年初から地震に旅客機炎上と気の滅入る話が続くが、前に直江津を訪れた時に知り合った「なおえつ茶屋」店主のブログにデトックスの方法が書いてあったのでホッとした。

1.ニュースから逃れること。
2.クラッシックを聴くこと(ピアノ系が望ましい)。
3.旅の準備をすること。
4.美味しい珈琲を淹れること。


 私もいい歳だけども、人生の先輩(90歳)のアドバイスは役に立つ。さっそく実践させてもらおう。コーヒーはコーヒーメーカーを使わず、ドリッパーやサイフォンなどあえて面倒な方法で淹れるのが良いかもしれない。パーコーレーターは不味く飲む方法なので使わない。

 能登の方は外紙などは日本の防災対策を褒め称える記事が上がっているけれども(ほか、鬱陶しい日本ヨイショ記事)、現在進行形の事柄で、そもそも東京のデスクでニュースを見物していただけの奴の書いたものなど信用できない。同じBBCでも現地に出向いた記者はもっと深刻な内容を書いている。が、韓国で刺殺事件あり、ソレイマニの葬儀で爆弾あり、キーウにミサイルがと他の事件もあり、少なくとも外国では初報で被害が少なく見えた能登地震への関心は失われたようだ。


JARTIC道路情報から

 被害云々と言う前に、この地震はまず地図を見ることをオススメする。いかに救援し難いか。能登半島は何度か走ったことがあるが、比較的アプローチしやすいといえる七尾も自動車専用道なしでは厳しい場所で、輪島は珠洲は道路があっても行きにくい場所にある。元々冬季は通行しないことを前提に開拓された元北前船の係留地で、有名な輪島塗も冬は背負子を担いで行商していたという場所である。高齢化率は5割を超える。

 それが道路をやられ港をやられでは救援の困難さは想像するに余りある。そろそろ物資も尽きる頃で、今が正念場である。政治家は腹立つがこの際放っておこう。

 羽田の事故の方はどうも日航機にも海保機にも過失といえる過失はないようで、そもそも滑走路へのアプローチには直前に赤信号に相当する一時停止の赤標識がある。侵入は許可されていたと思われるが、国交省発表の資料にはいるはずの地上コントローラー(監視員)の記載がないので、どこかに間違いがあるのだが、ごく常識的に考えても赤信号を無視して交差点に進入したら、運転手も機長も喚き立てるのが普通だろう。それをしなかったのだから、おそらく許可は出ていたし、地上監視員も異常を認めなかったのである。

※ 標識は雑草に覆われていて見えなかった。地上監視員はそもそもいなかったという話も聞く。となると誰が問題かは自ずと答えが出る。

 おそらく空港の体制に問題があると思われる。ダブルチェックといっても形式的で現場に裁量がなく、指導者が創案性に乏しいものはどこでも機能しない。1日800回の離着陸のある国内最大の大空港で15人の管制官は少なすぎるのではないか? この点、この事故はダイハツ偽装事件と同じ日本型組織の病理の一類型といえる。

※ 北朝鮮なら国交省の空港担当の局長は機関銃で銃殺だろう。

 初日からしんどい話の連続なので、私も少々疲れている。ここは先達の教えに従い、私にできることなど何もないのだから、おそらく色々まずい話や腹の立つ話がこれから出てくるが、ここは関わらずに静かに事態を見守りたいと思う。