日中韓3カ国は27日に韓国の首都ソウルで開かれる岸田文雄首相と中国の李強首相、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による首脳会談で、「日中韓自由貿易協定(FTA)」の交渉再開で合意する方向で最終調整に入った。26日、複数の日本政府関係者が明らかにした。会談後に公表する共同宣言に盛り込まれる見通しだ。

日中韓によるFTAは2012年11月に交渉開始が宣言されたが、その後の関係悪化のため、19年11月を最後に交渉は途絶えた。岸田政権下で韓国との関係は好転したが、中国とは東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を受けた日本産水産物の輸入停止措置などの問題を抱える。

今回、岸田首相がFTAの交渉再開を加速させるのは、中国の過剰生産問題が世界各地で深刻化していることが背景にある。中国政府は巨額の補助金を特定企業に拠出し、生産能力を過剰に高めた上で廉価な中国製品を大量に輸出しており、日米欧の企業の経営を圧迫しているとの指摘もある。首相としては、早期にFTAの交渉を再開し、FTAの枠内で中国に市場ルールにそぐわない政策や貿易慣行の是正を求めたい考えだ。

共同宣言では他に3カ国首脳会談の定期開催や気候変動対策、2025年大阪・関西万博の成功に向けた協力についても明記する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立憲民主党の蓮舫参議院議員が、東京都知事選挙に立候補する意向を固めたことがわかりました。

複数の立憲民主党関係者によりますと、蓮舫参議院議員が、来月20日に告示される東京都知事選挙に立候補する意向を固めたことがわかりました。

蓮舫議員は27日午後、記者会見を行い、立候補を表明することにしています。

東京都知事選挙には現職の小池知事が3期目を目指して立候補する方針であるほか、広島県安芸高田市長の石丸伸二氏ら20人以上が立候補を表明しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「台風1号」北上 前線の活動活発化 水曜にかけ九州~関東甲信で警報級の大雨の恐れ

 

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台風1号は29日(水)に強い勢力で沖縄県の大東島地方に接近するでしょう。本州付近に延びる前線に向かって、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化。沖縄や九州から関東甲信は警報級の大雨となる恐れがあります。

「台風1号」 29日(水)頃に沖縄の大東島地方に接近

 

 

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台風1号はフィリピンの東を発達しながら北上し、29日(水)は強い勢力になり、沖縄の大東島地方に接近するでしょう。そのあと31日(金)にかけて日本の南を進み、6月1日(土)には日本の東で温帯低気圧に変わる見込みです。

台風の影響で、沖縄の大東島地方では28日(火)から、うねりを伴って波が高くなるでしょう。29日(水)は次第に雨や風が強まり、しける見込みです。強風や高波に十分注意してください。台風の進路によっては、大しけや暴風となる恐れもあります。

前線の活動が活発化 警報級の大雨の恐れ

 

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台風から離れている本州付近でも27日(月)から29日(水)にかけて大雨に警戒が必要です。本州付近に延びる前線に向かって、台風1号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発化するでしょう。

沖縄や九州から近畿は28日(火)頃にかけて、東海や関東甲信は29日(水)にかけて断続的に活発な雨雲がかかりそうです。太平洋側を中心に雷を伴った非常に激しい雨が降り、警報級の大雨となる恐れがあります。

予想降水量

 

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28日(火)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で、
九州南部:180ミリ
九州北部地方:150ミリ
近畿地方、四国地方、沖縄地方:100ミリ

29日(水)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で、
東海地方:200から300ミリ
近畿地方、四国地方:100から200ミリ
九州南部、沖縄地方:100から150ミリ
九州北部地方:50から100ミリ

関東甲信もまとまった雨量となるでしょう。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。大気の状態が非常に不安定となるため、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。

大雨が発生 とるべき対応は

 

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実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■MLB レッズ 4ー1 ドジャース(日本時間27日、オハイオ州シンシナティ、グレートアメリカン・ボールパーク)

左ハムストリングを痛めているドジャースの大谷翔平(29)が27日(日本時間)、敵地でのレッズ戦に「2番・DH」で先発出場。4打数1安打で打率は336。2試合連続ヒットで首位打者をキープした。

 

前日26日(同)の試合後にドジャースのD.ロバーツ監督(51)は「(17日(同)の試合で)一塁にいた時に彼のハムストリングにボールが当たった。そこから始まったと思う。良かったのは張りではなく打撲のようなものだったこと」と大谷のハムストリングを痛めた原因を説明した。

前夜の試合終了後、約12時間後に始まったデーゲーム、“2番・DH”でスタメン出場すると1回の第1打席、レッズの先発はオープナーとなった左腕のB.スーター(34)。17日(同)に牽制球で左ハムストリングに送球を当てられた相手。1球目もスライダーを強振、ファーストのグラブを弾いたが、セカンドにカバーされてセカンドゴロに倒れた。走塁ではセカンドが送球体勢に入るまでに全力疾走を見せ、送球されるとベース手前でスピードを緩めた。

4回の第2打席はレッズ2人目、日本ハム・ソフトバンクで活躍したN.マルティネス(33)と対戦。カウント2-2からチェンジアップにタイミングが合わずにセカンドゴロ。ここでも1塁まで全力疾走を見せた。

5回裏終了時点で悪天候が予想され、一時中断。すると雷雨となり、約1時間15分の雨天中断となった。

中断終了後の6回、2死走者なしで迎えた第3打席、レッズ3人目C.スパイアーズ(26)と対戦。カウント2-1から低めのシンカーを見逃したがストライクの判定。そして、5球目、内角低めのスイーパーに空振り三振に倒れた。

0対4とリードされた9回の第4打席、カウント2-1からチェンジアップを完璧に捉えて、打球速度182.6キロの弾丸ライナー。ファースト正面もグラブを弾き、ファースト強襲のヒット。そして、3番・F.フリーマン(34)の打席で2塁に進んだが盗塁は記録されなかった。

大谷は4打数1安打で打率は.336。そして、首位打者争いをしている2位のM.ベッツ(31)も4打数1安打で打率は.335で大谷は首位打者をキープした。ドジャースは今季初の同一カード3連敗、さらに今季最長の5連敗となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2度、驚いた。

昨26日のオリックス戦に5-2で快勝した直後に突然、球団から発表された西武・松井稼頭央監督(48)の休養。まだ残り98試合の時点での決断に加え、後任の監督代行を11年ぶりの現場復帰となる渡辺久信GM(58)が務めるというのだ。

西武OBの評論家、山崎裕之氏がこう言う。

「松井監督は就任1年目の昨年も借金12の5位に低迷し、今季もここまで15勝30敗でパの最下位に沈んでいる。チーム打率が12球団ワーストの貧打に直面しながら、接戦の好機で強行してチャンスを潰すなど、1点を取りにいく采配ができていない。休養も仕方がないと考えるが、ただしチームの低迷は松井監督の責任だけではありません。打線強化が課題とされながら、ドラフトや補強で効果的な手を打たず、外国人戦略も失敗続き。編成面に大きな問題があり、その責任者は言うまでもなく渡辺GMです。そのGMが結果的に監督に責任を押し付け、自らが後釜に座る。ファンの理解を得られるとは思えません。当然、チーム状態が上向かなければ、GM職も退く覚悟でしょうが……」

監督就任1年目の2008年にチームをリーグ優勝&日本一に導いている渡辺GMは、13年以来の現場復帰。この日の会見で、「松井監督だけの責任ではない。私もチームを全体的に見る立場として、責任を感じています。プロ野球人生をかけていきたい」と前任者を庇いながら覚悟を示した渡辺GMだが、三顧の礼で招いたはずの松井監督との間には開幕前から隙間風が吹いていたという指摘もある。

「ソフトバンクにFA移籍した山川を巡って、意見が割れたと聞いています。残留を希望した松井監督に対し、渡辺GMと球団は強制性交の疑いで書類送検(不起訴)された事実を重く見て、残留交渉でも強くは引き留めなかった。補強を含めたチーム編成に不安を抱いていた松井監督からすれば、渡辺GMの方針は不満だったでしょう。コンプライアンスを重視する球団と現場を率いる監督の間に溝があったのは確かだと思う。6月21日には親会社の西武ホールディングスの株主総会を控えている。山川の不祥事があったうえに低迷するチームに手を打たなければ株主から突き上げを食うのは必至。松井監督の休養にはそんな事情もあったと見ています」(放送局関係者)

松井監督は休養についての球団との話し合いに関して「そこはノーコメントでいいですか」と言葉を濁した。双方合意での決定かという質問にも「そこもノーコメントでいいですか」と明言を避けた。

いずれにしろ、西武の切り札となるはずだった松井監督がまさかの形でユニホームを脱ぐことになった。

◇ ◇ ◇

日刊ゲンダイは記事本文にも登場する山川を直撃。「古巣への不義理、SBファンの拒否反応をどう思っていますか?」という質問をぶつけた。そこで返ってきた「意外な答え」とは――。

 

 

 

 

 

 

 

 

約4年半ぶりとなる日中韓首脳会談(サミット)が27日午前、ソウルで開かれた。岸田文雄首相と中国の李強(リーチアン)首相、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の3首脳が出席。人的交流や気候変動、経済・通商など6分野で協力を推進し、日中韓の自由貿易協定(FTA)の交渉の加速化に向けた議論を継続することなどを盛り込んだ共同宣言を採択した。

 サミットでは、27日未明に「衛星ロケット」の打ち上げを通知するなど軍事開発を加速する北朝鮮への対応についても意見交換した。岸田氏は会談の冒頭、「仮に発射を強行すれば国連安保理決議違反であり、強く中止を求める」と言及。北朝鮮問題を含む国際情勢などについて「3カ国の意思疎通を強化したい」と呼びかけた。尹氏も北朝鮮が打ち上げを強行した場合、「断固として対応しなければならない」と強調した。李氏は冒頭発言では北朝鮮への対応に触れなかった。サミット後に発表された共同宣言では「朝鮮半島問題の政治的解決のために引き続き前向きに努力する」ことで合意したとしている。

 サミットの開催は中国・成都で開かれた2019年12月以来。新型コロナウイルスの感染拡大や、日中韓それぞれの関係悪化などが重なって途絶えていた。元徴用工の問題などをめぐり日韓関係が冷え込んでいた前回とは異なり、今回は日韓が接近する一方、中国との間に距離が広がるなかでの対話となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補する意向を固めたことが、党関係者への取材でわかった。27日午後に記者会見して表明する。3選を目指す現職の小池百合子都知事(71)も立候補の意向を固めている。

 立憲と共産党は、小池氏に対抗する統一候補の擁立に向け、調整を続けてきた。候補者の選定委員会を27日に開き、対応を決める。蓮舫氏は東京都内で会見し、立候補する理由などを説明する見通し。党関係者は「幅広い支持を得るため無所属で立候補することになる」としている。

 小池氏に対しては、28日に都内の区市長らが立候補を要請する予定。これを受け、選挙前最後の定例都議会が始まる29日に本人が立候補を表明する可能性がある。独自候補擁立を見送る自民党内には小池氏支援を望む声が広がっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

線状降水帯の“県ごと”の発生予測 5月28日からの運用を前倒しして 27日から開始に 前線に伴う大雨予想で

 

 

去年6月、豊橋市や豊川市などの愛知県東部に大雨をもたらした「線状降水帯」。

気象庁は、大雨が降る原因となる「線状降水帯」の発生予測について、これまでの「地方ごと」から「県ごと」に絞り込んで発表する運用を5月27日に開始。もともとは、28日午前9時に開始される予定でしたが、前線に伴う大雨が予想されているため、急きょ1日前倒しして開始することになりました。

 

 

CBC

 

 

CBC

 

線状降水帯の発生が予測された場合、気象庁はこれまで、半日から6時間前に「地方単位」で呼びかけをしていましたが、5月27日午前11時ごろからは、最新のスーパーコンピューターを活用して範囲を絞り込んで「県単位」で発表することになります。

気象庁は、線状降水帯の発生予測が出された場合、「大雨に対する心構えを一段と高め、地元の気象台が発表する防災気象情報に留意してほしい」と呼びかけています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■MLB レッズ 4ー1 ドジャース(日本時間27日、オハイオ州シンシナティ、グレートアメリカン・ボールパーク)

ドジャースの山本由伸(25)は27日(日本時間)、敵地でのレッズ戦に今季11度目の先発。5回、100球を投げ、被安打6、奪三振8、四死球2、失点4、防御率は3.51。レッズ打線の2巡目にストレートを打たれて4失点。メジャーデビュー戦の3月21日(同)以来の敗戦で2敗目。チームも今季最長の5連敗となった。

 

「カウントをカーブで割ととっていけた。今日は割とカーブを多く使えたかなと思います。感覚はわりと良かったので、あのイニング(3回4失点)はすごく悔いが残る。すごく良くない投球になってしまいました」と振りかえった。

悪天候が予想されて、試合開始が1時間30分前倒しになったことには「しっかり試合に備えて合わせていけたので、そこは大丈夫だったかなと思います。(試合中は)湿気を感じました。なんかちょっと日本の感じに似ていた。そんな感じでした。投げやすかったかなと思います」と話した。

「フォアボール出してしまい、そこからランナーが溜まって、そこでしっかり自分の投球に戻れたら良かったんですけど、そうはなかなかうまくいかず、失点してしまった」と失点したイニングを反省し、「3回に4失点してまた似たようなミスというか、似たような失点をする試合になった。しっかりと次回、より良いピッチングができるようにまた練習していきたいなと思います」と気持ちを切り替えていた。

ドジャースのD.ロバーツ監督(51)は「彼ら(レッズ)は2ストライクから戦う方法を見つけたということだ。2死からの安打3本は2ストライクからの安打が多かったと思う。戦っていればそういうこともある。それ以外は素晴らしかった」とレッズの山本攻略法を話した。

今季初の5連敗となったが「大局的なものではない。この2週間は確かに良くない。明日は少し(ラインナップに)変更を加えるつもりだ」とスタメンを変える考えを示した。

そして、左ハムストリングを痛めている大谷については試合前に「昨日も言ったように2日前より良くなっている。彼は今90%くらいだと感じている。だからこのまま良くなっていくことを前提に無理せず賢くプレーできると確認している」とコメント。スイングへの影響には「彼はスイング中に痛めたわけではない。ボールが当たったんだ。だからわからない。確かにこの数日間は彼は何球かミスをしている。それが原因かどうかはわからない」と口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆JERAセ・リーグ 阪神1-2巨人=延長10回=(26日・甲子園)

 岡田監督は怒りの矛先を打線に向けた。延長10回に勝ち越された後、観客4万2613人の前で意地を見せることはできなかった。21日・広島戦から6戦連続3得点以下。「まず点を取るより、ヒットを打つこと。こんなんで勝ったらあかんということやろ。失礼やいうことよ」と怒気を込めた。

 24日に戸郷にノーヒットノーランを献上し、この日も菅野に7回1死まで無安打無得点。6回の攻撃前には、珍しく円陣を組んだ。「何にもせえへんから、俺が言うたんやで。『こんなんやってたら、またやられるで』って」。直球に振り遅れていることが貧打の一因。「誰一人、前で打ってない。技術がないんやろな」とバッサリ斬った。

 1―0の8回、岡本和に同点ソロを浴びたのはゲラ。1―1の10回1死一、三塁、岩崎が丸に勝ち越しの中犠飛を打たれた。“ダブル守護神”が同時登板した試合は18戦14勝4分けだったが、ついに不敗神話崩壊。5カードぶりの負け越し、今季甲子園デーゲーム8戦目で初黒星と後味が悪いまま、交流戦に入る。貯金「6」の首位という現状を「不思議よ」と表した虎将。指揮官に「ひど過ぎる」とまで言われた野手の奮起が、球団史上初の連覇には必要不可欠だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆テニス ▽全仏オープン 第1日(26日、パリ・ローランギャロス)

 【パリ26日=吉松忠弘】3年ぶりの4大大会復帰戦でも、現役最高勝率を誇る5セット試合を4時間22分の死闘で制し、錦織劇場の幕開けだ。元世界ランキング4位の錦織圭(34)=ユニクロ=が、予選勝者で同166位のガブリエル・ディアロ(22)=カナダ=に7-5、7-6、3-6、1-6、7-5で制し、2021年全米以来の4大大会勝利を飾った。

 闇に照らされる照明の光線の中、午後10時半、錦織が復活のこぶしを突き上げた。大会前の会見で「なるべく5セットには行きたくない」と話していたが、そこは27勝7敗(試合前)と、現役最高勝率を誇る5セット・キング。錦織劇場と呼ばれるワクワク、ハラハラ感を十分に演じた。「早くロッカーに帰りたい!」。

 

 合計得点数は錦織が167点に対し、相手は180点。13点も負けており、通常なら敗退しててもおかしくない得点差だ。本人も「負けててもおかしくない試合だった」。それでも大事な得点だけを、しっかりと押さえた、まさにベテランのなせるワザ。4大大会デビューの相手に、経験の差を見せた。

 第1セットの2-5から、鮮やかな逆転劇が幕開けだった。パワーに押されていたのが、ようやくなれて目が覚めた。2本のセットポイントをしのぎながら、一気に5ゲームを連取して先取した。第2セットも押し切った。

 第3セットも、3-2リードから4-2にできるポイントが2本連続であった。しかし、それを逃すと、集中力ががくっと落ちた。相手のミスが全くなくなり、立て続けに2セットを奪われた。

 最終セットに入る前、錦織はトレーナーを呼び、腰のマッサージを受けた。自分のサービスゲームを失う最悪のスタートだったが、すぐに相手のサービスゲームを破り返した。最後は、相手のフォアが大きくアウト。開幕日最長の4時間22分の激闘だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆大相撲 夏場所千秋楽(26日、東京・両国国技館)

 新小結・大の里(23)=二所ノ関=が初優勝を飾った。勝てば賜杯が決まる関脇・阿炎(30)=錣山=との一番を押し出しで制し、12勝3敗。初土俵から所要7場所での制覇は、幕下付け出しでは元横綱・輪島の15場所を大きく更新する最速記録。付け出しを除いても先場所の尊富士の10場所を上回った。新三役での優勝は67年ぶりとなった。石川県出身力士の優勝は輪島、1999年名古屋場所の出島以来、3人目。能登半島地震に見舞われた被災地へ明るい話題を届けた。

 ぐっとこらえていた涙があふれ出た。大の里は花道を戻ってくると、左手で顔を覆った。「初場所と春場所で優勝できなかった。チャンスをつかめてうれしい」。新入幕以降、優勝争いしてきたが終盤に失速。今場所中は賜杯について「考えていない」と繰り返した。だが、本音は違った。「ずっと意識していた」。大いちょうはまだ結えず、場所前にまげを結ったばかりの新鋭は素直な気持ちを口に。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)に「優勝しても喜ぶな」と言われていたが、その味は格別だった。

 勝てば歴史的な優勝が決まる阿炎戦は今場所を象徴する圧勝だった。もろ手突きをこらえると、左でおっつけ。右を差すと馬力で押し出した。余韻をかみしめるように小さくうなずいた。初の殊勲賞と2度目の技能賞にも輝き「最高の結果」。場所前、昨年9月に20歳未満の幕下以下力士と部屋で飲酒したとして師匠と厳重注意を受けた。「反省して頑張りたい」。土俵に立てる感謝を示すためには、結果を残すしかなかった。

 初土俵から所要7場所での初Vは、先場所の尊富士(10場所)を抜き史上最速。幕下付け出しでも輪島の15場所を大きく上回った。八角理事長(元横綱・北勝海)は「1年後にはもっと上に行っているかもしれない。それを感じさせる内容」と更なる成長を期待した。

 1月の能登半島地震で石川・津幡町に住む両親の被害は小さかったが、内灘町に住む母方の祖父・坪内勇さん(75)の自宅は断水が続き、避難所生活を強いられた。2月6日には避難所を訪問し、祖父と再会。地元の人たちも温かく迎えてくれた。「優勝した姿を石川の皆さんに見せられてうれしい」。故郷で誓った約束も果たした。

 名古屋場所で連覇や優勝に次ぐ好成績を残せば大関昇進の声も上がりそうだ。審判部の高田川部長(元関脇・安芸乃島)は「わからない」と明言を避けたが、初土俵から所要8場所での昇進ならば昭和以降で羽黒山、豊山、雅山の所要12場所を更新。新入幕から4場所での昇進は年6場所制となった1958年以降で前田山の3場所に次ぐスピードだ。「また何回も優勝したい。番付は、まだある」と大の里。23歳の大器が秘める可能性は無限大だ。(山田 豊)

 ◆大の里アラカルト

 ◇大の里 泰輝(おおのさと・だいき)

 ▽本名・中村泰輝

 ▽生まれ2000年6月7日、石川・津幡町生まれ。

 ▽相撲歴 小1から相撲を始め、新潟・能生中、同・海洋高を経て日体大。1年で学生横綱。3、4年時には2年連続のアマチュア横綱に輝いた。

 ▽入門後 二所ノ関部屋に入門し、昨年夏場所で幕下10枚目格付け出しでデビュー。同秋場所で新十両。初場所で、昭和以降3位タイのスピード記録となる所要4場所で新入幕。

 ▽阪神ファン 家族全員が虎党。昨年18年ぶりにリーグ優勝したときには「ビールかけが印象に残った」。

 ▽好きな食べ物 ウニなど魚介類。

 好きな歌手 湘南乃風。愛知・一宮市で行われた春巡業では「純恋歌」をファンの前で歌を披露。

 ▽座右の銘 ラグビーが題材の人気テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」が好きで、主人公の言葉で「信は力なり」が座右の銘

 ▽得意は突き、押し、右四つ、寄り。

 ▽身長・体重 192センチ、183キロ

 ▽家族 両親と妹。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主な日本選手の成績(26日)=欧州サッカー

【ベルギー】
▽町田(サンジロワーズ)ゲンク戦で後半から出場。2―0。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「西武5-2オリックス」(26日、ベルーナドーム)

 逆転勝ちで連勝を飾った試合後、松井稼頭央監督が途中休養し、渡辺久信GMが27日付でGM兼監督代行に就任するという電撃発表があった。球団発表によれば、球団と松井監督の双方協議によって合意したとのことだが、なぜ松井監督はわずか1年と少しでユニホームを脱ぐことになったのだろうか。

 2年契約満了を待たず、指揮官がチームを去った。開幕直後は最大で貯金3と好スタートを切ったが、4月9日のロッテ戦から7連敗を喫すると、3度の4連敗を挟んで5月14日の日本ハム戦から今季初の8連敗と借金は最大17にまで膨れ上がった。

 それでも、だ。25日のオリックス戦では3点を追った七回に一挙4点を奪って逆転勝ち。泥沼の連敗地獄から脱すると、翌26日の同戦でも1点を追った八回に一挙5点を奪って2試合連続の逆転勝ちを収め、28日から始まる交流戦に向けて反転攻勢が整いかけたように思われた。

 松井監督は「厳しい戦いが続いているなか、変わらず声援を送り続けてくださるライオンズファンの皆さまの期待に応えられず、大変申し訳なく思っております。何とか巻き返しを図ろうと、コーチや選手たちと共に戦ってまいりましたが、指揮をシーズン途中で渡辺GMに託すこととなりました。昨年からこのチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果に繋げることができなかったのは、指揮官である私の責任です」と球団を通じてコメントを発した。チームを勝たせられなかった責任を感じつつ、最後まで職責を全うできなかった無念さも漂わせる言葉だった。

 阪神OBの中田良弘氏は「今回の監督休養はおかしいでしょ。まだ1年だよ、監督になって。球団は松井に何を期待してたんだって話だと思うんだよね」と憤りを隠さなかった。続けて「この戦力で勝てっていう方が難しい話。そりゃ監督ってのは預かった戦力をうまくやりくりしていく手腕が問われるものだけど、どう見たって打線に破壊力が足りてないでしょ?」と疑問符を投げかけた。

 昨年は正捕手で中軸を担っていた森友哉がFAでオリックスに移籍し、山川が女性問題でわずか17試合の出場に終わるなど、就任1年目は65勝77敗1分けで5位に沈んだ。昨オフには山川がソフトバンクにFA移籍。新外国人としてメジャー通算114本塁打のアギラーと、同27本塁打のコルデロを獲得したが、アギラーは30試合の出場で打率・204、2本塁打、10打点と苦しみ、右足首痛の影響もあって8日に出場選手登録抹消。コルデロも14試合の出場で打率・176、1本塁打、3打点で4月15日に出場選手登録を抹消されている。

 中田氏は「ここまでチームが不振に陥った原因は当然、監督、選手にもあると思うけど、一番は戦力を整えられなかった球団、フロント、GMの責任じゃないか。そのGMが責任を取るんじゃなくて監督代行になるっていうんだから、俺としては理解できない人事。球団からすれば、監督経験もあるし、自分の責任においてチームを立て直せという見方もできるかもしれないけど、じゃあ松井監督の存在ってなんだったんだ?っていう違和感が残る」と指摘した。

 他球団では2年連続最下位に終わっていた日本ハムの新庄監督が貯金7の2位と躍進し、同じく2年連続最下位だった中日も借金2ながら、首位・阪神まで4ゲーム差の4位につけている。新庄監督、立浪監督は3年契約とされており、2年契約の松井監督とは契約年数の違いがあるとはいえ、奥村球団社長は3位ながら2022年限りで辻発彦監督から後任監督へのバトンタッチを決めた際、「首脳陣の若返りを目的としている。このタイミングが後進に引き継ぐベストの時期だと判断した」と説明していた。

 中田氏は「連勝後に休養発表というタイミングも謎。8連敗した段階で決まっていたことなのかもしれないけど。個人的には松井監督が不憫でならない」と語った。

 残り98試合。首位・ソフトバンクとは15.5ゲーム差。2013年以来、11年ぶりに監督を務める渡辺GMが背負った使命は重いが、チームを立て直す時間は残されている。渡辺監督代行の手腕、そしてなにより、選手達の反発力に注目している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇バレーボールネーションズリーグ2024男子大会予選ラウンド(5月21日~6月24日)

男子ネーションズリーグの第1週目を終え、16チームがそれぞれ4試合を消化。日本は3勝1敗の8ポイントで暫定6位に立っています。

初戦、アルゼンチン戦は第1セットを奪われましたが、以降3セットを連続で取り、3-1で勝利。3ポイントを獲得しました。

第2戦のセルビアにはストレート勝ちを収めると、ここでも3ポイントを獲得。得点率の差で2位ポーランドを上回って首位に立ちました。

第3戦のキューバにはフルセット接戦を勝利。最終セットは8度のマッチポイントを許す劣勢をはねのけて3連勝を収め、2ポイントを獲得しました。

第4戦のイタリアにはセットカウント1-3で敗戦。開幕からの連勝が3でストップし、ポイントも獲得できず。全チームが4試合を消化し、日本は6位となりました。

第2週は6月4日から日本とカナダで行われ、世界ランク4位の日本はイラン(同16位)、ドイツ(同10位)、ポーランド(同1位)、スロベニア(同5位)と対戦します。

▽男子NL順位(第1週終了時点)

1位:イタリア

2位:スロベニア

3位:キューバ

4位:フランス

5位:ポーランド

6位:日本

7位:カナダ

8位:ブラジル

9位:アルゼンチン

10位:オランダ

11位:ドイツ

12位:アメリカ

13位:セルビア

14位:ブルガリア

15位:トルコ

16位:イラン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベトナム代表MFグエン・クアン・ハイがJ移籍に接近か

Jリーグに海外から新たな選手が加わるかもしれない。27歳のベトナム代表MFグエン・クアン・ハイの移籍候補に、J1北海道コンサドーレ札幌の名前も挙がっているようだ。ベトナムメディア「VnExpress」が報じている。

グエン・クアン・ハイは母国でプロキャリアをスタート。2022-23シーズンではフランス2部ポーFCでもプレーし、リーグ戦12試合1ゴールをマークしている。今季から母国コンアン・ハノイFCに移籍し、ここまでリーグ17戦に出場7ゴール2アシストの結果を残してきた。

次なるステップアップに注目が集まるグエン・クアン・ハイについて「VnExpress」は「情報筋によると札幌ともうすぐ合意に達する。状況が変わらなければ、両者の契約は今年6月に発表される見込みだ」と報道。実現すれば「彼のキャリアを発展させる」とランクアップも期待できると伝えた。

一方、日本のリーグに移籍することで生じる障害も指摘。ベトナム代表としても42キャップを誇るグエン・クアン・ハイは、2024年末にかけて行われるASEANカップで主力の1人として期待される。同メディアは「代表にとって重要な大会であるASEANカップ2024に出場できなくなる可能性も」と懸念を指摘する。

「ASEANカップの開催時期はFIFAの公式スケジュールから完全に外れているため、クラブは代表チームのために選手を放出する必要はない。札幌は現在、降格を免れるために苦境に立たされている。このチームが、シーズンの重要な局面で選手の欠場を受け入れる可能性は非常に低い」

札幌は5月25日のJ1リーグ第16節で鹿島アントラーズに0-3の完敗。リーグ2連敗で19位に沈む。チーム復調を目指す札幌に、新たな戦力が加わることになるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドジャースの大谷翔平がロサンゼルスに約12億円の豪邸を購入したことが話題になっている。大谷は4月にもハワイに約25億円の別荘を購入したことが報じられたばかり。2棟合わせると約37億円という「お買い物」に、ファンの間では「金銭感覚がぶっ飛んでる」との声があがっている。   もっとも、米経済誌「フォーブス」の過去1年間で稼いだスポーツ選手のランキングによると、大谷の「年収」は約132億5000万円。加えてド軍との契約金が「後払い」とはいえ、1000億円を超える大谷にとっては、37億円の出費など、庶民がiPhoneを1台買うくらいの感覚かもしれない。   ただ、その一方でやや「大谷らしくない」言動も報道されている。「週刊文春」によれば、大谷は、昨年3月に開催されたWBCで、チームメイトと食事中、ハワイに投資用の別荘があることを明かした上で、「一棟、ニーゴーでどう」などと、購入を持ちかけたという。これまでお金には固執せず、どちらかというと無頓着なイメージが強かったが、金銭感覚が変わってしまったのか。  「やはり水原一平被告の事件が1つのきっかけになったのでしょう。いくら大谷とはいえ、いつの間にか約24億円が消えていたのですからショックだったはずです。ならば目に見える物件にお金を落としたほうがマシと考えのでは。ロスに購入した3階建て約206坪の豪邸は、妻の真美子さんのためのバスケットボールコートが完備され、入り口には『犬に注意』の看板も設置されています。金銭感覚が異常になったわけではなく、むしろ妻とデコピンとの生活を考えた堅実な投資といえるでしょう」(スポーツライター)   大谷のお金の使い方は、野球とプライベートを盤石なものにするために必要不可欠なものだった、ということなのかもしれない。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本高等学校野球連盟(以下、日本高野連)の上部団体である日本学生野球協会が5月24日、岩手・盛岡誠桜高校の附田政登(つくた・まさと)校長と、同校野球部の石橋智監督(63)に対し、5月25日から9月6日までの謹慎処分を決めた。重い処分となったのは、同校野球部に不祥事の疑いがあるうえに、附田校長が日本高野連の調査・報告要請を拒否したことが理由とされる。

 

 

 

 盛岡誠桜の野球部をめぐっては、昨年夏に引退した3年生(今春に卒業)の元部員による飲酒・喫煙や、石橋監督の暴言・パワハラ行為が疑われていた。しかし、附田校長は日本高野連の調査・報告要請を拒否。結果、すでに日本学生野球協会から4月10日から5月24日までの謹慎処分を受けていた(今回の処分で謹慎が延長されたかたち)。

 なぜ、附田校長は日本高野連の要請に従わないのか。5月10日の附田校長の会見では、部員の不祥事は引退後であるため野球部ではなく学校側の指導責任だとし、監督のハラスメント行為に関しては調査の上で「認められなかった」と見解を示した。そのうえで、附田校長は謹慎処分の撤回を求め、「不服申し立て」に打って出たが、これも日本学生野球協会は棄却した。

 日本高野連は加盟校の指導者や野球部への処分の権限を持つだけに、真っ向から対立する盛岡誠桜・附田校長の姿勢は異例中の異例だ。何が起きているのか。

「無駄な抵抗であることはわかっている」

 今回の謹慎処分が発表される2日前となる5月22日、筆者は同校の石橋監督にインタビューした。石橋監督は、「ここ数か月は、生きた心地がしていない」と口にした。

 暴言・パワハラの疑いが持たれている石橋監督は法政大学を卒業後、教員として故郷の秋田工業を率いた25歳の時に、史上最年少の監督として1986年夏の甲子園に出場。その後、青森大学の監督として細川亨(元埼玉西武ほか)や工藤隆人(元北海道日本ハムほか)らを指導し、さらに岩手の黒沢尻工業の監督などを歴任した。幾人ものプロ野球選手を育てた実績を持ち、2022年4月に盛岡誠桜の指揮官となった。自身の疑惑に関しては次のように言及した。

「私は約40年にわたって、何も変わらない指導を続けて来ました。生徒に投げかけた言葉が、『暴言』だと言われたのは初めてのことです。保護者から注意を受けたこともありません。盛岡誠桜は発展途上のチームで、練習も厳しいですから、私が当たり前に使っていた言葉を『ハラスメント』という風に受け取られたんだろうなとは思います。

 もちろん、私の暴言などに関しては、校長に呼ばれ厳重注意を受けましたし、生徒たちには『私が普通に使っている言葉も、君たちにとっては暴言になるかもわからないから、その時は教えてくれ』『今後こういうことがあったら、まずは部長に相談をするように』と伝えてあります」

 さらに話を聞くと、附田校長が日本高野連や日本学生野球協会と対立する姿勢を続けているのに対し、石橋監督は早期解決を願っていることがわかった。

「既に(不祥事についての)報告書はできあがっているんです。それに校長がハンコを押して提出できていれば、おそらくこの問題は昨年のうちに終わっていた。私も高校野球に携わって長いですから、高野連と対立することが無駄な抵抗であることはわかっている。校長とは学校や校長宅で何度も話し合ってきました」

「日本高野連と校長の考えにズレ」

 それでも、附田校長は頑として折れなかった。そこまで強硬な態度を続けるのはなぜか。附田校長は以前から日本高野連に対して不信感を抱いていたのではないか──と石橋監督は言った。

「私が就任する以前の話となりますが、他校の野球部でイジメに遭い、本校に編入してきた生徒がいたそうです。ところが、他校の野球部はイジメがあったことを認めなかった。自己都合で退学したとなれば、編入してきたその生徒は1年間、高野連の規定によって公式戦に出場できません。そこで高野連に調査をお願いしたところ、『高野連は調査機関ではない』という回答があったそうです。そういう経緯から日本高野連の考えと校長の考えにズレが生じたんだと思います」

 3か月の謹慎処分が決まった翌朝、改めて石橋監督を通して附田校長への取材を申し込んだが、校長の体調不良を気遣い、取材に応じられる状況ではないとのことだった。そして自身のおよそ3か月の謹慎については、「想定外の処分だった」と明かした。

「何かしらの処分は覚悟していましたし、謹慎になるとしても、1か月ぐらいだと思っていました。3か月あまりの謹慎は、私の暴言やパワハラに対する処分ではなく、指定された時期を過ぎても報告書を出さなかったことへの処分でしょう……」

 日本学生野球協会は同校に対しては改めて報告書の提出を求めている。もし従わなければ――。

「もっと重い処分、つまり除名のような形になるかもしれませんね……子供たちが不利益を被ることだけは避けなければなりません」

 今回の騒動の最大の被害者は、白球を追う球児たちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大相撲夏場所で初優勝した小結大の里(23)=二所ノ関=が千秋楽から一夜明けた27日、茨城県阿見町の部屋で会見に臨んだ。「ようやく終わったなという感じ。優勝という形で終われてうれしい」と心境を吐露。前夜はテレビ出演などをこなし「こんなに忙しいんだなと実感した。ビックリしました」と笑顔を見せた。

 幕下10枚目格付け出しでの初土俵から所要7場所目の優勝は史上最速。新三役での優勝も67年ぶりの快挙だった。場所中はニュースをシャットアウトして邪念を排除していたといい「終わって記録を聞いてうれしかった」と喜びを口にした。

 三役で12勝を挙げて大関とりの起点も築いた。「三役である以上、数字的な面も大事。今回の12勝という成績を無駄にすることなく。来場所が大事になってくる」と成績の重みを強調。「まだ上に番付がある。上へ上へと駆け上がりたい」と、大関への意欲をのぞかせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米紙「ワシントン・ポスト」が報道…MLBへの移籍は「誰もが知っている」

ロッテ・佐々木朗希投手が今オフにポスティングシステムを利用してメジャーに移籍するだろうと、米紙「ワシントン・ポスト」が伝えた。「ほぼすべての球団が獲得を目指すだろう」としている。

記事は「次世代のスーパースターが(MLBに)来ることは誰もが知っている。彼らがそう言わないのは、彼(佐々木)が公言していないからだ」と解説。「22歳はできるだけ早くMLBでプレーすることを希望している」と伝えた。

複数のメジャー球団フロント、スカウト、代理人によると、今オフに多くの球団が佐々木のポスティングに向けて「準備を進めているという見解で一致した」と説明。佐々木自身やロッテは明言していないが、「国際FA選手になって今オフにポスティングされるということだ」としている。

さらにロッテに所属するグレゴリー・ポランコ外野手のコメントを紹介。「彼(佐々木)は毎日MLBについて聞いてくる。彼は行く準備ができている」などと語ったという。

メジャー球団のフロントやスカウトは定期的に来日し、佐々木を視察しているとも説明。佐々木のために国際ボーナスプールの枠も空けているそうだ。25歳以下で移籍するため支払える額に上限があるため「いつも大金を投じる球団だけではなく、ほぼ全ての球団が獲得を目指すだろう」と予測している。

パドレスのダルビッシュ有投手、ドジャースの山本由伸投手らの代理人を務めるワッサーマン社のジョエル・ウルフ氏が佐々木のメジャー移籍を手助けしていると記事は説明。ウルフ氏はこの件についてコメントを拒否したという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界最高峰の米プロバスケットボールNBAで、日本人最長の6シーズンを戦った渡辺雄太。香川・尽誠学園高を卒業後、2013年に米国へと渡り、ドラフト外から最高峰まではい上がった先駆者が、共同通信の単独インタビューに応じた。NBAでの過酷な生存競争とはどのようなものだったのか。昨年のワールドカップ(W杯)で、48年ぶりとなる自力での五輪出場を決めた日本代表の躍進の背景には、何があったのか。パリ五輪での活躍も期待され、来季からは日本のBリーグに戦いの舞台を移す29歳のフォワードが、日本バスケの世界への挑戦について語った。(共同通信運動部)

 ―4月に日本復帰を発表した際に、米国での挑戦を振り返って「1ミリも後悔はない」「自分を褒めてもいい」と話していたのが印象的でした。
 「大学(米ジョージワシントン大)時代、周りにすごい選手がたくさんいましたが、そういう選手でもNBAに到達できなかったりするのを見てきました。NBAに入ってからも、自分より全然うまいと思っていた選手が、気付いたら1、2年でリーグからいなくなっていることもたくさんありました。そういう中でも自分は常に努力し続け、6年、NBAで過ごせた。正直NBAに入る前、6年もやれる自信はなかったです。当時の僕を見て、NBAで活躍するのは難しいと思っていた人も多かったと思います。自分の限界は超えられたかな、と思います」

 


 

 

 ―NBAの厳しさはどこにありますか。
 「本当に世界中のトップ選手が集まるリーグです。みんなが目指してやってくる中で、そのレベルにいる選手は結構多く、スーパースター以外は代えが利いてしまいます。(八村)塁(レーカーズ)は僕より1個上のレベルにいますが、僕なんかは客観的に見て(絶対に)僕である必要がない。他と見比べたら、そういう力でした。その中で、なぜこのチームに自分が必要なのかをアピールしないといけない。チームメートでも、みんなが本当にライバル。常にお互いを蹴落としながら、という感じの中でやってきました」

 ―バスケに全てをささげる生活とは、どのようなものだったのでしょうか。


 

 「どこかに遊びに行く余裕は一切なかったです。外出して少し遊んだ方がリラックスできるという人もいますが、僕はそれすらも体力の無駄に感じてしまう。シーズン中は家とアリーナの行き来以外、外に出ることはほとんどなかったです。食生活も突き詰めてやりたかったので、専属のシェフも雇ったりしました」

 ―どんなに苦しくても「20代の間は絶対に逃げない、諦めない」と決めていたと聞きました。第一人者としての使命感のようなものもありましたか。
 「自分が成功することで、次の世代につながってくるんじゃないかという気持ちはありました。あとは、他の選手を見て、自分より力のある選手はたくさんいましたけど、その選手より自分が努力できていると、ずっと思っていました。中途半端な(米挑戦の)やめ方は、努力を積み重ねてきた自分に対しても失礼。(日々全力を注ぎ)NBAに入りたての頃は『NBAでもし6、7年やったら、僕は燃え尽きてしまうんじゃないか』『30歳で引退してもいい』と本当に思っていました」

 ―苦労を重ねる中で「自分らしさを見つけられた」とも話していました。自分らしさとはどんなものですか。

 


 

 

 「僕はいい意味でも悪い意味でも結構頑固なところがあります。自分がこうする、と決めたことは、とにかく曲げずにやり続ける。やると公言した以上、絶対にやり続けるというのが自分らしさなのかなと思っています」

 ―日本人のNBAへの道を大きく切り開きました。
 「やっている時は自分のことで精いっぱいでしたが、今振り返ってみると、多少なりとも、次の選手たちの道しるべになれたんじゃないかと思っています。僕はドラフトされずにはい上がっていくNBAでの生き残り方みたいなものを、自分のプレーで示せた。塁はドラフトされ、塁は塁のしんどさがある中で、実力を証明している。あの世界で生きていく方法があると、僕ら2人が示せたと思っています」


 

 ―NBAの世界では日本人やアジア人の選手は少数派です。だからこそ苦労したことはありますか。
 「そこに関してはあまり感じたことがありません。単純に向こうでは、力があればリスペクトしてもらえる。アジア人だから、黒人だから、白人だからといったことは関係なく、自分の力を証明すれば、みんながちゃんとリスペクトしてくれたと思っています」

 ―後に続く日本の若者に伝えたいことはありますか。
 「僕や塁が同時期にNBAでプレーしていたことで、日本で今まで以上にNBAを身近なものに感じてもらえたと思います。それをきっかけにNBAを目指し、米国に行ってプレーしたいという子が増えていくことを、本当に望んでいます。僕が『米国に行く』と言っていた頃は(成功に懐疑的な見方もあり)、その考えは『悪』みたいな扱いをされました。僕や塁が向こうであれだけやったことによって、周りの考え方、日本人が米国へ行くことへの捉え方を変えられたんじゃないかと思います」


 

 

 ―野球の大リーグでは多くの日本人が活躍しています。NBAでもいつかそんな状況が生まれると思いますか。
 「昔に比べれば日本国内のバスケはかなり盛り上がってきていますし、小さい頃から高いレベルを目指す子どもたちが増えてくると思います。NBAで通用する日本人がたくさん出てくるにはやはり時間がかかるとは思いますが、無理な話ではないんじゃないかと思っています」

 ―渡辺選手も出場した昨年のW杯で日本はアジア最上位となってパリ五輪の出場を決めました。なぜW杯では好結果が出たと思いますか。

 

 

「僕らベテラン陣がいろんな経験を積むことができていたというのが大きいし、本当にハングリーな若手もたくさんいました。その二つがうまく組み合わさりました。日本代表のレベルも毎年、練習の強度を含めて上がってきています。W杯前の最終12人のメンバーに残るための争いは、間違いなく過去と比べても一番大変だったと思います」

 ―練習の強度はどう変化したのでしょうか。


 

 

 「僕が日本から米国に行った時に最初に感じた一番の大きな違いが、練習に対する集中力や激しさでした。日本は練習の時間をすごく取るし、みんなが全てのメニューを一生懸命こなしますが、全メニューが80%ぐらい(の力の注ぎ方)になってしまう。逆に米国は、力を抜くところは20%でやるが、集中したらもう100%、120%でやる。今までの日本は本当に強度の高い練習はなかなかできていなかったと思いますが、去年のW杯に関しては、そこは完全にクリアしていた。けがを防ぐため、コーチが途中で練習を止めなきゃいけないぐらい、みんな激しくやっていました。そういうチームはやっぱり強くなるなと思いました」

 

 

―ホーバス監督もチームを結束させました。
 「明確に『自分たちはやれる』と言ってくれます。英語も日本語も、両方話せることも大きいと思います。やはり通訳を介して聞く言葉と、監督から直接聞く言葉は変わってきます。監督は本当に伝えたい言葉は、いつも日本語で話している印象です。全員を同じ方向に向けるには必要なことなのかなと思いました」

 ―監督とのやりとりでW杯前に印象に残った出来事はありますか。


 

 「僕がNBAのルール上、遅れて代表に参加した時に、最初のミーティングで僕に対して『ちょっと聞きたいことがあります』と。『このチームでパリに行く自信がありますか』とみんなの前で聞かれたので『もちろんあります』と答えました。後になって、同じことを(代表活動の)最初の練習で一人一人、全員に尋ねたと聞きました。僕がNBA選手だからとかは一切関係ない。ちゃんと自信と覚悟を持ってここに来ているのか、日本代表の1人の選手として戦う意思があるのかを問われました。みんなの前で言わなきゃいけないので、僕も言った以上は、やるしかないという気持ちにもなりました」

 ―W杯後にバスケ人気は一気に高まりました。

 「普段バスケに関わってない人に興味を持ってもらえるかは、代表戦が大きく関わってくると、いつも思っています。パリで勝てるかどうかで、さらにバスケ熱が上がってくるかどうかが変わると思います」


 

 ―日本でさらに競技が発展していくには、何が必要でしょうか。
 「一つは代表が、常に世界と戦えるだけの力を持つこと。あとは常にバスケができる環境があるかどうか。米国は文化としてバスケが根付いています。車で走っていて、リングを見つけたら、やっぱり誰かが使っている。僕たち日本代表がしっかり勝って、さらにバスケを盛り上げれば、そういう公園やバスケができる環境も、日本でもおのずと増えていくんじゃないか、と。それは僕たちの仕事、責任なのかなと思っています」


 

 

 

 

 

 

 

 

25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル ラジオペナントレース』に阪神ファンの松村邦洋さんが出演し、交流戦の要注意選手にロッテ・佐々木朗希を挙げた。

 「去年交流戦で佐々木朗希投手と才木投手の投げ合いも凄くどちらも譲らない投げ合いでした」と、昨年6月5日の対戦では阪神打線が佐々木朗希に5回までノーヒットに抑え込まれるも、6回に大山の適時打で1点をあげ、才木が9回を1人で投げ抜き2-0で完封勝利。

「去年の阪神の初心に戻るよという試合をもう1回、佐々木朗希の試合でやってほしい。弱者が強者に勝つための野村野球のような1点を取りに行く、全員で高校球児のような野球を去年阪神がやっていたので、今年もやろうよという原点のためには佐々木朗希を崩すこと、ソフトバンクに勝つことだと思います。ノーヒットノーランされているようじゃいけないですよね」と話していた。

 ローテーション通りに行けば、5月31日にZOZOマリンスタジアムで行われるロッテ-阪神戦で佐々木朗希の先発が予想される。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇明治安田J2リーグ 第17節 清水2-1水戸(26日・アイスタ)

 清水エスパルスは水戸を2―1で下し、2試合ぶりの白星。前半24分、MF矢島慎也(30)が先制の直接FK弾。直後に同点とされたが、後半8分、8試合ぶりの出場となったMF白崎凌兵(31)が決勝の今季初ゴールを頭で放り込んだ。今季最多1万7584人が詰めかけた一戦を制したチームは2位・長崎に勝ち点4差で首位をキープ。次は6月2日、敵地で山口と対戦する。

 ベテランらしい嗅覚がさえた。後半8分、清水・白崎は右クロスに反応。ゴール前ピンポイントで捉え、ヘディングでねじ込んだ。「枠に飛ばすことだけ考えた。奇麗に軌道が見えた」。価値ある今季1号で満員御礼の本拠を熱狂させた。

 昨季35試合に出場し、ボランチとして秋葉忠宏監督(48)から「全権」を与えられてきたが、今季は開幕から途中出場が続き直近は7試合ベンチ外。「色んな葛藤があった」。以前は当たり前だった先発の座。失ってみて重さを再認識させられた。

 「出られないメンバーの分まで背負ってやる。当たり前のことが薄れていた」。ベンチ外だけで行う試合当日の練習では20代に交じり、背中で引っ張った。紅白戦ではサブ組の司令塔として奮起し主力組を下してきた。巡ってきた8試合ぶりのピッチ。「苦しい時期一緒にやった仲間、家族に恥じないプレーをしようと思った」。ゴール前に顔を出し、守備でも泥くさく90分間走り抜いた。

 これで12年のプロ入りから13年連続で公式戦ゴールをマーク。指揮官も「久しぶりの試合で活躍するのは簡単ではない。尊敬に値する」と目を細めた。次節(6月2日)は敵地で6位の山口と対戦する。白崎は「勝ち続けることに意味がある」と表情を緩めず宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル ラジオペナントレース』に巨人ファンの井森美幸さんが出演し、交流戦の要注意選手に井森さんと同じ群馬県出身のソフトバンク・周東佑京を挙げた。

 過去に2度盗塁王に輝いたことのある周東は、パ・リーグ首位を走るソフトバンクのトップバッターとして打線を引っ張る。井森さんは「塁に出したら還ってきますよ。ダイヤモンド2周くらいするんじゃないくらい還ってきますからね。群馬出身ですから、上州の空っ風は速いですから。ビュンビュン飛ばしますからね(笑)」と周東の俊足を警戒。

「とにかく四球を与えない。塁に出さない。そうなると、内野安打があるので、ゴロを打たせるのも怖いんですよ。フライアウトならヨシと思っています。三振とフライアウトですね」と話していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神タイガースが昨季、18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に輝いたことを記念し、春季キャンプ地である宜野座村総合運動公園内の「パーラーぎのざ」に掲げられていた懸垂幕に、選手たちの「感謝サイン」が書き込まれている。普段はサインに応じない選手のサインもあり、ファンが懸垂幕と記念撮影するなど、話題となった。

 宜野座村の「道の駅ぎのざ」の阪神展示ブースに寄贈された懸垂幕は、今年の春季キャンプの際に日本一を記念してパーラーに設置されていた。

 チームのスローガン「A.R.E. GOES ON(アレ ゴーズオン」にちなみ「A.R.E.(アレ)縦幕」と名付けられ、「優勝 夢と感動をありがとう」と選手たちへのメッセージが記されていた。

 阪神が宜野座キャンプを開始した2003年にオープンした「パーラーぎのざ」は、「鳥谷丼」など、選手名にちなんだ商品開発の先駆者的店舗としても全国的に知られる。歴代の名選手も足を運んだ同店は、阪神ファンのみならず、選手にとっても「聖地」としてなじみのある店だ。

 今季のキャンプの際に、同店と最も絆の深い梅野隆太郎捕手が懸垂幕にサイン。それをきっかけに、練習帰りに選手が次々とキャンプ地への感謝の意を込めてサインを書き込むようになった。

 店主の新里玲奈さんが作る食事は選手にとってもパワーの源となっている様子で、自主トレを通して顔なじみの守護神・岩崎優投手は「パーラーぎのざからサインしないと始まらない」と粋な計らいで応じたという。

 懸垂幕を譲ってほしいという全国のファンからの要望もあったが、現在はより多くのファンが見られるように、宜野座村が村漢那の道の駅「ぎのざ」で展示している。新里さんは「選手の皆さんからの大事な宝物だ。村の快い対応に感謝している」と感慨深そうに話した。

 阪神は22年に、「明確な目標(Aim!)」に向かい、「敬いの気持ち(Respect!)」で取り組み、「パワーアップ(Empower!)」することで最高の結果を残していくとの思いを込めたという「A.R.E.(アレ)」をチームのスローガンとして決定している。

 新里さんは「AREんぱ(連覇)して、また縦幕を飾りたい」と虎視眈々(こしたんたん)と連覇を願った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岸田文雄首相と中国の李強首相、韓国の尹錫悦大統領は27日午前(日本時間同)、ソウルの青瓦台迎賓館で会談した。経済や人的交流など実務面で「未来志向の協力」を確認し共同宣言を採択した。定例開催でも合意し、北朝鮮への対応について「朝鮮半島の非核化が重要」との認識で一致した。
日中韓首脳会談は2019年12月に中国・成都で開いて以来約4年半ぶり。今回が9回目となる。共同宣言は「法の支配および国際法に基づく国際秩序へのコミットメントの再確認」を掲げ、気候変動や科学技術など6分野での協力を盛り込んだ。
中国側が交渉再開を求める3カ国の自由貿易協定(FTA)も議題になった。共同宣言は「日中韓FTA実現に向け交渉を加速するための議論を続ける」と明記した。
核・ミサイル開発を進める北朝鮮の情勢についても意見を交わし、「朝鮮半島の平和と安定」の重要性を確認した。
感染症や少子高齢化など、3カ国共通の課題での協力も確認。25年からの2年間を「文化交流年」と位置付け、大学をはじめ多分野で人的な結び付きを強める方針で一致した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北朝鮮が「人工衛星」の発射を予告したことについて、林官房長官は「防衛大臣からの破壊措置命令に 基づき、必要な体制を構築している」と述べました。

また、「北朝鮮が弾道ミサイル技術を用いた発射を強行することは我が国の安全保障に対する重大な挑発行為であり、衛星の打ち上げを目的とするものであったとしても、北朝鮮による弾道ミサイル技術を使用したいかなる発射も禁止している国連安保理決議の明白な違反だ」と強調しました。

その上で、北京の大使館ルートを通じ北朝鮮側に「人工衛星」の発射中止を求める申し入れを行ったことを明らかにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立憲民主党の蓮舫参院議員(56)は27日、党本部で記者会見し、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した。小池百合子都知事も出馬を近日発表する予定。都知事選は、ともに報道番組のキャスターを務めた経験がある女帝同士の激突となりそうだ。

 

 「私蓮舫は、この夏の都知事選に立候補します」。会見の冒頭、蓮舫氏はそう言って出馬を宣言した。まずは自民党批判を展開し「自民党の、ひとごとのような改革にほんっとうに怒りを覚えています。今の自民党の改革案からは、変えるという本気度が感じられません」。さらに先月の衆院補選で衆院選での自民3連敗、静岡県知事選の野党候補勝利に触れ「自民党政治に手を貸す小池政治を止める留めることが、私の使命と思います」と述べた。

 小池氏は最近、自民党と協力関係を築き、自民裏金疑惑で処分を受けた萩生田都連会長とも蜜月。「前回の選挙で小池さんが『自民党のブラックボックスを壊す』と言ったのはまぶしくてかっこよかったです。いまはどうでしょう。伏魔殿の都庁をどう変えたのでしょうか。萩生田氏のお膝元・八王子市長選でも、江東区長選でも自民を応援。公約と違って自民党と二人三脚。発進力、選挙の強さ、どれをとっても大きい人ですが、変わり身の早さが目立つ」とし「反自民、非小池。小池都政をリセットするために立候補します」と明言した。

 また蓮舫氏は出馬決断したのは2週間前くらいと明かし「広範な支援をいただきたいので」という理由で無所属での出馬を明言。立民以外にも「より幅広く、オール東京のみなさんに支援をいただければと」と非自民勢力の団結を呼びかけた。

 蓮舫氏の名前は、都知事選ごとに浮上するのが恒例だった。16年7月の都知事選では「やりたいことは国政。都政ではない」と明言し、見送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元西武のデーブ大久保氏が26日、自身のYouTubeチャンネルに新規投稿。この日のオリックス戦で、8連敗から逆転勝ちで2連勝を飾りながら、途中休養が発表された西武の松井稼頭央監督について、驚きを語った。

 現役時代、西武にドラフト入りしてプレー。08~10年にもコーチ、編成部として所属していただけに「こんなにびっくりするようなニュースは久しぶり。自分の時に起きたことよりもびっくりすることが起きた」と切り出し、「西武では異例中の異例と言われる人事が発表された」と、驚愕した様子だった。

 チームはここまで15勝30敗で最下位に低迷しているとはいえ、開幕から45試合、交流戦を控える中での休養に「あまりにも負けてるっていうのはご存知のとおりで、僕らもあれだけ投手がいながら、打てないっていうのはやっぱり大きいなって感じてましたけど。それにしても、2年目ですし、シーズン始まってまだ5月の終わり。これから交流戦に入っていくというところで。休養っていう言葉ですよね。休養って柔らかく言ってる感じですけど、実際は解雇みたいなものですから。非常にキツくて重たい言葉ですね。もし、自分が休養って言われたら、野球界で監督は2度とないなと、野球界に戻るところまでないなと感じるのが休養っていうところだと思う」と、神妙に語った。

 ただ、松井監督はまだ48歳。「僕が思うのは松井稼頭央監督は必ずまた復帰できる。若いですし、統率力もありますし、才能もある。これからまた色んなところで勉強して復帰するというところもあるので。ライオンズの宝ですから。球団も松井監督を潰さないように、壊れないようにというところで。このキツイ荒波は渡辺GMしか受け止められない」と、慮った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリックスの阿部翔太が5月26日、自身のX(旧ツイッター)を更新。相次ぐ誹謗中傷に私見を述べた。

阿部は、「何様か分からんけどSNSで個人名出して色々言ってる人ってなんなん?笑」とインターネット上で誹謗中傷の被害にあっていると告白。そのうえで、こう続けた。
「鍵付けてなかったら誰でも目に付くって事ぐらいはわかってやってるんやんな? どうせ面と向かったら言われへんのやから誹謗中傷するんならせめてアカウントに鍵つけてや笑 あくまでも僕の独り言です。笑」

なお、日本プロ野球選手会は15日、「先般も、SNS等において、懸命にプレーする当会会員選手に対し、到底許容されない内容の誹謗中傷、侮辱や脅迫等が行われたことを確認しました」と報告。「誹謗中傷等を拡散しないこと、SNS等での投稿にあたってマナーを守っていただくことを改めてお願いするとともに、選手の力になる前向きなご声援をたくさん送っていただけることを心より願っています」と呼びかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阪神は27日、28日からの日本ハム3連戦(甲子園)のチケットが前売りで完売したため、当日の発売は無しと発表した。

 現在、セ・リーグ首位の阪神は、パ・リーグ2位と好調の日本ハムをホームで迎え撃つ。岡田監督と、日本ハム・新庄監督の采配対決にも注目が集まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

28日の予告先発投手=プロ野球交流戦

▽巨人・山崎伊―ソフトバンク・有原(東京ドーム)
▽ヤクルト・吉村―ロッテ・小島(神宮)
▽DeNA・ケイ―楽天・ポンセ(横浜)
▽中日・高橋宏―西武・今井(バンテリンドームナゴヤ)
▽阪神・村上―日本ハム・山崎(甲子園)
▽広島・床田―オリックス・エスピノーザ(マツダスタジアム)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


※一部勝手にコピペ&割愛いたしました🙇💦



※また、敬称を省略させていただきました🙇💦💦