先週末、白鳥庭園で松尾流茶事の撮影依頼があり、大変貴重な撮影を
させていただきました。
茶事(ちゃじ)とは、茶の湯において「懐石」「濃茶」「薄茶」を
もてなす正式な茶会のことです。
場所は白鳥庭園の清羽亭日本間、正午の茶事では「炭点前」といって、客一同が
挨拶をして炉の近くに進み炉を囲むような形で座り、炭点前の拝見をします。
亭主が、折敷(おしき)という足の付いていない膳に、飯碗、汁碗、
向付(むこうづけ)を載せ、利休箸を添えて、正客から客一同に配り、
「懐石」が始まります。
一同客が汁を吸いきる音を合図に、亭主は正客の前に座り酒をすすめます。
次客以下、同様に酌を受け、注がれたお酒を頂いてから、向付に箸をつけます。
こうして懐石の席は、亭主と客との和やかな雰囲気に包まれていきます。
この後「中立」「濃茶」「薄茶」へと進みますが、私の都合で撮影は懐石だけで
失礼しました。