研究について・・・

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お久しぶりです。

今回はこちらでの研究について書いていきたいと思います。

 

まずはじめにみなさんご存知のように医師として国外留学する場合には「臨床留学」と「研究留学」の2パターンがあります。

「臨床留学」は国外の病院で臨床の医師として働きながら勉強するといった感じです。臨床留学をオーストラリアでするためにはInternational English Language Testing System:IELTSやOcupational English Test:OTAといった語学試験を受け、それなりの成績を取らないとビザが貰えないようです、実際この試験を受けたとこないのでわかりませんが、相当難しいみたいです( ´Д`)。

臨床留学は外科系であればどんどん手術をさしてもらえるようでスキルは上がりますし、これがいわゆる留学した医者の世間一般のイメージではないでしょうか?

一方、「研究留学」についてですが、日本の医師の世界ではこちらの方が実際は多いのではないかと思います(詳しくは知りませんが)。こちらは外国で医師としては働くことはできないため臨床については見学のみになりますが、その代わり語学試験を受ける必要はなく、受け入れ先がビザを発給してくれれば留学することが可能になります。そして受け入れ先で様々な研究を行うといった感じです。

 

前置きが長くなりましたが、今回の僕は研究留学ということでこちらに来ています。

研究留学なので何か研究して、論文などの結果を出すことがゴール?(無理?)になります。

4月の開始から、ひとまず言われるがまま臨床業務の見学と、大学でのミーティングに参加していました、

そんなある日・・

「何かやりたい研究あんの?」

「今は特にアイデアは無いです、何かありますか?」

「んー無いねー、まあ2年あるしなんとかなるんちゃう?」

 

はい!終わったーー、これ完全にやばいパターンのやつ(-_-)、用意してきて無いこっちが悪いんですが、ひとまず現時点で課題が無いこと、自分が開始早々にどんづまっている事が解りました。クロフォード先生に張り付いとけば何か課題を与えてもらえる可能性もあるんかなと思い、引き続き見学続けていましたが、その後も特に変化無く月日が流れていき2ヶ月がたちました。

このまま今の見学を続けても何か課題が与えられる空気感も無く、帰り道に来るとこ間違えたかなと思ったくらいです。

時間については2年間もあるので焦りはありませんでしたが、ただひたすら病院での外来、手術見学しているのはつまらない(様々な理由がありますが、正直まじでおもんなくて)ので、この状況を打開するためには、何か自分で考えて動き出さないとやばいなと思いました。(この時点でだいぶ日本に帰りたくなってます)

 

今回僕が来ている施設のことを考慮すると、研究の選択肢としては

1:ロボット手術(股関節、膝関節)について

2:セメントTHAについて(この時点で大学にも病院にも股関節の研究をしている人がいる様子はなし)

が考えられました。

そこで日本で働いていた時に少し気になっていたセメントカップのことを題材に研究をしてみようかなと考えました。

 

 

で、実際それを英語で伝えるのは非常に大変なので、ひとまず、企画書的なやつを書いて、出して見ることにしました。そして最悪却下されても次なんか考えればいいかみたいな感じで企画書をクロフォード先生に出してみたところ、

 

「ええんちゃう、やってみたら〜」

とコメントをいただき、おー案外いけるもんやなと。

ただし喜びは束の間で、

「お金どうするつもりなん?」

ん?金?

「お金のことは考えていませんでした」

「インプラントは用意したるけど、その他は自分のお金で用意してなー」

そう!研究をするにはお金がいるんですねー、忘れてました ( ̄  ̄) 多分これ一番大事!

 

一瞬自腹もと思いましたが、恥ずかしながらひとまず福西先生に相談させていただいたところ、医局でお金を用意していただけることになりました。(まさに神!)

 

お金が用意できたことをクロフォード先生に報告に行くと、

「お金ウチの大学から出したるわー」「ただ、お金をあげるのに#$%&#$やからー」

そうなん?そうなんやー、そして一番大事なとこ何言ってるかわからへんわー( ´▽`)

ということで結果的にはお金はなんとかなりました。(ただお金をもらう方法は今も謎のままです)

 

その後、クロフォード先生が大学内のBiomedical EngineeringのProfessor Cameron Brownを紹介してくれて、この研究を開始することになりました。

 

そのあとは予備実験に向けて研究材料を調べて買ったり、人工関節をストライカーの人に用意しもらったりと様々な人の助けをかりながら準備を進めていきました。

そして企画からおよそ2ヶ月経った今週初めての予備実験までたどり着くことが出来ました。

今回の予備実験の結果からは先行きが不安な感じもあるんですが、ひとまずやっとここまできたという感じです。

後は予備実験を重ね、見通しがたてば本実験にと考えていますが、それはいつになるかは謎です。キャメロン先生は大体イージー的なこと言いますが、大体イージーにいかない感じです。

正直、あまり大した研究では無いかもしれませんが(所詮僕が思いつくレベルなので)、それでもすでに色々な人が関わってくれていて、お金もかかっていることを考えると、中途半端では終われないなと考えています。

 

今後の実験の経過についてまたブログで紹介できればと思います、紹介がなければ、そういうことです。

 

今回かなり長文になったので、次回はあっさりめのやつにしたいと思います。

ではまたー

 

実験の題名と写真です。

「The stability of cement cup in total hip replacement with the filling cement to the small bone defect」(仮)