あの事件が起こったのは
2007年11月。
あれから、たくさんの方が
私の事を報道で知り
そして、私に話を聞いて欲しい と
話してくれました。
娘さんを、殺された人
息子さんを、殺された人
息子さんが、殺されそうになった人
弟さんを、なくされた方。
旦那さんが、亡くなった方。。。。
みんな 私の気持ちがわかる。
と、おっしゃっていて
自分が、裁判などで
遣り残したことを含め
亡き人に対して事件でも
こうしてあげたかった
こうできたのに、躊躇してできなかった、
普段の生活に対しても
もっと大切にしてあげられたのに、と
いう 気持ちを持っていらっしゃって
私の事件が起こり
報道が過熱していく中で
この人の 発言や行動が自分とかぶる。
同じ傷みを抱いている人だ
と、思ってくれたようです。
私自身も
辛くてたまらない気持ちで
過ごしていた時期があって
怖くて前に進めない時期もあって
そして、そうゆうときに
遠い昔に、同じように
大切な人を亡くされた方が
尋ねてきてくれて
しかも、それも大人数できていただき
みんながみんな同じ気持ちではなかったんですが
その中に、私と同じように
子供を抱えているときに
旦那さんを亡くされた方がきてくれました。
その方は
私が、買い物に行ったときに
彼の好きだったものをみつけたら
つい、買い物かごにいれてしまうんです。
おかしいですよね。と
話したら
”わたし、7年経つけど、いっしょだよ。”
って、言って泣いて
何度も
いっしょだよ 色あせないんだよね。
一緒に居たときの笑顔とか、仕草とか
今もイメージできるもん。
って、言ってくれた。
まさに 別れが出会いを連れてきてくれたって
そう思った瞬間だった。
その人の7年間で
お子さんは成人して 大人になっていて
”でも、ちゃんと立派な「大人」になったよ。”
って、教えてくれた。
お母さんが頑張ってるの知ってたから
俺らも 頑張るしかなかった。
時々隠れて泣いてるのは知ってた。
でも、お母さんは大丈夫だと信じてたよ って
言ってくれた と、きいた。
今でも、好物をみつけると買ってしまうことは
それは、情けないことでも
惨めなことでもなくて たぶん
自然なことなのだと私は思います。
過去に起こった事は
どんなに悲惨なことであっても
少しずつ 記憶が薄れていって
あわい思い出に変わってく。
それが ときたま
凄くいけないことのように感じたり
彼をかわいそうって思ったりする時があるんです。
でも、それは
過去においていきたくないよーって
私が思っているだけで
彼は そう思ってないかもしれないんですよね。
" 今を大切に生きろ ”って
言われてる気がするんです。
だから 私は 出逢う 私みたいな人に出逢った時に
こんなに苦しいからわかってくれる人だ。
でも。むっちゃ前向いてるやん。
しかも 亡くなった旦那さんを忘れてるわけじゃない。
大切にしてる! って
思ってもらえる人になりたいんです。
だから、大丈夫って
そう、思って欲しい。
思ってることはそれだけじゃなくて
大切な人を 亡くした人だけではなく
今を生きてる
全ての人に
” こうしてあげられたのにできなかった ”
って、そう、後悔することのない
生き方をして欲しいと思っています。
当たり前に生きていることは
平凡で なんら変わりないように思えるかもしれません。
でも、明日、生きてるかどうかなんて
そんなこと、神様は約束してくれないんです。
だから、一つ前の彼の手紙にあったように
自分でアンテナを立てて
キャッチして欲しいと思う。
「愛」を。
愛をしれば 平和になるんです。
愛を感じていて
荒む心の人なんていません。
生きている全ての生命体は
愛がなければ生きていけません。
哀しいことがあって、
初めて幸せの意味をしったりすることもあるし
嬉しいことがあって、
はじめて そばに居る人に
話す 幸せを感じることもあるでしょう。
これが全て 愛なのです。
一人ぼっちだと
そう思うのは 自分がそう思うだけで
実は ちゃんと
あなたの心のそばに
誰かの心が寄り添っています。
だから 大丈夫。
私の座右の名です。
”愛があれば大丈夫 by広瀬香美 ”
誰かが恵まれていて
誰かが自分より幸せだと
誰かと自分を比べないで。
そんな誰かも、きっと
哀しいことがあって
苦しいこともあって
それでも笑ってる。
今の自分だけをクローズアップして
生きていいよ。
そんなとき、私も
あなたにクローズアップしてる気がする。
これって 間違いなく 愛だとおもう。
ずっと、ずっと
たくましくて、頼りになる私でいたい。
だって、私
元々そんなひとなんだもん。
あいがあれば
だいじょうぶ。
あなた自身でいいのです。
あなたがあなたでなければ
誰が、あなたを生きるの?
誰が、私を生きるの?って
そう、強く思うから。