「小林昭人のホームページ」では、時事的な内容は「インタビュー」で扱っていて、何度かリファインしながら10年以上続けてきたけれども、最近は月一ほどでもう少し簡単な様式で書きたいと思っていた。
インタビューには良い点もあり、まず、私と架空の人物(主として作品に登場するる人物、ここ数年はハヤトさん)が対談するという形式を取ることによって対象を立体化できることがあり、それも短切な表現でまとめるよう留意したために見やすく書きやすいことがあった。私が少しエキセントリックな見方を提示し、ハヤトさんがそれを(どちらかといえば本来の私の人格に近い)より慎重で、より懐疑的な見方でたしなめるといったもの。短く書くことがコツで、最近はダイアログ形式は他でも採用されているけれども取捨選択が甘く例外なく読みにくい。当サイトがいちばん完成度が高いような気がする。単なるテープ起こしではなく、読み物用のダイアログとして特化しているからだ。
欠点は読みやすさとのバランスで複雑な問題は扱いにくいことがあり、また、一定の形式を取ることから時事問題では機動性に劣ることが挙げられる。発表した時には事件から数日~一週間が経過しており、話題自体古くなっているような。しかし、10年以上続いたということはメリットの方がデメリットを上回っていたのだろう。少なくとも「小林昭人のホームページでは」。
ブログについては、従来はそれでもある程度論理的に一貫した内容、つまり小論文でまとめることが多かったけれども、以上の経緯からこちらも少し様式を変え、せいぜい原稿用紙1~2枚程度の長さにまとめることと引き換えに基本は「書き捨て」、話が完結していようがいまいが、論理的に整合性があろうがなかろうが一定の長さで切ることにした。考えをまとめることが目的であり、多くの場合、結論はその場では出ないことが多いことから、「インタビュー」同様、これは現時点でのこちらの考えというスタンスでしばらく行くこととしたい。
(了)