入江 杏 さんの講演会。 | 〜ぷらすなちゅらる〜

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何かを失うと言う事で、得ていくものもあるということを私は知ってる。。はずだったのですが、いまちょっと心が折れてます。

皆様こんばんは星空


今日は、Rは午前中部活、


U2は練習試合があり、U2の試合を途中までみて


そのあと、被害者支援の公開講座となる


11年前に怒った、世田谷一家殺害事件の被害者遺族である


入江杏さんの講演を聴きにいきました。


この世田谷で起こった事件はあまりにも衝撃的で


ここを読んでらっしゃるみなさまもきっとすぐ思い出すことができるような


とても大きな事件でした。




その事件は大晦日からお正月の未明に向けて起きました。


一家4人、小さな子供たちを含めた家族全員が


何者かによって殺されてしまい、今だに犯人は捕まっておりません。


こういった事件を未解決事件と呼ぶのですが


私たちの事件も、犯人はすぐに捕まらず


二週間ほどたって捕まりました。



私は、もう犯人は中国かどこかに


高飛びしていて捕まらないだろうと


半分諦めていました。警察に


” もう捕まえきらんですよね。 ” と、言い、


遺された子供と、夫の母に


” もし捕まらなくても、私達は生きていかないといかんけん


当たり前に過ごすこと、暮らすことに意識を手向け


捕らわれないでいよう。私がみんなをまもるけん。 ” と


話していました。


そして、洋君は何も悪くないから何を言われても


気にしなくていいからね。とも言っていました。




結果、犯人は捕まり、裁判を終えて


今に至るわけですが。




警察は、本当によく捕まえてくれたと思います。


執念という言葉がありますが、


高速の通行カードを全て回収して鑑識してくれたり


しらみつぶしで居場所を突き止め


逮捕状をとって犯人の居場所を探している時に


犯人が、偶然に職務質問を受け、発泡するという


別件逮捕となりました。まさに執念で捕まえてくれました。




普通なら捕まって居なかったと思います。





入江さんは、空を飛ぶヘリコプターの音をきくと


色んな想いが今でもよぎるというような話をされていて


私も同じような感覚があります。



病院での事情聴取のとき、ブラインド越しに見た


黄色のテープの向こうのマスコミの中継と


空から聞こえてくるヘリコプターの羽の音。


玄関前に止まっている無数のパトカーの上に書いてあった数字。


現実なんだということも、どれだけ大きな事件だということも


認識するのにずいぶん長い時間がかかりました。


長い長い夢を見ているんだと思ったし


目が覚める度に、今のこの世界が現実なんだと


実に悲観的になりました。




入江さんは妹さん一家を亡くされていますが


二世帯住宅でのお住まいの片方で起こった事件で


なぜ、妹一家だったのか、


どうして自分が生き残ってしまったんだろう?と


サバイバーズギルト(生き遺ったことの罪悪感)の話をされました。




私も、ずいぶん長い間、罪悪感に苛まれました。


私が死んで、夫が生き残ったほうが


ずっと意味があった、子供たちにとってもそっちがよかった


お義母さんにもそうだった、


世間的にも私よりずっと夫の方が後々いい影響を与えられた。と


何ども泣き言を言っていました。


それに、前日に夫の仕事の関係で少し早く行くように約束していたこともあって


あれは夫が潜在意識でSOSを出していたに違いないとか


どう早く行ってたとしても、その時間に病院に行った事もないのに


夫が、私に助けを求めて、私が命を落としてでも


自分を守ってくれたらよかったのになど言うはずも無いのに


それをとても悔やみました。





お義母さんも、私が代わりたい。


自分が死んだほうがマシだった と


事情聴取の度に涙を流していました。




入江さんは、家族の存在、守らなければいけない存在が


自分のたすけになったというような話もされました。




本当にそうだと思います。


もしも私に、守るべき存在が無かったとしたら


もしも見守ってくれている皆さんの目が無ければ


私は、きっと、自ら命を断っていたかもしれません。


もしかしたら、怒りに任せて、


誰かを傷つけて、私も罪を重ねていたかもしれません。





夫との間に生まれた我が子。夫を産んでくれたお義母さん。


私を見守り、ずっとそばにいてくれた


父や母、兄夫婦、夫の姉妹たち一家。


夫の友人たち、警察の人、マスコミ、


マスコミを通じて私たちの事件を知ったたくさんの人たちの


あたたかな心を知ったから私は今、こうして生きています。





本当にありがとうございます。




今日は、他の遺族の方たちとも初めてお会いした方が多数おりまして


またゆっくりお話できたらいいなと思いました。




また、夜の懇親会にもお誘い頂いてたのですが


どうも子供たちのことが気になり家に帰ったのですが


今から帰るよーと、家に電話したら


長男Rが昼までで終わっているはずの部活からまだ帰ってきていなくて


いきそうな友達の家にいくつも電話したけど


どこにも行っておらず・・・。


何ども自宅に電話しながら帰ったんですが


やっぱり家にいなくて、辺はもう真っ暗で(6時半くらいですが)


心配で心配でたまらず


探しに出ようとしてる時に、Rから電話が・・・


武雄駅におるけん迎えにきてー!みたいな。


私の帰るだろうという時間を予測して、


ゆめタウンに友だちと待っていたつもりらしく


帰り迎えにいけないけん、電車で帰ってきといてね。と


朝話して学校まで送ったのになぜそうなるのか。




あんた、なんば考えとっとーーーーーー!


だいたい、テスト前やろうが!


家で勉強して待っとけばよかったと!!!


と 怒り爆発爆弾 あまりの私のブチギレ方に尋常じゃないもん感じたらしく



” ゴメンナサイ ” と、めっちゃ小さな声で言うR。







そのくらいで?と、みなさんは思うかもしれませんが、


いろんな事件の遺族を私は知っています。


なんの落ち度もないのに、事件に巻き込まれて


最初はほんのちょっと帰りが遅いと思っていただけなのに


二度と言葉を話せなかった。というような人を


何人も知っています。。


水知らずの人に、突然集団暴行を受けた人も知っています。


なので、ちょっとでも当たり前から外れたら


脳裏で、集団暴行を受けてる彼らの姿を想像したりしてしまいます。


バカみたいですが、本当の話です。。





なんで、あんたば私が、わざわざ迎えにいかんばいかんとよ!


次の電車で帰ってこい!



ハイ、ソウシマス・・・


ブチッと、電話をぶちぎったあと、すぐ車のキーをとって


迎えに行きました。



迎えに行ったはイイけど駅にRはいません。


駅員さんに話をして、ホームまで探しに行かせてもらいましたがいません。


どうやら友達の家で次の電車まで時間を潰していたらしいのですが


駅に現れたRの姿を見た時のあの安堵感。。


友達にバイバイ(´ー`)/~~とか言ってる場合じゃないよ、と


思いました。 バカモノ。




車に乗せるとお互い無言。しばらくして



”もう、こうゆうことないようにしてね。”


と、言うと、うん、ゴメンね。みたいな感じでまた、


自由人なRを強く怒れませんでした。






ホントお願いしますよ・・・Rさん。






話もどりますが


入江杏さんの講演では、絵本の読み聞かせがあって


感情がこもっていて、涙がでそうでした


絵本作家の入江さんに子供たちに絵本をいただきました。


私も欲しい!との声が多数あがり、


これは、被害者支援室に置く事にしました。


今思えば、本にサインもらっとけばよかった。



素敵な一日でした。




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