綱渡りの男の台詞から 抜粋 しました



「おれは 先が短い」

―わたしは 何の役にも立たない女よ

  わたしは この世で何をしたらいいの?


「おれが おまえといっしょになったら― 

 

 おまえに 綱渡りを教える 

 ライトをあててやる

 車で巡業する

 世の中を楽しむ

 どうだい?」


「そうだ かわいそうだ 

 しかしおまえ以外に 

 誰が(ザンパノの)そばにいられる?」


「おれは無学だが

 何かの本で読んだことがある
 この世の中にあるものは

 何かの役に立つんだ

 

 こんな石でも 何かの役に立ってる

 これが無益なら すべて無益だ

 空の星だって 同じだとおれは思う

 何かの役に立ってる」


―なぜさっき 先が短いって言ったの?

「いつも死を考えているからさ

 おれの仕事は 

 いつ死ぬかわからない 危ない仕事だ

 いつ死んでも 誰も悲しまない」


「行くよ
 本当に おれといっしょに 来たいのかい?

 でも 役に立たない女は

 連れて行きたくないんだ 」


(自分のペンダントを ジェルソミーナにつけてあげながら・・・)

「これをあげる

 思い出の品だ


 チヤオ  チャオ   チャオ  ・・・」



偶然出会ってしまった綱渡りの男を

ザンパノは 殴ってしまう


ジェルソミーナには 

死んでいく男の姿を忘れることは出来ない

少しづつ 壊れていく


―あんたが

  彼を殺したのよ

  もう いやだわ

 

  逃げたかったの

  彼が言ったのよ

  いっしょにいろって


そして ジェルソミーナにも死が・・・