2011年頃、まだ子供だった自分は何気なくNHKのニュースを見ていると、
フランス人のおっちゃんが未来予測していて、時が民主党政権で社会不安があったので、つい見入ってしまった。
当時は「ヤバい」ということしか覚えてなくて、忘れていたのだが
この前、再びその映像を目にすると、
おっさんはあのジャック・アタリだった。
内容は下記の通りである。
①から⑤の波が到来する。
①第一の波 「アメリカ支配の凋落」
アメリカは、自国の赤字解消やインフラ整備のため、世界市場への影響力の削減を図る。
要するに対外的な面に関して大規模なコストカットを行う。
もし、どこぞの大国がアメリカにとってかわってしまえば、悲劇が起こる。
②第二の波 「多極型秩序」
G20やEUが良い例で、先進諸国がそれぞれ一体化する。
国家はグローバルな市場よりも弱い。
自国の国益を守るのに精一杯。
各国間の国際協調はグローバルに勝てない。③第三の波 「超帝国」
グローバル市場が帝国になり、全てが民営化。
その中で、二つの力が強大になる。
一つ目は、「エンターティメント」
国民を大事な物事から目をそらさせるため。
二つ目は、「保険」
リスクから身を守るため。
インターネットが人を監視する技術革新が行われる。
政府からインターネットを通じて、厳しく監視される社会になる。
監視の対象は、あくまでも「物」であり、「個人」の自由を損ねるものであってはいけない。
④第四の波 「超紛争」
気候やエネルギーの変化が起こり、様々な地域で紛争がおきる。
誰もコントロールができない。
市場は無秩序化される。
紛争において、ノマド(遊牧民族=定住しない人々)が重要な役割を果たし移動する人が増える。
ノマドは三種類に分けられる。
A)超ノマド(世界中どこでも行ける人、全世界で1千万程度)
B)下層ノマド(非常に貧しい人達全世界で30億人)
C)パーチャルノマド(定住者だが、TVやインターネットで仮想パーチャルを楽しんでいる人達)
全人類において貧困層の拡大がおこる。
市場メカニズムによる方法は失敗する。
痛みで各国社会が混乱。
⑤第五の波 「超民主主義」2050年頃~
別の統治方法が考えられる。
それは、「利他主義」=人は他人を援助することによって幸せになれること。
その時、人が人を超えるトランスヒューマンが重要な役割を担い、新しいエリートとなる。
ざっとこんなもんだが、①から④はもうすでに起こってしまった。
最後がいわゆるポストヒューマンだけど、果たしてそれはユートピアなのだろうか?
新たな共産主義の到来ではないだろうか?
とりあえず50歳になるのが怖いわ。