「日本ハム6-9ロッテ」(3日、エスコンフィールド)

 深く大きなため息とともに、日本ハム・新庄剛志監督は試合後の取材に現れた。「何とか1勝、と思って。五回、彼が踏ん張って抑えてくれて…」。ドラ1・細野(東洋大)が勝利投手の権利を手に降板。その直後に逆転されたことを悔やんだ。

 2点リードの六回に2番手として送り出したマーフィーが先頭打者に四球を与えたのち連打を浴びた。ザバラを投入したが、バント処理をお手玉し、痛打された。あっという間に5失点。再逆転を許した。

 「やっぱりノーアウトからのフォアボールっていうのは点につながる」と苦言。疲労もたまる時期にきているが、「でもそれが仕事。高い給料をもらっているんですから、ストライクを投げる練習を毎日しているわけじゃないですか」。痛恨の逆転負けで再び勝率5割。無念さをにじませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

那覇市のパレットくもじ7階に入居していた書店「リブロ」の跡地に、屋内遊具施設「ザ・キッズ」が5日にオープンする。3日、招待客を招いたプレオープンがあった。「ザ・キッズ」の県内進出は初めて。全国では30店舗目。

 面積は約720平方メートル。巨大ジャングルジムやスライダー、ボールプールやゲームなどが使い放題。入場料は保護者が1日500円。子どもは平日1人千円、土日祝日1500円、3時間の場合は1200円。出入り自由で、持ち込み自由の飲食コーナーもある。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆テニス ▽ウィンブルドン 第3日(3日、ロンドン・オールイングランド・クラブ)

 シングルス1回戦が行われ、男子で3年ぶりに出場した元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)は世界76位のアルトゥール・ランデルクネク(フランス)に7―5、4―6、7―6、3―6、2―6で敗戦。2011年以来の初戦敗退に終わった。

 2回戦で途中棄権した全仏オープン後に、右足首を負傷。大会前は「(出場は)まだ決めきれていない」と語っていた錦織が、芝の聖地に帰ってきた。2日に始まった試合は第3セット1―1の場面で日没順延。この日も雨で試合開始が遅れる中、錦織は再開直後の自身のサービスゲームで相手にリードを許す場面もあったが、その後は多彩なショットで相手を振り回してキープを続けた。タイブレイクでは4点連取などで主導権を握り7―2。リードに成功した。第4セットも互いにキープが続いたが、第8ゲームをブレイクされ、ファイナルセットに突入した。

 過去、勝率8割を誇っている第5セット。けがの影響からか、流れに乗りきれない錦織は、相手の狙い澄ましたリターンに苦しんだ。第3セットは15―40からドロップショットを決められてブレイク。相手のサービスゲームでも30本を超えるエースを決められるなど、反撃の糸口は最後までつかめないまま、最後もセンターへのサーブを追えずに終わった。

 錦織は今月下旬から、自身5度目の五輪となるパリ大会(ローランギャロス)に参戦。16年リオで銅メダルを獲得した舞台で復活を遂げることはできるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)

 阪神が佐藤輝の2発で競り勝った。二回に右越えに運んで先制4号、六回には左越えに勝ち越し5号を放った。7回2安打1失点と好投の大竹が5勝目。岡田彰布監督は阪神監督として通算514勝目をマークし、藤本定義が持つ球団歴代最多記録に並んだ。以下、岡田監督との一問一答。

  ◇  ◇

 -佐藤輝が久しぶりにホームラン。

 「久しぶりやろ」

 -神宮で本塁打が出ると話していた。

 「まあな。その2点やからな」

 -相手バッテリーも佐藤輝を嫌がっていた。

 「まあ、最初の1打席目やったからな。2打席目か。フォアボールも選んどったし。2打席目も」

 -守備はミスもあったが。

 「いや、いつもワンバン放れいうてんのに」

 -大竹は持ち味を発揮した。

 「そうやなあ。ちょっと余力残したけどな。2イニングやったら何とか継投いけるしな」

 -スコアは2-1だが勝ち方は。

 「ファインプレーもあったけどな、どこかで1本出てたら楽やったけどな。まだまだそんな楽には勝てんわ。でもこないしてしのいでいったら、もうちょい楽な勝ち方ができるようになるんちゃうかな」

 -明日の試合が持つ意味は大きい。

 「大きいけど村上も分かっとるよ」

 -ウイニングボールは。

 「そんなん誰も覚えてないやろ。いらんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)

 阪神が広島に競り勝った。岡田彰布監督は阪神監督として通算514勝目。藤本定義が持つ球団歴代最多記録に並んだ。

  ◇  ◇

 継投などに顕著だが、岡田監督は理詰めで采配を振る。幼少期から将棋に親しんでいただけに、詰め将棋のように理性的に相手を追い込んでいく。ただ、野球は理性だけではできない。指揮官が大切にしているのが「感性」だ。

 トラックマンに代表されるように、近年はあらゆる事象が数値化されるが、そんなデータ重用の風潮に異を唱える。

 「5キロくらいの球速差なんかバッターボックスで分かれへんやろ」

 例えば145キロのカットボールも140キロのスライダーも“変化球”には変わりない。投手の球種を必要以上に細かく分析する意味はなく、打席で考えすぎずに反応する感性こそ必要だと説く。選手起用や守備位置なども同様だ。データを頭の片隅には置くが、それをどう使うかは監督自身の感性に委ねられる。

 「感性を持たんと、野球もうまならへんよ」

 阪神監督として積み上げた通算514勝は、感性と理性が絶妙に混ざり合い、成し遂げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)

 蒸し暑いマツダで偉業を成し遂げた。首位・広島に競り勝ち、岡田彰布監督が阪神監督歴代最多の通算514勝に並んだ。「そんなん関係ないやん、関係ないって」。試合後は自身の記録よりチームの手応えを口にした。

 「ヒットも出るようになったし、チャンスもつくれているからな。そこで回ってきた者が1本タイムリーが出たらだいぶ楽になるよな。こういう逃げ切り勝ちはな」

 今季は開幕から深刻な得点力不足に悩まされてきたが、ようやく上昇の兆しだ。一時は2軍降格を命じた佐藤輝に2本のアーチが飛び出し、大竹は鯉キラーぶりを発揮。終盤は継投で逃げ切り、リーグ戦再開後初のカード勝ち越しを決めた。

 「俺はマイナス思考やけど、完璧主義者やから困るんや」。昨年2月、岡田監督は焼酎グラスを傾けながらつぶやいた。「代打で打つと思ってない。打ったらラッキー。もうけもんや。次の手を考えている」。ベンチでは常に頭をフル回転。最悪の事態を想定してタクトを振るのだから、リードを奪っても楽観的になれるはずがない。勝負の先の先まで読み、球団史上最多に並ぶ514の白星を積み重ねてきた。

 “老将”という言葉も似合わない。今年11月には67歳を迎える。今も変わらぬ活力に陽子夫人は「タフさは桁違い。基礎的なエンジンが違う」と驚きを隠さない。一方で人知れず心身を削ってグラウンドに立っている。

 陽子夫人によると「どこでもしっかり寝られる人」。そんな岡田監督が眠りに就くことができない日もあった。5月31日のロッテ戦。1点リードの九回に追い付かれ、延長十回サヨナラ負けで今季初の4連敗を喫した夜は、悔恨のあまりほぼ一睡もできなかった。勝利への執念は老境を迎えても衰えることを知らない。

 「7月に入ってオールスターまで区切りやな。そこでどんだけ貯金を積み重ねられるかやろな」

 苦境を乗り越え、将は勝負の夏場を見据える。貯金も2とし、2位に再浮上。首位・広島とは2ゲーム差に接近した。今秋も宙を舞う。稀代の名将は“球道一筋”に連覇の道を突き進んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)

 123打席ぶりの一発、今季初の1試合2発で勝利を呼んだ。阪神・佐藤輝明内野手(25)が二回に先制4号ソロ、同点の六回に勝ち越し5号ソロを放ち、リーグ戦再開後初のカード勝ち越しに導いた。岡田彰布監督(66)にも藤本定義に並ぶ阪神監督歴代最多の514勝をプレゼント。首位・広島とは2ゲーム差。復活した大砲とともに再進撃といきたい。

 まだ日差しが照りつける右翼席へ、豪快な一撃を届けた。佐藤輝が123打席ぶりの4号先制ソロ。「なかなか出てなかったんで、やっと出たかって感じですね」。待ちに待った一発。本当に長かった。その分、喜びも大きかった。

 二回1死。九里の141キロ内角直球を振り抜いた。きれいな放物線を描いて、白球はグングンと伸びていく。「最近、いったかなというやつが入らないことが多かったので、どうかなと思いましたけど」。疑心暗鬼だったが、手応えはあった。4月21日・中日戦(甲子園)以来のアーチ。三塁ベンチ、虎党が沸いた。

 一時、暗転したのは五回2死の守備。菊池の強烈なゴロを好捕したが、一塁送球がそれた。矢野の同点打につながる悪送球。打って、取り返すしかなかった。直後の六回2死。「エラーした後だったんで、絶対に打つという気持ちで」。集中力を最大限に高めた。

 九里のチェンジアップに泳がされず、コンパクトに左翼へ。「いいスイングができた」。レフトスタンドへスーッと吸い込まれた。右腕をマウンドであぜんとさせ、気持ちよさそうにダイヤモンド一周。昨年5月14日のDeNA戦(甲子園)以来で今季初の1試合2発。岡田監督の阪神通算歴代トップタイの514勝へ導いた。

 どれだけ調子が悪くても、ファンは応援してくれた。2軍降格中も鳴尾浜には佐藤輝の青いタオル、ユニホームが揺れていた。2日はマツダスタジアムの室内で練習。グラウンドまでの動線でも熱い声が飛んだ。足を止めて、一人一人にサイン。「球場ではできる限りやりたいと思ってるんで。うれしいですよね」。ミニサイン会の終了間際には「ホームラン打ってや!」と奮い立たせてくれた。一日遅れたが、きっちりと快音もプレゼントした。

 チームは7月に入って連勝。2位浮上となり、首位の広島にも2ゲーム差まで迫った。気温の上昇に比例するように、佐藤輝も乗ってきた。「どんどん上がってきている。これからもっと大事な時期になってくるので、しっかり打てるように頑張っていきます」。苦しむ顔はもう見たくない。佐藤輝劇場がナインを、虎党を熱くする。

 ◆佐藤輝の1試合複数本塁打 佐藤輝の1試合複数本塁打は今回で6度目。過去5度は①21年5月28日・西武戦=3本②同8月17日・DeNA戦=2本③22年5月15日・DeNA戦=2本④23年4月29日・ヤクルト戦=2本⑤同5月14日・DeNA戦=2本。なお、今季5本塁打はいずれも同点の場面からの一発だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界陸連は2日、パリ五輪代表資格に関わる最新の世界ランキングを更新した。男子100メートルで日本の残り2枠の五輪代表選考を巡っては、坂井隆一郎(26)=大阪ガス=が参加資格獲得圏内に入り、初の五輪代表が確実となった。これにより柳田大輝(20)=東洋大=が落選見込み。東田旺洋(28)=関彰商事=も圏内を維持し、初の五輪を確実にした。日本陸連は近日中にリレーも含めた五輪代表を発表する。

 実質的な“最終選考会”だった日本選手権(6月27~30日、新潟)から3日がたち、五輪代表の行方が見えてきた。最新の世界ランクでは坂井、柳田、東田が参加資格獲得圏内の56位以内に入り、日本陸連が定める選考規定では圏内の選手の中から日本選手権の順位を優先して選ぶことから、日本選手権優勝の坂井と2位東田の五輪切符が確実となり、同3位の柳田が落選見込みとなった。

 五輪代表は各国最大3枚。日本選手権前には、既にサニブラウン・ハキーム(東レ)が内定していた。大会を終え、坂井が世界ランク56位以内がギリギリの点数だったことから、最後の枠は坂井か、柳田か、という微妙な状況だった。

 同大会の決勝では、1位と2位、2位と3位の差がわずか0秒0005。2位以内で代表が確実だった柳田は「正直受け止めきれない」と大号泣し、坂井も「どうなるかはわからない」と複雑な面持ちだった。悲願の金メダルを狙う男子400メートルリレーの4人には、100メートル代表3人が選出される予定で、残り1枠は条件を多く満たす柳田が有力とみられる。

 男子200メートルは飯塚翔太(ミズノ)が、日本短距離界では08年北京五輪の朝原宣治以来4大会連続の代表が確実に。女子三段跳びの森本麻里子(オリコ)、男子400メートルで日本記録を持つ佐藤拳太郎(富士通)、同走り高跳びの赤松諒一(西武プリンス)真野友博(九電工)、やり投げのディーン元気(ミズノ)らも圏内に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「男子ゴルフ・日本プロ選手権」(4日開幕、富士C可児C志野C=予選ラウンドはパー71、決勝ラウンドはパー72)

 男子ゴルフの国内メジャー第2戦、日本プロ選手権は4日に岐阜県可児市の富士C可児C志野(7164ヤード、予選はパー71、決勝はパー72)で開幕する。

 指定練習日の3日は、石川遼が今週初めて回るというコースを最終確認。2週前の通算19勝目に続いて勝てば、1973年のツアー制施行以降では中嶋常幸、尾崎将司、池田勇太に次いで史上4番目の年少記録となる32歳294日での国内20勝到達となる。節目の記録が懸かるものの「何回勝てるかなと考えるよりは、まだまだ自分が成長できるところがある」と話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(20日、両国国技館)

 アストロラビオの挑戦を受けて初防衛戦を行う中谷潤人(26)=M・T=が3日、合宿先の米国から羽田空港に帰国した。滞在中は大リーグ・ドジャースの試合を2度観戦。2戦目には大谷翔平の本塁打を見たといい「海外で活躍している日本人選手を見ると、僕も海外でいいパフォーマンスを出せる環境に身を置きたいと思った」と刺激になった様子。

 今回の試合のテーマは「SKY IS THE LIMIT」で「無限の可能性を感じ取ってもらえる試合をしたい」と意気込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6場所ぶりに幕内復帰した若隆景(荒汐)が3日、名古屋市内の部屋で稽古し、出稽古に訪れた関脇霧島との申し合いに感慨をにじませた。3番とって2勝1敗。

 右膝に大ケガを負った昨年春場所の前以来となる手合わせだった。「相当ひさびさ。入門する前から一緒に稽古してきた。すごく懐かしい感じ」と心境を吐露。「一つずつ段階を踏んで、上位の力士と稽古できるようになったのは、自信にもなる」と復活への実感がこもった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「巨人6-1中日」(3日、上毛新聞敷島球場)

 勝利の瞬間、最高の笑みがはじけた。群馬県出身の巨人・井上温大投手が故郷で登板し白星をつかんだ。家族も応援に駆けつけた一戦。ヒーローインタビューで「お父さん、お母さん、おじいちゃん、勝ったよ」と初々しく直接、報告した。

 「ワクワクしている気持ちが強かった」。一球一球、投げる度にスタンドから拍手が起こり、地元の温かさを感じながら左腕を振った。直球が走り、変化球の制球力も抜群。自己最長の8回を投げ、5安打無失点で3勝目をマークした。

 阿部監督は「素晴らしいピッチングでした。どこに行っても地元だと思って投げてもらいたいね」とユーモアたっぷりに絶賛した。地元に帰省した前日は母の手料理のしゃぶしゃぶに舌鼓を打った。周囲の期待を胸に成長した姿を披露した。

 この球場は前橋商3年夏に群馬大会決勝で敗れた場所。「悔しい思いばっかりしていた。いいピッチングができていい思い出に切り替えられた」。若武者の奮闘を刺激にしチームも逆襲に転じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「DeNA3-5ヤクルト」(3日、横浜スタジアム)

 悔やまれる敗戦だった。DeNAは初回、4番・牧の左越え3ランで先手を奪ったが、じわじわと追い詰められ逆転負け。これで阪神と順位が入れ替わり、3位に転落した。

 鮮やかな先制アーチに打線爆発が期待されたが、二回以降、わずか2安打。三浦大輔監督は「立ち上がりはいい形で先制できたが、二回以降、向こう(山野)を立ち直らせてしまった」と唇をかんだ。

 先発の浜口も4回5安打2失点で降板。粘りの投球でしのいだものの、101球を費やした。五回以降はブルペン陣がフル稼働し、クローザー・森原までつないだが、さすがの守護神も追い上げムードのヤクルト打線につかまり、万事休した。

 チームは今季、横浜スタジアムにおける水曜日の試合が6戦6敗。この夜も“鬼門”突破はならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「広島1-2阪神」(3日、マツダスタジアム)

 阪神がリーグ戦再開後初の連勝で首位・広島とのゲーム差を「2」とした。佐藤輝の今季初の1試合2発で連勝し、本来の攻撃パターンに近づきつつある打線だが、デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は攻撃面でのミスを厳しく指摘。小幡のバント失敗にワンプレーの大切さを説いた。

  ◇  ◇

 阪神は大事なカードを連勝という結果で終えられた。佐藤輝の2本塁打で勝った形だが、1、2番を含め他の選手にも当たりが出てきて阪神らしい攻撃パターンに近づきつつある印象だ。ただそれが得点につながらなかった大きな理由に小幡のバント失敗がある。

 特に九回無死一塁での失敗は大いに反省の余地がある。なぜなら八回無死一塁の攻撃では、走者・植田、打者・大山のところでエンドランを掛けている。つまりそれほどベンチは「もう1点」というものにこだわって試合を進めていたのだ。

 まずは、試合の中でチームとして何がもっとも大切かというところの状況判断が必要。そうなれば、何が何でも成功させなければならないバントだということは分かるはずだ。

 木浪を負傷で欠く中、同等の役割を求められる立場として、小幡自身の評価にも関わってくる。せっかく出場機会を得ているところで、それはもったいない。ましてや今後シーズンが進めば、ワンプレーの重要度は増してくる。小幡にはこの失敗をいい教訓として木浪を上回るような働きを期待したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本サッカー協会は3日、パリ五輪に臨む男子U―23日本代表18人を発表した。細谷真大(22)、藤田譲瑠チマ(22)らがメンバー入り。3枠まで認められる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠は2008年の北京五輪以来、4大会ぶりに招集ゼロ。主力として期待されたMF松木玖生(21)=FC東京=、GK鈴木彩艶(21)=シントトロイデン=は移籍の可能性を考慮されて外れた。1968年メキシコ市五輪「銅」以来の表彰台へ厳しい道のりだが、大岩剛監督(52)は「金メダルを奪う」と一枚岩で頂点を目指す。

 OAを招集できなかった背景には、さまざまな事情が絡み合う。大前提として、欧州各国にとって五輪サッカーは、若手の大会という認識がある。クラブが高給を支払う選手を、W杯などのように派遣義務がなく、負傷のリスクもある大会に送り出すべきではない、という考えが大半を占める。東京五輪は吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の招集に成功したが、地元開催だからこそだった。

 会見で日本サッカー協会(JFA)の山本昌邦NTDは「1年以上かけて海外組の調整は進めてきた」と言う。しかし、最終決定するこの時期は、欧州は夏の移籍市場(6月14日~8月30日)まっただ中。補強ポイントだったセンターバックでは板倉や町田らの名前が挙がったが、移籍の可能性がある選手の場合は現所属、移籍先と2度の交渉をクリアしなければならない。移籍先が決まっていない現状では諦めるしかなかった。

 招集に近づいたのが遠藤航だった。本人が「選ばれたら貢献したい」と前向きな姿勢を示し、今夏に移籍の可能性も低いため、JFAはリバプールと交渉。一時はクラブも派遣に寛容な姿勢を見せたが、スロット新監督の下で新チームをつくる状況でもあり、最終的には認めなかった。パリ五輪世代でもあった久保建英(23)もスペイン1部Rソシエダードが主力派遣に首を縦に振らなかった。日本人が欧州で戦力として認められている証拠ではあるが、OA問題の解決方法は見つからず、今後の五輪でも頭を悩ますことになりそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球パ・リーグは3日、1試合のみが開催。

前日黒星を喫した2位・ロッテは、3位・日本ハムとの2戦目に挑みました。両先発は互いにプロ2度目の先発マウンド。日本ハムのルーキー細野晴希投手と、ロッテの2年目・田中晴也投手の若きマッチアップは乱打戦の展開となりました。

ロッテ・佐藤都志也選手が2回に3ラン本塁打を放ち先制すると、3回には日本ハム・レイエス選手が満塁本塁打でお返し。6回にはロッテが3本のタイムリーなどで一挙5得点をあげ、その勢いのまま勝利しました。先発の田中投手はこの日、プロ初勝利を手にしています。

ここまで日本ハムの本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOで7戦全敗となっていたロッテは、ついに初勝利。日本ハムとのゲーム差を2.5に広げています。また同日予定だった楽天対オリックス戦は雨天中止となっています。

【3日のパ・リーグ結果】

◆ロッテ 9-6 日本ハム

勝利投手【ロッテ】田中晴也(1勝0敗)

敗戦投手【日本ハム】マーフィー(1勝2敗)

セーブ【ロッテ】益田直也(1勝2敗11S)

本塁打【ロッテ】佐藤都志也2号【日本ハム】レイエス5号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球セ・リーグは3日、各地で3試合が行われました。

首位広島相手に阪神は佐藤輝明選手が躍動。4月以来となる4号ソロホームランで先制。1度は追いつかれるも、6回には再びホームランで勝ち越し。阪神は広島に2連勝でカード勝ち越しを決め、2位に浮上しました。

4位巨人は、地元の群馬・前橋での凱旋(がいせん)登板となった先発・井上温大投手が好投。中日打線を8回無失点。打撃では、ヘルナンデス選手が3ランホームランで先制点を奪うなど快勝。中日は巨人を上回る8安打を放つも、得点につなげられませんでした。

DeNAは初回にDeNAの牧秀悟選手の3ランホームランで先制するも、以降は得点を重ねることができず。ヤクルト7回に試合を振り出しに戻されると、9回にサンタナ選手のタイムリー2塁打で勝ち越しを許し敗戦。DeNAは3位転落、ヤクルトは中日と同率の5位となっています。

首位から最下位まで6ゲーム差に全球団がひしめくセ・リーグ。首位広島が3連敗を喫したため、4位巨人までは2.5差となっています。

◆阪神 2-1 広島

勝利投手【阪神】大竹耕太郎(5勝4敗)

敗戦投手【広島】九里亜蓮(4勝5敗)

セーブ【阪神】岩崎優 (3勝3敗11S)

本塁打【阪神】佐藤輝明4、5号

◆巨人 6-1 中日

勝利投手【巨人】井上温大(3勝4敗)

敗戦投手【中日】涌井秀章(2勝5敗)

本塁打【巨人】ヘルナンデス5号

◆ヤクルト 5-3 DeNA

勝利投手【ヤクルト】大西広樹(5勝1敗)

敗戦投手【DeNA】森原康平(1勝3敗17S)

セーブ【ヤクルト】木澤尚文 (3勝1敗3S)

本塁打【DeNA】牧秀悟11号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JFA(日本サッカー協会)は3日、パリ五輪に出場するサッカーの日本代表メンバーを発表しました。会見でメンバー選出への苦労が明かされました。

アジアカップでウズベキスタンを破り見事優勝をつかんだ藤田譲瑠チマ選手や佐藤恵允選手など18名が選出されました。

大岩剛監督は「制限ある中で最高の18人を選んだ」とコメント。

同じくアジアカップで活躍した松木玖生選手が外れたことについて記者から質問が飛ぶと「コンディションに問題があるという理由ではない」と明言を避けた大岩監督でしたが、山本昌邦ナショナルチームダイレクターが補足で「(松木選手が)移籍の可能性があります。その中で確実にオリンピック期間に招集できる確約ができなかった。それが要因です」と説明しました。

また3枠選べるオーバーエイジ枠については、選出がありませんでした。これは2008年の北京五輪以来、16年ぶりとなります。

これについても「オーバーエイジの希望は当然ありました。1年以上かけて海外組と調整は進めて参りました。日々変わっていく選手の状況、移籍先が決まらなければ交渉すらできない。先を予測して交渉するのは困難を極めました」と複雑な裏側を明かしました。

メンバーを最終決定したのは登録期限となった会見前日。「日々クラブと連絡取りながら、昨日まで努力したが、(日本選手が)チームにとてつもなく大きな存在で必要とされてるからこそ困難な状況になった」と話しました。

出場メンバーは18日のフランス代表と国際親善試合を行った後、パリ五輪へ挑みます。初戦は25日のパラグアイ代表との一戦です。

▽パリ五輪に出場が決まったサッカー日本代表の18名

【GK】

1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)

12 野澤大志ブランドン(FC東京)

【DF】

16 大畑歩夢(浦和レッズ)

3 西尾隆矢(セレッソ大阪)

5 木村誠二(サガン鳥栖)

2 半田陸(ガンバ大阪)

4 関根大輝(柏レイソル)

15 高井幸大(川崎フロンターレ)

【MF】

6 川崎颯太(京都サンガF.C.)

7 山本理仁(シントトロイデンVV/ベルギー)

13 荒木遼太郎(FC東京)

8 藤田譲瑠チマ(シントトロイデンVV/ベルギー)

14 三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)

【FW】

17 平河悠(FC町田ゼルビア)

9 藤尾翔太(FC町田ゼルビア)

18 佐藤恵允(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)

10 斉藤光毅(ロンメルSK/ベルギー)

11 細谷真大(柏レイソル)

以下、バックアップメンバー

22 GK佐々木雅士(柏レイソル)

21 DF鈴木海音(ジュビロ磐田)

20 MF山田楓喜(東京ヴェルディ)

19 MF佐野航大(NECナイメヘン/オランダ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

招集確実だった松木玖生が落選のサプライズも…18人が決定

日本サッカー協会(JFA)は7月3日、大岩剛監督率いるパリ五輪代表メンバー18人を発表した。56年ぶりのメダル獲得を目指す大会で、オーバーエイジ(OA)枠3人の起用はなく、移籍の可能性が理由で招集確実と見られていたMF松木玖生(FC東京)が選外となった。4月から5月にかけて行われた最終予選を兼ねたU-23アジアカップメンバーを中心に構成され、同大会メンバー以外は6月のアメリカ遠征で招集された欧州組・斉藤光毅と三戸舜介の2人。総力戦で臨む18人全員の戦力を分析する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

◇ ◇ ◇

<GK>
■1 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)
大岩ジャパンの守護神。U-23アジア杯の活躍が顕著で、PKストップする勝負強さは五輪本番でも期待できる。身長193センチの高さを誇り、ハイボール処理も抜群の安定感。最後の砦は任せた。

■12 野澤大志ブランドン(FC東京)
A代表として1月のアジアカップに同行。FW細谷真大とともに短期集中の大会に臨むトップの姿を目に焼き付けている。野澤も身長193センチで長身を生かしたシュートストップが武器だ。

<DF>
■2 半田陸(ガンバ大阪)
クラブでは右サイドバック(SB)が主戦場も、左もこなせる柔軟さが特徴の1つ。グループリーグは中2日でタフな戦いが強いられる。消耗の大きいSBは3人の総力で乗り切らなければならない。

■3 西尾隆矢(セレッソ大阪)
アジア杯の悔しさを晴らす時が来た。同大会では初戦で一発退場となり3試合の出場停止処分を下された。その苦しみを打ち破って掴み取った五輪切符。対人の強さを発揮して、失点ゼロを目標にディフェンスリーダーの役割も果たしてほしい。

 

 


 

 

■4 関根大輝(柏レイソル)
身長187センチの大型SBで、前線への推進力も高い。右SBの主力候補。アジア杯で一気に評価を高め、信頼を掴み取った。セットプレーからの決定力も魅力的。

■5 木村誠二(サガン鳥栖)
6月のアメリカ遠征には不参加もアジア杯の活躍は頼もしかった。高井とのコンビネーションも抜群で、CBの中心として牽引してもらいたい。

■15 高井幸大(川崎フロンターレ)
唯一の2004年生まれで最年少の19歳。川崎が生んだ若きCBはビルドアップもお手の物。大胆な迫力ある守備で窮地も乗り越えられるはずだ。

■16 大畑歩夢(浦和レッズ)
レフティーの左SB。機動力があり、無尽蔵のスタミナで縦横無尽にピッチを駆け回る。浦和で培ったメンタリティーの発揮にも期待だ。

 

 


 

 

藤田譲瑠チマは主将の最右翼

<MF>
■6 川﨑颯太(京都サンガF.C.)
クラブでキャプテンを務める献身的なボランチ。ボール奪取能力に優れ、攻守のスイッチャーになり得る。「必要とあれば左SBもやります」とアグレッシブな姿勢にチームメイトも付いていく。

■7 山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー)
藤田の“相棒”はアカデミー時代からともにする山本が適任。この世代を引っ張ってきた1人で、欧州に渡ってからの成長曲線が大きい。ボールコントロールに秀でるパサー、テクニシャンなイメージを超越して“闘える”ファイターへと変化を遂げている。

■8 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー)
主将はこの男だろう。大岩監督は「まだ決めていない」と話すも、アジア杯でもまとめあげ大会MVPに選出された藤田は欠かせない存在。視野の広さから展開を広げ、チャンスを生み出す。アンカー、ダブルボランチの一角で起用か。

 

 


 

 

 

■13 荒木遼太郎(FC東京)
ワクワクさせるファンタジスタがパリでも魅了する。今年に入って急激に評価を高め、パリ行きを掴んだのが荒木だろう。FC東京へ移籍して上り調子へ。3月シリーズ、アジア杯、6月シリーズと結果で示した。トップ下、インサイドハーフ、“ゼロトップ”でもプレーは可能だ。

■14 三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム/オランダ)
身長164センチの小柄な体格から生み出すパワフルな突破。右サイドの“ダイナモ”は欧州でさらに進化を遂げた。斉藤との連係も魅力的だ。

 

 


 

 

<FW>
■9 藤尾翔太(FC町田ゼルビア)
強靭なメンタリティーを誇り、ストライカーにはもってこい。J1リーグ首位のエースは身長184センチの万能な大型FW。秀逸なポストプレーからフィニッシュまでなんでもできる。

■10 斉藤光毅(ロンメルSK/ベルギー)
10番が帰ってきた。この世代を象徴する存在でありながら、負傷の連続で苦しんだ時期もあった。昨季プレーしたオランダでは1対1にさらなる磨きをかけて、スペースにも走り込む。必ず相手の脅威になるはずだ。

■11 細谷真大(柏レイソル)
エースの君臨だ。圧倒的なスピード、フィジカルを持ち合わせ、高い技術でゴールに迫る。大岩監督が絶大な信頼を寄せる“秘蔵っ子”でどんな時も使い続けてきた。グループリーグ突破、メダル獲得へのキーマンはやはり細谷だろう。世界の舞台で一皮むければ、今夏の注目株になるかもしれない。

■17 平河 悠(FC町田ゼルビア)
左右こなせるアタッカー。J1でも個でサイドを切り裂き、経験あるSBを困らせてきた。自陣からでもドリブルで運べ、劣勢でも一発で局面を打開できる。

■18 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ)
明大からJ経由せずドイツへ渡った“体育会系”。ハードワーク惜しまないが、タッチは繊細で高い技術を誇る。スピードもあり、一気に前線で仕掛けられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆新日本プロレス「NEW JAPAN SOUL 2024」(3日、後楽園ホール)観衆1225

 新日本プロレスは3日、後楽園ホールで「NEW JAPAN SOUL 2024」を開催した。

 

 第4試合の「G1 CLIMAX 34」Bブロック出場者決定トーナメント準決勝で棚橋弘至がボルチン・オレッグと対戦。昨年まで「G1」22年連続出場の歴代最多記録を持っている棚橋だったが、オレッグのカミカゼに沈み「G1」出場を逃した。

 試合後、オレッグは「本当に棚橋さん、ありがとうございました。これからも本当に頑張ります。今まで棚橋さんと矢野さんに勝ったから、絶対に次も勝たなきゃいけないし、『G1』優勝しないといけないと思う」と喜びを表した。

 敗れた棚橋は、バックステージで大の字になり「夏、終わりました。マジか……。すげえ逸材だと思うよ、ボルチンは。クソォ……。『G1』、優勝する予定だったんだけど。そうか、そうだな……。クソォ……」とうめき、立ち上がると「明日から、明日から来年の『G1』の準備をしようか。俺が最速でスタート切るから」と見据えた。

 この日の後楽園の結果で7・5東京武道館で行なわれるトーナメント決勝は、Aブロックがタイチvsオレッグ、BブロックがYOSHI―HASHIvsニューマンに決定した。

 ◆7・3後楽園全成績

 ▼第1試合 20分1本勝負

TAKAみちのく、○上村優也、SANADA、DOUKI(9分05秒、ダイビングクロスボディ→片エビ固め)本間朋晃●、真壁刀義、永田裕志、エル・デスペラード

 ▼第2試合 20分1本勝負

ティタン、高橋ヒロム、○辻陽太(5分45秒、反則)金丸義信、SHO、成田蓮●

 ▼第3試合 20分1本勝負

○BUSHI、ティタン、高橋ヒロム、辻陽太、鷹木信悟、内藤哲也(4分43秒、ファブル)ディック東郷●、金丸義信、SHO、高橋裕二郎、成田蓮、“キング・オブ・ダークネス”EVILグ・オブ・ダークネス”EVIL

 ▼第4試合 『G1 CLIMAX 34』Bブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負

○ボルチン・オレッグ(6分50秒、カミカゼ→エビ固め)棚橋弘至●

 ▼第5試合 同Aブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負

○カラム・ニューマン(14分38秒、オスカッター→片エビ固め)KENTA●

 ▼第6試合 同Bブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負

○タイチ(19分26秒、ブラックメフィスト→片エビ固め)TJP●

 ▼第7試合 同Aブロック出場者決定トーナメント準決勝戦時間無制限1本勝負

○YOSHI―HASHI(26分01秒、カルマ→片エビ固め)石井智宏●

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界最高峰リーグへの思いとは? パリ五輪のバスケットボール男子日本代表候補・富永啓生(23)が3日、東京・有明アリーナで行われたトークイベント「日本一丸」に参加した。

今春に米ネブラスカ大を卒業した日本のシューターは、6月26、27日に行われた米プロバスケットボールNBAドラフトでは指名されなかった。それでも「そこは、まだ自分の実力不足だったかなと思う。だけど、ドラフトだけが全てではない。これからチャンスは絶対ある」と気持ちは前向き。パリ五輪に向けては「五輪で戦う相手はNBAにいる選手がたくさんいる。その中でどれだけ通用するかというところが、一番大事になってくる」と闘志を燃やしている。

また、NBAの名門レイカーズで活躍し、代表に合流した八村塁(26)については「まずは、すごい大きいなと思った。やはり世界最高峰のNBAでやっているだけあるなと思った。一つひとつのスキルもすごい。勉強できるところがたくさんある」と大きな刺激を受けている。

そのNBA入りに向けてアピールするためにも、五輪は重要な大会になる。「五輪で活躍したいというのはずっと思っていた。ここを通過点に、どんどんレベルアップして目標であるNBAに行けるように頑張りたい」と力強く意気込んだ。現在の代表候補は16人で、ここから12人まで絞られる。パリで結果を残し、夢の実現につなげたいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 日本ハム6―9ロッテ(3日・エスコンF)

 

 ロッテの高卒2年目右腕・田中晴が、味方の強力援護でプロ初勝利を手にした。自身2度目の先発は5回5安打5失点(自責0)。降板が決まってアイシング姿で見届けた6回の攻撃で、味方が5得点の猛攻で逆転したことで初白星が舞い込んだ。「個人としては悔しい。今日は野手と後ろで投げてくれた投手の方々が初勝利をプレゼントしてくれた」と感謝しきりだった。

 移り気な勝利の女神が最後に振り向いてくれたが、内容には反省が口をつく。佐藤の先制3ランで援護をもらうも、3回は先頭を遊失で出塁させ、2連打でプロ初失点。さらに2死満塁でレイエスに左中間席に運ばれ、計5点を与えた。「ビッグイニングは一番やってはいけない結果。悔しいです」と振り返った。

 球団で5失点しながらの初勝利は、97年8月9日のオリックス戦(千葉)で5回1/3を5失点の武藤潤一郎以来27年ぶり。敗れれば、4日にも自力V消滅の可能性があった一戦で、エスコンでの開幕からの連敗を7で止めた。「プロ野球人生で1球しかないメモリアルなボールなので大切にしたい。次は自分がチームを救って勝てるような投球をしたい」。次こそは晴れ晴れとした勝利を飾る。(竹内 夏紀)

 ◆田中 晴也(たなか・はるや)2004年6月6日、新潟・長岡市生まれ。20歳。四郎丸小時代に赤城ベースボールクラブで野球を始め、長岡南中を経て日本文理に進学。高校時代は1年秋からベンチ入り。2年春からエースを務め、2、3年夏に甲子園出場。高校通算20本塁打など打撃も魅力だが、22年ドラフト3位でロッテ入団後は投手に専念。186センチ、92キロ。右投左打。年俸600万円。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆JERA セ・リーグ  巨人6―1中日(3日・前橋)

 巨人は前橋でのゲームに勝利。群馬県内での試合は通算28試合目で20勝8敗となり、この球場では7勝6敗。18年4月25日対中日戦以来の勝利で、勝ち越しとなった。

 巨人の先発は、前橋商出身の井上。地元凱旋登板となったが、これまで出身高校が群馬の巨人選手は登板がなく、ご当地選手では井上が初登板だった。内容も8回無失点で、これまで6月6日ロッテ戦の6回2/3が最長だったが、地元で意地を見せて更新した。

 この球場では、前橋育英高出身の高橋(西)が16、19年の2度投げているがともに敗戦投手。群馬出身投手がこの球場で勝利したのは、井上が初めてだった。

 群馬出身の巨人投手では、通算267登板で45勝を挙げた宮田征典(前橋高出)がいるが、現役時代の62~69年には、群馬県内で巨人のゲームがなく、故郷での勝利のチャンスがなかった。一方の井上はデビュー5年目で故郷に錦を飾った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「七夕賞・G3」(7日、福島)

 5歳になって軌道に乗ってきた素質馬キングズパレスが3日、重賞初制覇へ向けて好仕上がりをアピール。松岡を背に美浦Wの併せ馬で素軽い動きを披露し、楽々と2馬身先着を果たした。前走の新潟大賞典が鼻差の2着。待望のタイトル奪取へ、機は熟した。

 重賞初Vへ向けてムードは良好だ。前走の新潟大賞典で鼻差2着に善戦したキングズパレスが、美浦Wで素軽い動きを見せた。6Fからアメリカンランナー(3歳未勝利)を追走する形でスタートし、楽な感じで徐々にその差を詰めていく。直線を向いても手応えは余裕十分。6F85秒8-38秒7-11秒5のタイムで2馬身先着した。「いい動きでしたね」。そう語る松岡の表情が、状態の良さを物語っている。

 休み明けはあまり実戦モードに入らないタイプなのだが、今回の帰厩後はいつもの休養明けより好気配が漂っていた。しかし、そこからの上昇度がひと息。それでも1週前追い切りで負荷を強めると、明らかな変化が表れた。「先週やってから反応があって、レスポンスが良かった」と鞍上も納得の仕上がりにある。

 キャリア18戦で2着が半数の9回を占める。力上位は明らかでも、なかなか勝ち切れないレースが続く。最後まで集中力が持続しない、詰めが甘いなど、気持ちの難しい面が出世を妨げてきた。「集中力をどこで使うか、そこにこだわってやってきた。オンとオフをうまく使い分けられるようにね」と主戦。ケイコで修正を重ねてきたことで、そんな一面も徐々に改善傾向にある。

 初めて騎乗した時から重賞を勝てるイメージは持っていただけに、ここまでの道のりには歯がゆい思いもあった。それでも常に視線は前へ。「気持ちの面も含めて、いろいろと考えながらやってきたつもり。それだけに勝ってほしい」と松岡。苦労が多かった分、期待も大きくなる。厩舎と連携して試行錯誤してきた成果が、ここで出ると信じている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「プロキオンS・G3」(7日、小倉)

 快進撃は止まらない。デビューから無傷4連勝中のヤマニンウルスが3日、満を持して初重賞へ挑む。最終追い切りは栗東坂路。半弟のヤマニンアルリフラ(3歳未勝利)を前に置いて、馬なりのまま並び掛けると最後は併入でフィニッシュした。

 タイムは4F57秒4-40秒7-12秒2。斉藤崇師は「思っていたより全体時計は遅くなったけど、やる気があって最後は余裕を持って並びに行きましたし、問題なく調整ができたと思います」と納得の表情を浮かべた。

 2着に4秒3差をつけた衝撃デビューからここまで、間隔をあけつつ強い内容で連勝街道を突き進んできた。トレーナーは「デビュー前から動きはすごく良かったですし、“これは走るな”という感じはありました。時間はかかっている感じですが、使うごとに馬は良くなっていて、疲れが抜けるのも早くなっています。成長しているなと感じます」と目を細めた。

 裂蹄もあって予定していた平安Sを見送り。それでも「思ったより順調に来られました。ここを目標に切り替えてからはトラブルなく来られたかなと思います」と不安なしを強調した。重賞で一気にメンバーレベルは上がるものの、「真面目で素直。競馬もすごく上手に走ってくれます。先まで考えてしまうような馬なので、ここを通過点としてもっと羽ばたけるように頑張ってみたい」と力を込めた。破竹の5連勝で重賞初制覇を成し遂げ、秋にはさらなる高みを目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「七夕賞・G3」(7日、福島)

 上昇一途だ。リフレーミングは3日、栗東坂路で4F52秒2-37秒8-12秒3。馬なりで手応え良く駆け上がり、鮫島師は「先週ビシッとやっているし、時計もちょうどいい。しまいも良かったね」と満足そうにした。

 3勝クラスで長く足踏みが続いたが、今春は約2年ぶりのVに、オープンと連勝し、重賞初挑戦の前走も5着と充実ぶりを示す。「ステッキに反応して飛んだり、モタれたりと気の悪さがあったけど、それもいくらか解消した。乗り役も分かってくれているからね」と師は手の合う丸田に信頼を寄せる。福島は2戦2勝と得意の舞台。「一瞬の脚を使える馬。ゴール前で出る。そんな競馬ができれば」とVを描く。

 キングヘイロー産駒のJRA現役馬はわずか3頭だけ。貴重な血統に「少ないからね。キングヘイローは難しい面があるけど、担当が上手に手なずけている。うまくいけばいいな」と笑みを浮かべた。ようやく完成期を迎えた6歳馬。来年2月に定年を迎える指揮官もタイトル奪取に力が入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第60回七夕賞・G3(7月7日、福島競馬場・芝2000メートル)追い切り=7月3日、栗東トレセン

 最後まで脚いろは乱れなかった。リフレーミングが引っ張り切れない手応えで、栗東・坂路を52秒2―12秒3の時計以上のスピード感で駆け上がった。先週は稍重馬場の坂路で自己2位タイの50秒5をマークし、2週続けて好調教。「時計もちょうど良かったし、しまいも動けていた。先週しっかりやっているし、順調に仕上がった」と鮫島調教師も満足そうにうなずいた。

 重賞初制覇へ絶好の舞台が巡ってきた。重賞初挑戦だった前走の新潟大賞典でも5着と通用する手応えをつかんだが、今回は2走前の福島民報杯を制した2戦2勝の福島芝2000メートル。「一瞬の脚があるので、小回りがいいんだろうね」とトレーナー。集中力が持続しない面があり、直線の短い福島で「気の抜かせないような競馬ができれば。ゴール前でちょっと出るようなレースをさせたいね」とイメージした。

 来年2月いっぱいで定年を迎える鮫島調教師にとって“ラストサマー”。「重賞も勝たせてもらっているし、いいイメージがあるよね」。12年にパドトロワ、14年にリトルゲルダがサマースプリント王者に輝き、17年にはタツゴウゲキがサマー2000シリーズの頂点に立った得意の夏競馬。「ここの結果次第で秋が楽しみになる。この馬にかけているし、いい秋になればいいね」。秋のG1シリーズにつながるリフレーミングの好走に“願い”を込めた。(戸田 和彦)

 <丸田に聞く>

 ―リフレーミングは今回と同じ舞台条件だった2走前の福島民報杯が強い勝ち方だった。

 「決め手があるし、小回りコースで一瞬の脚で上がってこられる感じがいい。少しペースが流れると思っていたし、どうやって脚を使えるか組み立てていました」

 ―3戦連続のコンビへイメージはつかめた?

 「新潟大賞典(5着)に乗った後、もう1回小回りで乗ってみたいと先生に伝えていたんです。また頼んでもらえて、うれしかったです」

 ―先週騎乗した福島の芝コースの印象は?

 「パンパンで硬いわけではなく、柔らかくて少しパワーが必要だから、前が思ったより残らないのかも。時計の出方は開幕週っぽかったですが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆JERA セ・リーグ  巨人6―1中日(3日・前橋)

 巨人・井上の凱旋勝利を父・典之さん(50)、母・友理子さん(51)、兄・唯人さん(26)が現地で見守った。息子の雄姿を球場で見届けた両親がスポーツ報知の取材に応じ、喜びの声を届けた。(取材・構成=水上 智恵)

 

 父・典之さん 奇跡ですよ! 奇跡としか言いようがない。まさか、群馬で登板するとは思っていなかったので、つい先日までチケットを取っていませんでした(笑い)。ローテーションの兼ね合いもあるのでまさか、来るとは思っていませんでしたね。

 球場には親戚や少年野球の友だちなど、たくさん応援に来てくださって、すれ違う人のほとんどが知り合いで、スーパーホームですね(笑い)。温大には地元・前橋ということで思い切って腕を振って投げてほしいなって思いで見ていました。

 本当に昔から野球のことしか考えていない子でした。幼稚園の頃なんかは、買い物に行くと服屋さんのでっかいガラスに自分が映ると、それに向かってピッチングフォームをしたりしていたんです。ちょっとでも自分が映るとそんな感じでした。

 けがも多い中で、一度、自分に向かって怒ったことがありました。ある時、『頑張れ!』ってLINEを送ったら『頑張ってる。だから頑張れって言わないで!』って。そんなふうに言われたこともありました。本当にけがが治るか分からなくて『もう俺ダメかも』って言うこともありましたね。いつでも帰ってきてくれればって、毎回、思ってるんですよ。

 そんな中でつかんだ先発はうれしいし、本当にびっくりしました。こんなことがあるんだって。今後はまずはチームが勝たないといけないので、勝ちにつなげることのできる先発投手として、ローテを守ってほしいと思います。頑張ってって言ったらだめだけど、頑張ってほしいです(笑い)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2度あることは3度あるか。日本ハムの「期間限定ユニホーム」がチーム再浮上のカギを握ることになりそうだ。球団創設50周年を記念した今回の新限定ユニは、クリーム色を基調とした縦じま入りのデザイン。2日から17日まで本拠地計9試合「ファイターズ50周年シリーズ」で選手、首脳陣らが着用する。

歴史を感じさせる色合いも相まってか、新限定ユニはチーム内外で好評のようだ。シルエットにこだわりを見せる新庄剛志監督(52)も「縦じまは(現役時代の阪神で)慣れているし。細く見えるからね」とニンマリ。「何か雰囲気も変わる。選手たちもユニホームが変わることでプレーも変わってくれるんじゃないかな」とも語る。

この新限定ユニへ期待感を抱いているのは指揮官だけではない。チーム関係者も同様だ。というのも、日本ハムは昨年から「限定ユニ」を着用するたびに生まれ変わったかのように快進撃を見せる傾向があるからだ。

昨季はパ最下位争いの中、新庄監督自らがデザインに携わった「襟付きド派手ユニ」を選手らが着用すると、それまで低迷していたチームが急変。計8試合で着用した試合を5勝3敗で勝ち越した。今季も4月に「エスコンフィールド1周年シリーズ」で本拠地をイメージした〝ブラックユニホーム〟で試合に臨むと計8試合を5勝2敗1分け。前出のド派手ユニを上回る好成績で貯金を積み上げた。そんな経緯もあるだけに、球団内では「50周年ユニでも躍進を」と期待を寄せている。

日本ハムでは初代オーナー・大社義規氏の背番号「100」が球団唯一の永久欠番となっている。それにならって全選手の背番号が「100」で統一されている今回の期間限定ユニ。同ユニを着用した初戦のロッテ戦(2日、エスコン)は快勝したものの、3日の同戦はレイエスに逆転満塁弾が飛び出したものの6―9で競り負けた。これで〝着用試合〟は通算1勝1敗となり、貯金も再び「0」に戻った。

まだどちらに転ぶか予断を許さない新限定ユニ。期待通りに「勝利のアイテム」となるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨人が3日の中日戦(前橋)に6―1で大勝し、貯金を「1」とした。打のヒーローは「3番・中堅」で先発出場したエリエ・ヘルナンデス外野手(29)だ。今季途中加入ながら3回に放った5号3ランが決勝弾。今でこそ中軸を担う巧打者としてチームに不可欠な存在となっているが、来日当初は下馬評も低く〝うれしい誤算〟もあった。

超満員となった球場に大歓声を響かせた。両チーム無得点で迎えた3回二死一、三塁で迎えた第2打席。相手先発・涌井が投じた3球目の146キロ直球を完璧に捉えると、打球は左翼席へ一直線。この日が地元凱旋登板となった先発の井上に序盤から援護点をプレゼントし、その左腕は8回無失点の好投で3勝目を手にした。

ヘルナンデスは「1打席目で空振り三振してしまったが、その反省からバットをちょっと長く持って対応した結果、2打席目で結果を出せたので良かった」と振り返れば、阿部監督も「本当にチームが楽になった3点だったんでね。すごい貴重な1本だなと思います」と絶賛した。

開幕から苦戦が続いた打線にテコ入れするべく、球団は5月上旬にヘルナンデスを緊急補強。シーズン途中の加入ながら同月末には一軍に昇格させ、交流戦ではチームトップの打率3割4分2厘、安打数は12球団2位タイの25本を記録するなど驚異的な適応力を見せた。

この日の試合で14試合連続安打と蒸し暑い時期でも好調をキープ。もはや欠かせない戦力となっているが、一軍昇格時には意外にも活躍に懐疑的な声も出ていた。

あるチーム関係者は「ヘルナンデスは二軍で調整していた際、日本の投手相手に当然不慣れな部分もあって、明らかに苦手とする球種やコースが存在していました。指導の余地はまだまだあっただけに『もう少し二軍戦で慣らしてから昇格してもいいのでは?』との声も出ていたほどでした」と回顧する。

ただ、貧打解消と上位進出のためチームには一刻の猶予もなく、新助っ人は〝スピード昇格〟を果たした。その後の活躍について、前出関係者は「昇格当初はやはり想定通りの弱点が部分部分で露呈していましたが、その後の修正が予想以上に早かった。真面目で勤勉な性格なのもあってか、実戦の中で急速に適応していく姿には驚かされましたよ」と目を丸くした。

今季通算成績は28試合で打率3割4分8厘、5本塁打、17打点。試合後には「どんな環境であっても、毎日球場に来て、自分ができる最高のプレーをすることを心がけているよ」とポリシーを明かした。優良助っ人は今後も高い志と人並外れた適応力で巨人打線の核を担っていく。

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦