ヒョン!!おはよう!!
ユノの声が聞こえた。振り向くと、かわいい笑顔で走ってくる。
そうか、もう3月。ユノもこの高校に来たんだ。
おはようユノや!!
返すと嬉しそうな表情をして隣に来た。
2人で学校へ歩いていると、ソンファの家の前まで来た。
僕はソンファの家のインターホンを押す。
ソンファが家から出てきた。
こっちを見て笑顔になった後、隣にいる人を見て困惑した。
ホンジュンア、隣にいる人って?
あ、いい忘れてた!今年から高校生になって同じ高校に通うんだ。家の近所でよく仲良くしてたから、一緒に行こうって誘ったんだ。
名前はユノ。
こんにちは、いや、おはようございますユノさん💦
お、おはようございます💦
何、2人ともそんなよそよそしいの〜!
ユノはヒョンって呼べばいいじゃん!
ソンファはタメでいいじゃん!
えっと、じゃあ...ユノや、おはよう、
ヒョン、おはようございます、
じゃあ学校行こー!
ちなみに今日は入学式。
昨年の自分の入学式を思い出す。
ソンファと2人でまだ自分に合っていない制服を身にまとい学校へ浮かれた気持ちで行った。
2人とも、この1年でちゃんとした友だちはできなかった。
だから、いつも2人で学校生活を送っていた。
それが2人にとって、とても幸せだった。
まだぎこちない3人で歩いたり電車乗ったりしていたら、いつの間にか学校の前だった。
ユノを教室まで案内し、2人は2年生の教室へと足を運んだ。
2人はクラスが別々になってしまった。
2人で一緒に帰ろう、とユノを誘いに1年生の教室へ行った。
すると、ユノの隣には、自分より大きいはずなのに自分より弱そうな人が隠れていた。
ユノが紹介した。
こいつはミンギ。幼馴染なんだ。電車までは一緒に帰ろうって言われたんだ。
そうだ、この4人で帰る?
ということで4人で帰ることになった。
ユノは社交的で、ソンファともほぼ打ち解けていた。
ミンギはまだぎこちない。
ミンギ、僕たちのことはヒョンって呼んで、仲良くなりたいから🤝
ホンジュンイヒョン、ソンファヒョン...
オッケーじゃあミンギヤよろしく〜!
初対面の人とこんなに話せたのは久しぶりだった。
こんなに話しやすい人、ソンファ以来かも。
久しぶりの感覚に嬉しくなりながら歩いていたら、もう駅の前だった。
ここでミンギとは別れる。
ミンギヤまた明日!!
そうみんなで叫んで電車へと乗った。