた。支部予選を勝ち上がった南北各16校が甲子園の切符を争う。南大会は11日に札幌円山球場で、北大会は13日に旭川スタルヒン球場で開幕。順調に進めば、南大会は21日に、北大会は23日に決勝が行われる。

 

 南大会の抽選会は、準決勝、決勝の舞台、エスコンフィールド北海道(北広島市)で行われた。選手宣誓に決まった函館大有斗の能戸優雅主将(3年)は「引いた時はびっくりした。集大成の大会なので、これまでの思いを込めた宣誓にしたい」と意気込みを語った。

 夏の甲子園連続出場を狙う北海は、初戦で札幌光星とぶつかる。北海の金沢光流主将(3年)は「初戦は難しくなると思うが、いつも通り守備からリズムを作りたい。昨年届かなかった甲子園ベスト8を目指して、まずは道大会優勝を狙いたい」と決意を述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈川大会開会式で大役「100点満点です」

第106回全国高校野球選手権・神奈川大会の開会式が5日、横浜スタジアムで行われた。出場168チームの選手が行進したのち、選手宣誓を務めたのは川崎北の佃陵汰主将(3年)。部員15人の思いを乗せて選んだ「ずっと好きだから」という言葉を、猛暑の青空に響かせた。1回戦は7日から行われる。

76秒間に、ありったけの思いを込めた。午後4時開始にも関わらず、気温34度近い猛暑の中で行われた開会式。佃はチームメートの思いも乗せ、内野スタンドが埋まった横浜スタジアムで堂々と宣誓した。大役を終えると、白い歯を覗かせて振り返った。「100点満点。緊張していたけど、終わってみると楽しかった」。プレーの前にまず、大仕事を終えた。

6月8日の組み合わせ抽選会で、宣誓の当たりくじを引いてから1か月。つむいだ言葉には、苦楽をともにしてきた3年生15人の思いが込められている。2、3週間前から伝えたい言葉を出し合い、文章にしていった。1人1つとまではいかなかったが、「これは絶対に入れたいよね」などと話し合い、一言一句にこだわった。

「ずっと好きだから続けてこられた高校野球」という言葉は、佃自身が選んだ。4人組ロックバンドの「ねぐせ」が歌う、テレビ番組「熱闘甲子園」のテーマソング「ずっと好きだから」から言葉を借りて、野球への思いを真っ直ぐに表現した。川村太志監督の口ぐせ「一生懸命が一番かっこいい」も入れて完成した。

これまで、大勢の前で話す経験がなかったという主将は、大役を任され自覚が増したという。「より注目されると思うので、そこで恥ずかしいプレーはできない」と、試合にも好影響がありそうだ。

本当の戦いはここからだ。野球の魅力を「いつでも逆転できること」と語る佃が率いる川崎北は、8日に川崎工科との1回戦を迎える。県16強を目指す最後の夏は「見ている人たちを楽しませるプレーをしたい」。野球が好きだから、一生懸命に、カッコよく。神奈川の高校球児を代表して伝えた思いを、今度はプレーで体現する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、阪神甲子園球場)への出場をかけた地方大会が、各地で本格的に開幕する。今年も猛暑が心配される中、開会式の形態を見直す動きが各地で広がっている。

 

 開会式といえば、出場校が1校ずつ入場行進する姿がおなじみだ。だが、6月29日に北九州市民球場で開かれた福岡大会の開会式では今年、行進を取りやめた。開会式の参加も希望制となり、135チーム中81チームが参加。選手らは外野に整列後、合図とともに一斉に内野へと進んだ。式中に水分補給もできるように、ユニホームのポケットにペットボトルを入れる選手もいた。

 福岡県高校野球連盟の担当者は「できれば1校ずつ歩かせてあげたいが、熱中症のリスクが高くなる。全校の選手が万全の体調で暑さの厳しい開会式に臨めるわけではない。各校で状況に応じて(開会式の参加について)判断をしてもらえれば」と説明する。県高野連によると、今年の式の所要時間は約30分。これまでは入場行進に約1時間、式全体では約1時間半かかっていたという。

 東海大福岡の中村謙三監督は「熱中症対策としては良い形」と評価。自身も選手時代、福岡大会で1校ずつの入場行進を含む開会式を経験しており、「かなり長かった記憶がある」という。出場全校がそろわない式には違和感もあるが、「慣れの問題だと思う。この形を前向きに捉えている人も多いのでは」と話した。

 一方、筑紫の松尾彬部長は、「熱中症対策なので仕方のない部分もある」としつつ、「1校ごとの入場行進をさせてあげてもいいと思う」。選手時代に球場内を行進したことが思い出になっている。「トータルの時間を減らすために、南北で分かれて開会式をしたり、式のあいさつを1人だけにしたりする選択肢もあるのでは」と述べた。

 かつては開会式の後に開幕試合を実施する地方大会が一般的だったが、暑さ対策のために分離する動きも広がっている。5日には、神奈川と三重の両大会で開会式のみを実施。神奈川では昨年から暑い時間を避けて夕方に、三重では屋内の四日市ドームで式を開いた。千葉、愛知、和歌山、香川の各大会も、暑さ対策を理由に今年から開会式のみにした。

 兵庫大会では昨年から、暑さ対策を理由に開会式のみにしている。6月30日にあった開会式に参加した報徳学園の今朝丸裕喜投手は「コンディションを調整しやすいので、開会式と別の日に投げられる方が良い」と話した。

 兵庫県高野連も、選手の負担を軽減する工夫をした。午前11時の開始に合わせて同9時45分に受け付けを開始。開会式も50分弱で終え、選手の拘束時間を合計で約2時間にとどめた。

 県高野連にも、近年に開会式直後の試合を経験した学校から評価する声が届いているという。高橋滋理事長は「開会式は普段と違う緊張状態にあって、水分補給を呼びかけても倒れる選手がいて体調管理に不安があった。試合をやめたのは良かった」と話す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パ首位を快走するソフトバンクは5日の楽天戦(みずほペイペイ)に1―5で敗れ、11カードぶりに初戦を落とした。約1か月ぶりの連敗で、快調だった歩みは小休止。2位ロッテとのゲーム差は10に縮まった。

先月9日以来の一軍マウンドとなった先発・和田毅投手(43)が4回4失点と試合を作れなかった。初回、3回はピンチを背負ったものの、いずれも併殺打で切り抜けて無失点。だが、4回無死一、二塁で鈴木大に初球の真っすぐを痛打され、右翼ポール際へ運ばれた。

ベテラン左腕が「一番やってはいけない」と唇をかんだ痛恨の3ラン。その後、守りのミスも絡んで4点を失い、この回限りでマウンドを降りた。中25日と調整が難しい登板だったが、百戦錬磨の和田は「それは関係ない。しっかり(登板に)合わせられなかった自分のミス」と言い訳することなく悔しさをにじませた。

層の厚いホークス先発陣では明確に「結果」が求められる。それは実績のある和田だろうと例外ではない。

倉野チーフ投手コーチは「なぜ(登板間隔が)空いたかっていう理由はある。和田を他の投手よりも優先して使い続けるっていうことは今はない。それは本人にも伝えてます」と語った上で、今後の登板についても強い口調で「今日、結果が出なかったということが事実だと思います」と再調整を示唆した。

コンディションが整った状態のレジェンドでもなかなか登板機会が与えられず、結果が出なければ次のチャンスはいつ巡ってくるか分からない。この厳しい環境、それによって醸成される競争意識こそが鷹投の驚異的パフォーマンスの秘訣でもある。

分かっていても難しい例外、忖度なき過酷なサバイバルの醸成――。「年間を通して選手たちがハイレベルに争う環境をつくりたい」。2月の宮崎キャンプで「6人ローテ」に固執しない「最大9人ローテ」の構想を明かす中で、その真の目的を語っていた倉野コーチ。描いたシナリオは、シーズンの折り返し地点を過ぎても狂いがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリ五輪(26日開幕)を前に日本オリンピック委員会(JOC)が5日、都内で日本代表選手団の壮行会を開催。東京大会の公式マスコットキャラクター「ミライトワ」「ソメイティ」も登場し、〝ミラソメ〟ファンから歓喜の声が上がった。

壮行会には抽選に当たったファンや、地元の小学生ら約6000人が参加。選手団の登場を前に、司会から「先頭で入場して来たのは、東京2020五輪・パラリンピックの公式マスコット、ミライトワとソメイティです!」と紹介されて2体が登場。これに観客席から拍手と歓声が飛び、〝ミラソメ〟は柔道男子66キロ級代表の阿部一二三(パーク24)、レスリング女子53キロ代表の藤波朱理(日体大)ら人気選手をハイタッチで出迎えた。

東京大会から約3年がたった今でも、不定期で五輪関連のイベントに参加。現在でも「X」では、ファンからの「#ミラソメ存続希望」というハッシュタグ付きの投稿が見られる。今夏のパリ大会には公式マスコット「フリージュ」がいるが、日本では根強い〝ミラソメ〟人気があるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本ハム・福島蓮投手(21)がチームの“窮地”を救うべく6日のオリックス戦(ほっと神戸)で先発する。現在、オリックスとは1・5ゲーム差で連敗なら4位転落となるカード初戦。首位・ソフトバンクの結果次第では自力V消滅の可能性もあるだけに「頑張ります。頑張るしかないです」と静かに闘志を燃やした。

 ほっと神戸での登板は3年目で初めて。「先輩たちにどんな感じか聞いて。新鮮な気持ちで投げられたらと思います」と思い描く。開幕前に支配下登録を勝ち取り、オリックス打線と初対決した前回5月22日(エスコン)は6回途中2安打無失点。再びの快投で猛牛打線の勢いを止める。

 チームは6月から急失速し、最大9あった貯金が1か月で消滅。5カード連続勝ち越しなし、今季ワーストタイの借金1と苦しい戦いが続く。プロ2勝目に向け「できるだけ長いイニングを」と若き右腕が力投を誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権宮城大会は6日、仙台市宮城野区の楽天モバイルパーク宮城で開幕する。66校59チームが甲子園出場を懸け、熱戦を繰り広げる。
 午前10時から開会式があり、入場行進後、古川学園の青沼佑真主将(3年)が選手宣誓する。午後0時半から、開幕試合となる1回戦の佐沼-白石工を行う。
 試合は6~10日、13~15日、18、21、23日の計11日間、楽天モバイルパークのほか、石巻市民球場、仙台市民球場(宮城野区)、鹿島台中央野球場(大崎市)の4会場で実施する。観戦入場料は大人700円、65歳以上300円、高校生以下無料。
 決勝は23日午前10時から楽天モバイルパークで行う予定。優勝チームは、甲子園球場で8月7日開幕の全国高校野球選手権大会に出場する。

 高校野球宮城大会の期間中、全試合の途中経過と結果を河北新報オンラインで速報します。パソコン、スマートフォンのどちらでもご覧いただけます。スマホはこちら。

https://kahoku.news/members/hsbaseball/?indate=2024-07-06&tid=124

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「阪神1-2DeNA」(5日、甲子園球場)

 阪神は12球団最多16度目となる延長戦の末に敗れ、2連敗となった。勝率は5割に逆戻りで4位に転落。阪神・岡田彰布監督(66)は天敵・ジャクソンを打ち崩せなかった打線を嘆いた。先制点を許した試合は14連敗となった。岡田監督の一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

 -延長戦16回目。セ・リーグで一番多い。

 「ああそう。点取れへんからやろ。それは」

 -苦しい展開。

 「苦しいておまえ、そんなんずっとやんか」

 -昨年から牧のことはずっと言ってる。

 「なあ、2球とも初球やろ?石井も最後オースティンに簡単にな。もうちょっとおまえ、慎重にいけって思うけどな」

 -ミーティングでも言ってる。

 「ふふっ。そんなもん毎回言うてるやん」

 -どうしても先制されると反発する力がない。

 「ああ、そらないない、そらおまえ」

 -1点勝ち越されたら苦しくなる。

 「そら重いからや、反発力ないし、それはずーっとやんか」

(自ら)

 「おんなじことばっかり言ってるな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中日2-0広島」(5日、バンテリンドーム)

 広島が12球団ワーストとなる今季14度目の完封負け。相手先発・高橋宏に100球未満で完封される“マダックス”を許した。この日は野間をプロ初の4番に据えるも得点にはつながらず…。これで中日戦は7敗中6敗が完封負けとなった。ただ、新井貴浩監督(47)は「逆に切り替えやすい」と強調。2位・DeNAとは1ゲーム差。6日の一戦で必勝を期す。

 そびえ立つ高い牙城を崩せないまま、ゲームセットを迎えた。最後まで本塁が遠い。攻撃陣が沈黙して今季14度目の完封負け。新井監督は「いいピッチャーに、いいピッチングをされたということで、逆に切り替えやすいと思います」と振り返りつつ、前を向いた。

 初回は1番・秋山が中前打で出塁。その後、2死三塁と攻めるも4番・野間が捕邪飛に倒れた。2点を追う五回は先頭・二俣が二塁打を放って好機を演出するも、後続が寸断。八回も中村奨の安打で無死一塁となったが、続く堂林が三ゴロ併殺に料理された。

 最速156キロの速球と落差のあるスプリットを終盤まで打ちあぐね、散発4安打。連打はなく、99球で完封勝利を献上した。チームは6月12日・西武戦でも隅田に99球で完封されており、シーズン2度目の“マダックス”を喫してしまった。

 高橋宏には前回6月21日の対戦でも7回無失点の快投を許しており、これで相手右腕には今季23イニング連続無得点となった。六回は無死一塁から一走・秋山がスタートを切るも、矢野が遊直。併殺となってチャンスの芽がしぼんだ。指揮官は「仕掛けていった時も、いい当たりが正面を突いてゲッツーになったり。なかなかこっちの流れじゃなかったなと思う」と敗戦を受け止めた。

 この日は野間をプロ10年目で初めて4番に据えて臨んだ。「彼、チャンスにも強いし。日々スタメンを考えながらね。誰が何番とかではなく、『どういう打順を組んだら点が入る確率が高いのか』を考えながら。今日はその上をいかれた」と新井監督。勝利を目指して策を施したが、試合前時点で防御率0.74という難敵に屈した。

 野間は相手右腕との前回対戦で2安打していたが、この日は無安打に終わり「今日は両サイドに、真っすぐをしっかり投げてきた。その中で変化球も全体的に浮くことがほぼなく、しっかり投げて来られたなという印象」と振り返った。今後に向け「何とかしないといけない。また対戦があると思う。それまでにしっかり勝てるようにチーム全体でやっていけたら」とリベンジに燃えた。

 チームは3カード連続でカード初戦黒星発進。中日戦は7敗目で、そのうち完封負けで6敗を喫する形となった。さらに計11度の対戦で無得点試合は7度。全員で現状を打開していくしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過去最多の56人が立候補した東京都知事選は7日、投開票日を迎える。17日間に及ぶ選挙戦は最終盤に入り、各候補は都市部に多い無党派層を取り込もうと必死の訴えを続けている。舌戦も残すところあと1日。各陣営のラストスパートを追った。

 

都知事選の候補者の演説に耳を傾ける有権者ら(5日夕、東京都千代田区で)=野口哲司撮影

 序盤は公務を優先し、街頭演説を控えていた現職の小池百合子候補(71)。選挙戦10日目の6月29日、23区で初の街頭演説を北千住駅西口(足立区)で行うと、今月2日以降は毎日、秋葉原駅(千代田区)などのターミナル駅近くで、通勤客が多い時間帯を狙ってマイクを握る。

 5日夕は新宿駅前で、吉住健一・新宿区長とともに演説し、「皆さんの命と日々の足を守るため、鉄道駅のホームドア設置を加速させたい」と訴えた。

 陣営幹部は「途中で息切れする恐れがあったのでペースをコントロールしていたが、(小池氏)本人はずっとうずうずしていた。最後は後悔しないよう、走り切らせてあげたい」と話す。

 露出度アップに躍起なのは、前参院議員の蓮舫候補(56)。5日朝は、JR大塚駅前(豊島区)に立ち、通勤客らに笑顔で「よろしくお願いします」と声をかけて選挙ビラを配った。午後には有楽町駅前(千代田区)と蒲田駅前(大田区)で街頭演説を行った。

 告示後は1日1~2回、ターミナル駅などで大規模な街頭演説を行っていたが、今週からは「会いに行ける、会いに行く蓮舫」をキャッチフレーズに、朝の駅頭でのあいさつや選挙カーでの遊説も始めた。

 SNSでは、演説のほか、愛犬との触れ合いなどプライベートの様子を頻繁に投稿。若手の環境活動家らとの討論をライブ配信し、若者層へのアピールも強化している。

 小池候補は自民と公明、蓮舫候補は立憲民主と共産と、それぞれ支援を受ける政党の支持層をある程度固めた。終盤戦は、無党派層への浸透を図っているとみられる。

 一方、特定政党の支援を受けない広島県安芸高田市前市長の石丸伸二候補(41)は5日、千代田区内の公園で演説し、「皆さんの力で東京都を動かして、そして日本を動かしてみせてください」と訴えた。

 1日10か所以上の街頭演説のペースは終盤に入っても変わらない。具体的な政策よりも、自己紹介や政治姿勢に焦点を当てた演説内容も同様だ。陣営幹部によると、知名度アップを優先させているという。

 元航空幕僚長の田母神俊雄候補(75)は、建設会社員や接客業の女性などを集めた個人演説会をこまめに開催するようになった。自身への支持が比較的高い層を調べ、対象を絞り込んでいるという。繁華街での街頭演説にも力を入れ、票の掘り起こしを図っている。

 5日は、原宿駅前(渋谷区)でタレントのデヴィ夫人らと街頭に立ち、「必ず東京を安全で豊かな街にしていく」と力強く語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米国のバイデン大統領は5日、英国のスターマー新首相と電話会談した。米英の「特別な関係」を続け、協力して世界の自由と民主主義を支えることが重要だとの認識で一致した。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援継続を改めて確認した。

 バイデン氏は、9~11日にワシントンで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議へのスターマー氏の出席を歓迎すると述べた。ブリンケン米国務長官もラミー新英外相と電話し、パレスチナ自治区ガザ情勢を話し合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関東や西日本に熱中症警戒アラート 広島・山口・愛媛では今年初

環境省と気象庁は、熱中症警戒アラートを関東〜沖縄の22都県26地域に発表しました。広島県・山口県・愛媛県では今年初めての発表です。

対象地域では特に熱中症のリスクが高くなるため、こまめな水分補給を心がけるとともに、屋外での長時間の行動を避けて室内でエアコンを使用するなど、熱中症予防を万全に行ってください。

気温だけでなく暑さ指数も上昇

 

▼熱中症警戒アラートの発表状況(計26地域)
埼玉県、東京都(東京地方)、千葉県、神奈川県
静岡県、三重県
兵庫県、和歌山県
広島県、島根県、鳥取県、徳島県、愛媛県、高知県、山口県
福岡県、大分県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県(奄美地方除く)、奄美地方
沖縄本島地方、大東島地方、宮古島地方、八重山地方

今日は上空が暖かな空気に覆われ、強い日差しが照りつけることで気温が上昇します。広島や福岡など西日本を中心に、最高気温35℃以上の猛暑日が予想されている所があります。

熱中症警戒アラートの対象地域では暑さ指数(WBGT)も高くなり、熱中症のリスクが上昇するところがあるので、エアコンをつけたり、こまめな水分補給・塩分補給を行うなどの対策をしっかりと行ってください。十分な睡眠と栄養補給も熱中症予防の基本です。

熱中症警戒アラートとは

熱中症警戒アラートは、予想される暑さ指数(WBGT)に応じて発表される情報で、以前発表されていた高温注意情報を置き換えたものです。2021年から全国で本運用が始まりました。

環境省と気象庁は、暑さ指数が「危険」ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ(WBGT:33以上)が予想される場合に「熱中症警戒アラート」を発表することを決めています。

暑さ指数(WBGT)とは

暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射など周辺の熱環境、気温の3つの要素から計算されています。

熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高知市教育委員会は5日、同日午前に市立小学校の水泳の授業に参加していた児童1人がおぼれて意識不明となり、救急搬送されたと発表した。水泳の授業は、小学校のプールが故障して使えなかったことから、水深が十数センチ深い中学校のプールで行われ、おぼれた一因となった可能性があるという。

 

 市教委は6日未明、児童が死亡したと明らかにした。

 市教委によると、児童がおぼれたのは5日午前11時ごろ。児童は泳ぎが苦手で、直前まで、同じように泳ぎが苦手な同級生とプールサイド近くでバタ足の練習をしていた。水中にいるのを同級生が見つけて引き揚げ、教諭に伝えた。市教委は、児童の学年や性別などは明らかにしていない。

 市教委によると、児童が通う小学校のプールは水深119~100センチだが、濾過(ろか)装置の故障で使用できなかった。このため、水泳の授業は中学校のプール(水深132・5~114センチ)を使って行われた。児童が見つかった周辺の水深は約130センチだったという。

 水泳の授業には2学級36人が参加し、教頭と学級担任の3人で分担して指導していたという。

 松下整・教育長は5日の記者会見で、「命を大切にすべき学校現場での事故で、申し訳ない。中学校のプールで小学生を泳がせたことが原因のひとつで、安全だと判断して決めた教委側にも責任がある」と述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆米大リーグ カブス5―1エンゼルス(5日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの鈴木誠也外野手が「4番・右翼」で先発出場し、初回に12号先制2ランを放ち、5―1の勝利に貢献した。

 初回2死一塁、エ軍先発右腕キャニングに対し、カウント2―2から甘く入った93マイル(約149・7キロ)の直球をフルスイング。バックスクリーン右に放り込んだ。打球速度104・6マイル、飛距離416フィート(約126・8メートル)、打球角度22度の当たりだった。

 鈴木はこれでメジャー通算46号。日本人打者4位で右打者最多の46本の城島健司まであと2本に迫った。直近9戦で4発目の量産モードに入った。

 3回1死三塁の第2打席は遊飛。5回1死二塁での第3打席は、変わったばかりの右腕ストリックランドに中飛に倒れた。7回1死の第4打席は左直だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

160校148チームが出場する第106回全国高校野球選手権千葉大会の開会式が、6日午前10時からZOZOマリンスタジアムで行われる。1チームずつ入場行進し、千葉商の麻生陸斗主将が選手宣誓をする。試合が始まるのは10日から。たった1枚の甲子園切符を懸けた熱戦の幕が間もなく上がる。

 入場行進では日体大柏野球部3年の六川航さんが選手先導役を担う。メイン司会を務めるのは第71回NHK杯全国高校放送コンテスト県大会で優秀賞を受賞した成田3年の富田凛さん、松野夢羽さん。吹奏楽の演奏は習志野、拓大紅陵の部員200人が、合唱は八千代松陰の25人の部員が行う。植草学園大付の200人の生徒がプラカードを持つ。

 開会式後の開幕戦は実施しない。代わりに習志野と拓大紅陵の吹奏楽部員による約30分間の特別演奏会が初めて催される。千葉黎明は選手のコロナ感染のため開会式に参加しない。

 開会式前日の5日、ZOZOマリンでは県高野連関係者が会場準備に追われ、各校のプラカードを配置したり、入場行進の導線を確認したりした。当日演奏する両校の吹奏楽部員は汗を流しながらリハーサルに励んだ。

 雨天時は7日に順延。順調に日程を消化すれば同球場で行う決勝は27日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成田市の暑い夏の訪れを告げる成田祇園祭が5日、開幕した。成田山新勝寺門前地区の山車と屋台の計10台が勢い良く参道を引き回され、おはやしの音に合わせた「わっしょい」「おいさー」のかけ声が一帯に響き渡った。7日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レッサーパンダの風太が21歳の誕生日を迎えた5日、千葉市動物公園(同市若葉区)の展示場には、約100人の来園者が詰めかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海上自衛隊の護衛艦隊の10隻以上の艦艇で、安全保障に関わる機密情報「特定秘密」を、資格がない隊員に扱わせるなど違法な状態が続いていたことがわかった。10年近く常態化していた恐れもあり、海自トップの酒井良・海上幕僚長は引責辞任する意向を固め、木原稔防衛相に伝えた。防衛省は関係者の処分を検討している。

 2014年に施行された特定秘密保護法は、防衛や外交などに関する「特定秘密」に指定された情報を扱えるのは適性評価を受け、認められた人のみと定めている。適性評価は政府などが行い、犯罪歴や借金、精神疾患の有無や飲酒傾向などが調べられる。

 しかし、政府関係者によると、護衛艦隊に所属する約60隻の艦艇のうち少なくとも十数隻で、適性評価を受けていない隊員を特定秘密を扱う職務につけ、艦橋や艦内の戦闘指揮所(CIC)のモニターに表示された船舶の航海情報といった特定秘密を取り扱わせる運用が続けられていたという。

 海自は今年4月、護衛艦いなづまの22年当時の艦長が、特定秘密を扱う資格のない隊員を特定秘密取扱職員に指名していたと発表。これを機に他の護衛艦も調べたところ、イージス艦も含めた広範囲で、同様の運用が続けられていたことが分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イランで大統領選挙の決選投票が行われ、先ほど、投票が締め切られました。

イランでは5日、ライシ大統領の死去に伴う大統領選挙の決選投票が行われました。

投票は先ほど、日本時間の午前5時半に締め切られました。6日中に大勢が判明する見通しです。

欧米との対話に前向きな改革派のペゼシュキアン元保健相と、反米で強硬路線の現体制を支持するジャリリ氏の一騎打ちとなっていて、結果は今後のイランの外交方針などに影響を与えるものとみられます。

投票した人
「何よりも安全保障を優先してほしい。そして経済の安定、さらには外国との関係を向上してほしいです」

保守強硬派のジャリリ氏は強固な支持基盤からの固定票が見込まれる一方、改革派のペゼシュキアン氏は、政治不信により、投票を棄権してきた層の取り込みを図っていて、投票率が勝敗を左右するカギとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 14府県で災害関連死を含め306人が亡くなった2018年の西日本豪雨は6日、最初の大雨特別警報が出てから6年となった。甚大な浸水被害が起きた岡山県倉敷市で追悼行事が営まれる。岡山、広島両県の他の被災地でも開かれる。

 列島各地で近年、長時間にわたって大雨をもたらす線状降水帯や大型化する台風などによる豪雨が続発しており、水害への備えが急務になっている。

 西日本豪雨は堤防の決壊による浸水や、土砂災害が各地で相次いだ。犠牲者は広島県が153人、岡山県が95人、愛媛県は33人に上り、この3県に被害が集中した。

 住宅被害も大きく、3県で最大5千戸ほどの仮設住宅が供給された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この7月から新たなデザインとなった日本の紙幣。連日の新紙幣についてニュースを見ていてふと筆者の中にある紙幣の存在が浮かび上がってきました。

「一時期話題になった“あのお札”最近…いや、だいぶ前から見てないな…」

筆者の頭に浮かんだのは今から約24年前、2000年7月に発行された「2千円札」です。発行当時は祭りのごとく連日ニュースに取り上げられ、もてはやされたあの紙幣は一体どこへ消えたのでしょうか…。

そういえば、どこにいったの“あのお札”

 

 

2千円札が発行された2000年は「ミレニアムイヤー」。当時の総理大臣・小淵恵三氏主導の「ミレニアムプロジェクト」の目玉事業として2千円札は発行されました。新しい額面の紙幣誕生は一万円札以来42年ぶり。

 

 

 

 

 

 

表面には世界遺産に登録されている「首里城跡」の入り口にある「守礼門」がデザインされ、日本で初めて地方開催となった「沖縄サミット」の開催とともに、いっそう注目されていました。

そんな2千円札は現在、どこへ消えてしまったのでしょう。調べてみると“衝撃の事実”が発覚したのです。

2千円札はどこに消えたのか 調べてみると…

そもそも、どうしたら2千円札は入手できるのでしょうか。都内の銀行にある両替機に行ってみても「2千円札」の表記がありません。

大手銀行に問い合わせてみると…

「ATMや両替機は2千円札に対応していません、窓口をご利用ください」

2千円札を手に入れるには、銀行の窓口で両替する必要があるようです。こんなにも入手困難な紙幣になってしまったのには、そもそもの流通量に原因があるようです。

日本銀行の「銀行券発注高の推移」を調べてみると…なんと2千円札は2004年以降、1枚も発行されていなかったのです。しかも発行されたのは2000年に7.7億枚、2003年に1.1億枚の2回だけ。さらに、全国における2千円札の流通量を調べてみると、2004年8月の5億1300万枚をピークに急激に減少しています。

 

沖縄県と全国における2千円札の流通量(日銀那覇支店発表資料より作成)

 

しかし、こんなデータもありました。沖縄県における2千円札の流通量をみると、発行当時の2000年7月は216万1000枚なのに対して2024年5月末時点で776万6000枚と3倍以上となっていたのです。

なぜ沖縄県での2千円札の流通量は右肩上がりに増加しているのでしょうか。また、流通量が増えているということは、いまだに2千円札が日常的に使われているということなのでしょうか。

その疑問を解決すべく、沖縄県内の銀行大手である琉球銀行に取材しました。

沖縄県にホントに2千円札があるの?

――2千円札が今でも県内で使われているというのは本当ですか?
琉球銀行担当者:
「はい、他の紙幣と比較すると目にする機会は少ないですが、県内では日常的に利用されています」

――日常的に使われているんですね
「2千円札を出せるよう、沖縄県内のATMの機器やシステムを更改しているため、県内各銀行のATMでは、今でも2千円札で現金を引き出すことができます」

――ATMで2千円札が使えるんですか?
「はい、沖縄県内ではコンビニATMでも同様に2千円札で現金を引き出すことが出来ますよ」

沖縄県民にとって、2千円札はコンビニのATMでも手軽に手に入るほど身近な存在のようです。しかしなぜ、これほどまでに沖縄県では2千円札が浸透しているのでしょうか?

沖縄県に2千円札が浸透したワケ

ネット上では、沖縄で2千円札がよく流通している理由として「デザインに対する親近感」のほかに「米軍統治下時代に偽札警戒で使いにくい100ドル札より利便性のあった20ドル札になじみがあった」などが挙げられていますがこれらはどこまで本当なのでしょうか?

琉球銀行担当者:
「沖縄県内では、米軍統治下時代にB円(この時代に使われていた紙幣)や米ドルで『2』の付く紙幣を利用していた歴史が有る事は事実です」

――じゃあ「20ドル札になじみがあったから2千円札も沖縄県に浸透した」というのは本当だったんですか?
「いえ、現実的な所では県全体のATMなどの機器およびシステムの更改を行った事で、日常生活で2千円札を手にする機会が増え、普及および流通した要因ではないかと推察されます」

たしかに、2022年の衆院財務金融委員会では2千円札が普及しなかったことについて「ATMでの出金に対応していないこと」が一因としてあげられています。しかし、ATMの更改を行っただけでこれほどまでに県民に浸透するものなのでしょうか。

琉球銀行担当者:
「それだけではありません。行政や民間企業などで構成された『二千円札流通促進委員会』を始め、個人で普及活動を行った『二千円札大使』など、県全体で二千円札の普及活動が行われました。こうした官民一体となった取り組みにより一層、沖縄県に2千円札を浸透させることができたのではないでしょうか」

 

――なるほど、官民一体となった取り組みが2千円札の普及には欠かせなかったのですね。
琉球銀行担当者:
「これらの努力が行われたのは2千円札の表面に首里城へと続く『守礼門』がデザインされていることも大きな要因と考えられます。沖縄県のシンボルがデザインされていることで、沖縄県を象徴する紙幣として認識されているように感じます。沖縄県は『琉球王国』という歴史的な背景や、島という地理的要因も有り、郷土愛の強い県民性が知られています。

直近では、火災で消失した首里城再建プロジェクト稼働等により、さらなる意識醸成が図られているように感じます」

24年前に発行された2千円札が沖縄県で広く普及したのは、沖縄県民の“深い郷土愛”を背景にした官民一体となった取り組みがあったようです。2千円札を手にしたときには、沖縄県の歴史と深い郷土愛に想いを馳せて見てはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツ代表を率いるユリアン・ナーゲルスマン監督が、1-2で敗れたスペイン代表戦を振り返った。5日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。

 

 EURO2024・準々決勝が5日に行われ、スペイン代表とドイツ代表が対戦した。試合は、51分にダニ・オルモの得点でスペイン代表が先制するが、終了間際の89分にドイツ代表のフロリアン・ヴィルツが同点弾を奪取。勝負は延長戦へと突入すると、119分にミケル・メリーノが挙げたゴールが決勝点となり、スペイン代表が準決勝進出を決めた。

 この敗戦によりベスト8での敗退が決まったドイツ代表。28年ぶりの欧州制覇が潰えた開催国の指揮官は、試合後のインタビューに応じ、「準決勝進出を決めたスペイン代表に祝福を」と対戦相手にメッセージを送った。続けて、「前半はオープンなゲームだった。後半は私たちの方が良かったし、60分以降は明らかに我々の方が上だった」と試合を分析。「後半の同点ゴールは当然の結果だった」と述べたものの、「最後のチャンスで勝ち越しを許してしまった。残念ながらサイドで十分なプレッシャーをかけられなかった」と悔しさを滲ませている。

 また、「先発した選手もベンチにいた選手も、試合に勝つために全力を尽くした。痛恨の極みだ」とコメント。さらに、今回の敗戦で現役選手としてのキャリアに終止符を打つこととなったMFトニ・クロースについては、「トニのキャリアはいくら評価してもし過ぎることはない。ドイツ人選手としては異例だろう。ドイツで最も偉大な選手の1人であることは間違いない」と称賛しつつ、「彼の成功については誰もが知っているが、彼の性格についてはあまり知られていない。自身にとって非常に辛い瞬間にもかかわらず、チームに語りかけていた」と試合後の一幕を明かした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕・甲子園)の群馬大会が6日に開幕。前橋市の上毛新聞敷島球場で開会式が行われた。

 出場59チームを代表して、富岡実・佐藤理星主将(3年)が選手宣誓。「野球は楽しく面白く、人々に感動を与えられる最高のスポーツです。仲間を信じ、明るく元気よくキラキラとした姿でプレーすることを誓います」と決意を表すと、スタンドから大きな拍手が送られた。

 大会は27日まで行われ、今春センバツを制した健大高崎は2回戦から登場。13日に勢多農林と藤岡北の勝者と対戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

41歳ペペが試合後に涙

欧州選手権(EURO)準々決勝が7月5日に行われ、ポルトガル代表はフランス代表にPK戦の末敗れた。ベスト8での敗退が決まったなか、試合後には41歳のDFペペが涙を見せた。

試合は0-0のまま延長戦に突入。延長前半終了時点でFWキリアン・ムバッペがベンチに下がり、FWクリスティアーノ・ロナウドは120分間フル出場を果たした。

41歳のペペもロナウド同様に120分間フル出場したなかで、後半アディショナルタイムには26歳のFWマルクス・テュラムと白熱マッチアップ。年齢を感じさせないディフェンスを見せると、ガッツポーズでチームを鼓舞した。

PK戦ではフランスのキッカー5人が成功したのに対し、ポルトガルはFWジョアン・フェリックスが左ポストを叩いて失敗。5-3でフランスがPK戦を制してベスト4進出を決めた。

そして試合後にはペペがロナウドの胸元で涙するシーンがクローズアップされた。米スポーツ放送局「ESPN」の公式X(旧ツイッター)では「39歳のクリスティアーノ・ロナウドが41歳のペペを慰める」とそのワンシーンに注目。「2人の絶対的な伝説」と大ベテランを称えた。


 

 

2人の抱擁シーンはSNSでも反響を呼び、「ペペは41歳でも必要だった」「彼らは永遠に私の心の支えだ」「ポルトガル史上最高のDF」「見ていて悲しくなった」「不滅のペペ」「伝説のデュオ」など、コメントが寄せられていた。

ポルトガルは惜しくもEUROベスト8敗退となったが、ペペとロナウドの大きな背中を見た若い選手たちがその勇姿を受け継いでいくはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨季限りで引退した楽天の銀次アンバサダー(36)が、楽天の戦いぶりを語る第3回。6月は球団初の交流戦優勝を果たしたチームと、その後のリーグ再開について振り返る。(記録はいずれも6月30日現在)

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 球団創設20周年で交流戦に初優勝できた。交流戦は戦い方も結構難しいしね。あまり戦わないピッチャーもいる中で、裏方さんと監督、コーチと選手のコミュニケーションやミーティングがしっかりして攻略できたのかなと思います。

 キーになった試合は5日・阪神戦(甲子園)の小郷(9回2死二塁から逆転2ラン)かな。追い込まれてもしっかりスイングができた。11日の巨人戦(楽天モバイル)でも、追い込まれてから甘いボールを右中間に打ち返して(9回2死満塁から)逆転サヨナラ打。調子がいいバッターには、やっぱり甘いところにボールが来るんです。1番としての役割を果たしてくれたし、1番なのに13打点。(太田)光や小深田ら、小郷の前の打者がしっかり塁に出られたことが勝利につながった。その裏には、ピッチャーが試合をつくってくれたこともありました。

 MVPは藤井、小郷、鈴木大でしょう。藤井は試合をつくった上に最小失点で抑えるなど、自分の投球がしっかりできていた。その中での3勝はすごく大きかったと思います。大地は何をしたらいいのかを分かって4番に座っていた。作戦も一発で決められ、流れを持ってきた。

 古謝は8日の中日戦(バンテリンD)で初勝利。課題はたくさん残っているけど、1軍の舞台でしっかり投げられたこと、1勝できたことが一番。すごく安心したと思うし、これから何をしなきゃいけないか分かったと思います。早川はなかなか勝ちがつかなかったけど、14日の広島戦(楽天モバイル)で10回無失点など3試合に登板して1勝。防御率は0・39。なかなかサインが合わないなど色々なことがあった中では、光と話し合ってからいい投球ができていると思います。

 大きかったのは浅村をスタメンから外したこと。考えることはあっただろうし、代打で出たところでは結果も残して調子が少しずつ上がってきた。スタメンで出る4打席と、代打の1打席は全然違うんですよ。1打席の大事さを知ったと思う。5日の阪神戦(甲子園)では1安打を放ったけど、すごくいいこと。いい経験だったと思います。

 ただ、交流戦明けの試合では2勝5敗1分けと厳しい試合が続いた。取れるところで点が取れてない。前半戦を最低でも勝率5割で終われるようにしないと、上位にはいけません。必要なのは見えないミスをなくすこと。30日の西武戦(楽天モバイル)では2回2死一、二塁で村林が遊ゴロを取ったけど、セカンドを見たらベースに入ってない…。間に合わないから一塁に投げたものの、源田の足が速くセーフになった(記録は安打)。その直後に先制を許してしまいました。

 明るい兆しもありました。岡島が30日の西武戦(楽天モバイル)で約1か月ぶりに出て、初球でヒット打ったでしょ。しっかりやってきた証で、1か月ぶりに出てなかなかヒットは打てないですよ。後半戦はベテランに疲労がたまってくるので、そこをカバーするように若い選手がやってほしい。黒川、中島、村林、小深田、辰己、小郷。彼らの活躍を期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇プロ野球セ・リーグ 巨人10-3ヤクルト(5日、神宮球場)

巨人は15安打10得点と打線が爆発。戸郷翔征投手が7回途中3失点で今季7勝目を手にし、プロ通算50勝に到達しました。

前回のヤクルト戦では6回3失点で負け投手となった戸郷投手。リベンジ登板となるこの試合には「チームもいい状態なのでなんとか勝ちをつけられるように」と序盤からランナーを背負いながらも、7回途中3失点と粘りの投球。6年目の右腕は、111試合目(先発は109試合)で節目となる通算50勝に到達しました。

打線は先発全員安打の15安打10得点で強力援護。特に先発マスクをかぶった岸田行倫選手は、9回にトドメの3号3ランを放つなど、3安打6打点で攻守ともに戸郷投手を支えました。頼もしい“相方”に戸郷投手は「最後のホームランも完璧だったので、ありがとうございますと伝えたいです」と笑顔。

次回登板に向けては「オールスターまであと数試合なので、なんとかジャイアンツを勝ちに導けるように毎試合頑張りたいです」と力を込めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権佐賀大会(朝日新聞社、県高野連主催)は6日開幕し、参加36校の甲子園出場をめざす戦いが始まる。5日は会場のさがみどりの森球場(佐賀市)で開会式のリハーサルがあり、熱戦への準備を整えた。

 

 リハーサルでは入場行進の手順などをチェック。選手宣誓の大役を担う小城の堤聖弥主将(3年)も参加した。

 佐賀商放送部の田口夢逢(むあ)さん(3年)は3年連続で司会進行役を務める。よく通る声で秋の国民スポーツ大会での司会も決まっており、「元気なアナウンスで、選手が『頑張ろう』と思ってもらえたら」と意気込んだ。

 開会式は6日午前10時から。同11時半からの開幕試合では小城市出身で元プロ野球埼玉西武ライオンズ監督の辻発彦さんが始球式を行う。

 大会の入場料は大人600円、高校生200円、中学生以下無料。35試合全てをみどりの森で行い、日程が順調に進めば22日に決勝を迎える。(森田博志)

     ◇

大会審判団

 委員長 植松幸男(県公式野球審判協会会長)▽副委員長 笠継明(同副会長)▽審判長 野崎俊輔(同理事長)▽副審判長 諸隈勝美、吉村俊也(以上同副理事長)▽委員 古川一孝、一番ケ瀬正成、中村明広、荒田博記、本山信、内田圭二、竹内雅敏、広瀬央、平山博久、百武英樹、村岡亮典、手島徳久、七田哲也、江島弘朗、高塚多把左、加茂義基、納所宏幸、水竹道夫、筒井修、原悠平、杉山幸也、青木亮太、松本京子、加茂裕基、黒木智文、鹿毛大雅、園部朝久、原田信幸、山下拳貴、田渕精一郎、岩尾隆一、久保洋、平野一也、岡崎波留、本田剛士、石井尚幸、久保颯、福島厚、木原智範、大嶌邦彦、中尾耕二、今村陽介、松尾将志、土谷直樹、梶山康則、山田賢一、坂元弘睦、川崎明、池田貢久、池田祐樹、片渕英昭、川崎良太郎、久我大輔、諸岡浩二、紀伊浩、瀬戸慎也、江口裕武、井上誠一郎(敬称略)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

球児たちは、白球にどのような思い出を刻むのか――。第106回全国高校野球選手権広島大会が6日、マツダスタジアム(広島市南区)で開幕する。甲子園を目指す90校86チームが、8球場で熱戦を繰り広げる。2校が新規加盟し、参加チームは昨年より3チーム増えた。

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 開会式は同日午前10時、開幕試合の賀茂―福山工は午後0時半からの予定。大会が順調に進めば、27日に同スタジアムで決勝がある。

 入場料は大人1千円、中高生100円。小学生以下と、所定用紙を提出した学校応援団は無料。(根本快)

     ◇

 高校野球の育成と発展に尽力した指導者を表彰する「育成功労賞」に、広島県内から基町野球部の責任教師、平田顕久さん(63)が選ばれた。教員歴は35年を超え、長年にわたる高校野球への貢献が評価された。

 平田さんは観音の軟式野球部出身。広島大で硬式野球を経験し、1987年から高校の国語の教員に。初任地の沼田で、創部間もない野球部の監督に就任した。公式戦未勝利のまま迎えた翌年の春、勝利への意志をあらわそうと、「公式戦で勝つまでヒゲはそらん」と宣言。その夏の広島大会1回戦で勝利した。「5―0からの逆転。感動しましたね」

 その後、広島市立の高校3校で監督や責任教師を務めた。いずれも強豪校ではなく、高校から野球を始めた部員も多かった。

 しかし野球は代打や代走、救援投手などの役割分担があり、選手の個性をいかせるスポーツだ。「一人ひとりの得意分野を見極めて、勝ちにつなげるのが指導者の醍醐味(だいごみ)」と話す。

 生徒たちには、野球を楽しむには努力が欠かせない、と教えている。つらい瞬間を乗り越えた先の自分の成長を楽しんでほしいという思いからだ。「野球部の経験を自信に変えて、今後の人生を歩んでくれたら」(根本快)

     ◇

 広島大会のパンフレット(A4判、132ページ)が完成した。参加86チームの出場選手や集合写真、メッセージなどを掲載。各球場で1部1千円で販売する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦