秋田県のにかほ市議会は4日の市議会運営委員会で、秋田県内の全13市議会で唯一残っている、議場内の感染防止アクリル板を撤去するか話し合う。

 13市議会事務局への取材では、秋田市など4市は元々設置せず、残り9市もほとんどは、昨年5月の新型コロナウイルス5類移行に合わせて撤去。由利本荘市が撤去した昨年9月以降、にかほ市だけになっていた。

 ところが、にかほ市議会では議会のたびに、市議がコロナに感染したり、市内の学校でコロナの集団感染が発生したりし、撤去が引き延ばされてきた。

 

 宮崎信一議長は「他市の議員に話すと、まだやってるのですかと驚かれる。ただ、5月の臨時会でもコロナで1人欠席しており、話し合いはするが、すんなり決まるかどうかは分からない」と話していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木原防衛相は1日、韓国の申源●国防相とシンガポールで会談した。両氏は防衛当局間の最大の懸案となっていたレーダー照射問題を巡り、共同プレス声明と再発防止の文書をまとめ、2国間の防衛交流を再開させることで合意した。

 

 韓国の 尹錫悦ユンソンニョル 政権が昨年3月、元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)訴訟問題の解決策を発表して以降、日韓関係は政治・経済など幅広い分野で改善してきた。日韓両政府は今回の合意によって安全保障分野の協力も進展させたい考えだ。

 共同プレス声明によると、木原、申両氏は日韓の防衛協力について、「北朝鮮の脅威を抑止するためだけでなく、自由で開かれたインド太平洋の実現に不可欠だ」との認識で一致した。そのうえで、〈1〉防衛次官級協議の年次開催〈2〉防衛実務者対話の再開〈3〉自衛隊と韓国軍のハイレベル交流再開――で合意した。

 レーダー照射問題は2018年12月に起きた。能登半島沖の日本海上で海上自衛隊P1哨戒機が、韓国海軍駆逐艦から攻撃目標に照準を合わせる火器管制レーダーを照射されたとして、日本が韓国に抗議した。韓国側は照射の事実を認めておらず、日韓の防衛交流は途絶えている。

 共同プレス声明は照射問題について、「日韓・日韓米の安保協力の停滞につながり得るような事案」と表現するにとどめ、照射の有無には触れず、事実上棚上げした。

 再発防止の文書では、日韓を含む主要国が14年に採択した国際基準「海上衝突回避規範( CUESキューズ )」を順守し、海自と韓国海軍が「平素から意思疎通を強化し、信頼を醸成」することなどが盛り込まれた。CUESには、火器管制レーダーの照射禁止も明記されており、日本側は実効性が担保されたと判断した。

 木原氏は会談後、「海自の安全はこれで守られる」と強調し、「本日の結果を踏まえ、日韓の防衛協力、交流を活発化させる」と語った。

 1日の日韓防衛相会談でまとめられた共同プレス声明の要旨は以下の通り。

 日韓の安全保障協力は、強固な日韓米安全保障協力の基礎となり、北朝鮮の脅威を抑止するためだけでなく、自由で開かれたインド太平洋の実現のために不可欠だとの認識で一致した。

 防衛当局間の対話を活性化するため、〈1〉防衛次官級協議の年次開催〈2〉防衛実務者対話の再開〈3〉自衛隊と韓国軍のハイレベル交流の再開――で一致した。これらの場を通じ、安全保障協力の具体的内容について協議する。

 両国は2018年12月に海上自衛隊と韓国海軍の間で発生したような日韓、日韓米の安全保障協力の停滞につながり得るような事案の再発防止策を協議してきた。

 双方は、円滑な意思疎通の確保をはじめとする相互理解促進の重要性で一致した。海上幕僚長と韓国海軍参謀総長は、双方の艦艇・航空機間の通信手続きや中央レベルの意思疎通の要領を含む文書を作成した。署名に必要な行政手続きを進めていく。

 海自と韓国海軍が平時に海上で遭遇した場合、文書に基づいて対応を行う。実施状況は、日韓防衛当局間、海自・韓国海軍間の定例協議体などを通じて確認する。

(●はさんずいの右に「是」)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

与党の神経戦が決着した。後半国会、最大の焦点となっている政治資金規正法の改正。自民党は公明党に大幅に譲歩する形で修正案をまとめた。
与党間の実務者協議が暗礁に乗り上げ、「自民党案には賛同できない」と異例の表明をした公明党。決着がついた5月31日、岸田総理と公明党の山口代表が交わした固い握手の裏側には一体何があったのか。

自公の隔たりが残ったまま与野党修正協議スタート

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28日、派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法の改正に向けて、①自民党②立憲民主党・国民民主党・有志の会③日本維新の会、それぞれが提出した法案をめぐる、与野党による修正協議が始まった。

公明党はパーティー券の購入者の公開基準を今の「20万円超」から「5万円超」に引き下げることなど4項目を要求した。

当時、自民党は「10万円超」への引き下げを主張しており、自公の間でも隔たりは残ったままで、両党による実務者の協議も暗礁に乗り上げていた。

 

 

 

「岸田さんは公明案をのむ」麻生氏茂木氏が“待った”

決着2日前の29日、公明党は対応を迫られていた。

自民党が提示した修正案への賛否をどう表明するかについてだ。修正案には、公明党の主張する「法律が施行してから3年後に見直す規定」が盛り込まれており、連立与党として賛成する方針だった。

ただ、“公明党が自民党案に賛成する方針”との情報が伝わり始めると、野党は「同じ穴のムジナ」だと、批判の矛先を自民党だけではなく公明党にも向け始めたことから、公明党内では危機感が広がった。

こうした事態を受け、公明党の執行部の1人である北側副代表が、パイプのある自民党の森山総務会長に接触し、自民党の腹を探り、公明党の要求をのんでもらおうとしたのだ。ある公明党関係者がこう振り返る。

「自民が公明案をのむ噂が流れていた。自民と公明の情報戦になっていた」

一方、この日の夜、岸田総理は麻生副総裁・茂木幹事長と3者で会合を開いた。自民党関係者によると、この時点で、岸田総理は公明党の協力を確実なものとするため、公明党の要求を受け入れる方針に傾いていたという。

「夕方の時点で岸田さんは、公明案をのむということを自民党内に根回ししようとしていた」

この意向を持った岸田総理に、「10万円じゃないと議員活動が続けられない」など党内の声と向き合ってきた麻生氏や茂木氏は「このタイミングで公明党に譲る必要は全くない」と“待った”をかけた。

 

 

 

3者が協議した結果、公明党の要求を受け入れることは一旦見送ることになった。

「自民修正案に賛同出来ない」公明代表が異例の表明

公明党・山口那津男代表 (中央幹事会冒頭挨拶)
「公明党の従来から主張してきた上限の公開の基準は5万円にすべきである。自民党から昨日示された修正案を、これはそのまま賛同することはできないというのが公明党の考え方であります。隔たりのある部分については、なお一層自民党として、透明化をはかる、そうした思い切った決断を求めたい」

 

 

 

30日、公明党の山口代表は「自民党の案に賛同することはできない」として、自民党に対し譲歩を促した。
この発言の同時刻、自民党幹部はこう吐露した。

「ここで自公にわだかまりが残るのはよくない。5万でも10万でもどっちでもいいんだから。」

この自民党幹部は問題を起こした側が金額の主張をするべきではないとの考えのもと、最終的には「総理の決断次第だ」とも話しており、岸田総理は、麻生氏・茂木氏の説得を振り切って、公明党の要求を受け入れるかどうかの決断を迫られた。

夕刻、岸田総理は側近の木原幹事長代理を呼び、秘密裏に会談した。その場には林官房長官も同席した。他党との水面下の交渉を担っていた木原氏は、自民党内には「10万円でなければだめだ」という声が根強くあることを伝える一方で、公明や維新の状況を伝えた。

岸田総理はこの場で「5万円でやるしかない」と決断を下した。自公連立の枠組みを崩さずに、この国会で法案を成立させることを優先させた。

公明に譲歩し合意へ 問われる「政治改革」

31日午前、総理官邸に公明党の山口代表が訪れ、岸田総理と会談した。普段は撮影が許されない党首会談だが、この会談冒頭はメディアに公開された。2人の握手が交わされた後、予定の20分より長い会談となった。

 

 

 

公明党・山口那津男代表(与党党首会談後)
「自民党が5万円と目標を明確におっしゃいましたので、野党も含めて与野党の幅広い合意にいたった。(岸田総理から)『自公力を合わせて今後もよろしくお願いします』とお話がありました。総理が今日我々の求めていた大きな判断、英断をお示しされたとこのように受け止めています」

この直後に岸田総理は、日本維新の会の馬場代表とも会談した。維新の求める条件ものむことで、自公維が賛成する方針となり、いまの国会で自民党の修正案が成立する見通しとなった。

連立を組む公明党に押し切られる形で修正案をとりまとめることになった岸田総理。改正案の成立の道筋は付けることにはなったが、今後は、「国民の信頼」を得るための実効性のある「政治改革」が実現できるかが問われている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米航空宇宙大手ボーイングが開発中の宇宙船「スターライナー」が1日午後(日本時間2日未明)、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から初の有人飛行試験に出発する予定だったが、直前で延期した。原因は不明。米航空宇宙局の飛行士2人が乗り、国際宇宙ステーションとの間を安全に往復できることを示す狙いがある。

 スターライナーは高さ5メートル、直径4.6メートル。5月6日に出発を試みたが予定時刻の約2時間前にロケットの弁に不具合があり延期。弁は交換したが宇宙船にもヘリウム漏れなどが見つかった。安全評価に時間がかかって数日ずつ遅れを繰り返したが飛行は可能だと判断した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米女子オープン選手権は1日、米ペンシルベニア州ランカスターのランカスターCC(パー70)で第3ラウンドが行われ、5位から出た渋野日向子は7バーディー、3ボギーでスコアを四つ伸ばし、通算3アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。3位から出た2021年大会覇者の笹生優花は4バーディー、3ボギーの69で回って通算2アンダーとしたが、3打差の5位に後退した。

 22年大会を制したミンジー・リー(豪)、アンドレア・リー(米)、ウィチャニー・ミーチャイ(タイ)の3人が通算5アンダーで首位となった。

 

通算2アンダーで首位と3打差の5位につけた笹生優花(6月1日、米ペンシルベニア州のランカスターCCで)=帯津智昭撮影

 日本勢は14人が決勝ラウンドに進んでおり、小祝さくらが1オーバーで6位、竹田麗央が2オーバーで8位につけた。

 そのほか、山下美夢有が3オーバーで11位、古江彩佳、岩井千怜が4オーバーで14位。河本結、鈴木愛、尾関彩美悠は5オーバーで19位、畑岡奈紗は7オーバーで29位、西村優菜、吉田優利は9オーバーで39位、岩井明愛は12オーバーの69位となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SAN DIEGO, CALIFORNIA - MAY 29: Yu Darvish #11 of the San Diego Padres pitches against the Miami Marlins during the third inning at Petco Park on May 29, 2024 in San Diego, California. (Photo by Orlando Ramirez/Getty Images)

 

 

◆ ダルビッシュ有が今季2度目の負傷者リスト入り

 現地時間1日、サンディエゴ・パドレスはダルビッシュ有投手(37)が左鼠径部痛、ジョー・マスグローブ投手(31)が右肘の張りにより15日間の負傷者リスト(IL)へ入ることを発表。ダルビッシュは同5月30日、マスグローブは同29日に遡って適用される。

 ダルビッシュは4月に首を痛めてILに入って以来、今季2度目の戦線離脱。同4月30日の復帰戦で今季初勝利を挙げると、そこから24イニング無失点で4連勝を果たし、日米通算200勝を達成。しかし、以降の登板では2連敗を喫し、最終登板となった同5月29日のマーリンズ戦では左太ももの張りを訴え3回66球で降板。今季ここまで11試合に先発し、成績は4勝3敗、防御率3.20をマークしている。

 マスグローブは3年連続2桁勝利を挙げている先発右腕。今季は先発ローテーション2番手として開幕を迎え、10先発で3勝4敗、防御率5.66という成績。同5月26日のヤンキース戦では6回途中1失点の好投を見せたが、続く同6月1日の先発予定を回避。5月前半にも同箇所を痛めてILへ入っており、こちらも今季2度目の離脱となった。

 2投手に代わってランディ・バスケス、ローガン・ギラスピーの2投手が再昇格。ナショナル・リーグ西地区首位ドジャースを5.5ゲーム差で追う中、パドレスが苦境を迎えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TORONTO, ON - JUNE 1: Yusei Kikuchi #16 of the Toronto Blue Jays pitches to the Pittsburgh Pirates during the third inning in their MLB game at the Rogers Centre on June 1, 2024 in Toronto, Ontario, Canada. (Photo by Mark Blinch/Getty Images)

 

 

● ブルージェイズ 1-8 パイレーツ ○
<現地時間6月1日 ロジャース・センター>

 トロント・ブルージェイズが大敗を喫し、連勝ストップ。先発した菊池雄星投手(32)は6回途中6失点の投球で敗戦投手となった。

 菊池は初回、いきなり一死二、三塁のピンチを背負うと4番オリバレスの犠飛、5番ヘイズの2号2ランで3失点。2回以降は立て直すも、5回表には一死三塁から3連打を浴び、さらに2失点。6回表にも続投したが、2本の安打と犠打で一死二、三塁を迎えたところで2番手ライアン・バーに交代。降板後、野選で三塁走者が生還し菊池に6失点が記録された。

 ブルージェイズは6回裏に1点を返したものの、試合通して得点圏打席が3度のみと打線が沈黙。連勝が4でストップし、菊池に今季5敗目が付いた。

 この試合の菊池は5回1/3、89球を投げて9安打、1四球、4奪三振、6失点(自責5)という内容。前回登板のタイガース戦と同様に、右打者9人を並べた相手打線に対して今季ワーストの6失点。今季成績は2勝5敗、防御率3.80となっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パレスチナ自治区ガザ情勢でイスラエルとイスラム組織ハマスの間接交渉を仲介する米国とカタール、エジプトは1日、バイデン米大統領が明らかにした新たな停戦案に基づき合意するようイスラエルとハマスに求める共同声明を発表した。欧州各国も新停戦案への支持を相次ぎ表明。戦闘終結を促す国際的な圧力が強まっている。

 声明は新停戦案について、全ての当事者の要求に応えたものだと指摘。恒久停戦にもつながると強調した。

 新停戦案は3段階で、第1段階では6週間停戦し、ハマスが人質の一部を解放。第2段階でイスラエル軍がガザから撤収し、ハマスは人質全員を解放する。第3段階で復興計画を始動させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東海、甲信、北陸に発達した雨雲発生中 午後は関東でも急な大雨や雷雨に注意

 

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今日2日(日)は、大気の状態が非常に不安定になっていて、午前中から東海や甲信、北陸を中心に発達した雨雲が発生しています。午後になると関東でも大雨や雷雨になる所があるでしょう。

午後は関東も急な大雨や雷雨に注意

 

 

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今日2日(日)は、上空にこの時期としては強い寒気が流れ込み、日本海を進む低気圧に向かって湿った空気が流れ込んでいます。午前中から東北から近畿にかけての広い範囲で雨が降り、特に東海や甲信、北陸で発達した雨雲が発生しています。

午後になると、関東でもこの活発な雨雲がかかるようになるでしょう。これからお出かけされるかたは、今晴れていても忘れずに雨具を持って行ってください。局地的に雷を伴い、激しい雨が降ることもありそうです。短い時間で一気に降るような大雨やひょう、突風の恐れもありますので、「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」、「急に黒い雲が発生する」、「冷たい風が吹く」など天気の急変を見逃さないようにしましょう。丈夫な建物に避難するようにしてください。

街中でゲリラ豪雨(局地的な大雨)が発生 避難のポイントは

 

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ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。そこで、避難の際は、次の3つのことに注意が必要です。

①雨宿りをする際は、建物の地下室や、地下街などではなく、建物の1階以上の場所を選びましょう。橋の下も、川が増水する恐れがありますので、絶対に避けて下さい。
②浸水した道路を歩く時は、とても危険です。水の流れに足をとられてしまう恐れがあるだけでなく、足元が見えないので、側溝やマンホールに落ちてしまう可能性もあります。やむを得ず、水の中を歩く場合は、棒などで足元を確認しながら進みましょう。
③アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるよう、心がけてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自民党の平井卓也広報本部長(衆院比例代表四国ブロック)は2日のフジテレビ番組で、自身が代表を務める党支部へ2020年に個人名義で1000万円を寄付し、所得税が減額される優遇措置を受けたことを認めた。「税理士に聞いたら控除が受けられるということだった」と説明し、法令違反には当たらないと強調。「それ以降はやっていない」と述べた。
平井氏は「おそらく同じことをしている議員はたくさんいる。ルールをきちんとつくるべきだ」とも語った。同様の税優遇は自民の菅家一郎元復興副大臣や稲田朋美幹事長代理、福岡資麿参院政審会長も受けていたことが明らかになっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(1日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が、ロッキーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場した。

 初回無死の第1打席、ロッキーズ先発のクワントリルと対戦。カウント1-2からの4球目、外角へのスプリットにタイミングを外され、左飛に倒れた。3回1死での第2打席は四球。3番フリーマンの初球で二盗を決め、メジャー100盗塁を達成した。さらに三盗も狙っていたか、けん制にひっかかりアウトとなった。

 盗塁は今季14個目。過去最多は21年の26個。かつてないハイペースで盗塁を重ねている。左太もも裏の打撲の影響で全力疾走できない時もあったが、その情報を逆手に取ったかのような積極的な二盗だった。

 この試合では6勝目へ向け山本由伸投手(25)が先発。2回に1点を奪われたが、ド軍はその裏に相手の守備の乱れもあり2点を返した。

 大谷は山本の登板試合では4月12日のパドレス戦で本塁打を放っている。

 大谷は29日のメッツ戦で14号を放った。前日のロッキーズ戦初戦は3打数無安打で、打率は5月以降では最低の3割2分6厘に下がっていた。

 大谷が過去2度の2桁本塁打を放っているのはいずれも6月。大爆発が期待される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MLB・パドレスのダルビッシュ有投手が2日、15日間の故障者リストに登録されました。

ダルビッシュ投手は5月30日のマーリンズ戦で3回まで66球を投げて3失点、4回のマウンドには立たず左ハムストリングの張りの影響もあり交代しました。

試合後シルト監督は「それほど大きな問題ではない」としてましたが今季2度目の故障者リスト入りとなり、15日間は前回登板の翌日に当たる5月31日にさかのぼって適用されます。

ダルビッシュ有投手は今季ここまで11試合に先発して4勝3敗、防御率3.20、53奪三振をマークしています。

また、パドレスは同日に3年連続10勝以上をマークしている中心投手、マスグローブ投手の故障者リスト入りを発表。2日のロイヤルズ戦に先発予定でしたが、右肘の炎症により変更、急きょバスケス投手が3Aから呼び寄せられ先発登板となっています。

バスケス投手はこの日5回を3失点にまとめ勝利投手となりマスグローブ投手の穴を埋めましたが、ダルビッシュ有投手のかわりとなる投手が決まっておらず、パドレスの先発ローテーションは当面スクランブルモードとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(1日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が、ロッキーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場した。

 初回無死の第1打席、ロッキーズ先発のクワントリルと対戦。カウント1-2からの4球目、外角へのスプリットにタイミングを外され、左飛に倒れた。3回1死での第2打席は四球。3番フリーマンの初球で二盗を決め、メジャー100盗塁を達成した。さらに三盗も狙っていたか、けん制にひっかかりアウトとなった。

 盗塁は今季14個目。過去最多は21年の26個。かつてないハイペースで盗塁を重ねている。左太もも裏の打撲の影響で全力疾走できない時もあったが、その情報を逆手に取ったかのような積極的な二盗だった。

 この試合では6勝目へ向け山本由伸投手(25)が先発。2回に1点を奪われたが、ド軍はその裏に相手の守備の乱れもあり2点を返した。

 大谷は山本の登板試合では4月12日のパドレス戦で本塁打を放っている。

 大谷は29日のメッツ戦で14号を放った。前日のロッキーズ戦初戦は3打数無安打で、打率は5月以降では最低の3割2分6厘に下がっていた。

 大谷が過去2度の2桁本塁打を放っているのはいずれも6月。大爆発が期待される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【セパ公示】(2日)巨人が秋広優人を登録し、又木鉄平を抹消、日本ハムは福島蓮を登録

 

◆セ・リーグ

 【出場選手登録】

 ▽DeNA 京山将弥投手

 ▽巨人 秋広優人内野手

 ▽中日 梅津晃大投手

 【同抹消】

 ▽DeNA 中川颯投手

 ▽巨人 又木鉄平投手

 ▽中日 土生翔太投手

◆パ・リーグ

 【出場選手登録】

 ▽日本ハム 福島蓮投手

 【同抹消】

 なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セ・リーグ公示(2日)=プロ野球

【出場選手登録】▽DeNA・京山将弥投手▽巨人・秋広優人内野手▽中日・梅津晃大投手
【同抹消】▽DeNA・中川颯投手▽巨人・又木鉄平投手▽中日・土生翔太投手(再登録は12日以降)

 

 

 

 

 

 

 

 

パ・リーグ公示(2日)=プロ野球

【出場選手登録】▽日本ハム・福島蓮投手

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DeNA桑原が名物「きつねダンス」に合わせて癖が強すぎる踊りを披露した

■DeNA 4ー3 日本ハム(1日・エスコンフィールド)

日本ハムの本拠地・エスコンフィールドの“名物”ともいえる「きつねダンス」。ファイターズガールがきつねの耳と尻尾をつけてキュートに踊るが、1日のDeNA戦では敵ベンチでこのダンスを披露する選手が……。癖が強すぎる動きは「誇張しすぎたきつねダンス」「さすがプロ野球選手 動きにキレがある」「何回見ても笑ってしまうのが悔しい」と大反響だ。

きつねダンスの披露に沸くスタジアムで、テンション爆上がりだったのがDeNAの桑原将志外野手だ。特徴的な動きに合わせるように三塁ベンチで両手を上下させているが、なぜか変顔で超高速の動きを見せている。これにはベンチにいる選手も笑いをこらえきれない。

昨季は外野でゴールデングラブを受賞した桑原は、チームではムードメーカーとしても知られている。この盛り上げが功を奏したかは不明だが、チームは敵地でいずれも1点差の接戦を制して2連勝を飾った。

「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeが映像を公開すると「クワのダンスの暴れっぷり」「思ったより動き速いし狂ってておもろい」「すごいものを見つけてしまった」「かわいいと面白いを堪能できるいい動画ですね」「きつねダンス踊ってみた史上いっちゃん笑ったかも分からん」「ついにクワがパリーグに気づかれてしまった」と楽しむファンのコメントが並んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本勢、五輪出場権逃す=ボクシング

ボクシングのパリ五輪世界最終予選は1日、バンコクで行われ、女子50キロ級の木下鈴花(クリエイティブサポート)が3回戦でブルガリア選手に1―4の判定で敗れた。今大会の日本勢は、いずれも五輪出場権を獲得できなかった。
日本は男子71キロ級の岡沢セオン(INSPA)と同57キロ級の原田周大(専大)が五輪代表に決まっているが、東京五輪でメダル2個の女子は出場を逃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本多、200バタで2位=競泳欧州GP

競泳の欧州グランプリ(GP)第3戦は1日、モナコで行われ、男子の200メートルバタフライで本多灯(イトマン東進)がトップと0秒71差の1分54秒65で2位だった。優勝は世界記録保持者のクリシュトフ・ミラク(ハンガリー)。200メートル平泳ぎでは渡辺一平(トヨタ自動車)が2分7秒82で制した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新加入のNZ代表SOリッチー・モウンガの言葉から辿る王座奪還への道程

ラグビー国内最強チームを争うリーグワンは、東芝ブレイブルーパス東京の優勝で2023-24年シーズンの幕を閉じた。14シーズンぶりのタイトル奪還に、ゲームメーカーとして大きく貢献したのは、新加入のニュージーランド(NZ)代表SOリッチー・モウンガ。母国から早期の代表復帰を求めるラブコールが続く指令塔は、覇権から遠ざかる古豪に何をもたらし、頂点へと押し上げたのか。NZ代表、そして昨季までプレーした祖国の常勝軍団クルセイダーズで身に着けた勝つためのメソッド、そして王座奪還へ駆け上がった道程を本人の言葉から辿る。(取材・文=吉田 宏)

◇ ◇ ◇

チームの14シーズン(中止を除くと13大会)ぶり王座奪回に、自身もディビジョン1MVP、そしてベストXV(フィフティーン)。全ての栄冠を手にしたモウンガは、リーグワンの前身トップリーグ(2003-21年)も含めた歴史に残る白熱の決勝戦をこう振り返った。

「パナソニック(埼玉ワイルドナイツ)という相手は、ラグビーを熟知したロビー・ディーンズ監督にコーチされたレベルの高いチームだった。穴がないし、終盤に堀江(翔太、埼玉WK・HO)さんのパスが50cm後ろだったら、結果は全く逆のものになっていた。そういうレベルの高い決勝を戦い、勝てたことは本当によかった」

BL東京の24-20で迎えた後半残り20秒。1度は埼玉WKの逆転と思われたトライがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル=ビデオ判定)で取り消されての劇的な逃げ切り復活V。南半球最高峰のリーグ「スーパーラグビー(22年より同パシフィックに改称)」でクルセイダーズを6度の優勝に導いた司令塔は、14年間「優勝」という二文字から見放されてきた古豪も復活させたことで、その評価をさらに高めることになった。

実はキックオフからの展開では、3月のリーグ第9節で24-36と敗れた埼玉WKに流れを掴まれかけていた。開始直後のキックボールの処理ミスから自陣で猛攻に晒されたが、3分近くトライを許さずに守り続けた。結果的にPGで3点は奪われたが、ゴールラインを割らせないしぶとく分厚い防御に、モウンガは勝利への機運を感じ取っていた。

「前半の前半はかなり押し込まれて苦しい状況だったが、みんな我慢強く戦えた。チームには試合前から『どんなに苦しい状況でも諦めずにしがみついて戦い続けよう』と話をしていました。その中で、押し込まれながらゴール背に守り続け、(トライを奪われず)PGの3点に抑えられたのは、僕らとしては小さな勝利かなと感じていました。あそこの頑張りがなければ、埼玉相手にハーフタイムまでに20点、30点取られていてもおかしくなかった」

モウンガが勝利への重要なポイントと考えたのは、単なる点数の奪い合いではなく、ゲームの行方を左右する序盤戦での主導権争いだった。この時間帯に容易く埼玉WKが求めるトライを許さなかったことが、相手の主導権掌握を断ち、チームに「渡り合える」という自信を植え付けた。

モウンガがプレーしてきたクルセイダーズは、決勝で敗れた埼玉WKを率いるディーンズ監督が2000-08年シーズンの任期で5度のスーパーラグビー制覇を果たし、モウンガがプレーした昨季までも連覇(大会中止を跨ぐ)を6まで伸ばした常勝チームだ。このクラブで勝つことを知り尽くした10番は、NZ代表オールブラックスでのキャップ数も56に上る。初めての海外挑戦だった日本でも、その能力を如何なく発揮して最高の結果に辿り着いた。

決勝翌日のリーグワンアワード(年間表彰式)でも文句なしのMVPに選ばれたが、囲み取材での他愛もないやり取りに、モウンガやクルセイダーズが考える勝つために重要なエッセンスが読み取れた。それは“呑み会”についてだった。


 

 

BL東京の“呑み会”の伝統「決勝戦の夜は皆で祝って、ビールを呑んで、笑って踊って…」

「決勝戦の夜は皆で祝って、ビールを呑んで、笑って踊って過ごしました。すごく“正しいやり方”でね。ああいうのは、自分のキャラクターにもぴったりです」

昨今のトップアスリートは過度の飲酒を控える傾向にあるのが当たり前だが、BL東京は仲間との酒席で積極的にコミュニケーションを図ってきたチームとしてラグビー界では知られている。現在GMを務める薫田真広も酒豪として知られ、OBの大野均は日本代表時代にエディー・ジョーンズHCから「特例」で飲酒を認められていたほどだ。現在主将を務めるリーチマイケルも、酒をチームのコミュニケーションを高める文化と認めている。そんな伝統が背景にある中で、新参者のモウンガは“東芝流”の祝勝会をこう歓迎した。

世界一、二を争う指令塔が初めて日本のチームに飛び込んで、決して“派手目”ではない府中の無骨な男たちと共に戦い、酒を酌み交わし、互いの距離を近づける。ラグビーならではの文化でもあるが、その背景には世界屈指の強豪クラブ、クルセイダーズで培われた勝つための文化がある。モウンガ自身がMVP受賞について語った言葉に、その真髄が読み取れる。

「一番嬉しいのはチームがリーグを勝てたことです。僕が日本に来たのはベストプレーヤーになるためでも、自分個人の成果を達成するためでもない。東芝にいい影響を与えて、トーナメントで勝つためです。なので、いまは肩の荷が降りたような感じです」

最高の選手の前に最高のチームマンたれ――クルセイダーズで学んだそんな価値観が、この10番に叩き込まれている。「エースで4番」だけでは勝てないのがラグビーだが、それは単なる精神論でも情緒論でもない。球技としては多い15人の選手たち1人ひとりが、いかに機能して組織としての役割を果たしていけるか。このテーマは、世界レベルでも日々高まり続けている。そんな中で、世界屈指の実力、実績を残し続けてきたクルセイダーズというクラブは、オフ・ザ・ピッチの大切さを組織として熟知している。

「ラグビーについていえば、当然プレーのやり方というのはあります。ただ、文化面、人との繋がり、あとは勝ちたいという強い思いという、ラグビーフィールドとは全く関係ないことも含めてですが、そんなことが大事なんです。毎日昼食を一緒にしたり、コーヒーを飲んだりね。そういうラグビー以外の細かいことが、フィールドの上に立った時に大事になるんです。自分のチームメートを理解する、彼の家族や妻のこと、どこの出身かといった、チームの仲間とのより深い互いの関係性を築くことがすごくプレーをやり易くするんです」

NZも含めた英語圏文化は、日本以上に合理的な考え方を重視するが、ラグビーに関しては選手個々のスキルやデータなどの数値、プレースタイルの理解や評価だけでは強いチームは作れないということを、この世界最高峰の10番は知っている。

同じクライストチャーチ出身のリーチも「シャノン(フリゼル)も含めて、シーズン通してよく呑み会を開いてきた。そこで自分たちの経験や、東芝、オールブラックス、クルセイダーズのこともたくさん話し合ってきた。2人ともBL東京の文化がすごく好きで、いいチームだと思ってくれている」と絆を深めてきた。

仲間の人間性まで深く知ることで、チームがより厚みと深みのある、1つの組織体として80分間機能することが、勝つためには重要なのだ。グラウンド上だけに止まらない、一緒に戦う14人との絆こそがチームを同じ方向に向かせる。そこにラグビー王国でも長らく最強チームの座を守り続けてきたクラブの強さの秘訣がある。こんな強い絆を作ることで、モウンガはBL東京というチームで、自分がどんな役割を果たすことが重要かを模索し、チームへと還元してきた。


 

 

クルセイダーズとBL東京に「ラグビーと関係ないところで共通点がたくさん」

「クルセイダーズには長い成功の歴史があるのに対して、BL東京は直近ではあまり勝てていなかった。なので、このチームのポテンシャルの鍵をどう開けるのか、最高のラグビーをするにはどうすればいいのかを考えてきた」

その鍵の一つが、チームが自分たちのラグビーを信じて、ゲームプランを遂行し続けることだった。3月には埼玉の分厚い防御や個々の選手の能力の前に80分間演じ切れなかった自分たちのゲームスタイルを、決勝では4点差で競り勝てるまでに表現出来たことが、14シーズンぶりの覇権奪回に繋がった。

そこには、自分たちより順位も、多くのデータでも上回る相手を倒すための秘策はない。どこまで反則やミスを犯さずにゲームプランに則ってボールを前へ進め、相手のアタックを守り切るかが問われた。日本のラグビーも、ようやく世界クラスの「ミス(反則)をしたチームが負ける」というセオリーで勝敗が決する時代を迎えるようになってきた。

そんな戦いぶりをみせたチームと祖国の常勝チームには、共通するものもあるとモウンガは指摘する。

「共通するのは、80分間ハードワークすることは当然必要です。あとはチームに関わる人たちに対しての強い思いですね。そしてやはり、お互いに楽しむのが好きな人たち。ラグビーと関係ないところで共通点はたくさん感じています。ラグビー以外の、そんな部分が大事だと感じています」

仲間を信じ、チームが上手くいかない状況の中でも、積み上げてきたことを裏切らない信念の強さ。その信念を15人、いや登録メンバー23人全員が80分間持ち続けること。選手の能力や技術的には大きな差はない上位チームの凌ぎ合いの中では、そんな精神的な領域も含めた強さが重要になる。目先の勝利だけではなく、自分たちの信じて取り組んできたゲームプランを最後までやり遂げる強固な意志と、遂行力。これが、最強の相手とのフルタイムの渡り合い、僅差ではあってもスコアで上回れた勝ちきれる強さを支えた。

チームの成長、強さは、ゲームのスタッツからも浮かび上がる。

リーグ戦1位(埼玉WK)と2位(BL東京)の、まさに四つに組み合う真っ向勝負は、前半を2本のPGのみで終えた埼玉に対して、BLは1トライ(ゴール)、1PGの10点をマークして折り返した。この前半の40分間に、BL東京がシーズンを戦いながら積み上げた進化が読み取れた。

3月の対戦では24-36と敗れたが、この試合を怪我のために欠場したリーチマイケル主将はスコア以上の力の差を感じていた。

「課題は規律でした。埼玉WKがディフェンスですごく反則が少なくて、ウチは多かった。そこを見直していかないといけない」

プレーオフ直前のコラムでも紹介したが、この試合での反則数はBL東京の15に対して埼玉WKは14とほぼ同じだった。だが、前半の反則の詳細を見てみると、BL東京が自陣で6回の反則を犯した一方で、埼玉WKはわずか2回しか笛を吹かれていない。相手の反則を起点とした得点を見ても、BL東京が1PGの3点のみだったのに対して、勝者は1トライ、4PGと前半全てのスコアをマークしている。勝負の流れを掴むのに重要な前半の主導権争いの時間帯での、この格差が勝敗に大きく影響していた。

だが、今回の決勝の数値を見ると、その様相は3月とは大きく変わっている。

 


 

 

母国NZで渦巻く帰国待望論 同僚リーチは「リッチーはBL東京だけしか考えていない」

総反則数はBL東京11、埼玉WK8と敗者の方が少なかった。だが前半は、反則が課題だったBL東京が4だったのに対して埼玉WKは6。前回の対戦とは対照的にBL東京は反則を極力犯さない忍耐強い戦いを続け、失点も2PGによる6点に抑えた。埼玉のスコアも、東京がマークした10点も、すべて反則を起点に奪っているのだが、敗者のディーンズ監督は「前半は互いに重圧を掛け合う展開ではあったが、BL東京にリターン(得るもの)が大きかった。それが結果的に差を生み出してしまった」と振り返る。

わずか4点差という接戦ながら、相手に自分たちの反則による得点機を与えなかった東京のディシプリンの改善が、3月の対戦とは真逆の結末をもたらした。しかも、前半終了直前のシン・ビン(10分間の一時退場)で埼玉WKが14人の戦いを強いられていた後半5分にBL東京がしっかりと7点を奪ったことも、4点差という最終スコアに繋がった。2か月前は自分たちの反則が致命傷になったチームは、今度は相手に致命的な反則を犯させて頂点に登り詰めた。

堀江のパスの50cmが明暗を分けたほどの死闘を繰り広げたことからも判るとおり、この2チームの実力はほぼ互角と考えていいだろう。もちろん別のアングルから考えると、3月には敗れたBL東京が、シーズン最後に埼玉WKに肩を並べ、死闘を凌ぎ切ったのも事実だ。この2チームだけではなく、準決勝で埼玉に17-20と迫った横浜E、BL東京に20-28と渡り合った東京SGと、トップ4チームの実力は、その順位別賞金(5000-500万円)以上の近似値にあることも間違いない。

そんな混戦の様相をみせる上位争いで、モウンガは来季へ向けたチームのあるべき姿についても語っている。連覇と同時に常勝軍団というポストを築き上げていくことがミッションになるが、クルセイダーズで6連覇を果たした経験値から、こう語っている。

「今年は戦う中でいいバランスを見つけられたかなと思います。でも、当然もっとよくできる部分はあると思います。来季は今年より良くなる部分があるはずです。だからチームは変わらないといけない。同じことをしているだけで2シーズン続けて勝てるチームはないからです。クルセイダーズは毎年進化し続けてきました。大切なことは、固定概念を取り払い、何か新しいものを創造していくことです。今季は勝ちましたが、またチャレンジになります。ここで満足して1回のタイトルだけでいいのか、もっと勝ちたいのか。それはチームの全員にかかっています」

一度の勝利に満足せず、もっと強くなりたい、来季も勝ちたいという思いを、選手、スタッフ1人ひとりがどこまで持ち続けることが出来るかが、クルセイダーズを勝ち続けるチームに鍛え上げた。モウンガの話を聞きながら、数年前に聞いた言葉が頭の中に浮かんできた。

Strive for Victory

簡単に訳せば「勝利のために懸命に努力する」という意味だが、この言葉を聞いたのは、元オールブラックスSHのアンドリュー・エリスからだった。モウンガと同じクルセイダーズのOBでNZ代表の2011年W杯優勝メンバーが、神戸在籍時の単独インタビューで語っていた言葉だ。代表でプレーする時でも、選手間、コーチ、スタッフとの会話で何度も使われていたと聞いた。そんな、シンプルに、なおかつ成功を収めてもさらなる勝利を追求するために努力を続ける姿勢が、NZラグビー、そしてクルセイダーズというクラブに脈々と継承されている。

モウンガのBL東京での契約は3年だが、すでに母国NZからは帰国を切望する声が日々発信されている。モウンガの母国では、海外クラブでプレーする選手は代表に選ばれないルールがある。しかし、昨季までクルセイダーズでコーチ、選手としてモウンガと共に戦ってきたスコット・ロバートソンがオールブラックス監督に就任したことで、代表復帰を切望する熱量は高まり続けている。

現地報道ではBL東京との契約内容を変えなければ帰国は難しいという「但し書き」にも触れてはいるが、それを反故にしてもモウンガを取り戻したいという機運を、協会、メディアが情報操作しているようにもみえる。それに対してリーチマイケルは「リッチーはBL東京だけしか考えていなくて、向こうが言っているだけ。帰りたいという気持ちは聞いていないし、長くこのチームにいてほしい」と“雑音”を遮断する。

モウンガ自身が指摘するように、BL東京が勝ち続けるためには、全員が今季以上に成熟することが不可欠だ。その中で、選手という素材を美味い“料理”に仕上げる10番を背負ったシェフがいなければ、今季を越えるメニューは味わえないはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本ハムの新庄剛志監督が2日、インスタグラムのストーリーズに新規投稿。DeNA・桑原将志外野手がベンチで披露した「きつねダンス?」の動画に対し「桑原君いいね~最高」と拍手や泣き笑いの絵文字付きで絶賛コメントを記した。

 桑原は1日の試合中にグラウンドできつねダンスが披露されると、ベンチで座りながら激しく両手を上下。白目をむいた様子がファンの間では「カマキリダンス」と称されていた。

 多くの注目を集めており「パ・リーグに発見されてしまった…」とコメントしたファンも。敵チームの選手ながら、プロ野球界を盛り上げるパフォーマンスに新庄監督も称賛を惜しまなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第72回春季関東地区高校軟式野球大会(関東地区高校野球連盟軟式部主催、朝日新聞社など後援)は1日開幕し、東京都内で1回戦8試合があった。県勢は茗渓学園が準々決勝に進出。土浦日大は初戦で姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第106回全国高校野球選手権高知大会(朝日新聞社、県高校野球連盟主催)の運営委員会が1日、高知市内であり、7月13日開幕、25日決勝とする大会日程を決めた。昨年と同じ27校が出場し、連合チームも含めた23チームが頂点をめざす予定だ。

 

 開会式は7月13日午前8時半から県立春野球場である。続いて第1試合が春野球場で午前10時から、高知市営球場で11時から。開幕日は両球場で2試合ずつある。

 順調に日程が進めば、決勝は25日午後1時から春野球場で。優勝校は8月7日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。

 組み合わせ抽選会は、6月29日午後2時半から南国市の岡豊高校で主将が参加して実施される。シード校は昨秋の新チーム発足後の公式戦の成績をもとに、高知、明徳義塾、高知商、岡豊を第1~4シードに決めた。

 出場校のうち部員不足のため単独で出場できない室戸・嶺北・高知海洋・幡多農・清水は5校連合チームで出場準備を進めている。

 入場料は一般500円、中高生100円、小学生以下と障害者手帳を持った人(付き添い1人含む)は無料。

 県高野連の山岡晶会長は「選手の皆さんが、それぞれの目標に向かって、これまでの努力を出し尽くせる大会であればと思います。生徒の安全、健康に留意して大会運営にあたりたい」と話した。(蜷川大介)

     ◇

【出場予定校】 安芸、高知高専、高知農、高知東工、岡豊、高知中央、高知東、高知工、土佐、土佐塾、追手前、丸の内、小津、高知、高知商、高知国際、伊野商、明徳義塾、須崎総合、梼原、中村、宿毛工、室戸・嶺北・高知海洋・幡多農・清水(蜷川大介)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ラグビー◇静岡県高校総体 ▽決勝 東海大静岡翔洋22-21聖光学院(1日・エコパスタジアム)

 決勝は東海大静岡翔洋が、県内2強のライバル校・聖光学院に22―21で逆転勝ちし、2年ぶり14度目の優勝を飾った。前半に2トライを許す苦しい展開だったが、後半は相手守備のほころびをつき、6点を追う同22分にWTB榊原悠生(ゆうい、3年)がトライを奪うとゴールも成功して逆転。ラグビーは全国総体が開催されず、両校はすでに22、23日の東海総体(長良川球)への出場が決まっている。

 東海大静岡翔洋・榊原には、トライへの道筋が見えていた。「相手の試合映像を見て、(守備後方に)スペースがあるので狙っていこうと練習した通りでした」。SO堀井涼太(3年)のキックパスで相手守備の後方を突いた。左サイドのハーフライン付近でパスを受けると、背番号11のWTBはゴールど真ん中まで約50メートルを走り抜けた。6点ビハインドの後半22分、値千金のトライだった。

 FB白鳥皓大(3年)がキックを決めて逆転すると、あとは粘りの守備でしのぎきった。花園キップをかけた昨年11月の県大会、今年1月の新人戦は、黒いジャージーの宿敵に決勝で敗れていた。昨年度は県4冠を達成した聖光学院の勢いを劇的勝利で食い止めた。「今回勝って終わりじゃない。東海総体から秋(県大会)まで強い気持ちを持って戦いたいです」。榊原は浮かれることなく、シーズン本番を見据えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J1リーグ 広島2-0磐田(1日・Eピース)

 

 ジュビロ磐田は広島に0―2で完敗を喫し、今季2度目の連勝を逃した。前半38分、ミスからボールをさらわれ先制点を献上。後半15分にもクロスから2点目を奪われた。攻撃も枠内シュート1本と迫力不足で、今季7度目の無得点に終わった。リーグは中断に入り、次は天皇杯2回戦・J3宮崎戦(12日)を挟んで、16日にFC東京と敵地で対戦する。

****

 磐田の反撃ムードは高まらないまま、時間だけが過ぎた。09年を最後に白星がなかったアウェー・広島戦。今季から使用されるEピースもやはり鬼門となった。現役、スタッフとして過ごした古巣に完敗を喫した横内昭展監督(56)は「今日は本当に悔しい」と唇をかみしめた。

 相手の球際の強さに手を焼きながら何とかしのいでいたが、小さなミスが命取りとなった。前半38分、DF松原がMF上原に横パス。だが副将はボールを収めきれず、こぼれ球が相手FWピエロス・ソティリウの足元に転がって痛恨の先制点を奪われてしまった。MF山田主将は「1人の責任ではない。もっといい選択肢を与えられていれば」と指摘した。

 190センチのFWペイショットは相手3バックと懸命に競り合ったが、全体の迫力不足は否めず枠内シュートは1本のみ。助っ人は「言い訳してもしょうがない。課題を修正したい」。指揮官は「(敵陣に)持っていった時にどれだけ早くシュートにもっていけるかは、我々の足りない部分」と語気を強めた。

 後半15分にはクロスから2点目を食らい、万事休す。MF金子、古川ら交代カードでも状況は好転せず無得点は今季7度目となった。順位は1つ下がって暫定15位。幸い次の公式戦まで日程に余裕はあり、2日からは3日間のオフも挟む。しばし羽を休め、再び上昇するためのパワーを蓄える。

(武藤 瑞基)

 ★磐田DF鈴木海音(2日からパリ五輪前最後の活動としてU―23日本代表米国遠征に出発)「失うものはない。チャレンジしたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J1リーグ 広島2-0磐田(1日・Eピース)

 

 ジュビロ磐田は広島に0―2で完敗を喫し、今季2度目の連勝を逃した。前半38分、ミスからボールをさらわれ先制点を献上。後半15分にもクロスから2点目を奪われた。攻撃も枠内シュート1本と迫力不足で、今季7度目の無得点に終わった。リーグは中断に入り、次は天皇杯2回戦・J3宮崎戦(12日)を挟んで、16日にFC東京と敵地で対戦する。

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 磐田の反撃ムードは高まらないまま、時間だけが過ぎた。09年を最後に白星がなかったアウェー・広島戦。今季から使用されるEピースもやはり鬼門となった。現役、スタッフとして過ごした古巣に完敗を喫した横内昭展監督(56)は「今日は本当に悔しい」と唇をかみしめた。

 相手の球際の強さに手を焼きながら何とかしのいでいたが、小さなミスが命取りとなった。前半38分、DF松原がMF上原に横パス。だが副将はボールを収めきれず、こぼれ球が相手FWピエロス・ソティリウの足元に転がって痛恨の先制点を奪われてしまった。MF山田主将は「1人の責任ではない。もっといい選択肢を与えられていれば」と指摘した。

 190センチのFWペイショットは相手3バックと懸命に競り合ったが、全体の迫力不足は否めず枠内シュートは1本のみ。助っ人は「言い訳してもしょうがない。課題を修正したい」。指揮官は「(敵陣に)持っていった時にどれだけ早くシュートにもっていけるかは、我々の足りない部分」と語気を強めた。

 後半15分にはクロスから2点目を食らい、万事休す。MF金子、古川ら交代カードでも状況は好転せず無得点は今季7度目となった。順位は1つ下がって暫定15位。幸い次の公式戦まで日程に余裕はあり、2日からは3日間のオフも挟む。しばし羽を休め、再び上昇するためのパワーを蓄える。

(武藤 瑞基)

 ★磐田DF鈴木海音(2日からパリ五輪前最後の活動としてU―23日本代表米国遠征に出発)「失うものはない。チャレンジしたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆明治安田J2リーグ第18節 藤枝2-1甲府(1日・藤枝総合運動公園サッカー場)

 

 藤枝MYFCが甲府に2―1で競り勝ち、3試合ぶりの白星を挙げた。FW矢村健(26)が前半4分にFKを直接決めると、同点の後半26分にPKを沈めた。矢村の1試合2得点は5戦ぶりで、2戦連発は今季初めて。藤枝は暫定9位に浮上し、次節(8日)の首位・清水エスパルス戦に弾みをつけた。

 波に乗っている矢村が試合を決めた。同点の後半26分、FWアンデルソン(23)のパスを受けたMF杉田真彦(28)がゴール前で倒されて得たPK。アンデルソンもキッカーを希望したが「ストライカーとして譲れなかった。決める自信があった」と背番号9。左隅へ力強く蹴り込んだ。

 前半開始早々のチャンスでも決めていた。ゴール正面で倒されて、FKをゲット。「前日の練習での感触がよかった」。プロになってからFKを蹴るのは初めてだったが、壁の右を抜いてGKの届かないコースへ正確に決めた。前節・鹿児島戦からの2戦連発は今季初めてで、1試合2得点は5月3日の群馬戦以来だ。

 だがチームにとって、ここからが勝負だった。直近2試合は試合終了間際に失点して1敗1分け。この日もアディショナルタイムが5分あり、ウタカら強力な甲府のFW陣に攻め込まれた。「最後の笛が鳴るまで集中するよう声をかけた」と杉田。「絶対に点を取られないようにしたかった」とアンデルソンも最終ラインまで走って守る。矢村も運動量を落とさず、前線からプレスをかける。サポーターも声援で後押し。試合終了の笛に、ピッチとスタンドで笑顔が広がった。

 甲府には縁があった。須藤大輔監督(47)や阿部謙作GKコーチ、養父雄仁コーチも在籍した。昨年2敗した相手でもある。「借りを返そう」(監督)と気合が入っていた。そんな強敵に初勝利。「チームにとって大きな勝ち点3」と杉田は目を細めた。

 次は清水との「ダービー」だ。この勝利を自信にして首位チームに挑む。「気負わずに戦いたい」と矢村。リーグ前期の最終戦。2連勝で折り返す。(里見 祐司)

  〇…この日はDF中川創の25歳の誕生日。守備に貢献するだけでなく、後半2分にはドリブルでゴール前まで攻め上がってチャンスをつくった。試合後にスタンドのサポーターから「[おんぷ]ハッピーバースデー」と祝福を受け、「幸せでした」と笑顔で手を振った。サイドから高速クロスを入れられて危ない場面もあったが「みんなで耐えた。自信になる。これを続けていきたい」と手応えを口にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B1仙台89ERSは、地域貢献活動の一環で、県内各地にゴールの設置を目指す「バスケットゴールプロジェクト」を行っている。スポーツ機会の創出や普及振興、子どもが遊べる場所をつくることでの健康促進やコミュニティーの創出などが目的。担当する藤原希美地域連携部長は「ゴール一つですべてが解決するわけではないですが、何かのきっかけになってほしいと思う」と期待を込める。

 県内では騒音や管理の問題で設置が難しい状況もあるが、今季は初年度ながら自治体の協力も得て亘理町、利府町にリングが完成。クラウドファンディングでも企業や個人から約200万円が集まり掲げていた年間2本の目標を達成した。

 今後も南三陸町などで設置が予定されており、プロジェクトの輪は徐々に広がっている。藤原さんは「建てて終わりではなく、今後もイベントを開催したり、ネットを寄贈するなど地域と協力し合いながら活動を続けていきたい」と話した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国の董軍国防相は2日、シンガポールで開催中の「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」(英国際戦略研究所主催、朝日新聞社など後援)で演説し、台湾や南シナ海の情勢をめぐって従来の主張を改めて強調。米国を念頭に「外部勢力」が問題をあおり立てているとして激しく非難した。

 董氏は台湾問題について、中国にとって「核心的利益の中の核心だ」と改めて強調。「外部勢力が『一つの中国』原則を空洞化させ、武器供与や非合法的な公的な往来を強行している」として、民進党政権を支援する米国を名指しを避けつつ批判した。

 一方、フィリピンとの間で緊張が高まる南シナ海問題をめぐっても、「南シナ海は全体として安定しているのに、とある国は外部勢力にあおり立てられ、自身が約束したことに違反し、外部勢力による中距離ミサイルの配備に協力している」と発言。演習を機に米軍がフィリピンに中距離ミサイルの発射装置を展開させたことについて、「こんなやり方は自ら火の粉をかぶることになる」と述べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関東〜九州は梅雨入りが平年より遅くなる見込み 梅雨前線が北上せず

この先1週間ほどは梅雨前線が北上せず、沖縄よりも南に停滞する日が多くなる予想です。

平年であれば6月上旬に関東〜九州の各地で梅雨入りの時期を迎えますが、今年の梅雨入りは平年よりも遅くなる可能性が高いといえそうです。

太平洋高気圧がパワー不足気味

 

今年は5月下旬に沖縄・奄美で梅雨入りの発表がありましたが、九州南部よりも北の地域ではまだ梅雨入りの発表がありません。今日6月2日(日)現在、梅雨前線は沖縄〜小笠原諸島付近に停滞していて、本州からは南に1000kmほど離れています。

梅雨前線は明日3日(月)以降さらに南下して、沖縄よりも南に停滞する予想となっています。すでに梅雨入りしている沖縄でも梅雨の中休みとなり、今週は日差しの届く日が多くなる予想です。

梅雨入りの平年日は、九州南部で5月30日、関東では6月7日です。例年はこの時期になると太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、梅雨前線が本州付近に北上してくることになります。ただ今年は、太平洋高気圧の北塀の張り出しが弱いことで、梅雨前線がなかなか北上してこない状況です。インド洋の海水温が高い影響でフィリピン付近の対流活動が弱いことが、太平洋高気圧のパワー不足に繋がっているものとみられます。

梅雨前線の予測には不確実性がありますが、ウェザーニュースの予想では、九州南部〜東北の各地では今年の梅雨入りが6月中旬になるとみています。7月にかけて雨の季節となりますので、雨の日用のグッズの準備や大雨対策などを進めるようにしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

能登半島地震で被害が大きかった石川県の奥能登地域で、自宅や農機具を失った農家が米作りを断念するケースが相次いでいる。高齢などを理由に農地の管理を委託された農業法人も被災し、珠洲、輪島、能登、穴水の4市町で水稲の作付面積は前年の6割程度にとどまる見通し。離農や農地の荒廃につながる懸念もある。(柏木万里)

「気力起きない」

 

 地震発生から5か月となった1日の珠洲市若山町 出田すった 地区。青々と苗が広がる水田があれば、水が張られないままの農地もあった。

 「もう田んぼは続けられない。高い費用をかけて修理や買い替えをする気力が起きない」。男性(84)は5月中旬、倒壊した納屋と下敷きになった耕運機の前で嘆いた。1・2ヘクタールの田んぼに被害はなかったものの、軽トラックや数百万円のコンバインが壊れた。自身の幼少期から家族で続けた稲作は農業法人に託すしかなく、「この辺の集落で、自分で農業を続けられるのは2、3軒になるだろう」とみる。

 市内の農業法人「すえひろ」は男性ら10人以上から管理を引き受けた。末政博司社長(64)は「こんなに多い年は初めて。高齢化が進むなか、機械が先か、人が先かという状況だったが、ダメになるのが早まった」と言う。この法人も育苗や稲の乾燥用の施設などが損壊。地割れした田んぼや土砂に埋まった用水路も多く、作付面積は委託分を含めて例年の半分に届かない約60ヘクタールと見込まれる。

サポート必要

 被災地では復旧できないまま荒廃する農地が出るおそれもあり、新たに15件ほどの管理を受けた能登町の農業法人「内浦アグリサービス」の東陽介社長(37)も「継続したサポートがなければ耕作自体が難しい」と訴える。北陸農政局によると、水稲の作付面積は4市町計1600ヘクタールほどで、昨年の6割程度になりそうだ。

 農林水産省の2020年農林業センサスによると、農業従事者(60日以上)の平均年齢は珠洲市で68・7歳、輪島市で69・1歳。県内で耕作が放棄され、作物を育てるのが困難な「荒廃農地」は22年度調査で前年度比167ヘクタール増の6115ヘクタールと増加傾向にある。宮城大の森田明教授(農業経済学)は「高齢農家が何とか維持してきた農業構造が災害で崩れると、自力復興は難しく意欲も失われる。速やかなインフラ支援と並行し、将来の目標設定が必要だ」と指摘する。

 これまでに4市町で確認されている農地や農業施設の被害は、少なくとも計3400か所以上で被害額は277億円超。馳浩知事は復興策に情報技術を活用した効率化、農地の集約化を見据える。

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦