現在の神経科学では、「人の意識は脳内のニューロンの電気的・化学的な活動によって生じる」と言うのが一般論となっている。


然し一方では、「量子脳理論」は(唱えた学者の仮説によっては)、一部の物理学者とか生物学者から否定されているという。


量子脳理論には、少なからずの研究者によるアプローチが存在する。


例えば


1、ペンローズ・ハメロフ理論(orch-OR理論)


ニューロンの中にある微小管(マイクロチューブル)内で起きる電子などの量子状態がコヒーレンス(可干渉性)を維持する中で、重力的影響によって量子の状態が収縮する際に、「意識」が生成される。


脳はニューロンによるネットワークではなく、脳内の量子コンピューターとして機能している。



2、梅沢・高橋理論(量子場脳理論)


orch-OR理論とは違い量子場脳理論は、微小管内での量子過程を前提としない。


脳内の量子場で量子が一定の方向に揃うことで(自発的破れ)、特定の「秩序」が形成されることが「記憶の書き込み」であると言う説。「対称性の破れ」の際に生じるNG粒子が、脳内の量子状態を維持し記憶の担い手となると言う説。

尚この理論は当初、「微小管内の量子的微細構造」とは捉えず、「脳自体を散逸的な量子場」として捉えていた。



3、治部・保江理論(量子脳力学)


梅沢・高橋理論を更に発展させた理論。

神経細胞内の水分子が「自発的破れ」により整列して

情報が量子場に「なだれ現象」を起こし、それが「意識」の源泉であるという考え方である。

意識はニューロン内の電気信号で生じるのではなく、『場』という概念から脳全体が連動する仕組みを説明している。 



長々の説明となってしまいましたが、「1、」のorch-OR理論は特に「トンデモ理論扱い」されているとのこと。


これら全ての理論は仮説であり、完全に立証されたものではない。


orch-OR理論提唱者の一人ロジャー・ペンローズ氏は言う。


「意識はアルゴリズムでは説明できない。そして数学的・実在的イデア(プラトン的世界)と地続きで直接アクセスできる」と。


が、然し。

一部の神経科学者や認知科学者からは批判されることも多く、親友からは「意識という謎を、量子力学という別の謎に置き換えてるだけだろう?」と言われ、orch-OR理論に関しても「脳内のような温かく湿った環境では量子状態が維持できないのでは?」との批判もあるという。


そもそも彼の根底にはゲーデルの不完全性定理が存在し、この世界は3つの世界で構成されているという。


Ⅰ プラトン的世界 (数学的真理)


Ⅱ 物質的世界 (自然界と物質)


Ⅲ 心の世界 (精神と意識)


例えばーー


ゲーデル命題と言うのがあって

「正しいのに証明できない命題」のことを言う。


この命題をコンピューターにやらせたらコンピューターはアルゴリズム(限りあるルール)に従い処理しようとするから、ゲーデル命題を「正しい」と認識できない。


方や人間はというとゲーデルの議論そのものを理解し命題が「正しい」と認識できる。


その理由は人間がアルゴリズムを超えた非計算的な思考や直感などのプロセスを用いている証拠だ。


この「非計算的な思考や直感」は何故に実現するのか?それは脳内の微小管で起こる量子力学的な現象に起因するのではないか?という訳だ。


長らく占いの世界に身を置く中で、随分と以前からロジャー・ペンローズ氏の理論は知っていたし、非常に興味深いと思い続けていた。


占いとは、占う側も占われる側も機械的なアルゴリズムだけでは解決できないものである。


いつまでも解決の糸口が見つからず、何度も相談にみえること自体が、アルゴリズム(限りあるルール)で縛り付けられることの苦悩となってしまったお客様の悲鳴でもある訳なのだから。


そしてまた筆者も然り…であろう。

出だしは量子力学関連の「如何にもお堅く小難しい」内容を書いていながらも、終わりに近づくに従い其処に情緒的なような、神秘的傾向を帯びてくる。


計算的アルゴリズムでも括りきれないのに、

非計算的世界でも括りきれない。


まさに「片足ずつ両方的なブログ」の一丁上がり!ではある。



(ホント、こういうのヤメたいんですけど・・・)