“追記”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月29日に2024年F1第11戦オーストリアGPの予選が行われ、セルジオ・ペレス(レッドブル)は8番手に終わった。マクラーレン、フェラーリ、メルセデスの6台の後塵を拝し、ポールポジションを獲得したチームメイトのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には0.888秒もの大差をつけられたかたちだ。

 ここ数戦のペレスは、一体どうしてしまったのだろうか。第6戦マイアミGPまでは、優勝こそなかったもののコンスタントに表彰台に上がり、ドライバーズ選手権で2位につけていた。フェルスタッペンのチームメイトという役割を、曲がりなりにも果たしていたと言える。

 ところが第7戦エミリア・ロマーニャGPで予選Q2落ちを喫し、レースでも8位に終わった辺りから、彼本来の走りがすっかり影を潜めてしまった。そして第8戦モナコGP、第9戦カナダGPと2戦連続で予選Q1落ちを喫し、前戦のスペインGPは今回同様8番手。決勝レースでも直近4戦で入賞は2回の8位入賞のみに留まり、選手権は5位まで後退した。

 このままいけば、18ポイント差のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、26ポイント差のジョージ・ラッセル(メルセデス)に抜かれてランキング7位に落ちるのも時間の問題だろう。今や予選でもレースでも、上位争いでペレスの名前が言及されることはほとんどない。存在感がどんどん希薄になっている。

 今のペレスの低迷は純粋なドライビング云々というより、メンタル的なものに起因すると思われる。レッドブルに去年までのような圧倒的な優位はなく、マクラーレンやフェラーリが時に互角以上の速さを見せる。それでもフェルスタッペンは超人的とも言える走りで、劣勢を跳ね返す。

 同じクルマに乗る自分が、何故あのタイムを出せないのか。先日の2年間の契約延長発表も、「なぜ不調のペレスを使い続けるのか」というメディアの格好の攻撃目標となり、今のペレスにはさらなるプレッシャーの要因となっているように見える。

 その意味では、むしろペレスはここまでよくやって来たというべきかもしれない。ダニエル・リカルド、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボンら歴代のチームメイトは、ことごとくフェルスタッペンにかなわず、失意のうちにチームを去っている。

 それに対し2022年以降のペレスは、少なくともシーズン序盤は結果を出してきた。そして2021年以来、最も長くフェルスタッペンのチームメイトを務めたドライバーであり、その記録を今も更新し続けている。

 しかし、もし今の不調がメンタル由来だとしたら、復調を望むのは厳しいかもしれない。フェルスタッペンのチームメイトは、それほど過酷な役割ということなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月29日(土)、WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・ポーランド』のデイ3が行われ、SS15終了時点でTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合8番手で大会三日目を終えた。

 折り返しとなるデイ3を迎えた第7戦ポーランド。デイ3開始時点での総合首位はアンドレアス・ミケルセン(ヒョンデi20 Nラリー1)、2番手にカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)、3番手にエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がつけ、トップ3は2.0秒差と互角の状況だ。

■ロバンペラが首位浮上。0.1秒差にエバンス

 この日より、走順はデイ2時点での総合順位の降順に入れ替えての走行となり、2024年から導入されたポイントシステムにおいては暫定ポイントの獲得がかかる重要な一日となる。

 この日最初のSS9は現地時間8時半、デイ2よりも5度低い21度の晴れ空のもとでスタートした。オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)、勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)、ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)の順でコースインしていく。


 

 

 3人が走破したころには観客の安全確保のために今大会4度目の中断があったが、15分後に走行再開となり、全車無事に完走。トップタイムはロバンペラとなり、総合首位ミケルセンとの差は0.5秒に縮まる。

 二本目のSS10は、直線区間とテクニカルな中低速区間を繋いだ約20kmのステージだ。1本目の遅延に起因するディレイで、若干混乱の空気もあるなか、ロバンペラとエバンスがワン・ツーのタイムを記録し、ふたりは総合でミケルセンを上回る。

 続くSS11では、先ほど5秒ほど差が開いたミケルセンがペースを上げ、今大会3度目のステージウイン。2番手タイムにはエバンスが続き、総合トップ3は依然2秒以内という僅差だ。

 そして3時間程空いた昼下がりに、SS12としてスタジアムでのスーパーSSが実施。エバンスとの直接対決を制したロバンペラがステージウインでリードを広げ、各車ミッドデイサービスに入る。


 

 

■タナクが離脱。エバンスをパンクが襲う

 整備を終えた午後、ヒョンデ・シェル・モービスWRTは公式Xにて、タナクが日曜日に集中するために以降の出走を断念し、デイリタイアとなったことを報告した。

 

 タナクがデイ3の戦線から離脱したことで勝田が先頭走者となり、気温も25度へ上がったなかで再走ステージのSS13が開始となる。

 ここでは、総合2番手のエバンスが右リヤタイヤのトレッド剥離に見舞われ、8.9秒のロスで総合3番手にダウン。フェンダーまわりのカウルにもダメージを負ってしまった。

 


 

 

 SS13の首位はロバンペラとなり、ミケルセンが2番手に続く。この時点でロバンペラがリードする総合での差は2.8秒だ。そして、残る二本のSS14、SS15でもロバンペラの勢いは衰えず。セバスチャン・オジエ組の代役出場とは思えない4連続のステージウインをあげ、最終的にミケルセンとのリードを9.4秒に広げてデイ3を終えた。

 よって、土曜日時点での総合首位ロバンペラ組は暫定で18ポイント、2番手ミケルセン組は15ポイント、3番手のエバンス組は13ポイントを獲得。以下10番手までが、日曜日の完走を付与の条件とした暫定ポイントを獲得している。

 なお、今大会は前半から苦戦が続く勝田は、「デイ2からセットアップを変更した」とのコメントがあったものの慣れるまでに時間を要した様子。さらに出走順も2番手と早いため、引き続き手を焼く一日となった。午後のステージでは轍に対する苦労も口にしている。総合順位では8番手をキープしており、7番手のグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)とは17.4秒差だ。

 


 

 

 

 WRC2クラスは、クラストップでデイ3を迎えたサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2)がさらにリードを広げ、26.3秒リードで首位を堅持した。そして、2番手につけていたカエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビアRSラリー2)がSS11でコースオフを喫しデイリタイアとなったことで、ロベルト・ヴィルヴェスとオリバー・ソルベルグ(ともにシュコダ・ファビアRSラリー2)が2番手争いを展開。最終的にはSS14、15でステージウインをあげたソルベルグがクラス2番手を手にしている。3番手ヴィルヴェスとは3.1秒差だ。

 いよいよ総合優勝が決まるデイ4は、SS16から19までの4本が予定されており、ステージの総距離は64.00km、リエゾン(公道区間)も含めた総距離は190.18kmとなる。ボーナスポイントもかかる最終パワーステージは、現地時間14時15分(日本時間21時15分)より走行開始の予定だ。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

欧州各国のサッカー代表チームによって争われる『EURO2024』のラウンド16が29日に行われ、スイス代表とイタリア代表が対戦する。

 

 グループステージでドイツ代表と同居したスイス代表は、1勝2分けの無敗でグループAを突破。そのグループステージでは、アディショナルタイムに追いつかれたもののドイツ代表相手に終盤までリードを奪うなど、危なげない戦いを見せ、3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。

 一方のイタリア代表は、98分に生まれたFWマッティア・ザッカーニの劇的なゴールにより、グループB2位の座を確保。スペイン代表、クロアチア代表と同居した“死の組”を這い上がってきた。両者は前回大会(EURO2020)のグルーステージで対戦し、その時はイタリアが3-0で勝利している。

 試合前に両チームのスタメンが発表された。スイス代表はMFミシェル・アエビシェールやMFグラニト・ジャカらグループステージで活躍した面々が順当に先発入り。一方、イタリア代表はMFブライアン・クリスタンテ、MFニコロ・ファジョーリが今大会初先発となり、グループステージで出場機会がなかったDFジャンルカ・マンチーニ、FWステファン・エル・シャーラウィも先発に入った。

 なお、スイス代表は、DFシルヴァン・ヴィドマーが出場停止。対するイタリア代表はDFリッカルド・カラフィオーリが累積警告により出場停止となっている。

 キックオフは日本時間29日25時(30日1時)の予定。スタメンは以下の通り。

【スイス代表】
<スタメン>
▼GK
ヤン・ゾマー(インテル/イタリア)
▼DF
マヌエル・アカンジ(マンチェスター・シティ/イングランド)
リカルド・ロドリゲス(トリノ/イタリア)
ファビアン・シェア(ニューカッスル/イングランド)
▼MF/FW
レモ・フロイラー(ボローニャ/イタリア)
グラニト・ジャカ(レヴァークーゼン/ドイツ)
ミシェル・アエビシェール(ボローニャ/イタリア)
ダン・ンドイ(ボローニャ/イタリア)
ファビアン・リーダー(レンヌ/フランス)
ルベン・バルガス(アウクスブルク/ドイツ)
ブリール・エンボロ(モナコ/フランス)

【イタリア代表】
<スタメン>
▼GK
ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン/フランス)
▼DF
ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ)
アレッサンドロ・バストーニ(インテル)
ジャンルカ・マンチーニ(ローマ)
マッテオ・ダルミアン(インテル)
▼MF
ニコロ・バレッラ(インテル)
ブライアン・クリスタンテ(ローマ)
ニコロ・ファジョーリ(ユヴェントス)
▼FW
フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)
ステファン・エル・シャーラウィ(ローマ)
ジャンルカ・スカマッカ(アタランタ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自動車のF1シリーズ第11戦、オーストリア・グランプリ(GP)は29日、オーストリアのシュピールベルクで予選が行われ、RBの角田裕毅はは14番手となった。レッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)がポールポジション(PP)を獲得した。

 角田はスプリントレースでは13位だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月29日、2024年F1第11戦オーストリアGPの予選がレッドブルリンクで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季8回目、自身通算40回目となるポールポジションを獲得した。

 2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。角田裕毅(RB)は14番手となった。

■Q1:フェラーリのサインツが首位

 気温32度、路面温度47度と、約4時間前に行われたスプリントよりも気温、路面温度ともに3度ほど上昇するなか、18分間のQ1は開始された。

 上位勢が軒並み3周ユーズドのタイヤで最初のアタックに臨むなか、中段勢はファーストアタックからニュータイヤを装着。そんな中の1台となる角田はファーストアタックで1分5秒929をマークし、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)に続く、この時点での暫定4番手につけた。

 そんななか、ユーズドを履いたフェルスタッペンが2度目のアタックで1分5秒336をマーク。そのタイムをニュータイヤを履いたカルロス・サインツ(フェラーリ)が上回り、首位に浮上する。ただ、タイヤの差があるにも関わらず、サインツとフェルスタッペンは0.073秒しか違わない。

 角田は2セット目の新品ソフトで1分5秒263をマークするが、このラップでトラックリミット違反を取られタイム抹消となってしまう。

 Q1終盤、首位につけるサインツを筆頭に、ピアストリ、フェルスタッペンの3台を除いた17台が最後のアタックへ。3セット目の新品ソフトを投入した角田は1分5秒563をマークし、8番手に浮上。Q2進出を決めた。

 なお、Q1トップはサインツ、2番手ピアストリ、3番手フェルスタッペンと上位オーダーは変わらず。そして、角田から0.006秒差の9番手にダニエル・リカルド(RB)、そしてセルジオ・ペレス(レッドブル)はミスもあり、角田から0.018秒差の12番手に続いた。

 16番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、17番手ランス・ストロール(アストンマーティン)、18番手バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)、19番手ローガン・サージェント(ウイリアムズ)、20番手周冠宇(キック・ザウバー)の5台がQ1敗退となった。

 


 

 

■Q2:角田は14番手。RBは揃ってQ3進出できず

 続く15分間のQ2。序盤に3周ユーズドのソフトでルクレールが1分5秒532をマークする。フェラーリ勢はファーストアタックをユーズドで刻んだが、フェルスタッペンをはじめ、残る13台はQ2最初のアタックからニュータイヤを履いた。

 そんななか、ニュータイヤのフェルスタッペンが1分4秒577をマークしトップに浮上する。角田のQ2最初のアタックは1分5秒412となり、ルクレールがユーズドで記録したタイムを上回るも、フェルスタッペンからは0.835秒遅れとなる。

 全車がニュータイヤで1ラップを刻み終えたQ2後半、角田は暫定12番手となる。Q3進出のためにはラストアタックでのポジションアップが必須となり、角田はここで最後のソフト1セットを投入し、Q2最後のアタックに臨んだ。

 しかし、セクター1で出遅れた角田は1分5秒526と、自己ベストを更新することも叶わず14番手に。

 終盤、1分4秒469をマークしたフェルスタッペンがQ2をトップで終えた。Q2の2番手にサインツ、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。以下、ラッセル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ピアストリ、ノリス、ルクレール、ペレス、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、エステバン・オコン(アルピーヌ)までの10台がQ3進出を決めた。

 一方、11番手リカルド、12番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、13番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、14番手角田、15番手フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の5台がQ2敗退に。角田は0.138秒Q3に届かなかった。

 

 

 

■Q3:0.4秒の大差でフェルスタッペンが40回目のPP獲得

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。残り7分というところでフェルスタッペンが1分4秒426をマーク、2番手につけるノリスを0.361秒引き離しトップに浮上する。

 ファーストアタックを終えた時点でフェルスタッペン、ノリス、ラッセル、ルクレール(ユーズド)、ピアストリ、ハミルトン、サインツ、ペレス(ユーズド/新品残なし)、オコン(ユーズド/新品残なし)、ヒュルケンベルグ(ユーズド)というオーダーに。

 フェルスタッペンからポールポジションの座を奪えるドライバーは現れるのか。注目が集まるなか、残り時間3分を切ったところから各車再びコースイン。最後のアタックに臨んだ。

 そんななか、フェルスタッペンが1分4秒314と、全体ベストを更新。続いてノリスも自己ベストを更新するが、フェルスタッペンに0.404秒届かずの2番手となりチェッカー。フェルスタッペンが今季8回目、自身通算40回目となるポールポジションを獲得した。

 暫定の3番手にピアストリが続いたが、ターン6での痛恨のトラックリミット違反でベストラップ抹消に。ピアストリは7番手に後退し、変わってラッセルが3番手に浮上した。

 4番手サインツ、5番手ハミルトンと続き、最終アタックのターン6やターン9でミスのあったルクレールは6番手となった。8番手にペレス、9番手にヒュルケンベルグと続き、10番手はオコンとなった。

 2024年F1第11戦オーストリアGP、71周の決勝は30日の日本時間22時(現地時間15時)にスタートが切られる予定だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックスの吉田が日本ハムから移籍後初、そして2年ぶりの白星を挙げた。同点の九回2死一、三塁で7番手として登板。「攻める気持ちで」投げた荻野への1球目、胸元に食い込むシュートで三ゴロに打ち取ってピンチ脱出。延長十回の杉本の決勝2ランを呼び込んだ。
新天地で迎えたプロ6年目の今季は、中継ぎとして厳しい場面でのマウンドを任されている。「初勝利はうれしいけど、今はリリーフとして勝ちにつなげるホールドを挙げたい」と意気込む吉田に対し、中嶋監督は「だいぶ(調子が)上がっている。今のボールなら自信を持っていかないと」とさらなる飛躍を促した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京Vが開始早々から仕掛けた猛プレスに、雪辱の思いが表れていた。「『前線の3人は前半で代わる気でやれ』と言われた」と山田楓。3トップで横浜Mに襲い掛かって機先を制し、あっという間に2点を奪った。
山見がその2点に絡んだ。逆転負けを喫した開幕節は途中からの出場。「ふがいないプレーで、ここでやり返すと、気持ちが入っていた」。前半12分にCKのクリアボールを右足で鮮やかに流し込むと、同22分には右クロスに飛び込んでオウンゴールを誘った。
前節までの引き分け数は、リーグ最多タイの9。リードをどう守り切るかは課題の一つだった。前半終了間際に1点を返され、後半はシュート10本の雨を浴びた。「押し込まれても、じれずに2点目を与えなかったのは大きい」と谷口。相手の逸機に救われる部分もあったが、守備陣の奮闘も光った。
前節、同じ昇格組の磐田に0―3の完敗を喫し、城福監督は自身に問いかけた。「目指しているサッカーに進んでいるのか?」。結論は「前線のハードワークは欠かせない」。原点に立ち返り、選手もそれを体現した。「非常に価値があるし、次につながる」。信念を貫いた監督の表情は、すがすがしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 オリックスが延長十回に勝利し、5月31日以来の4位に浮上した。

 絶体絶命のピンチでマウンドに上がった吉田が、1球で移籍後初勝利を挙げた。自身668日ぶりの白星。「うれしいですけど、あんまり浸らないように。ウイニングボールはマチャドがどこかに」と爽やかに笑った。

 同点の九回2死一、三塁で登板。マウンドに来た若月と「シュートで勝負しよう」と確認した。春先から磨きをかけたシュートを初球に投じ、荻野を三ゴロに仕留めた。「シュートは投球練習では変なところに行っていたが、マウンドで1球で決められた。攻める気持ちを忘れずに投げている」。本番に強かった。

 延長十回。代打で登場した杉本が仕事を果たした。1死二塁から打席へ。27試合連続無失点を続けていた鈴木のツーシームを捉え、左翼席に2号2ランを放り込んだ。

 前夜は大雨によるコールドゲームでの敗戦と悔しい思いがあった。杉本は「昨日、大雨で悔しい思いしたので、勝てて良かったです。自分で決めるくらいの気持ちで行きました」と振り返った。

 競ったゲームで勝利し、中嶋監督は「(杉本は)最高の結果でしたね。こうやって競っていって、(相手チームを)越さないといけないので」とうなずいていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックス5―3ロッテ(パ・リーグ=29日)――オリックスが接戦を制した。延長十回、代打の杉本が勝ち越しの2ランを放ち、試合を決めた。ロッテは八回にソトのソロで追いついたが、連勝は3で止まった。

 西武4―2楽天(パ・リーグ=29日)――西武が5月4日以来の3連勝。三回に岸の適時打などで先行し、七回は源田が2季ぶりの本塁打となるソロを放った。隅田は自身3連勝。楽天は4連敗。

 ソフトバンク7―1日本ハム(パ・リーグ=29日)――ソフトバンクが8カード連続の勝ち越し。三回に川瀬の内野安打で先行し、その後も正木の2点二塁打などで着実に加点した。日本ハムは今季ワーストの4連敗。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテは、2-3の八回に先頭・ソトが同点の8号ソロを放ち延長戦に持ち込んだが、延長十回から登板した鈴木が代打・杉本に勝ち越し2ランを浴び、逆転負けとなった。吉井理人監督は「隙が多かった。守備も走塁もそうですし、みんなちょっと隙があった」と話した。

 「走塁の隙」は2-3の六回。1死二、三塁から、高部が三ゴロを放った。三走・佐藤は打球が一塁に送球されてからスタート。その打球は一塁から本塁に転送され、ダブルプレーとなり無得点に終わった。そのシーンについて指揮官は「ゴロゴーのサインだったけど、サードゴロなので、佐藤も行くかどうかと思ったんでしょうね。でも、ゴロゴーだから行かなきゃと思って行っちゃってダブルプレーになった。もうちょっと頭を整理してたら、もしかしたら、もう一回、2死二、三塁で勝負できたかもしれない。指示出せなかったこっちも悪い」と話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明治安田J1、川崎1-1広島」(29日、Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)

 川崎が終盤に同点を許して、川崎市制100周年の記念試合を勝利で飾れず。これで3試合連続の引き分けに終わった。

 前半23分にMF瀬古のミドルシュートのこぼれ球に、詰めていたFWマルシーニョが右足で押し込み先制。マルシーニョは3試合連続の先制弾となった。

 だが、課題の追加点を奪うことができない展開が続く。5バック気味に最終ラインを並べて逃げ切りを図るも、試合終盤の後半43分に広島FW満田にミドルシュートを決められ、同点に追いつかれた。

 記念試合を勝利で飾れず鬼木監督も「本当に勝ちたい試合だったが、それができずに残念」と悔しさをにじませる。「1つは2点目だと思う。アグレッシブに取りに行くことが重要」と課題を口にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(29日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会釧根地区Bブロック代表決定戦 根室1-11別海)

 

 今年の春分の日。根室の選手たちは練習時間、選抜高校野球の中継に気をとられていた。21世紀枠で出場した別海の試合だった。

 大熊朝陽主将(3年)は同世代が生き生きとするプレーをうらやむ反面、「あの別海さんでも厳しい。甲子園のレベルは本当に高い」と実感していた。

 両校は比較的距離が近く、頻繁に合同練習や練習試合を組んできた。抽選で同じブロックになり、近隣校が大きな壁として立ちはだかった。

 試合は一回、失策が重なり3失点。先発の大熊主将、2番手の斉藤瑞稀選手(3年)も別海打線につかまり失点を重ねた。

 「それでも試合中に少しでも成長できていた」(金田唯人監督)。5月の練習試合では二塁すら踏めなかったが、この試合は二回と三回に得点圏に走者を進めた。8点差の五回は、満塁から犠飛で1点を返した。その裏は初めて得点を許さなかった。

 根室は2年前、大熊主将らの代が8人入部し、6年ぶりに単独チームで出られるようになった。今夏は初戦を大差で勝ち、入部した夏以来の1勝を挙げた。

 秋からは2年生4人。他の部から応援を募って単独出場を続けたいという。大熊主将は「相当に厳しい道だと思うが、みんなで目標としてきた全道・北大会出場に近づいてほしい」と託した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックスの吉田輝星投手が29日のロッテ9回戦(ゾゾ)で1球勝利を記録した。プロ野球48人目。3―3の九回2死一、三塁で登板。荻野を1球で三ゴロに仕留め、延長十回に味方が勝ち越した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 オリックス・吉田輝星が移籍後初白星を挙げた。3-3の九回2死一、三塁で7番手のマウンドへ。ロッテのベテラン・荻野に対して、初球の内角シュートで詰まらせて三ゴロに打ち取り、ピンチをしのいだ。

 その直後、十回の攻撃で代打・杉本に勝ち越し2ランが飛びだし、吉田はわずか1球で勝ち投手となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広島は試合中めまぐるしくポジションを変えた満田が終盤、価値ある同点ゴールを奪った。これまでボランチが基本だったが、左サイドでスタート。チームとして中盤でボールを失うことが多かったため途中から本来の位置に戻り、その後も選手交代に合わせて前目に行ったり、サイドに戻ったりと忙しかった。
2年前、前線を主戦場に9得点をマークした得点感覚はさすが。積極的に前へ顔を出したことが結果につながり、「ゴールに近いプレーは得意。サイドで出ても得点シーンのような形をつくれる。ポジションにかかわらずやりたい」と頼もしかった。
スキッベ監督は「GKにするには小さい。彼のアグレッシブさ、ずる賢さはどこでも通用する」。冗談を交えてたたえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広島2―1巨人(セ・リーグ=29日)――広島が接戦をものにした。同点の九回、菊池のソロで勝ち越した。大瀬良が七回途中無失点と好投し、救援陣も粘った。巨人は終盤に作った好機を生かせなかった。

 DeNA5―1中日(セ・リーグ=29日)――DeNAが3連勝。牧が一回に先制2ラン、四回に10号ソロ。五回には桑原の2ランで突き放した。中日は約2か月ぶりに先発した大野が一発攻勢に沈み、3連敗。

 ヤクルト6―1阪神(セ・リーグ=29日)――ヤクルトが連敗を4で止めた。一回にオスナの適時二塁打などで3点を先行し、五回の村上のソロなどで加点。奥川は復帰後2連勝。阪神は伊藤将が踏ん張れず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西武の隅田が制球良く投げ、チームトップの6勝目をマークした。八回に小郷に2ランを許して2点差とされ、なお2死一塁で打席に浅村。チェンジアップで遊ゴロに仕留め、追加点は許さなかった。8回2失点にまとめ、「ホームランは打たれたが、しっかり投げ切れて良かった」と一息ついた。
完封勝ちした広島戦から自身3連勝と勢いに乗る左腕。不振の高橋を欠く先発陣を引っ張っており、「今まで(高橋に)支えてもらったところを僕たちがやっていかないといけない」と責任感をにじませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックスが競り勝った。3―3の延長十回、代打杉本が決勝2ランを放った。7番手の吉田が2年ぶりの白星。マチャドが11セーブ目。ロッテの連勝は3でストップ。1点を追う八回にソトの本塁打で同点としたが、最後は鈴木が打たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治安田J3第19節第1日は29日、長良川競技場などで8試合が行われた。FC岐阜はホームで八戸に1―2で敗れ、3連勝とはならなかった。通算成績は7勝5分け7敗の勝ち点26で、順位は11位のまま。

 岐阜は上野前監督の辞任が発表されてから最初の試合。前半開始早々にDFの不用意なボールロストから先制を許したが、18分にMF荒木が決めて追い付いた。その後も攻勢を強めて相手ゴールに迫ったが、八戸の堅守を前に勝ち越し点までは奪えず。逆に後半24分、カウンターを食らって失点した。

 次戦の岐阜は7月6日、敵地のいちご宮崎新富サッカー場で宮崎と対戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 オリックス・杉本が3-3の延長十回、代打で決勝2ランを放った。1死二塁で打席に立つと、鈴木の2球目、外角の136キロをとらえた打球が左翼ラッキーゾーンへ。右手を突き上げてダイヤモンドを一周した。

 ヒーローインタビューでは「最近あんま打ってなかったんでうれしい」。どんな意識で打席に入ったのかと問われると「打席に入る前に宗選手に『お前が決めてこい』って言われたんで、決めるつもりでバッターボックスに入りました」と答え、球場のオリックスファンから大歓声を浴びた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックスが競り勝った。3―3の延長十回に代打杉本の2点本塁打で勝ち越した。九回に好救援の吉田が2年ぶりの勝ち星。ロッテは連勝が3で止まった。八回にソトのソロで追い付いたが、十回に鈴木が打たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jリーグは6月29日、J2第22節の7試合を各地で開催した。

横浜FCはいわきに4-0で完勝。31分にンドカ・ボニフェイスのゴールで先制すると、後半も勢いに乗り、62分に小川慶治朗、66分にカプリーニ、90+2分に村田透馬が得点を重ね、7連勝を飾った。

仙台は栃木に3-2で勝ち切った。相手に先制される展開も27分と29分に相良竜之介、33分に菅田真啓が立て続けにネットを揺らす。50分に失点して1点差に詰め寄られたが、最後までリードを守り切り、5試合負けなしとした。

熊本は4-0で愛媛を撃破。江﨑巧朗、竹本雄飛、大西遼太郎、大﨑舜の得点で4試合ぶりの白星を収めた。

また首位の長崎は、徳島と2-2の痛み分けに終わった。

 


J2第22節の結果は以下のとおり。

▼6月29日開催分
いわき 0-4 横浜FC
水戸 1-1 山口
熊本 4-0 愛媛
仙台 3-2 栃木
群馬 1-2 藤枝
徳島 2-2 長崎
大分 0-0 甲府

▼6月30日開催分
秋田 13:00 山形
清水 18:00 岡山
千葉 19:00 鹿児島

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスケットボール男子のパリ五輪代表候補で、今季は米プロバスケットボールNBAのグリズリーズなどでプレーしていた渡辺雄太(29)が29日、五輪初戦まで1か月を切る中で左足の負傷を明かした。

男子代表候補はこの日、都内で練習を公開。別メニューで調整した渡辺は「6月上旬に負った左ふくらはぎの肉離れで、最大8週間と(病院で)診断された。その後定期的に検査を受けて順調に回復していたけど、そこでまた同じ箇所を悪化させてしまった。悪化すると本来より長く時間がかかるケースが多いので、現状あと何週間とかはわからない」と唇をかんだ。

ケガの状態を踏まえ、7月上旬の韓国との国際強化試合(東京・有明アリーナ)は欠場する。パリ五輪で1次リーグB組の日本は、7月27日の初戦でドイツと対戦する。「国際強化試合は間に合わないけど、やれることをやって全力を尽くしたい。本番までに、少しでも足を良くすることを心がけたい。ヨーロッパに行って、あとは本番までにどれだけ回復するか。やれるだけのことをやって、回復できればいい」と祈るように話した。

パリ五輪では、昨夏のW杯で不参加だったNBAレイカーズの八村塁(26)も参戦する。渡辺は「彼とはオフに入ってから、彼の状況も含めて何回か連絡を取り合った。パリに来てくれるし、一緒にプレーできるのが楽しみ。彼の存在は僕たちにとって大きいと思うので、去年とはまた違う強い日本代表を見せられたらいい」とエースの復帰を喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇練習試合 日本航空石川3-3浦和学院/日本航空石川6-3慶応=特別ルール=(29日・おふろcafeハレニワスタジアム熊谷)

 

 すでに開幕している地区を除き、多くの高校野球チームがこの週末、夏最後の練習試合に臨む。オーダーもガチモードで組まれており、見応えは十分だ。

 「あついぞ!熊谷」でおなじみ、埼玉・熊谷市内にある「おふろcafeハレニワスタジアム熊谷」(すごいネーミングライツ!)には、浦和学院、慶応、日本航空石川の強豪3チームが集結し、変則ダブルヘッダーに臨んだ。

 試合前、早大OBの浦和学院・森大監督に「きょうは監督さんが早慶明のOBによる激突ですね」と話すと、こう返された。

 「法政もいますよ!」

 視線の先には大引啓次さんがいた。大阪・浪速高から法大に進学後、東京六大学リーグ史上5位の121安打を放ったバットマン。2006年大学・社会人ドラフト3巡目でオリックスに入団。13年に日本ハムにトレード、15年にヤクルトにFA移籍。通算1288試合に出場して打率2割5分1厘、48本塁打、356打点の成績を残した、職人肌の内野手だ。

 実は大引さんは2年前の今頃から、日本航空石川の外部コーチを務めている。神戸弘陵、明大OBの中村隆監督とは高校時代からよく練習試合で対戦する間柄で面識があり、大学時代は「血の明法戦」で相対した。2年前に偶然再会し、大引さんが学生野球資格を回復したと知った中村監督が「ぜひ輪島にも来てほしい」とラブコールを送り、外部から指導することになった。

 この日の練習試合でもベンチ入りし、中村監督とともにナインの奮闘を見守った。チームは浦和学院に3-3で引き分けたが、昨夏甲子園覇者の慶応には6-3で勝利した。大引さんは試合後、目を細めて言った。

 「相手の打者を一人ひとり見ても、能力が高いと思っていました。臆することなく立ち向かい、アウトを積み重ねて勝ちきったことは、評価に値する結果だったと思います」

 「6・29」は大引さんの40歳の誕生日。節目の記念日に、日本航空石川の選手たちは白星という名のプレゼントを贈った。

 主将の宝田一慧(3年)は笑顔でこう語った。

 「きょうが誕生日であることは、もちろん知っていました。レベルの高いチームと試合をさせていただき、いい試合ができて勝てたことは、本当にうれしい気持ちです」

 熊谷特有の強烈な太陽光線を浴びながら、大会本番さながらに魂を燃やした、学びの多い2試合。石川にも熱い夏が、もうすぐやってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 楽天0―4西武(29日・楽天モバイル)

 楽天が西武に2連敗を喫し、今季2度目の4連敗となった。

 4月28日のロッテ戦(ZOZO)以来約2か月ぶりに先発した滝中は、7回8安打4失点。「立ち上がりは意識しながら入れたんですけど、失点した場面では特に制球が少し悪くなった。7回3失点で何とか粘りたいところの1点(7回1死、源田にソロを浴びる)が本当にもったいなかった」と悔やんだ。

 4点を追う8回1死1塁から小郷に8日・中日戦(バンテリンD)以来となる5号2ランが飛び出したが追いつけなかった。今江監督は「2点は取ったが、序盤に先制されてチームとしては流れが悪くなってずるずるといって。最後はなかなか追いつけなかった」と唇をかんだ。

 借金は4に膨らみ、最短で30日に自力優勝の可能性が消滅する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八回に逆転を許し、惜しくも勝利に届かなかった。それでも「野球は人数が多いのがやっぱり楽しい。仲間が大切と実感できた」。刈谷北で唯一の3年生、主将の間瀬倖来(こうき)選手は、そうふり返った。

 主将になった昨秋、同級生が次々に退部。昨年12月、自身と1年生4人とマネジャー1人だけに。新入生が入部するまで、後輩と部を守ってきた。

 四回に左前適時打、八回には中犠飛で計2打点。「一人で耐えたときの悔しい思いを打席にぶつけた」。大学に進学しても野球を続けるという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テニスの四大大会、ウィンブルドン選手権は7月1日、英国ロンドン郊外のオールイングランド・クラブで開幕する。女子シングルスで、出産を経て復帰した元世界ランキング1位の大坂なおみ(フリー)が、5年ぶりに出場する大会でどんな戦いを見せるか、注目される。

 

 大坂は復帰後初の四大大会となった全豪は1回戦で敗退したが、苦手だったクレーコートの全仏オープンで、3連覇を果たしたイガ・シフィオンテク(ポーランド)に2回戦で敗れたものの、先にマッチポイントを握るなど、あと一歩まで追い詰めた。「トップ5に戻っていける気がする」と自信を取り戻しつつあり、復活した強打を武器に芝の舞台でも活躍が期待される。

 男子は、前回覇者で今年の全仏も制したカルロス・アルカラス(スペイン)、今年の全豪オープンで四大大会初優勝を果たしたヤニク・シナー(イタリア)らが軸になりそう。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は全仏で右膝を痛めて準々決勝を棄権し、その後手術しており、出場の可否について近く表明する見通し。錦織圭(ユニクロ)も右足首を痛めて前哨戦を棄権しており、復調具合が鍵を握りそうだ。

 日本勢はこのほか、男子で西岡良仁(ミキハウス)、ダニエル太郎(エイブル)、女子で内島萌夏(安藤証券)、日比野菜緒(ブラス)らが出場する。

 車いす部門では、18歳の小田 凱人ときと (東海理化)が全仏に続いて大会2連覇を狙う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田生命J3リーグ 第19節 富山0-0相模原(29日、富山県総合運動公園陸上競技場)

 カターレ富山は、0-0で6位のSC相模原に引き分け、今季初の3連勝はならなかった。序盤から押され気味の場面も多かったが、GK田川知樹(21)がファインセーブを連発。攻撃では186センチのFW松本孝平(29)にボールを集めて起点にしたが、チャンスに決めることが出来なかった。GK田川は「中2日の試合で、コンディションがキツい選手もいた。最低限、ゼロに抑えたのは良かったが、ミスからピンチを作るシーンが多かった。相手に流れを持っていかれたのは、これからの課題です」と振り返った。

 今季リーグ戦の38試合中、19試合を消化して前半戦が終了。暫定ながらJ2昇格プレーオフ圏内の5位をキープする。リーグ開幕当初は得点力不足に苦しんでいたが、攻撃のバリエーションも増えて徐々に改善。守備でも最後に体を投げ出してブロックすることも多く、調子も上向きだ。小田切道治監督は「昨年よりも失点は明らかに少ない。攻撃では自分たちのリズムになれなくても、じれることなく、強度を保てている」と手応えをつかむ。

 攻撃での課題に挙がるのは、戦い方にムラがあること。「もう1回、突き詰めて考えたい。いい守備からどうやって攻撃に持って行くか、積み上げながら後半戦に挑みたい」と小田切監督。J2復帰に向け、さらなる得点力アップを目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田生命J3リーグ 第19節 相模原0-0富山(29日、富山県総合運動公園陸上競技場)

 6位のSC相模原は、0-0で5位のカターレ富山に引き分け、26日に就任したばかりのシュタルフ悠紀監督(39)の“初陣”を白星で飾ることは出来なかった。スコアレスドローに終わったが、試合は押し気味に進め、選手たちは最後まで気迫のプレーを見せつけた。ゴール裏のサポーター席には「シュタルフ悠紀監督と共にJ2へ」と書かれた横断幕が掲げられ、試合後の挨拶では、選手、シュタルフ監督を拍手でねぎらった。「横断幕まで出ていて、驚きました。今日は僕にとって開幕戦だったが、監督交代という難しい状況の中、選手、サポーター、スタッフが温かく迎えてくれました」と感謝の言葉を重ねた。

 チームには26日に合流したばかり。今まで一緒に戦った選手やスタッフは1人もいない状況の中、「私にとって、途中でチームを引き継ぐのは初めてのチャレンジ。何が正解なのか、コーチングスタッフとミーティングを重ね、意見をたくさん聞きました」と振り返る。クラブが掲げる「エナジーフットボール」に対しては「自分の言葉で解釈すると、走る、戦う、助け合うこと。この3つを徹底し、チームのベースになれば、失点も防げるし、チャンスも作れる」と話した。

 19-21年はYS横浜、22-23年は長野で指揮を執り、23年11月から24年6月までタイU-20代表監督を務めてきた。「久々の日本の試合でしたが、富山のサポーターも、いい雰囲気を作ってくれて楽しかった。サッカーの仕事が大好きなので、どこに行っても楽しいと感じます。今後はよりスピーディーに、魂が伝わるような圧倒的な熱量で、エナジーフットボールに磨きをかけていきたい」と新指揮官。J2昇格を目指し、新体制で新たなスタートを切る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテは延長十回に勝ち越しを許し、逆転負けとなった。

 初回、先頭で岡が中堅への二塁打を放つと、続く藤岡は今季4号2ランを放ち先制。2-3の八回には、先頭・ソトがペルドモから今季8号ソロを放ち、同点とした。

 そのまま延長戦に突入したが、延長十回から登板した5番手・鈴木が1死二塁から代打・杉本に勝ち越し2ランを浴びた。鈴木は今季初の自責点を喫した。

 先発・種市は五回まで1安打の好投を続けていたが、2-0の五回、味方失策と安打で3失点。逆転を許した。6回112球を4安打3失点で降板となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

J1サンフレッチェ広島は29日、アウェー川崎戦に臨み、1―1で2試合連続のドローに終わった。8勝10分け3敗で勝ち点は34となった。

 広島は前半23分、GK大迫敬介がシュートを弾いたこぼれ球を押し込まれて、先制を許した。その後も攻め込めない苦しい時間が続き、1点のリードを与えて折り返す。

 後半は前線の選手を入れ替えて攻勢に出た。迎えた同43分、満田誠がペナルティーエリア外から右足を振り抜いて同点ゴール。土壇場で試合を振り出しに戻した。(時間は速報値)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 オリックスが延長戦を制し、5月31日以来の4位に浮上した。

 同点の十回、代打・杉本が左越えに2号勝ち越し2ランを放った。

 2点を追う六回は集中力を発揮。西川、紅林、頓宮に適時打が生まれ、劣勢ムードをはね返した。先頭の福田が死球、森が二失で続き、太田がきっちり捕手の前に犠打を決める。1死二、三塁で西川が種市の直球を右前に運び、まずは1点差に詰め寄った。続く紅林は右腕のフォークに食らいつく。バットを折りながらも、左翼線にポトリと打球を落とす同点適時打をマークした。

 その後、2死二、三塁となり、頓宮が種市が初球に投じたフォークを左前に運び、勝ち越しの一打とした。頓宮の安打、適時打は11日・阪神戦以来、8試合ぶり。「チャンスだったので、初球から積極的に打ちにいきました。勝ち越すことができて良かったです」と安ど感をにじませていた。

 先発の田嶋は6回5安打2失点だった。初回は岡に中前への二塁打、続く藤岡に右越えの先制2ランを献上するなど立ち上がりに苦しんだが、二回以降は修正。無失点投球を続けていた。

 25歳の誕生日を迎えたドラフト6位・古田島が火消しした。1点リードの七回2死一、二塁でマウンドへ。荻野を一飛に抑え、最高の笑顔でベンチに帰ってきた。

 しかし、八回に登板したペルドモが先頭のソトに右越えソロを打たれ、同点とされてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ ロッテ3―5オリックス(29日・ZOZO)

 オリックス・吉田輝星投手が移籍後初勝利を挙げた。同点の9回2死一、三塁のピンチで登板。荻野を三ゴロに仕留め、延長10回の杉本の勝ち越し2ランを呼び込んだ。1球勝利はパ・リーグ24人目(25度目)で、球団では09年8月25日の日本ハム戦で清水章夫が記録して以来、15年ぶり2人目となった。

 吉田は昨オフに日本ハムからトレードで加入。同郷の秋田出身の中嶋監督のもと、復活のシーズンに臨んだ。2軍再調整の期間もあったが、ここまでリリーフで25試合に登板し、1勝0敗8ホールド、防御率4・34。さらなる活躍が期待される。

 チームはロッテ戦の引き分けを挟んだ連敗を5でストップ。6月は12勝10敗で今季初の月間勝ち越しを決め、リーグ4位に浮上した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J3リーグ▽第19節 大宮2―0岩手(29日・NACK)

 J3大宮がホームで岩手を2―0で下して2連勝を飾り、リーグ前半戦を首位で折り返した。

 前半6分、敵陣右からMF泉柊椰のFKをFW杉本健勇がヘディングで狙ったがゴール左へ。同29分には自陣から巧みなパス連係で崩し、泉が強烈な右足シュートを放つも左ポストを直撃した。後半29分にはロングパスを受けた泉が狙った右足シュートは相手GKにセーブされた。

 0―0で終了を迎えるかと思われた後半40分、DF浦上仁騎の左クロスを杉本が豪快にヘディングシュート。ゴール左へ突き刺して2試合連発、今季8点目を決めて先制した。さらに、同44分には途中出場のMF藤井一志が追加点を挙げ、試合を決めた。2連勝で6戦負けなし(5勝1分け)とした。

 エナジードリンクの販売を世界的に展開するレッドブル社(本社・オーストリア)が大宮の経営参画に動き出していると今月27日に報道されて以降、初のリーグ戦。終盤の2ゴールで突き放し、ホームで快勝した。

 大宮は今季リーグ前半戦の19試合を終え、14勝4分け1敗の首位でターン。クラブ初のJ3で2位・沼津に勝ち点15差と圧倒している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ラグビー ◇リポビタンDチャレンジカップ ジャパンXV ―マオリ・オールブラックス(29日、秩父宮ラグビー場)

 日本代表候補で編成されるジャパンXV(フィフティーン)は、マオリ・オールブラックスに10―36で敗れた。9年ぶりに日本代表を率いるエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)にとっては、22日のイングランド戦(17●52)に続く2連敗となった。

 先制はジャパンXV。前半6分、敵陣左サイド深くのラインアウトを起点に、接点からボールを持ち出したフッカー原田衛(BL東京)がトライ。幸先のいいスタートを切ったが、その後は6連続トライを許した。後半40分にWTB根塚洸雅(東京ベイ)のトライで反撃したものの、敵陣での攻撃中のミスも目立ち攻めきなかった。

 若手選手を多く起用したジャパンXVは、早大2年のFB矢崎由高が2戦連続で先発。早大4年のフッカー佐藤健次、帝京大4年のFW本橋拓馬も後半から途中出場し、ジョーンズHCはラグビーでは珍しく、グラウンドサイドに立って指示を送った。ジャパンXVは7月6日にもマオリ・オールブラックス戦(豊田ス)を迎える。指揮官は「練習あるのみ。ボールを落としたりモールがうまくいかなかったり、スコアにつながるチャンスを形にできなかった。意識を高くもって練習に取り組んで行く」とチーム力の底上げを誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1-2で敗れる

横浜F・マリノスは6月29日、J1リーグ第21節で東京ヴェルディと対戦し、1-2で敗れた。試合後、会場ではファン・サポーターからブーイングが起こったなかでハリー・キューウェル監督は「どうなのかな」と反応に対して“反論”した。

26日に行われた第20節で敗れていた両チーム。中2日での連戦ということもあり、横浜FMは7選手、東京Vは5選手と、ともに大幅に先発メンバーを入れ替えてこの試合に臨んだ。序盤から高い位置でのプレスでボールを奪われていた東京Vに、前半11分コーナーキック(CK)のこぼれ球をエリア外で拾われFW山見大登に、強烈なミドルシュートを決められた。さらに前半22分にもオウンゴールで追加点を許した。

2点を追う形になった横浜FMは前半35分、MF稲見哲行のクロスをブロックしたDF渡邊泰基が今季2度目の脳震盪での交代でベンチに退くこととなる。苦しい戦いを強いられたなか、前半アディショナルタイムにエリア内でMF渡辺皓太のパスを受けたFW宮市亮が豪快にシュートを決め、1点差として前半を折り返した。

後半に入るとホームの横浜FMが東京Vを攻め立てたが、最後までゴールを割ることができず。1-2で試合が終了し、会場からはブーイングが起こった。

試合後にDAZNのフラッシュインタビューに応じたキューウェル監督は、このブーイングに対して「悔しさはもちろん分かります」としながらも、「しかし前回のようにハードワークしなかった部分で結果が出なければあれだけの悔しさ、ブーイングは理解できます。しかし、選手たちはすべてを出し切った結果で、こういうふうになった時にああいう形でのブーイングというのはどうなのかなというふうに自分は思います」と反応に対して疑問を呈した。

さらに、「ここで離れることではなくて、やはりこういう時こそ一致団結してみんなで勝ちに行く。もちろん前半はうまくいかなかった部分があったなかでも、後半は完全にうちの試合でした。ですが、ああいう形でハードワークしたなかでもあのような形で残念がることはあると思うんですけど、しっかり自分たちも見せないといけない部分もありますが、みんなで一丸となってやっていきたいと思います」と、ファン・サポーターからの後押しを望んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦