今季12度目の完封負けも悲観は「ゼロ」だ。セ首位の広島は本拠地マツダスタジアムで中日に0―1と敗れ、リーグ戦再開初戦を落とした。

先発マウンドに立った床田寛樹投手(29)が、相手の高橋宏斗投手(21)と白熱の投げ合いを展開。3回にカリステの先制6号ソロを被弾したものの、追加点は許さず7回1失点と好投しながら今季4敗目を喫した。今季ここまで好投を続ける左腕を打線が援護できずスコアボードに「0」を並べたまま終了。これで中日との今季対戦成績は2勝5敗1分けとなり、セ・リーグで唯一負け越している分の悪い相手となっている。

それでも新井貴浩監督(47)は「全然、そういう意識はない。まだまだ、たくさん対戦が残っている。全然、何とも思ってない」と述べ〝竜アレルギー説〟を余裕の表情で否定した。

交流戦を終え、この日敗れてもチームは2位・阪神に1・5ゲーム差をつけて首位。順位に関しても指揮官は「気にするのはオールスター後の8月から」と言い切っており、ひとまず自軍の戦力整備に専念する方針を明確にしている。

一方で、チームには〝日程のアヤ〟でも追い風が吹く。リーグ戦再開後のスケジュールは、この日からのセ最下位・中日3連戦(バンテリン)→25日から同5位・ヤクルト3連戦(マツダ)→28日から同4位・巨人3連戦(東京ドーム)。直近の3カードに限定すれば、奇遇にも20日現在で下位のチームから順に対戦していく日程が組まれている。

ちなみに交流戦では先発ローテーションの基本線を「床田→森下→九里→大瀬良」としていた。防御率2点台を誇る安定感抜群の〝先発4本柱〟をリーグ戦再開と同時に週末カード(床田、大瀬良)、平日カード(森下、九里)に分散。これにより大きな連敗が起きにくく、ブルペン陣も計画的に投入できるような戦略的な工夫も施した。

現状で貯金は「6」だが、そもそも今季はここまで連勝も連敗も最大「5」。浮き沈みの少ない戦いぶりは、今季の鯉にとって得意とするところだ。仮にリーグ戦再開直後の中日戦にカード負け越しとなるにしても、それ自体は5カードぶりになる。赤ヘル軍団が依然として目先の白星ではなく、粛々と自軍を整えることに専念できる有利な環境にあるのは間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このまま〝ライオンズ暗黒時代〟は続いてしまうのか。西武ホールディングス(HD)の第19回定時株主総会が21日、埼玉・所沢市内で行われた。パ・リーグ最下位に低迷するチームについて西武HD代表取締役会長の後藤高志球団オーナー(75)は「もう一回大々的な改革をしっかりやる。常勝軍団を取り戻す改革を私も先頭に立ってやりたい」と決意表明。しかし、その具体案なき再建宣言に低迷脱出のロードマップは全く見えてこない。

シーズン100敗ペースに加え、7月初旬にも自力CS進出の可能性が消滅しかねないライオンズの歴史的危機に対し、株主たちも怒り心頭だった。この日の株主総会では、例年になく数多くの厳しい質問が球団側に向けて容赦なく飛んだ。

「チームが緩いのではないか、キャンプが短いのではないか」「OBにこだわらず、勝てる監督を選んでください」「コーチ陣が一、二軍の入れ替えにとどまり新しい血を入れていない」「せめて(所沢移転から)50周年の2028年には優勝、日本一になれるように着実に補強をしてほしい」

これらの声に奥村剛球団社長(56)は「シーズン成績が振るわず、ご心配をおかけし、ご期待に添えず申し訳ありません」と平身低頭。防戦に徹するしかなかった。

一方の後藤オーナーは「過去にもいろいろな危機があった」とし、2007年に発覚してNPB側から処分を受けた一部アマチュア選手への裏金問題を例に挙げた。当時は球団の改革委員会を設置した上で「まずチームの改革に取り組み、強いチームを目指すこと。そしてより地域に密着したチームづくり、ライオンズの歴史を踏まえたチームづくりをやっていくという提言を受けた」と振り返りながら説明。球団名に「埼玉」を入れたことや、前身である西鉄ライオンズとの〝歴史的和解事業〟に取り組んだ過去の企画を紹介した。

そして「2008年には当時の渡辺(久信)二軍監督(現監督代行)を昇格させて戦った。ご存じの通り、開幕から1回も首位を明け渡すことなくリーグ優勝し、日本一を取った。そういったことをもう一回ライオンズとしてもやっていかないといけない」とも力説。26年ぶりのBクラス、5位に沈んだ前年の07年シーズンからV字回復を果たした前回日本一の再現を誓うと、会場からは拍手が起きた。

しかし、ちょっと待ってほしい。これは今までにも球団、チーム内で何か問題が発生した折には何度となく語られてきた同オーナーによる〝常套句〟でもある。

そもそも前述の地域密着は12球団の全てが掲げていることであり、チーム強化策とは無関係の話だ。08年の日本一達成も前年までの首脳陣、選手間で滞っていた風通しを一軍に昇格した渡辺監督が整備し、片岡、栗山、中島、中村らチームの中核を担う野手が順調に育っていた背景がかみ合ったからである。

今のライオンズの問題点は浅村(楽天)、秋山(MLB→現広島)、森(オリックス)、山川(ソフトバンク)と次々にFAで他球団へ流出を許した主軸打者たちの穴を埋める若い戦力が伸び悩み、次世代のクリーンアップがいないこと。さらに言えば、それに代わる助っ人野手にほぼ〝当たり〟がないことだ。全ての打線の問題は、この中軸が決まらないことに起因している。

2000年代以降のパの戦いは、言い換えれば「いかにソフトバンクに勝つか」がライバル5球団の命題。巨人のV9を超えるV10を本気で目指しているソフトバンクの孫正義オーナーは、そのための補強、育成、施設拡充の投資を惜しまない。このトップの情熱、熱量に今の西武がどう立ち向かっていけるのか。

ビジネス界には「トップの力量以上に組織は成長しない」という格言がある。それを踏まえながら球団OBの1人は「以前の堤義明オーナーは本気で優勝を目指したオーナーだった。いや優勝以外は許されなかった。2位以下は最下位も同じ。そして信賞必罰も徹底していたから、現場は常に緊張感が張り詰めていた」と述懐する。

堤氏は好材料しか挙げてこない球団フロントからの報告をうのみにすることはなく、常に現場の生の声や本音を探るべく自らの〝草の根〟をチーム内に配置。実際の監督の評判や采配をチェックし、時には担当記者と食事会を開き「次の監督を〇〇にしようと思うんだけど、どう思いますか?」と現場記者に生の意見を求めたこともあった。

そこには巨大な西武グループの総帥である顔とは別の球団運営に賭けるすさまじい勝利への情熱があふれていた。

堤氏は2004年の有価証券報告書虚偽記載の責任を取ってトップの座から降り、現在の西武HD体制へと移行したが、勝てるチームを作るというのはトップが本気で現場にその熱量を見せることだ。野球が〝カネのかかる興行〟である以上、打倒ソフトバンクを果たすにはそれに匹敵する資金を捻出するか、相手の戦略を上回る知恵を絞るしかない。いつまでも号令ばかりの再建宣言では、その差は今以上に開いてしまいかねないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ 日本ハム9―9楽天=延長12回=(21日・エスコンフィールド)

 日本ハムと楽天は史上初めて助っ人同士による満塁弾の応酬の末に、4時間22分の壮絶ドローに終わった。日本ハムが7回、フランミル・レイエス外野手(28)の3号グランドスラムなどで6点を奪って突き放したが、楽天も直後の8回にマイケル・フランコ内野手(31)の3号満塁アーチなどで5点差を追いついた。9回にも1点を取り合い、結局延長12回両軍譲らず。新庄ハムと交流戦王者の意地がぶつかり合った。

 * * *

 こん身のひと振りで、楽天・フランコが流れを一変させた。5点を追う8回2死満塁、フルカウントから日本ハム・ザバラの160キロを左中間スタンドまで運んだ。7回にレイエスの満塁弾で5点差とされた直後、“満弾返し”となる3号グランドスラムで1点差。「真っすぐだけいけるように考えていた。打った瞬間、入ったと思った」と胸を張った助っ人砲が、終盤もつれにもつれた大激戦へと導いた。

 試合は、続く代打・阿部の2者連続弾で同点とすると、9回に辰己のセンター左への適時三塁打で勝ち越し。しかしその裏、2死走者なしから則本が投ゴロを一塁へまさかの悪送球。続く水谷に同点の中越え三塁打を運ばれ、延長へ突入した。勝ち試合を落としたようにも見えたが、8回の驚異的な追い上げは、交流戦Vの勢いが続いていることを印象づけた。

 今江監督も「よく追いつきましたよ。よく粘りました。本当に粘ったと思います。今日は何が起こるか分からなかった。あんな6点差…、1イニングで追いついたのか。5点差か。点差もよく分からなくなってきた」と苦笑しながらも、「本当に選手はよくやってくれたと思います」。7回以降、両軍計13点を奪い合う激闘は、今後へつながるリーグ戦再開初戦となった。(山口 泰史)

 【記録メモ】日本ハム・楽天戦は7回裏にレイエス(日)、8回表にフランコ(楽)が満塁本塁打。両軍満塁本塁打の打ち合いは、昨年7月4日に浅村(楽)、頓宮(オ)が打ち合って以来、プロ野球17度目。パ7度目(セ9度、交流戦1度)。外国人打者同士の満塁弾応酬は初めてになる。また、延長引き分けとなったが、延長戦は、10年8月21日井口(ロ)―カラバイヨ(オ)以来2度目。このときは11回にロッテが勝利。また、引き分けは3度目になるが、83年9月11日リー(ロ)―門田(南海)、87年4月19日の衣笠(広)―原(巨)の過去2度は、時間制限により延長に入らず。この日のように満塁本塁打の打ち合いで、延長引き分けは初めてになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆パ・リーグ ソフトバンク9―4ロッテ(21日・北九州)

 正木が2年ぶりの適時打でソフトバンクを今季最多タイの貯金23に導いた。初回に1点を先制して、なおも2死一、三塁。中前にチェンジアップをはじき返した。「打つまで不安だったんですけど、ホッとしました」。新人だった22年9月14日の西武戦以来のタイムリーに小さく拳を握った。

 1軍再昇格即「6番・左翼」でスタメン出場。今季は4月4日に1軍登録されながら、2打数無安打で同15日には登録抹消されていた。「後ろを大きくスイングする」とフォーム改造。6月に入って2軍で3本塁打を放ち、潜在能力を花開かせた。

 慶応3兄弟の次男坊だ。同高、慶大の先輩、後輩に「負けないよう頑張りたい」。交流戦から台頭している柳町は2学年上で、ルーキーの広瀬は2学年下。背番号も正木31、柳町32、広瀬33と並ぶ。広瀬の4回のプロ2号ソロには「中学から一緒にやってきたから感慨深かった」。世田谷西シニアから盟友の三男坊とともに、お立ち台に上がった。

 小久保監督も「いいスイングしてましたね」とご満悦。2位・日本ハムとのゲーム差は今季最大の9.5。慶応ボーイの躍動で、独走態勢をさらに加速させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンディション不良のためにシーズン2度目の登録抹消をされた、何かと周囲が騒がしい千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希投手(22、以下敬称略)。そんな彼に対して、プロ野球界の大物OBがスバっと内角攻めだ。

 

 毎週火曜日にBSフジで放送されている『プロ野球 レジェン堂』。徳光和夫アナ(83)がプロ野球史に名前を刻む“レジェンド”たちを招いて、スター選手たちの素顔や球界の裏話などを掘り下げる番組。

 6月18日放送のゲストは、1978年の『ヤクルトスワローズ』初優勝に大きく貢献した、ヤクルト一筋の大エース・松岡弘氏(76)。倉敷商業時代の先輩・星野仙一さんとのエピソードから社会人野球を経てプロ入り、そして優勝とトークに花を咲かせた。

 そして番組終盤、快速球を代名詞とした松岡氏にちなんで、「最近の若い人はみんな、150キロぐらい投げる人がずいぶん出てきていますけども。松岡さんの時代の快速球投手と何が違うんですかね?」と問題提起する徳光。

「僕らはもう顔から身体から全部、“このヤロー!”って(気持ちで)投げる速球というか、ストレートだったんで」

 今の投手は「速い球を投げるコツは知っている」とする一方で、「ガムシャラに放っているのはないのかな?少ないのかな?」と、古今の投手を比較する松岡氏。すると「佐々木朗希は160キロ投げるのに、“なぜ打たれるのか”と僕は思ってしまいますけども」と重ねる徳光。

僕らに言わせると“手を抜いてる”

「本当に、そう思うでしょ。僕らに言わせると“抜いてる”の。これを投げないと真っ直ぐが生きない、その一球に対してちょっと“気抜き”があるんじゃないかな。手を抜いてるんじゃないかな、という気がします。それで痛い目にあう1球、1割失投があったら絶対に勝てない。それを彼はちょっと直してほしい」

 佐々木の160キロが打たれる理由を、松岡氏は「手を抜いているのではないか」と分析。前言の「昔は気持ちで投げていた」との解釈もあってのことだろう。ネット上では松岡氏らの時代を知る世代だろうか、《鋭い意見だ》《松岡さんの言う通り》と同調の声が上がるが、反して、

《これこそ精神論を語る老害なんだろうなぁ》

《今と昔は全ての道具も分析の仕方や練習方法も違う。個々の身体能力だって違う。だから比較してはイケナイ》

《令和の時代に昭和のあの頃は。みたいな精神論言われてもな。水分補給もさせずに根性で投げさせ・走らせて。輝くまえに潰してきたであろう才能に対して。懺悔してほしいな。》

 こちらは少し若い世代なのだろう。松岡氏の持論を“昭和の精神論”とみなす、令和野球との違いを指摘するユーザーも。

松岡氏による“手抜き”発言の真意

 世代間が分断される状況に、「松岡さんの“手を抜いている”発言が一人歩きしてしまっている」とはスポーツ紙・野球担当記者。

「しっかり話を聞けばわかりますが、松岡さんは決して佐々木投手が“手抜き”をして投げていると言いたいわけではありません。決め球である160キロのストレートを投じる前の1球、速球を生かすためのプロセスに注文をつけているのだと思います。

 どんな速い球でも球種がわかっていればプロの打者は対応できます。そのストレートを投じる前の見せ球や変化球を、気を抜かずに丁寧に投げ切ることが大切だと言いたかったのでしょう」

 そもそも佐々木の話を振った徳光。長嶋茂雄氏をはじめとする昭和の野球観に固執しがちだけに、メジャー意識が高い佐々木に対する、レジェンドによる“お説教”を期待したのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2028年ロサンゼルス五輪・パラリンピック組織委員会は21日、通常の五輪と陸上、競泳の実施日程を入れ替え、陸上を前半、競泳を後半に行うことを明らかにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

23日の横浜M戦で前半戦が終わる。最下位という現状から抜け出すためには、振り切ってやるということを表現できるかだと思う。少なくとも3―5で負けた2日の東京V戦までは中途半端だった。その後、選手とミシャとも同じ場で話し合い、その結果、ルヴァン杯、天皇杯と振り切ってやってくれた。いい雰囲気になっていたが、15日の京都戦ではそれができなかった。

 ミシャを今シーズン続投させたのは、選手がこのサッカーなら勝てるという自信があったのが大きな要因。じゃあそのサッカーが何って言ったら、連動性を持ってフルコートを使って、コンビネーション等々で攻撃すること。相手があるのは分かるが、京都戦ではその振り切った戦いではなく、相手のロングボールに対してセカンドボールを回収する一般的な対処法をしていた。選手には試合後に言ったが、だったらミシャのサッカーをやる必要ねえじゃんと。みんなで決めたんだから、自信を持っているサッカーをやらなきゃと。まだまだ狂っている歯車があるのは確かだが、マリノス戦では振り切った戦いを表現しないといけない。

 20日に大崎の獲得を決めた。彼に最初にコンタクトを取ったのは5月下旬、日本に帰国する予定という時だった。神戸でやっていた時に興味深い選手として追っていたが、オファーに至らなかったのは海外志向が強く、声をかけても難しいだろうと。今回も一番はヨーロッパでやりたい意思はあったから、彼から積極的な売込みはしてなかった。それだけに多くの人やクラブが彼の情報を持っていたわけではなかった。我々は今までの進捗(しんちょく)状況を聞けていたので、確認したらワンチャンスあるなと。コンディションだけは見たいと、練習参加を打診した。

 今のチーム状況を考えた時、最終ラインができて、ボランチで落ち着きを出して試合を終わらせられる選手が必要だった。玲央はそこにマッチしていたし、どのポジションでやっても前を動かす能力は高い。そういう選手はうちには多くないので、大きな武器になる。当然、先発で出てほしいと思っているが、試合の最後にもう1回パワーをかけたい時、彼のような選手がいた方が、確実に勝ち点を持ってくる結果につながる。

 玲央が最初の補強になったが、当然これで終了ではない。後ろはケアできたので、前めのポジションに比重を置いた補強を一番に考えている。一部で報道されたタイやベトナムの選手ではない。それ以外の外国人を含めて複数人、最終段階まで交渉が進んでいることはお知らせしておく。(株式会社コンサドーレ代表取締役GM 三上 大勝)

 ◆三上 大勝(みかみ・ひろかつ)1971年9月17日、室蘭市生まれ。室蘭大谷高、札幌大を経て、94年から2年間、当時JFLのNEC山形でプレー。ポジションはDF。99年に当時の札幌の運営会社「北海道FC」入社。00年から強化部スカウト。07年に強化部長、14年からGM。同年から一般社団法人コンサドーレ北海道スポーツクラブの代表理事も兼任。22年1月、コンサドーレの代表取締役GMに専任となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米大リーグは21日、各地で行われ、カブスの今永はシカゴでのメッツ戦に先発し、3回0/3で3本塁打を含む11安打を許して10失点し、2敗目(7勝)を喫した。移籍後で最短降板。鈴木は「2番・右翼」で2打数無安打だった。試合は1―11。

 レッドソックスの吉田はレッズ戦に「6番・指名打者」で出場。ドジャースの大谷は昨季まで所属したエンゼルス戦に「1番・指名打者」で臨む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アメリカ人のピッチャーを目指すのではなく、異ならなければいけない」

【MLB】メッツ 11ー1 カブス(日本時間22日・シカゴ)

カブスの今永昇太投手は21日(日本時間22日)、本拠地で行われたメッツ戦に先発登板し、4回途中で自己ワーストの10失点を喫した。1-11の大敗となり、今季2敗目。「やはり自分の100パーセントが通用しない時もあると感じたので、相手を上回るためにはもっと工夫しなければいけないと思います」と語った。

3回0/3で74球を投げ、3本塁打を含む11安打、10失点。初回無死一、二塁から3番のマルティネスにいきなり3ランを許し、「しっかり対応されたなっていう感じですね。僕がその後に相手の対策を見て、自分も何か対応しなければいけなかったんですけども、その対応もまた上回られてしまった」と振り返った。

ここまで2連勝中の7勝1敗と好調を維持していたが、防御率も1.89から2.96に跳ね上がった。「そう簡単に行く世界ではないですし、そうは行かなかったっていうところですね。もちろん精神的には苦しいですし、きつい部分もありますけども、これを苦しみとも思わずに取り組んでいきたい」と前を見据えた。

また、理想の投球についても言及。「僕の中ではアメリカ人のピッチャーを目指すのではなくて、やっぱり異ならなければいけない。うまく掴みかけてた部分はあったんですけども、ここで打たれてしまったことで、ちょっと立ち返る必要があるかなとは思いますね」。炎上も糧にして、後半戦に向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

様々なイベントが行われた交流戦【セ・リーグ編】

3週間行われた交流戦が終わり、21日からはリーグ戦が再開した。今年の交流戦も各球団が工夫を凝らし、さまざまなイベントが行われた。特に始球式では大物タレントやアイドルが登場するなど、ネットでは大きな話題に。セ・リーグ主催試合では、29日に神宮球場で行われた女優の内田有紀さんの始球式が「48歳には見えない美しさ」と、異例の反響となった。

年に1度の交流戦。セ・リーグ主催試合では、ほかにも内田理央さんや日向坂46のキャプテン・佐々木久美さん、とにかく明るい安村さん、陣内智則さん、オードリーといったタレントが始球式に登場した。

中でも29年ぶりの始球式となった内田有紀さんは、爽やかな姿が「すさまじく若々しい」「本当に48歳?」と話題に。投球翌日もX(旧ツイッター)のトレンドになるなど大反響だった。

ほかにも、5月28日に東京ドームで行われた巨人-ソフトバンクの試合は「王貞治DAY」として開催され、OBの張本勲さんが登場。6日のロッテ戦では元木大介氏、バンテリンドームでの中日-西武戦には両チームに在籍したことがある元西武監督の辻発彦氏が登場した。

横浜スタジアムでは、名物の「ハマスタバトル」でDeNAのチア「diana」と、ソフトバンクの「ハニーズ」が対戦。リレーバトルで場内が湧いた。横浜では楽天、オリックスとの6試合でレジェンドOB同士の1打席対決が行われた。

21日からはリーグ戦が再開。東京ドームでの巨人-ヤクルト3連戦は「TOKYOシリーズ」で、巨人がビジターユニを着用するなど、様々なイベントで試合を盛り上げていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ 平松氏「この状態で行けば相当な成績を残す」"好球必打"で勢い止まらず!

 交流戦で歴代最高打率.438を記録しMVPに輝いた日本ハム・水谷瞬が、リーグ戦再開となった21日も2安打3打点と絶好調の活躍を見せた。

 日本ハムは3点を追う3回、一死二・三塁から水谷の2点適時打で1点差に詰め寄った。その後7回に一挙6点を取り楽天を突き放すも、8回に5点・9回に1点を奪われ8-9と勝ち越しを許す。しかし9回、清宮幸太郎が相手の悪送球で出塁し二死二塁と一打同点の好機となった場面で、水谷が起死回生の適時三塁打を放ち延長戦に持ち込んだ。試合は延長12回・9-9の引き分けに終わった。

 交流戦の勢いそのままに、この日もチームを救う打撃を見せた水谷。21日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では水谷の打撃スタイルに絶賛の声が相次いだ。

 坂口智隆氏は水谷の打撃について「今乗っているなという感じがする。どの打席でもほとんどファーストストライクでスイングを仕掛けている」と好調の鍵を分析。9回の打席でも「初球から打って、ファールにしないのがすごいと思う。初球を見たくなるこの場面で、思い切ってスイングできている」と驚嘆し「ファーストストライクの球が一番甘いと僕は思っている。それを仕留められるようになってきているので、このまま調子の良さが続く感じがする」と高評価を送った。

 平松政次氏も「好球必打がバッティングでは一番良い。初球からストライクゾーンに来たら振り切っていて、それが良い結果に繋がっている」と称賛。「だんだん迷うことがこの先いくらでもあるだろうが、今のこの状態で行けば相当な成績を残すと思う」と太鼓判を押した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セ・リーグ6球団で今季1軍未出場の選手は

交流戦が終わり、まもなくシーズンも折り返しに近付こうとしている。今季のチームの戦い方が徐々に固まってきている中、2軍で苦戦し、まだ今季1軍の試合に出場していない実績者たちもいる。

昨年日本一に輝いた阪神では、岩貞祐太投手、湯浅京己投手、秋山拓巳投手らだ。岩貞は昨年50試合に登板してブルペンを支えた。湯浅はWBCを終えた昨年に続き苦戦しており、2軍での登板が続いている。2017年に12勝を挙げた秋山も、ここまで1軍未登板。20日の2軍ソフトバンク戦では3回5失点で負け投手となった。

首位の広島では34歳の野村祐輔投手が1軍に上がれていない。ファームでは今季11試合に登板して4勝3敗、防御率3.48の成績を残している。DeNAは大田泰示外野手が1軍未出場。筒香嘉智外野手の獲得や度会隆輝外野手の加入もあって、ポジション争いで苦境に立たされている状況だ。

巨人は、支配下の野手ではほとんどの選手が1軍に出場している状況で、野手で1軍未出場なのは菊田拡和、中田歩夢両内野手、岡田悠希外野手の3人だけとなっている。投手では畠世周投手、直江大輔投手らが1軍未登板だ。

ヤクルトでは高梨裕稔投手、2015年ドラフト1位の原樹里投手が未登板。同じくドラフト1位加入の山下輝投手、西舘昂汰投手も2軍暮らしとなっている。野手では4年目の内山壮真捕手が2軍戦にも出場ゼロとなっている。

中日では田島慎二投手、砂田毅樹投手らが苦しんでいる。田島は2軍で19試合に登板し防御率0.96も、声がかかっていない状況だ。野手では鵜飼航丞外野手、加藤翔平外野手、龍空内野手が1軍未出場となっている。

しかし、シーズンはまだここから。後半戦の重要なピースとなるべく、必死にアピールを続けるだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆第55回日本少年野球選手権大会 東京都西支部予選 ▽2回戦 多摩川ボーイズ11―0あきる野ボーイズ=4回コールド=(6月16日・西多摩ボーイズG)

 夏の全国大会・第55回選手権大会(8月2~7日、大阪シティ信用金庫スタジアムほか)の支部予選が各地で行われた。東京西では巨人が「ジャイアンツU15ジュニアユース」として創設したオール1年生の多摩川ボーイズがあきる野ボーイズにコールド勝ち。うれしい公式戦初勝利を飾った。

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 チームが掲げる積極姿勢で公式戦初勝利を飾った。3回、無死一、三塁から井端が左前にはじき返し先制。2死満塁から渡邉、増田、小山、薄田の4連続タイムリーで一挙7点。いずれも初球から果敢に打ちにいった。「ファーストストライクをいかに振れるか、そういう準備を練習でしている」と片岡保幸監督(41)は満足げ。

 4回は機動力をみせつけた。先頭の井端が中前安打するとすかさず二盗。小池が中前適時打で続き、また走る。代打・堀之内が中前適時打すると、渡邉が「スライダーをうまく流せた」と自画自賛の2打席連続適時打。投げては先発の原が2回無失点。山口、関とつなぐ零封。4回コールド勝ちした。

 ゲームキャプテンを務めた井端は、3打数3安打の活躍にも「打撃は良かったが、塁に出たら一つでも先の塁を狙うのがチームの決まり事。三盗をする勇気を出せなかったのが反省点」と浮かれず。指揮官も「選手たちは成長している。勝つことが目的ではない。勝つことでさらなる成長につなげたい」とこの1勝を通過点にするつもりだ。

 【多摩川ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽1年生 ※井端巧、藤森輝、小山哲慎、岡野美志、原悠翔、小池樹里、小笠原快、木原稟、阿部成真、小林航、川島悠士朗、山口裕海、堀之内拳、高橋空来、渡邉颯音、小貫奏瑠、池田壮希、和田拓人、増田球太、小田嶋颯大、佐藤善人、薄田翔太、中島颯玖、関蓮太郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東日本ブロックの女子選手で構成される「ボーイズリーグ(BL)東日本ガールズ」が、「埼玉西武ライオンズ杯争奪ヴィーナスリーグ U―15」で開幕4連勝と快進撃だ。

 エースで4番の清水主将は「目標は優勝です」とキッパリ。参入した21年から2連覇も昨年は7位でV奪回に燃える。女子チームに携わって8年目の飯森豊監督(52)は「最初に感じたのが、練習への取り組みなど男子より野球に対してしっかりとしている。それは今も受け継がれています」と話す。

 

 普段は所属チームで活動しており練習などハンデもあるが、「LINEも使って、みんなが仲良くなれるように声かけもしています」と清水主将。練習では新たなポジションに挑戦させるなど、可能性を広げている。

 副将の飯田は1番打者で「流れを持ってくるバッティングをしたい」と静かに語る。いつもニコニコのムードメーカーの副将・浅見とともにチームを支える。関東地区にとどまらず東北からも4選手が参加。小松はクリーンアップを担うなど欠かせない存在になっている。

 7月には第10回全国女子中学生硬式野球選手権大会が、8月にはボーイズの鶴岡一人記念大会がある。ヴィーナスリーグとあわせて3冠を目指す。

 ★BL東日本ガールズ、開幕4連勝

日付 対戦相手 スコア

4・28 INFINTY Jr. 〇10ー0

5・12 スルガマリン 〇5-1

5・19 武蔵なでしこ 〇8-1

5・26 香取チャーミング 〇12―4

 【BL東日本ガールズ・登録メンバー】※は主将、かっこ内は所属チーム・学年

※清水 柚希(高崎・3年)

岡部 玲杏(浦和・3年)

榎本 惟花(坂戸・3年)

磯野 琴菜(川越・3年)

伊藤 美桜(町田・3年)

浅見 瑠香(太田スバル・3年)

遠藤 妃夏(宮城中央・3年)

根本 麻央(浦和・3年)

飯田 亜胡(東京江戸川・3年)

関根 百花(東京城南・2年)

石井 沙羽(浦和・3年)

大竹  翠(神奈川大和・2年)

岡野 琉花(江戸崎・2年)

橋口 明歩(浦和中央・3年)

秋山望々愛(高崎・2年)

武内 彩華(筑西田宮・3年)

森田 詠音(上里北武・2年)

佐藤  栞(神奈川大和・3年)

金津莉亜菜(春日部・1年)

瀬尾 結衣(庄内・3年)

藤澤 和奏(盛岡・2年)

田中 仁奈(松戸中央・2年)

小松莉々姫(寒河江・3年)

平沼由乃愛(越生・3年)

本田真珠耶(成田・2年)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月5日に開幕する第106回全国高校野球選手権県大会(県高野連など主催)の組み合わせ抽選会が21日、新潟市中央区の新潟テルサで行われ、67チーム(78校)の対戦相手が決まった。

 今春の北信越大会を制し、初の甲子園出場を狙う第1シードの帝京長岡は7月7日、開幕戦を戦う糸魚川白嶺と高田北城の勝者との初戦に臨む。昨秋の覇者で第2シードの日本文理は7日の初戦で新発田商と新潟工の勝者と対戦する。昨夏覇者の東京学館新潟は、帝京長岡と同じブロックに決まった。

 昨秋・今春4強の関根学園と開志学園は第3、4シードに、第5シードは東京学館新潟のほか、上越、六日町、加茂暁星に決まった。部員不足の16校は五つの連合チームとして出場する。

選手宣誓は長岡工の竹部匠真主将

 開会式は5日午前10時から同区のハードオフ・エコスタジアム新潟で行われ、長岡工の竹部匠真主将(3年)が選手宣誓する。日程が順調に進めば、決勝は25日午前10時から同スタジアムで行われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和歌山市の紀三井寺球場で7月に行われる第106回全国高校野球選手権和歌山大会の組み合わせ抽選会が21日、同市の和歌山ビッグ愛であった。準々決勝までの対戦カードが決まり、昨夏の大会を制した市和歌山が初戦で今春の選抜大会に21世紀枠で出場した田辺と対戦することになった。

 

 部員不足などにより、今夏は有田中央、貴志川、串本古座が「有貴串連」として、新宮、新翔が「新宮新翔連」として合同チームを組み、39校36チームが出場する。

 抽選会では、春の県大会で4強入りした智弁和歌山、和歌山東、耐久、市和歌山の4校をシード校としてA~Dゾーンに振り分け、残るチームの主将らがくじを引き、組み合わせを決定した。

選手宣誓は和歌山南陵の渡辺蓮主将

 7月10日午前11時から行われる開会式の選手宣誓には、17チームの主将が立候補。抽選で選ばれた和歌山南陵の渡辺蓮主将は「学校として苦しいことがあった分、絶対に選手宣誓をしたいと思った。今まで以上に熱い夏にするという思いを込めたい」と語った。

 日程が順調に進めば、同26日に準決勝、同28日に決勝が行われる予定。準決勝の組み合わせは、勝ち上がった4チームが再抽選して決める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックスが「オリ姫」の声援を浴び、21日の西武戦(京セラ)で2―0と快勝した。この3連戦は恒例イベント「オリ姫デー」として行われ、グッズショップには午前中の開店前から長蛇の列が作られた。選手との撮影会やオリ姫ユニホームの引き換え、ハリセン配布、球場周辺の装飾や撮影スポットが設置されるなど、多くの女性ファンでにぎわいを見せた。25日からのソフトバンク3連戦でも行われる。

「オリ姫」は2014年に当時、世間に浸透していた「カープ女子」に対抗するワードとして生まれ、15年からさまざまな企画を連発してきた。山崎颯、山岡、宗、福田、山崎福(現日本ハム)、山本由伸(現ドジャース)ら〝ルッキズム〟を前面に出し「オリメン投票」や、K-POPアイドルやロックスターさながらのポスター、動画のビジュアルを展開。急増する女性ファンと連動するかのようにチームは21年から3連覇を成し遂げた。

すっかり世間に認知され、もはやライバルの「カープ女子」を越えた感もある「オリ姫」だが、球団関係者にその実感は全くないという。「全然です。あのころのカープ女子の取り上げられ方はすごかった。流行語大賞にもなったし、オリ姫はまだまだオリックスファンだけとか、大阪だけとか、局地的。賞がすべてではないけど、賞があった方がハクがつく。まだ全然超えていないですよ」(PR担当者)。

誕生のきっかけともなった「カープ女子」は13年ごろから火が付き、14年には「新語・流行語大賞」にトップ10入り。全国の球場を赤く染め〝イケてる女子〟として社会現象ともなった。

一方の「オリ姫」は選手主導の戦略となっており、選手の魅力をいろんな形で伝えることで女性ファンのハートをつかんできた。そのため賞のノミネートはないが、観客動員、広告収入など近年の〝オリックスバブル〟に大きく貢献したのは間違いないところ。

こうした背景を踏まえた上で、前出の担当者は「大きな仕掛けやアイデアも必要だし、継続していく部分も大事。頑張ってカープ女子を超えた、と実感したい」とさらなる拡大に尽力していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月22日、日本代表が新ホーム&アウェーユニホームを発表した。

日本はこれまで、2022年の8月にリリースされた“ORIGAMI”をコンセプトとしたユニホームを着用。今回、約1年10か月ぶりのモデルチェンジとなった。

新たなデザインは、アディダスとのコラボブランド『Y-3』でも知られるファッションデザイナーの山本耀司氏が手掛けた。ホームユニは、ネイビーカラーを基調としており、前面には青い炎のグラフィックが描かれている。

 

一方のアウェーユニは白がベース。同じく赤い炎が施されている。また、ともに代表チームのエンブレムと『Y-3』のロゴが中央に配置されているのも特徴的だ。

この新ユニに、SNS上ではファンから「かっこいい」「めちゃくちゃ良い」「ガスコンロ?」「買うしかないだろ」「サッカーより卓球のシャツみたい」「練習着みたい」「色合いは好き」「『Y-3』の主張が強い」「モードな感じに寄せてきたな」「かなり印象的」などの声が上がっている。

日本代表戦士がピッチで着用した姿を見るのが楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権広島大会(県高校野球連盟など主催)の抽選会が21日、広島市西区であり、86チーム(90校)の組み合わせが決まった。7月6日にマツダスタジアム(広島市南区)で開会式があり、この後の福山工―賀茂の対戦で開幕。雨による順延などがなければ、27日に5年ぶりとなる同スタジアムでの決勝戦が行われる。

 春季大会で8強入りした広陵、海田、尾道、崇徳、山陽、総合技術、広島国際学院、広島国泰寺の8校はシード校となり、2回戦から出場する。

 昨夏の広島大会の王者・広陵は、大舞台での経験が豊富な高尾響投手と只石貫太捕手のバッテリーを中心に2連覇を狙う。

 これに対し、春季中国地区大会で初優勝した尾道を筆頭に、春季県大会で準優勝した海田などの強豪校が挑む。昨夏準優勝の広島商はノーシードで、基町との初戦に臨む。元プロ野球・広島東洋カープの山崎隆造さんが総監督を務める崇徳は、尾道東―因島の対戦の勝者と戦う。

 選手宣誓は抽選の結果、修道高3年の中垣咲哉主将(18)に決まった。中垣主将は「昨年の選手宣誓に感動した。自分にとって高校野球は尊いものなので、それを皆さんに伝えられたら」と意気込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月20日に最新のFIFAランクが発表され、27日に実施される北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選会のポット分けも確定した。

17位でアジア1位の日本は、20位のイラン、22位の韓国とともにポット1に入る。

以下、FIFAランキングに基づくポット分けは以下のようになる見通しだ。

〇ポット1
日本、イラン、韓国

〇ポット2
オーストラリア、カタール、イラク

〇ポット3
サウジアラビア、ウズベキスタン、ヨルダン

〇ポット4
UAE、オマーン、バーレーン

〇ポット5
中国、パレスチナ、キルギス

〇ポット6
北朝鮮、インドネシア、クウェート

ポット1になり、韓国とイランとの対戦は回避したとはいえ、18か国が3グループに分かれて戦う最終予選は過酷な戦いとなりそうだ。

例えば、日本以外がオール中東勢となる可能性もある。今年のアジアカップでイラクとイランに敗れるなど、中東勢に苦戦したのは記憶に新しい。


ただ、もっと厳しい“死の組”の入る可能性もある。例えば、日本、カタール、サウジアラビア、UAE、パレスチナ、北朝鮮というグループだ。

ポッド2では、最もFIFAランクが高く、これまで何度も日本が苦しめられてきたオーストラリアが“最悪”という声もあるが、むしろカタールのほうが厳しそうだ。地元開催のアジアカップで優勝した勢いもあり、アウェーでの威圧感はオーストラリアのそれを上回る。

しかも、アジアカップで露呈したように、いまのオーストラリアはタレント不足で、高さを存分に活かすというよりは繋ぐスタイルとなり、日本にとっては与しやすい相手となった。

ポット3は間違いなくサウジアラビアが最大の難敵で、ポット4はUAE、ポット5はパレスチナと中東勢がやりづりか。

ポット6では、やはり北朝鮮を回避したいところ。2次予選ではホームで1-0と苦戦し、アウェーはまさかの開催中止と振り回された(日本が3-0で不戦勝)。

果たして、日本はどの5か国と対戦するのか。抽選会の結果に注目が集まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンディション不良のためにシーズン2度目の登録抹消をされた、何かと周囲が騒がしい千葉ロッテマリーンズ・佐々木朗希投手(22、以下敬称略)。そんな彼に対して、プロ野球界の大物OBがスバっと内角攻めだ。

 

 毎週火曜日にBSフジで放送されている『プロ野球 レジェン堂』。徳光和夫アナ(83)がプロ野球史に名前を刻む“レジェンド”たちを招いて、スター選手たちの素顔や球界の裏話などを掘り下げる番組。

 6月18日放送のゲストは、1978年の『ヤクルトスワローズ』初優勝に大きく貢献した、ヤクルト一筋の大エース・松岡弘氏(76)。倉敷商業時代の先輩・星野仙一さんとのエピソードから社会人野球を経てプロ入り、そして優勝とトークに花を咲かせた。

 そして番組終盤、快速球を代名詞とした松岡氏にちなんで、「最近の若い人はみんな、150キロぐらい投げる人がずいぶん出てきていますけども。松岡さんの時代の快速球投手と何が違うんですかね?」と問題提起する徳光。

「僕らはもう顔から身体から全部、“このヤロー!”って(気持ちで)投げる速球というか、ストレートだったんで」

 今の投手は「速い球を投げるコツは知っている」とする一方で、「ガムシャラに放っているのはないのかな?少ないのかな?」と、古今の投手を比較する松岡氏。すると「佐々木朗希は160キロ投げるのに、“なぜ打たれるのか”と僕は思ってしまいますけども」と重ねる徳光。

僕らに言わせると“手を抜いてる”

「本当に、そう思うでしょ。僕らに言わせると“抜いてる”の。これを投げないと真っ直ぐが生きない、その一球に対してちょっと“気抜き”があるんじゃないかな。手を抜いてるんじゃないかな、という気がします。それで痛い目にあう1球、1割失投があったら絶対に勝てない。それを彼はちょっと直してほしい」

 佐々木の160キロが打たれる理由を、松岡氏は「手を抜いているのではないか」と分析。前言の「昔は気持ちで投げていた」との解釈もあってのことだろう。ネット上では松岡氏らの時代を知る世代だろうか、《鋭い意見だ》《松岡さんの言う通り》と同調の声が上がるが、反して、

《これこそ精神論を語る老害なんだろうなぁ》

《今と昔は全ての道具も分析の仕方や練習方法も違う。個々の身体能力だって違う。だから比較してはイケナイ》

《令和の時代に昭和のあの頃は。みたいな精神論言われてもな。水分補給もさせずに根性で投げさせ・走らせて。輝くまえに潰してきたであろう才能に対して。懺悔してほしいな。》

 こちらは少し若い世代なのだろう。松岡氏の持論を“昭和の精神論”とみなす、令和野球との違いを指摘するユーザーも。

松岡氏による“手抜き”発言の真意

 世代間が分断される状況に、「松岡さんの“手を抜いている”発言が一人歩きしてしまっている」とはスポーツ紙・野球担当記者。

「しっかり話を聞けばわかりますが、松岡さんは決して佐々木投手が“手抜き”をして投げていると言いたいわけではありません。決め球である160キロのストレートを投じる前の1球、速球を生かすためのプロセスに注文をつけているのだと思います。

 どんな速い球でも球種がわかっていればプロの打者は対応できます。そのストレートを投じる前の見せ球や変化球を、気を抜かずに丁寧に投げ切ることが大切だと言いたかったのでしょう」

 そもそも佐々木の話を振った徳光。長嶋茂雄氏をはじめとする昭和の野球観に固執しがちだけに、メジャー意識が高い佐々木に対する、レジェンドによる“お説教”を期待したのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■MLB カブス 1ー11 メッツ(日本時間22日、米イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が本拠地でのメッツ戦に先発。今季14度目のマウンドで8勝目を狙ったが、序盤にメジャー初の3被弾を食らうなど今季ワーストの10失点。3回0/3(74球)で降板となり、被安打11、被本塁打3の大乱調で今季2敗目を喫した。

 

ここまで2連勝中の7勝1敗で防御率は1.89と1点台をキープしていたが、まさかの10失点で防御率2.96に悪化。

ナ・リーグ中地区4位のカブスは11失点の大敗で連勝が2でストップ。36勝40敗の借金4とした。鈴木誠也(29)は「2番・ライト」で先発出場し、2打数ノーヒット(四死球2)。

今永は前回16日のカージナルス戦では7回1失点の好投で7勝目をつかんだが、この試合も含め5試合で女房役を務めた捕手のヤン・ゴームズ(36)が戦力外となり、この日はM.アマヤ(25)とバッテリーを組んだ。

1回は先頭打者のF.リンドアに二塁打、続くB.ニモに四球を与え無死一・二塁とすると、3番J.D.マルティネスに148キロのストレートをセンターに運ばれ、立ち上がり3ランでいきなり3失点。

さらに2回は先頭のF.アルバレスに2球目高めのストレート(144キロ)を同じくセンターに叩き込まれ、2本目の本塁打を浴びた。続く打者にヒットを許すと、2死一塁でB.ニモに初球のストレート(143キロ)を逆方向のレフトスタンドに運ばれてしまい、1-6と悪い流れを立ち切れず。

1試合3被弾はメジャー初となり、今永は腕を組み首を傾げながら納得のいかない表情。ホットビー投手コーチがマウンドに向かったが今永は続投し、初回に被弾したマルティネスを空振り三振で切り抜けた。

カブス打線は1回、N.ホーナーが四球、鈴木が三塁手のエラーで出塁するなどで無死満塁とすると、4番・C.モレルの併殺打間に1点を返した。

今永は3回、4番のP.アロンソにフルカウントから二塁打、続くS.マルテにバントの内野安打を許すと、F.アルバレスを見逃し三振に仕留めるなどで2死一・二塁としたが、J.イグレシアスにタイムリーを打たれ1-7。大量失点も4回のマウンドに向かった今永は、先頭・F.リンドアに二塁打、B.ニモにヒットを許すと、マルティネスにタイムリーを浴び1-8。立て直すことができず、ここでカウンセル監督がマウンドに向かい、無念の降板となった。

バトンを受けたH.ウェスネスキ(26)は、P.アロンソに四球を与え無死満塁とすると、S.マルテの遊ゴロ間に9点目を奪われた。さらに四球を挟み2死満塁とピンチが続くと、2点タイムリーを浴び1-11。これで今永は、自身メジャー初の2桁10失点に。

打線は初回の得点後は沈黙が続き、8回は先頭・鈴木の四球、C.モレルの二塁打で1死二・三塁の得点機を作ったが、二者連続の空振り三振。9回も反撃ならず、カード初戦は11失点の大敗を喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕・甲子園)の出場49校を決める地方大会が22日、全国のトップを切って南北の北海道と沖縄で開幕した。順調に日程を消化すれば、7月19日に秋田で最初の代表校が決まり、29日に全代表校が出そろう。

 沖縄セルラースタジアム那覇で行われた沖縄大会の開会式では、梅雨明けの青空の下、参加66校の60チームが意気揚々と入場行進に臨んだ。小禄の合唱部が歌う大会歌「栄冠は君に輝く」とともに、大会旗の掲揚が行われた。

 22日には3球場で6試合が行われる。決勝は7月21日、沖縄セルラースタジアム那覇で開催される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

J1ジュビロ磐田からベルギー1部・アンデルレヒトへ期限付き移籍中のFW後藤啓介(19)が21日、浜松市中央区の中郡小を訪問。3年生約100人を対象に、夢をテーマにした特別授業を行った。知人の紹介で実現したもので、身長191センチのストライカーは「大きな夢を持って」、「絶対に諦めないで」と子どもたちに語りかけた。

 続いて行われた質問コーナーでは、ライバルを聞かれて「清水エスパルス」と即答。「移籍したいチームは」という問いに「国内だったらジュビロ以外に行くつもりはない」と、変わらぬ「磐田愛」を強調した。

 体育館では小学生と一緒にボールも追いかけた。リフティングやドリブルで競争し、1対4のミニゲームで汗だくに。「みんな元気でエネルギーにあふれていた。それを全開にしてベルギーでプレーしていきたい」と声を弾ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

J2清水エスパルスは21日、アウェー・秋田戦(23日)に向け三保で一部非公開で調整した。7戦ぶり先発出場の可能性が浮上したFWドウグラス・タンキ(30)が攻撃の起爆剤となることを誓った。

 188センチ、92キロの助っ人が空気を変える。首位の清水は直近5試合で2勝3敗と波に乗りきれず、この間の得点は3点だけ。1試合消化の少ない2位・長崎には勝ち点3差とされている。タンキは「次は勝つのみ」と宣言した。

 7試合ぶりの先発が浮上している今回は、FW北川と2トップを組む可能性がある。「お互いの動きは分かっている」。自身はここまで公式戦2得点。新助っ人のFWアブドゥルも間もなく合流する見込みで、競争を勝ち抜くには結果を出すしかないことも理解している。「チャンスを与えられるなら、得点を決めたい。まずは勝利を忘れずにやっていく」と強調した。

 チームは敵地で3連敗中。“内弁慶”を克服できなければ首位の座は揺らいでしまう。「できる限りの献身さを持って戦う」と誓った大砲。秋田の守備網に風穴を開け、“負のサイクル”を止める。(武藤 瑞基)

 〇…ナイターシーズンだが、秋田戦は午後2時開始。DF吉田豊(34)は「暑ければ、しっかりボールを動かし相手を走らせる。そうすれば、いつかへばってくる。90分通しての戦い方が大事」とベテランらしくポイントを挙げた。自身は6試合ぶり先発の可能性が浮上。「秋田は長いボールを入れてくる。カバーをはっきりしていく」と、封じるイメージはできている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤ軍有望株のジョーンズと大谷の面影の比較が話題「本当に似てます」

ヤンキース有望株の23歳、スペンサー・ジョーンズ外野手がニューヨーク放送局「YESネットワーク」に出演。ドジャースの大谷翔平投手と初対面した時の写真とともに、当時の会話の内容を明かした。ファンからは「表情と立ち姿が似てる~」「双子かな?」とそっくりな2人の面影に注目が集まっている。

23歳のジョーンズは身長198センチ、体重106キロ。2022年ドラフト1位(全体25位)で入団した期待の超大型外野手だ。昨季は傘下1A、2Aで計117試合に出場し、打率.267、16本塁打をマークした。今シーズンは2Aサマセットに所属し、55試合に出場。打率.241、本塁打6、打点33、OPS.704の成績を残している。

ドラフト翌日にロサンゼルスで行われたスター選手が集まるパーティーで大谷と初対面。「彼が現れたから、『絶対に話さないといけない。(大谷に話しかけることは)絶対にやらないといけないことの1つ』だと思ったよ。だから彼のいる所に言って少し話をしたんだ。すると彼は英語で『君はいいスイングをする子だよね?』って言ってくれたんだ」と当時を興奮気味に振り返った。

初対面の写真を見たファンからは、「メガネ外して見たら両方とも大谷さん」「パッと見大谷がヤンキースのユニ着てインタビュー答えてるのかと思った」「なんか骨格似てる」「この2人は本当に似てます」という声があがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権大会の出場49校を決める地方大会が22日、全国に先駆けて沖縄と南北の北海道で開幕した。

 沖縄大会は、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で開会式が行われ、3球場で1回戦6試合を実施。北北海道大会は十勝地区など、南北海道大会は函館地区などで1回戦を行う。

 順調に日程を消化すれば、7月19日に秋田で最初の代表校が決まり、29日に全代表校が出そろう。

 第106回全国選手権大会は、8月7日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21日の日本選手=米大リーグ

▽カブス・今永メッツ戦に先発し、3回3分の0で3本塁打を浴びるなどメジャー自己ワーストの11安打10失点。3奪三振、1四球。2敗目(7勝)を喫して防御率2.96。
▽カブス・鈴木メッツ戦に2番右翼で出場して2打数無安打、2四死球。打率2割6分4厘。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米大リーグは21日、各地で行われ、カブスの今永はメッツ戦に先発し、メジャー移籍後では最短となる3回3分の0で3本塁打を浴びるなど、11安打10失点で2敗目(7勝)を喫した。同僚の鈴木は2番右翼で出場して2打数無安打、2四死球。試合は1―11。
レッドソックスの吉田はレッズ戦に6番指名打者で出場。ドジャースの大谷は、古巣エンゼルス戦に1番指名打者で先発メンバーに名を連ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

フィリピン会場の客席をよく見ると…

バレーボールのネーションズリーグ(VNL)男子第3週のフィリピン大会は21日、日本がオランダに3-0(25-18、25-19、25-20)で快勝した。現地客席から黄色い声援が多数上がり、「ニッポン」コールまで響いた。ネット上の日本人ファンは「えーすごい!」と驚いていたが、「感動した!!」と反響が広がっている。

異国の地で生まれた“違和感”が日本の視聴者を感激させた。日本選手たちがコートで躍動する一方、客席を埋め尽くした現地ファン。聞こえてきたのは「ニッポン!」の大合唱だ。「JAPAN」ではなく日本語のコール。勢いに乗った日本はストレート勝ちを収め、黄色い声援が飛び交った。

日本ではネット配信された試合。気づいたX上の視聴者からは「なんか違和感あると思ったらコールがジャパンじゃなくてニッポンだった」「えーすごい!」と驚きの声などが上がっていたが、反響は拡大。日の丸戦士にエールを送ってくれる様子に対し、感激の声が相次いだ。

「うれしい~ね~ニッポンコール」
「本当にありがたいよねぇ」
「本当に助かるな」
「素敵だった 観てて感動した!!」
「本当すごいな」

日本は22日にフランス、23日に米国と対戦。“地の利”を生かし、連勝したいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロバーツ監督「彼はエンゼルスで過ごした時間をとても感謝していると思う」

【MLB】ドジャース ー エンゼルス(日本時間22日・ロサンゼルス)

ドジャースの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地で行われるエンゼルス戦に「1番・指名打者」で先発出場する。昨年まで6年間所属した古巣との公式戦初対戦ということもあり、日米から注目。しかし、デーブ・ロバーツ監督は「早いとこ終わらせられることに、彼は興奮しているだろう」と語った。

エンゼルスの先発は、大谷と仲良しで知られるパトリック・サンドバル投手。試合前の取材に応じた指揮官は、大谷と何か話したかを問われると、「特に会話はしていない」と回答。「彼はエンゼルスで過ごした時間をとても感謝していると思うし、ここでプレーしていることにも満足しているだろう」とした。

さらに「純粋に野球をプレーしたいだけだろうから(古巣との初対戦を)早いとこ終わらせられることに、彼は興奮しているだろう」とチクリ。19日(同20日)に行われたロッキーズ戦の試合後には大谷も「楽しみにしています」と答えたが、「まずは自分たちの野球に集中したいなと思いますね」としていた。

ロバーツ監督は「オオタニに対してそういう質問は間違いなくされるけど、彼はただ野球をプレーしたいだけだと思う」と過度な盛り上がりを牽制。「想像していたより、彼は面白い。彼は周りにジョークを言うことが好きだし、それはいいことだ。彼はチームメートの一員になりたいだけなんだ」と話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「中日1-0広島」(21日、バンテリンドーム)

 首位広島が敗れ、2位阪神とのゲーム差が1.5に縮まった。交流戦明け初戦で高橋宏を攻略できず、今季12度目の完封負け。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「広島は優勝を狙える位置にいるチーム。もっと高いレベルの野球を」と語り、1球で試合の流れを変えられるプレーの質の向上を求めた。

 ◇ ◇

 広島がまた完封負けを喫したね。床田が粘り強く投げ、バックの好守もあって緊迫した試合展開にはなったが、この敗戦を単に“打てなかった”で終わらせては進歩がないでしょう。

 (広島は先発の高橋宏を攻め、二回無死一塁で末包が二ゴロ併殺。四回は無死一塁で三振併殺。七回一死二、三塁も生かせず結局、完封リレーを完成させられた)

 何回かチャンスがありながら、それを広島はものにできなかったということ。終わってみればカリステの一発で決まったが、試合の流れを引き込むチャンスは何度かあったはずだ。

 特に1点を取るためのベストプレーができたかどうか-という点で疑問が残るのは四回の三振ゲッツー。これは今後の教訓にすべきだろう。

 一塁走者、野間のスタートはどうだったのか。ベストだったのか。フルカウントからの自動スタートとなるランエンドヒット。牽制死だけは避けないといけないが、ウエストボールのない状況でどこまでスタートに集中できていたか。これは自分自身に問いかけてほしいところだ。

 一方、打者の小園は内角低めの球を見逃した。“ボール”と判断して見送ったのだろうが、球審の手が上がった以上はストライクだ。微妙なコースは振りにいかなければならないのが鉄則。あれはボールだから-で済ましていては、いずれまた同じ失敗を繰り返すことになる。

 ベンチは積極的な走塁を推進している。だから盗塁数は多い。その反面失敗も多いのが実情で、ほぼ2回に1回は失敗している。発展途上のチームならそれでもいいが、いま広島は首位にいる。優勝を狙う以上は選手個々が、もっと高いレベルの野球を目指す必要がある。

 たった1球で好機がしぼみ、ガラっと試合展開が変わるということはよくある。逆に1球で試合の流れを変えられるチームになっていかないといけない。

 ただ、積極走塁のいい面もあった。九回二死一塁から代走の羽月が二盗を決めたシーン。1点リードされている場面で盗塁を試みるのは非常に勇気がいるものだ。

 私は現役時代に3度、盗塁失敗で試合を終わらせてしまった苦い経験がある。しかし、当時のカープには“それでも走らせる”という方針があった。相手チームに対し“走られる恐怖”を植え付けるために。

 羽月に感じるのは生かし、プロのスペシャリストとして生きていく強い覚悟。こういう意識はほかの選手にも見習ってほしいと思う。

 

 

 

 

 


 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦