フランスの地元メディアを唖然とさせる大逆転劇だった。

現地6月22日、フィリピン・マニラで開催された男子バレーボール・ネーションズ(VNL)1次ラウンドで、世界ランキング4位の日本男子代表は同7位フランスと対戦。ともにほぼベストの陣容で激突した一戦で、日本は2セットを連取されて窮地に追い込まれる。それでも会場の大声援にも後押しされて見事に盛り返し、セットカウント3-2(17-25、19-25、25-16、25-23、15-10)の逆転勝利を飾った。

手に汗握るハイレベルな攻防戦からの劇的な幕切れに、フランスの現地メディアも驚きを隠せない。全国紙『Le Figaro』は「レ・ブルー(代表チームの呼称)は日本に手痛い逆転負けを食らった」と記し、「(東京五輪の)オリンピック王者は力強い試合運びで先に2セットを奪取し、そのまま楽勝を収めると思っていたが、そこからの日本の反撃は凄まじかった。彼らの自己犠牲のスピリットにフランスは圧倒されたのだ」と評価。「筋肉系の怪我を抱える大スター、イアルバン・ヌガペトが欠場したとはいえ、第3セット以降のフランスはミスも多く、課題の残る敗戦となった」と続けている。
同じく全国紙『Ouest France』も日本のパフォーマンスを称えた。「フランスはあっさり勝利して決勝ラウンド進出を決めるはずだったが、日本は驚異の集団だった。第3セット以降にフランスの勢いが低下していくのを尻目に、支配者として君臨したイシカワ(石川祐希)を中心に猛烈なエネルギーで得点を重ねていった」と激賞。そのうえで「フランスはあっさりと第3セットを落としたのが痛かった。第4セットからは息を吹き返したが、今度はサーブなどでミスを連発。辛抱強く戦い続ける日本に、完璧だったはずのシナリオを打ち砕かれたのだ」と論じた。

その後他会場の試合結果によって、フランスの決勝ラウンド(準々決勝)進出も決定。すでにベスト8を決めていた日本は日曜日の最終戦でアメリカ(世界ランキング5位)と、フランスはブラジル(同6位)とそれぞれ対戦する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年よりスペインでプレーする元日本代表DF丹羽大輝(38)が、スペイン4部に当たるアレナス・ゲチョでのシーズンを終え、スポーツ報知のインタビューに応じた。35歳での欧州初挑戦から約3年目のシーズンを終え、何を思うのか。後編ではスペインで学び、感じたことをどう日本に還元していくのかを語った。

 

 

 スペインでの3シーズンを終えた丹羽は、来季もアレナス・ゲチョとの契約を延長し、スペインでのプレーを続けることになった。4季目のシーズンを前に、日本で過ごすオフ期間は長くない。しかし、自身の経験を、日本サッカーに還元していきたい、という思いが常にあるという。

 「スペインでは、100年近い歴史を持つラリーガ(1929年創立)など、サッカーに全国民がお金と時間を注いできて、積み上げてきたものをすごく感じます。日本はJリーグができて30年。そこに追いつこうと思って、日本は今、急行で頑張っていると思います。でも急いで行くと、がくんと落ちる時がくるかもしれない。少しずつ積み上げて、上がっていく。それは本当の意味での積み上げに変わるんじゃないか、と思っています」

 そのために、丹羽がオフの期間に日本で行う活動が、Jクラブの下部組織での講演だ。オフには自身の人脈をたどり、かつて所属したクラブなど複数クラブを訪問し、自身の経験を子供たちに無償で伝える予定。スペインで暮らし、プロとして戦う中で感じてきたものを少しでも伝えることで、子供たちの成長と、日本サッカーの発展に少しでもつなげたい、と考えている。

 「僕がスペインでプレーヤーとして感じたことを、伝えていきたいと思っています。加えて、僕はスペインでラリーガから子供たちのサッカー、5部、6部などの試合、練習も見ています。育成年代でどんな指導をしているのか、など色々と感じることがある。どうやって今のラリーガを頂点としたスペインサッカーが形成されてきたのか、すごく興味があって、勉強しているところです。そんなところも日本の子供たちや、指導者の方々にも知ってもらいたいんです」

 もうひとつが「NIWA Goal Project」だ。以前は「NIWA Shiba Project」と称し、全国に芝のピッチをつくる活動を行ってきたが、今年からサッカーゴールを寄贈するプロジェクトをスタートするという。

 「もうひとつは環境作りです。ゴールを寄贈するサッカー教室をしたいなと。新潟の能登や、熊本の益城町、広島、できるだけ多くで来年以降もやりたいな、と。日本で生活している時は、普通に生活していると、サッカーは人生に入ってこない。でも、スペインは違う。テレビをつけても、町を歩いても、サッカーが勝手に入ってくる。日本もそうなれば、サッカーのレベルがぐんと上がっていくんじゃないかと思っています。単純にサッカーゴールがあれば、子供たちはボールを蹴るじゃないですか。スペインにはあちこちにグラウンドがあって、ゴールがあるんですよ。僕ができることってそれぐらい。地道なことしか今はできない。将来的には、地元にゆかりのある選手を呼んだりとか、地元企業とコラボしたりとかして、全国で活動していくことができたら。サッカーっていいねとか、サッカー選手ってすごいねって思ってもらって、いろんな人と協力してやっていければ。そんな活動を、僕が率先してやっていこうと思っています」

 家族でスペインに渡り、プレーを続けて生活する中で、多くを感じ取ってきた丹羽。いつか日本がスペインに追いつき、追い越すための「本当の積み上げ」へ向け、日本での活動も続けていく。その目は、常に未来の日本サッカーへと向いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆バスケットボール男子 ▽強化試合 日本89―90オーストラリア(22日、札幌市・北海きたえーる)

 パリ五輪に向けた強化試合で、世界ランク26位の日本は、同5位のオーストラリアに89―90で惜敗した。米ネブラスカ大を卒業し、昨夏のW杯以来の代表戦に挑んだ富永啓生(23)が、15分52秒の出場で武器の3点シュート(3P)3本成功(成功率50%)の最多18得点と躍動。五輪代表12人の選考を兼ねたサバイバルの中で、圧巻プレーを連発した。両チームともNBA組は不在。23日もオーストラリアと対戦し、リベンジする。

 米国で進化を遂げた富永が圧倒的存在感を放った。第1クオーター(Q)途中から出場しいきなり華麗な3Pを沈めると、次はドリブルで持ち込み、少し離れた正面から3P。6235人の歓声とどよめきが交ざり合う。日本が世界で勝つために必要な3Pで、鍵を握る富永が期待に応えた。「最初の強化試合にしてはいい動き」とうなずいた。

 日の丸を背負うのは、23年W杯以来、約10か月ぶり。また実戦も、米ネブラスカ大での全米大学選手権以来、3か月ぶりだった。個人としては「試合勘」をテーマにプレーし、「100%じゃないが、コンディションはいい」と手応えを口にした。2点ビハインドの残り27・1秒では獲得したフリースローを2本決め、本場で磨かれた勝負強さも発揮した。頼もしい男が日本代表に戻ってきた。

 選考も兼ねた段階で「ケミストリーまだまだかなと思う」と富永。だが、仲間との久々のプレーに「個々のスキルはみんな成長してる。コンビネーションが合ってくれば良くなってくる」とレベルアップは実感した。相手は世界5位だが、NBA選手もパリ五輪代表候補もいなかった。勝ちたかった一戦だけに「終わり方にはまだまだ改善点がある」と反省も忘れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

創立90周年を迎えた巨人。巨人での出場試合が多い野手、投手を中心に記録にも記憶にも残る歴代の「偉人」を紹介します。第48回は上原浩治。

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 「雑草魂」は上原浩治の名セリフだろう。

 1975年4月3日、大阪出身。東海大仰星時代は無名で1浪して大阪体育大に進学。大学選手権などで注目され、97年8月のインターコンチネンタルカップ決勝でキューバ相手に勝利投手となり一躍、有名に。98年、メジャーと争奪戦の末、巨人を逆指名し1位で入団した。

 99年、堀内恒夫の新人記録13連勝を33年ぶりに抜く15連勝を記録。この年、20勝4敗で90年の斎藤雅樹以来9年ぶり、新人では80年の木田勇(日本ハム)以来19年ぶりの20勝をマーク。最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率と新人では3人目の投手4冠となり、新人王に加えて沢村賞も獲得。「雑草魂」は同年の流行語大賞にもなった。

 02年にも最多勝、最高勝率、沢村賞をゲットし、日本一にも貢献。06年は、当時の球団最多となる7度目(7年連続)の開幕投手を務め、07年は、抑えの役割も担った。

 08年にFA宣言し、オリオールズ入り。13年、レッドソックスでは日本人初のワールドシリーズ胴上げ投手となった。カブスを経て18年に巨人復帰。日本人初の日米通算100勝、100セーブ、100ホールドを成し遂げ、19年に引退。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大の里、尊富士に注目が集まる7月場所、密かに闘志を燃やしているのが阿炎だ。2024年3月場所は小結で9勝、5月場所は関脇で10勝を挙げた。   関脇の地位で2桁白星を挙げたため、大関取りの起点となる。7月場所、9月場所の成績次第では大関昇進を狙える状況となっているのだ。   相撲ライターが明かす。  「師匠は昨年12月に他界した錣山こと元関脇寺尾です。阿炎は錣山親方に可愛がられ、亡くなった日も酎ハイを飲んで遺体の横で寝たといいます。しかも、周囲が止めたが、22年に初優勝した時の表彰状をお棺に忍ばせたんです。本人はもう一度優勝すればいいんだと聞かなかったそうです」   阿炎はいまだ寺尾の背中すら見えていないという。入門前からのやんちゃが治らず、不祥事で出場停止処分も受けたことがある。それでも錣山親方は見捨てなかった。   恩義に感じてか、阿炎本人は「親みたいに接してくれてたくさんの愛をいただいた。迷惑ばかりかけたが、それでも父親のような広い心で僕を守ってくれた。本音を言うともう少し見ていて欲しかった」と言葉を絞り出し、「もっと稽古して、いろんな人に名前を広めたい。番付で師匠を超えるぐらいしないと、師匠の名前も自分の名前も広まらない」と繋いだ。つまり、大関獲りを公言しているのだ。   相撲ライターが続ける。  「名古屋場所は世間の注目が前場所優勝の大の里、引退の声も出そうな横綱照ノ富士、大関を陥落した霧島に集まるでしょうから、阿炎はノーマーク、ノーストレスで臨むことができる。これは優勝経験のある阿炎にとってはチャンスですよ」   優勝ラインは12勝の低レベルになるかもしれないが、阿炎の2度目の優勝にはもってこいの名古屋となりそうだ。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆JERA セ・リーグ 巨人0―3ヤクルト(22日・東京ドーム)

 執念の一打で試合を決めた。ヤクルト・村上は必死の形相で一塁に頭から滑り込んだ。「セーフになりたかったので」。あふれんばかりの気迫が自然とプレーに出た。0―0の8回2死三塁。高梨の直球を振り抜いた打球は高く弾んで二遊間に飛んだ。中前に抜けそうな当たりだったが、遊撃手・門脇が捕球し一塁に送球。間一髪でセーフの判定に地面を両手でたたいて喜んだ。「8回でしたし、チームが勝てる1点だと信じていたのでうれしかったです」。泥だらけのユニホームが誇らしく映った。

 両リーグトップの14本塁打を放つ一方で、87三振は両リーグ最多。打率も2割3分5厘と本来の状態ではないが、全体練習後にさらに個別で打ち込むなど、状態を上げようと必死だ。泥臭い殊勲打で仕事を果たした主砲は「そんなにいいヒットじゃなかったですけど前に飛んでくれてよかったです」。笑顔で3連勝の余韻に浸っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆JERAセ・リーグ 阪神2―5DeNA(22日・甲子園)

 逆転負けで3連勝が止まった阪神・岡田彰布監督(66)は「勉強したらええねん」と、繰り返される失敗にボヤキを連発した。3回2死一、二塁で伊藤将がオースティンに逆転3ランを被弾。初球のカットボールを簡単に運ばれた場面に「全部初球やん」と首をかしげると、7回1死二塁で浜地が登板直後の初球をオースティンに捉えられた中前適時打にも、「何で注意せえへんのやろ、毎回や」と嘆いた。

 18日の日本ハム戦(甲子園)では、桐敷が清宮に初球を打たれて同点とされた。「不用意」と指摘したところだけに「ナンボ言うても一緒」とあきれるばかり。6回には、伊藤将と坂本のバッテリーが先頭の牧に2ストライクから高めの釣り球で左翼線二塁打を許した。こちらも「(外す球は)バットの届かないところに」と昨季、再三注意を促したこと。「忘れてもうてるんやろ」と、落胆は隠せなかった。

 3戦連続2得点以下の攻撃陣への要求もやはり“学習”だ。2安打の大山については「だいぶ前でさばいてる」と復調をみたが、打線全体への苦言は収まらない。「前で打ってるの大山と渡辺だけ。他の選手も見たら分かるのに。人を見て『自分と違う』とかな」。直球に振り遅れる打線全体にはミートポイントの改善を求め続けているが、一向に良くなる気配がない。

 普段とは会見場を変えての語りモード。森下の16試合ぶりのスタメン落ちを「フリー打撃見たら分かるやん」と直前に決めたことを明かし、着席を促した報道陣にも「見とったらええやん。勉強できるやん」と観察を勧めた。“学びの心得講座”は、約10分間に及んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J2リーグ第21節 山形1-1仙台(22日・NDスタ)

 モンテディオ山形とベガルタ仙台の「みちのくダービー」は1―1で引き分け。山形は0―1の前半40分にFW気田亮真(26)がPKを決めて追いついた。仙台から“禁断の移籍”で加入した男が、相手サポーターの大ブーイングの前で意地を見せた。観衆はコロナ禍以降で最多となる1万6607人。カップ戦を含めたダービーの通算成績は山形の9勝16分け20敗となった。

 

  気田が決めた同点PKには、1点以上の重みが詰まっていた。前半40分。スコアは0―1。ゴールの背後は、ベガルタゴールドのユニホームを着た敵サポーターで埋め尽くされていた。昨年は大きな味方だった4000人から、耳をつんざくほどのブーイングが飛んできた。

 「とにかく怖かった。人生で一番緊張しました」

 蹴る前に、ボールへ祈りを込めた。仲の良いGK林彰洋が飛んだ逆の右側へ、ゴールが決まった。勝利には届かなかったが、貴重な勝ち点1を引き寄せた。仙台から完全移籍し背番号10を託された今季は、ここまで1得点。スタメン落ちの屈辱も味わっていた。

 PKのボールは当初、FW高橋潤哉が持っていた。互いに「蹴りたい」と主張したが、高橋は「亮真の覚悟は分かっていた。亮真の表情を見て、亮真が決めることでチームの士気が上がる」と譲った。

 この日は19年8月11日の新潟戦(1万8721人)以来の大入りとなる1万6607人が来場。さくらんぼ狩りの季節とも重なり、スタジアム周辺は開始2時間以上前から大渋滞した。かつて仙台も指揮した渡辺晋監督は、ダービーの重要性を誰よりも分かっていた。今週始めには「オレは多くを語らない。とにかく全てをかけろ」と選手に呼びかけた。「亮真は色々な思いを持って山形に来た。1つ取ったことで重荷や呪縛から解き放たれたものがあればいい」と願った。

 まだJ1昇格プレーオフ圏内の6位は遠く、4戦勝ちなしという事実は変わらないが、気田は「何かをつかんだきっかけになるゲーム。ここからはい上がりたい」と力を込めた。人生で一番緊張したにもかかわらず蹴った理由は「サッカー選手として、男として逃げ出したくなかった」から。シーズンは折り返したばかり。取り返すチャンスは、まだまだ残っている。

 

 ◆今季のみちのくダービー第1戦(4月13日) 仙台がホームで2―0と快勝した。コロナ禍以降最多の1万7938人が詰めかけ、前半10分にMF相良竜之介(21)がミドルを決め先制。38分にはDF菅田真啓(26)が頭で追加点を決めた。山形は仙台から今季加入したFW気田亮真(26)が不発に終わり、試合後は一部サポーターが渡辺晋監督に水をかけるトラブルも。当該サポーターは無期限の入場禁止となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メッツ戦の1回、先制適時打を放つカブスの鈴木。4打数2安打1打点。カブスは8―1で快勝した=22日、シカゴ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトソックス戦に先発登板したタイガースの前田。5回途中8安打3失点で4敗目(2勝)を喫した。チームは1―5で敗れた=22日、デトロイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【平成球界裏面史 近鉄編58】平成21年(2009年)は岩隈久志にとってターニングポイントとなるシーズンとなった。NPBのペナントレースが始まる前、3月に行われた第2回WBCでの経験。これこそが、岩隈のプロ野球選手としての道に大きく影響した。

もちろん、2大会連続世界一という結果が素晴らしかったことも大きい。だが、この大会で岩隈が得たものは結果や記録に関わるものだけではない。すでにMLBの世界で活躍していた松坂大輔の存在。メジャー初の日本人捕手として活躍していた城島健司とのコンビなど、刺激になったことは数知れない。

岩隈には松坂からのアドバイスで印象に残っていることが多々あった。それは投手にとっては聞きたくても聞けない実戦的な知識であり、生活の知恵とも言えるものだった。

まずは、メジャーのボールとほぼ同じとされるWBC球の問題だ。これはどの大会でも話題になるが、日米のボールの違いというものは今現在でも存在する。日本でも国際大会を意識し「統一球」なるものが開発されたが、誰が握っても日米のボールの違いは明白。当時の松坂は日の丸を背負い、侍ジャパンのマウンドに立つ仲間に自身の知識と経験を惜しげもなく伝えた。

「本当に助かったというのが正直な印象です。ごくまれに全く影響がないという投手もいますが、僕は違いを感じていました。単に滑りやすいとか、そういう問題ではないんです。NPBのボールを投げたときの自分の感覚と、変化球の曲がり幅や落ち方も違う。たくさん変化すればいいわけではなく、思い通りに操れるかが重要なんです。そういうボールを使ってやる競技なんだと頭を切り替えてプレーできないと違和感とも戦うことになってしまいますからね」

米国のロジンバッグの使い方にも特徴があった。「滑り止めのロジンの粉が日本で使うものはサラッとしていて指にも付くんですが、メジャーのはあまり手にも付かないんです。ただ、少しだけ汗をなじませるとしっとりして扱いやすい。『そういう風に扱うといいよ』と松坂さんに言われたのがものすごく参考になりましたね」と、かなりの情報効果があったようだ。

大っぴらにはできないが裏技的なものも多くあった。日焼け止めクリームを指になじませ、上手に駆使する方法など――。日本では簡単に手に入らないような野球に必要な小物も、誰かのコネクションで米軍基地経由で中1日で取り寄せられるなどなど、ワールドワイドな顔の広さに誰もが驚いた。

決勝戦で経験したドジャー・スタジアムの景色も格別だった。岩隈の世代で野球に関わった人間なら記憶にあるであろう風景。あの野茂英雄さんがトルネードで野球の本場を席巻した舞台は、一度立ってみると格別だった。

「アメリカの雰囲気を肌で感じることができた。純粋にこれはいいなと。松坂さんたちが実際に活躍する姿も見ていて、自分もやってみたいという気持ちが膨らみました。09年は帰国後にNPBでプレーしてリーグ2位と躍進。10年はポスティング移籍を試みるも断念。11年は東日本大震災があり、僕自身の故障もあって楽天イーグルスに残るのか、FAで移籍するのか本当に悩みましたね」

近鉄でエースとなり球団合併で移籍。弱小だった新球団で孤軍奮闘、右肩の故障、2段モーションの禁止など波乱の野球人生だった。一度きりの人生なのであれば…岩隈が選んだ道はより険しい道だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川崎市出身で俳優・モデルの岡本夏美が7月14日の川崎フロンターレのホームゲームで始球式に登場することがわかった。

 試合当日は『Are You LADY?』と銘打ったイベントが組まれ、女性サポーターを中心に楽しめる様々な企画が予定されている。岡本は試合前に場外イベント会場で行われるトークショーにも出演する予定だ。

 2024年後期放送のNHK連続テレビ小説『おむすび』への出演も控えている岡本は、普段からSNSで川崎Fを応援する姿を公開している。「まさか、小学生の時から応援している川崎フロンターレさんの試合で、始球式ができると思っていなかったのですごく光栄です。夢にまで見た場所での始球式、楽しみながらしっかりゴールを決められるように頑張ります!」と意気込んだ。

■試合情報
・日時:7月14日(日)19:00キックオフ
・場所:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
・カード:2024明治安田J1リーグ第23節 川崎フロンターレ 対 セレッソ大阪 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

28日の日本ハム-ソフトバンクで「日向坂46」の藤嶌果歩さんが来場

日本ハムは今月28日にエスコンフィールドで行われるソフトバンク戦で、人気グループ「日向坂46」のメンバーで、北海道出身の藤嶌果歩さんがファーストピッチを行うと発表。さらに「きつねダンス」などイベントにも登場する。

開催中のイベント「ファイターズかわいいシリーズ」の一環で来場が実現。ファーストピッチだけでなく、ファイターズガールとともに「きつねダンス」「わちゅごなダンス」を踊るという。

藤嶌さんは球団を通じて「この度初めて、ファーストピッチを地元北海道でさせていただくことになりました。このような機会をいただけてとてもうれしいです! ありがとうございます! さらに、ファーストピッチだけでなく、グラウンドで『きつねダンス』『わちゅごなダンス』も踊らせていただきますので、皆さんぜひ観に来てください」とコメントしている。

北海道生まれ17歳の藤嶌さんは、坂道グループ「日向坂46」の四期生メンバー。2022年9月に日向坂46新メンバーオーディションに合格し、グループに加入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポルトガルのマルティネル監督が懸念表明

欧州選手権(EURO)は現地時間6月22日にグループリーグF組の第2戦を行い、ポルトガルがトルコに3-0で完勝して決勝トーナメント進出を決めた。この試合で計5人もの乱入者が発生したことについてポルトガル代表のロベルト・マルティネス監督が懸念を表明したと、英公共放送「BBC」が報じている。

ポルトガルはMFベルナウド・シルバの先制ゴールとオウンゴールにより前半で2点のリードを奪い、後半にもロナウドのアシストからMFブルーノ・フェルナンデスが追加点を奪い3点差の勝利。2連勝で勝ち点6に伸ばし決勝トーナメント進出を決めた。

英公共放送「BBC」によると、この試合では5人もの乱入者が発生し、その目的はロナウドとの「自撮り」だった。1人目の少年とは笑顔で写真に収まったロナウドだが、3人目はポルトガルがコーナーキックの守備を用意している場面であり、さすがにいら立ちを見せた。さらに5人目は試合終了後に近づいてきて、ロナウドに払いのけられた。その後、ロナウドは警備員に囲まれてピッチから退出した。

マルティネス監督は「私たちはみんな、ビッグスターやアイコニックな存在を認めるファンを愛すべきものだと思っている」としたものの、「心配だ。今日のファンの意図は好意的だったが、彼らの意図が間違っていれば難しい場面が訪れることを理解しないといけない。私たちは注意深くあるべきだ。これだけ厳重な警備の中で、起こるべきことでもない。ファンにもメッセージを送るべきだ。将来的に、もっと悪いことが起こるかもしれない。ピッチ上で選手があんなに野ざらし状態なのは良くない」と話したという。

一方でシルバはこの件について「BBC」に対し、「ファンがピッチに入ったからと言って、いつも試合を中断しなければならないのは、ちょっと迷惑なだけだ」として「ロナウドのような選手がチームにいて、サッカー界で認められていることの代償だと思う。でも、危険という意味では、個人的には感じていない」と話したとした。

この試合が行われたドルトムントでは準決勝の開催が予定されている。ピッチとの距離が近いことはスタジアムの大きな魅力だが、それを悪用するような行為が横行すれば、その魅力を削ってでも安全対策をしなければならなくなるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NPBジュニア選考へ動画撮影の際に大切な、選手の動きの“わかりやすさ”

超難関突破への第一歩には、ちょっとした“心がけ”が重要になる。12月26日〜29日にベルーナドームなどで開催される、全国の選りすぐりの“逸材小学生”が集う「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 ~第20回記念大会~」に向けた、各球団のセレクション参加者募集が始まっている。第1関門として、応募者が提出する動画によって選考を行う球団もいくつかあるが、撮影・編集の際に注意したい点がある。

現在、応募要項を発表している中で動画による1次選考を実施するのは、巨人、ヤクルト、西武、日本ハム、阪神の5球団。内容はそれぞれ指定があるが、打撃、投球、フィールディング(捕手は二塁スロー)、走塁、自己PRを90秒以内に収めるのがおおよその共通点だ。

せっかく選手に技術や能力があっても、この動画の撮り方によって合否に影響してしまう可能性がある。昨年まで日本ハムジュニアの監督を務めていた須永英輝さんは、「遠くから撮影されていたり、映像がぼやけたりしていると、素晴らしい選手でも落としてしまうことがあります」と語っている。中にはBGMをつけた凝った編集をする応募者もいるが、それ以上に、ジュニア監督・コーチら審査する側に、選手の動きがわかりやすい動画である必要がある。

その意味で1つ重要になるのが、「縦で撮らない」こと。最近はSNSへの投稿用に、スマートフォンでの縦撮影に慣れている保護者もいるだろう。しかし、審査側は基本的に横長のパソコン画面でチェックするため、縦の映像では動きが確認しにくい場合がある。毎年600人前後の動画をチェックする埼玉西武ジュニアの星野智樹監督も、「縦だと細長くなってしまって見えにくい。せっかくの選手の動きがわからないことがあります」と注意する。

巨人の応募要項には、「必ず横向きで撮影してください」と注釈が付けられている。最終16人の狭き門へ、実際にグラウンドで首脳陣にアピールする機会を得るためにも、留意しておきたいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 日本ハム5―2楽天(22日・エスコンフィールド)

 今季新加入した日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28)が22日の楽天戦(エスコン)で決勝打を含む3安打1打点と結果を残した。前夜に満塁本塁打を放った勢いそのままに、来日初の「4番」でサイクル安打に王手をかける猛ハッスル。2軍調整中に仲を深めた福田光輝内野手(26)と共にお立ち台に上がり、チームの連敗を3で止めた。

  助っ人がついに本領を発揮し始めた。同点で迎えた5回2死一塁。レイエスは内角高め153キロの直球を右中間に押し込んだ。この日3安打目が決勝の二塁打。塁上でシャウトすると「うれしい気持ちでいっぱい」と分厚い胸を張った。

 サイクル安打にリーチをかける暴れぶりだった。まずは0―2の2回先頭、右中間への当たりで120キロの巨体を揺らして激走し、今季初の三塁打で直後の同点劇を呼び込むと、3回に中前打、5回に勝ち越し二塁打をマーク。一発が出れば快挙達成の中、7回は「オフコース!」と記録を意識して打席へ。最後は相手失策での出塁となったが、前夜の満塁弾に続き5月4日以来の猛打賞と躍動。4番に抜てきした新庄監督も「マルティネスとの競争に勝ったということ」と拍手を送った。

 頼れる「ベストフレンド」が力をくれた。打撃不振で5月中旬に2軍へ降格。メジャー通算108発の大砲は「悔しくて3、4日、立ち直れなかった」。苦しむ時、明るく声をかけ続けてくれたのが福田光だった。この日の試合前、「大好きな」友達の緊急昇格を知るとロッカールームにタオルを貼り付けて歓迎した。勢いそのままに2人で打線をけん引してヒーローに。「一緒に結果を残せてうれしいよ」。来日1年目の助っ人にとって格別の勝利となった。

 〇…伊藤は6回8安打2失点で6勝目。連敗を3で止めた。初回に2点を失うも2回から110キロ台のカーブを織り交ぜて立ち直り「何とか粘れてよかった」。12日の中日戦に続き、2登板連続でチームの連敗を食い止め「十分じゃないですか」と新庄監督も笑顔だ。前夜は8人の継投で延長12回ドロー。「今日は140球ぐらい覚悟してマウンドに上がっていた。欲を言えばもう少し長く投げたかった」と自覚をにじませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球セ・リーグは22日、各地で3試合が行われました。

首位広島は5位タイの中日と対戦。4回に末包昇大選手のホームランで2点を先制。投げては3試合連続無失点の先発・大瀬良大地投手が、7回無失点の好投を見せると、9回には矢野雅哉選手のタイムリーでさらに1点を追加。9回の守備では送球エラーで1点を許しましたが、3-1で広島が勝利しました。また中日は単独最下位に沈みました。

3位DeNAと対戦した2位阪神は2回、大山悠輔選手のソロホームランで先制しますが、直後にDeNA・オースティン選手が3ランホームランを打ち逆転されます。4回には再び大山選手が打点を挙げましたが、6回と7回にDeNAに1点を奪われて2-5で敗れた阪神。3位DeNAが2位阪神に0.5ゲーム差まで迫りました。

4位巨人は5位タイのヤクルトと対戦。0-0の8回、ヤクルトが長岡秀樹選手の3ベースで2アウト3塁とすると、4番・村上宗隆選手が気迫あふれるヘッドスライディングでタイムリー内野安打。さらにサンタナ選手が2ランホームランを放ち、3-0で勝利しました。

【22日のセ・リーグ結果】

◆広島3-1中日

勝利投手【広島】大瀬良大地(4勝)

敗戦投手【中日】メヒア(3勝5敗)

セーブ【広島】栗林良吏(0勝1敗20S)

本塁打【広島】末包昇大6号

◆DeNA5-2阪神

勝利投手【DeNA】東克樹(6勝)

敗戦投手【阪神】伊藤将司(3勝3敗)

セーブ【DeNA】森原康平(1勝2敗16S)

本塁打【DeNA】オースティン8号【阪神】大山悠輔4号

◆ヤクルト3-0巨人

勝利投手【ヤクルト】大西広樹(4勝1敗)

敗戦投手【巨人】高梨雄平(1勝1敗)

セーブ【ヤクルト】田口麗斗(1勝0敗6S)

本塁打【ヤクルト】サンタナ11号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天・田中は昨季防御率4.91、オフに手術も…今季1軍登板なし

今季のプロ野球も交流戦が終わり、まもなくシーズンも折り返しに近付こうとしている。今季の戦い方が固まってきている中、まだ1軍の試合に出場していない実績者もいる。パ・リーグの選手を見てみる。

昨年優勝のオリックスでは、故障の影響で山岡泰輔投手の出番がない。昨年は31登板(12先発)で2勝1敗3セーブ、8ホールド、防御率2.30。2019年には13勝をあげて最高勝率のタイトルを獲得した。早期復帰が期待される。野手では9年目31歳の大城滉二内野手が未出場だ。

ロッテでは、通算41勝の二木康太投手、2022年に30ホールドの東條大樹投手、2020年から3年連続40登板以上の小野郁投手らが1軍未登板。怪我を経て育成から復活を図る石川歩投手は2軍で8試合に登板している。野手では2015年ドラフト1位の平沢大河内野手、通算76本塁打の井上晴哉内野手、開幕前に故障した2018年ドラフトで3球団が競合した藤原恭大外野手らの出番がない。

ソフトバンクは武田翔太投手が4月上旬に右肘手術を受け、2025年の復帰が見込まれている。昨季30登板(11先発)の板東湧梧投手、同45登板の田浦文丸投手は1軍未登板だ。

楽天では田中将大投手の登板機会がない。NPB復帰3年目の昨年は7勝11敗、防御率は自己ワーストの4.91。昨年11月に右肘クリーニング手術を受け、復活を期したが、状態が上がらないようだ。日米通算197勝。節目の200勝への残り3勝としながら足踏みが続いている。通算56勝左腕の辛島航投手、昨季117試合出場の山崎剛内野手も今季出場がない。

日本ハムに3年ぶり復帰したドリュー・バーヘイゲン投手もまだ1軍登板機会がない。昨季はカージナルスで60登板、5勝1敗、防御率3.98をマークした右腕はいつベールを脱ぐか。他にも通算38セーブ51ホールドの石川直也投手、昨季51登板の池田隆英投手、2021年に128試合に出場した淺間大基外野手らが1軍機会を得ていない。

長いレギュラーシーズンはまだ半分残っている。これらの中から“救世主”が現れるか。実績者たちの意地に期待したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は22日、ブダペストで第3日が行われた。スケートボード女子ストリート準決勝で東京五輪女王の西矢 もみじ (16)(サンリオ)が敗退。各国・地域最大3枠に五輪出場権が与えられる中、日本勢4番手以下となることが決まり、2大会連続の五輪出場を逃した。

 OQS第1戦では準決勝で敗退し、世界ランキング5位、日本勢3番手に後退して今大会を迎えた西矢。「悔いのないように楽しみたい。決勝にいって自分のやりたいトリックを決められたら」と臨み、予選は11位で通過した。

 だが、準決勝では45秒間自由に滑るランを2本ともミス。一発の技を競うベストトリックでは巻き返しを狙って、高難度の技に挑戦したものの、決めきれずに15位に終わった。

 東京五輪以降も、障害物を滑った後に板を縦回転させるトリックをいち早く成功させるなど女子スケボー界を先導してきたが、無念の落選となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レッドクリフ」ヒロイン役・林志玲が日本ハム―楽天戦に登場

プロ野球・日本ハム―楽天戦(エスコンフィールド)のファーストピッチに登場した台湾出身の人気女優が話題を呼んでいる。

エスコンフィールドのマウンドに降り立ったのは大ヒット映画「レッドクリフ」でヒロイン役を演じた林志玲(リン・チーリン)。日本のドラマ「月の恋人=Moon Lovers~」で木村拓哉の相手役を演じ、EXILEのAKIRAの妻としても知られる大人気女優は、背番号070の日本ハムのユニホームをまとい、穴あきデニムにポニーテールを揺らして174センチの長身で右腕を振った。投球はゴロで捕手のミットに届く形となったが、球場の拍手にチャーミングに応えた。

開催中の球団企画「ファイターズかわいいシリーズ」の一環で実現。林志玲はモデル・女優の活動に留まらず「リン・チーリン財団」を設立し、困難な状況にある子どもたちに対し、教育・医療・スポーツなど多岐にわたり支援するなど、慈善事業も人生の使命として活動している。

49歳とは思えぬ溌剌とした始球式を「パーソル パ・リーグTV」公式Xが紹介すると、ファンからは「変わらず美しすぎて とても実年齢に見えません」「凄い美人さんですね」「スタイルが異常現象だ」などの声が寄せられ、週末の一戦を盛り上げるワンシーンとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22日の日本選手=米大リーグ

▽タイガース・前田ホワイトソックス戦に先発し、4回3分の2を投げて8安打3失点、5奪三振で今季4敗目(2勝)を喫した。防御率6.00。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクションスポーツのパリ五輪予選シリーズ(OQS)第2戦は22日、ブダペストで第3日が行われた。スケートボード女子ストリート準決勝で15歳の赤間 凛音りず が合計248・17点をマークし、4位となって決勝に進み、他の日本勢との獲得ポイント差により初の五輪代表入りを確実にした。

 

 世界ランキング2位、日本勢トップで今大会を迎えた赤間は、45秒間自由に滑るランで5位につけ、一発の技を競うベストトリックでは、代名詞の、板に乗ったまま横に半回転して車軸で障害物を滑る「バーレーグラインド」などで着実に得点を重ねた。

 赤間は仙台市出身。板を空中で縦回転させるトリックが主流となる中、横回し系の技を操る独創性を武器に台頭してきた。「とりあえず決勝に上がれたことが良かった」と準決勝を振り返り、「最後の結果が出るまで気を引き締めて頑張りたい」と語った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日23日 西~東日本の広い範囲で警報級の大雨 北陸の被災地では土砂災害に警戒

 

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今日23日(日)は、全国的に雨が降り、特に西日本や東日本では警報級の大雨になる所もあるでしょう。土砂災害、低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒してください。

西~東日本で警報級の大雨

 

 

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今日23日(日)は、梅雨前線が九州から本州にかけて延び、前線上の低気圧が日本海を進む見込みです。午前5時現在、九州から東北の広い範囲で雨が降り、東海や甲信、北陸を中心に雨脚が強まっています。

このあとも九州から東北では雨が断続的に降るでしょう。低気圧や梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になり、日本海側を中心に雷を伴った非常に激しい雨が降る所もありそうです。土砂災害、低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒してください。大きな地震のあった北陸では、まだ地盤の緩んでいる所や土砂災害の危険が高いままの斜面が残っている所もありますので、特に警戒が必要です。

大雨に注意する時間は関東甲信や東海、北陸は昼ごろにかけて、近畿や中国地方は夕方にかけてとなります。九州や四国など、雨の弱い所や止んでいる所があるかもしれませんが、前線が南下し、午後になると再び大雨になりますので油断しないようにしましょう。

明日も九州では大雨に警戒

 

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明日24日(月)になると、梅雨前線が九州南部から本州の太平洋側へと南下するでしょう。朝までに雨の止む所がほとんどとなる見込みですが、九州では活発な雨雲がかかり続けそうです。大雨への警戒を続けてください。また、北海道には日本海から低気圧が近づくため雨が降るでしょう。

[雨の予想]
23日6時から24日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
東海地方                    200ミリ
関東甲信地方、北陸地方、九州北部、九州南部   150ミリ
近畿地方                    120ミリ
中国地方                    100ミリ
四国地方                    80ミリ
その後、24日6時から25日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
九州南部                    120ミリ

大雨が発生 とるべき対応は

 

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実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は6月22日、紅海でアメリカの空母を攻撃したとの声明を出した。

フーシ派は22日、紅海でアメリカの空母ドワイト・アイゼンハワーに対し、ミサイル攻撃を行ったとの声明を出した。

フーシ派は、攻撃は成功したと主張しているが、攻撃の時期も空母に被害が生じたかも明らかになっていない。

一方、ロイター通信は、複数のアメリカ政府当局者の話として、空母ドワイト・アイゼンハワーを攻撃したとするフーシ派の主張は「誤りだ」と語ったと報じている。

フーシ派は、イスラエルが地上侵攻しているパレスチナ自治区ガザへの連帯として、2023年11月以降、紅海を通る商船などを攻撃、これに対しアメリカ軍は、フーシ派の軍事施設への空爆を実施している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京・羽田空港での日本航空と海上保安庁の航空機衝突事故を受け、国土交通省が取り組む再発防止策の全容が判明した。離着陸を許可する管制官への支援役を管制塔内に新設し、主要空港の管制機能を強める。滑走路への誤進入を検知するシステムは、注意喚起、警報の2段階に拡充する。

 24日に公表する新たな対策では、管制塔内の体制を強化し、離着陸する航空機に許可・指示を出す「滑走路担当」を支える役割として、「離着陸調整担当」を置く。離着陸調整担当は、滑走路担当が併せて担っていた近隣管制機関や別の管制官との連絡調整を行うことで、滑走路担当の負担を減らし、離着陸時の安全性を高める。

 設備面では、誤進入を検知して管制官に知らせる「滑走路占有監視支援機能」のアラート(警告)を強化する。着陸機が接近する滑走路に別の航空機が進入した場合、現状はモニター画面で滑走路が黄色く点灯し、機体は赤く表示される。これに注意喚起音が鳴るようにした上で、事態がさらに切迫すれば強い警告音・表示に切り替え、着陸を直前でやり直す「ゴー・アラウンド」の指示を管制官に促す。

 国交省は、8月にまとめる2025年度予算の概算要求などに関連する費用を盛り込む方針。

ヒューマンエラー防止や注意喚起システム強化など5分野で対策

 

事故があった羽田空港のC滑走路(手前)と管制塔。管制官は、航空機や滑走路周辺の状況を目視も含めて確認している(1月8日、読売ヘリから)

 東京・羽田空港での日本航空と海上保安庁の航空機衝突事故で、国土交通省は週明けの24日、外部有識者と航空関係団体による事故対策検討委員会の第7回会合を開催し、再発防止策を正式に決定する。

 国交省関係者によると、1月以降、検討委で議論してきた新たな対策案は、〈1〉管制交信でのヒューマンエラー防止〈2〉滑走路誤進入の注意喚起システムの強化〈3〉管制業務の実施体制の強化〈4〉滑走路の安全の推進体制の強化〈5〉技術革新の推進――で構成する。

 事故後も福岡空港で関連するトラブルがあった〈1〉では、コックピット内のパイロット間の相互確認などを徹底する「クルー・リソース・マネジメント(CRM)」を初期・定期訓練で繰り返し学ぶよう、自家用免許にも対象を広げて全パイロットに義務付ける。

 交信を巡る行き違いを防ぐための教材も充実させ、管制官やパイロットの教育・訓練に生かす。事故時に海保機に伝えられた「ナンバーワン」など、1月から伝達をやめている離陸順の情報提供は、現場のパイロットから「必要だ」との声もあり、近く再開する。

 設備面の対策にあたる〈2〉では、「滑走路占有監視支援機能」のアラート(警告)強化に加え、点検・保守作業などで滑走路に立ち入る車両に「位置情報送信機」の搭載を義務付ける。管制塔による車両の走行状況の監視を強化することで、誤進入による事故を防ぐ。

 〈3〉では業務の分担を見直して「離着陸調整担当」を置いて管制機能を強化するほか、管制官のストレスケアや疲労管理の体制・運用を高度化させる。

日本の先行く海外の取り組みを導入

正月の羽田空港での事故からまもなく半年。国土交通省は再発防止策の取りまとめにあたり、滑走路の安全に関わるハードとソフト、すなわち「人、運用、技術」のバランスを念頭に、一体的なリスク低減を図った。新たな取り組みが、別のリスクを生まないことにも配慮したという。

 対策の大半は、欧米やアジアの航空当局や国際機関の状況を丹念に調査し、日本の先を行く取り組みを導入した形だ。ただ、裏を返せば「悲惨な事故を機に、諸外国への遅れをやっと取り戻そうとしている」との厳しい見方と反省の声は、国交省内にもある。

 政府は2030年の訪日客数を6000万人と、23年の2倍超を目指している。航空需要はさらなる増大が見込まれる一方で、それに見合った「空の安全・安心」を確保できているか。不断の努力と点検がいっそう求められる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■バレーボールネーションズリーグ2024 女子決勝ラウンド 日本 3-2 ブラジル(日本時間22~23日、タイ・バンコク) 

バレーボールの世界最強国決定戦・ネーションズリーグ準決勝で、女子日本代表(世界ランク7位)は世界ランク1位のブラジルを撃破する大金星。フルセットの死闘の末、セットカウント3‐2(26‐24、20‐25、25‐21、22-25、15-12)で勝利し、大会初となるメダルを確定させた。23日の決勝で金メダルを懸け世界ランク2位のイタリアと対戦する。

 

スタメンは主将・古賀紗理那(28)、セッター・岩崎こよみ(35)、山田二千華 (24)、林琴奈(24)、石川真佑(24)、荒木彩花(22)、リベロは福留慧美(26)が起用された。

パリ五輪の予選ラウンドで同組となったブラジルに日本は第1セット、出だしから相手エースのガビ(30)を荒木がブロックでシャットアウト。さらに長いラリーを古賀のバックアタックで制すなど日本は一時、7点をリードする。しかし、ブラジルの37歳・タイーザのブロックやガビのスパイクで逆転されセットポイントを握られる。ここで眞鍋政義監督(60)はリリーフサーバー・黒後愛(26)をコートへ。サーブで流れを変えた日本は、連続得点で逆転し、26‐24で第1セットを先取した。

第2セットは序盤に、古賀のサービスエースなどで4連続得点とリードしたが、中盤でブラジルに4連続得点を許し逆転される。そのまま20点を先取された日本はガビのスパイクに対応出来ず20‐25でこのセットを奪われた。

第3セットは日本のつなぐバレーを展開。リベロの小島満菜美(29)、山田が好レシーブを見せ、石川の強打で9-9の同点とすると、岩崎のサービスエースなどでリードする。中盤にも日本は4連続得点を挙げ終盤へ。ブラジルに1点差に詰め寄られたが、途中出場の和田由紀子(22)が最後決め、25ー21で王手をかけた。

予選ラウンドではフルセットの末、逆転負けを喫した相手にこのセットで決めたい日本。第4セットは出だしからブラジルに6連続得点を許す。セッターを、来季イタリアリーグでプレーする関菜々巳(25)に代え10‐10の同点に。中盤、ブラジルのミドルの連続得点で再びリードされた日本だが終盤に宮部藍梨(25)の速攻で21‐21。しかし連続得点を許し22‐25で振り切られた。

15点先取の最終セット、サーブが好調な山田のサーブでスタートすると宮部の速攻、石川のスパイクなどで4連続得点とリードする。さらに宮部がブロックを立て続けに決めるなど7-1とその差を広げる。世界1位のブラジルも意地を見せ、同点10-10の同点に追いつくと競り合う展開。そして12‐11で山田がサービスエースを決め2点差とすると、そのまま逃げ切った。日本はブラジルに2022年以来となる約2年ぶりの勝利を挙げ、初のメダルを確定させた。メダル獲得は2014年ワールドグランプリ以来で主要国際大会では2012年ロンドン五輪以来となった。

試合後、眞鍋監督は「古賀を中心に気合入ってましたからね。ぜひ明日は勝ってパリオリンピックに行きたいですね」と金メダルに向けて強く意気込んだ。
※世界ランキングは試合前時点

【日本の得点(上位)】
和田 21点
古賀 18点
石川 16点
宮部 11点

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【楽天】鈴木大地が2安打1打点も逆転負けで再び借金生活「このままずるずるいきたくない」

◆パ・リーグ 日本ハム5―2楽天(22日・エスコンフィールド)

 楽天は22日、日本ハムに逆転負けし、借金生活に逆戻りとなった。交流戦途中から4番に入っている鈴木大地内野手(34)は、初回に先制打を放つなど4打数2安打1打点。好調を維持し、CS争いに加わってきたチームを必死にけん引している。

 内角に詰まりながらも、構わず振り切った。初回、村林が二盗を決め2死二塁となった直後、日本ハムの先発・伊藤の145キロのカットボールをしぶとく右前に運んだ。先制の右前適時打を「簡単な球ではなかったですけど、いい結果が出てよかった」と振り返った。

 ベテランらしい集中力で、チャンスを生かした。「一打席一打席、やることだったり求められることも違いますし、自分のやれることも変わってくる。先を見ず目の前の打席に集中しようと思ってますし、それが絶対チームのためになると思うので」。二盗で引き寄せた好機にたたみかけ、大きな先制点をもたらした。

 チームは逆転負けで、リーグ戦再開最初のカードは1分け1敗。「このままずるずるいきたくないですし、いい形も出ている。明日が大事になってくるんで、出し切りたいと思ってます」。交流戦Vでつかんだ流れを手放さないため、大事な一戦で再び4番の仕事を果たす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柔道男子100キロ超級でパリ五輪代表内定の斉藤立(JESグループ)が22日、リマで開催されたパンアメリカン・オープンで優勝した。エントリー3人による総当たりの予選ラウンドを2連勝で首位通過し、2位の選手との決勝を制した。

 斉藤は5月の国際大会が五輪前最後の実戦の予定だったが、本番でのシード順位をアップさせるため、異例の戦略的措置としてレベルの高くない大会への出場を急きょ決めた。優勝によりシード順位は7位から6位に上昇する見通し。準々決勝に進んだ場合に金メダルを争うトップ層と対戦する可能性が低くなり、懸念を解消した。3試合ともに30秒以内で一本勝ちの圧勝だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

瀬戸大也、400個メ制す=競泳・セッテコリ国際

競泳のセッテコリ国際は22日、ローマで行われ、パリ五輪代表の日本勢は男子400メートル個人メドレーで瀬戸大也(CHARIS)が4分9秒68で優勝した。女子100メートルバタフライの池江璃花子(横浜ゴム)は57秒36で2位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第106回全国高校野球選手権沖縄大会▽1回戦 首里東18-0辺土名・北部農林=5回コールド=(22日・沖縄セルラースタジアム那覇)

 

 創立78年の歴史を誇る農業単独の専門高校・北部農林はレスリング部、相撲部の強豪だ。県大会の上位に入賞し、九州大会や全国大会に出場している。

 そんな校内に173センチ、体重117キロの生徒がいたら…。

 「一緒にやらないか」となるのも当然だ。

 しかし恵体の2年生、宮城藤悟は野球部に所属している。部員は1名だけ。夏の沖縄大会開幕戦、部員9人を擁する辺土名との連合チームで首里東と激突し、0-18の5回コールドで敗れた。宮城は「7番・一塁」でスタメン出場したが、2打数無安打2三振に倒れた。

 試合後、悔しげに言った。

 「9回までやりたかったです。自分がミスしてしまい、チームに迷惑を掛けてしまった。バッティングでもファーストストライクから打てなかったので、課題として持ち帰りたい」

 他の競技なら恵まれた肉体を生かして、活躍できるかもしれない。

 それでもなぜ、野球なのか。

 「小さい頃から、父とキャッチボールをしてきて、その結果です。レスリングとか他のスポーツに誘われたこともあるんですが、やっぱり野球がやりたかったんで」

 部員は宮城1人しかいないが、指導者は2人もいる。比嘉健二部長(53)と比嘉聖士(きよひと・34)監督がパートナーになり、平日はキャッチボールやノック、打撃練習を手伝ってくれる。2人とも野球経験者ではない。健二部長は剣道、聖士監督はハンドボールが専門だ。平日は3人で汗を流して、週末の辺土名との合同練習に備える。

 部員1人って、寂しくないですか。そんな問いに胸を張って、こう答えた。

 「野球が好きなんです。後は辺土名のチームメートが優しいので、さらに野球がやりたくなりました」

 今年も全国各地で連合チームが結成され、異なるユニホームの者同士が思いを一つに、戦いへ臨む。各チームの事情はそれぞれ異なるが、「9人集まらなくても、野球をやらずにはいられない」という強固な意志には、心から敬意を表すしかない。

 宮城はまだ2年生。やりたいことをやれることこそ、若者の特権だ。来年こそ、夏空に快音を響かせたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東日本で土砂降りの雨に 西日本も再び強まるおそれ

暖かく湿った空気の影響で梅雨前線の活動が活発になっています。福井県や岐阜県、長野県、静岡県などで雨が強まり土砂降りになっているほか、関東でも本降りの雨の朝を迎えています。

一旦雨が小康状態になっている西日本でも、再び活発な雨雲が通過する予想のため注意が必要です。

東海や北陸は一日を通して雨が降りやすい

 

梅雨前線上を進んできた低気圧は日本海で前線から切り離され、この低気圧の南東側で新たに梅雨前線上の低気圧が発生する予想です。この低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むことで大気の状態が不安定になっています。

東海や北陸ではこのあとも一日を通して雨が降りやすく、雨量がかさむおそれがあります。関東では午前中に一旦雨のピークを越えますが、午後も再び雨が降りやすくなる予想です。

能登半島地震の被災地でも大雨の影響が懸念されます。急な斜面など崩れやすい地形の場所や河川などには近づかず、復旧作業の際も雨の降り方に注意してください。
 

西日本も再び強まる可能性

停滞する梅雨前線に沿って断続的に活発な雨雲が通過するため、朝は雨が一旦小康状態となっている西日本の地域でも、再び雨が強まる可能性があります。発達した雨雲が通過するところでは1時間に40mm以上の激しい雨が降るおそれがあるため、道路冠水や河川の増水などに警戒してください。

九州南部は連日の雨で地盤の緩んでいる所がありますので、特に土砂災害に警戒してください。

北日本も所々で雨 東北も梅雨入りか

梅雨前線の北上に伴って東北は雲に覆われ、南部を中心に雨の降るところが多くなります。東北地方では平年よりも遅くなっている梅雨入りが発表される可能性が高そうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャッジ、オズナが本塁打の競演 オズナは6試合ぶりの21号で大谷翔平に1本差に迫る

◆米大リーグ ヤンキース―ブレーブス(22日・米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)

 ブレーブスのマルセル・オズナ外野手が22日(日本時間23日)、敵地のヤンキース戦の初回に6試合ぶりの21号アーチを放って、ドジャースの大谷翔平に1本差に迫った。

 15日のレイズ戦に20号を打ったあと、5試合で19打数2安打で打点も0だったオズナ。この日は1回2死、右腕ストローマンのフルカウントからの低めのシンカーをすくい上げると、打球は右中間ブルペンへ。飛距離120メートルだった。

 その裏、今度はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が2試合ぶりの28号2ラン。こちらも右翼席にライナーで叩き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴木誠也が先制打含む4試合ぶりマルチ安打 7個目の盗塁成功で追加点を呼んで勝利に貢献 

◆米大リーグ カブス8―1メッツ(22日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの鈴木誠也外野手が22日(日本時間23日)、本拠のメッツ戦に「4番・DH」で先発出場し4打数2安打1打点1盗塁。1回に左前に先制タイムリーを放ち、5回には左翼線二塁打と4試合ぶりにマルチ安打を記録して勝利に貢献。打率は2割6分9厘となった。

 鈴木のバットが、前夜大敗した嫌なムードを払拭した。初回1死一、二塁のチャンス。鈴木は低めのカットボールを左前に運ぶ先制打を放つと、続く打者ハップへの初球で、スタート。ハードなスライディングで今季7個目の二盗に成功した。「(バットの)先っぽ。勝って良かったです」。

 この日は、試合後、球場で家族が楽しむファミリーデーがあり、言葉少なにクラブハウスを後にした鈴木だったが、その回、三塁打を放ってチーム一の俊足を披露したクルーアームストロングは、「セイヤ(鈴木)やベリンジャーがどんどん先の塁を狙って、相手にプレッシャーを与えた。この打線はランニングから、こういう攻撃ができるんだ」と胸を張った。

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 スタットキャストによるスプリントスピードは、メジャー平均で秒速27フィート(約677センチ)。クルーアームストロングは、ドジャースの大谷翔平投手と同じ30・3フィート(923センチ)。鈴木はチーム3位の28・4フィート(866センチ)を誇る。 

 鈴木は今季チーム77試合目で7盗塁。メジャー1年目の年間9盗塁を大きく上回るハイペースだ。特筆すべきは、成功率。ここまで盗塁失敗は1度だけ。成功率は2022年の64%、2023年の46%から、今季は88%に急上昇している。モレルから下位打線が3連打し、初回に一挙5得点。鈴木の機動力が、鮮やかな先制攻撃を誘発した。

 5回には三塁線を破る二塁打を放って、今季16度目のマルチ安打を達成し、ハップの中飛で三塁にタッチアップ。はつらつプレーをみせたが、実は、手負いの激走だった。前日、左脇腹付近に死球を受け、この日は紫色に内出血した患部にプロテクターを付けて戦った。

 この日はメッツを自由契約となり19日にカブスと契約した捕手のニドが、移籍後初出場し、古巣相手にマスクを被って先発出場。5回には右越に適時二塁打を放つなど、好材料も。借金生活とはいえ、ナ・リーグのワイルドカード争いは混沌。ここから更にギアを上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[J1第19節]東京V 1-0 名古屋/6月22日/味の素スタジアム

6月22日に行なわれたJ1第19節で、東京ヴェルディは名古屋グランパスと味の素スタジアムで対戦。52分に翁長聖のゴールで先制した東京Vは、終盤に名古屋の猛攻を受けるが、GKマテウスの好セーブなどで凌ぎ切り、1-0で勝利した。

試合後、東京Vの城福浩監督は「味スタでサポーターと一緒に喜び合えたこと、ラインダンスができたことが本当に良かった」と安堵した表情で振り返った。


それもそうだろう。前節のアウェーでのサンフレッチェ広島戦は1-4で敗戦し、「差を見せつけられた」(城福監督)。

「前節は完敗して、我々としたらもう一度、自分たちの目ざすものをしっかり確認する作業が必要だった。それを映像なり、トレーニングなりで、みんなで意思統一をして、名古屋対策というよりも、我々が立ち返るところをしっかり共有して今日の試合に臨めたことが、特に前半はプラスに働いた。

前半のような戦いのなかで、できれば得点を取りたかったが、名古屋という大きなクラブを相手に臆することなく、我々のサッカーを表現できて、最終的に勝点3を取れたのは自信になる」

15節のFC町田ゼルビア戦を0-5で落とした東京Vは、翌節のヴィッセル神戸戦を1-0で勝利。前節の広島戦も完敗だったが、今節を1-0でモノにしている。大差で負けたあとは、その悪い流れを引きずってしまうケースもあるだろうが、東京Vは見事に立て直し、リーグ戦ではまだ連敗をしていない。

どのようにマネジメントして勝利に導いているのか。城福監督は「大敗という言い方が良いかどうかは分からないが」としつつ、こう続けた。

「やっぱり選手も、その時に問題が絞り切れないところがあるなかで、スタッフと話し合って、特に負けたあとは問題点をかなり削ぎ落として、10個言いたいところをひとつかふたつにしている。

それが正解ならずっと連勝しているんだろうけど、まだ足りないところがあるから大敗することもある。彼らはまだ成長過程にある選手たちなので、100点満点を要求するのではなく、我々が目ざすもののどれかにフォーカスして取り組ませることを心掛けている」

チームが連敗しない理由のひとつに、指揮官とスタッフの巧みなチームマネジメントがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦