◆ 「追い上げムードでっていうとこだったんですけど」

 ヤクルトが巨人に惜敗。リーグ戦再開後のカード3連勝は、残念ながら果たせなかった。この日は巨人先発予定の菅野智之が腰痛のため登板を回避。緊急先発したドラフト5位左腕・又木鉄平を一気に攻め立てたかったが、初回のチャンスをモノにできず流れを掴むことに失敗。先発のミゲル・ヤフーレはその裏に岡本和真にタイムリー二塁打を許すと、3回にもエリエ・ヘルナンデスの2ランに、吉川尚輝にもタイムリーを浴び計4失点。しかし4回に西川遥輝に3ランで1点差に迫るが、その後は巨人の必死の継投策にしてやられ、そのまま3-4で敗れてしまった。

 23日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では5回、一死一・二塁の場面で、山田哲人の大きなセンターへの打球をヘルナンデスがジャンピングキャッチ。セカンドランナーの村上宗隆が戻れずに、結果的に併殺となってしまったプレーに着目した。

 まずMCを務めた岩本勉氏は「1点差、追い上げムードでっていうとこだったんですけど、これはもう走塁ミスですよね?」と解説の江本孟紀氏に質問。すると「ミスですけど、この山田が打った当たりがね、もう完全に『これ行ったな』っていう雰囲気があったんで」とかばいつつも「 しかしランナーの村上のやっぱり判断がね、ちょっとまずかったかもしれませんね」と最後にはミスだったと指摘した。

 もうひとりの解説者・仁志敏久氏は「守りはファインプレーですけど」と前置きしたうえで「走者二塁でワンアウトなので、基本的にはハーフウェイ ですよね。慌てて帰る必要はないので、真ん中ぐらいまで行っていれば、これは抜けたら簡単に帰ってこれるので」と状況を説明しながら判断の悪さに言及。続けて「いろんな意味で村上の中で混乱があるのかなと。バッティングの方もうまくいってないので、こういうところでもちょっと本人は色々考えながらちゃんとやってるんですけども、歯車狂ってるところの1つかなと」と打撃の不調が走塁にも影響しているのではと推測した。

 結果的に流れを変えるようなプレーとなってしまった走塁ミス。僅差のゲームだっただけに、よりクローズアップされる結果となってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西武・高橋光成投手(27)が勝てない。23日のオリックス戦(京セラ)に先発したが、5四死球とテンポが悪く今季最短の3回1安打2失点で降板。1―4で敗れたチームは6カード連続の負け越しとなり、再び借金26となった。

10度目の先発マウンドでも結果を残せなかった。2回と3回にいずれも四死球で走者をため、犠飛で失点。10戦未勝利で8敗目を喫した右腕は「チームを勢いに乗せること、チームの勢いに乗ることができず、申し訳ない気持ち。今日の試合に関しては良いテンポで投げることができず、高めに浮いたり、引っ掛けたりと自分の思うような投球ができませんでした」と反省しきりだった。

MLBスカウトからは「コンディション不良なのでは?」と体調を気遣う声も上がっていたが、投手陣最高給となる推定年俸2億6500万円(推定)のエースだ。渡辺監督代行が二軍降格を決断した一方、本人も変わらなければならない時がきている。成績が悪ければ叩かれる宿命にあるのが、高橋の代名詞となっている「ロン毛」だろう。昨年の西武ホールディングス株主総会で同僚の今井とともに長髪をやり玉に挙げられ「見苦しい。食事がマズくなる」「球団として注意することはできないのか」と株主から苦言を呈された。

それでも2人しかいない「ロン毛部」の活動を継続してきたが、今年5月初旬に変化が起きた。開幕投手を務めた副部長の今井がチームの不振脱出を願い「とにかく流れを変えたい。何か思い切ったことをしてチーム全体の流れが変われば」と断髪。これに高橋はショックを受けながらも「理由は聞いてませんが、何かあったんだろうなと思うのでそこは尊重します」とし「これで僕はロン毛を続けていく固い決意が生まれました。僕にはなりたい像があるので」と1人で活動を継続することを決めた。

チーム全体を考えて個人のこだわりを捨てた今井と、10戦未勝利でも個人を優先する高橋。どちらがファンや周囲の支持を得られるかは明白だろう。8連敗で二軍落ちとなったロン毛部部長の活動も曲がり角を迎えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神は23日のDeNA戦(甲子園)が天候不良のため試合前に中止。室内練習を終え、報道陣の囲み取材に応じた岡田彰布監督(66)は、先発ローテーションとダブルストッパーの改編を明言した。そんな中、今季オリックスから現役ドラフトで加わり、安定感抜群の投球を続ける漆原大晟投手(27)の〝株〟は上昇するばかり。指揮官から頼りにされる「現役ドラ2期生右腕」だが、その投球だけでなく、それ以外でも虎党のハートをつかんでいるようで――。

恵みの雨となるか。岡田監督は先発ローテの再編について「才木はそらぁ、もったいないからな。1回飛ばしたら」と言及し、この日先発予定だった才木を25日の火曜日へ、開幕からすべて火曜を任せてきた村上を27日の木曜日にそれぞれ登板させる考えを明かした。

さらに開幕から岩崎とともに守護神を務めてきたゲラにも触れ、20日まで二軍調整を続けていたこともあり「厳しいところじゃなしに、楽なところで1回投げさせたいからな」と、絶好調の石井&岩崎を新Wストッパーとして据える構えだ。

そして、指揮官が期待をかけているのが今季オリックスから加入した漆原だ。ここまで22試合に登板し、防御率1・27をマーク。昨季はファーム暮らしが長かったが、新天地では一軍でロングリリーフや厳しい場面でのワンポイント登板などを任され、チームを救う投球を続けている。岡田監督も「オールマイティーで、いつでも使えるんちゃう?」と最敬礼する。

厚い信頼を勝ち取った虎1年目右腕だが、思わぬところから熱視線を浴びている。昨季まで所属したオリックスには山崎、宮城、山岡らイケメン&かわいい枠の投手陣がめじろ押し。オリ姫たちが選ぶ「オリメン投票2023」で漆原は、残念ながらランキング外となっていた。ところが、村上、桐敷、岩崎ら〝渋め〟の面々がそろう猛虎軍に飛び込んだ今季は「TORACO」(阪神を応援する女性ファンの呼称)から絶大な支持を集めている。

SNS上では「うるしの笑顔がかわいい」「オリ姫が推さなかった理由がわからない!」との声が急増。気迫のこもった投球だけでなく、愛らしいルックスもファンに刺さったようだ。

一方で当の本人は「TORACO」からの評価が爆上がりしていることに「それは…、センスないっすね」と苦笑い。それでも「阪神ファンは熱狂的なので。そういう方々から応援していただけるのは光栄ですね」と照れ笑いを隠せず「もちろんスタンドの大声援もモチベーションになっていますし。これからもたくさんの方に応援してもらえたらありがたいなと思います」と意気込んだ。

新天地で一躍注目を集める背番号34が今後もチームの勝利に貢献する活躍を見せ、さらに虎党を熱狂させそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元ロッテ・里崎智也が“アウディ Q4”でゴルフ場に参上! ファンからは「隣に乗せてください!!」とコメント続々

元プロ野球選手の里崎智也(さとざき・ともや)さんが自身のインスタグラムを更新。茨城県鉾田市のゴルフ場「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」まで、電気自動車(EV)の「アウディ Q4」でドライブに出掛けたことを明かしました。

「乗り心地は最高だった」

 元プロ野球選手の里崎智也さんが自身のインスタグラムを更新。電気自動車(EV)の「アウディ Q4」に乗ってゴルフ場を訪れたオフショットを公開しました。

 

 6月20日にアップした投稿で里崎さんは、茨城県鉾田市にあるゴルフ場「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」に訪れたことを明かし、豪華な造りのクラブハウスをバックに車体の横でポーズを決めた1枚の写真を披露。

 東北楽天ゴールデンイーグルスが初優勝を成し遂げた「日本生命セ・パ交流戦」が終わり、「今日は交流戦ブレイクで、6月最初で最後の休み」というコメントからも多忙な日々を過ごしていることがうかがえます。

 続けて「アウディQ4 電気自動車で、ゴルフ場までドライブ!」とつづった里崎さん。残念ながら実際にゴルフをプレーする姿は公開されなかったものの、道中は快適なドライブを楽しめたようで「初めて長距離運転したけど、スムーズだし、静か」「乗り心地は最高だった」とその性能の高さに驚いた様子を伝えています。

 また、ハッシュタグで「#代車」と添えられていることからも「アウディ Q4」は期間限定の“相棒”のようですが、高級感漂う1台が披露されたこの投稿には2700件を超える「いいね!」が寄せられ、ファンからは「車体の厚みがすごいなあ!」「里さんにとっても似合ってる」「すてきなカラーですね」「隣に乗せてください!!」などのコメントが届いています。

里崎 智也(さとざき・ともや)

1976年5月20日生まれ、徳島県出身の元プロ野球選手。現役時代のポジションは捕手。1998年にドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。06年に行われた第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で正捕手を務め、日本代表の世界一に貢献。以降、06、07年と2年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなどチームの中心選手として活躍。08年には北京五輪に出場。14年シーズンをもって現役を引退。19年にYouTubeチャンネル「Satozaki Channel」を開設した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球セ・リーグは23日、各地で2試合が行われました。

巨人と対戦した5位・ヤクルトはヘルナンデス選手に2ランを打たれるなど序盤に4失点。4回に西川遥輝選手が3ランで3点を返しますが追いつくことはできず3-4で敗れました。

首位広島と対戦した最下位の中日は同点の8回、ランナー2塁でカリステ選手がタイムリーを放ち2-1で勝利。ヤクルトが敗れたためゲーム差なしの5位タイとなりました。

阪神対DeNAは降雨のため中止となっています。

【23日のセ・リーグ結果】

◆巨人4-3ヤクルト

勝利投手【巨人】船迫大雅(1勝0敗)

敗戦投手【ヤクルト】ヤフーレ(4勝6敗)

セーブ【巨人】バルドナード(1勝2敗8S)

本塁打

【巨人】ヘルナンデス4号

【ヤクルト】西川遥輝1号

◆中日2-1広島

勝利投手【中日】松山晋也(2勝2敗)

敗戦投手【広島】島内颯太郎(4勝4敗)

セーブ【中日】マルティネス(0勝2敗22S)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆JERAセ・リーグ 巨人4―3ヤクルト(23日・東京ドーム)

 打った瞬間に確かな感触が手に残った。ヤクルト・西川に移籍後初アーチが生まれた。0―4の4回2死一、三塁。赤星の直球を捉えた打球は大きな弧を描いて右中間席に飛び込んだ。「本塁打はたまたまなので。一番いい結果になったのはよかったですけど」。敗戦に喜びは少なかったが、追い上げムードを演出する3ランだった。

 今季208打席目で待望の1号。「割と1本目出るのは早い方なので、今年なかなか出ないなとは思っていました」と苦笑い。長打を求められる役割ではないが、パンチ力も持ち合わせるリードオフマンとして存在感を示した。

 今カードは3戦全て1打席目に出塁。相手投手をかき乱そうと、塁上では常に大きめのリードでプレッシャーをかけ続けた。自身が求める出塁率は3割4分1厘となった。左膝の故障で離脱した塩見の穴を、背番号3がきっちりと埋めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「中日2-1広島」(23日、バンテリンドーム)

 広島は中日に競り負けて5カードぶりの負け越しを喫した。同点の八回にセットアッパーの島内がカリステに勝ち越し適時打を浴びた。打線は1点を追う六回に小園、堂林の連打で好機をつくり、石原が一時同点の中犠飛。今季初5番で起用された堂林が4月10日・阪神戦以来の3安打と気を吐いた。新井監督との一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

 -玉村は粘りながら最少失点。

 「そうやね。粘り強く投げてゲームをつくってくれた。彼のいいところは、ランナーを出しても粘りながらゲームをつくれるところ。今日もいいピッチングだったと思います」

 -堂林が3安打。

 「3安打に四球で4出塁。すごくいいバッティングだった」

 -12球団全体として投高打低のシーズンになっているが、そこを受け入れて戦っていくか。

 「もちろん、もちろん。ウチだけではなく、これはもう全チームそうだと思うので。今日も負けはしたけど1-2のロースコア。ピッチャーがよく頑張ってくれているし、守備もしっかり守ってくれている。これまで同様、ピッチャーが頑張ってバックもしっかり守って、ロースコアのゲームを勝ち切っていきたいと思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 日本ハム2―6楽天(23日・エスコンフィールド)

 最後の瞬間、楽天・藤井は祈っていた。4点リードの9回2死満塁。則本が好調のレイエスを真っすぐで空振り三振に斬ると、雄たけびを上げる守護神に拍手を送り破顔した。6回6安打1失点(自責0)の粘投で自身6連勝を飾り、リーグトップに並ぶ6勝目。要所を締めての最少失点に「真骨頂だと思うんで、粘りが。そこがまた出せたのは良かった」と胸を張った。

 丁寧にアウトを重ねた。同点に追いつかれた直後の4回1死満塁では、全て真っすぐで松本剛を空振り三振。5回は水谷を真っすぐで、6回は郡司をファストチェンジと呼ぶ沈む球で、いずれもフルカウントから併殺打に仕留めた。許した6安打も全て単打。「長打を食らわないよう低めに丁寧に、絶対に最少失点でしのごうという気持ちで投げました」と振り返った。

 これで4月21日の西武戦(ベルーナD)から7登板で6連勝も、その内5登板は5回での降板。6勝目にも「これはもう野手の皆さんと、抑えてくれている中継ぎの皆さんのおかげなので、しのびないです」と感謝した。チームにとっても大きな1勝で勝率を5割に戻し、3位ロッテと1ゲーム差。勝ち運にも恵まれた左腕が、上位をうかがうチームを支えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権南北海道大会札幌地区予選 ▽Aブロック1回戦 札幌南11―0恵庭南=7回コールド=(23日・札幌円山)

 南北海道の札幌地区予選では、道内屈指の公立進学校・札幌南が恵庭南に11―0の7回コールドで快勝し、初戦突破した。筑波大医学部志望で、投手転向半年の右腕・田沢叶羽(とわ・3年)が7回2安打無失点、打っても3回に決勝打を放った。左でも120キロ近い球速を出す“両投げエース”は、同校24年ぶりの夏切符へ闘志をたぎらせた。

 札幌南の秀才球児・田沢が躍動した。7回の投球練習中に右ふくらはぎをつりながらも「こんなところで痛いとか言ってたらダメ」と志願の続投で7回0封。試合後には「水分不足ですね」と涼しげに汗を拭った。

 昨年末に捕手から投手に転向し、公式戦2度目の先発マウンドに上がった。ボルダリングと水泳で鍛えた柔軟な肩回りを生かしたフォームから、最速136キロで7三振を奪うと、打っても2安打2打点。3月末に対戦し、16年夏の甲子園で優勝に導いた作新学院・小針崇宏監督(41)から「天才だ」と素材を絶賛された背番号1が、投打でチームをけん引した。

 父・貴之さんと同じ左投げで4歳の時に野球を始めたが、「右でやってもいいんだと気付いてから」球を右手に持ち替えた。小学4年時に右肩を負傷した際には左投げでプレーしたこともあり、左の最速は「120キロ近く」。練習試合で試したこともあるが「うまくいかなかった」と、公式戦は両投げ用グラブを封印して右投げ一本で勝負する。

 毎年東大、京大に20人以上が現役合格する進学校。将来はスポーツドクターを夢見るが、「今は野球。野球に全てを懸けている人に野球で勝負したい」。高校最後の夏はペンを置き、野球に全力投球する。(島山 知房)

 ◆田沢 叶羽(たざわ・とわ)2006年7月17日、札幌市生まれ。17歳。4歳で野球を始める。札幌啓明中では札幌西シニアでは二塁手プレー。札幌南では1年夏に背番号14で初めてベンチ入り。172センチ、63キロ。右投左打。好きな言葉は日進月歩。家族は両親、姉、兄。

 ◆札幌南 1895年創立の公立校。全校生徒は960人。公立、私立含め道内最難関の進学校。23年3月までの5年間で北海道大に344人、東大に63人、京大に60人、国公立大医学科に176人が現役合格した。野球部は1897年に創部し、00年夏の甲子園に出場。主なOBは元楽天の寺田龍平。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第65回宝塚記念・G1(6月23日、京都競馬場・芝2200メートル、重)

 春のG1シリーズを締めくくる第65回宝塚記念は23日、06年以来18年ぶりに京都競馬場で行われた。08年以来16年ぶりの重馬場となったグランプリは豪雨のなか、3番人気のブローザホーンが大外一気の豪脚で2馬身差V。大胆に導いた菅原明良騎手(23)=美浦・高木厩舎=、吉岡辰弥調教師(48)=栗東=と、人馬ともにG1初制覇を飾った。ファン投票1位で1番人気のドウデュースは6着に敗れた。

 

 無数のしずくを突き破った。ブローザホーンは、わずか428キロの馬体からあふれんばかりのパワーを放ち、京都・外回りの直線へ。大外に進路を取ると重馬場に脚を取られる他馬を次々にパスし、豪快に伸びる。残り約100メートルで先頭に立つと、もう誰も追いつけない。2馬身差でG1初制覇。菅原明は「とても気持ち良かったです!」と真っ白な歯をのぞかせた。

 前日の降雨により、芝は重でスタート。この日も完全にはやまず、道悪巧者に流れが向いた。レース中の土砂降りも、もはや祝福のシャワー。菅原明は「いつもと変わらず走ってくれました」と絶賛。吉岡調教師は「この1週間、天気予報はずっとチェックしていました」と安どの笑みを浮かべた。

 6年目にしてG1ジョッキーに輝いた菅原明。「ものすごくうれしい。ちょっとずつ実感が湧いてきました」と、初々しさ全開で喜んだ。22年NHKマイルCで、最低18番人気のカワキタレブリーで3着と激走し、「勝ちが見えた」と“上”を意識。今年はここまで26勝と、通算70勝した昨年を下回るペースだが、「勝てたらいいアピールになると思って挑みました」と反骨精神で壁を越えた。

 開業5年目の吉岡調教師もG1初勝利で、「まだ信じられないです」と感無量。ブローザホーンは、今春解散した美浦の中野栄治厩舎から受け継いで転厩3戦目、2着だった前走の天皇賞・春に続くG12戦目でのグランプリ制覇。それでも「G1を勝って恩返しできたかな」と謙虚な姿勢。京都府出身の48歳は故郷に錦を飾り、「すごく縁も感じる。すごくうれしい」と目尻を下げた。

 イクイノックス世代の5歳馬がまたも躍進。同世代のドウデュース、ジャスティンパレス、1歳下のソールオリエンス、ベラジオオペラのG1馬4頭を完封した。「馬と一緒に成長して、G1や大きい舞台でまたいい結果を残せたら」と菅原明。年内は国内で新たなタイトルを狙うことになりそうだ。新進気鋭のトレーナーも加えたフレッシュなトリオで、晴れやかな未来を描く。(水納 愛美)

岡田牧雄氏「年内は国内専念」

 〇…馬主で、生産した岡田スタツドの代表でもある岡田牧雄氏は現地でレースを見守った。同じく生産馬のタイトルホルダーが勝った22年は足を運ばなかったが、今回は「もしかしたらと思って来ました」と思惑通りの結果に笑みが浮かぶ。今回の勝利で秋に行われる豪州のコックスプレートと米国のブリーダーズCターフの優先出走権を獲得したが、岡田オーナーは「年内は国内に専念していいと思う」と見通しを語った。

 ブローザホーン 父エピファネイア、母オートクレール(父デュランダル)。栗東・吉岡辰弥厩舎所属の牡5歳。北海道新ひだか町・岡田スタツドの生産。通算21戦7勝。総獲得賞金は4億8537万3000円。主な勝ち鞍は24年日経新春杯・G2。馬主は岡田牧雄氏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「邪道」大仁田厚(66)のレスラーデビュー50周年を飾るメモリアル大会「テリー・ファンク一周忌追悼・大仁田厚デビュー50周年記念大会『川崎伝説2024』」が8月24日、FMW時代からの“聖地”川崎球場(現・富士通スタジアム川崎)で行われることが24日、分かった。

 

 「スポーツ報知」の取材に「原点の地である川崎に50年目で帰還できる。時間が巻き戻されて、元に戻る気分。ある種、感無量です」と、しみじみ話した大仁田。

 1974年4月14日、全日本プロレス後楽園ホール大会での佐藤昭雄戦でレスラーデビューを飾ってから50年。ジャイアント馬場さん(99年死去、享年61)の付き人兼一番弟子だった16歳の少年は今、66歳になった。

 節目の時を迎えた「涙のカリスマ」にとって、川崎は特別な場所だ。

 89年、3畳一間の東京・西馬込の事務所で手持ちの5万円の設立資金で立ち上げたFMWは90年の東京・汐留レールシティでのターザン後藤さん(22年死去、享年58)とのノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチで一気にインディー団体の雄となったが、当時、スタジアムマッチ開催はまだまだ絵空事だった。

 新日本プロレスと全日本プロレスという横綱団体に大きく水をあけられた状況下で敢行したのが、91年9月23日の川崎球場大会だった。

 「FMWのチケットはすべて実売だったし、川崎球場開催は超冒険だった。バクチだった」と言う状況の中、同日に横浜アリーナ大会を開催した新日の1万8000人を大きく上回る超満員札止めの観衆3万3221人の動員に成功。FMWは一気にインディー最強団体の座に上り詰めていった。

 「そこから年に1回、川崎でやるのが、俺の人生の定番になりました」と回顧する通り、勢いのままに93年5月5日のメインイベントでは、昨年8月に亡くなった全日時代からの兄貴分・テリー・ファンクさん(享年79)とノーロープ有刺鉄線電流爆破超大型爆弾デスマッチで対戦。

 さらに94年5月5日のメインイベントでは5万人超の観客を集め、天龍源一郎とノーロープ有刺鉄線金網電流爆破デスマッチで対戦。95年5月5日の「大仁田厚メモリアル引退ツアー」でも5万8250人の観客を集め、ハヤブサさん(16年死去、享年47)と2度目の引退マッチを敢行。この観客動員数は現在も川崎球場の歴代最多観客動員記録となっている。

 「俺にとっての原点が川崎球場というのは絶対ある」と言い切る「邪道」。目に焼き付いているのが初めての川崎球場大会メインイベント、後藤さんとのノーロープ有刺鉄線金網電流爆破デスマッチのリング上から見たスタンドの光景だった。

 「5万人がウェーブするんだよ。小っちゃい事務所で1人で始めた団体の2年後の光景がこれか。これが現実なのかと思ったよ」と32年前の忘れられない光景を振り返った。

 だから、50周年のメモリアルマッチの舞台も川崎球場と、とっくに心に決めていた。

 テリーさんの一周忌命日(日本時間)にあたる8・24の大舞台では当然、メインイベントに登場。テリーさんの兄で「ファンクス」の象徴・ドリー・ファンク・ジュニア(83)とタッグマッチで対戦(大仁田とドリーそれぞれのパートナーは未定)する。

 「俺のキャリアの中でドリーと対戦した経験はないけど、どうせ来てくれるなら対戦を希望します。80過ぎた往年のスターに何言ってるんだって怒る人もいるだろうけど、プロレスの幅ってあるだろう? オールドファンがかつて大興奮したザ・ファンクスを少年の心と思い出を重ねて見てほしいなと思うよ。俺の50周年というよりもテリーの一周忌にドリーと一緒にやれる。素晴らしいマッチメイクだと思う」と大仁田。

 ドリーは19年11月に行われたザ・デストロイヤーさんの追悼興行大会以来、5年ぶりの来日。関係者によると、今回が最後の来日になることが濃厚だが、全日時代から親交の深い大仁田のメモリアル大会に自宅のある米フロリダから駆けつける形となる。

 83歳という高齢だけが気になるところだが、大仁田は「ドリーもプロレスのリングに上がるのは最後になると思うけど、なにしろ、NWAの元世界チャンピオンだからね。リングの中でどう戦ってくるかは分からないけど、俺は電流爆破を持っていこうと思っているよ」と、大一番が危険な電流爆破マッチになることを示唆した。

 「邪道」は最後に「50年目の節目に原点の川崎に帰る―。当日、俺は幸せを感じると思う。サンボも後藤もハヤブサも、そして、テリーも雲の上から見ててくれるといいなと思ってるよ」と話した。

 なお、テリーさんの一周忌追悼セレモニーも行われる予定の、この大会は市制100周年の川崎市の後援となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「風呂キャンセル界隈」は本当だった…娘(20歳)はせいぜい週2で「髪の毛ベタベタ」

 

令和世代の若い女性タレントたちが、「普段、あまり風呂に入らない」と言っていることが話題になった。

彼女たち同様、「面倒だから風呂やシャワーはパス」する人たちを、「風呂キャンセル界隈」というそうだ。若者の言葉のチョイスはおもしろい。

こうやってカテゴライズ風にすることで、「お風呂に入らない不潔な人」というイメージが薄れてしまう。実際、疲れているときに風呂やシャワーは年代問わず、パスしたいこともある。
 

娘(20歳)が風呂に入らない

「今年20歳になる娘と16歳の息子がいるんですが、この娘が風呂に入らなくて……」

そう言うのはサキさん(47歳)だ。娘は現在、専門学校生だが、技術習得に必死で朝から晩まで学校にいるらしい。

「しかも自宅から学校まで1時間半はかかる。帰ってくるだけで疲れてしまうみたいで、食事をとりながらうつらうつらしていることもある。かわいそうだなと思う半面、お風呂に入ったほうが疲れがとれるのにとも思います」

ときどき遅く家を出る日もあり、出がけにシャワーを浴びているが、週に1回、せいぜい2回がいいところ。汗ばむ季節になるとサキさんのほうが気が気でない。

「あの子臭いねって思われたら嫌でしょうと娘に言ったら、『そんなの香水でも振っておけば大丈夫。みんなそうだし』と衝撃的な答えが返ってきました。息子は『ねえちゃん髪の毛がベタベタしてるように見える』って。

そうしたら娘、頭に水を振りかけてドライヤーでセットだけして出て行きました。一見、きれいになっていたけど、私たち世代から見たら、どうなってるんだろうって感じです」
 

「風呂キャンセル界隈」に母は困惑

しかも、一生懸命、勉強しているように見えていた娘が、週に1度は朝まで遊んでいることも発覚、「まだ学生の分際で」と怒った父親に対して「遊ぶのも社会勉強」と言い切った。

大人になる上での通過儀礼のようなものだから、親への反抗に対してサキさんはそれほど心配していないが、衛生面から見ても「風呂キャンセル界隈」には困惑しているという。

「寝ているときだって汗はかくのだから、面倒でもせめてシャワーで汗を流しなさい。それに若い女の子が髪が臭いと思われたら、友だちだっていなくなるよと言ったら、友だちもみんな入ってないから大丈夫と言われてめまいがしました(笑)」

打つ手はない、臭い臭いと言って危機感を煽るしかないのかもしれないとサキさんは言った。
 

「お母さんだって、いろいろキャンセルしてる」

24歳の娘と同居しているアイコさん(50歳)も、娘の「あまりきれいとは言えない生活ぶり」に手を焼いている。

「娘が4歳のときに離婚して、私の母と女3人で暮らしてきました。母はパートをしながら家事育児をしてくれた。私はひたすら外で働いてきました。娘も昨年から社会人になり、ようやくホッとしたところなんですが」

これからはみんな自分のことは自分でやろうと決めたのだが、娘の部屋に洗濯物が山のようになっているのを見て、アイコさんの母は我慢できずに洗濯してしまった。以来、娘の分の洗濯物はアイコさんの母がそれまで通りやっている。

「母は孫が心配だから、いろいろやってしまうんです。私が外で働いてばかりいたから、娘はまったく家事をしつけられてこなかった。せめてトイレや風呂掃除くらいしてよ、休日にはリビングの片づけくらいしてよと言っても娘は逃げてしまう」

そしてやはり、娘はめったに風呂に入らない。週に2度ほど会社近くの美容院でシャンプードライをしてもらっているから大丈夫、体ふきシートもあるからと、アイコさんの「風呂入れ攻撃」をかわしている。
 

娘に反撃された母「心が痛みます」

「春先、母がケガをして2カ月近く入院していたんです。私が早く帰れるときは帰って、食事の支度をしていたんですが、娘はコンビニで適当なものを買って帰ってきて部屋にこもってしまう。

たまには一緒に食事しようと誘って食卓を囲んだら、『やっぱりお母さんの料理はおいしくない』と言われてしまいました。確かに慣れてないから、自分でもおいしいとは思わなかった。

『お母さんは料理キャンセル界隈だね』と娘に笑われて、私は自らキャンセルしたわけじゃないとムッとしました」

思わず、あなたを育てるために仕事を掛け持ちしたりして大変だったんだからと言ってしまった。

恩を着せるつもりはなかったのだが、娘はさらりと「私が産んでくれって言ったわけじゃないよ。離婚してほしいとも思ってなかったよ」とつぶやいた。

「それまで親の離婚に一言も文句を言わなかった娘の、あれが本音なのかもしれないと心が痛みました。あれからずっと娘との距離のとり方がわからなくなっています」

風呂キャンセル界隈という軽めの話から思わぬ方向に飛んでしまったが、日常生活、ちょっと面倒だなと思うことは多々ある。家事も含め、「丁寧にきれいに暮らす」ことは理想だが、人間、なかなかそうはいかないものかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■バレーボールネーションズリーグ2024 女子ファイナルラウンド決勝 日本 1-3 イタリア(日本時間23~24日、タイ・バンコク) 

バレーボールの世界最強国決定戦・ネーションズリーグで女子日本代表(世界ランク6位)が銀メダルを獲得した。準決勝でブラジルを破る大金星を挙げ、決勝に進んだ眞鍋ジャパンは、世界ランク1位のイタリアと対戦。セットカウント1‐3(17‐25、17‐25、25‐21、20-25)で敗れ、主要国際大会47年ぶりとなる金メダルは逃したが、銀メダル獲得は2014年のワールドグランプリ以来10年ぶり。パリ五輪に向け大きな弾みをつけた。

 

スタメンは主将・古賀紗理那(28)、セッター・岩崎こよみ(35)、宮部藍梨(25)、山田二千華(24)、林琴奈(24)、石川真佑(24)、和田由紀子(22)、リベロは小島満菜美(29)が起用された。

大会初制覇へ日本は第1セット、2年ぶりの優勝を目指すイタリアに出だしで3連続得点を許し、苦しい立ち上がり。日本の眞鍋政義監督は4‐8の場面で2回目のタイムアウト。古賀や石川のスパイクで得点するも点差を縮めることができない。その後も女子世界ナンバーワンといわれる最高到達点344cmのエース・エゴヌ(25)の角度あるスパイクに対応できず、第1セットを17‐25で先取される。

第2セットは序盤でイタリアに5連続得点を許しリードされるも、日本のリベロ小島、福留慧美(26)がエゴヌの強打を拾い食らいつく。流れを引き寄せたい日本はセッターを関菜々巳(25)に代え、さらに井上愛里沙(29)を投入。エースの古賀が奮闘したが、このセットも17‐25で奪われ2セット連取された。

後がなくなった日本は第3セットは古賀、井上の高速バックアタックが決まり競り合う展開となる。中盤で井上がサービスエースを2連続で決まるなど18‐13とこの試合初めて5点をリードする。そのまま日本は振り切り25‐21でセットカウントを1‐2とした。

第4セット、勢いに乗りたい日本だったが序盤で古賀がブロックされるなど2⁻7とリードされる。荒木の速攻や古賀のスパイクで応戦するも、サーブで揺さぶられるなど中々差を縮められず。終盤に3連続得点で17‐20と3点差に迫ったが世界1位のイタリアに敗れた。

惜しくもイタリアに敗れたが、主要国際大会としては2014年のワールドグランプリ以来10年ぶりの銀メダル獲得となった。
※世界ランキングは試合前時点

【日本の得点(上位)】
古賀 17点
井上 11点
石川 6点
山田 6点

【女子結果】
金メダル イタリア
銀メダル 日本
銅メダル ポーランド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神は23日、DeNA戦(甲子園)の雨天中止を受けて先発ローテーションを再編し、才木浩人投手(25)が“火曜の男”を襲名した。この日の先発が流れ、岡田監督は「もったいないからな、飛ばしたら。ええ投手から6連戦というのは普通やろ」と、25日の中日戦(倉敷)の登板を予告。自己最長8連勝中で両リーグ最多8勝の右腕に、1週間のスタートを託した。

 ローテを組む上で最も重視する6連戦の初戦。他球団のエース格と渡り合い、リリーフの投入も最小限に抑える大役を、開幕から村上に任せてきた。2勝5敗と波に乗れないものの、防御率2・12と内容は十分。「今後のためにも(他の曜日で)弱い投手に投げ勝っても意味ない」と継続の方針だったが、比較相手が才木なら話は違う。防御率1・20と71奪三振もリーグ2位の剛腕を新たな柱に指名した。

 村上は27日の中日戦(甲子園)、同戦を予定していたビーズリーは30日のヤクルト戦(神宮)へ。才木も首位を争う広島、巨人と球宴前の対戦が可能になる。さらに、7月23、24日の球宴はファン投票の最新の中間発表でセ・リーグの先発で断トツの37万3871票を集めており、出場は確実。前後の登板間隔を考えても、火曜日はプラスに働きそうだ。

 才木は「信頼されているのはありがたい。7回、8回、完投まで」と意気込みつつも「いつも通りに」と胸を張った。現在も4戦連続で7回以上を投げ、1失点以下。その安定感を発揮するだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子プロ選手権は23日(日本時間24日)、米ワシントン州サマミッシュのサハリーCC(パー72)で最終ラウンドが行われた。首位と2打差の2位から出た山下美夢有は、3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの通算4アンダーで首位と3打差の2位だった。この日全選手中ベストの67で回った西郷真央と、首位と4打差で5位スタートの渋野日向子が通算2アンダーで7位。首位スタートの梁煕英(韓国)が通算7アンダーでメジャー初優勝を果たした。(デジタル編集部)

 

 山下は2番パー5でバーディーを奪う好スタートを切ったが、難しい8番パー4でダブルボギーをたたいた。11番でバーディーを奪ったが12番、15番とボギー。梁煕英との差が一時は7打差に広がった。17番パー3は、梁煕英が池ポチャでダブルボギー。山下は第1打がカップをかすめるスーパーショットを放ったが、バーディーパットを沈められずパー。18番は山下は第2打を好位置につけ、バーディーパットを沈めた。

 古江彩佳は2オーバーで19位、岩井明愛と竹田麗央は6オーバーで32位。勝みなみは8オーバーで41位、笹生優花は13オーバーで68位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パリ五輪予選シリーズ(OQS)最終戦(23日、ハンガリー・ブダペスト)

 パリ五輪代表3枠を争ったスケートボード男子ストリートで、今大会日本勢5番手の圏外から臨んだ2021年東京五輪金メダルの堀米雄斗(三井住友DSアセットマネジメント)が、283・01点で1位となり、大逆転で2大会連続のパリ五輪出場権を獲得した。

 決勝進出時点で内定済みの14歳の小野寺吟雲(ぎんう)は2位。3位の白井空良(ムラサキスポーツ)も2大会連続の五輪代表に内定した。根附海龍(ねつけ・かいり、DC Shoes)は7位で代表を逃した。

 堀米は今大会に、日本勢5番手から大逆転を狙って出場していた。五輪予選前半の全8戦のうち第2戦は予選落ちし、第3戦は準々決勝止まり。ポイントを大きく稼げる最終予選シリーズへは「レベルを上げられるように頑張る」と意気込んで5月の初戦(中国・上海)に挑んだが、予選で姿を消していた。今大会は最後のチャンス。王者らしく、優勝で内定を決めきった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EURO2024・グループA第3節が23日に行われ、スイス代表とドイツ代表が対戦した。

 自国開催で28年ぶりの欧州制覇を目指すドイツは、ここまで2連勝で決勝トーナメント進出が確定。ジャマル・ムシアラや今大会を最後に現役生活を終えるトニ・クロースらが躍動し、ここまで7得点1失点と安定した戦いを見せている。引き分け以上でグループ首位通過が確定するこの試合。ユリアン・ナーゲルスマン監督は過去2試合と同じ11名をスタメン起用している。

 

 一方のスイス代表はハンガリー代表との初戦を3-1で制し、第2戦はスコットランド代表と1-1の引き分け。ここまで勝ち点「4」を積み上げており、ドイツに次ぐ2位につけている。この試合に勝利した場合には逆転での首位通過が確定。引き分けでも決勝トーナメント進出が決まり、敗れた場合はスコットランドの結果次第ではあるものの、得失点差の関係から2位に留まることが濃厚となっている。

 序盤からドイツがボール保持率を高め、試合の主導権を掌握。トニ・クロースやロベルト・アンドリッヒが最終ラインに落ちてビルドアップを行い、前線の選手の背後への抜け出しや、高い位置を取ったマクシミリアン・ミッテルシュテットを使いゴールに迫る。17分、ミッテルシュテットの低いクロスにジャマル・ムシアラが飛び込み、こぼれ球を拾ったアンドリッヒがボックス手前から右足を振り抜く。シュートはゴール左隅に突き刺さったが、オンフィールドレビューの結果、直前のプレーでムシアラにファウルがあったとして、ゴールは取り消しとなった。

 対するスイスはハイプレスとミドルブロックを使い分け、ドイツの攻撃に対応。ボール保持時には左ウイングバック(WB)のミシェル・アエビシェールが中央へ絞り、左センターバック(CB)のリカルド・ロドリゲスが幅を取る変則的な形を採用する。迎えた28分、高い位置でボールを奪ったファビアン・リーダーがボックス内へ走り込むレモ・フロイラーへ送り、ゴール前への折り返しにダン・エンドイェが合わせて先制に成功した。

 今大会初めてリードを許したドイツは、クロースやムシアラ、フロリアン・ヴィルツらが多くボールに絡み、何度か敵陣ボックス内へ侵入するも、スイスの強固な守備ブロックをなかなか崩し切ることができない。CKから訪れたアントニオ・リュディガーのチャンスもゴールには繋がらず、前半は1-0での折り返しとなった。

 後半最初のチャンスは50分のドイツ。敵陣中央でボールを受けたヴィルツが右足アウトサイドで相手DFラインの背後へスルーパスを供給し、斜めに抜け出したムシアラが右足を振り抜く。しかし、これはGKヤン・ゾマーに阻まれ、こぼれ球に詰めたイルカイ・ギュンドアンのシュートも枠を外れる。55分にはカイ・ハフェルツが背後への抜け出しで起点を作り、ムシアラ、アンドリッヒと繋いでクロースがミドルシュートを放ったが、これも枠を捉えられなかった。

 攻勢を強めるドイツは70分、右サイド深くでボールを受けたヴィルツが巧みな切り返しでボックス内へ侵入。マイナスの折り返しを収めたジョシュア・キミッヒが至近距離からシュートを放つも、マヌエル・アカンジのブロックに阻まれ得点ならず。その後もレロイ・サネやニクラス・フュルクルクを投入し圧力を強めるが、スイス守備陣も集中した対応を続け、攻撃を跳ね返し続ける。

 我慢の時間が続くスイスは84分、スルーパスに抜け出した途中出場のルベン・バルガスがGKとの1対1を制してネットを揺らすも、オフサイドの判定で追加点とはならず。88分にはバルガスの落としを受けたグラニト・ジャカが得意の左足を振り抜いたが、GKマヌエル・ノイアーの好セーブに阻まれる。このまま試合終了かと思われた90+2分、ダヴィド・ラウムの鋭いクロスにフュルクルクが頭で合わせ、ドイツが土壇場で同点に追い付いた。

 試合は1-1で終了。粘りを見せたドイツが首位でグループAを通過し、スイスが2位で決勝トーナメント進出を決めている。

【スコア】
スイス代表 1-1 ドイツ代表

【得点者】
1-0 28分 ダン・エンドイェ(スイス代表)
1-1 90+2分 ニクラス・フュルクルク(ドイツ代表)

【スターティングメンバー】
スイス代表(3-4-2-1)
GK:ゾマー
DF:シェア、アカンジ、R・ロドリゲス
MF:ヴィドマー、フロイラー、ジャカ、アエビシェール、リーダー(65分 バルガス)、エンドイェ(65分 アムドゥニ)
FW:エンボロ(65分 ドゥアー)

ドイツ代表(4-2-3-1)
GK:ノイアー
DF:キミッヒ、リュディガー、ター(61分 シュロッターベック)、ミッテルシュテット(61分 ラウム)
MF:アンドリッヒ(65分 バイアー)、クロース、ムシアラ(76分 フュルクルク)、ギュンドアン、ヴィルツ(76分 サネ)
FW:ハフェルツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆米女子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 最終日(23日、米ワシントン州サハリーCC=6731ヤード、パー72)

 31位から出た西郷真央(島津製作所)が5バーディー、ボギーなしで、この日のベストスコア67をマークし、通算2アンダーの7位に入った。メジャーでは3位だった2022年エビアン選手権以来のトップ10フィニッシュとなった。

 2番パー5で第3打を2メートル半に運びスコアを伸ばすと、最後は16番からの3連続バーディーで大会を締めた。ホールアウト後に中継局WOWOWのインタビューじ応じ「すごくいいパーセーブもありながら、この3日間決めきれなかったバーディーパットの距離を決められた。今後につながるプレーができた」と振り返った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松山は最終日にスコアを六つ伸ばした。2ホール続けてバーディーを奪って迎えた15番は、比較的距離の短いパー4。1オンに成功すると、約10メートルのパットを沈めて会心のイーグル。ギャラリーを沸かせた。
「少しでも順位を上げるために、すごく大きなイーグルパットだった」と納得。今大会はパットに苦しむことが多かっただけに「映像をしっかり見て、いいパットを繰り返しできるようにしたい」と言い、改善へのきっかけにしようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は23日、ブダペストで最終日が行われた。スポーツクライミング女子複合決勝で野中生萌が2位に入り2大会連続の五輪出場が決定した。

 

 難関を次々と攻略した野中が、銀メダルに輝いた3年前の東京五輪に続き大舞台の切符をつかんだ。「うれしいですね。感動しました」と喜びをかみしめた。

 前日のスポーツクライミング女子複合準決勝を3位で通過し、一方、五輪代表の残り1枠を競っていた伊藤ふたば(デンソー岩手)は10位で敗退。この時点で代表争いは決着したが、野中に気の緩みはなかった。「(パリ五輪代表が)生萌でよかった、と周りに思ってもらえる登りがしたい」。決勝前半のボルダーでは全4課題を完登し1位に。後半のリードは逆転を許したが、2位で締めくくった。

 リードで落下した後は、悔しそうに壁を見上げた。「自分の100%は出せなかった。早めに疲れてしまい、(終盤の)1手が(滑って)止まらなかった。でも、そういうことも学び」。経験を重ねる27歳のクライマーが、パリで頂点を極めに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 日本ハム2―6楽天(23日・エスコンフィールド)

 楽天は23日、日本ハム戦(エスコン)に快勝し勝率を5割に戻した。復調モードに入った浅村栄斗内野手(33)は、5月31日のヤクルト戦(福島)以来となる4番復帰。5回1死一、三塁から貴重な追加点となる中犠飛を打ち上げるなど、3打数1安打1打点1四球と勝利に貢献した。主砲が4番に戻った打線は11安打で6得点。交流戦明け最初のカードを1勝1敗1分けで乗り切り、3位ロッテに1ゲーム差と迫った。

 ややバットの先でも、浅村は自分のポイントでボールを捉えた。十分な飛距離の飛球はセンター後方へ。5回、2点のリードを奪ってなおも1死一、三塁、日本ハムの先発・加藤貴の外へ沈む131キロを力強く打ち返した。追加点を生む中犠飛。4番復帰での心境の変化を聞かれると「ないです。いつも通りいきました」と淡々と振り返った。

 目を背けず、自分のバッティングを見つめ直した。4番で開幕した交流戦は、2カード6試合で18打数無安打。四球と犠飛はあったが23打席ヒットが出なかった。1日から4番を外れると、4日の阪神戦(甲子園)でついにスタメン落ち。6試合代打での出場が続いた。「より丁寧に、一回自分のバッティングをしっかり見つめる、いい期間にしようと。プラス思考でやっていました」。徐々に手応えをつかむと、交流戦明けは3試合で12打数6安打。今江監督も“指定席”への復帰を決断した。

 指揮官が感じた復調の気配は、センター方向への打球が増えてきたこと。浅村は「自分のタイミングで自分のポイントで打てれば、センターでも右方向にも打てる。それが今まではちょっとずれていた。今は本当に、飛距離とかこだわりを全く捨てて、丁寧に練習から心がけてはいるので、それがちょっとずついい方向に向いている気はします」。本来のバッティングへ、ようやく近づいてきた。

 チームも粘り強く戦い、2位日本ハムと1勝1敗1分け。25日からは1ゲーム差に迫った3位ロッテと、敵地で2連戦を迎える。「昨日(22日)もその前の試合も、打線はみんな活発でしたし、心配はしていない。一試合一試合かなと思います」。主砲があるべき場所に収まった打線で、一気の3位浮上を狙う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米大リーグは23日、各地で行われ、ブルージェイズの菊池はガーディアンズ戦に先発したが、三回途中8安打4失点で7敗目(4勝)を喫した。試合は降雨のため三回無死満塁の場面で40分間中断し、再開時に菊池は交代した。ブルージェイズは5―6で敗れた。
カブスの鈴木はメッツ戦に4番指名打者で出場。レッドソックスの吉田はレッズ戦で出番がなかった。
大谷のドジャースは試合が組まれていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ヤクルト』で解説を務めた江本孟紀氏が、3割打者を減少している理由について言及した。

 昨季はセパ合わせて3割打者(セ:3人、パ:2人)がわずか5人しかいなかったが、今季もここまで4人(セ:2人、パ:2人)と非常に少ない。

 江本氏は「ここ何年か3割打者が少ないので、ピッチャーのレベルが上がったと言われますけど、バッターのレベルが下がっているといつも言っているんですけどね」とチクリ。

 「ブリブリ振り回して、スイングが同じだもん。ピッチャーを苦しめながらファウルして、だんだん呼び込んで打つという技術のバッターが少なくなっていますね。1番から9番までみんな同じでブリブリ振っている」と振り回していることが原因だと指摘した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J1リーグ 第19節 横浜FM1-0札幌(23日・札幌ドーム)

 

 北海道コンサドーレ札幌が、今季2度目の5連敗で前半戦を終えた。ホーム・横浜M戦は、序盤からロングボール主体の攻撃で攻勢に出るも、後半18分にペナルティーエリア内のハンドを取られ、PKで失点。シュート数は13対13と互角も、ゴールを割れず、0―1で敗れた。最下位で折り返し、残留圏の17位鳥栖との勝ち点差は6。この日見せた戦う姿勢を出し続け、残り19試合での生き残りにつなげるしかない。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)の悲痛な表情が、敗戦の悔しさを物語っていた。札幌は今季2度目の5連敗で、最下位での前半戦終了。ここまでを「非常に出来の悪いハーフシーズン」と振り返った上で「素晴らしい試合をしても勝てないのが現状」と普段の半分ほどの声量で漏らした。

 指揮官の言葉通り、堂々の戦いは演じた。3戦ぶり3度目の先発ピッチに立ったDF高尾瑠(27)が「マリノスはDFの裏がウィークポイントだったので」と、相手の背後にロングボールを蹴る策が奏功。好機はつくるも、高尾が「あとは最後の精度の部分」と指摘した課題を改善できなかった。終盤は押し上げが減り、最前線のFW鈴木武蔵(30)が孤立した状態に。PKで奪われた先制点が、最後まで重くのしかかった。

 降格圏を脱出する17位・鳥栖とは勝ち点6差。宮沢、浅野ら負傷離脱中の主力の復帰は延び、主将の荒野は恥骨痛で、この日は欠場した。苦しい状況で後半戦初戦のアウェー・FC東京戦を26日に中2日で迎える。救いは、誰も気持ちは折れていないことだ。

 武蔵は「先のことは見ず、毎試合、決勝戦の気持ちで、目の前の試合に全てを捧げていく」と強調。右サイドで奮闘したMF近藤友喜(23)は「下を向いている暇はない」と視線を上げた。昨季も前半戦最下位の柏がJ1残留を果たした。残りはまだ19試合ある。諦めるのは早過ぎる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリのドラ6・古田島はNPB記録の“デビューから22試合連続無失点”をマーク

■オリックス 4ー1 西武(23日・京セラドーム)

オリックスのドラフト6位・古田島成龍投手が快挙を達成した。23日の西武戦(京セラドーム)で1/3回を無失点に抑え、デビューから22試合連続無失点。プロ野球記録に並んだ。24歳右腕の躍動に、ファンは「ヤバすぎる」「ルーキーとは思えない貫禄」と声をあげている。

古田島は3点リードの8回2死で登板。山野辺を投ゴロに打ち取ると、グラブを叩いて喜びを表した。デビュー戦だった4月6日のロッテ戦から22試合連続無失点。2021年に栗林良吏(広島)、2022年に宮森智志(楽天)がマークした“デビューから22試合連続無失点”に並んだ。

取手松陽高、中央学院大、日本通運を経て昨年ドラフト6位で入団した右腕は、22登板で20回1/3を投げ、1勝9ホールドをマーク。11安打11四球も粘り強い投球で“ゼロ街道”を歩む。

快挙を達成した右腕に、SNSには称賛の声が続々。「ほんま凄い」「素晴らしいです」「このまま記録更新を」「たまげたなあ」「一番頼れる中継ぎエース」「近未来の守護神」「とんでもない投手」とコメントが並んだ。次回登板で無失点なら新記録樹立。どんな投球を見せてくれるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いわきFW有馬が2ゴールの活躍

いわきFCは6月22日、J2リーグ第21節でレノファ山口FCとアウェーで対戦し、3-0で勝利した。FW有馬幸太郎が2得点の活躍で勝利に貢献したなか、長距離の独走ドリブルから追加点を奪取し反響を呼んでいる。

現在23歳の有馬は2019年に鹿島アントラーズの下部組織からトップチームに昇格。20年に栃木SCに期限付き移籍すると、22年からいわきに完全移籍。加入初年度から背番号10を背負う期待の若手だ。

そんな有馬がアウェー山口戦の後半14分に驚きの一撃を決めた。自陣でボールを持つとハーフウェーライン手前で相手2人をダブルタッチで翻弄。そこからスルスルと持ち上がり、ペナルティーアーク手前で右足を振り抜くと、ゴール左下に決まった。

有馬はその後、後半21分に自ら得たPKを決めてこの日2ゴールをマーク。3-0勝利の立役者となった。

そんななか、Jリーグ公式X(旧ツイッター)も「自陣から持ち運ぶ見事なドリブル」と注目。SNSでは「山口の守備がこんなにズタズタにされるとは」「試合中に覚醒する姿を見られるなんて稀有な経験をしてしまった」「こんなことできる選手だったのか!」「いわきは有望株が次々出てくるなぁ」「今月のベストゴールきたか」など、反響のコメントが寄せられた。

自陣から約40メートルの単独突破からゴールを決めて存在感を示した有馬。リーグ後半戦でさらなる活躍に期待が高まるばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サッカーの欧州選手権第10日は23日、ドイツのフランクフルトなどで1次リーグA組最終第3戦の2試合が行われ、既に16強入りを決めていた地元ドイツはスイスと1―1で引き分け、勝ち点7の同組1位で決勝トーナメントに進んだ。試合終了直前にフュルクルクが同点ゴールを挙げた。スイスは勝ち点5の2位で突破。

 ハンガリーはスコットランドを1―0で下し、勝ち点3で3位。スコットランドは同1の4位に終わった。

 

 

 

 

 

 

 


 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦