親子孫で<たのしい仮説実験>講座は安心の場を作る
楽知ん研究所・中越 五十嵐淳至
「親子孫で<たのしい仮説実験>講座」<はじめての力学>三条会場1コマ目の感想で次のものがありました。
Aさん(小5)
予想することが大事だということを改めて思いました。自分から発言することに,きんちょうしていたので,手をあげるやり方や当てるやり方がとてもいいなあと思いました。道具や映像を使っていたのでわかりやすかったです。
こういう感想は珍しく僕は注目しました。この場が安心の場だったと思われます。
安心・安全という言葉が最近良く遣われますが,愛着理論では元々,
安心:その人と一緒だと安心 secure
安全:物理的なもの safety
米澤好史さん(和歌山大学)によると,愛着の特定の人との関係で
安心基地はポジティブな感情を生む
安全基地はネガティブな感情を減らす
これらから,感情の発達を育む。
感情の発達:感情を選び調整していく。
*感情が発達していない状態・・赤ちゃんは泣くしかない。
急に泣く,泣いたりわめいたり,感情の抑制がきかない,など。
仮説実験授業では心理的に安心の場を作っているのだと思います。
以下仮説実験授業の授業運営法を『仮説実験授業のABC』から一部抜粋しました。
略
予想分布を黒板上に集計
理由の発表
今度は、どうしてその予想をたてたのか、その理由を発表してもらいます。発表する順序は、普通は、少数派からいわせた方がいいと考えています。しかし、クラスの雰囲気とか、それまでの歴史とかによっては、多数派からいわせた方がいいかもしれません。まあ臨機応変でかまいません。誰から何をいってもかまいません。このときは挙手して発言をもとめたものだけじゃなしに、指名してもよいと私は考えています。ただし、教師の手前勝手な考えで発言させる以上、子どもが何をいってもよいという権利が保障されるべきです。
「どれがよいかわからないから、僕はね、テンノカミサマノイウトオリ、デハナイ、モウイチドキイテミヨウとやったら、これになった」といってもかまわないのです。・・・・「なんとなく」というのも、ちゃんとした理由です。
討 論
理由を出しあったら、次は討論です。
実 験 ― その前に予想変更
『未来の科学教育』での記載
授業運営については『未来の科学教育』にもっと詳しく書かれています。p49の「一切のおしつけの排除」からp58までにも及びます。一般の授業では,ともすると,誘導などしがちです。でも仮説実験授業ではそういうことはないです。
板倉さんは授業でこうした安心の場を作ることに大変気を遣っていたのだと思います。
そしてそれは愛着理論同様に感情の発達を促していると思います。

三条会場 8月
あすなろ教育研究所
https://atuikarashi.ken-shin.net/