あの日のこと。 | 〜ぷらすなちゅらる〜

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何かを失うと言う事で、得ていくものもあるということを私は知ってる。。はずだったのですが、いまちょっと心が折れてます。

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事件直後の記事はここから。


武雄警察署での対面を終えて、


私はようやく家に帰りました。



家では、子どもたちが待っているはずです。


朝、集団登校の集合場所で別れたままの子どもたち。


どんな様子で居るかが気になって仕方がありません。


本当は事件が分かってすぐに


傍に行ってあげたかったけど


自分の事情聴取がたいそう長くあると担当刑事さんに聴きました。




私は、刑事さんに許可をえて子どもたちが通う学校へ


電話をかけさせてもらいました。そして、


どうか、今日一日だけこの事件の被害者が父親であることを


話さないでいてあげてください。


今日が、彼らが普通の小学生でいられる最後の日です。


当たり前のように、普通に過ごさせてあげてください。」


と、お願いしました。


学校は私からの願いを受け入れて、


学校にいる間はそうしてくれる事になっていました。




家に帰ると、周りにはマスコミの方が多数いらっしゃいましたが


まだ私の顔など知らなかったせいか、捕まることもなく


すんなりと玄関へ入ることができました。



玄関のドアを開けると、ソコに 二人の子供が立っていました。


二人とも目が真っ赤に染まっています。


手にはグローブをはめて、長男は


右手に野球ボールを持っています。


瞬間  もう、お父さんのコト聴いたとね?と、


たずねると、無言で ”ウン”と、頷き、私の横を


すり抜けて外に出ていこうとします。





慌てて腕をつかんで引き止めました。


”どこに行こうとしよると!?” と、聴くと


長男が、


「ココに居ても、何にもならんけん、


外で野球の練習してくるとさ!U!いくぞ!」





・・・・



外にはマスコミの人がいっぱい居るのです。


子どもたちが外に出てイイ訳がありません。。



ちょっと待ちなさい、今は、外にはテレビとか新聞の人が居て


外に出るとあなたたちにいろいろ聞くかもしれないから


今からお母さんがきちんと説明するから


一緒に二階に上がって来て欲しい。と、お願いしました。


二人は、素直に家の中に戻ってきました。






なぜお父さんの事を知っていたのかと言うと、


学校への迎えを実家の父と母にお願いしていて


迎えに行ったときに、長男が激しく父に、


一体何が起こったのか?と、問い詰めて


事件の事、洋君が亡くなった事を


説明せざるを得なかったそうです。




だいぶ後になって、本人たちに聞いたのですが、


学校で待ってる間に、二人兄弟は、


” ひょっとして、あのコト、お父さんだったりして? ”


” まさかネ!お父さんが死ぬわけないよネ! ” 


と、話し合ってたそうです・・・。



まさかネ。が現実になった時のことを思うと


胸が張り裂けそうになります・・・。