アスパラガスの季節になった

 

 

北海道は気候的にアスパラガスの栽培に適していて、産地があちこちにあり、道民にとっては身近な旬の地物野菜だ。

ほんとうかどうかはわからないが、北海道の岩内町は「日本のアスパラガス発祥の地」と宣言しており、ここから国内栽培が始まったということになっている。

 

もっとも、当時はホワイトアスパラガスを缶詰にして輸出していて、道内はおろか、国内で消費されることはほぼなかった。

 

 

 

 

そんな北海道に根付いている感のあるアスパラガスだが、実は、国内の生産量は長野県が全国1位で、北海道は2位、しかもかなりの差をつけられているということを、最近知った。

アスパラガスは北海道の十八番だと思っていたので、正直、驚いている。

 

とはいえ、アスパラガスは道民の誇りだ。道民は、旬の時期以外にアスパラガスを食べることはない(あくまで主観です)。しかし、実際には札幌のスーパーの店頭には真夏でも真冬でもアスパガスが並べられていて、その産地はメキシコだったりオーストラリあだったり北九州だったり北関東だったりするわけだが、道民は手を付けない(あくまで主観です)。

それらを買っているのは、ススキノの居酒屋のおやじだったり、道外からの転勤族の方々に違いない(あくまで主観です)。

 

 

 

当施設がある北海道後志(しりべし)地方はアスパラガスの栽培が盛んで、この時期、生産者の方々から出荷できない『ハネもの』を大量にいただいたりする。実にありがたい。

おのずと、まかないはアスパラガス祭りになる。

 

アスパラガスをおいしくいただくポイントは、繊維質の排除だ。

繊維質は茹ででも解消することはできないので、下ごしらえで完全に取り除く必要がある。

 

 

 

 

<アスパガラスの調理法>

 

  1. アスパラガスの根本と中央くらいを両手でつまんでUの字に曲げて「ポキっ」と折る
  2. 太めのものは根本から3cmくらいの皮をピーラーでむく。細いものはそのままで
  3. 穂先を揃えて食べやすい長さにカットする
  4. 湯を沸かし塩を加えカットした穂先部分以外を投入
  5. 1分後に穂先部分を投入してさらに1分後にザルに上げ冷水で〆る(ゆで時間は太さにより調整する)

 

なぜ「ポキっ」と折るかというと、繊維質が強い部分は曲げても簡単には折れないからだ。

つまり、折れるということは、繊維質が弱く食感がよいということ。

根本は棄てず、縦に切って少量の湯でしばらくボイルすれば、なかなかよい野菜ダシが出るので、リゾットなどの料理に活用できる。