●命日を忘れていた「バカ息子!」 | 悲しみの歳月から生きる

悲しみの歳月から生きる

主人と死別して17年目に入りました。
永い歳月の中で悲しみから得た想い。
私の数々の病気や、67歳で先天性難病発覚した私の想い。
そして人生を振り返る想いも一緒に
今までの「日記」も紐解いていきたいです。

 

息子が「父親の命日」を忘れていました!

 

 

もう 呆れた私。

 

 

3月に、ちゃんと頼んでいたのです。

 

「今度のパパの命日は, 大切な十七回忌」になるので、一緒に行ってくれる?

 

と。。。

 

(無宗教を選んだパパだけど, ちゃんと一緒にお参りしてあげたいと。)

 

 

 

快諾を得ていたので、息子が行ける日程の連絡を待っていたのですが、

 

 

ーーーーーーー

 

 

あまりに連絡が来ないので、昨日、ショートメールを送ったのですが、

 

何も連絡がなくてね。

 

今日の昼前に電話をしたら「ただ今電話に出られません」とのアナウンス。

 

お墓参りの日程を待っている旨のメッセージを入れた私でした。

 

 

 

 

 

すると、一時間後に息子から電話が入りました。

 

 

 

「なぁ~に?」

 

「あぁ~、お墓参りね」

 

「22日 (土) でいいかな?」

 

 

 

??????????

 

 

 

・パパの命日はいつ?

 

「え~と、5月だったっけ?」

 

・バカ!

 

 

 

 

「え~と、6月のいつだったっけ?」

 

・覚えていないの?

 

 

 

「う~ん。20日頃だったよね」

 

・もういい!!。パパの命日を忘れるなんて!

 6月6日でしょ!

 

 

 

「じゃぁ~、6月9日 (日) だったら行けるかも知れない」

 

・もういいよ。ママが一人で行くから。

 

 

 

「だからさぁ、9日 (日) に行けるって言っただろ」

 

・ううん。せめて6日の命日の前に行きたかったの。

 だから、連絡を待っていたのよ。

 ママ一人で行くから・・・。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

息子の隣にお嫁ちゃんがいて、

相談し合っている様子が手に取るように分かりました。

 

もう.............16年という歳月が経つと、命日すら忘れられているのを知り、

 

悲しくなるより、息子に対して怒りが湧いてきました。

 

 

 

 

だから.................孤独なんですね。

 

子供達が結婚して、家庭を持ち、家族を持ち、未来へ進んでいるのは、

 

親として嬉しいことです。とても。

 

 

そして

 

もう........親の役目を終えた気持ちにもなる嬉しさでしたが、

 

 

 

 

あんなに「子育て」も熱意をもって子供達を育ててきた主人なので、

 

主人が可哀想でなりません。

 

 

 

16年という歳月が、いかに長いかを突き付けられた想いになり、

 

愕然としました。

 

 

 

そうですよね。

お嫁ちゃんは、主人に逢った事もなく話した事もなく、亡くなったお通夜に初めて来て挨拶をしただけ。

 

主人の面影や人間性も知らない訳であり、当然彼女の中では他人事なんだと感じてしまい心が沈んでしまいました。

 

 

 

あの新興宗教問題以来、離れて行った彼女。

 

 

 

子供を育てられたことは感謝しています。

 

 

一つの命を産んで、その命を育てていく。

 

どれだけ病院に走って駆けつけて、育ててきたことかと思いながら、

 

「子供達が私の手から離れていったこと」を、突きつけられた今日でした。

 

 

 

 

家族で仲良く過ごした日々とは裏腹に、

 

主人が亡くなってからは波乱万丈ばかりが続き.......過去を想いながら過ごしているのは私だけだと知るのは辛いことです。

 

 

 

 

「平日は無理だからね」

 

と、言った息子ですが.......

そんなことは言われなくても当然解っています。

 

 

 

主人を想って生きているのは、私だけ。

 

そう「夫婦」だから。

 

 

 

 

やるせない今日一日でした

 

 

 

 

 

命日の日に、タクシーで往復してお墓参りをしてきます。

 

もちろん、一人で。。。

 

 

 

 

せめて息子と一緒にパパを偲びながら食事ができたらと、小さな希望があったのですが、はかなくも破れてしまいました。

 

 

 

あれだけ、電車を3本も乗り換えて、歩いて行けた私なのに、

今は、タクシーで行くなんて想像もしていませんでした。

(今年の元旦も一人でタクシーで行きました)

あんな遠いところへ。

 

 

私は.....どうも、長生きし過ぎているのでしょうか。

病を幾つも抱えていながら生きている自分が信じられません。

 

 

 

 

子供達が結婚したことは本当に親として安堵であり

子供達の幸せを祈る想いでした。

 

 

 

けれどそこには「主人」が父親としていない現実を感じて、淋しくて仕方がなくて影で涙していた私でした。

 

 

「パパと結婚するぅ~!💗」と言っていた幼い娘が大きくなり、結婚するウエディングドレス姿も見ることもなく、ましては「バージンロード」を娘と一緒に歩くことも出来ず、孫の顔も見られない。

 

 

 

それが現実なのだと受け入れなくてはならないのは、本当に辛いことです。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

十七回忌の命日

 

 

私一人で、お墓参りをしてきます。

 

そして

 

主人に頼んできます。

 

「早く私を迎えに来てね。 あ な た 」

 

 と。

 

 

 

花壇の花をたくさん切って花束にして、主人に供えてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村  悲しみの歳月から生きる - にほんブログ村

にほんブログ村 家族ブログ 死別へ
にほんブログ村

 

 

PVアクセスランキング にほんブログ村